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マスター:扇風気 周
シナリオ形態:イベント
難易度:やや易
参加人数:25人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/12/09


みんなの思い出



オープニング

●かかったなウッカリさんめ!
「懲りない奴らめ!! ……と、言いたいところなんだけど今回はマジだ。モノホンの本気なのよ。あ、信じてねぇな? 後悔すんぞ? お?」

 教室の中央に陣取っていた棄棄(jz0064)は、疑惑の目を向ける生徒へ腕を広げる。

「つーわけで説明に移ろう。遡ること一時間前の話だ、コラ」


「うーっ、どこだどこだ」

 昼休み、狩谷つむじ(jz0253)は学園の教室をぱたぱたと歩いていた。
 友人のミルザム(jz0274)に呼び出されたのだが、教室が見当たらない。

「虫取り網が欲しいだなんて、何に使うんだろう……」

 虫取り少年よろしく、網を頭上で振り振りしながら教室を探し続ける。

「あっ、あった」

 やっと見つけた。からりと扉を開けて中へ入る。

「ミルザムさーんっ、つむじですよーっ」
「来てくれたか。すまない、ありがとう」
「はいは……い?」

 つむじが固まる。

 少しだけ説明を挟むが、ミルザムは天使で褐色肌で、同性でも目のやり場に困るような格好で普段過ごしている。
 が、今は目のやり場に困るどころじゃない。

「なっ、なななっ、なんで素っ裸なんですかーっっっ!?」

 もちろん『無修正』ですよ?

「色々事情があってな。網を貸してもらえるか」
「えっ、ああっ、は、はい……」
「むっ、つむじ危ない、避けろ!!」

 へっ? とつむじがミルザムが視線を向けた右方に振り向く。
 何か光るものが見えたあと、びびびびっ、と妙な刺激があった。
「あびゃっ!?」と驚いたのも束の間、急に肌寒くなった。

 へっ? と再び呆ける。
 ばさぁっ、と背後で音がして、髪留めでショートに見せていた後ろ髪が急に重力に引っ張られた。
 足元も胸元もスースーする。

「へっ? ……へっ?」

 顔を下向ける。
 着用していたカッターシャツも上着もミニスカートもストッキングも靴もない。
 代わりにパツンパツンで丈の短いエナメル素材のボンテージスーツが照明を跳ね返していた。

「……」

 さーん、にー、いーち。
 ハイッ。

「ふみゃぁぁぁぁぁっぁあぁああああっっ!!!!???」

 開いた胸元を隠しながらぺたんと腰が落ちた。


「落ち着け、つむじ」
「むりです〜……服かえしてーっ……うぁぁあん……」

 ぴーぴー泣き喚くつむじの頭をミルザムが「よしよし」と撫でる。(※無論、裸ですぞ)

「服はすぐに返せないが、代わりにこれを羽織れ」

 ミルザムはスペアの白衣をつむじに手渡した。
 エナメル白衣というマニアックな格好をしたつむじが「なんでこんなことになるんですかぁっ」と、ぐずぐずと鼻を鳴らす。

「私が作った恋愛感情測定機を覚えているか」
「ううっ……ハニワのですか……?」
「そうだ。あれを改良しようと思ってな。色々弄っているうちにどういうわけか服を消す謎の光線を出すようになってしまった」
「……それで裸なんですか……?」
「うむ。捕まえようにもすばしっこくてな。虫取り網でもあれば簡単に捕まると思ったんだが……逃げられてしまったな」
「ううっ……ふく……かえして……こんな格好、誰かに見られたらお嫁にいけない〜……」
「そんなことはないだろう? むしろ平均より発育の良い、イイ身体だと思うが」
「そういう問題じゃないんですーっっ!!!! うわーあああああん」
「ふむ……そうなのか」

 つむじの泣き声が止まない。

「ううむ……どうしたものか」


 再び、教室。

「で、そこに偶然俺が通りがかったわけだ。なんじゃいなこの泣き声は、ってな具合にな?」

 回想を終えた棄棄先生がうんうんと一人で頷く。

「つーわけで生徒のみんなにはハニワの捕獲をお願いしたい! つーかしてこい! じゃないと学園中がパニックになっちまうんだぜー!」

 きゃあぁぁああああっ!! と窓の外から悲鳴が聞こえた。

「あ、さっそくか。いってこーい!!」


リプレイ本文

 快晴の空の下、大勢の生徒たちが外で思い思いに過ごしていた。

 空木 楽人(jb1421)と木ノ花 柚穂(jb7800)もそうだった。
 散歩していた二人は偶然出会い、ベンチに座って話をしていた。
 遠くから大きな悲鳴がするまでは楽しい時間だった。

「……? なんだか騒がしく……?」

 悲鳴は主に女子のものだ。
 様子を見に行こう、と二人ともベンチを立つ。

「え、えっ?! 何ですかこれー!」

 駆け付けた先で木ノ花が頓狂な声を上げた。
 半裸や全裸の男女がその場で蹲ったり暴れ回ったり、パニックになっていた。
 捕まえろォォ! と怒号が響いている。

「どうしたんです!」

 空木が手近の全裸男子生徒に声を掛けた。

「……え、何? ハニワ!?」

 曰く、服を消したり変えたりする光線を放つと言う。
「……そんなの木ノ花さんに当てる訳にはっ」と空木は捕獲を決意――同時に「そっちに行ったぞ!」と叫びが聞こえた。
 手のひらサイズのハニワが俊敏な動きで近付いてくる。

「せ、せっかく先輩にお会いできたのに……! 邪魔しないで下さいっ」
「あっ、木ノ花さん! 前に出ちゃだめだ!」
「光線など怖くありませんっ」

 腰を低く構え、木ノ花が空手でハニワに挑む。
 風を切りながら放った捕獲の一手……外れた!
 高く跳び上がり、太陽を背にしたハニワが光線を放つ。

「危ない!」

 空木が身体を割り込ませて木ノ花を庇う。
 そのまま着弾するかと思いきや、光線はカクカクカクンと三度直角に曲がり、器用に空木を避けた。

「でぇっ!? なんで!?」
「いっ、いやっぁぁあ!?」

 木ノ花の上半身を包んでいた服が消えた。両手で胸を隠してうずくまる。

「あわっ……み、見てない! 見てないから大丈夫! 木ノ花さん、ひー君だっこして! 前隠して!」

 空木が召喚したヒリュウを木ノ花に押し付けた。
「うぅっ」と木ノ花が強く召喚獣を抱き締める。
「うんうん」と言いたげに首肯したハニワが二人から遠ざかっていく。

「……ハニワあああぁっ!!!」

 待てぇ! と空木がハニワを追う。

 一人になってヒリュウを抱き締めていた木ノ花は「カシャッ!」というシャッター音に顔を上げる。
 キキョウ=エヴァレイン(jb5978)の真っ赤な瞳がファインダーを覗いていた。

「や、やめてくださいー! お嫁に行けなくなっちゃいますぅぅぅ!」
「あら。あなたを撮ったとは限らないけど?」
「じゃ、じゃあ見せてください! 確認します!」
「……貴方、自分のあられもない姿を他人目線で見る趣味でもあるの?」
「ち、ちがいます!」

 ……やっぱりこの子、面白い。からかって正解、とキキョウはクールに微笑む。
 騒ぎを聞き付け、面白い写真が撮れそうと考えたのは正しかった。
 なお、キキョウ自身は裸になる気はさらさらない。今のお気に入りの服しか着たくない。裸などもっての外だった。

「私はハニワを追うわ。じゃあね」
「あーっ……うぅ」

 しくしく、と泣く木ノ花を置いて、キキョウと空木はハニワを追う。


 ハニワは逃亡先でも女子の服を破廉恥なものに変えていた。
 その現場に、雁久良霧依(jb0827)がいた。いてしまった。

「あらっ、楽しめそうねっ」

 光線にあたる前から黒のマイクロビキニに白衣姿でおっぱいぷるんぷるんだった。
 何を見られても羞恥心などない。「むしろ燃える♪」という性質だ。
 せっかくだから、と常人には理解し難い理由で服を脱ぎ捨て、雁久良はすっぽんぽんになった。
 大事なところは謎の光で見えてないが、豊満な肢体を見せ付けられた男子たちが「ぶほっ」と鼻血とか唾とか色々噴き出した。
「あはん♪」とポーズを取る彼女の足元に風が吹き、チラシの切れ端が飛んでくる。

「……あら、全身揉みほぐし店のチラシの切れ端ね」

 60分2980久遠、と書いてあった。

「これで隠しましょ♪」

 意味深な価格設定を股間に貼り、阿鼻叫喚の裸地獄の探索を続ける。

「ああん……変な気分よ……♪」

 えろのぼるてーじ が あがっていく!
 雁久良は ヒリュウを 召喚した!

「私好みの子を探して悪戯よ♪」

 リプレイが発禁にならないよう、くれぐれもよろしくお願いします。


 遡ること五分前、偶然現場に居合わせた東風谷映姫(jb4067)もハニワの捕獲に参加していた。

「ヒャッハー、捕まえてやるー」

 特に何の策も考えもなく、なんとなく捕まえに行った。結果、さくっと避けられて光線を浴びせられた。
 大事なところが見えそうで見えない、太ももが眩しいミニスカチャイナドレスに服が変わる。

「あ、可愛い♪ やったね」

 うむ、と言いたげに首肯したハニワが走り去る。
 そのまま追い掛けようとした東風谷だったが――

「飽きた、取り敢えず可愛い娘を観察しようっと♪」

 ハニワに狙われそうな女性の傍をうろうろし始めていた。
 目は中学生男子並みにさりげなくギンギラギンだった。

「あっ、やっ、やめっ、あっ!?」

 不意の嬌声に東風谷の耳が反応し、ばっ! と振り返る。

「あぁん、かわいいっ♪」

 雁久良が●等部と思しきロリっ娘を抱き締め、撫でたり舐めたりしていた。
「おおぉ!?」と東風谷の目が光った。
 しゅたたたた、と駆け寄り、雁久良のたわわなおっぱいを正面から隠す振りをして触った。もにゅもにゅだった。

「うへへへ……いや大丈夫ですか?」(東風谷キリッ)
「大丈夫よ♪」
「大丈夫じゃないぃぃっ」
「大丈夫大丈夫、怖くない♪」と雁久良の大丈夫が大丈夫じゃない。
「いやぁ〜やはり恥ずかしがっている姿はええですなぁ〜ぐへへへ……」と東風谷が話を合わせつつ、雁久良の絹ごしぷりんを以下略。それはそれは幸せそうな笑顔だった。

「なんなのこのお姉さんたち〜ッ!?」

 変態とスケベです。許せモブ娘、イってらっしゃい。


「……裸になる、か」

 教室で事件の全容を聞いた鴉乃宮 歌音(ja0427)は冷静に先を予測した。
 家庭科室やコスプレ活動をしている部室から台車を借りて、箱に服を詰め込む。

「私は裸になってもどうということはないが、動けなくなる者もいると聞くしな」

 台車を押して、うずくまっている生徒たちに声を掛けていく。

「まあ落ち着け。コスプレ祭と思って」

 単純に彼らの精神ケアも視野に入れていたが、本願は別にある。
 彼らが動きやすくなれば捕獲効率が上がる。羞恥心を抱く彼らは精力的に働くはず――そういう見立てだ。

 コスプレにはマニアックなモノも含んでいたが、ハニワの用意するものよりは露出度が低い。
 非日常な光景に、シュティーア・ランドグリーズ(jb8435)は苦笑する。

「こういう時どんな顔すればいいか少し困るね」

 彼女も裸にされてしまった生徒たちのためにジャケットを用意していた。

「全員分は難しいけど、せめて女性だけでもね……嫁入り前の子が大衆に肌を晒す事になるのは可哀相だし」
「ハニワぁぁ! まてぇぇ!」

 上着を配っていた彼女の隣を空木が駆け抜けていった。
 上も下も丈が短い、見るも無残なはぢめてのちありーだー姿だった。

「男性は……まぁいいか。あれも必要なサービスなのだろう」

 シュティーアは捕獲には参加せず、喧噪から離れて被害者のフォローに努める。
 そこに「すみません」と声が掛かった。神谷春樹(jb7335)だ。

「ハニワの捕獲組がこっちに来ませんでしたか?」
「あっちの方へ行ったよ」

 神谷がシュティーアに言われた方角に目を向け、鋭敏聴覚で様子を探る。

「……見失ってるみたいですね。あ、でもこっちに……!?」

 とととと、とハニワがこっちに近付いてくる。
 怒涛の勢いで捕獲組も迫ってきた。

「下がって!」

 神谷が紫寿布槍を構える。

「私も手伝ってみようかな」

 シュティーアが神谷と並び、ハニワに掌をかざす。
 対象を引き寄せる磁力掌が発動した。

 引っ張られると踏ん張ろうとするはずだが、ハニワは抗うことなく飛び込んできた。
 空中でハニワが光線を放つ。シュティーアの服が変わる。ここまでは彼女も覚悟していた。

「……なっ!?」

 ハニワがシュティーアの胸に張り付き、感度を確かめるように蠢いた。
 ひっ、とシュティーアの身体が揺れてポタポタポタと足に水滴が落ちた。……服は濡れバスタオルに変わっていた。均整の取れたきれいな身体が透けている。

 ――捕まえられそうだけど、捕まえていいのか、これ。

 赤面した神谷が逡巡している間にシュティーアがハニワを抱え込もうとしたが、間一髪のところで跳躍、また走り去ってしまう。

「……逃げられましたね」

 発言したシュティーアの耳が赤い。喚かないのは本人なりの意地だった。

「こんなので悪いけど、使って。そのままよりは良いから」

 神谷は身体が隠れる程度の大きさに裂いていたカーテンを渡した。
 受け取ったシュティーアは首を振る。

「ありがとうございます。でも大丈夫です。他の人に渡しますね。私は大人ですから」

 意地だった。

「……わかりました」

 神谷は斜め下に目を逸らした。
 気恥ずかしさからの行動だったが、見ればそこに、ハニワの姿。
 今度こそ、と構える。

「待てー♪」

 神谷の顔に影が重なる。頭上を見上げた。
 真っ裸erの雁久良が大開脚キックで突っ込んできていて、神谷とぶつかった。
 どんがらがっしゃーんと二人が転がる。

「なっ、ぐ……」
「やぁん♪ 大胆な子ね♪ ハニワを捕まえて胸に挟もうとしたけど押し倒されちゃった♪」

 神谷が上、雁久良が下の状態でツイスターしていた。

「な、なんでこんな態勢に!?」

 さぁ、と肩をすくめた様子のハニワがまた逃げていく。


「まさにどうしてこうなった、だな」

 屋外が大騒ぎになっているころ、戸蔵 悠市(jb5251)は校舎内にいた。
 事件を引き起こしたミルザムは彼の友人である。教室を訪ね、扉をからり。

 おや、とミルザムが目を見張る。

「戸蔵か」
「……難儀しているようだな」

 戸蔵は冷静を装った声で話し掛けている。が、視線はコンマ一秒で明後日の方向に逃がした。

「……釣り橋効果でも狙って何か仕掛けたか? ミルザム」
「いや、偶然の産物だ」と答える彼女は裸のままだった。
 戸蔵が目を逸らすのが早かったため、直視せずに済んだ。見ていたらたぶん、死んでいた。

「本来は当人が求める理想の姿へ一時的に変身するだけのはずだったんだが、失敗した」
「そう、か」
「……?」

 ミルザムが戸蔵が向いている正面へ回り込もうとする。戸蔵の顔がくるりと明後日の方へ向く。

「顔が赤い。呼吸も荒いようだが」
「うむ。動悸がする」
「風邪か?」
「かもしれん。ミルザム、寒そうな格好をしているのは健康によくないのではないか?」
「そうだな。体調を崩すのは本意ではない」
「……これを着るといい」

 顔を逸らしたまま、戸蔵は持ってきていた白衣を差し出した。

「気が利くな、感謝する」
「うむ……では、捕獲に参加してくる」
「頼む」

 片方はとことん無頓着で、片方もそれと同じくらい初心であった。


 再び屋外。

「待てっ!」

 ハニワを追走している神谷の声が響く。花壇を飛び越え、学園内を忙しなく駆け回っていた。
 狭い道の角を折れたとき、ハニワが待ち伏せていた。
 桜庭ひなみ(jb2471)の回避射撃が冴える。光線の発射が遅れて、神谷が回避した。

「ふ、服を消すだなんてその……いけません」

 捕獲を目的としていると知り、彼女と神谷は二人組でハニワを追い立てていた。
 ハニワは姿を隠すが、二人の索敵能力を上回れない。すぐに見つかる。

「神谷です、追跡中のハニワが校舎内に。まもなくそちらへ」
『承知しました』

 通信機から返ってきたのは御幸浜霧(ja0751)の声だ。
 車椅子で生活をしている彼女は校舎内でハニワを待ち伏せている。
 光纏を発動させれば常人と同じように歩くこともできるが、「学園内だから」と車椅子を使用していた。

『じゃあボクもそっちに行くね!』

 犬乃 さんぽ(ja1272)の元気な声がした。

『放っておいたら大変な事になっちゃうもん、正義のニンジャとしては見過ごせない!』

 ハニワが階段を上り、御幸浜が待ち構える階に到達した。

「きます!」

 御幸浜が両手に鉄扇を構える。二刀流だ。
 ハニワが見えた。

「参ります!」

 どかん! しゃきんしゅぴーん!
 ちゅどどん!!! ぴかあああぁっっっ!!

『きゃあぁぁぁっ!?』
「御幸浜ちゃん!?」

 通信機から悲鳴を聞いた犬乃が到着する。先にハニワが見えた。

「さぁ、ニンジャのボクが来たからには、もう逃げられないよ……って、わわわ!?」

 ハニワの背後、御幸浜の姿を見た犬乃は手で自らの視界を覆った。
 ヘソ出しミニスカの巫女服になった彼女は「……あ、う」と固まっている。
 ぱんつがみえていた。ちらじゃない。車椅子で座っている状況なので、もろだった。

「もう、もうお嫁にいけません……っ」
「だだ、大丈夫、ボク、見てない、見てないから」

 と言いつつ、犬乃は指を薄く開いて隙間から様子を窺う。
 名誉のために言っておく。ハニワを見るためだ。その判断虚しく、光線が飛んできた。

「はわわわ、ボクの、ボクの日本の由緒正しい戦闘服が……」

 大事にしていたセーラー服姿から裸マントになっていた。
 犬乃も御幸浜も涙目になって動けない。
 別の場所で待ち伏せていた鴉乃宮が救援に訪れ、幻術の服を着せるまで打ちひしがれていた。


『ハニワは待ち伏せ班を振り切った。再び屋外へ出たようだ』

 鴉乃宮が通信機に語り掛けたとき、ハニワは空から適当な植え込みへ着地した。
 目の前の通りで仲の良さそうな三人組が話をしている。
 猫野・宮子(ja0024)に、帝神 緋色(ja0640)と桜井・L・瑞穂(ja0027)のカップルを加えた三人組だ。

「ハニワなんて余裕にゃ♪」

 むっ、とハニワが猫野の発言に反応する。

「おーっほっほっほっ! わたくし達が華麗に――って、あぁっ!?」

 本日最速のフラグ回収だった。植え込みから飛び出したハニワが、桜井に光線を命中させる。

「瑞穂っ、なんて格好を……」

 彼女の恋人、帝神の視線が桜井の胸と局部に向けられる。彼女の肢体を覆っているのは服ではなく、水色のリボンだった。
 大きな胸が×印に隠され、軽く締め付けられている。柔肉の盛り上がり具合が豊満さを強調していた。お尻や局部は布面積が薄く、暗幕判定ぎりぎりのところでセフトである。
 ちなみに帝神は恋人の際どい姿に狼狽えることなく、むしろ悦んでいた。ハニワからすれば隙だらけだった。
「あっ」という間に帝神も光線の餌食になる。

「にゃっ!?」
「緋色!?」

 ゴスロリ少女な帝神の服装が変わる。生じたのは変化ではなく、消失だった。

「あっ、下着以外が消えちゃった……」

 着用していたのは白いシルクのキャミソールとショーツ――清楚な下着セットだ。

「困ったね……」

 帝神に過度な狼狽は見られない。自身の身体に自信があるせいか、どこか嬉し気だった。

「緋色ってば、何て恰好を……♪」

 恋人の桜井はうっとりとした様子で頬を赤らめる。
 ここで補足しておく。桜井は女で、帝神は男だ。シルクの清楚な下着セットをつけているけど男だ。
 股間はしっかり膨らんでいる。膨らんでいる。でも身体は綺麗だった。

「瑞穂だってすごい格好じゃないか。ほら、ここをこうすると……」

 くいくいっ、とリボンが引っ張られる。

「あっ!? い、いけませんわぁっ♪」

 帝神の悪戯に桜井が身体をくねらせる。
 発禁が怖いのでカメラを逸らす。でも画面外からハートマークが飛んでくる。

「にゃーっ、よくもーっ!」

 猫野がハニワに牙を剥く。既に変身は済ませているので、姿も口調も猫耳魔法少女状態だ。

「厄介な埴輪は魔法少女にお任せにゃ♪ こっちにくるにゃー♪」

 ニンジャヒーローが発動する。

「あ、来てもいいけど光線は当たりたくないにゃね……でも回避すれば問題にゃい♪」

 ほほう、と目を光らせたハニワが背後に炎を燃やす。ならば本気を出そう、と言いたげにぴかーっと全身を光らせる。

「にゃぬっ!?」

 ハニワが増殖した。四方八方から光線が飛んでくる。

「負けないにゃっ!」

 光線が飛び交う空間を猫野が縦横無尽に動き回る。
 紙一重の回避を成功させながら、ハニワを一体ずつ捕まえていく。
 ……どれくらい戦っただろうか。ついに残すところあと数体となった。

「ふぅ、大分埴輪減ってきたにゃね……って、何か変な感じが……」

 ぶるっ、と寒気がした。足元がスースーする。
 複数いたハニワの姿がぐにゃりと歪み、こつ然と消えた。

「ぁ、みゃー!?」

 猫野自身も猫耳と肉球ブーツだけを残して裸になっていた。

「幻覚!? いつの間に!? まさかずっとにゃ!? 」

 答えは返ってこない。物陰でハニワが邪悪にほくそ笑んでいた。


 なお、桜井は帝神にお持ち帰りされました。イってらっしゃい。


 カップル繋がりでもう一組。

「ハニワ……て……光線でるの? そういう事する……ものなの?」

 浪風 威鈴(ja8371)の問いに浪風 悠人(ja3452)に真理を告げる。

「久遠ヶ原だからな」

 悠人はヒリュウを召喚済みで、視界を共有した上で別行動を取らせている。
 遠くを悠人が、至近距離を威鈴が探索する陣形だ。

「あ……いい、風……」

 流れてきた風の行く先に威鈴が目を向ける。
 足元で何か動いた気がして視線を下げた。

 ……ハニワがいた。悠人、と背後に声を掛けようとした瞬間、殺気を感じ取った。

 ――やれるもんならやってみな。

 さながら居合の達人のように、ハニワが目で訴えかけてきていた。
 ……自分がやるしかない、と威鈴は瞬時に判断、行動を起こした。
「ん?」と悠人が振り返る。
 その一瞬で勝負は決していた。

「……あっ」

 威鈴の服が黒色のボンテージに変わっていた。エナメル素材のぱつんぱつんの奴で、胸元はハートマークにくり抜かれて大きく開いていた。

「っ、っ!!」

 声にならない悲鳴を上げて、威鈴が胸を隠す。露出の多い服は慣れていたが、反射的な行動だった。

「威鈴」

 悠人が言いながら、背後から彼女に上着を掛けた。頭も撫でてくれた。

「あ、悠人……ありが……と」

 はいイチャイチャ禁止ー、と言わんばかりにハニワ光線が唸った。
「あびゃっ!?」と悠人が飛び上がる。何故かドライアイスのような煙が張った。
 次の瞬間、威鈴の眼前には上半身裸の悠人がいた。

「な、なんじゃこりゃああああっっ!?」

 褌姿だった。「不憫」の文字が入った男の勝負服だった。
 威鈴がぼんっと真っ赤に染まる。口から再び声なき悲鳴を漏らし、反射的に悠人の股間辺りを思い切り蹴ってしまう。

「〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!?」
「あ……ご、ごめん、ごめんなさい……」

 夫婦と言えど、威鈴には異性の肌への免疫がなかった。

「威鈴、俺はここまでだ……今、ヒリュウをこっちに呼び寄せた……ひとりじゃない……はにわを、おえ……」

 がくっ。

「悠人……悠人!」

 大げさと言うなかれ。それくらい痛いんです。


「……見つけました」

 見失っていたハニワが桜庭の索敵に引っかかった。
 神谷と組む彼女はすぐさま接近し、広場で捕獲を試みる。

「桜庭さん! 後ろ!」

 神谷の声に反応して桜庭が身を翻す。
 索敵で引っかかるのは一体なのにハニワの数が多い。幻影だとわかっていても惑わされて対応が遅れてしまう。
 応援は要請しているが、到着まで少し掛かりそうだ。学園の広大な敷地が恨めしい。

「このままでは……」

 桜庭の息が上がっている。ジリ貧の状況で心を支えているのは「絶対に露出度の高い服を着たくない」という羞恥だった。
 そんなおいしいシチュエーションを逃すハニワではない。
 物陰からの光線に桜庭がついに被弾する。

「……!」

 カップサイズの小さいビキニタイプの水着に服が変わる。

「わぁぁぁぁんっ」

 だだだだだだだ、と白昼の校庭で銃の乱射が始まる。
「うわっ」と驚きつつも神谷がナイトミストで姿を隠し、「桜庭さん!」とカーテンを放り投げた。
 二秒で撃ち抜かれた。すぐには収まりそうにない。

「……なんとひどい」

 到着した後発参加組の雫(ja1894)の服が、肩からずり落ちる。

「こんなにやる気が殺がれる依頼は珍しいですね」

 とりあえず捕まえられればいいか、程度の気持ちで参加したが、現場を見て呆れてしまった。

「余り役に立つ訳でも無いですし、傍迷惑なだけですから壊してしまいませんか?」
『それは困る』とミルザムが通信機越しに嘆願した。
「……善処はします」

 ハニワは桜庭と神谷をやり過ごし、ふぅ、と一息ついている様子だった。
 雫はその隙を狙う。出足鋭く接近して掴み、手近なゴミ箱にハニワを叩き込んだ。
「破壊してもいいや」という思い切りの良さが、他の撃退士との違いだった。
「あとはゴミ箱持って帰って、終わりですね」と思った刹那、みぃ、と鳴き声が聞こえた。
 猫だった。ゴミ箱でも漁っていたのだろうか。
 ……ふん、と雫は少し拗ねる。どうせ、自分の剣呑な空気を感じて逃げ去るに違いな……。

 みぃ。

 逃げない。むしろ懐いて近付いてきた。

 みぃ?

 気が付けば猫を抱き締めていた。
 雫が無垢な笑みを浮かべた瞬間、ネコは邪悪に笑い、光線を発射した。
 ……背中が大きく開いたシースルーなドレスに身を包んだ雫が、一言。

「きる」

 斬る?

「KILL!」

 世界が揺れた。
 雫が剣を振るうたび、道行く人と周りの建物が吹っ飛んだ。

「KILL THEM ALL……」

 斬撃を受けた校舎が不穏に揺れて、倒壊し始めた。
 建物から幽樂 來鬼(ja7445)が飛び出してくる。

「ハニワ人形の暴走……どう改造したらこんな状態になるの!?」

 図書館に行く途中、悲鳴や事件のことを聞いてハニワ探しに協力していたが、こんなことになるとは。

「そもそもこういう依頼じゃないよね!?」

 久遠ヶ原だからな。(CV:浪風 悠人)

「ドタバタは嫌いじゃないけど自分が不意打ちで弄られるのは勘弁! ……んっ?」

 何かが逃走経路の前に現れる。

「えっ、ハニワ……?」

 予期せぬ出現に幽樂の思考が凍った。
 ぴかっ、と閃光に目を焼かれた瞬間、幽樂の素肌を風が撫でる。

「えっ、えっ」

 Q.幽樂+サラシ+下着+チラリズム満載の丈の短いスカート=?

「…………っ、ちょ」

 答えは数秒のフリーズ+羞恥心で胸を隠す。であった。
 設問の状況にカメラのシャッター音が追加される。
 キキョウの仕業だった。肌に食い込むサラシの眩しさも下乳と太ももの瑞々しさも、ばっちり撮られていた。

「ぉおおおっ!」

 幽樂が落ちていた煉瓦を拾い、キキョウにぶん投げた。
 キキョウは逃げる。幽樂との追い掛けっこが始まった。


 裸地獄に物理攻撃が加わり、いよいよ混沌としてきた。

「……こういう状況でパニックにならなかった例がないよな」

 麻生 遊夜(ja1838)は独り言を呟く。

「いくら素早かろうが捉えられんこたねぇが……壊すな、か」
「そんな格好でもまだ気を遣えるんだね」

 来崎 麻夜(jb0905)はクスクスと笑う。
 既に光線を受けた麻生はボクサーパンツにコートのみの変態スタイルだった。

「恥や外聞はこの依頼に必要ない! 捨てていけぇ!」

 以降、麻生と書いて漢と読むことを推奨する。

「麻夜とヒビキの被害を減らして変態になるなら本望だ! 二人の柔肌を軽々と他人に見せるなんざおとーさんは許しませんよ!?」
「先輩……! 先輩がどんな格好になったとしても、愛してるよ?」
「大丈夫、ユーヤ以外に、見せる気ないから」とヒビキ・ユーヤ(jb9420)。
「ユーヤはどんな格好になってもかっこいいよ。終わったら恥と外聞、拾って渡すね」
「おう! 二人を守るって大義名分で恥も外聞も相殺だ」

 麻生が先陣を切り、虫取り網を持った女子二人は背後に隠れる。粉塵漂う戦場へ足を踏み入れ、ハニワに再度挑む。

「わぁ……これはたいへんだ」
「そう? 皆が楽しそうに、騒いでるもの、楽しそうね、楽しそうだわ……さぁ、遊ぼう?」

 来崎、ヒビキともにやる気満々だった。
 煙幕の向こうから光線が飛んでくる。

「むぅ、先輩以外に見せるものなんてないんだよ」

 来崎が先輩シールドでやり過ごす。そのせいで漢は裸褌になっていた。

「ユーヤ、寒い」
「ん? ……ぶっ!?」

 麻生が振り返ると、裸エプロンに猫耳を付けたヒビキがいた。

「なななっ、なんで!?」

 ヒント:光線、かくんかくん。

 びびびっ、と来崎の身体も光った。

「ああっ、ボクも!?」

 こっちは裸シャツに猫耳だった。ボタンはとまっていない。

「や、やだっ!」

 前を隠すべく、麻生に抱き付いた。
「私も甘えるー」とヒビキがよくわからないまま続く。褌姿の麻生に二人の肌が重なった。両手に花である。

「こんな姿見せられるかぁぁ! おとーさん撤収!!!」

 二人を抱えた麻生がマッハで物陰に逃げ込む。幸いなことに煙幕のおかげで二人のえっちぃ姿は見られずに済んだ。

 三人を撃退したハニワは「♪」と軽く小躍りする。
 直後、「っ!」とハニワは後方へ跳んだ。もう一度跳ぶ。
 ぶおん! ぶぉぉん! と暴力的な風が薙いだ。

「避けた! なかなかやるじゃない!」

 煙幕を吹き飛ばす竜巻の中央に、虫取り網を剣のように握る雪室 チルル(ja0220)がいた。
 彼女が注意を引き付けている間に樒 和紗(jb6970)が侵入と索敵を駆使してハニワに接近、マーキングを命中させる。

「これで分身しても無駄ですよ? 学園の秩序を護る為、捕獲に尽力いたします。普段は護られているのかというツッコミは受け付ません」

 煌めく笑顔で宣戦布告した彼女の頭上に影が舞っている。
 空から索敵を行っていたユングフラウ(jb7830)の影だ。
 援軍をハニワの正確な位置を導いたのは彼女だった。今も太陽を背負う位置で戦場の動向を見守っている。

「ハニワ……確か、この国の古いお墓の埋葬品でしたか? 放っておくと大変だというなら頑張るしかありませんね」

 ユングフラウの微笑に応えるかのように、雪室が豪快に素振りする。

「ハニワ程度あたいにかかれば楽勝よ! あたいにつづけー!」

 雪室が正面から突撃する。ハニワが地面を転がり、回避する。

『戸蔵様!』

 ユングフラウの呼び掛けにフェンリルが急行、クライムした戸蔵が髪芝居で束縛を試みる。
 対象が小さく、素早かったせいで回避された。だが狙った方向へ退却させることには成功している。

 ハニワが逃げた先には鴉乃宮が包囲網を敷いているのだ。
 ようやくの対面だった。
 目と目が合った瞬間、鴉乃宮は突進する。
 光線の被弾を厭わない相打ち覚悟の出足に髪芝居を重ねた。
 さすがのハニワも彼の初速には敵わず、地面から伸びた髪がハニワを束縛する。

「……」

 変化した服を見た鴉乃宮は即座に幻術で白衣を纏う。

「これでまだ戦える」

 裸に見えてないなら裸じゃないもんってやつです。

「好機!」

 ユングフラウが急降下、カーテンを両手いっぱいに広げ、ハニワに飛び掛かる。
 ばっ、と抱き締めたはず……が、手ごたえがない。眼前に光が満ちた。

「……っ!?」

 服装を確認する。まずは前。布が掛かっていた。

「あ、あれ、露出が多くなる、と聞いていた割には前面はさほど……っ!?」

 後ろは無防備だった。裸エプロン状態だった。染みひとつない背中が艶めかしい。

「な、なんでこんな……!」

 抱えていたカーテンを身体に巻き付け、地面に両膝をついてしまう。
 不意を打って樒がハニワに虫取り網を被せようとするも、怒れるハニワは髪を伸縮限界ギリギリまで引っ張り、回避。
 振り向きざまに樒に光線を撃つ。

「……!?」

 樒の儀礼服がワインレッドのセクシーベビードールに変わる。腰の左右にスリットが入ったものだ。
 Eカップの胸が窮屈そうに締め付けられているのが、シースルーな布地の上から透けて見えた。全裸よりも想像が掻き立てられる装いだった。

「だ、誰か上着を貸して下さいっ! 何処を如何したらこんな謎機械になるのか……!」

 樒は叫んだ後、据わった目でハニワを睨む。

「でも捕獲を諦めると思ったら大間違いです!」

 ぐぬ、とハニワが怯む。束縛された今、戦意喪失以外にハニワの勝ち筋はないというのに。

「勝負!」

 雪室が再び肉薄する。
 今度は逃げられない。純粋に回避勝負だ。

 袈裟、上段、水平、下段、逆袈裟、斬り上げ。
 瞬き一つの間に網が風を切り、光線が一つ命中した。儀礼服のズボンが消える。
 雪室は退かない。

「あたいを本気にさせたわね!」

 ドレス、メイド服、テニスウェア、レースクイーン姿と雪室の服装が目まぐるしく変わる。
 鴉乃宮と樒が足元を払うような軌道で網を振るい、ハニワが跳んだ。
 雪室もハニワの視界から消えるべく、全力跳躍でさらに高く跳んでいた。

「ちぇすとー!」

 捕った!

「よしっ! どんなもんよーっ!!」

 最後はサラシに褌姿と全裸に近い状態だったが、雪室は戦果を自慢するべくハニワを天に掲げる。
 逃げられないよう、ハニワは複数名の髪芝居でぎちぎちに縛られていた。

「おめでとう。記念撮影するから、こっち向いて」

 キキョウがファインダーに雪室の肢体を納める。
 ……これで高値で売れそうな写真がもう一枚。
 笑いが止まらない。

「はい、チーズ」

 かしゃっ! びびっ!

 複数名の「あ」とキキョウの「ん?」が重なる。

 ……まさか、とキキョウが服装を確認する。
 身体のラインにぴっちり合わさるエナメル素材のボディコン姿だ。
 胸の中央部分からおへそにかけては靴紐のように糸がクロスしているだけで、当然ノーブラだった。
 汗が肌の上を滑る。

「……いっ、いやぁぁ!?」

 普段クールな彼女の、希少な悲鳴が轟いた。


 カメラのフィルムはその後、幽樂と木ノ花に没収された。
 しかし何故か雫が暴れ回っている場面の写真だけは流出し、再び校舎が壊されたと聞く。

 めでたしめでたし。

「どこが!」

 キキョウと雫が虚しく、叫んでいる。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:16人

無念の褌大名・
猫野・宮子(ja0024)

大学部2年5組 女 鬼道忍軍
ラッキースケベの現人神・
桜井・L・瑞穂(ja0027)

卒業 女 アストラルヴァンガード
伝説の撃退士・
雪室 チルル(ja0220)

大学部1年4組 女 ルインズブレイド
ドクタークロウ・
鴉乃宮 歌音(ja0427)

卒業 男 インフィルトレイター
魅惑の囁き・
帝神 緋色(ja0640)

卒業 男 ダアト
意外と大きい・
御幸浜 霧(ja0751)

大学部4年263組 女 アストラルヴァンガード
ヨーヨー美少女(♂)・
犬乃 さんぽ(ja1272)

大学部4年5組 男 鬼道忍軍
夜闇の眷属・
麻生 遊夜(ja1838)

大学部6年5組 男 インフィルトレイター
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
おかん・
浪風 悠人(ja3452)

卒業 男 ルインズブレイド
肉を切らせて骨を断つ・
猪川 來鬼(ja7445)

大学部9年4組 女 アストラルヴァンガード
白銀のそよ風・
浪風 威鈴(ja8371)

卒業 女 ナイトウォーカー
群馬の旗を蒼天に掲げ・
雁久良 霧依(jb0827)

卒業 女 アストラルヴァンガード
夜闇の眷属・
来崎 麻夜(jb0905)

大学部2年42組 女 ナイトウォーカー
能力者・
空木 楽人(jb1421)

卒業 男 バハムートテイマー
雷蜘蛛を払いしモノ・
桜庭 ひなみ(jb2471)

高等部2年1組 女 インフィルトレイター
久遠ヶ原のお洒落白鈴蘭・
東風谷映姫(jb4067)

大学部1年5組 女 陰陽師
剣想を伝えし者・
戸蔵 悠市 (jb5251)

卒業 男 バハムートテイマー
撃退士・
キキョウ=エヴァレイン(jb5978)

大学部2年274組 女 アカシックレコーダー:タイプB
光至ル瑞獣・
和紗・S・ルフトハイト(jb6970)

大学部3年4組 女 インフィルトレイター
揺れぬ覚悟・
神谷春樹(jb7335)

大学部3年1組 男 インフィルトレイター
撃退士・
木ノ花 柚穂(jb7800)

大学部2年294組 女 鬼道忍軍
撃退士・
ユングフラウ(jb7830)

大学部2年2組 女 ダアト
撃退士・
シュティーア・ランドグリーズ(jb8435)

大学部5年64組 女 アカシックレコーダー:タイプA
夜闇の眷属・
ヒビキ・ユーヤ(jb9420)

高等部1年30組 女 阿修羅