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大阪日本橋 〜電気街ツアー タグ:【大阪】  (後醍醐)

●ホテルロビー
 オリエンテーション旅行の大阪を巡る撃退士たちが集まっていた。
 彼らの目的は様々だ。
 皆をインタビューする放送機材を準備している祐里・イェーガー(ja0120)。
 野菜と果実の朝食を済ませたラピス・フォルテ・クレイナ(ja0341)。
 工具屋にツテのある郷田 英雄(ja0378)。
 コレクターズアイテムGETに勤しもうとする新田原 護(ja0410)。
 アニメグッズとDTM用品がお目当てな君田 夢野(ja0561)。
 色々な所を回りたい柴島 華桜璃(ja0797)。
 友人との思いで作りをしたい相楽和(ja0806)。
 おもいっきり羽を伸ばしたい戦部小次郎(ja0860)。
 レアグッヅがお目当てなエルレーン・バルハザード(ja0889)。
 メイドさん志望な吟醸寺 恵玲奈(ja1025)。
 メイド喫茶に想いを馳せるエイルズレトラ マステリオ(ja2224)。
 執事喫茶を元手にメイド喫茶をいこうと思っている 無明 行人(ja2364)。
 日本文化の理解を目的に参加した飯島 カイリ(ja3746)。
 メイド体験にわくわくなアリス・クレオドリン(ja4879)。
 ジャンクが目当てな 星杜 焔(ja5378)。
 レア物狙いな ギィネシアヌ(ja5565)
 同人誌や執事喫茶に行きたい Alice Pagnani(ja5695)。
 大阪のオリエンテーションに参加することになった 穂原多門(ja0895)。

 といった計18名がそれぞれ大阪を巡ることとなった。

●グッズ屋にて〜
 グッズ屋をめぐる撃退士達。
 特に――彼らが探しているのは「CTS」というアニメのグッヅである。
 CTSとはバグアという異星人とエミタというのに適性があった人類が能力者との戦いが書かれた作品であった。
 祐里と君田と飯島はそんなCTSのグッズ屋を見て回っている。
「楽しいっ!この国はこんなにも素晴らしい文化があるんだねっ?」
 オタク文化に感動している飯島。
「1/144ディアブロプラモ! でぃあぶろのぬいぐるみ! KV少女ディアブロ! ずっと欲しかったんだコレ!!」
 君田の眼前にはディアブロのグッズがわんさかと並べられていた。
「これは、個数限定のピュアホワイトXmasVer.だ‥‥、高い」
 祐里の眼に入ってきたのは最近、放送された話で出てきたピュアホワイトXmasVer.のフィギ
ュアだった。
「うわっ、冴木怜全可動フィギュアもある! しかもベストアルバムは初回限定盤じゃないか! スゴい!」
 幻とも言われる初回版のCDやフィギュアを見つけた君田は興奮が収まらない。
「本当に色いろあるねっ!」
 KVぬいぐるみをふにふにさせながら飯島は店内のいろんなモノを見て回っている。
 そんな様子を見ている祐里は自身のコミュニティーFMのためのインタビューを君田に行った。
 それが終わると君田はクレジットカードを使い会計を済まし二人は別れた。
「ついに帰ってきたか‥‥いやー、久しぶりだとワクワクするねえ」
 オタロードを歩き、感動に震えてる新田原。
 そんな新田原は一軒のグッズショップを見つけ入っていく。
「おお!これはS‐01の完全変形フィギュア! さらには雷電に最新型のタマモまで‥‥うむー。さすがはCTS」
 新田原を待ち受けていたのは定番KV(ナイトフォーゲル)の機体から先週の放映で登場したばかりの機体「タマモ」の完全変形フィギュアに驚いていた。
「おお! こっちは舵天照の短筒獅子殺し! 魔槍砲戦神の怒り!」
 どうやらアニメ「DTS」のコーナーのようだった。
「普通のエアガンもいいが、この種の細工物もいいねえ。ぐふ‥‥ふふふふ」
 レプリカというか特製エアガンを見て笑う新田原。
「あの‥‥ちょっといいですか?」
 祐里が新田原の所に向かい、インタビューを行おうとしている。
「ん? ‥‥インタビュー?」
 こうして新田原はインタビューを受けることとなった。
「はぅはぅ‥‥いっぱいいっぱい買い物するの!」
 新田原がインタビューを受けるちょっと前、エルレーンがグッズ屋に入ってきた。
「できれば、あんまり出回ってない『ぬいぐるみ』シリーズが欲しいなあ‥‥」
(たくさん買って、お部屋の窓辺に飾るの‥‥)
 登場するロボットのふわふわしたぬいぐるみを探しているエルレーン。
「あ、あった!」
 旧式機体から最新機体までのあらゆるKVのぬいぐるみシリーズがそこには置いてあった。
「〜♪」
 両手に抱えきれないほど持って会計を済ますと、同人誌コーナーへ向かっていく。
「後は、薄い本‥‥」
 こうして、エルレーンは同人誌コーナーへ消えるが後でインタビューを受けることとなる。

 また違うグッズ屋では‥‥。
「ついに憧れの日本橋に来たぞ…フフフ、レアアイテムが俺を呼んでいる」
「書店めぐりだけは欠かせませんね」
(同行者のギィネちゃんとも、交友を深めたいです。執事喫茶に行く時間はあるでしょうか‥‥)
 ギィネシアヌとAliceの二人は同人誌とレアグッズを置いているショップにやってきた。
「日本のオタク文化は素晴らしいです!」
書籍(同人誌)コーナーの品揃えを見て感激しているAlice。
「これはっ!」
 レア物コーナでひどくマイナーな変身ヒーローものの復刻版DVDを発見し、喜ぶギィネシアヌだが‥‥。
「金額が‥‥」
 そう、レアなだけにお値段が張るのである。
「アリスぅ‥‥」
「私も欲しい書籍が‥‥」
 そう、Aliceも書籍(同人誌)コーナーで気なる本が多いのだ。
「うーん‥‥」
「私、メイド喫茶でアルバイトしようと思うのですよ」
「それだ!」
 ギィネシアヌはAliceと共に二人でメイド喫茶の方に向かった。 

●電気街で買い物を
「一生の思い出になる様、思いっきり楽しみましょう!」
「和君、いっぱい遊ぼう!」
 相楽は先輩のエイルズレトラと共に相楽が作ったメモと地図を見ながら楽しく電気街を回っていた。
「ここです! 先輩!」
 相楽が指し示したのは今回の目的であるパソコンショップの様だった。
 相楽とエイルズレトラがパソコンショップは入っていく。
「和くんはどんなのがいいの? ゲームとかする?」
「うーん、よくわからないので先輩にお願いします」
 エイルズレトラが色々と解説するが相良にはチンプンカンプンであった。
「じゃあ、好きな色とかある?」
「うーん、これかな?」
 相良は一台のピアノブラックのノートパソコンを指して答えた。
 エイルズレトラは電源を相良はノートパソコンを購入すると店に出た。
「むむむ‥‥」
 コミュニティFM様に機材を、と考えている祐里は中古機材屋に来ていた。
「もうちょっと安くなりませんか?」
「うーん、これわなァ。ほら、あそこの払い下げやし」
 さすがにキー局払い下げの機材は高いようで負けてくれはしなかったが‥‥。
「兄ちゃん、これどないや?」
 店主が見せたのは最近、閉鎖した地方コミュニティFMの使い古された機材のようであった。
「これなら‥‥」
 こうして、祐里は機材を手に入れることが出来た‥‥ついでに音声合成歌唱ソフトも。
 
 馴染みの日本橋を行く郷田 英雄。
 馴染みで慣れている故にスイスイとオタロードや裏通りを歩いて行く。
 目的は――損耗した工具の購入を目的としていた。
 流石、日本橋は所謂ホームセンターよりも更に玄人向けな工具や機材が揃っている。
 郷田はそんな玄人向けの高精度な工具を求め、店にやってきた。
「ふむ、こいつはもっと安くなるだろう」
 とある一つの工具を持って店主に値切りの交渉をする。
「お得意さんやからそうしたいんやけど‥‥」
 このところの諸事情で高騰しているせいもあって工具も値上がり気味だそうだ。
「ふむ、仕方なしか‥‥」
 持ちつ持たれつ、お互い様だと思い郷田は提示した金額を支払うことにした。
「スマンな。これ、おまけな」
 工具に必要な補修パーツを悪いと思った店主がおまけを付けてくれた。
「そういえば――」
「あぁ、それなら――」
 店主とたわいのない話をする郷田であった。
 
 楽器屋に来ている君田。
 様々な楽器や機材がある中、一つのコーナーで真剣な面持ちをしながら選んでいた。
「お‥‥これはいい音だな。気に入った」
 高級ウィンドシンセサイザーを君田は色々と試聴していた。
「これ、お願いします。領収書もお願いします」
 その中でも気に入ったのがあったのだろう、幾つかのシンセサイザーを何度も試聴した末、
一台に絞り部費で購入することとなった。
 
 ジャンク屋めぐりをしている星杜 焔。
 ちなみに表通りと云わず裏通りや雑居ビルまで足を伸ばしている。
「これはっ!」
 怪しい雑居ビルの一室のジャンク屋で払い下げの怪しいパーツに目を輝かせる星杜。
 一般的なジャンク品ではなく軍用品らしきものだったり、出処不明なジャンクが雑多に転がっていた。
「こんな物が‥‥」
 普段、生活していてはお目に掛かれないような物ばっかりであった。
 色々なジャンクを表通りから裏通りまで買い漁るが、其のほとんどが現金支払いの為、かなり散財してしまった。
「郷に入っては郷に従え。ですね」
 ラピス・フォルテ・クレイナは大阪で目立たない為に服屋に入るが‥‥。
「なんで全部服が派手なんだぁ!」
 そう――俗に言う大阪のおばちゃんファッションの取り扱っているお店だったのだった!
 店内には個性的と言うよりも個性としか言い様のないまるで舞台衣装の様な服がズラリとあった。
 あまりの派手さとアニマルな模様に驚愕するラピス。
「そない吃驚してどないしたん?」
 店主だろう――いかにもな、おばちゃんが出てきて様子を伺ってきた。
「実は――」
「ほんなら‥‥」
 ラピスは目的を話すと快く目的にあった店を薦めてくれた。
 少し心配しながら、其の店に行くと目的にあった店でホッとしたラピス。
 ラピスは薦められた店で地味目の、淡いグリーンのアンダーをリボン締めてあるチュニック、タイトなデニムを購入して着替えることにした。
「メイド喫茶に行きたいものの‥‥」
 財布を見て予算に乏しいこと気がついた無明 行人は一枚の張り紙を見ていた。
 どうやら執事喫茶で執事役のバイトを募集しているらしい。
「執事喫茶――ですか」
 どうやら、募集に書かれていた金額が時間の割によさそうだなのが決め手となった。
「目指せ、数多輝く執事の中の一番星を‥‥」 
 早速、執事喫茶についた無明は早速着替え、フロアに立つこととなった。
「お嬢様、おかえりなさいませ」
 お店に入ってくるお客さんに対し優雅に礼をすると、舞踊で鍛えた足さばきのウォークで席へ案内する。
 そんな無明がアルバイトしている所に、エルレーンがやって来た。
(お嬢様みたいに扱ってくれる、って本当かなあ‥‥?)
 期待を胸に執事喫茶へ入るエルレーン。
「お嬢様、おかえりなさいませ。お荷物をお持ちいたします」
 丁度、無明が丁寧に対応し、エルレーンの荷物を受け取ると席へ案内した。
「本日は如何なさいましょうか?」
「えっと‥‥」
 少し悩みつつもお店のオススメであるケーキと紅茶のセットを頼む事にした。
「どうぞ、お嬢様」
 カートにのせたティーセットとケーキを持ってき、エルレーンの目の前で無明が優雅に紅茶を入れる。
 こうして、エルレーンはひとときの時間を過ごすこととなった。
「日本橋…といえば、メイド喫茶だそうですね♪」
 柴島 華桜璃は自身の楽しみと――家電を購入するためにメイド喫茶でアルバイトをすることにした。
 先ず、地図を見てメイド喫茶に向うこととした。
「メイドさんをしたいのですが‥‥」
「うん? ‥‥ああ! うん! 君ならオッケー」
 店長にアルバイトをしたい旨を告げると、一発返事で採用となった。
 メイドの衣装は幾つか選べるようで、紺色のオーソドックスなクラシックメイド服を選びそれを着てフロアに立つことにした。
「ご主人様、おかえりなさいませ」
 媚びるような仕草ではなく、自然体でお客さんを出迎える柴島。
 メイド喫茶には色々なタイプのメイドさんがいるが、お色気系でない清楚系の柴島も指名する人が増えてきた。
「こちらになりますっ」
 給仕に案内と忙しさが増してきた。
 そんなメイド喫茶に執事喫茶でのバイトを済ませた無明がやって来た。
「ご主様、おかえりなさいませ♪」
 ミニのメイド服のお陰でスラっとした綺麗な足とボーダのハイソックスで絶対領域が強調されたメイドさんが無明を案内した。
「これをお願いします」
 無明が選んだのは「メイドさん手書きオムライス☆ミ」と書かれたオムライスと特製フルーツジュースを頼んだ。
「んっしょ‥‥と」
 運んできたオムライスを無明の目の前で可愛くにゃんこの絵を描くメイドさん。
 カメラにそのオムライスを撮ると勿体無く感じながらも完食しフルーツジュースを飲んでまったりとした。
 お店を出る前に無明は担当してくれたメイドさんとツーショットを取ってお店を出た。
 一方、戦部小次郎はドキドキしながらメイド喫茶のドアを開けた。
「おかえりなさいませ♪ご主人様♪☆ミ」
 ボンキュッボンなナイスボディのちょっと露出高めのメイドさんが戦部を案内してくれた。「む、これは!?」
 メニューを見た戦部が覚醒しそうになった! ――そう、「スペシャルコース」なるものがあるのだ。
 幾人かの諭吉さんが犠牲になるものの好みのタイプのメイドさんを数名侍らせることが出来るというコースなのだ!
 もちろん、食べさせてもらえるのは基本で食後の膝枕なんていうのもコースに入っているというなんともはやハーレムなコースである!
「こ、これを!」
 やや裏返りそうな声で「スペシャルコース」を頼む戦部。ここに漢がいた!
「!? かしこまりました♪」
 なかなか出ること無いコースに一瞬驚くメイドさんだが、笑顔で注文を受けて戦部にアンケートを渡した。
「ふむー」
 どうやら好みとか書く用紙のようで戦部は素直に隠すことなく書いていく。
 用紙を渡して少しすると戦部は奥の席へ呼ばれると書いた好みのメイドさん達がそこにいて戦部が座った両サイドに三人ずつ座るという形なった。
「あ〜ん♪」
 メイドさんから食べさしてもらう戦部、差し出す形になるので目の前には溢れんばかりにたわわに実った双丘が視線に入る。
 まさしくハーレム! 漢の夢!
 この後、戦部は食後に膝枕をしてもらったりポッキーゲームをしたりと充実した一日をメイド喫茶で過ごした。

 そんな様子を横目で吟醸寺 恵玲奈は私物のメイド服と言うよりむしろボンテージを見に着けてメイドさんをしていた。
 傍目、女王様っぽく見えるが‥‥。
「‥‥キャッ!」
 お客さんの前で作るデザートで白いクリームを自身にかけてしまうハプニングに色々な意味でお客さんをドキドキさせたり。
「お許、しを」
 丁度、男性客の股の方にコールドドリンクをこぼして上目遣いで謝り、上気した表情で優しく拭くような――ハプニングがあったりしていた。
 ただ――その殆どのお客さんはそんなハプニングに怒ることなくむしろ喜んでいる様子だった。
 むしろご褒美とばかりに指名するお客さん。お客もまたプロだった。

「おかえりなさいませ!♪ ご主人様♪」
 元気に挨拶をしてお客さんを案内する飯島 カイリ。
 元気ハツラツ系の飯島もまたこの店では人気があった。
「こちらの席になりますっ!」
「オムライスとミックスジュースですねっ!」
 お客さんの給仕や案内とてんてこ舞いだが、その疲れを見せないほどの元気がそこにあった。
 そういったのも人気の一つだった。
 そんな時――
 君田は戦利品のウインドシンセや機材等の戦利品をみてご満悦の様子だった。
「ご注文は‥‥君田君?」
「あ、飯島」
 君田の注文にとりにきたのは飯島だった。
 そんな飯島をみて頬が緩む君田。
(お‥‥?これは中々の眼福だな)
 こうして二人は少しの間談笑することとなった。
「わあ‥‥此処が大阪‥‥あっ、あれは何でしょう‥‥♪」
 アリス・クレオドリンは日本橋の街並みに興味津津だった。
 目に入ってきたのはメイド喫茶の募集の張り紙だった。
「おもしろそうですわ♪」
 アリスはメイド喫茶にメイドのアルバイトをすることとなった。
 アリスの選んだメイド服はメイド服でありながらフリフリとした可愛い服だった。
「お帰りなさい、お嬢様♪」
 メイドの姿をしているが、その振る舞いが優雅なアリスは女性客からの人気が高かった。
「お持ち致しましたわ♪」
 ものを運ぶ仕草一つにしても、紅茶を入れる様子にしても生まれたっての優雅さというのがにじみ出ていた。
「一緒にお写真ですか?」
 中にはツーショットを求めるお客さんも少なくなかった。
 その写真は一枚はお客さんにもう一枚はアリスへと‥‥オリエンテーションでの思い出が増えた。
 欲しいもののためにメイドさんを勤しむギィネシアヌとAliceの二人。
 鋭い目付きが魅力のギィネシアヌとおっとりなのが魅力のAliceの対照的な二人は人気があった。
「ギィネシアヌさん、笑顔♪」
 ちょっと、目が鋭くなったギィネシアヌにAliceがフォローを入れる。
「っ!」
 ギィネシアヌは舌を可愛く出して笑顔の表情を作る。
「可愛いですわよ♪」
 こうして、コンビでメイド喫茶のアルバイトをこなしていった。

「しまった」
 星杜は財布を見てつぶやいた。
 現金商売なお陰でほとんどお金がなくなってしまったのだ。
「アルバイトかなぁ‥‥」
 丁度、男の娘喫茶があったのを眼にして決心した。
「お兄ちゃんお帰りなさ〜い♪」
 地毛色のゆるふわロングヅラとクラシカルなロングメイド服を着用して接客をする星杜。
「合ってるけど‥‥ちょっと大きいな」
 さすがに180cmは大きいと突っ込まれるが、姿事態は似合っていて問題は無かった。
「俺色素薄いし白人娘と思えばまあいけるでしょ〜」
 確かにと、納得するお客さん。
「こういう娘もなかなか‥‥」
 意外と好評を博している星杜だった。

●お昼ごろ〜
 穂原多門はたこ焼きやキャベツ焼きを手に辺りを回っていた。
 メイドさんの呼び込みやインディーズアイドルの路上コンサート。
 駐車場には痛車が集まっていてまるで展示会の様だった。
 そんな中を手に持った粉物を頬張りながら回っていた。

 吟醸寺はメイド喫茶でのバイト終了後、アルバイトの資金を元に手に入れたきわどいコスプレ衣装を着て買い物に辺りを回っていた。
 さすがに――メイドさんはよく見るが、きわどいコスプレでの買い物の出歩きは回りの注目を集めてちょっとした撮影会状態になったが、警察が来て解散してやっと自由になった。
「はむはむ、二度、漬け厳禁」
 普段着で串カツ屋にて串かつを頬張る吟醸寺。
 二度漬けはできないが、キャベツを使ってソースを掬い串かつに掛けるという方法で食べている。
「さて、昼ご飯はカレーとするか!」
「あら?」
 カレー屋に向う新田原。
 丁度、アリスと出会い二人でカレー屋に向う事とした。
 カレー屋にて‥‥。
「伝説のみそかレーセット! おばちゃん! みそかレーセット、かレーラーメンで。辛さはニューク! 死ぬほど辛く頼む!」
「いいのかい?」
「もちろん!」
「そちらはどないするの?」
「そうですわね。ビーフカレーをお願いしますね」
「あいよっ」
 食堂のおばちゃんが戻ってから少し経つと、二人の料理を持ってやってきた。
「これがっ!」
「ふふふ‥‥」
 出された料理を見て感激している新田原。
 あまりの辛さに苦戦しながら食べる新原田と味わいながらその様子を微笑ましく見ているアリス。
 そこには楽しい食事の光景が繰り広げられていた。

 ラピスは 辺りの光景になじむような形で辺りを見回しながらお昼ごはんを食べるお店を探している。
「あら、えらい別嬪さんやわ〜。どこからきはったん?」
 おばちゃんがラピスの回りに集まり始めて口々に質問を投げかけてくる。
「え?いや、今、お昼ごはんを食べる店を探していて‥‥」
「あら? そうなん? オバチャン達もこれからお昼やしどないやろ?」
 と、いいながらもおばちゃんの集団に捕まって連れ去られていった。

「じゃ、次はキャベツ焼き食べに行こう! 安くておいしくてボリューム満点だよ!」
 ノートパソコンを買ったエイルズレトラと相楽の二人はお昼に行くことになった。
 エイルズレトラが相楽の手をとってパーツ屋を飛び出していく。
「熱いから気をつけてね」
 出来立てのキャベツ焼きを二人で頬張る。
 たこせんべい等の粉物を食べ歩く二人だった。

 そんな二人の横を走っていくのはギィネシアヌと引っ張られているAlice。
「俺の‥‥でーぶいでー‥‥」
 急いでグッヅ屋に行くが既に売れきてしまっていた。
「私は買えましたが‥‥」
 Aliceがギィネシアヌの様子を見に行くとうなだれているようだった。
「気分転換に執事喫茶に行きませんか?」
 こうして、二人は執事喫茶に行くのであった。
「〜♪ 〜♪」
 メイド喫茶のバイトから上がった柴島はるんるん気分で電気街にゲーム機とソフトを買いに向かっている。
 買い物の途中の街の様子も柴島にとっては興味のある光景ばかりだ。
 そして、目的のゲーム機とソフトを購入することができた。

「そういえばミルフィ、エアガンとか武器が好きでしたっけ‥‥」
 アリスは留守番をしているミルフィの為に電気街で買い物を探していた。
 エアガンや変わった形をしたナイフ等をどれがいいか見ている。
「これなんてよさそうですわ」
 エアガンとドラゴンキラーのようなナイフを購入したのだった。

「おかえりなさいませ、お嬢様」
 ギィネシアヌとAliceは執事喫茶で一息をついていた。
 ギィネシアヌのショックも紅茶と美味しいケーキで少しは安らいだようだった。

夜。
 ホテルのロビーには今回参加した撃退士達が集まって一日の出来事を談笑していた。
 一日が終わろうとしていた、
 そんな中――深夜。
 郷田はホテルを抜けだしてナンパに勤しんでいた。
 が、どうやら芳しくないらしい。
「はァ、今日はサッパリだな…一人で飲むか」
 そう言うと、夜の街に消えていった。

「ふわーぁ‥‥、徹夜になってしまった」
 一方、祐里は今日、撮った皆の動画を編集していた。
 画面に映るのは皆の笑顔や楽しそうな風景。
 きっと一生モノの宝物になるだろう。

 こうして、長いようで短い一日が終わりを告げた。

 Fin


新潟『雪国浪漫』ツアー
美観地区で労働の汗を流そう
奈良県、歴史堪能(?)旅行
粉雪のスイーツ王国
モデル体験ツアー〜らららガーデン♪〜
大阪日本橋 〜電気街ツアー
東京もふランドバスツアー
島根一畑電車ゆらり旅
長野渋温泉巡り
のんびりのどかに、花巻温泉郷
冬の南国でのびのびと
最古泉おばけ道中
闇に潜む罠‥‥?






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