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マスター:白城海
シナリオ形態:ショート
難易度:易しい
参加人数:8人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/06/03


みんなの思い出



オープニング

「ボクは思うんだ。オリジナルスキルこそ、ロマンだって」
 夢見る少女の瞳で撃退士たちに告げたのは、依頼人の黒坂アヤカだった。
 彼女は中等部に所属する新進撃退士で、いくつかの依頼をこなす程度には場馴れしている。

 そんなアヤカには、悩みがあった。

「先輩や同期はみんな戦いの中で独自のスキルを編み出してる。けど、ボクは基本的なダアトの魔法しか使えない。それが、すごく悔しいんだ」
 勿論、オリジナルスキルが通常のものと比べて優っているわけではない。要は使い方、戦い方なのだが、駆け出しの彼女には見た目が派手な自分だけの『必殺技』がどうしても欲しかった。

 戦う事しか出来ない者にしか分からないコンプレックス。
 客観的に見れば存在しない差を、どうしても感じてしまう。
 同じ撃退士である君達なら、彼女の心情が理解できる者がいるかもしれない。

「だから、お願いだ。ボクの特訓に付き合ってほしい。別にこれは、昨日見たアニメやラノベの主人公がカッコよかったからとか、そういう技をボクも使いたいなーとか思ったわけじゃなくて……」

 ぽとん。
 どこか言い訳じみた言葉を放ち始めたアヤカの制服から、一冊の文庫本が落ちる。
『メサイア・クライベイビィ』と書かれた文庫本は、主人公が独自の能力を用い、強大無比な力で敵を粉砕するクライマックスが評判のライトノベルだった。

「……こ、これは関係ないよ? お、面白いから持っていただけだし。別に『重力使い』になりたいとか『ダークエネルギー』にドキドキするとか、そんな夢は抱いてないよ? 本当だよ?」
 気まずそうにアヤカが文庫本をカバンにしまう。どうやら闇っぽい技に憧れがあるらしい。

「と、とにかくさ! みんなにはボクを特訓してほしいんだ! なんだかこう、物凄くカッコイイ技を使えるようになりそうな特訓を! 口上とか、効果とかなんでもいいんだ! そうじゃなかったら、実演でみんなの必殺技をボクに見せてくれたっていい。なにかヒントになるかもしれないからさ。それに、みんなも一緒に特訓することで新技のヒントを閃いたりするかもしれないでしょ?」

 大真面目な顔で、頭を深く下げるちょっと変わり者の少女。
 そんな彼女のひたむきな姿勢を、撃退士たちはどうにも無下にできないのであった。


リプレイ本文

 どうしてこうなった。

 中津 謳華(ja4212)と翡翠 龍斗(ja7594)は、屋外演習場にて睨み合っていた。依頼人を完全に無視して。
 流派は違えど、互いに武術の達人。故があれば立ち合いとなる。それは、まさに必然。

 整備された大地を踏み、二人が対峙する。

「龍斗、俺の魂を滾らせて魅せろ」
「謳華、俺を血湧き肉躍らせてくれ」
 互いの距離は数メートル。

「先手は貰う」
 謳華が、動いた。
 腕を組んだ独特の姿勢のまま、龍斗の懐へと潜り込む。沈めた身から飛び出たのは空を裂く膝蹴り。
 辛うじて両手を十字に組んで龍斗が防御するが、衝撃に体が宙を浮く。

 だが――

「そう来ると、思っていた」
 受けた力をそのまま利用し、空中からの反撃を打ち込む。
 かつて特殊合金製の柱をも穿った必殺の拳。当たれば無事では済まない。
「それはこちらの台詞だ」
 しかし、謳華は敢えて避けず、肉体で龍斗の拳を受け止めたのだ。
 肩から、鈍い音が響いた。

(鎖骨がイッたか。だが)
 無事な右手で伸び切った龍斗の腕を掴む。
「こうすれば、避けれん!」
 力任せに引き寄せ、がら空きの腹部に突き刺したのは『本気』の膝蹴り。
「が、はっ」
 悶絶。
 それでも、龍斗は謳華の折れた鎖骨を蹴り、脱出する。

「最初の膝はフェイントか。肋骨が、やられた」
「先に鎖骨を砕かれなければ、仕留めていたのだが、な」

 軽口とは裏腹に、謳華の声音に余裕はない。鎖骨だけでなく、衝撃は胸骨や肺にまで届いていた。
 負傷は既に模擬戦の域ではない。
 だが二人の顔に浮かぶのは――

 恍惚。

「黒坂には感謝せねば。やはりお前は最高だ、龍斗!」
「ああ、お前もな。原点は違うとは言え、古流の武術同士のぶつかり合い。愉しいなぁ」

 二人の纏う空気が変わった。

 これは――

「さぁ、死合いを始めよう。己が身を真紅に染め上げるまで」

――殺し合いだ。

 瞬間。
 地が鳴り、風が唸り、激しい土煙が二人を包み込んだ。

「何、これ」
 視界が戻ったアヤカが驚愕の声を上げる。二人の気が、地面をクレーター状に抉っていた。

「これが俺達の『オリジナル』。即席の武舞台だ」

 謳華が、構える。
 龍斗も同様だ。

 謳華の体からアウルが迸り、黒龍のオーラが包む。
 対して龍斗から立ち上るのは、金色の竜。

 かたや左腕、こなた肋骨。互いの負傷は、五分と五分。

 身を切るような緊張感。鼓膜が破れるような静寂。
 見ているだけで分かった。
 次の一撃で、全てが決まると。

 今まさに均衡が崩れようとした瞬間――

 がさり。と茂みから出てきたのは、狼大のディアボロが一匹。島内への侵入は珍しいが、皆無ではない。
 二人に闘争本能を刺激された魔獣が高らかに吼える。

 愚かにも、彼らが形作ったリングの中で。

 ディアボロが真っ直ぐにへと謳華へと飛びかかる、が!

「遅い」
 あっさりと謳華の肘が鼻頭へと突き刺さる。
 それだけでは終わらなかった。吹き飛ばされたディアボロを、龍斗の回し蹴りが『拾った』のだ。

「俺が修羅と揶揄された所以。その身に刻みつけろ」
 アウルを纏った手刀が薙ぎ、突き刺し、払う。
 連撃の豪雨に蹂躙され、ディアボロが頭上へと吹き飛んだ。

「行け、こちらで合わせる」
 声をかけたのは、謳華。
 それに応じ、金色のオーラを纏った龍斗が高らかに空を舞う。

 天へと昇る竜を彷彿させる跳び蹴り。
 そして――

「これぞ『禍津龍帝奪顎』!」
 謳華の腕から黒龍が顕現する。

 襲いかかる、煌竜と黒龍。
 輝く蹴撃と、絶殺の禍龍が交差し、標的を十字に引き裂く。

 二つの無尽光が火花を散らし、爆裂した後に残るのは――

 塵芥。

「さて、腰を折られはしたが、どうする?」
「次に持ち越そう。今日は俺の負けだ」
「馬鹿を言え。引き分け、だ。あんな中途半端では勝ちなどと言いたくない」
 背を向け合った二人が同時に膝を着く。高揚が過ぎれば、痛みで立っているのも困難だった。
 戦闘狂と化した二人を見て、アヤカはただ恐怖で震えるしかできなかった。

 ●

「さて、バーサーカーは放置して座学の時間だ」
 口にしたのは、ラファル A ユーティライネン(jb4620)だ。
「大事なのはイメージだよ。ほら、僕って名前のまんまに光だし」
「ダアトならエナジーアローにイメージを乗せるのはどうでしょう?」
 案を出したのは、清純 ひかる(jb8844)と十三月 風架(jb4108)だ。

「イメージはアリだな。ところで黒坂。家族構成は?」
「お父さんは会社員で、お母さんは主婦。一人っ子だけど」
「全然ダメ! 例えば俺、侵略メカ娘! ロリボーグ! で、お前は?」
「俺か? 俺は地味だぞ。父方の実家が剣術道場で、皆伝なくらいか。あとは……義妹がいるな」
 ラファルの無茶振りに、黒羽 拓海(jb7256)が答える。

「黒羽くらいで普通ラインだ。必要なのは背景。背景と合わない技がペラくなるのは自明の理! 設定を捏造しろ! これもまたイメージの形だ!」
「なるほど! じゃあ、実は天魔の隔世遺伝ってのは?」
「あ、それ僕」
「だったら人外とか人外級の凄い師匠がいるとか」
「自分です」
「うう。ならこれは? 実はボクには兄がいて、その兄は天魔の下僕なの!」
「それも……」
 拓海が気まずそうに目を逸らす。彼の視線の向こうには、新入生と思しき少女が訓練所を案内されていた。
「結構いるな」
 目が合った新入生が柔らかな笑顔で拓海に一礼して去って行く。先日の作戦で拓海が助けたその新入生は、兄が使徒となっていた。

「じゃあ色々混ぜちまおう。天魔と人の血を引き、両親は天魔に殺害。自分は半死半生で生き延び、義手義足で、さらに一年以内に使徒になった生き別れの兄貴を殺さないと、心臓の爆弾が起動する!」
「採用!」
「するの!? そ、そういえばあっちで長谷川さんたちが模擬戦するって」
「マジで? 早く行かねーと。とにかく、設定は考えとけよ!」
 言いながら駆け出していくラファルは、まさに嵐だった。

「それじゃあ、こちらも」
 気を取り直すように風架が立ち上がる。
「あ、だったら僕も見せてあげる。十三月さん。黒坂さんに仕掛けてみてよ」
「……危険ですよ?」
「大丈夫、僕に任せて。黒坂さんもいいよね?」
 自信満々、とばかりに笑顔を向けるひかるに、アヤカも首を縦に振る。
「それなら、まあ」
 風架が間合いを取り、構える。握り締めたワイヤーから、血が滴り落ちた。自らの掌を切ったのだ。

「血と、イメージ。媒介にするという意味なら、原理は繋がっているはずです」
 彼が血液にアウルを送り込むと、流れ出る血はほのかに輝きを帯びた。

「行きますよ」
 そう言って腕を振ると、液体だったモノが刃となり、真っ直ぐにアヤカへと襲い掛かる。
「残念。そこは僕の領域さ!」
 だが、その軌道は突如として歪み、ひかるの掲げた槍斧へと吸い込まれるように向かっていった。
「えっ……!」
 加減された血刃が槍斧で叩き落とされる。
「凄い。これは……アウルの回転とか流れとかを操り、まるで術者に吸い込まれているみたい。名づけるなら手づ」
「清純ゾーン! 言っちゃ駄目!」
「なるほど、守るための光ですか」
「そう。僕の領域では誰も傷つけさせないよ!」
「なるほど。では」

 風架がさらに力をこめ、流血を増させる。
 彼の目線はアヤカではなく訓練用の案山子に向かっていた。
 次に出すのは大技。人間に向かっては放てない。

「青の風は神殺の力――」
 静かに、詠唱する。

「全てを封じ掻き消す……力也」

 周囲を支配するのは、赤黒色の輝き。

 そして光が晴れた後。
 風架の手には巨大な剣が握られていた。その威容は、まさに大蛇の名が相応しい。

「血の量を増やせばこんな造形もできますね」
 言うが早いか、案山子に飛び込み刃を振るう。
 肌が震えるような振動、鼓膜が痺れるような轟音。そして土煙。
 残るのは案山子だった木片だけ。余波で地面にまで穴が開いていた。
「うに、若干貧血」
「だ、大丈夫!?」
 可愛い後輩にいい所を見せようとしたせいか、普段より多くの血液を消費してしまった。急激に失われた血が眩暈を呼ぶ。

「少しは掴めそうですか?」
「うん、もちろんだよ。十三月先輩も、清純先輩も、ありがとう」
「えへ。こちらこそ」
「次は俺、と言いたいが、どうやら向こうが始まってるようだ」

 あいつら、目的を忘れてないか? と拓海が小さく漏らした。

 ●

 急遽設営された特設リング。そこでは、長谷川アレクサンドラみずほ(jb4139)と川内 日菜子(jb7813)が、アヤカの到着を待たずに戦闘を開始していた。

「腑抜けていますと、怪我ではすみませんよ?」
 体勢が整っていない日菜子に襲い掛かるのは、ジャブの雨。
「耐えてくださいね」
 瞬間、日菜子の視界からみずほが消えた。
「ある世界チャンピオンはこのパンチで相手の平常心を奪い勝利したのですわ」
 視界から消えた理由。
 それは、みずほが体を深く沈めたから。だが、気付いた時には、彼女は攻撃を放っていた。

 低姿勢から、全身のバネを使って飛び上るようなアッパー!

「その名も、カエル跳びだァ!」
 実況を務めるのは、どこからかマイクを取り出したラファルだ。

「ぶべらっ!」
「あら。女の子がそんな悲鳴を上げるのは感心しませんね」
 顎を撃ち抜かれ、口元から血を流す日菜子を見て、みずほの何かに火が点いた。
 ふらつく日菜子に放たれるのは、釣船屋のチャンプも裸足で逃げ出すような肝臓打ち。想像を絶する衝撃でロープ際まで吹き飛ばされ、マウスピースを吐き出す。

「まだ生きているのですね。なら!」
「待て。その発言はおかしい」
 思わず場外からツッコミを入れるが、みずほの耳には届いていない。

 みずほの体から、強烈なアウルが立ち上る。
 瞳は赤く染まり、凶悪かつ静かな笑みを浮かべていた。

 接近、強襲、追撃、連打。
 レバー、ハート、テンプル、ジョー。
 急所をこれでもかという程的確に打ち貫いていく。

「レバー打ちで相手の動きを止め、そこに連打を浴びせる。どの職にも通じる技術ですわ」
 ゆっくりとリングに崩れ落ちていく日菜子を見て、満足げに告げるみずほ。模擬戦と言う名のリンチは終了。そう思われた。

 だが。

「……長谷川ァッ!」
 地に膝を伏そうとした瞬間。バネ仕掛けの人形のように日菜子が跳ね上がり、みずほへと襲い掛かる。
 他人に拳を向けたくない。先日の作戦で背負った苦い思いが、彼女を縛っていた。

『今まで』は。

 誰も傷つけたくない。あんな思いは沢山だ。

(けれど、今はもうどうでもいい)

 今はただ、目の前の空気読まないアマをぶちのめしたい。
 それだけが日菜子の全てだった。

「えっ?」
 勝利に浮かれていたみずほの柔らかい腹へ、拳が突き刺さる。
 直後、起きたのは噴火にも似た、赤光の輝き。

「これが破山・噴火。名前の由来は見ての通りだ」
 拳を着弾点としたアウルの爆発で、みずほの体が吹き飛び、コーナーに激突する。
 無論、日菜子は追撃の手を緩めない。

 真っ直ぐに駆ける。ただ、一直線に。
 空に描くは、幾重もの紅の筋。破壊エネルギーとなった無尽光の織りなす戦いのアート。

「ブチ抜けッ!」
 みずほの体に突き刺さった拳は、そのままコーナーをヘシ折り、彼女の体をリングの外に吹っ飛ばした。

 ノック・アウト。

「まだだ、まだ生きてるもんなァッ!」
「おい、それ以上やると死んじまうぞ」
 止めを刺そうと歩みだす日菜子。警告するラファル。

 だが、言葉は届かない。

「仕方ねー。止めてやるのも愛情か。デストロイモード、起動だ!」
 舌打ちと共に、ラファルの小さな体が変形する。無数の重火器を帯びた異形。彼女の本気の姿だった。
「こっちはちゃんと仕事してるっつーのに、お前らは何なんだよマジで! バカか? バカなのか!?」
 怒りと共に憤怒のフェイスマスクが展開。相棒の怒りに気付いた日菜子が振り返るも、もう遅かった。

「よし決めた。お前ら今日からバカサーカーな!」
「いやあの。ラル?」
「問答無用、お仕置きタイムだ! ヒャッハー! バカサーカーは消毒だァー!」

 弾丸が、ミサイルが、光線が、惜しみなく吐き出される。
 全弾発射。消し炭と化してしまいそうな暴風雨。
 その全てが日菜子へと襲い掛かり、蹂躙する。

 後に残るのは、ボロ雑巾みたいな何かだった。

「体を全力で動かして少しはスッキリしたろ。長谷川もそういうつもりで仕掛けたろうしな」
「……やりす、ぎ」
 言葉と共に気を失う日菜子。あんまりな扱いに、相棒への好感度が下がったとか下がってないとか。
 兎にも角にも、二つの雑巾を生んだ三人の戦いは、やはり黒坂アヤカに恐怖を与えるのだった。

 ●

「色々あったが、最初に言ったように、大事なのはイメージだ」
 訓練場での最後の講師は拓海だった。

「よく見ていろ」
 静かに呟き、剣に手をかける。

 剣豪同士が対峙した時のような不可解な間が開き、そして――

 瞬間!
 訓練用の案山子が真っ二つになっていた。

「えっ?」
 極限まで速さを追求した一太刀は、アヤカの目では追うこともできない。

 ただ、光が閃いただけ。
 まさに神業だった。

「……地味だな。他と比べて」
「そんなこと、ない。凄い、物凄く、カッコいい!」
 彼女とて駆け出しとは言え撃退士だ。彼の放った一瞬の閃光に、どれだけの技術や鍛錬が込められているか程度は理解できる。
 心底からの感嘆の声と、羨望の目線。
 あまりに大げさな喜びように、拓海が居心地悪そうに頭を掻いた。

「あとはお前の実践だな」
「や、やってみるよ」

 指導者の大半は前衛。だが、彼らはそれぞれ違う方向へと技を進化させている。
 ならば、畑は違うとて応用は可能なはずだ。

(ボクも、先輩たちみたいになりたい)
 イメージは、凍てつく氷よりも深く冷たい恐怖。
 あの双竜や、日菜子達を見た時の畏れ。

 同時に、追いつきたいと思える先輩たちの背中。

 すっ、と手を伸ばし集中する。

「行けっ!」

 放たれたのは、彼女の恐れ混じりの尊敬が込められた、赤黒い刃。
 思いが刃を加速させ、真っ直ぐにターゲットを裂いた。

「……でき、た?」
「弾速重視か。悪くない」
「凄いよ! 一発成功!」
「ううん。ボク一人だったら、ムリだった。それに実戦で使うんだったら、改良が必要だし」
「確かに課題は多い。だが、その向上心は大事にな」
 わずかに表情を崩し、拓海が頭をぽんと撫でる。子ども扱いに、思わずアヤカの顔が赤く染まった。
「堅い事言わない! 成功したんだからぱぁっと行こうよ。空の散歩とか!」
 言うが早いかひかるがアヤカの手を取り、空へと連れ出す。

「あっ、待てよ! まだ技名が!」
「お前が考えてやれ。しかし、こいつらはどうする」
「救護班呼びます?」
 負傷者を眺め、ため息をつく三人。
 上空では、笑顔のひかると、困惑しながらも楽しんでいるアヤカ。

 斬った張ったの撃退士人生。

 たまにはこういうドタバタも、悪くはない。

……かもしれない。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: −
重体: 久遠の黒き火焔天・中津 謳華(ja4212)
   <友との愉しい死合の結果>という理由により『重体』となる
 盾と歩む修羅・翡翠 龍斗(ja7594)
   <友との愉しい死合の結果>という理由により『重体』となる
 烈火の拳を振るう・川内 日菜子(jb7813)
   <大切なあの娘からの一斉射撃で>という理由により『重体』となる
面白かった!:5人

久遠の黒き火焔天・
中津 謳華(ja4212)

大学部5年135組 男 阿修羅
盾と歩む修羅・
翡翠 龍斗(ja7594)

卒業 男 阿修羅
黒き風の剣士・
十三月 風架(jb4108)

大学部4年41組 男 阿修羅
勇気を示す背中・
長谷川アレクサンドラみずほ(jb4139)

大学部4年7組 女 阿修羅
ペンギン帽子の・
ラファル A ユーティライネン(jb4620)

卒業 女 鬼道忍軍
シスのソウルメイト(仮)・
黒羽 拓海(jb7256)

大学部3年217組 男 阿修羅
烈火の拳を振るう・
川内 日菜子(jb7813)

大学部2年2組 女 阿修羅
撃退士・
清純 ひかる(jb8844)

大学部3年156組 男 ディバインナイト