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追試験も打ち上げ依頼もご苦労だったね! 今回残念ながら600点に至らなかった者‥‥ つまるところ落第者の一覧が発表されているので確認してくれたまえ! 落第とは、人生の遠回りだと考えられがちだが、人生に遠回りなど存在しない。 進んでいく道が別に用意されるだけだと考えて、前向きに進んでいくのが、 本校の学園生らしいといえるだろうね。 ‥‥それはそれとして、もし事務手続きの間違いで落第・進級しそうになっているという生徒がいたのなら、 17日15時までに訂正申請を忘れずに出しておくんだぞ。 後から直してくれと言われても直せない場合もあるから、くれぐれも注意してくれたまえ。 久遠ヶ原学園学園長・宝井正博 |
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【告示】 以下の者は本校が規定する進級下限点数に追試験の結果をもっても届かなかったため、 10月18日の進級対応から外し、同学年にて再度クラス割り当てをおこなうものとする。 尚、該当結果に進級・落第を問わず異議のあるものは17日15:00までに学生課まで訂正申請を出すこと。 (久遠ヶ原学園 学園長 宝井正博) 山路 泰樹(ja0034) 富野 克哉(ja0064) 雷牙 剣(ja0116) ウルブライエ・メーベルナッハ(ja0145) モヒカン(ja0191) アルブ・ルサリイェル(ja0261) 羊山ユキ(ja0322) 黒・言蕾(ja0353) 神崎 雷蝶(ja0364) 郷田 英雄(ja0378) ジュライ・フォレスター(ja0432) 平針巧(ja0455) 鷺谷 明(ja0776) 柊 太陽(ja0782) 小田切ルビィ(ja0841) 田中 裕介(ja0917) ヒンメル・ヤディスロウ(ja1041) 小金沢 隼也(ja1239) 柊木要(ja1354) 宅間 谷姫(ja1407) 雀原 麦子(ja1553) 春塵 観音(ja2042) クリス・クリス(ja2083) エイルズレトラ マステリオ(ja2224) レーヴェ・クライン(ja2304) 六角 結次(ja2382) 終夜・咲人(ja2780) 橘 和美(ja2868) セリア・アルバーン(ja2899) 如月 紫影(ja3192) 止木 静音 (ja3532) ラグナ・グラウシード(ja3538) 鷹之森 時雨(ja3704) 崩紫 碧衣(ja3854) 小金沢 柳清(ja4245) 鹿島 命刻(ja4471) レナ(ja5022) シロ・コルニス(ja5727) 瀬戸雪菜(ja6105) 梅垣 銀次(ja6273) 鴉(ja6331) アルテナ=R=クラインミヒェル(ja6701) 針生 廻黎(ja6771) ブルーフィル(ja6820) 久我 常久(ja7273) ジェイド・ベルデマール(ja7488) 六一(ja7786) トムキャット(ja7788) ナハト・L・ホロコースト(ja7833) 北谷王子 朝騎(ja7899) 新田 頼義(ja7926) 高峰 雫(ja7928) 水城 秋桜(ja7979) 武田 千鶴(ja8007) 姫路 眞央(ja8399) デュラム・フィオーレ(ja8522) 香我美 優姫(ja8687) 曖昧味 愛(ja8720) 御伽 燦華(ja9773) アンナ・ファウスト(jb0012) 鳴神 彰人(jb0108) 江見 兎和子(jb0123) 水城ロア(jb0215) 中山寧々美(jz0020) 森野 百合(jz0128) (※尚、進級試験結果発表、9月18日以降に入学した生徒『jb0638』 以降の生徒については進級の対象外とする。 進級を望む者は訂正申請をおこなうこと) 以上 |
「学園長!」 「おお、ミリサくんではないか。」 久遠ヶ原学園、廊下。 金髪の女性が、この学園の名物ともいえる‥‥学園長の後ろから呼びかけ、その足を止める。 「そろそろあの時期じゃないですか?」 「あの時期? はて‥‥」 「とぼけないでくださいよ。試験。私も面倒くさいんですけどね」 教室。ここでは遠野冴草(jz0030)が、学生たちに試験の詳細を解説していた。 「チャンスは1度だけだ。学園の創始者だかが、『撃退士は一度のミスが命取り』って言葉を残したからな。 後‥‥がり勉だけで試験に受かると思ってる奴ら。‥‥お前らは、半・分・正・解 だ。」 てっきり普通の学校と同様に、一回の筆記テストの成績で進級等が決まると思っていた一部の学生から、困惑の声が上がる。 「ここは撃退士の学園だ。確かに筆記も重要だが、実技‥‥戦う技術も大切だ。それに、だ」 冴草の顔に、普段の彼には余りない、黒い笑みが浮かぶ。 「ありとあらゆる方法で問題を解決するのも撃退士。どんな手段を使っても、バレずに目的を達成すりゃいいんだよ。後ろのお前ら、悪知恵が働くあんたらなら、どういう意味かは分かるだろ?」 彼の言葉に後ろの生徒‥‥成績こそ悪い物の、頭がそれなりに回る者たちが、一斉にはっとした顔をし、お互い顔を突き合わせ相談を始める。 「おおっと、悪巧みは、俺の見えない所でしてくれよな」 素早く注意しながらも、半分黙認するような冴草。 休み時間。 「きゃぁぁ!」 ネズミが足元を駆け抜けた事により、女教師が職員室から飛び出す。 「へへっ、ちょろいちょろい‥‥ん、何だ?答えって紙切れ一枚か‥‥『回答は 頂いていく』 しまった、先を越されたか!」 悔しがる男子生徒の後方。 「遁甲の術」を駆使し、存在を希薄にした女子生徒が、その手に厚い紙の束を持ち、逃走する。 「さてと、あたし数学が苦手だからな‥‥答えは‥‥なっ!?」 そこには彼女の期待していた回答等書かれておらず、ただ「注意力が足りない。10点」と書かれていた。 「な、なんですってー!?」 彼女と同様の絶叫が、各所の廊下に木霊する。どうやら、同じ事を考えていたのは彼女のみではないらしい。 「騒がしいな‥‥」 図書館で真面目に勉強していた男子生徒が、一瞬振り向くも、直に再度目の前の本に没頭する。 かくして喧騒の中、久遠ヶ原学園が「祭り」の一つ、『進級試験』への準備が始まったのである。 |