『ドン』
特に擬音で表現する必要もないかもしれないが、進級試験の結果が張り出される。
上位を見れば自らの倍以上はあろうかという点数で主席争いの接戦を繰り広げており、
800点から900点程度の、比較的中央値と呼んでいいかもしれない点数を取った生徒も
『よい』『わるい』『まあこんなもんか』の三段階程度に感想はわかれつつも、それぞれ進級試験を振り返っている。
‥‥そう、『過去のものにしている!』
『600点未満は追試』と赤く・そして大きく書かれた文字には目もくれずに!
久遠ヶ原学園の進級形式は基本点に追試・追追試で得たを合算していく形式で計算される。
そこで600点をこえればめでたく進級。こえられなければ落第となるいたってシンプルなものである。
ふだん依頼によっては人の命・地域の命・あるいは世界の命運すらも背負っている撃退士にとって、
落第とは、別にしたからといって別に世界は滅亡しないし、個人の命すら(一般的には)失われないものであり、それほど深刻に考えることはないとも思える。
しかし、昨年も落第を経験した新聞同好会会長・中山寧々美にとっては、現在の状況はどんな危険依頼よりも困難で、かつ深刻なものであった。
(「まずい、このままでは弟が同級生になってしまう‥‥!」)
完璧な土下座を練習しようとも覆せない、目の前に迫ったその事実に、
現在得点『142点』という事実に、彼女は得点一覧が張り出されている張り紙の前で人目もはばからず頭を抱えた。
※この選択肢は『久遠阿原学園進級試験2013』第一回行動入力において
進級基準である『600点』に届かなかったキャラクターをメイン対象としたものですが、
「このままでは落第してしまうキャラクターを助ける」といったような、
既に進級が決まっているキャラクターの参加も可能です。
総合点はキャラクターに加算されますが、主席争いに影響はしませんので、
あらかじめご注意いただきますようよろしくお願いいたします。