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マスター:佐嶋 ちよみ
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
参加人数:25人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2013/05/13


みんなの思い出



オープニング


 春風が、通りがかりの婦女子のスカートへ悪戯をしてゆく。
「……」
「…………」
 見えそうで見えないぎりぎりのライン、白い膝裏を目に留める男が二人。
「脚は良いね、筧君」
「脚は良いですね、加藤さん」
 スカートの丈が短くなり、また七分丈のパンツから覗く絶対領域も眩しい季節。
 戦いを終え、傷だらけの戦士たちの心を、そっと癒してゆく。
「見えればいい、というわけじゃないんだな」
「ですねぇ。俺はライン重視派です」
「君も行けるクチか……。筧君になら、これを託せるかもしれん。私はここを離れるわけにはいかないからな」
「!! そ、そのチケットは……」

  ガイン、ガイン、

 フリーランス撃退士二人の頭を、背後から忍び寄る人影がブリキのバケツで襲った。
「陶子ちゃん! 流れから言って、そこは腰のあたりへ鋭い蹴りを」
「加藤さん、それ火に油です。陶子さんはどちらかと言うと」

  ゴンッ

 渾身の力で叩きこんだバケツが、筧 鷹政(jz0077)を地へ沈めた。
「市内のディアボロ掃討戦、お疲れ様でした。あら、大きなケガ……早く詰所へ戻って手当てしないといけませんね」
 潰れたバケツを放り出しつつ、情報屋・陶子は猫のように目を細めた。




 といったやりとりが、ほんの一週間ほど前のこと。
 岐阜県多治見市に展開されたゲートにまつわる戦い・収束の活動をしていた鷹政だが、肩を並べ行動を共にしていたベテラン撃退士・加藤 信吉より託されたチケットを手に、久遠ヶ原学園を訪れていた。
「生きてたんですか」
「え 殺さないでくれる?」
 久しぶりに顔を合わせる斡旋所の男子生徒は、変わらぬ対応だ。
 鷹政もまた、常と変らず我が物顔で隣に座る。
 そして、スッと差し出す、一枚のチケット。

 ――第4回美脚大会

「なんですか、それ」
 思い切り嫌そうな顔で、男子生徒は鷹政を見上げた。




 全日本美脚愛好協会をご存知か。
 知らなくてもこの際、何の問題もない。
 文字通り、老若男女不問で美脚を愛でる者たちの集いだ。

 自らの美脚を披露するもの、
 自らの美脚愛を語るもの、
 様々な形で思いを抱くもの達が、ぶつかることなく愛を語り合う。

 それが『美脚大会』。
 しかし、過去3回は失敗に終わっていた。

 第1回は、潜在美乳派発生による乱闘
 第2回は、潜入美尻派による乱闘
 第3回は、美乳・美尻・美脚による三つ巴

「ダメじゃないですか」
「第4回である今回は、新党ドMの混入も予想されている」
「それは脚好きに含まれるんじゃないですか?」
「脚を何だと思ってるの…… 踏むだけのものじゃないよ。新党ドMは、踏んだり蹴られたり縛られたりを至上の幸福と考えているから、ちょっと違う」
「知りたくないです、そんな世界」
「知らなくてもいい。守ってほしい世界なんだ」
「すみません、時と場所を変えて言ってほしいと思います、そういうセリフ」
 真剣な表情の卒業生の顔面へ、思わず真剣に拳を入れながら男子生徒は筆記用具の準備をする。
「それで、ここへ来たってことは、依頼なんですよね」
「YES。第4回美脚大会の成功の手伝いをしてほしいんだ。過去の事例が酷いだけに、謝礼もでる。正式な、協会からの依頼だよ」
「護衛任務みたいなものでしょうか。でも、なんでわざわざ撃退士に?」
「会員には、撃退士も居るからね。撃退士同士で乱闘になったら、止められるのは撃退士しかいない」
「……知りたくなかった、そんな世界」




リプレイ本文


 伸るか反るか、第4回美脚大会。

 既に衣装を確定し、メイクに入っている参加者もいる。
「アンジェ、貴女が出場して、きっちり優勝してくるのですわ!」
「クリス姉様の望みとあらば全力で」
 姿かたちは鏡合わせだが、醸す空気が対照的であるのは、誰が呼んだかあるいは自称か『久遠ヶ原の毒りんご姉妹』。
 姉・クリスティーナ アップルトン(ja9941)は、今回は裏方に徹する形だ。
「なにせ双子で見た目が同じですからね。2人で出場したら票が割れてしまいます。私もけっこう考えてますわ」
 Tシャツにショートパンツとラフな姉に対して、基本的に露出防御の堅い妹・アンジェラ・アップルトン(ja9940)だが、今回ばかりは事情が違う。
「そして、『黄金色カフェ・MAPLE』をアピールするのです!」
 生活費を稼ぐ為に、二人で経営しているカフェ。
 学園にはクラブとして申請している。
 一般撃退士も参加しているという美脚大会、宣伝効果はさぞや絶大であろう!

(み、皆、大胆だなぁ……)
 気後れしつつ、菊開 すみれ(ja6392)も衣装を探す。
「うーん。普段はフェミニンなのが好きだけど……美脚、かぁ」
 ショートパンツや深いスリットのスカートなど、他の参加者たちの過激さたるや。
(大会を成功させるためだもん。仕方ないよね!)
 ていや!!
 踏み切れずにいた一着を、すみれは手にする。
「これならちょっとだけしか足見えないし、大丈夫だよね」
 ハンガーに掛った状態では、さもありなん。
 ロングのチャイナドレスに仕組まれた罠に、すみれは未だ気づいていない。

 活気あふれるところに、呆然としているのは犬乃 さんぽ(ja1272)。
 突然届いた出場のお知らせ。誰ですか観賞会参加側へエントリーしたの。
 頭に疑問符をいっぱい並べながらも定刻に会場入りし、――ようやく、なんとなく解ってた。
「これも日本の由緒正しいお祭りなのかな??」
※違います
 とりあえず、美脚、なのだそうだ。
「ボクの足、そんなに綺麗かどうか自分じゃ分からないし……。いつも通りがイチバン、だよねっ」
 きりっ
 ポジティブに変換し、着替えもメイクも不要のさんぽはステージの方へ先に出向くことにした。

「好きなように借りられるのは魅力的だけど、やっぱり自分のこだわりが一番『らしさ』を出せると思うんだよね」
 メイク室から貸し衣装室と渡り歩き、その活気を目にして桐原 雅(ja1822)は腕組みをする。
(収集してるブーツ&靴からお気に入りを幾つも持ってきて、鑑賞会で履き替え披露 ……しようと思ったんだけど)
 自分のスタイルには自信が無い方だけれど、脚にだけは譲れない拘りを持つライン重視派・雅。
 しかし彼女は、今回は観賞会へ参加登録をせず、警備担当であった。
(そいうのは、大好きな彼にだけしか許さないんだよ)
 それに、とも思う。
「同行の士の楽しみを邪魔するなんて許せないしね」
 観賞参加、討論熱弁ばかりが愛好家の道ではない。
 その場を乱すものがあるのなら、美脚愛好家の誇りにかけて守らねばならぬものがある。


「おー……賑やか…。美人さんとか多い……」

 会場入りした常塚 咲月(ja0156)は、設営だのメイクだの着替えだの警備だの、ごった返す会場をお菓子片手にのんびり回る。
 咲月自身も美脚観賞会へ参加申請をしているが、この様子だとまだまだのんびりできそうだ。
「流石、といったところだろうか。出場者が学園生なら、それだけでレベルが高そうだしね」
 シンプルなシャツにジーンズ姿の天風 静流(ja0373)が、何の気なしに会話に乗る。
「……おや、きみも参加者さん? 露出控えめも美脚際立たせるって言うんだっけ……?」
「いや、警備だ。出場者に害が及ばない様、乱闘が起きても食い止めてみせよう」
 人に迷惑を掛けていないのだから、放っておけばよい物を。
 ため息交じりに黒髪をかき上げて、スッと伸びた姿勢で静流は歩き去っていく。
「わーい、たのもしーい」
 ひらひらと手を振って咲月は見送り、その先で静流へ声を掛ける青年の姿に小首をかしげる。
 青年は二言三言会話してから、すぐに静流と別れて別方向……こちらへと向かってきた。
「あ……筧さんだ……。お菓子食べる……?」
「おはようございます、常塚さん。……余裕だね」
 赤毛の卒業生・筧は笑いながら、咲月が差し出した袋から、お菓子を一つ頂く。
「――筧さん、脚……好きなんだ……?」
(好き過ぎると変態さんになるって、ほんとなのかな……)
「心の声、漏れてます。好きだけどな。美脚は愛でるもの……。大丈夫、変態までは行ってません」
「筧さん…… そんなご趣味が……あったんですね……?」
 後方から、生温かい声と何かを取り落とす音。
 ハッとして筧が振り返る――点喰 因(jb4659)だ。
 ショートパンツから伸びる、程よい肉付きの脚にヒールサンダル。惜しいかな彼女も警備班。
「うん、世の中色んな趣味がありますよ……ね?
ちょいと、私が接して得た所感とだいぶこうギャップがあったもので。いや、趣味は否定しませんよ? うん」
「因さん、視線を合わせて話そうか……」


(きっと大会の打ち上げで食べ放題よね、うふふ、楽しみだわぁ)
 人間界の料理にハマっているクレール・ボージェ(jb2756)は、雑然とした光景を楽しんでいた。
「みんな美味しそうな足をしてるわねぇ、涎が出ちゃいそうだわ」
 うっかり声に出ている。
 人の肉は食べ物ではないと、わかっているけれど。
 さて、たっぷりじっくり、楽しんでいこうではないか。



●いざ開幕、美脚観賞会!
 下から照らし出されるスポットライトは、あくまでも脚を引き立てるため。
 軽快なBGMと共に、観賞会スタート!

 ステージ上で、各種美脚アピールをしてゆく参加者たち。
(むぅ、僕は何故ここに)
 知人に登録された揚句、オリジナル衣装も用意されていました。
 猫耳魔法少女姿の猫野・宮子(ja0024)は、心臓バクバクでステージ裾から様子を見守る。
「……まあ、参加した以上は楽しもうかな?」
 前向きに前向きに。
 戦闘時でもないのにこの姿と言うのも新鮮かもしれない。
 名を呼ばれ、笑顔で舞台へ進み出る。
 盛大な拍手に歓声が宮子を迎えた。
 スカートは見えるか見えないかぎりぎりの丈、一歩進むごとにふわふわと踊る。
 舞台中央へ到着、クルリとターン。
 翻るスカートの裾、ゆっくりとしたモーションで、なかなか拝めない脚の後ろ部分をアピール。
「魔法少女マジカル♪みゃーこにゃ♪ 勝利のポーズ、いえい♪ にゃ♪」
 最後は魔法少女の、決めポーズっ☆ミ


 人のみがなぜ二足で歩くようになったのか、それは美脚をより引き立たせるためという天よりの啓示。
「久遠ヶ原学園のアイドルとしては見逃せないイベントだねっ」
 意気揚々と臨む下妻ユーカリ(ja0593)は、満を持しての『いつも通り』。ホットパンツのクノイチ装束!
 張りのある太ももは、あくまで健康的。
 軽く胸を張り、明るい笑顔は日差しをたっぷり受けた野の花のように。
(万の言葉を費やすよりも、ただ一度のリアルこそが真に人の心を掴むんだよ)
 健全たる美脚――それこそがユーカリのアピールポイント。
 お色気路線に顔を赤らめる美脚ファンも、堂々と堪能できる。
 モデル風の上品なウォーキングではなく、自分の思うようにユーカリは歩く。
(美乳派、美尻派の弱点は、こういう公の場で実際に生のおっぱいやおしりを見せることができないことっ)
 あくまでアンダーグラウンドな存在でしかいられず、頼るものはただ言説のみ。
 だけど美脚は、実際に見せることができる。魅せることができる。
 こうして、オープンに大会を開けるのは美脚だけ!
 ユーカリが狙うは鑑賞会にて優勝、そして続く全国大会……はては世界大会まで。
 言葉は不要!
 健康美で場を制圧だ!!
 明日の『久遠ヶ原タイムス』一面は自ら飾る!


(大会の成功…… つまり大会を楽しめばいいんだよねっ)
 BGMに合わせてステップを踏み、地領院 夢(jb0762)がライトを浴びる。
 得意なダンスで、視線を脚元へ集める。
 ロングTシャツミニスカ、ニーハイソックスの取り合わせで健康的な細い脚をアピール。
 跳ねるたびにフワリちらりと楽しそうにスカートの裾が踊る。
 夢本人が楽しんでいることが何より伝わるダンスに、自然と手拍子が付いてくる。
「ありがとうございましたっ」
 可愛らしくペコリとお辞儀、出番は次の方へ。


 丈長めの白衣を纏い、雁久良 霧依(jb0827)が登場した。
 そこから覗く脚はわずか。焦らしか。焦らしプレイか。
 黒のハイヒールを鳴らし、ステージ中央へ。
 おもむろに白衣の合わせ目へ細い指先を掛け――脱ぎ捨てる!
 霧依の体を覆うのは、布面積の極めて少ない白のマイクロビキニとハイヒールのみ。
 美脚大会でありながら、恵まれた体を惜しみなくアピール。
 時にはしなやかな脚を振りあげて見せ、司会者から妖艶な仕草でマイクを奪う。
「ハァイ皆さん♪ 美脚は好き?」
「「だいすきでーす」」
「胸やお尻、踏まれたり縛られたりが好きって人もいそうね♪ でも、フェティッシュな嗜好の違いで争うなんて間違ってるわ!」
 ウィンク一つで場をにぎわせる。
「他人がどうだろうと関係ない♪ 好きなものは好き、それでいいじゃない♪ 争わない良い子ちゃん達にはご褒美あげちゃう」
 胸?
 お尻?
 あるいは他の?
 ロープを取り出してみたところでホイッスルが鳴った。
 色んな意味でサービス過剰だったらしい。
「えーっ そんな規約、なかったじゃない。カタイこと、いいっこナシでしょう?」
「全年齢、対象ですので」
「そこはちゃんと、守るってばあ」
 頬を膨らませながら、霧依、舞台の袖へ。


「セ、セーラー服はジャパニーズ・カルチャーですよね?」
 他の参加者たちと毛色が違うことに気付き、セシル・ジャンティ(ja3229)は誰にと言うでなく同意を求める。
「解る。あなたの制服姿、実に見事だ」
 握手を求めるのは、ジャパンアニメに感化されて今ココのアンジェラだ。
 ミニスカセーラー服にルーズソックス、ゆるめのニットを羽織り、甘えんぼ袖と細部までパーフェクト。
 年齢を気にしてはいけない。
 むしろ、白人女性ならではのスタイルの良さが際立ち、適度に筋肉の付いた脚まわりが実に高評価。
「こ、恋人に頼まれて着てみたのですが……如何でしょう?」
「ふむ。その者は実に見所があるな」
 その横を、颯爽と新崎 ふゆみ(ja8965)が過ぎて行った。

「現役の中高生にしか許されない技で挑むぞー!!」

 現役女子大生二人が凄まじい勢いで振り向いたことを、ふゆみは知らない。
(にゅふふー★ ダイエットにがんばってるセイカを見せちゃうんだよっ☆ミ)
 ふゆみは成長期。
 だからこそ、運動と栄養バランスは大事にしないと。
 スタイルにはちょっと自信あり、更にはダイエットの成果だって自慢したい。
 スタンダードな制服、だけどスカート丈はちょっとだけ短く。
 こういった小さなアレンジも『学生』ならではのもの。
 美脚に映える黒のニーハイソックスで観客たちを魅了する。
「わはー☆ せーくすぃー★」
 そういった行動も嫌味っぽくならないのは、カラリとしたふゆみのキャラクターがあればこそ。
 客席からはチラリチラリとスカートが気になるが、『中身は絶対に見えない』鉄壁の防御。
「ちょっとだけよぉん☆ミ」
 悪戯タップリにスカートの裾を託し上げてみたりして。
(……あれは!!)
 舞台袖から参加者を次々とカメラに収めていたツェツィーリア・エデルトルート(ja7717)は気づいてしまった。

 絶対領域部分に:『だーりんらぶらぶ★ミ』


「現役の中高生にしか許されない技ね……」
 先の会話を聞いていたわけでもないのに、ツェツィーリアは深く息を吐きつつ激写。
 素晴らしきかな、若さ。素晴らしきかな、恋の力。
「さて、そろそろ、わたくしかしら」
 カメラをスタッフへ預け、ツェツィーリアもまた、ステージへ。

(どこもかしこもまるっと全部愛せないのかしら? 一か所しか愛せないだなんて、器が小さいと思うわぁ)
 美脚の中にも、太股・ふくらはぎ・くるぶし等といった愛好分類があるらしい。狂気の沙汰である。
 ボディラインの分かるレディースーツと網タイツで躍り出る。
「胸の柔らかさを愛する諸氏は、内腿の柔らかさを知らないのかしら?」
 挑戦的に言葉を投げて、内腿チラリでポージング。
「形を整えるのに、太腿と脹脛ほど難儀するものは無いわ」
 たゆまぬ努力を続けてなお艶・張り・形・色をキープするのがどれほど難しいか!
 もちろん、胸も尻も維持をするための努力は欠かせない。しかし。
「下着で補強できないからより一層、ね……」
 意味深な言葉の後――

 ツェツィーリアが網タイツを脱ぐのと、本日二度目のホイッスルは同時であった。


 どよめく舞台。『今なら大丈夫!』と、すみれが進み出る。
 緊張しながら、視線は少し上へ。
(思ったより、歩きやすいかも……)
 体にピッタリとしたチャイナ服は着るまで苦労したけれど、動いてみるとなかなかだ。
 ――というのも、太腿までの大胆なスリットゆえであることに、視線を上に向けているすみれは気づかない。
 脚を踏み出すごとに、白い太股がチラチラとけしからん覗き方をしていることにも気づいていない。
 あざとい笑顔は得意技。
 ステージ中央でポーズを決めて、観客の声に押されスリットから足をちらり。
(うん、大成功!!)
 雰囲気に飲まれノリに乗った一場面の写真を目にし、赤面するのは美脚大会終了後のことである。


 すみれに続き、ロング丈チャイナドレスで登場するのは金髪のアンジェラ。ドレスの紅が映える。
 素顔の美しさ際立たせメイクにつけまつげで、遠くの観客まで美貌アピール。
 ロウティーン時代の貧困を経ての開花(体形的な意味で)、その目に焼き付けるがいい!
 型崩れなし美巨乳が胸元から覗き、ヒップ美しく見せる為恥ずかしさ堪えてのTバック着用。
 完璧に美しいラインから伸びるは女性的な曲線の脚。
 赤いハイヒールを鳴らし、その手には『MAPLE』看板メニューのメイプルシロップ添えパンケーキを。
「私に踏まれたいドMはいるかな」
 一口切り分け、フォークに刺して客席へ。
 先から垂れる黄金の蜜は、まるで……ロウソクの御褒美のようです とは、ドM談。


「んー……。面白そうな大会だ……」
 パンケーキ、あとでもらえるかな?
 つぶやきながら、咲月もスタンバイ。
 身に纏うのは、蝶と月の刺繍が入った、常盤色のスリット深めミニスカチャイナドレス。
 高めのヒールサンダルと扇子で、品良くまとめている。
(ステージを歩いて…… んと、ポーズ決めなきゃなんだよね……)
 考え事でいっぱいで、いつにも増して無表情となっているが、そこはそれ。
「えぇと…… 姉さんが言ってたポーズ……」
 教え込まれたそのままに、脚を惜しげもなライトのもとにさらけ出す。※ただし無表情


 曲調が変わり、ドライアイスの煙と共にさんぽ登場!
 セッティングされた壁を駆け、くるりと宙返りでステージ中央へ。
 改造セーラー服風忍び装束から、健康的な腹チラからのヘソチラ。
 ふわりと着地、笑顔で顔を上げると、元気に金髪ポニーテールが揺れる。
「えっと、ニンジャに取って脚はとっても大事だから、日夜修行してます……」
(こ、こんな感じでアピールいいのかな?)
 わたわたと頬を染めながら一礼。
 観賞会唯一の男子参加者であり、ヘソチラ派を生み出す存在となったことに、彼は気づいていない。


「きゃっ、悪戯な風ねぇ」
 さんぽ用のセットの名残か何かか、ステージへ吹き込んだ風へ、ステージ中央でポーズを決めていたクレールが目をつぶり、集めた視線に気づく。
「え、なんでこっち見てるのよ。他にも見るところあるでしょ」
 美脚大会でありながら、脚へ注目を浴びることに意義。
「全てはバランスなのよ。つまりくびれが大事なの、わかってないわねぇ」
 新星クビレ党、ここに勃発。
 盟主いわく、

「クビレがあるから脚も胸も活きて来るのよ」




「お疲れ様です、筧さん ――今日はどちらに?」
「あ、暮居さんも参加してたんだね。ステージも賑わってるようだけど、出番まだなの?」
 ステージの外を巡回警護していた筧へ、暮居 凪(ja0503)が声を掛ける。
「出番…… 筧さん、まさか、違いますよね?」
「え あ どちらに、ってそういう…… 違う!!」
「少し気になったので、聞くだけ聞いてみたら…… 失望しました」
「むしろ、今までどんな希望を抱いていたのか詳しく。大丈夫、俺は美脚を健全に愛するものです。今日は守りに来ました」
「――あ、警備員さん? こちらです」
「ここ、警備員、ここな!?」
「えぇ、脚が綺麗だなんだとセクハラ発言を一般女性へ。えぇ、至急対応のほどを」
「ナンダッテ」
「V兵器を使用しない戦闘はさほど得意ではないので、各種報告を担当させてもらってるんです」
 パシン、と折り畳み式の通信機を閉じて、警備担当の凪は軽く筧を見上げた。
 

(てか、皆元気だよな〜)
 ヒリュウのチビと視覚共有し、時折観賞会の様子をチラ見しながら久瀬 悠人(jb0684)は巡回警護を続けていた。
「面倒くさいけどさ、多分誰かが警備しないと面倒な事が加速するんだよな……」
「あっ、悠人さん」
 出番を終えて、あちこち探検をしていた夢が、友人である悠人を見つけて駆け寄ってくる。
「お疲れ、夢。俺も見てたぞ」
「うれしいな! チビ君と一緒ですか?」
「そん時は会場にいたよ。ほら、土産の写メもバッチリ」
「……わぁ」
 ライトを浴びて踊る夢の、いちばん良い表情を納めている。
 『見られている』という意識を消していたから、改めて客観的に見ると顔が赤くなる。
 いつもマイペースの悠人が、こうしてしっかり見ていてくれたことも驚いた。

「貴様らは解っていなぁあああああああい!!」

 会場を揺らす大声が響き渡った。
「久瀬君、乱闘始まったみたいだ。行くよ!」
 凪と共にいた筧が告げて、走り去る。
「……凄く聞き覚えのある声だったけど」
「……そうですか? 気づきませんでした」
 棒読みの悠人に、棒読みで夢は答えた。


 数分前。
「生きててよかった……っ!」
 七種 戒(ja1267)は、最前列に陣取りイケ美女かわいこちゃんの美脚に感涙していた。
 お色気・健全、どちらも素晴らしい。実に良い。触れそうで触れないステージとの距離感も最高だシェフを呼べ。
 他派による妨害も懸念されていたが、穏やかに観賞会は進んでいた…… しかし、戒の耳には届き始めていた。

『今の子は乳が良かった』
『これは美尻大歓喜だな』
『踏まれるより縛られたい……』

 声が声を呼び、美脚愛好家の反論もさざ波のように生まれ始める。
 小突き合いから殴り合いまでの発展には、時間を要さなかった。

 そして、放送席からマイクを奪った戒の絶叫となる。



●お約束タイム
 壇上へ上がった戒の、文字通りそこは独壇場となった。
「乳だの尻だのどえむだの確かに気持ちはわかるだがソレ単品で萌えられるかいいや否だソレらはあくまでパーツであり組み合わさってイケ美女となることで得も言われぬ絶妙なハーモニーを云々すなわちッ! 」
 一息で叫び、

「尻!」
 セシルのスカートを絶妙にめくる。
「きゃっ!? か、戒さん!?」
 赤面涙目でスカートを引っ張り、セウト。

「乳!」
 アップルトン姉妹の乳を絶妙に揺らす。
 見事な双子のハーモニーである。

「どえむ!」
 駆けつけた筧の腕を引き絞り背を踏みつける。

「みんなちがって、みんなイイ……」
「ストップ七種さん、ラストちょっと違うからね?」
「勉強させて貰いますね♪」
「むらかみさん、そこ、めもとるところじゃないです」
 会場の警備と同時に、『男の人のふぇち心』なるものを学んでいた村上 友里恵(ja7260)が、しっかりと記録する。

「あれ、夢の親戚だっけ?」
「……えーっと……」
 マイク片手にキメ顔をしている戒を、悠人と夢が残念そうな眼差しで見守った。
(七種姉様……)
 他方でガクリと沈んでいるのは雫(ja1894)であった。
 なにかしらやらかす、とは予測していた。
 注意――では効かないなりに暴れたら止めようとも思っていた。しかし。しかし。
「そんなにも脂肪の塊が良いと言うのですか……」
 アンジェラ姉妹の揺れるアレで、雫の心は乱れた。
 大丈夫だ雫、まだまだ成長期だこれからだ!!


 そんな酷い開幕で乱闘となる。
 寝返り、潜在、新党、潜行、会場にいるすべての参加者が思い思いの主張をし、時には拳を振るう。
「なんだか皆さん凄いですね…… 派閥?」
「本当に好きなら相手を討論で攻め落とせ、武器も拳も必要ない、って思うんだけどな……。止めてくる。夢は、巻き込まれるなよ」
 肩をすくめてから、悠人は警備任務を全うするために騒乱の中へ。


 止めて下さい……、涙ながらに友里恵は落としにかかる。
 暴力なくとも、人と人は解り合えるはずだ。
 観賞会の間中、男性達が良く反応するポーズや衣装などを『勉強』しており、その実践と入る。
「美乳派はいても、巨乳派はいないんですね。……もし居たら殲滅です」
 入り乱れる言葉を聞き取りながら、佐藤 七佳(ja0030)は乱闘鎮圧のため、暴力を振るう人々を沈めてゆく。
 派閥はなくとも、美巨乳を目にしては苦い感情がせりあがり、『美脚大会だから』と自身へ言い含める。
「イベントの趣旨はいまいち理解できませんが、撃退士が暴れたら一般人に迷惑ですから、ね」
 最後の一言に力を込めて、あからさまな撃退士にゴツ目の編み上げブーツによる鋭い蹴りを叩きこむ。
 赤のチェック柄のプリーツスカートと黒のサイハイソックスにて絶対領域を形成しており、それは蹴りによっても崩れることのない美しさである。
 魅了される間に沈むがいい!!
 光纏しなかろうが魔具を使わなかろうが、撃退士は生身でさえ歩く凶器だ。力加減に気を付けて、七佳は立ち回る。
 一般人なら、足払い一つで話は済む。適度に頭を打って、暴れた記憶が消えていればラッキー。
「――美脚愛好家の誇りにかけて、この場では蹴り以外は使わないよ」
 スッと視線を冷ややかに、鎮圧に入るのは雅だ。
(本当は、脚だって戦うだけのものじゃないって伝えたかったよ……!)
 華麗なる回し蹴り一発で意識を刈り取り、雅は駆ける――途中で止まる。
「……ボク達、どうしても戦わなくちゃいけないのかな」
 向き合うのは、『蹴ってください』とボードを首から下げている新党ドMのメンバー。
 正直、接したくない。
(相手の嗜好は否定はしないけど…… ドMは喜ばせたくないんだよ……)
 何をやっても御褒美:ドM これほどまでの難敵がいるであろうか。
「暴れないで、あんまり暴れると ――踏むわよ」
 既にハイヒールで踏みつけながら凪は冷ややかに、雅に立ちはだかるドMを屈伏させた。
 七分丈のパンツから覗くくるぶし・ふくらはぎへ、美脚愛好家たちがフラッシュを浴びせる。
「……暴徒に対して有効かもしれないって思った私が馬鹿だったのかしら」
「暮居さん、おつとめ御苦労さまです」
「本当に通報しますよ、筧さん」

(頭が痛い……)
 ドMは敢えての踏みつけ、美尻は説得と対応を変えて、雫は効率よく事態の収束を進める。
「君はまだ小さいかr」
「胸に対する美麗賛句なんか聞きたくありません」
 美乳派に対しては聞く耳など持たぬ。語る前に口へ拳を突っ込み弾圧の一択。

「下がってて。せっかくの素敵な衣装だ、崩さない方がいい」
 静流は観賞会参加者たちへ言葉を向け、暴徒に立ち向かう。
「暴れたらどうなるか……知らしめてやろう」
 殴る蹴るなどしなくても、軽く捻り上げて手脚を拘束すれば済む。
 そう考え、準備していたロープを手に……
「……なにをしている」
 静流の前に、拘束希望者が長蛇の列を作っていた。
(これで大人しくなるなら、苦労はしない…… いや、違うな、これは違う)


「お前様らな! そんな自分の惚れたもん語るのに、周りをおとさにゃできねぇのか! ええ?!」


 マイクをひったくり、因が景気のいい啖呵を切った。
「他人の大会を荒らすなんてみっともない!」
 続いてクリスティーナが叫ぶ。
「貴方達の好みを主張したいなら、別に大会を開催すればいいのですわ!」
 ――それが出来れば
 会場の片隅で、すすり泣くような声。
 『美乳派、美尻派の弱点は、こういう公の場で実際に生のおっぱいやおしりを見せることができないこと』――言葉にはしなかったが、ユーカリの着目点がそのまま答えであった。
「あくまでアンダーグラウンドな存在でしかいられず、頼るものはただ言説のみ……だもんね」
 わかるよ。
 ユーカリがマイクを受け取る。
「それでも…… ここは、美脚大会だから。どんなに活躍したって、紙面を飾れるのは美脚だけなんだよ」
 優勝に向けて更に押す。

 マイクを渡し合い、説得の流れに行くのかと思った。
 そううまくまとまるものか。


「大胸筋! 大胸筋! 大胸筋! 大胸筋ぅぅうううわぁあああああああああああああん!!!」


 それは七種氏もビックリの、ソウルシャウトであった。



●愛を叫べ!
「あぁああああ…ああ…あっあっー! あぁああああああ!!! 大胸筋大胸筋大胸筋ぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ! クンカクンカ! スーハースーハー!スーハースーハー! いい匂いだなぁ……くんくん
んはぁっ! 私の想いよ大胸筋へ届け!! ゴリマッチョの大胸筋へ届け!」
 リズミカルに叫ぶのはフレイヤ(ja0715)。
「以上の理由により私は大胸筋の素晴らしさをここに提言致します」
「なぁ鷹政…… どうして俺はここにいるんだ……」
「え、今回のメンバーでは、強羅さんが一番大胸筋かなって」
 近くで祭が開催してると聞いて、着流し姿で覗いたところで今ココの強羅 龍仁(ja8161)は壇上に上げられ乾いた笑いを筧へ向けた。
「正直すまんかったと思っているのだわ。
でも大胸筋の素晴らしさについて世の皆に伝えようと思ったら私の大胸筋愛が漲ってスプラッシュサンダーマウンテンだったの。だからしょうがないでしょ? ところで触っても良いかしら」
 フレイヤが、龍仁へにじりよる。
「本大会は、おさわり厳禁です!」
 脚にも触れないなんて!
 会場内の誰かが叫ぶ。
 収まった乱闘、再びか――!?
 フレイヤの背後でやおら立ち上がる黒い影に気付き、龍仁は反射的に動いていた。ステージ上から、そのまま飛び蹴りを繰り出す。
 向かい風でめくりあがる着流しの裾。
 露わになる脚――無毛で張りツヤのある肌、日を浴びぬゆえの美白、太腿から脹脛の筋肉は一切の無駄が無く神の黄金比の如く光輝く。
 それはまさに『美脚』であった。
 足の裏を暴徒の顔面へ沈め、そのまま着地すると、あられもない褌姿がチラリと覗く。
 美脚は美尻へと連なる――それを体現している。
 瑞々しい尻は桃そのもの。
 はだけた胸元からは、惜しげもなく大胸筋が晒されていた。
 筋肉が堅い? それは誤りだ。良質に鍛え上げられた筋肉とはマシュマロのように――
「一が全であり全が一である。要するに全て愛せば問題ないんだろう?」
 はぁ、と息を吐き出し、着衣を整える龍仁。
 いつの間にか、会場は静まり返っていた。


「ここは変態の巣窟ですか」

 雫の声が、マイクを通さずとも会場内に響いた。
 反論の声はなかった。


「脚、それはとても良い物だ……」
 静かな声が、マイクを通る。
 ジェラール・アロース=コルトン(jb3534)による正統派美脚愛語りが、空気にジンワリと染み入るように始まる。
「細くも付くべき所に肉の付いた嫋やかな脚、細い踝に滑らかなきめ細かい肌……あれに勝ることは例え美の女神でさえ無理だろうと思う」
 そうだ。
 ここは美脚を愛し、語らう所であった。
 乳や尻が好きだからといって、脚がどうでもいいわけではない。
 嫌いな場所へ、わざわざ乗り込む阿呆ではないのだ。

「ああ、僕の大切な宝石はどうしてああも美しく、可愛く、完璧な存在なんだろう……」

「「嫁語りかよ」」
「他の脚は眼中にないが、僕の宝石の事なら脚でも胸でも尻でも真剣に一時間は軽く語れるよ」
 キリッ
 嗚呼、確かにジェラールの言葉は的を射ているだろう。
 愛している人のことなら、どこだって何時までだって。



●お疲れ様でしたー!!
 学園からの協力者25名を集め、筧が労った。
「本当に、みんなありがとう。お陰さまで4回目にしてようやく成功、大成功だったよ」
「……大」
 あれで。
 今までがどうだったのか想像してみて、雫は絶句した。
「何かにかける情熱において、一般人と撃退士の垣根が無いことは解りました」
 それは当たり前のことだが、そのお陰で非常に立ち回りが難しかった。
 乱闘を思い返し、七佳は正義とは誰の為かと考える。
「筧さんは、どういうのが好みです?」
「え?」
 打ち上げ打ち上げー、と集団移動するなか、友里恵がそそと歩み寄り。
 袴をたくし上げ、ちらりと脚線を披露して反応してみる。
「鼻の下が伸びてますよ。……いやらしい」
「いや!? 雫さん!? ないよ、それはないよ!!」
「鷹政……」
「強羅さん、お願いだからフォローしてください」
「失踪する際の手紙の書き方くらいなら教えられるぞ」
「……強羅さん」

「美脚大会の次は、何大会が待ってるのかな!!」


 お腹一杯に美脚を堪能した戒が、揚々とした声を夕焼け空へ投じた。





依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: Wizard・暮居 凪(ja0503)
 みんなのアイドル・下妻ユーカリ(ja0593)
 戦場を駆けし光翼の戦乙女・桐原 雅(ja1822)
 歴戦の戦姫・不破 雫(ja1894)
 Amethyst Beauty・セシル・ジャンティ(ja3229)
 リリカルヴァイオレット・菊開 すみれ(ja6392)
 新世界への扉・ツェツィーリア・エデルトルート(ja7717)
 ひょっとこ仮面参上☆ミ・新崎 ふゆみ(ja8965)
 華麗に参上!・アンジェラ・アップルトン(ja9940)
重体: −
面白かった!:18人

無念の褌大名・
猫野・宮子(ja0024)

大学部2年5組 女 鬼道忍軍
Defender of the Society・
佐藤 七佳(ja0030)

大学部3年61組 女 ディバインナイト
双眸に咲く蝶の花・
常塚 咲月(ja0156)

大学部7年3組 女 インフィルトレイター
撃退士・
天風 静流(ja0373)

卒業 女 阿修羅
Wizard・
暮居 凪(ja0503)

大学部7年72組 女 ルインズブレイド
みんなのアイドル・
下妻ユーカリ(ja0593)

卒業 女 鬼道忍軍
今生に笑福の幸紡ぎ・
フレイヤ(ja0715)

卒業 女 ダアト
あんまんマイスター・
七種 戒(ja1267)

大学部3年1組 女 インフィルトレイター
ヨーヨー美少女(♂)・
犬乃 さんぽ(ja1272)

大学部4年5組 男 鬼道忍軍
戦場を駆けし光翼の戦乙女・
桐原 雅(ja1822)

大学部3年286組 女 阿修羅
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
Amethyst Beauty・
セシル・ジャンティ(ja3229)

大学部8年239組 女 インフィルトレイター
リリカルヴァイオレット・
菊開 すみれ(ja6392)

大学部4年237組 女 インフィルトレイター
春を届ける者・
村上 友里恵(ja7260)

大学部3年37組 女 アストラルヴァンガード
新世界への扉・
ツェツィーリア・エデルトルート(ja7717)

大学部7年149組 女 ダアト
撃退士・
強羅 龍仁(ja8161)

大学部7年141組 男 アストラルヴァンガード
ひょっとこ仮面参上☆ミ・
新崎 ふゆみ(ja8965)

大学部2年141組 女 阿修羅
華麗に参上!・
アンジェラ・アップルトン(ja9940)

卒業 女 ルインズブレイド
華麗に参上!・
クリスティーナ アップルトン(ja9941)

卒業 女 ルインズブレイド
絆紡ぐ召喚騎士・
久瀬 悠人(jb0684)

卒業 男 バハムートテイマー
絶望に舞うは夢の欠片・
地領院 夢(jb0762)

大学部1年281組 女 ナイトウォーカー
群馬の旗を蒼天に掲げ・
雁久良 霧依(jb0827)

卒業 女 アストラルヴァンガード
Rote Hexe ・
クレール・ボージェ(jb2756)

大学部7年241組 女 ルインズブレイド
撃退士・
ジェラール・アロース=コルトン(jb3534)

大学部8年29組 男 ディバインナイト
212号室の職人さん・
点喰 因(jb4659)

大学部7年4組 女 阿修羅