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これまでのあらすじ

1月下旬


●【死天】魂は空を駆ける【魂刃】(2月6日リプレイ公開)

 山梨県の某市では今年に入って市民や撃退署員の行方不明者が相次ぎ、さらに夜になると市中に謎の人魂が飛び交う、という怪奇現象が目撃されるようになっていた。
 天魔事件を疑った撃退署は、久遠ヶ原に人員の応援を頼みつつ、幾つかのチームを作って謎の人魂を追う事とした。
 この撃退署からの依頼を受け、八名の撃退士(狩野 峰雪(ja0345)、小田切ルビィ(ja0841)、或瀬院 由真(ja1687)、鴉守 凛(ja5462)、クリスティーナ アップルトン(ja9941)、ナナシ(jb3008)、天野 天魔(jb5560)、郷田 成長(jb8900))は撃退署の撃退士・田岳頼虎(でんがくよりとら)と共に夜間のパトロールに出る。
 すると、噂通りに人魂が市内に出現する。これを目撃した九名の撃退士達は急ぎ飛行する人魂を追った。
 人魂が消えた廃ビルの中には、異形の怪物がおり、一人の童女を人質としていた。撃退士達の努力により、ディアボロの魔手より人質の童女は解放されたが、実はその童女は敵側であるヴァニタスであった。撃退士達はディアボロを殲滅しヴァニタス童女・鹿砦夏樹と交戦したが、途中、ヨハナ・ヘルキャットが場に飛び込んでくる。
「ロクサイ! 回収完了じゃ! 潮時じゃぞ!!」
 そのように宣言したヨハナは見慣れない水晶の剣を翳して光を爆発させて撃退士達の目を晦ませると、撃退士達からの追撃を受けつつも鹿砦夏樹と共にその場から逃走したのだった。
 人魂とはその見た目通り人間の魂だったのだろうか? 回収したというのは人間の魂の事なのだろうか?
 冥魔達は何を目的としていたのか、一連の事件は計画的なものなのか、それとも全国各地によく見られる散発的な冥魔の襲撃なのか、事件はまだまだ続くのか、様々な謎を残しつつ、夜は明けてゆくのだった。

2月下旬


●【魂刃】Soulbringer(3月3日リプレイ公開)

 行方不明者が相次ぎ、光の玉が夜毎飛び交う山梨県。
 悪魔達の姿が廃ビルにて目撃された後日、県内の人口密度が比較的低い某市が小規模なディアボロの一隊により襲撃を受ける。
 襲撃は激しく、パトロール隊が駆けつけた時には既に、田園地帯の中に点在している住宅密集地帯の一画がまるまる一つ壊滅させられ、そこの住民は皆殺しにされていた。
 パトロール隊に参加していた、陽波 透次(ja0280)、狩野 峰雪(ja0345)、ファティナ・V・アイゼンブルク(ja0454)、小田切ルビィ(ja0841)、若杉 英斗(ja4230)、狗月 暁良(ja8545)、遠石 一千風(jb3845)、郷田 成長(jb8900)らの活躍によりディアボロ隊は殲滅され、被害の拡大を防ぐ事に成功する。
 光の玉が飛んだ先の鉄塔上にはヴァニタスの鹿砦夏樹がいた。
 彼女はディアボロの働き具合を監視しているようだった。彼女はディアボロを指して『解放者(リベレイター)』という単語を口にした。
 また、撃退士達は彼女が持つ水晶の剣の刀身に光の玉が吸い込まれるように消えてゆくのを目撃する。 
 撃退士達が鹿砦を討たんとすると彼女は剣をかざして閃光を放ち、撃退士達の目を晦ませている間に逃亡したのだった。

●【魂刃】小鬼の行進(3月4日リプレイ公開)

 山梨県の某山中にてパトロール隊が移動中のディアボロの群れを発見する。
 彼等はどうやら子供達を浚ってきていたようだった。
 付近に展開していた影野 恭弥(ja0018)、ドラグレイ・ミストダスト(ja0664)、黒井 明斗(jb0525)、咲村 氷雅(jb0731)、ルナリティス・P・アルコーン(jb2890)、ロード・グングニル(jb5282)、キイ・ローランド(jb5908)、廣幡 庚(jb7208)らのチームが応援に駆けつけ、ディアボロの群れを粉砕・掃討する事に成功、生存者を救出する。
 戦闘後、うち二体程のディアボロがどうやら直接魂を吸引していたのではないかと、撃退士達はあたりをつける。
 しかしそれは『通常のディアボロには不可能な事』の筈であった。
 デビルならば直接吸引する技も使用可能だったが。
『だがゲートに比べて直接吸引というものは、非常に効率が悪い筈』
『もしや作成条件があるにせよ、効率が改善されたのかもしれない』
 そんな予想を立てていると撃退士達は周囲より声を拾った。
 どうやら、このディアボロにも監視についている何者かが存在していたようだった。
 何者かは子供達を浚ったディアボロを指して『吸者(サッカー)』と呼んだ。
 何者かは『次回はもっと工夫してみますよ。では御機嫌よう』との言葉を残し、気配を断ったのだった。

3月上旬


●【魂刃】悪意は闇に漂う(3月9日リプレイ公開)

 姉・中山寧々美より『スクープのチャンスよ!!』とせっつかれ、また自身の懐事情などもあり、山梨県のパトロール隊に参加した中山律紀は、県内の巡回コースにあったゴルフ場へ、同隊となった鐘田将太郎(ja0114)、鳳 静矢(ja3856)、クリスティーナ アップルトン(ja9941)、鷹代 由稀(jb1456)、雁鉄 静寂(jb3365)、ユウ(jb5639)、エルネスタ・ミルドレッド(jb6035)、ファーフナー(jb7826)らと共に訪れる。
 彼等はそこで支配人から変事を聞く。数名の客がコースに出たきり戻ってきていないらしい。探しに出た従業員も戻って来ていない。
 彼等を探して撃退士達がコース内の見回りに出ると、木立の中に立つ倉庫にて襲われている男と宙を舞い襲撃する巨大なエイの姿を確認する。
 エイの攻撃により男性は死亡し、光の玉が夜空へと向かって飛び上がってゆくのを目撃する。
 撃退士達は生存者の救出とディアボロの殲滅を図り、二班に別れ、一般が倉庫内へと突入を目指し、一般が屋外で異形達と交戦を開始した。
 そして、撃退士達の前にサキュバス・ラリサと中性的な長い銀髪の黒尽くめの悪魔が水晶の剣を手にして現れる。
 悪魔はロンブルを名乗った。
「残念。思ったより役に立ちませんでしたねえ」
「まだ改良が必要なようですねえ」
 等の言葉を残し、悪魔達は姿を消し、生存者は救出された。
(改良。つまりは実験、か)
 鷹代由稀はそのようにあたりをつけるのだった。

●【魂刃】獣達の戦場(3月11日リプレイ公開)

 山梨県の某町が突如として悪魔達の一隊により襲撃を受け、炎の中に呑まれた。
 悪魔の隊を率いているのはプロホロフカ四獄鬼の一鬼バロン・レイガーだった。
 戦闘狂であるレイガー自身は「戦場は破壊の炎の下に生まれる。だから燃やした」と述べていたが、ディアボロ達は明らかに人々の殺戮を目的としていた。
 ケイ・リヒャルト(ja0004)、ヤナギ・エリューナク(ja0006)、影野 恭弥(ja0018)、只野黒子(ja0049)、マキナ・ベルヴェルク(ja0067)、陽波 透次(ja0280)、御堂・玲獅(ja0388)、大炊御門 菫(ja0436)、龍崎海(ja0565)、地領院 徒歩(ja0689)、機嶋 結(ja0725)、小田切ルビィ(ja0841)、雨野 挫斬(ja0919)、鈴代 征治(ja1305)、亀山 淳紅(ja2261)、久遠 仁刀(ja2464)、鳳 静矢(ja3856)、レイル=ティアリー(ja9968)、黒井 明斗(jb0525)、Robin redbreast(jb2203)、夜姫(jb2550)、ナナシ(jb3008)、ジョシュア・レオハルト(jb5747)、ファーフナー(jb7826)、ジョン・ドゥ(jb9083)らで編成された複数のパトロール隊が緊急出動して駆けつけ、レイガーとそのディアボロらと交戦する。
 駆けつけた撃退士達の猛攻により、人々を襲っていたディアボロ達を迅速に殲滅する事に成功する。レイガーもまたディアボロの全滅を受けて撤退し、生存者は救出され、被害は最小限に喰いとどめられたのだった。

●【魂刃】甲州忍び旅(3月11日リプレイ公開)

 狩野 峰雪(ja0345)、黒百合(ja0422)、リョウ(ja0563)、鷺谷 明(ja0776)、礼野 智美(ja3600)、ロベル・ラシュルー(ja4646)、砂原・ジェンティアン・竜胆(jb7192)、リアン(jb8788)は山梨県撃からの依頼を受け、現在山梨県で何が起こっているかの調査を開始した。
 未だ調査の途中ではあるが、確定した事だけを抜き出すと。

1.山梨県では葬儀屋が人手が足りなくなる程度に死者が急増している。
2.山梨県のこの一連の事件においては、冥魔は生きたまま人を浚おうとはせずに、その場で殺そうとする傾向が強い。 
3.山梨県で出没しているディアボロには、
【水晶剣とディアボロ(『解放者(リベレイター)』)のセット型】
 と
【単独捕食型のディアボロ(『吸者(サッカー)』)】
 の二タイプが存在している。

 との事だった。

3月中旬


●【魂刃】プロレスは、最強だ(3月20日リプレイ公開)

 山梨県大津町にある県立産業展示交流館でとある女子プロレス団体の興行が行われていたがヴァニタス・優と、かのヴァニタスが引き連れてきたディアボロに襲撃を受ける。
 団体の花形レスラー・牧瀬を師匠と呼ぶ天使シェインエルと観客席に居合わせた撃退士達、與那城 麻耶(ja0250)、雪ノ下・正太郎(ja0343)、浪風 悠人(ja3452)、阿岳 恭司(ja6451)、神雷(jb6374)、黒神 未来(jb9907)らによってディアボロを殲滅し優を去らせる事に成功する。
 だが、レスラー牧瀬は「プロレスは最強だ」という言葉を最期に既に息を引き取っていた。
「なんで最強のはずのあなたが……ひよっ子だった私より先に行ってしまうんだよ……ッ」
 とレスラー牧瀬を慕う撃退士達は深い悲しみと怒りに暮れるのだった。

 なお、この襲撃もまた、
「さっきの奴らも、その優ってヴァニタスの仕業か」
「そうだ、な。主が実験の手伝いを申し出たシワ寄せだ、などと聞いてもいない事をべらべらと喋っていた」
 と、冥魔軍のディアボロの性能テストの一環であった事が判明している。

●【魂刃】デミゲート(3月23日リプレイ公開)

 調靴士を自称していたヴァニタス・コンチネンタルは新型ディアボロ達の有効な活用方法を模索し、プロホロフカ軍団の首魁カーベイ=アジンに戦術草案を提案。
 それは『吸者(サッカー)』系ディアボロを魂を貯蔵するゲートコア代わりに使おうとするものだった。
 戦闘などは通常のディアボロが行い、彼等が獲得した人間をサッカー系ディアボロのもとまで運び、吸魂させるという戦術である。吸魂能力をディアボロに与えるのはコストが割高な為に、ディアボロの種類毎に分業させるという発想だった。
 コンチネンタルの提案に興味を示したカーベイ=アジンは彼にそのプランの実地テストを許可し、彼に力を与えた。
 かくてヴァニタスながらディアボロの作成技術を手に入れたコンチネンタルは、首なし騎士隊を指揮して町に襲撃を仕掛ける。
 これの撃退に出たのが、影野 恭弥(ja0018)、マキナ・ベルヴェルク(ja0067)、鷺谷 明(ja0776)、斉凛(ja6571)、マキナ(ja7016)、浪風 威鈴(ja8371)、天海キッカ(jb5681)、カルロ・ベルリーニ(jc1017)らの撃退士達であった。
 能力が強化されているディアボロもいたが、撃退士達はそれを見事に粉砕し、攫われた人間達を取り返し、被害を軽減させる事に成功したのだった。

●【魂刃】薄闇を泳ぐ(3月24日リプレイ公開)

 ある日、バロネス・ヨハナのもとへと悪魔が一柱現れた。
 彼女の名はセーレ、十五年程度しかまだ生きていない幼い悪魔である。忍耐が必要なゲート運営は好まずに神出鬼没に人間界にあらわれては、破壊や戦闘をおこなっている。
 彼女はゲートが不要になるかもしれない吸魂刃シリーズに興味を示し、また自らの楽しみの為にヨハナと交渉し軍団の実験に参加する事に決める。
 かくてセーレは日暮れ時の小学校へとディアボロを放ち、子供達を救わんが為に急行してきた撃退士達を楽しそうに眺めた。
 この時、現場に駆けつけた撃退士達が神凪 景(ja0078)、鳳 静矢(ja3856)、森田良助(ja9460)、ウィズレー・ブルー(jb2685)、詠代 涼介(jb5343)、彼岸坂 愁雲(jc1232)の六名である。
 撃退士達は奮闘し子供達を無事に守りきり、セーレへと迫る。
 その目的を訊ね「……無力な子供を狙うな!」と怒りを見せる良助に対してセーレはにっこりと笑って答えた。
「今回はね、試しに来たんだよ。このディアボロ、可愛かったでしょ?」
 と。またセーレの動きを警戒する景に対し、
「大丈夫だよ、お姉さん。今回、ボクの狙いはお姉さんたち撃退士とこのディアボロがどのくらい戦えるかって調べることだったんだ」
「だったら、子どもたちを怖がらせる必要なんてないじゃない」
「だってそうしないと、遊びに来てくれないでしょ?」
 セーレはそう答えると、ふわりと飛び上がって去っていった。

「でもね、やっぱり撃退士相手じゃ敵わないや。次はちゃーんと一般人だけ狙うから♪」

 という言葉を残して。

●【魂刃】甲州忍び旅2(3月25日リプレイ公開)

 山梨県撃からの依頼を受け、現在山梨県で何が起こっているかの調査を引き続き行っている撃退士達。
 今回のメンバーは狩野 峰雪(ja0345)、黒百合(ja0422)、リョウ(ja0563)、礼野 智美(ja3600)、ロベル・ラシュルー(ja4646)、ヴェス・ペーラ(jb2743)、砂原・ジェンティアン・竜胆(jb7192)、リアン(jb8788)であった。
 撃退士達は正呉様々な推測を立てつつ調査を進めてゆく。
 最初期に起こっていた行方不明事件は撃退士の介入を避ける為の隠蔽工作であったと思われた。しかし、最近は冥魔の仕業であると掴まれた為、小規模ではあるが、おおっぴらに襲撃を仕掛けてきているのだろう。
 また一部地域では各年齢層を網羅するかのように失踪事件が起きているとの事だった。これはサンプリングを行っているのではないかと思われた。
 撃退士達は調査の結果、敵が町中に潜んでいる可能性が高いと判断した。
 撃退士達はさらに調査を進め怪しい人物・集団・場所などの情報を集め、洗ってゆく。
 やがて撃退士達は冥魔が関わっている線が濃厚と思われし人物を特定するに至るのだった。

●【魂刃】山梨県撃戦略会議(3月27日リプレイ公開)

 山梨県撃は相次ぐ冥魔軍の襲撃に対し、防戦一方である状況だった。
 出撃してくる敵をいくら迎撃しても、プロホロフカ軍団という敵の大元は撃破できない。
 敵の大元が撃破できなければ、永遠に攻撃され続けられるはめになる。
 敵がその出撃コストを回収できているなら、兵が減ったら少し休んで兵を再生産し、兵力が回復したらまた攻撃、とすれば良い訳で永遠に攻め続けられてしまう可能性があった。
 県撃本部長・田岳信勝曰く、
「守っているだけでは埒があかん。おまけに敵は何かの実験をしているような素振りすらあるならなおさらだ。その実験とやらが完成する前に、迅速に攻め返さねばならん」
 と。
 本部長は、
「敵の攻撃を沈黙させ街の安全を確保する為には、連中が本拠地としている大元の拠点を叩き、二度とこちらを攻撃できぬように粉砕せねばならならない」
 と説いた。
 しかし、敵の拠点は山岳地帯に隠されており、どこにあるのかようとして知れなかった。

 調査しようとしても、山梨県の山岳地帯は広い。
 少数の調査隊を山に送り込んで調査させても、冥魔側に察知されて殲滅されるだけになる可能性が濃厚だった。
 かといって、大規模な人数を送り込もうとすれば、市町村の守備ががら空きになってしまい、人々が冥魔に蹂躪されてしまう危険性も非常に高かった。
 山への調査と県民移住区域の防衛の両方をこなす戦力が山梨県にはなかったのである。
 故に、この八方塞がりの状況を打開すべく、効率的な調査の仕方、効率的な市町村の防衛方法が求められた。
 しかし戦い慣れていない山梨県撃にはこれといった妙案を思いつく者が存在せず、田岳頼虎の提言により、久遠ヶ原学園の学園生達にどうすれば良いのかの知恵が求められる事になった。

 かくて、山梨県撃の本部に久遠ヶ原学園の学生達を招聘しての山梨県防衛の為の戦略会議が行われた。
 その会議に参加したのが、

影野 恭弥(ja0018)、只野黒子(ja0049)、マキナ・ベルヴェルク(ja0067)、陽波 透次(ja0280)、狩野 峰雪(ja0345)、御堂・玲獅(ja0388)、下妻笹緒(ja0544)、君田 夢野(ja0561)、リョウ(ja0563)、龍崎海(ja0565)、小田切ルビィ(ja0841)、雨野 挫斬(ja0919)、陽波 飛鳥(ja3599)、礼野 智美(ja3600)、若杉 英斗(ja4230)、咲村 氷雅(jb0731)、天羽 伊都(jb2199)、ナナシ(jb3008)、蛇蝎神 黒龍(jb3200)、天野 天魔(jb5560)、日下部 司(jb5638)、ファーフナー(jb7826)、郷田 成長(jb8900)、ジョン・ドゥ(jb9083)、長田・E・勇太(jb9116)

 の二十五名である。(実際は一人欠席した為、二十四名)
 参加した撃退士達により様々な策があげられ、山梨県撃は絶対的な防衛戦力不足を解消する為に、山梨県撃は静岡県の企業連合体の撃退士組織『DOG』と連携して対プロホロフカ軍団の戦線を張る事が決定された。
 また他にも、

・県全域ではないが、人口密度の低い地域は中央へと避難するように勧告を出す事
・避難勧告によって縮小された要防衛面積を可能な限りカバー出来るように撃退士が常駐する駐在所を増やす事
・穴を補うように監視カメラの設置などで機械化された監視システムを強化する事
・バイクの配備数を増やしパトロール隊の機動力を増す事
・専用アプリを配布し、市民が襲われた際にSOS信号を迅速に発信できるようにする事
・冥魔の手配書を限定して民間に配布する事
・DOGからネフィリム鋼で強化されたヘリを出して貰い、空陸と連携して捜査する事
・また空からの捜索にはカメラが搭載されたラジコンヘリなども活用する事
・発信器やマーキングなどを用いて、敵ディアボロ(主にサッカー)をわざと見逃しそれを追跡する事
・追跡用の専門チームを編成する事
・山岳戦装備を整える事
・敵拠点は複数の存在を想定する事
・山の状態についての情報を集める事
・まずは静岡〜山梨間方面を中心に捜査する事
・敵の出没パターン等に対する情報分析を強化する事
・学園に大動員令を要請する事

 などが実行される事となったのだった。

3月下旬


●【魂刃】マーヴェリック(4月2日リプレイ公開)

「十年前に友人と交わした再会の約束を果たす為に、単身ゲートに突撃しようとしている恋人を止めて欲しい。説得が無理だった場合は、彼を守ってあげて欲しい」という依頼を引き受けた撃退士達はその彼こと鍛冶ヶ谷徹平と共に、ゲートの結界に呑まれた彼の故郷へと向かった。
 この依頼を受けたのが、影野 恭弥(ja0018)、小田切ルビィ(ja0841)、久遠 仁刀(ja2464)、六道 鈴音(ja4192)、ナナシ(jb3008)、遠石 一千風(jb3845)、天野 天魔(jb5560)、ファーフナー(jb7826)の八名であった。(が、遠石は諸事により向かう事ができなかったので、実際に同行したのは彼女を除く七名であった)
 徹平は既に友人の死を99%確信しており、半ば弔いのような行為であったが、約束の地に辿り着いてしばしを待つと、人影が一つ現れた。
 それは徹平の友人・寂夜ではなく、プロホロフカ四獄鬼サイドワインダー・マーヴェリックだった。彼は寂夜の絵を徹平へ渡そうとした。
「何故、お前はそれを鍛冶ヶ谷に渡す?」
 というファーフナーの問いに対し、
「ふむ、それはサーヤ殿はスバラシィアーティストであったからにゴザル。そして、その彼女の遺言だからにゴザル」
 とマーヴェリックは答えた。
 それから少々の諍いの後、マーヴェリックは夕陽の光に溶けるように姿を消し、絵は徹平の手へと渡り、撃退士達は彼と共にその地を後にしたのだった。

●【魂刃】DDS(4月7日リプレイ公開)

 サッカー系を用いたデミゲートの運用法の改良と実地テストを続けるコンチネンタル。
 今回、彼は吸魂能力を持たない代わりに能力を強化されたディアボロを放って人々を攫い、即座に引き上げさせる戦法を行った。
 ディアボロ達は人を攫うまでは上手くいったのだが、出動してきた撃退士達、マキナ・ベルヴェルク(ja0067)、陽波 透次(ja0280)、黒百合(ja0422)、佐藤 としお(ja2489)、不動神 武尊(jb2605)、山里赤薔薇(jb4090)、廣幡 庚(jb7208)、ゼロ=シュバイツァー(jb7501)に追撃を受ける。
 その際、冥魔達は機動力凄まじい黒百合に前方をあっという間に遮断されてしまう。
 この結果、他の撃退士達にも見事に追いつかれ攻防の結果殲滅される事となる。

『残念ですが、研究成果だけ持って帰るとしましょうか』

 コンチネンタルはそう言葉を残し、交戦データを手に撤退したのだった。

4月上旬


●【魂刃】待ち合わせは喫茶店で(4月12日リプレイ公開)

 四獄鬼が一鬼レイガー・ウルヴァリンはその日も戦いを求めて街へと繰り出していた。
 そんな最中、虎型のディアボロが喫茶店を襲撃、撃退士達――ルドルフ・ストゥルルソン(ja0051)、龍崎海(ja0565)、Robin redbreast(jb2203)、戸蔵 悠市 (jb5251)、後藤知也(jb6379)、ドルトメイル・ペークシス(jb9458)、水無瀬 雫(jb9544)、柏木 なつな(jz0260)――が一般人を救出せんと駆けつける、しかしその直後、レイガーが敵の増援として到着する。
 海は現れたレイガーに対し、
「戦いたいならこれをやるよ」
 と携帯電話を渡した。連絡くれれば暇な奴が相手しに来てくれるぞ、と。
 戦闘狂の狼男爵はこれを喜んで受け取った。
「戦うのを楽しみたいなら、人間を逃がすまで待っててくれないかな。魂3つ分逃がすだけで本気で戦えるなら安いでしょ?」
 とRobinはレイガーと交渉せんとするが、しかし、守るべき存在があると撃退士達が必死に戦うのを学習しているレイガーは、
「そういう状況で出せる力もあるもんでさ」
 と一般人を逃すまいと襲い掛かってくる。
 この際にルドルフは、
「奇しくも名に同じく『狼』を冠した者同士。一対一の決闘を持ち掛けられ、無下に断るほど無味乾燥なご趣旨の方とは伺っておりませんが…如何か?」
 と一騎討ちを仕掛け、レイガーはこれを承諾、交戦を開始する。
 その間に他メンバーは一般人の救出に移った。虎型ディアボロと交戦しつつ海のジャベリンが窓をぶち破ると、Robin、悠市、知也が一般人を抱えて脱出させ、ドルトメイル、雫、なつなが場に残り追撃に備える。
 レイガーの猛攻によりルドルフが沈み、海とドルトメイルがレイガーへと向かい、雫となつなが追撃に駆けんとする虎へと向け攻撃を繰り出す。しかし二人で四体の虎を止める事は出来ず、二体を止める事には成功するが、残りの二体が追撃に向かう。
 が、悠市が放ったヒリュウの活躍などもあり撃退士達は一般人と共に無事に逃げきる事に成功する。
 喫茶店に残っていた五人を全滅させたレイガーは「あぁ〜…撒かれちまいやしたか」と戻ってきた虎達に嘆息するも、受け取った携帯電話の事を考え、
「……楽しいことになりそうですなぁ」
 と笑った。
 戦闘狂の狼は、携帯によって探査の手が本拠地へと伸びて来る危険性について勘付いていながら、敢えてそれを抱え込んだのだった。

●【魂刃】復讐の猟犬達(4月9日リプレイ公開)

 山梨県撃戦略会議で策定された各防衛策によって山梨県民の都市部への避難が進み都市部の防御が固められてゆく中、静岡の企業連合撃退組織DOGの部隊が偵察の為に山岳部へと出撃した。
 この頃になるとヘリによる上空からの偵察なども盛んに行われていた。
 四獄鬼が一鬼、女男爵ヨハナは未だ根拠地の位置を人類側に掴まれる事を忌避し、大軍ではなく精鋭部隊を率いてDOG部隊の迎撃に出る。その冥間部隊の中にはヴァニタス・鹿砦夏樹の姿もあり、DOG部隊の中には応援として学園から参加した只野黒子(ja0049)、小田切ルビィ(ja0841)、若杉 英斗(ja4230)、黒井 明斗(jb0525)、ナナシ(jb3008)、竜見彩華(jb4626)、天野 天魔(jb5560)、郷田 成長(jb8900)の姿があった。
 DOGの指揮官は元三代目撃退長・西園寺顕家であり、率いる隊員も最古参の精鋭であった。
 西園寺隊とヨハナ隊は山中で激突し、途中、機動力に優れる影猫達がヨハナ封じの要となっていた後方の狙撃隊へと奇襲を仕掛けんとするなど危機的状況もあったが、黒子や天野の警告を容れていた西園寺はこれに備えており、彩華のティアマットや黒子ら撃退士達の活躍もあってこの後方からの挟撃突撃を跳ね返す。
 前面の最前線ではディバインナイトの奥義によって強力な支援効果を発揮していた英斗が、先日の敗北によってその盾たる自信を大きく揺らがせつつも、明斗と共に勇気を奮って踏ん張り、ナナシやルビィらの範囲攻撃による援護も唸り、西園寺隊の前衛がヨハナ隊の前衛を打ち破った。
 その火力から矢の集中射撃を受け、さらにヴァニタス鹿砦夏樹の突撃も集中するなどしてナナシが沈められる場面もあったが、回復の支援を受けてすぐに立ち上がり、成長らの援護射撃も受けつつ夏樹を抑えこむ。
 ルビィはDOG前衛と共に敵の後衛へと突撃し、ヨハナへと肉薄して彼女に多大な恐怖とプレッシャーを与えたが、追い詰められたヨハナはプッツンすると己もろともルビィを大爆破して沈めた。
 そんな最中、天野天魔は鹿砦夏樹が人間だった頃に、彼女の姉が死亡した一連の事件(シャリオン=メタフラスト2の経緯をまとめた書類を示し、これを受け取らせた。その書類留めのクリップには発信機となるチップが仕込まれていた。
 書類の内容に注意を惹かれていた鹿砦夏樹はそれに気付かず、書類を範囲攻撃で破壊されるのを恐れこれを守る為に退却。夏樹の退却を受けてヨハナは逆転を狙う事を断念、彼女もまた逃走に移った。
 終わってみれば重体者は一名でたものの、死亡者零、撃破数五〇対〇の西園寺隊の圧勝であった。
 定められていた退却地点まで退いた夏樹が書類を読み終えると、それを見計らって姿を現したヨハナの手によって書類は爆破され、発信機もまた消滅した。
 敵の拠点の位置を特定する事は叶わなかったが、四獄鬼率いる隊とのほぼ互角の戦力数からの人類側の圧勝であり、大きな勝利であった。

●【魂刃】リコじゃないもんっ!(4月11日リプレイ公開)

 主に種子島で活動するヴァニタスの少女リコ。
 彼女はあくる日、山梨県において彼女が使う様なぬいぐるみ型のディアボロを使って悪さをしている者がおり、かつその為、彼女がそれを行っているのではないかという嫌疑がかけられているという情報を耳にする。
 様々な可能性を考えるリコだったが、
「それ、もしかしたらリコのご主人さまかも……」
 と思い当たり、
「ご主人さまでも、悪いことするならリコが止めなきゃ」
 と決意し山梨県へと向かう。
 リコは山梨の公園にてぬいぐるみ型ディアボロを発見、そのトラップにひっかかりそうであった子供を制止して救出すると共に電話で応援を要請する。
 その時に駆けつけたのだが、香奈沢 風禰(jb2286)、神谷 愛莉(jb5345)、Julia Felgenhauer(jb8170)、浅茅 いばら(jb8764)、藍那湊(jc0170)、エカテリーナ・コドロワ(jc0366)、鳳・白虎(jc1058)の七名の撃退士達であった。
 交戦の末、撃退士達の活躍によりディアボロは無事に撃破される。
 その後、撃退士達は山梨名物のほうとうを食べるなどしてリコとの交友を温めるのであった。

●【魂刃】甲州忍び旅3(4月11日リプレイ公開)

 町での冥魔軍の情報収集を阻止せんとする一同。
 コレクターと仮称される冥魔の役目は2つあり、1つはサンプルの確保。もう1つは情報網の構築だろうと推測された。
 撃退士達――狩野 峰雪(ja0345)、黒百合(ja0422)、リョウ(ja0563)、鷺谷 明(ja0776)、エイルズレトラ マステリオ(ja2224)、礼野 智美(ja3600)、咲村 氷雅(jb0731)、ヴェス・ペーラ(jb2743)、砂原・ジェンティアン・竜胆(jb7192)は前回目星をつけた人物が関わっている廃工場周辺を包囲した。
 そして突入の末、戦闘を行い潜んでいた冥魔コレクターを逃さずに討伐、その水晶剣を確保する事に成功する。
 かくて町に潜んでいた冥魔の一柱が狩り出され、彼が諸事していた水晶剣はしかるべき研究機関へと送られ調査される事になるのだった。

●【魂刃】桜の花の満開の下(4月17日リプレイ公開)

 山梨県のとある高校の屋上で、一人の女子高生が悲鳴をあげていた。
 屋上で苛めにあっていたのである。
 そこへセーレがやってきて、ディアボロをけしかけ苛めっこ達をバリバリと噛み砕いてしまった。
 セーレは言う。
「なんで怖がってるの? キミをいじめてた人でしょ、これ? 殺されても別にいいんじゃないの?」
 女子高生・有愛答えて曰く、
「ほ、他のいじめっこが黙っていないわ」
「じゃあ、それもボクの狼が食べてあげる。どこにいるの?」
 有愛は一瞬黙り込んだ。
 盗られたお金、ぼろぼろの体、ずたずたの心、助けてくれない人たち――。
 頭の中を色々なものが駆け巡り、そして有愛は口を開いた。
「私が此処で桜を見ていれば、じきにまた何人も現れるわ」
 かくて、凶行は再び行われんとされ、通報を受けた撃退士達――鳳 静矢(ja3856)、森田良助(ja9460)、ウィズレー・ブルー(jb2685)、カルマ・V・ハインリッヒ(jb3046)、雁鉄 静寂(jb3365)、詠代 涼介(jb5343)が駆けつける。
「自分が死ぬのと、あいつらを殺すだけの力を得るのと、どっちがいい?」
 セーレは有愛に問いかける。
 しかし、良助やウィズレーの働きかけにより有愛が己の言葉に靡かないのを見て取ったセーレは、
「つまんない!」
 と癇癪を起す。
 ディアボロが有愛へと襲い掛かり、しかし静寂がその間に割り込み、カルマが走る。
 交戦中、撃退士達は静寂が狼型ディアボロへと生肉に包まれた発信機のチップを呑みこませ、静矢がスポンジに包んだ発信機を狼の体内に埋め込む。
 うち、静寂がチップを呑み込ませたディアボロをセーレと共に撤退させる事に成功した。
「……どんな絶望を用意しても、私達はそれを振り払って見せる……お前が飽きて止めるまで、な」
 鳳静矢はそう言った。

 そして、静寂の仕込んだ発信機の反応は静岡県の鳥森山付近で消えた。
 それは他隊の撃退士がヴァニタス・鹿砦夏樹に書類に仕込み渡した発信機の反応が消失した地点とは大きく違ったが『狼の如き(ウルヴァリン)』レイガーに渡された携帯の反応が消滅した地点とまったく同じであるのだった。

4月中旬


●【魂刃】神楽坂茜と山梨の一家(4月10日リプレイ公開)

 山梨県から大動員令の発令を求められた久遠ヶ原学園。
 その執行部生徒会長、神楽坂茜は、大動員令の発令許可を学園上層部に求めるべきか否かの判断をくだす為、自らの足で山梨県へと視察に向かった。
 その際に会長の護衛についた撃退士達が陽波 透次(ja0280)、狩野 峰雪(ja0345)、小田切ルビィ(ja0841)、鬼無里 鴉鳥(ja7179)、クリスティーナ アップルトン(ja9941)、黒井 明斗(jb0525)、ナナシ(jb3008)、天野 天魔(jb5560)の八名である。
 農村区域を視察中、一行は避難の為の引越し準備中の一家に出会う。
 しかし、お爺さんとその孫娘が家を離れる事を拒否し家に立て篭もっているのだという。
 撃退士達はその説得と引越し作業の手伝いを頼まれる事となる。
 撃退士達の説得の結果、頑固爺さんと孫娘も避難に同意、一家は揃って避難先へと無事に避難した。
 しかし避難は多くの人間の生活に影響を与え、負担を強いる事になるのだと撃退士達は実感し、早く平和を取り戻さなければと思うのだった。

●【魂刃】漸減率の攻防戦(4月21日リプレイ公開)

 山梨県では先の会議で採択された防衛策の実施が次々に行われていた。
 その中の一つにバイクの配備による現地撃退士達の機動力の上昇をさせ、現場に駆けつけるまでの時間短縮を狙うものがあった。
 そんな最中、山間に設置された監視カメラ(これの設置も先の会議で決められたものだった)が山間を侵攻中の敵勢の姿を捉えた。
 ただちに最寄の撃退士詰所(これの設置も同様である)に詰めていた撃退士達がバイクに跨り出動する。
 この時、出動した撃退士達が卜部 紫亞(ja0256)、紅 鬼姫(ja0444)、エイルズレトラ マステリオ(ja2224)、佐藤 としお(ja2489)、ジェラルド&ブラックパレード(ja9284)、獅堂 武(jb0906)、廣幡 庚(jb7208)、神谷春樹(jb7335)らであった。
 撃退士達は移動手段としての使用だけでなく、それに騎乗しての戦闘の有効性についても実戦検証を行った。
 まず、現地に詰めている部隊が通報を受けて出動する際の移動手段としてはバイクは有用であった。
 ディメンションサークルによるワープは準備に三十分程度がかかり、かつ、狙った地点よりも半径五キロから十キロ程度の誤差がでるのが常であった為、学園からワープするよりも、現地の詰所に詰めている撃退士達がバイクで急行する方が迅速に駆けつけられたのである。
 バイクを用いた戦闘結果においては、騎乗したまま直接格闘戦を行うのはあまり有効ではない、との報告だったが、しかし後方遮断や引き撃ち、命中回避に関係ないスキルをばらまく、などの使い方では、彼我の射程や機動力の差異なども勘案しなければならないだろうが、状況によっては非常に有効であろう、との事だった。

●【魂刃】人形は闇に笑う(4月29日リプレイ公開)

 山梨県内のある別荘地の管理人が持ち込んだ謎の事件。10数人の人間がとある別荘に消えたという。これを調査に向かった撃退署員の一団が、謎の敵の襲撃を受けて連絡を絶つ。
 状況から魅了を使うヴァニタス、サキュバス・ラリサの関与が疑われ、付近をパトロールしていた学園の撃退士達、鐘田将太郎(ja0114)、狩野 峰雪(ja0345)、鈴代 征治(ja1305)、クリスティーナ アップルトン(ja9941)、黒井 明斗(jb0525)、竜見彩華(jb4626)、島津 忍(jb5776)、神谷春樹(jb7335)、中山律紀(jz0021)は召集を受けて事件現場に駆け付けた。
 待ち構えていたのはスカイアメーバを従えたアンティークドールの姿をしたヴァニタス。
 撃退士達は陽動班がヴァニタスを引きつける間に、一般人を捜索し始める。
 だがヴァニタスは巨大なテディベアとウサギのぬいぐるみを使役し、スカイアメーバと共に陽動班の撃退士を大いに苦しめる。
「なーんだ、キミ達も大したことないね。ラリサったら意外と間抜け」
 オレアンドルと名乗ったヴァニタスは挑発的な言葉の後、スカイアメーバを一般人の元に送り2名の魂を刈り取った。
 その目的は主の悪魔ロンブルが到着するまでの時間稼ぎだったのだ。
 ――全員を必ず救い出す。残念ながらその目的は叶わなかった。

●【魂刃】BKMTサムライソード(4月28日リプレイ公開)

 【魂刃】復讐の猟犬達にて大勝したDOGは山岳地帯の探索を進めてゆき、一方大敗したヨハナ・ヘルキャットは一人の男を呼び寄せた。
 その男の名はサイドワインダー・マーヴェリック。『働きたくないでござる』として長らく姿を消していた青年だったが、ヨハナの苦しい状況を知り、またとある条件を提示された事もあって軍団に復帰した。
 再度ヨハナは夏樹と共に西園寺顕家部隊の迎撃へと出撃し、姿を消して至近まで接近したサイドワインダーは部隊長西園寺顕家の暗殺を狙う。
 この時、西園寺顕家の直衛についていたのが、陽波 透次(ja0280)、獅童 絃也 (ja0694)、小田切ルビィ(ja0841)、或瀬院 由真(ja1687)、エイルズレトラ マステリオ(ja2224)、久遠 仁刀(ja2464)、エルム(ja6475)、ファーフナー(jb7826)であった。
 激しい交戦の末に四名が斬り倒され、撃退士達は追い詰められるが、なんとかヨハナらと交戦していた部隊員が後方に戻って来るまで耐え抜く事に成功する。
 しかし、敵部隊を押し返す程の余力は残っておらず、撃退士達は退却に移った。
 追撃を受けるもなんとか被害を最小限に抑え、撃退士達は人類側の勢力圏まで脱出したのだった。

4月下旬


●【魂刃】甲州救出行(5月1日リプレイ公開)

 山梨県のとある田舎町に潜み、コレクターと仮名を付けられた冥魔。その討伐の成功により人類側は魂齎剣そのものを一本と、コレクターに攫われた人々が囚われている場所の位置情報を入手した。
 撃退士達は山梨県撃からの依頼を受け、これの救出に向かう。
 この際に救出に向かったのが、鐘田将太郎(ja0114)、陽波 透次(ja0280)、狩野 峰雪(ja0345)、御堂・玲獅(ja0388)、紅 鬼姫(ja0444)、リョウ(ja0563)、麻生 遊夜(ja1838)、佐藤 としお(ja2489)、陽波 飛鳥(ja3599)、礼野 智美(ja3600)、六道 鈴音(ja4192)、月詠 神削(ja5265)、向坂 玲治(ja6214)、ジェラルド&ブラックパレード(ja9284)、水葉さくら(ja9860)、来崎 麻夜(jb0905)、長谷川アレクサンドラみずほ(jb4139)、廣幡 庚(jb7208)、神谷春樹(jb7335)、川内 日菜子(jb7813)、ファーフナー(jb7826)、ジョン・ドゥ(jb9083)、ヒビキ・ユーヤ(jb9420)、アルベルト・レベッカ・ベッカー(jb9518)、麻生 白夜(jc1134)の二十五名であった。
 山梨県のとある山村にある広大な工場へと襲撃をしかけた撃退士達は見事に工場に籠もっていたディアボロを撃破、密かに拠点となっていた工場を陥落させ、囚われての人々の救出を成功させたのだった。

5月下旬


●【魂刃】百の勇者達と冥魔の群れ(5月15日リプレイ公開)

 【魂刃】山梨県撃戦略会議で決定された対策を受け、【魂刃】桜の花の満開の下【魂刃】復讐の猟犬達【魂刃】待ち合わせは喫茶店でにて、発信機を敵になんらかの手段で取り付けんとする事が行われた。
 結果、二点が同一箇所で消失を遂げ、これは怪しい、という事で地点への調査が行われる事となった。
 先にDOGの調査隊が襲われた事(【魂刃】復讐の猟犬達【魂刃】BKMTサムライソード)から、冥魔の妨害を受ける事は確実とみて、山梨県撃は陽動を行う事に決めた。
 幾つかの部隊が敵の目を惹きつけている間に、本命の偵察を送り込まんとしたのである。一大偵察作戦である。
 本作戦はその部隊の一つであった。
 エアリア率いるDOG新兵を中心とした部隊は四獄鬼ヨハナ・ヘルキャットとヴァニタス鹿砦夏樹が率いる部隊と交戦。
 この時、久遠ヶ原学園からの応援として部隊に参加していたのが、影野 恭弥(ja0018)、陽波 透次(ja0280)、大炊御門 菫(ja0436)、巫 聖羅(ja3916)、エルム(ja6475)、Robin redbreast(jb2203)、ナナシ(jb3008)、天野 天魔(jb5560)であった。
 撃退士達は一時期、ヨハナが率いる中央部隊を壊滅させるなど善戦を見せるも、鹿砦夏樹率いる敵右翼部隊によって味方左翼が壊滅する。戦況は冥魔有利で進み、撃退士達は退却を決意する。
「――今回は見逃してあげる。これで貸し借り無しよ」
「それがお前の答えか、夏樹? 俺を怨まないのか?」
 激しい追撃を受けている最中、【魂刃】復讐の猟犬達にて夏樹に書類を渡していた天野は、追撃の手を止めた夏樹と、彼女の姉が死亡し彼女自身がヴァニタス化する契機となった事件での事についてそう会話をかわす。
「あたしは、まっとうな復讐は果たされるべきだと思うけど、逆恨みっていうのは嫌い。貴方の行為はあたしが怨みに思う対象ではないわ。むしろやっぱり骨を折ってくれて有難うってお礼を言うわ。でもこれでチャラよ。立ち塞がるなら邪魔だから、次に会った時は殺すわ」
 童女はそう答えた。
 夥しい犠牲が発生したが、しかし撃退士達は陽動の役目に対し十分な貢献を果たし、退却する事に成功したのだった。

●【魂刃】猛犬たちのロンド(5月15日リプレイ公開)

 一連の偵察作戦の最中、迎撃に出た冥魔の一部隊が次々に人類側の部隊を突破しているとの報告が入る。
 それは機動力に長けた狼型と犬型ディアボロからなる冥魔部隊だった。
 その部隊には通常の愛らしい犬と寸分変わらぬ容姿を持つ一隊もあった。
 これに街に入りこまれた場合、普通の犬に紛れ込んで魂を多大に搾取されてしまう危険性があった。
 そうなってしまうと、野犬狩りを行う必要が生じる。故に、
「今回の陽動偵察で敵の拠点を掴めれば人類側は冥魔の拠点へ一大反撃にでるだろうが、場合によってはその反撃作戦の始動が遅れるだろうよ。それが日単位か、週単位かはしらんがね」
 とミハイル・エッカート(jb0544)は予想した。
 この状況の中、迎撃に向かった撃退士達というのがミハイル他、ロベル・ラシュルー(ja4646)、Rehni Nam(ja5283)、ユウ(jb5639)、廣幡 庚(jb7208)、紅香 忍(jb7811)、ファーフナー(jb7826)、リアン(jb8788)であった。
 高機動のディアボロ達は厄介な手合いであったが、撃退士達はなんとかこれの突破阻止に成功する。
 撃退士達の活躍により敵部隊が街へと潜入する事は防がれたのであった。

●【魂刃】永久と等しき一時を(5月15日リプレイ公開)

 一連の偵察作戦の最中、冥魔側の迎撃としてバロン・レイガーが出現した。
 柏木 なつな(jz0260)の所属する部隊によって誘導がなされ、その後を引き継ぐ形でレイガーの足止めにあたったのが、ルドルフ・ストゥルルソン(ja0051)、龍崎海(ja0565)、鷺谷 明(ja0776)、獅堂 武(jb0906)、影野 明日香(jb3801)、キイ・ローランド(jb5908)、蓮城 真緋呂(jb6120)である。
 キイの頑強な粘りや周囲からの援護などもあり、撃退士達はよくレイガーの攻勢を捌いて善戦、さらなる対レイガー大部隊の到着まで持ちこたえる事に成功する。
 陽動への十分な貢献を果たせた一同は、一部を除いて後を増援に任せると、その場から後退したのだった。

●【魂刃】お楽しみはこれから(5月15日リプレイ公開)

 プロホロフカ軍団に外部から応援という形できていたヴァニタスの優は、主より坂崎英純、桜庭香らと共に帰還するように命令を受ける。
 戦力を拝借する為に最後に一仕事する事にしたヴァニタス達は、カーベイから許可を得ると大量のディアボロを率いて撃退士達を迎撃するべく出撃した。
 これに対したのが雪ノ下・正太郎(ja0343)、雨野 挫斬(ja0919)、エイルズレトラ マステリオ(ja2224)、佐藤 としお(ja2489)、鳳 静矢(ja3856)、アスハ・A・R(ja8432)、静馬 源一(jb2368)、江戸川 騎士(jb5439)である。
 撃退士達は重体者や多数の気絶者を出しつつもヴァニタス・香を倒すなど奮戦し、十分な陽動への貢献を果たしてから退却したのだった。

●【魂刃】傀儡は山に踊る(5月15日リプレイ公開)

 川を挟んで対峙する、悪魔ロンブル率いる冥魔陣営の一軍と撃退士の陽動部隊。
 膠着状態を打破し戦線を整える為に、鐘田将太郎(ja0114)、狩野 峰雪(ja0345)、法水 写楽(ja0581)、鈴代 征治(ja1305)、逢染 シズク(ja1624)、黒井 明斗(jb0525)、竜見彩華(jb4626)、エカテリーナ・コドロワ(jc0366)、中山律紀(jz0021)ら久遠ヶ原学園の撃退士達は敵陣営の一画を担うヴァニタス・オレアンドルの釣り出しを狙う。
 充分引きつけたところで放水した川の水で押し流し、一時的に冥魔陣営の一画をかき乱そうという作戦だった。
 撃退士達は前回の対戦の反省を元にあるいはオレアンドルの慢心を突き、あるいは感情を煽り、見事作戦を成功させる。
 だがそれはオレアンドル、そしてその主のロンブルに、撃退士達を危険な存在だと認識させることにもなる。
「まだ、一勝一敗なんだ。次で勝てばいいんだよ……!」
 オレアンドルは復讐に燃えてそう呻くのだった。



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