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マスター:STANZA
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2013/08/26


みんなの思い出



オープニング


 磐越自動車道は、福島県いわき市から郡山、会津若松などをを経由して新潟県に至る高速道路だ。
 福島県を東西に横断するその道路には、数多くのトンネルがある。
 そのひとつに、異変が起きていた。

 会津坂下ICから西会津ICの間には、三本のトンネルが連続している。
 東から束松トンネル、鳥屋山トンネル、西会津トンネル。
 全てを合わせると、全長は5km程になる。
 そこに――
「入った車が出て来ない?」
 そんな馬鹿な。
 連絡を受けた警察は、一笑に付した。
 いくら夏だからと言って、そんな怪談めいた話が現実にある筈がない。
 だが、最も東側の束松トンネル内に設置されたカメラの映像を見て、彼等は顔色を変えた。
「……何だ、これは……!?」
 カメラはそれが地中から音もなく姿を現した、その瞬間を捉えていた。
 固いウロコに覆われた何かが、路面から染み出す様に湧いて来る。
 それは、トンネルの幅一杯に溢れんばかりの巨大な蛇だった。
 蛇は窮屈そうに鎌首をもたげると、大きく口を開けた。
 ゴオッという音がして、画面が揺れる。
 付近を走行していた大型トラックや自家用車が、まるで紙で作られたオモチャの様に、軽々と飛ばされ……
 乗っていた人達もろとも、蛇の口に吸い込まれて行った。

 これは、警察の管轄ではない。
 事件は天魔絡みの案件として、撃退庁へと送られる事となった。


「……で、その巨大な蛇なんだが……」
 久遠ヶ原学園、斡旋所。
 職員は集まった生徒達の前で、前回の資料を広げて見せた。
「この前、猪苗代湖に現れたのも巨大な蛇だった」
 倒した感覚は確かにあったものの、その死骸を確認する事は出来なかったと、報告書にはある。
 それが何らかの方法で復活した事も考えられた。
 出現場所も直線距離で40km程度と、湖からそう離れてはいない。
 ただ、前回の大蛇が水を武器にしていたのに対し、今回は風。
 今の所は天魔いずれの陣営かも不明だし、似た特徴を持つ全く別の個体である事も考えられた。
「先発した撃退士からの報告によると、蛇の周囲には風が渦巻いていて、容易には近付けないらしい」
 おまけに路面やトンネル内部からは小型の――と言っても長さ5m程はあるだろうか――蛇が次から次へと湧いて来る。
「そいつらに噛まれると、暫く身動きが取れなくなるらしい」
 気を付けろよ。
 そう言って、職員は生徒達を送り出した。



リプレイ本文

 普段なら途切れる間もなく通る車の姿もなく、束松トンネルは不気味に静まりかえっていた。
 奥の方から冷たい風が吹いて来る。何となく、生臭い匂いも感じられた。
「…まだ蛇のお腹の中に生きてる人がいるかもしれない…絶対助けなきゃ…!」
「ええ、私も…多分、大型蛇に飲み込まれた人々は生きていると思います」
 リーゼロッテ 御剣(jb6732)の声に、御堂・玲獅(ja0388)が頷く。
 それは多分に希望的観測、或いは願望にすぎないのかもしれないが。
「呑み込まれて無事、ってのもあんま想像つかんけど、万一ってのもあるしなぁ」
 とにかく出来るだけの事はやってみようと、亀山 淳紅(ja2261)が慎重に周囲の気配を探りながら歩を進める。

 一行がトンネルの半ば程まで来た頃だろうか。
「…前方に多数の生命反応があります」
 生命探知で敵の位置や動きを調べていた玲獅が告げた。
「どうやら、待ち伏せをしている様ですね」
 大きさの区別は出来ないが、この先に敵の大軍がいる。それだけは確かだ。
「先に弾き出してしまいたい所ですけど…」
 ヘリオドール(jb6006)が言った。
「今回は阻霊符は使わない方が良いですね…数が分からない以上、地中からはじき出した瞬間トンネルがあふれる可能性だってありますから。地道に戦う方が良いと思います」
 溢れる位ならまだしも、その圧力で崩壊する危険もある。
 仲間達はいつでも迎撃が出来る様に臨戦態勢を取りながら、今まで以上に慎重に進んだ。
 待ち伏せポイントの直前で、玲獅が最前列に立つ点喰 因(jb4659)と美影 一月(jb6849)に聖なる刻印の加護を与えた。
「助かりますー。特殊抵抗、なかなか上げられないのでー」
「ありがとう、これで心置きなく盾となれる」
 これでクリアランスとヒールもあるとなれば存分に戦える。
(でかい蛇さんかー…爬虫類は好きな方だけど大きいと怖そうだなぁ)
 トンネル内に置き去られた車輌はない。全て大蛇が呑み込んでしまったのだろうか。
 そんな事を考えながら、戦場となる筈の場所を確認していた因の目の前に…ぼとり。
 大きな蛇が落ちて来た。
「出ましたぁっ!」
 それを合図に、出て来る出て来る…トンネルの壁面と言わず天井と言わず、まるで挽肉製造器からニュルリと出て来るミンチの様に、蛇の大群が現れた。
「わぁ、一杯いるいる…」
 降り注ぐ蛇を避けながら、犬乃 さんぽ(ja1272)が声を上げる。
 たちまち、周囲は蛇だらけだ。
「5m位ありそうなのに、これだけ居ると大きさ感が狂っちゃうよね。向こうには更におっきいのもいるし」
「大きいのが出てくるまではなるべく消耗は抑えたい…、え?」
 さんぽが指差す方を見て、ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)は思わず目を疑った。
「同時に出て来るなんて…」
 考えていなかった。
 出現には暫くの時間差があると思い込んでいたのだ。
「ごめん、小型は任せた」
 そう言い残し、ソフィアは大蛇の方へ走る。
「大丈夫、こっちは任せて!」
 さんぽはニンジャヒーローで敵の注意を引き付けた。
「英雄燦然ニンジャ☆アイドル! さぁ、みんな今のうちに!」

「…大きいな…だが…大きさは関係ないか…」
 リーゼロッテが、その身に纏う空気を変える。瞳を紅く染めながら、抜刀・閃破の鯉口を切った。
 そのまま、玲獅の報告を待つ。
「生存者…確認できません」
 大蛇に呑み込まれながらも無事でいる者は存在しなかった。少なくとも、生命探知の届く範囲には。
「もっと奥まで…呑み込まれているのかもしれんな…」
 リーゼロッテは、それでもまだ希望を捨ててはいなかった。
 車ごと呑まれたなら、ボディに守られているかもしれない。それなら酸素がなくなる迄は無事でいる筈だ。
 ただ、最初の報告から今まで、かなりの時間が経ってはいるが――
「とにかく…頭部を狙う」
 蛇がこちらの位置を探知しているであろうピット器官や三半規管を潰してしまえば、反撃の怖れも低くなるだろう――この蛇が、本物と同じ構造と生命原理を持っているならば。
「あたしが前に出て、あいつの注意を引き付けますよー」
 因が烈光丸を抜き放ち、わざと目立つ様に正面から斬りかかっていく。
 その隙に、リーゼロッテは大蛇の横っ面からその鼻先に目掛けてスマッシュを打ち込んだ。
 だが、その瞬間。
 大蛇の身体を取り巻く風が突然勢いを増し、リーゼロッテの身体を吹き飛ばした。
 その風に、相手の身体を壁や床に叩き付ける程の勢いはない。だが、攻撃を逸らすには充分だった。
 難なく着地したリーゼロッテだったが、それを待ち構えた様に小型の蛇達が集まって来る。
 迎撃が遅れた所に、一体の蛇が絡み付いて来た。そこにもう一体の牙が迫り――
「リーゼ!」
 声と共に、蛇の首が両断される。
 飛び込んで来たのは友人の一月だった。
「くっ…大丈夫か?」
 その声に、自力で蛇の呪縛を脱したリーゼロッテは小さく頷く。
「そうか…ここは任せろ。リーゼは、早く大蛇を」
「わかった」
 再び大蛇の相手に戻った彼女を背に、一月はその大きな身体でエクスプロードを上段に構え、仁王立つ。
「私が相手だ…仲間には手出し無用で頼むよ」
 蛇はあまり得意とは言えないが、やるしかない。
(…本当は大型を切裂いてやりたい所だが、近距離専門の私には難しい話だからな)
 それは仲間に任せよう。
(今回は敵に相対してくれる味方の盾になれれば、幸いだ)
 一月は地面を薙ぎ払う様に剣を振る。
 5m級の蛇達が、まるで小さなシマヘビの様に宙を舞った。

 その間にも、残ったソフィアと淳紅は遠距離から大蛇に攻撃を加えていく。
「近付きにくいのなら、近付かないで倒すまでだね」
 ソフィアは大蛇が纏う風の影響を受けにくい距離から、La Pallottola di Soleを併用した雷霆の書で攻撃を仕掛けた。
 太陽の様に輝く炎の球が一直線に飛び、その奇跡に花びらを舞い散らせる。
 それに合わせて、淳紅の放ったブラストレイが小型を巻き込みながら大蛇に迫る。
 だが二つの炎は大蛇に届く直前、風に呑まれて千切れる様にかき消えてしまった。
「なら、これはどう?」
 ソフィアの手から雷が飛ぶ。
 それは風に邪魔される事なく、大蛇の胴体に吸い込まれていった。
「風の影響を受けない攻撃なら通用するみたいだね」
 とは言え、そんな攻撃の種類はそれほど多くない。
「ほなら、あの風を逆向きに抑えてみよか」
 淳紅はマジックスクリューの構えを取った。しかし風がどの向きに流れているのか、どうも見えにくい。

 一方、蛇の正面から攻撃を仕掛けた因は。
 斬りかかった瞬間、身体が見えない壁に押し返される様な感覚を覚えた。
 刹那、背中に衝撃を感じる。
「…っ!」
 トンネルの壁に叩き付けられたのだ。
 咄嗟に受け身を取って、頭だけは守ったが…
「大丈夫ですか?」
 群がる小型蛇達を白蛇の盾で押し返しながら駆け寄った玲獅に、因は何とか笑顔で頷く。
 大した威力ではなかった。治療を要する程の怪我もしていない様だ。
 寧ろ思わぬ反撃を受けた事に対する驚きの方が強いかもしれない。
「今、何が起きたのでしょうかー?」
「私にもよくわかりませんが…」
 因が吹き飛ばされた瞬間、大蛇が大きく口を開けたのが見えた。
 空気弾だろうか。予備動作がなくても撃てるのか?

「もしかして、あの風は正面には吹いてないのと違うやろか」
 二人の話を聞いて、淳紅が呟いた。
 身体の側面は風の流れで攻撃を防ぎ、正面の敵は空気弾を吐いて強制排除。
 だとしたら。
「ソフィアちゃん、何でもええから脇から炎の魔法を撃ってくれへんか」
 それで炎が流れる方向を見定めるのだ。
「わかった」
 ソフィアは大蛇の側面に向けて再び魔法を撃ち込んだ。
 正面に回り込んだ淳紅には、それが上向きに流れ去った様に見えた。
「つまりは左巻きに螺旋を描いてるって事やな」
 ならば右向きの渦をぶつければ、その流れは相殺される筈だ。
 狙い通り、逆向きのマジックスクリューは大蛇の空気弾をも押し返し、周囲に渦巻く風の流れを弱めた。
「今なら、攻撃も通るか…」
 リーゼロッテは再び、大蛇の頭を目掛けてスマッシュを叩き込む。
 殆ど同時に、因が痛打を打ち込んだ。

「これ以上被害者が出るの、絶対に食い止めなくちゃ…父様の国の平和は、ボクが守る!」
 さんぽは蛇達を引き付けつつ、しかし囲まれない様に走る。
 ある程度の数を集めた所で壁走りを使い、トンネルの壁を駆け上がった。
 蛇が湧いて来ない場所を見定め、そこに立ってアウルで作った無数のヨーヨーを撃ち出す。
「どんなに数がいたって、ボクのヨーヨーは無敵だもん。行けっ、ボクのヨーヨー達…鋼鉄流星ヨーヨー★シャワー!」
 さんぽの手から放たれたヨーヨーは、一直線に蛇達を切り裂いていった。
 しかし。
「この手応え、ちょっと効きが悪いかな?」
 という事は、CRは恐らくマイナス。ディアボロだろう。

「なるほど、ディアボロですか…」
 悪魔であるヘリオドールには、少々分の悪い相手だ。
「それに、数も把握しきれない敵が相手だと、真っ向勝負というのは怖い、ですね…大蛇だけでも倒せばどうにかなるんでしょうか」
 なる、と信じて戦うしかないのだが。
 ヘリオドールは蛇の攻撃が届きにくい空中に舞い上がり、そこから蛇図鑑「楽園」で攻撃を仕掛けていく。
「偶然ですけど、蛇対蛇、ですね…」
 攻撃の威力はこちらの蛇の方がやや劣勢だが、それでも無理をせずに削り続ける。
 時折、天井や壁から物質透過で飛び出して来る蛇もいるが、トンネル内の明かりが僅かに陰る事でそれを察知する事が出来た。
「本命を倒しにかかってくださってる大蛇班の皆さんの為にも、ここで負ける訳には行きません」
 手を止めず、相手の注意を自分に向け続ける。
 それが仲間に対する最大の援護となる筈だと信じて。

「私の仲間には近付けさせない…」
 迫り来る蛇達を、一月が剣で薙ぎ払う。
 その周囲に蠢く蛇達は、玲獅が火炎放射器で焼き払っていった。
 大蛇の方に向かおうとする蛇は黒蛇弓に持ち替えて狙い討ち。
 二人は適度な距離を置いて、緩く連携しながら蛇を倒していく。
 と、その頭上から大量の蛇が落ちて来た。
 頭を下に、大きく口を開けながら飛び掛かる様に落ちて来る蛇を、玲獅は白蛇の盾で防ぐ。
 一方の一月はそれを地面に落ちる前に切り刻んでいった。
 が、討ち漏らした蛇が足元に迫る。
 噛まれるのも仕方がないと覚悟を決めた、その時。
 古びた刀が蛇の頭に突き刺さった。
 仲間の危機と見て飛び出した、さんぽの隼突きが命中したのだ。
「これが、ニンジャの速さだもん!」

 その瞬間、トンネルがビリビリと震えた。
 何事かと見れば、大蛇が声にならない声を上げている。
 仲間の攻撃が通ったのだ。

「今のうちに畳みかけるよ!」
 風の勢いが弱まった所に波状攻撃をかけようと、ソフィアが仲間とタイミングを合わせる。
 しかしその直後、大蛇が大きく息を吸い込み始めた。
「これは…」
 予備動作だ。直感的に悟った因は、皆に向けて叫んだ。
「巨大空気弾、来ます!」
 ドン! ドン! ドン!
 大砲の様な発射音が三発。圧縮空気がトンネル内の空気を圧迫し、圧された空気は出口を求め、暴風となってトンネルを駈けた。
 咄嗟に待避所に駆け込んだ撃退士達の目の前で、風は小型蛇達を呑み込み、運び去る。
「今のがもう一度来たら、トンネルが危ないかもしれませんねー」
「その前に倒すよ」
 因の言葉にソフィアが頷く。
 淳紅の逆回転マジックスクリューで風を相殺し、開いた口の中にソフィアがUna Scintilla di Soleを撃ち込んだ。
 火の粉を散らす火球が飛び、大蛇の口で炸裂する。
 その口が閉じないうちに、因は破山を打ち込んだ。山をも砕くとされる重い一撃に、大蛇の頭が沈み込む。
 その首が動かない様に、淳紅が‘Requiem’で押さえ込んだ。
「トドメだ…」
 大蛇の首を目掛けて、リーゼロッテがスマッシュを放つ。
 だが、その一撃は深手を負わせはしたものの、その太い首を切り落とすには至らなかった。
 大きく身を捩ると、大蛇は逃げの姿勢に入る。
 しかし一瞬だけ阻霊符を発動させたソフィアがそれを阻止した。
「逃がしませんよ…」
 その隙に前に回り込んだヘリオドールが、サンダーブレードを撃ち込んで動きを止める。
 麻痺して動けない大蛇の口を、一月が無理やりこじ開けた。
「この中で、生きてるかも…しれないんだろ?」
 そうだ。この奥で、誰かが助けを待っている可能性がある。
「ピノキオは鯨に呑み込まれても帰ってきた。ほなら、蛇はどうかな―…!」
 クリスタルダストで口の中を冷やし、動きを鈍らせてから、淳紅は思い切って飛び込んでいった。
 その後に、ソフィアも続く。

 大蛇の体内は、まるで洞窟の様だった。
 手を伸ばしても届かないほど、天井が高い。横幅も同じ位はありそうだった。
 遥か彼方まで続く闇の向こうに向けて、風が吹いている。
 そこに、生き物の気配は感じられなかった。
「何処まで続いとるんやろな」
 ずっと辿って行けば、何処かに出るのだろうか。
 呑み込まれた人達は、そこに居るのだろうか。
 と、足元がピクリと動いた。
 無機質な洞窟が、生き物に変わる。
 突然動き出した肉壁が、二人を押し潰そうと急速に迫ってきた。
「出るよ」
 迫り来る肉壁に向けて、ソフィアがUna Scintilla di Soleを放つ。
 淳紅もありったけのブラストレイを叩き込んだ。

「また、暴れ始めましたね」
 ゲーティアを手にした玲獅が攻撃の機会を伺う。
 だが、大蛇の周囲には風のバリアが復活していた。
「それなら、より早くその風ごと斬り裂くだけだ…忍者疾風くりてぃかる☆ひっと!」
 飛び出したさんぽが、韋駄天斬りを叩き込んだ。
 疾風をも切り裂く一撃が、大蛇の鱗を弾き飛ばして胴体を抉る。
 風が弱まった。
 さんぽが抉ったその同じ場所に、玲獅が操るゲーティアの爪牙が食い込む。

 大蛇の体内に光が射した。
 それを目指して、迫り来る肉壁を押し返しながら、二人は走る。

 胴体に開いた傷口から転がり出た瞬間――
 大蛇は風となって消え始めた。
 淳紅は慌てて携帯のカメラを向ける。

 やがて、それは全て消え去った。
 路面に大きなひび割れを作った他は、何の痕跡も残さずに。

「…終わった、のか…」
 一月はその場に座り込む。
「…実は、苦手なんだ…蛇」
「そうだったんですか〜?」
 戦闘モードを解除したリーゼロッテが、小刻みに震える肩にそっと触れた。
「よく頑張ったのですね、ありがとうですよ♪」
 微笑んで、軽くハグ。

 玲獅が皆の治療をして回る中、淳紅は一人、路面のひび割れを見つめていた。
「さてな、水・風…次は木か金か、それとも火ぃか? 何にせよ、この蛇を生んだもんは何を企んどるんやろうな」


 その頃。
 トンネルの出口に佇み、じっと中の様子を伺う者が居た。
 その正体を、彼等はまだ知らない――


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:5人

サンドイッチ神・
御堂・玲獅(ja0388)

卒業 女 アストラルヴァンガード
太陽の魔女・
ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)

大学部4年230組 女 ダアト
ヨーヨー美少女(♂)・
犬乃 さんぽ(ja1272)

大学部4年5組 男 鬼道忍軍
歌謡い・
亀山 淳紅(ja2261)

卒業 男 ダアト
212号室の職人さん・
点喰 因(jb4659)

大学部7年4組 女 阿修羅
撃退士・
ヘリオドール(jb6006)

大学部3年142組 男 アカシックレコーダー:タイプB
天に抗する輝き・
リーゼロッテ 御剣(jb6732)

大学部7年273組 女 ルインズブレイド
黒翼の焔・
一月=K=レンギン(jb6849)

大学部8年244組 女 阿修羅