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マスター:清水裕
シナリオ形態:シリーズ
難易度:普通
参加人数:9人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2012/07/23


みんなの思い出



オープニング

●またも飼主は責任を放棄する
「でーきた★ 名前は、もーちゃん♪」
 山の中で楽しそうに女悪魔のウーネミリアは完成したディアボロを見て喜ぶ。
 そのディアボロは全長が3メートルほどある……牛だった。
 引き締まった体格を覆う白黒模様に、釘の様な鋭い角。ちょっと凶暴なホルスタイン種、こいつぁ可愛い乳牛だぜ。
「さ、牛さん。ウーネと一緒に遊ぼー★」
 両手を広げてウーネが招くと、牛型ディアボロは全力で相手を突き刺そうと突進してきた。
 やっぱり赤い服着てるから突撃してきたんだろうなぁ。
 しかし、ウーネは軽々と鋭い角を掴んだ。すると牛は動かなくなった。
 ……いや、必死に地面を蹴りウーネを突き刺そうと体を動かしているのだ。
 だが、ウーネに掴まれた体は前へと進まない。
「その調子だよー、もっと頑張ってウーネと遊んでよー★」
『ブモーーーー!!』
 楽しそうに笑うウーネ、荒い鼻息を上げ必死に前に突き進もうとするディアボロ。
 このままどうなるのかは分からない状況、勝敗がつかないこの状況はどうなるのか……と思われた瞬間。
 近くの小川で魚が跳ねた。
「わー、あれなにー。キラキラ光ってキレイー★」
『ブモッ!? ブモーー!!』
 ウーネの視線は牛から魚へと移り、軽々と持ち上げられた牛は山に放り捨てられた。
 そしてウーネは牛に目もくれずに、魚を追いかけていくのだった。
「まってー★ あはっ、泳いでくー♪」
 要するに、またも創って捨てたのだった。

 それを近くの木の上から見る者が居た。
 猫耳尻尾を靡かせて、貧乳ボディの少女だ。
「――違う、貧乳じゃなくてスレンニャー!」
 はい、ごめんなさい。スレンダーな少女……というか、ヴァニタスだ。
「ったく、ミリアお嬢。またかにゃ……前のネズミもだけど、その前の熊も百足も鴉も創ったのは良いけど最終的に放置してたしにゃあ」
 ウンザリしながら猫耳ヴァニタスは溜息を吐く。苦労人のようだ……。
 気絶から立ち直り、周囲に創造主が居ない事に気づきながら牛は鳴く。
『モォ……』
「そんな悲しい声で鳴くにゃよ。生きてりゃ何とかにゃるって! それにゃあ、頑張るんにゃよ!」
 そう言いながらヴァニタスはその場から姿を消すのだった。

●丘を越え行こうよ
「皆、山は好きか? こんな依頼が来てるんだけど、どうだ?」
 ある日、斡旋所に来た撃退士へと職員が1枚の依頼書を渡す。
 依頼書には、山の中に何処の悪魔が創ったのかは分からないが牛型の大きなディアボロが住み着いたらしい。
 基本的には何かを探すように山の中をウロウロと歩き回るだけだが、襲い掛かると臭い火の息や粘っこいミルクを当ててくるらしい。
 しかも赤色を見ると興奮して突進するという事も書かれている。
「何を探してるのかは分からないが、このまま放っておくと何時かは人里に下りて来るかも知れない。だからその前に倒してくれる者を探してるんだ」
 といって、職員の説明は終了した。

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リプレイ本文

●乳牛を探して
「モー大変! ウシだけに、ウッシッシー!」
 元気いっぱいに即興で作った歌を口ずさみながら、レイ(ja6868)は山道を歩く。
「猫のコスプレをした少女……かぁ――っと、まずは牛をどうにかしなければ」
 その後ろを麓の売店で手に入れた地図を広げながら、山岸 楓(ja4520)はボソリ呟く。
 その呟きが聞こえたのか、桐村 灯子(ja8321)が反応する。
「猫の格好をした少女? 気になるわね」
 しかし、今は目の前の敵に集中だ。
 目下の敵を考えながら、水無月 湧輝(ja0489)は思う。
(……乳牛がディアボロ……脅威は脅威なんだが、何処となく気が抜けるな)
「一体どんな目的で創られたんだろう……」
 同じ様に気になっていたのか、エルム(ja6475)が呟くのが聞こえる。
 移動しつつ乳牛の痕跡が無いか探しながら、功刀 凛(ja8591)は職員の話を思い出す。
(ディアボロ、何を探してるのかな……)
 そんな時、凛の携帯へと着信があった。画面を見ると北条 秀一(ja4438)だ。
 迷わず凜は通話ボタンを押した。
「もしもし、部長?」
 ゴーグルで補正された視界の中、秀一は空を飛翔する。
 背中には神々しい白い翼が生えており、彼を飛ばしているのだ。
 そんな彼の手には携帯が握られ、耳に凛の声が届く。
「ああ、繋がったか。標的を発見したぞ、作戦通り各自配置につこう」

●逃走ゲーム
「トラック並ですね」
 悲しそうにモー、と鳴く乳牛を見ながら彩・ギネヴィア・パラダイン(ja0173)は第一印象を呟く。
 隣に隠れる南雲 輝瑠(ja1738)はその悲しそうな姿を見ていると、不意に口から零れる。
「……今回の相手もある意味犠牲者、なのかも知れないな……」
 しかし、相手はディアボロで見逃す事は出来ない。
 彩が潜伏班へとメールを送ると段取り合わせの返信が届く。
 同時に眼鏡を外し、四肢に武器を纏わせたかったがケーンのみなのでそれを掴み、赤いマフラーを靡かせる。
 輝瑠も赤色の布と丈夫な紐を結び付けた苦無を握り締める。
 口の中でカウントを数え、2人は光纏を纏い――立ち上がった。
 直後、彼らの存在に気づいた乳牛がそちらを見た。2人の赤い布を――。
『ぶもぉぉぉぉぉぉ!!』
 弾かれる様に乳牛は突進し、襲い掛かってきた!
 輝瑠は脚にアウル力を高め爆発するように走り出し、彩も輝瑠と比べると遅いながらも走る。
 本来なら彼女にはスピード形態と呼ぶべきフォームが存在し、それにより彼女の移動スピードは高くなるようだ。
 だが、いま彼女のそれを使う残数はゼロだ。
 結果、追い付きそうになると彩は木に駆け上り、突進をやり過ごした。
「キル、知ってます? 牛は色覚が無いので、赤い布に興奮するというのは俗説らしいです」
「今になって言う台詞かよ、それ!」
 そんな感じのノリツッコミをしながら、2人は叫びながら走る。
 何というか、巨大な岩に追いかけられているような気分だ。
「わかってやってるのか、それとも子供なのか、今回の悪魔は――っと!」
 再度木に駆け上り、今度は後ろの木へと飛び移りながら彩は呟く。
 そして、乳牛は迷う事無く輝瑠に向かって突進していく。
「こういうときたしか日本語では……ナンマンダ!」
「そう言ってる場合じゃないだろ、助けろよ! ――くっ!」
 木の上で両手を合わせる彩へと叫びを上げると共に、突進してくる乳牛へと輝瑠は背を向け走る。
 だがこのままでは燃焼させた力が消費され、スピードが戻ってしまう。そうなったら、輝瑠は乳牛の突進により吹き飛ばされる運命しかない。
 そんな時、2人の携帯がワンコールされた。
『はい……了解です。準備が整ったら、合図しますね』
 2人が囮となる為に移動を開始する寸前に言った楓の一言が思い出される。――準備が整ったのだ。
 視線を交わすと合流場所に向け、2人は走り出した。
 乳牛は2人の赤いマフラーと布に興奮し、尚も突進を続ける。
 逃げる2人、追う乳牛。そしてその先には待ち伏せる者。
 見えた合流地点を前に彩は巻いたマフラーを外し、輝瑠は紐を結び付けた苦無を取り出す。
「ゴールラインは――そこですよッ!」
 影を凝縮させ棒手裏剣を作り出し、外したマフラーを結ぶと彩は誘導先へと放った。
 同時に輝瑠が乳牛の足が引っ掛かる程度の高さの木へと投げつける。
 マフラーが木に刺さると同時に、苦無は木に突き刺さり……そこへ迫り来る乳牛が近づいた瞬間、引いた。
 紐に気づいたからとして、ディアボロには透過能力がある……だが、紐には阻霊の力が掛かっておりすり抜ける事は出来ない。
 乳牛の突進した時の衝撃が輝瑠の両腕に伝わり、今にも千切れそうになる。
 しかし、輝瑠よりも先にもう片方の支えとなる木が持たずして折れた。
「えいっ!!」
 だが、エルムが地面に仕掛けたロープが乳牛の足に引っ掛かる。
 更に秀一が投げた鎖鎌の鎖が乳牛の足に絡む。
 透過しない所を見ると、阻霊符が発動しているようだ。
『ブ、ブモォォォォォ!!』
 引っ張られ、脚をもつらせた乳牛は投げ飛ばされる様にして横転した。
 その振動は山全体を揺らしたのではないかと思える程だ。
 直後、待伏せ班が乳牛と自分達を中に閉じ込めるようにして用意したワイヤーを張り巡らせた。
「ディアボロさん、あなたの悪夢のはじまりですよ」

●悲しき叫びは山に轟き
「まずは動きを止める。逃げられるわけにはいかないからな」
 湧輝が双剣を抜くと共に駆け出すと、白刃が乳牛の足を斬り付けた。
 同時にエルムも大太刀を構え、乳牛の足を切り払う。
 斬り付けられた足から鮮血が零れ、乳牛が悲鳴を上げる。
 直後、炸裂音が聞こえると共に足と体に弾丸が撃ち込まれた。
「基本的に一撃離脱でいきます!」
 凛が横から飛び出すと殴りつける様にして構えた剣で角を攻撃をする。
 それと共にレイが構えたショートボウから矢が放たれ、体に突き刺さる。
『ぶンもぉぉぉォォォぉぉぉぉっっ!!』
 痛みに叫んでいるのか怒りに打ち震えているのかは分からない。だが乳牛は吼える。
 その吼えた口から、悪臭と共に火が放たれた!
 しかし、前方には誰も立っておらず火は木を燃やすだけだった。
 同時に体を回転させると、斬られ潰された足で地面を踏みしめ立ち上がった。
「だったら、もう一度転ばせるわ」
「手を貸す」
 竜の模様が刻まれた銃を構え、灯子は髪を靡かせながら駆ける。
 それと共に湧輝も駆け出し、双剣を構える。
 銃声が森の中に木霊し、弾丸は乳牛の足に命中して血が零れる。
「突撃された時の危険性も減らしておくべきだろう。まぁ、折れたら設けもの程度の試みだが」
 そう言って湧輝は剣を角に叩きつける。
 これらの痛みに乳牛は鳴く、しかしこれしきの事では倒れない。
「だったら、これでどうです? 形態チェンジ、ブライドヴァイパー!」
 マフラーを回収して巻き直した彩が叫ぶと、杖を緑色をした触手の様な形へと変貌させ螺旋状に巻くと乳牛の顔へと打ち込んだ。
 打ち込んだ箇所には点穴があり、乳牛の精神に認識阻害を与える。
 隙が生まれた瞬間、闘気を開放した輝瑠が刀を駆け出す。
 その攻撃に合わせようとエルムも走り出し、大太刀を構える。
 エルムが自身を回転させ、独楽の様に回り大太刀で乳牛の足を払う。
 体勢が崩れた乳牛へと輝瑠が背後から高速で一閃。
 速度に破壊力を加えた一撃に乳牛の肉は切れていく。
「部長、援護お願いします!」
「高くつくぞ?」
 駆け出す凛の声に軽いジョークをかけながら、秀一は銃で援護を行う。
 そして凜は再び角目掛けて、剣を打ち込む。凛が離れると同時に追い討ちをかける様にレイが矢を角に当てる。
「……真剣に戦わないとね!」
 直後、乳牛の4つの乳房から白い液体が撃ち出された。
「わぷっ?! あ、甘――じゃなくて、めげません!」
「うわぁ……白くて粘々だよぉ……ぺっ、口にも入ったぁ」
「んぶ! 味は普通のミルクなのに……粘々して飲み難い……喉に絡まって」
 ミルクショットが命中した楓、レイ、灯子は絡むそれを拭い取ろうと頑張る。
 ちなみに味は練乳並みに甘く美味しかったりした。
 そして最後のミルクショットは湧輝に向かっていく。だが命中する前に脱いだコートを盾にそれを塞ぐと粘つくミルクがついたコートを乳牛の顔に向けて投げつけ視界を奪った。
「自分のミルクでも味わってもらおうか」
 粘つくミルクが付着したコートは簡単に剥がれないらしく、乳牛は必死に体を揺する。
『ブモォ! ブモォォォォオ!!』
 その叫びは助けを求め、恐怖に泣き叫ぶように聞こえる……そして、恐怖が限界に達した女性の様に逃げる様に突進を行った。
 動きを牽制しようと輝瑠が苦無を投げる。しかし、乳牛は止まらない。
「だったら、足に鋭い一撃を与えますっ」
 粘ついたミルクを垂らしながら楓は銃を構え、放つ。放たれた弾丸は駆ける乳牛の足を貫き、動きを阻害する……かに見えたが、潰れた足を踏みしめながら乳牛は突進を続ける。
 そこへエルムが重い一撃を打ち込むべく、大太刀を構える。
「いきますよ。私の全力、受けてみろ!」
 高く構えた大太刀を大降りで振り下ろし、乳牛を斬りおとそうとする。
 瞬間、大太刀と乳牛の角がぶつかり合う。凛が攻撃していた角だ。
「――うわっ!? ぺっぺっ! 草が口に入っちゃった……」
 耐え切れずに折れた角と力を込めていたエルムが宙を舞い、近くの木に転げた。
 そして乳牛は進路を変えず突進を続ける。その先には、秀一がいた。
 構えた2つの拳銃を乳牛に向け――撃った。
 連続的に放たれた弾丸は乳牛の顔面に命中、遅れて放たれた弾丸がその上に命中し……弾丸は脳を撃ち抜く。
『ブ――ブモォォォオオオオォォ!』
 脳がかき回される感覚に悲鳴をあげ、乳牛の速度は低下する。秀一が移動するとその先には……湧輝が立っていた。
 逃げる事無く、左手を前に突き出し接近する乳牛との距離を測る。
「保険はかけてあるが……ここを通すわけにはいかん」
 腕一本はくれてやるさ――。呟きと共に釘のように鋭い角は湧輝の左腕を掠り、傷をつける。
 そして、右手に構えた剣は……吸い込まれるようにして乳牛の頭部を貫いた。
 もしもう片方の角が折れていなければ、勇気は串刺しとなっていた事だろう。
 力を抜くと共に崩れ落ちるように乳牛は――鳴かず、倒れた。

●ファーストコンタクト
「どうせなら黒毛和牛とかにして欲しかったですね」
 フックにぶら下げられた解体済みの冷凍肉を見るような目で彩は乳牛を見る。
 隣では勇気が静かに血のついた剣を片手で血ぶりし、鞘へと収めていく。
「大丈夫ですか、傷の方は……大丈夫ですね」
 傷ついた湧輝の左腕に包帯を巻く凛の表情は真剣だ。
「なんだか寂しそうな牛だったわ。……何かあったのかしら?」
 哀れむ表情で灯子は呟く。そんな時、エルムが提案を出した。
「たしか猫のコスプレ少女の目撃証言もありましたよね!?」
 気になっていたそれと、ゲートが無いかを確認する為の提案だ。
「じゃあ、俺は川の上流に向かって調査してみる。……誰か着いて行く奴はいるか?」
「私が行きます」
 秀一に同行する為に凛が手を上げる。その心は……前回のらきすけ警戒としてだ。

 2人を見送ると、残った彼らは乳牛の亡骸を処理する段取りを行う。
 そんな時。気配を感じ、湧輝は迷わず銃口を向けた。
「誰だ」
「にゃはは、凄い凄い。あたしに気づいたんだねー」
 木の上から笑い声と拍手が聞こえ、見ると少女……というよりは年頃の女性が腰掛けていた。
 そんな女性へとレイが声をかける。
「かわいいのにこんな所に居たら危ないよ!」
「にゃ? 面白い事を言うにゃー、キミ」
 スッと女性は木の上から降りた。猫耳だ……尻尾も生えている。
 どう見ても人間じゃない。警戒するようにエルムが武器を構える。
「あなた、誰さんですか?」
「誰かと言うなら、猫娘のおタマと名乗らせてもらうにゃ」
「このディアボロの仲間ですか? ここでディアボロを暴れさせた目的は何です?」
「分類的にゃあ、仲間という所だにゃ。そして目的は……ミリアお嬢ってば何も考えてないからにゃぁ」
 はぁ、と軽い溜息をおタマと名乗ったヴァニタスは吐く。
 何というか仕事に疲れたOLといった表情だ。
(なんだか仲良く慣れそうな気がするかも……)
 胸を見ながら楓は思う。
「まあ、こいつの様子を見に来ただけにゃから、あたしは失礼するにゃ」
「逃がすと思いますか?」
 何時の間にか足音を立てずに近づいた彩が、おタマへと襲い掛かろうとする。
 だが、それよりも先におタマは素早く逃げ出すと森の中へと消えて行った。
 後に残るのは猫の笑い声だけだ。
「全く……はた迷惑な悪魔だな……。部下のヴァニタスには同情したくなる」
 立ち去ったおタマを見ながら、輝瑠は緊張を解く。
 そういえば、上流を見に行った2人は大丈夫だろうか?

「あははっ、おもしろーい♪」
 楽しそうな声が秀一の目の前で聞こえる。
 目の前には、ふらふらと黒い尻尾が揺れている。
(これは……なんだ?)
 視線を下へと移すと、尻尾の下にはお尻が揺れていた。
 レオタードに包まれた赤褐色のお尻……。
「掴んでみるか」
 呟くと秀一は尻尾を握る。瞬間、跳ねる様にして茂みから少女が姿を現した。
 ただし、頭に角が生えている。
「悪魔……なのか?」
「うん、ウーネは悪魔だよー★ それで、きみはだれー?」
「俺は秀一。撃退士だ」
 撃退士と言った瞬間、襲ってくる……そんな不安を抱きながら秀一がウーネミリアに言うが、彼女は首を傾げるだけだ。
「ぶれいかー?」
(もしかして、分かってない……のか?)
 理解できていないのかと思った瞬間、悪魔は笑みを浮かべて秀一の腕を掴む。
「そんな事より、ウーネと遊んで★」
 引っ張られた瞬間、秀一の手はウーネミリアのおっぱいに触れた。
 その感触は凄く柔らかかった。やはりらっきーすけべのなせる技だろうか?
「って、遊ぶって何をどう遊ぶつもりなんだ?」
「えっとね♪ まず――」
 楽しそうにウーネミリアが腕を上げた瞬間、秀一は蹴り飛ばされた。
 別の方を見回っていた凛だ。しかも怒っている!
「しっかりしてください、部長! 森の中で女性にレオタードを着せるなんてどうかしてます!!」
「違う! こいつは悪魔だ!」
「えっ?」
 凛が秀一を蹴り飛ばす前に居た場所はウーネミリアの手によって潰されていた。
 そして、ウーネミリアは楽しそうに笑う。
「わー、おもしろーい。ウーネの攻撃を避けたー♪」
 幼い性格をして大人の体をしているが悪魔は悪魔だ。
 逃げようとしても、きっと捕まってしまう。
 緊迫する中……川で魚が跳ねた。
「あ、おもしろーい★ 待て待てー♪」
 楽しそうにウーネミリアは飛んで去っていった。
 悪魔が居なくなった事により、2人の緊張は解けた。
 そして、しばらくすると2人は仲間達の下へと戻るのだった。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 鎮魂の閃舞・南雲 輝瑠(ja1738)
 かわいい絵を描くと噂の・北条 秀一(ja4438)
 ファーストコンタクト・山岸 楓(ja4520)
重体: −
面白かった!:6人

撃退士・
彩・ギネヴィア・パラダイン(ja0173)

大学部6年319組 女 鬼道忍軍
影縫いの剣・
水無月 湧輝(ja0489)

大学部7年60組 男 ルインズブレイド
鎮魂の閃舞・
南雲 輝瑠(ja1738)

大学部6年115組 男 阿修羅
かわいい絵を描くと噂の・
北条 秀一(ja4438)

大学部5年320組 男 ディバインナイト
ファーストコンタクト・
山岸 楓(ja4520)

大学部2年40組 女 インフィルトレイター
穿剣・
エルム(ja6475)

卒業 女 阿修羅
ごはんがかり・
レイ(ja6868)

高等部1年28組 男 ディバインナイト
余暇満喫中・
柊 灯子(ja8321)

大学部2年104組 女 鬼道忍軍
撃退士・
功刀 凛(ja8591)

大学部4年91組 女 阿修羅