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マスター:にられば
シナリオ形態:イベント
難易度:非常に難しい
形態:
参加人数:25人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2013/03/12


みんなの思い出



オープニング

●冥界にて
 頭を両手で押さえながら、ディエンヘル(jz0138)は悩んでいた。
「あぁああああ!! 四国、どうしましょう!?」
 そう、彼女は何も準備していなかった。今、人間界にいる冥魔の間で大掛かりな仕掛けを行っている場所。彼女も参戦しようと意気込んだは良いが、行き当たりばったりも良い状況だ。
 というのも、今回、行われるのはゲートの展開。
 だが、ゲートを展開すると一口に言っても、ただ適当にドーンとぶち開けられる物でもない。周囲の地脈、人類の人口密度、展開するまでの時間、それを稼ぐための戦力あるいは策。それを調べ上げて、ようやく展開する物なのだ。
 だが、ディエンヘルはそれら事前情報の入手が滅法苦手だった。それ故に、冥魔の中で最下級の位しか与えられていないということもあるのだが、それはさておき。
「ぐぬぬぬぬ……このままでは、戦いに乗り遅れてしまいます」
 それは嫌だ。
 闘争、闘争、闘争。それこそが彼女の生き甲斐なのだ。ゲート展開ともなれば、撃退士たちが立ち向かってくるだろう。飽くなき闘争に駆られる。それは間違いない。
「戦力は、アレを使うとして……でも、場所が、場所が」
 あぅあぅと声を出しつつ悶えていた。そこへ。
「よぉ。邪魔するぜ?」
「む、ツォング(jz0130)ですか」
 同僚の男悪魔、ツォングとその配下のヴァニタス静葉が現れた。
「今、忙しいので、後にしてください」
 シッシッと蝿を払うように手を振るディエンヘル。どうせ、ろくでもないことに違いない。そう決めつけていた。
「そう連れないことを言うな。大方、四国のことで困っているだろうと思って、情報を持ってきてやったのに」
「詳しく」
 手の平を返すディエンヘル。藁にもすがる思いとはこのことだろう。せめて、ちょっとしたことでも良い。聞けるなら聞いておきたいのがディエンヘルの心境だった。
 その様に思わず苦笑するツォングだが続ける。
「四国のこの街。俺が調べ上げた情報によると、ゲートを展開するには十分な場所だぞ」
「なっ……」
 ディエンヘルの顔が驚きに満ちる。当たり前だ。核心中の核心の情報を教えに来やがった。
「い、良いのですか、こんな情報……?」
「あぁ、俺には俺で考えがある。お前も、やりたいことができる。どうだ? 共同戦線と行こうじゃないか」
 むむむと考え込むディエンヘル。だが、いくら考え込んだところで、自分の頭ではこの男悪魔の計ることなど到底、解りっこない。
「良いでしょう。その案、乗ります」
「よし。ならば、お前はお前の好きに動け。こちらも勝手にやらせてもらう」
 話はそれで終わりだと言わんばかりに、彼は席を立った。

 彼が立ち去った後も、ディエンヘルはその方向を見つめている。彼のやることは分からない。
「また、どうせ何か企んでいるのでしょうが……私とて易々扱き使われるわけにはいきません」
 そうとなれば、まずは戦力の申請だ。上司に許可を取らねばなるまい。
 並大抵では、撃退士相手だと返り討ち間違いなし。となれば、相応の戦力を以て、当たるのが礼儀というものだろう。
 戦うことができる。そのことにディエンヘルは愉悦を感じる。
「ふふふ、今から楽しみになってきました!」
 ツォングとのことはもう頭から抜け落ちそうになっていた。
 ルンルンと言った様子で、足取り軽く彼女は上司メフィストフェレスの元へと向かっていく。

●久遠ヶ原学園にて
 急報。その報せに、多くの撃退士たちが集められる。
 その中には、銀の魔女ことシルヴァリティア=ドーン(jz0001)の姿もあった。聞けば、今回は珍しく戦闘に参加するとのことである。
 そうこうしている内に、オペレータ代わりの教師がやってくる。
「四国だ」
 その一言だけで、およそのことを理解する撃退士たち。
 今、四国では活発に冥魔が行動している。今回もその一つだろう。
「冥魔が四国の東かがわ市へ、進軍を開始してきた」
 最近の一連の行動を鑑みるにゲートを展開するつもりであることは想像に難くない。それを阻止するのが今回の目的だ。
「だが、色々とあってな……」
 現れたのはディエンヘルと言う悪魔。街に向かって、ディアボロと共に進軍を続けているらしい。
 ディアボロを叩きつぶせばそれで終わりというような行動を取ってきているのは作戦を立てやすく、こちらとしても有難い。
 だが、事はそれだけでない。
 まず懸念される問題は。
「ドラゴンゾンビだ」
 強力な敵個体と推測されるディアボロが存在しているとのこと。
 それだけではなく、鬼武者とデュラハンの姿も確認されているらしい。もし、彼女の作った個体ならば、相当な強さであろう。
 詳しくは過去の報告書を参考にしてくれと告げられた。
 この戦力に対して、学生たちだけでは足りないだろうと一般の撃退士たちも参加することになっている。集められた戦力は70人ほど。合計で100人級にも及ぶ大規模な戦闘だ。
「ディアボロが相手とは言え、強力な敵だ。一般の撃退士相手では厳しい。少なくともドラゴンゾンビは君たちに抑えてもらいたい」
 基本的には、学生がドラゴンゾンビおよび鬼武者とデュラハン、大人の撃退士たちがグールやスケルトンを相手取るという作戦で行ってもらいたいとのことだ。もちろん、他の有効だと思われる手が思いつくならば、変更してもらっても構わない。あくまで叩き台の案である。一般の撃退士は、学園生の指示に従う旨が伝えられている。異論も特にないとのことだ。事、戦闘面においては大人である彼らより年端も行かぬ学園生の方が優れている。皮肉な話ではあるが。
「それよりもだ。問題として、ディアボロだけに集中するのも拙い……ゲートの展開を阻止することが主目的だ」
 ゲートの展開を阻止するならば、ディエンヘルへこちらから戦闘を吹っかけてみるのも一つの手か。しかし、この戦力相手で悪魔まで相手取るのは如何なものかという考えもある。その辺りは久遠ヶ原学園の撃退士たちに一任された。
「とりあえず、他の懸念点もあるが、君たちにはかの悪魔の行動を止めてもらいたい」
 陽動である可能性など他にもあるが、とりあえずのところは目下の問題に対処しなければならない。
 どこか後手後手に回っている不気味さも孕んでいる。それでも、致し方ない。
「では頼んだぞ」
 そう言われ、四国へと送り込まれる。
 激しい戦いになる。それは、間違いなく。
 敵も十全。どう立ち向かうか。
 撃退士たちの手腕が試される。


リプレイ本文

 歪む、歪む。
 実際にそういう音がしているわけではない。しかし、ミシミシとした音がどこかから聞こえてくるようで。
 空間がじわりじわりと捻子切れていく感覚。その場に立つ者たち、皆がその違和感を感じていた。
 この世界を乱し、穢し、壊す全ての元凶とも言えるそれ。歪み切った先に行きつくは、冥魔が支配する空間。
 そして、その中心部に佇むは血気盛んな女悪魔。
 まさに今、ゲートが開かれんとしていた。

 迫りくる敵の軍勢を前に、撃退士たちは、作戦について最後の確認を行っていた。
「召喚獣の防御効果というのがあって……」
 ストレイシオンの防御解説を、一般の撃退士に行っているのは、雪風 時雨(jb1445)だった。比較的、最近生まれた新しい力だ。一般撃退士の中には、実際に見るのが初めてな者も多く、特にその防御効果については、良い作戦だと舌を巻いていた。
「後方支援担当はこちらで待機を。後ほど、忙しくなりますよ」
 フラウ(jb2481)が一般撃退士のアストラルヴァンガード、ディバインナイトの計20人へ、配置転換の旨を伝える。
 それぞれ後方で待機する者たちへ、レイティア(jb2693)の申請した救急セットが支給される。

 作戦としては、グールとスケルトンの殲滅を行いつつ、ドラゴンゾンビと鬼武者、デュラハンを足止め、ある程度のグールとスケルトン殲滅が終われば、その他の敵を倒しに行くというものになっている。
 問題は、時間だ。
 すでに敵襲から、こちらの準備などを整えている間にどれだけ敵がゲートを開く準備を終えているのか。それが分からない。ゲートが開いてしまえば、その時点で任務は失敗だと言っていいだろう。
 気は抜けない。戦いはすでに始まっていた。

 撃退士たち一行も、敵に合わせて進軍を開始する。
 計100名にも及ぶ、大軍。片や、敵もグールとスケルトンという物量。
「ふむ、これだけの軍勢がただの攻撃という訳ではないでござろうなぁ……」
 不安に思った虎綱・ガーフィールド(ja3547)はこのまま戦線を離脱。他の部隊と合流することになるのはまた別の話。
 そして、それに加えて―――。
『グルルルルルルル……』
 腐敗臭が次第に鼻を突くようになってくる。ドラゴンゾンビだ。
「ドラゴンってだけでも強そうなのに腐ってるとかもうね」
 綿貫 由太郎(ja3564)が鼻を摘まみながら、嫌そうに敵へ悪態を吐く。
「……なんつーか。こりゃまた随分と判り易い物量戦だぜ。何かの陽動作戦ってトコか?」
 小田切ルビィ(ja0841)が敵の作戦をそう評する。もっとも、指揮官本人にその自覚があるかは別の話だがとも、彼の談である。
「むっ、来ましたか! 撃退士!」
 大声を上げるディエンヘル(jz0138)。その両手に満ちるは、魔力の塊。それが空間をじりじりと侵食している。
「げっ、やっぱ、あの悪魔のお姉さんか……」
 以前、戦ったことのある久瀬 悠人(jb0684)が露骨に嫌そうな顔をする。しかも、ゲート生成と来た。勘弁してほしい。
「さぁ、どうしました!? 後少しで、ゲートは完成しますよ! かかってきたらどうです!?」
「へっ、血気盛んなねぇちゃんがいたもんだ」
 宗方 露姫(jb3641)が好戦的な笑みを浮かべる。ともすれば、一戦交えたい気持ちを持ちつつも、それを抑える。やることは別だ。居場所を守るため、今回において、彼女との戦闘はそれに含まれない。
「そうはさせるか。悪いけど、勝たせてもらうぜ」
 悠人も気勢を上げる。
 それに合わせて、チャリチャリと武器を掲げる音が周囲に響く。
 衝突するまで、もはや秒読みだった。

 突端を開いたのは、時雨のストレイシオンが放った雷の一撃だった。
 体を痺れさせ動けなくなったグールへ、雫(ja1894)の放った衝撃波が三日月のごとき軌道を描いて迫り、一刀の元に斬り伏せる。まさに一刀両断、凄まじい威力だ。
 カーディス=キャットフィールド(ja7927)と鷺谷 明(ja0776)が影で象った手裏剣を広範囲に放ち、グールとスケルトンに傷を負わせていく。
 さらに迫りくるグールたちへ、ルフィーリア=ローウェンツ(jb4106)の光の槍が逆に襲い掛かる。
「塵芥が、汚らわしい手でわたくしに触れないで下さいまし」
 これらを機に、一気呵成と多くの撃退士たちがグールとスケルトンとの戦端を切り開いた。
 奥にいる敵を目指し、突破を試みる撃退士たち。錐形の陣形を以て、まずは正面を食い破る。
 時雨の召喚獣が放つ雷の一撃で、先端がディアボロたちの陣を真正面から食い破った。
「よし、戦線が乱れた! 今のうちに自分の担当へ向かうがよい!」
 真っ二つに割れた陣形から囲むようにして、残る撃退士たちと、突破を試みる撃退士たち。それぞれに分かれて行動を始める。

 突破した先にいるのは鎧に身を包んだディアボロが二体。正確には、鎧そのもののディアボロか。
 どちらにせよ、その強固な鎧はそう簡単に砕けない。
 雨野 挫斬(ja0919)、牧野 穂鳥(ja2029)、久遠 栄(ja2400)、高峰 彩香(ja5000)、カタリナ(ja5119)、鑑夜 翠月(jb0681)の六人が真っ先に、二体の敵の元へ辿り着く。
「攻撃はお任せしました! コイツは私が抑えます!」
 カタリナがデュラハンに組みつき、自身の闘気を顕わにする。それに引きつられるように、デュラハンは剣を振るう。太刀と剣がぶつかり合い、火花を散らす。
 鬼武者に組みついたのは、彩香だ。
「さぁて、相手させてもらうよ!」
 銀光に煌めく剣を振るい、鬼武者と相手取る。大太刀で応戦する鬼武者。
 二体の敵に撃退士たちが組みつく。
 そこから、激戦が始まる。
 手始めに、翠月の放つ闇色の逆十字が、デュラハンへ襲い掛かった。強力な冥府の力を宿し、極悪なまでの境地に至った魔力が、デュラハンを射抜く。
 一撃。たったの一撃で大きくデュラハンの受けた盾に罅が入る。
「ん〜、一度解体したから面白くないんだけどな〜」
 挫斬の鋼糸が、デュラハンの鎧に傷を付けていった。一度、相手にした経験から、そこまで脅威ではない。そんな雰囲気すらあるが、油断はない。じわじわと削り取っていく。
 さらに強力な電撃を穂鳥が放つ。盾で受け、その衝撃を和らげるが、全身に雷の一撃は効いたのか、わずかに苦悶の呻きを上げる。ただ、気絶に対して耐性があるせいか、そこまでには至らない。
 対してデュラハンも、返す刀でカタリナを葬らんと三撃の連閃を奔らせる。
 これを太刀で、受ける、受ける、受ける。
 見事な技巧で、すべてを受け切る。強力な一撃をもろともせず、カタリナは健在。このまま、四人でも押し切れるかと言わんばかりの勢いである。
 鬼武者へ、剣を振るい続ける彩香だが、決定的な一打をいれることは出来ずにいた。敵の太刀捌きが凄まじい。その合間を縫って、栄の聖なる力を宿した弓撃が鬼武者を射抜く。ガンと鈍い音を立てて、確かに鎧に突き刺さった。
 鬼武者もまた彩香へ三連撃を放つ。
「ぐっ……」
 二太刀は剣で受けたが、一手、深々と切り裂かれてしまう。まだ、余力はあるが、一人であれを受けようと思えば拙いか。次の手は傷を癒すしかない。一旦、わずかに距離を取って、闘気を解放して傷を癒し始めた。

 デュラハンと鬼武者との攻防の後ろでは、敵味方入り混じった乱戦となっている。奮戦する多くの撃退士たち。彼らを支援するのは、時雨の支援だ。ストレイシオンの防御結界が周囲の撃退士たちを包み、敵の攻撃による被害を弱めている。
「直撃せん限り重傷にはならん! 数を減らすのは我らがやる故、他の担当者の元へ向かうのを阻止してくれ!」
 そこへ、強力な魔力雲が上空に満ち始める。
「汝、朱なる者。其は滅びをもたらせし力」
 透き通るような氷雨 静(ja4221)の声が朗々と周囲へ響き渡る。
「我が敵は汝が敵なり。バーミリオンフレアレイン!」
 灼熱の塊が雨霰と敵目掛けて降り注ぐ。強力という域を超え始めている魔力に、その魔術に当てられた敵は一瞬で蒸発した。
「敵を一直線に集めてくれ!」
「わ、分かった、やってみよう!」
 露姫の指示に従って、大人の撃退士たちが、敵を集めて一旦さがる。それに合わせて、露姫が闇の力を纏って、敵を薙ぎ払う。一撃で葬り去るには足らないが、続けて他の撃退士たちが畳み掛けるように攻撃を仕掛けて倒していく。
 一見、順調に見えなくもないが、一般撃退士の多くを後方支援に回したため、単純に数で負けている。それを補うように、学園生が入っているが、それでも足りない。抑え込むことはできそうだが、簡単に制圧することはできそうにない様子だった。

 後方で控えるフラウ、藤咲千尋(ja8564)、レイティアは敵と味方の流れを見極め、増援が必要なところへ声を掛けて指示を出す。
 こちらの人数もさることながら、敵の物量も圧倒的だ。キルレシオは明らかにあちらが上回っている。傷付く味方も多く、回復させなければ敵の全滅は遠いだろう。
 もちろん、それだけではない。敵を倒したと思い、油断していた撃退士の援護をフラウと千尋は行っていた。
「危ないところだった……助かる!」
「うぅん! まだまだだけど、頑張ってね!」
 これにより負傷者は減り、戦いを優位に進めていく。

 一方で、二体の鎧を無視し、さらに奥へと駆けていく撃退士たち。
 今回、最大の難所とも取れる相手。
『ガァアアアアアア!!』
 ドラゴンゾンビ。
 それに相対するは、影野 恭弥(ja0018)、氷月 はくあ(ja0811)、ルビィ、由太郎、ユイ・J・オルフェウス(ja5137)、龍仙 樹(jb0212)、袋井 雅人(jb1469)。
 敵に対する位置取りが難しい。とてつもないまでの範囲を覆う攻撃を持つ敵だ。正面に樹が立ち、前衛側面をルビィが抑える。残りは遠距離からの攻撃に回る。
 まずは由太郎が、拳銃を連射。それを右腕で払いのけるドラゴンゾンビ。巨体ゆえか、効いている風には見えない。雅人が洋弓を掲げ、弦を引き絞る。放たれた矢は、ドラゴンゾンビの左腕に突き刺さり、鱗の隙間を貫通する。恭弥がドラゴンゾンビの目を狙うが、狙撃のための距離に加えて、激しく動く敵の瞳というあまりにも小さな部位を狙いきれなかった。それでも、聖なる力を宿した強力な一撃が敵の顔面に直撃する。さすがに、これに痛手を感じたのか、咆哮を上げる。
 畳み掛けるように、はくあが三重螺旋の銃撃を放った。ばらばらに散っていった三撃の内の二撃は、右腕で受けられる。それでも、強力な攻撃に右腕に穴が穿たれ、思わず手を引いたところで残りの一撃が敵を穿つ。
「動いちゃダメ、です」
 ユイが異界からの手を召喚し、敵を縛ろうとするが、あっさりと引き千切る。
「まずは、脚を狙うぜ……!」
 ルビィが脚を狙うも、鱗がそれを阻む。簡単には、ダメージを与えられそうにないか。
(あの羽根が厄介そうですね)
 そう考えた樹は敵の体を駆けのぼり、強力なまでに高めた聖なる力を開放する。羽を半ばまで切断するが、一太刀とは行かない。
 ここで、ゆったりと敵が反撃に移る。まずは組みついている樹を振り解くように体を揺すり、樹とルビィ、ユイ目掛けて巨大な火炎弾を吐きだす。
 ルビィは予め宿していた闘気と、咄嗟に構えた大太刀で威力を受け流すが、相反する力を宿していた樹は一溜まりもなかった。ユイもまた避けきれずに、直撃。二人とも衝撃波に吹き飛ばされる。
 樹は一目で大怪我と見れる火傷を負っており、ユイも何とか立てているような状況だ。
 あまりにも強力な一撃。
 それでも退くわけにはいかない。撃退士たちは武器を構えて、再びドラゴンゾンビへと立ち向かう。

 その頃、鬼武者とデュラハンに対応していた組。カタリナが、デュラハンと激しく斬り結び合う。互いに一歩も譲り合わない中、翠月、穂鳥が遠距離から、挫斬が背後から敵へ損傷を与えていく。盾でそれらを弾くが、全てを受け切ることはできず、次第に傷付いていく。
「どうしました! その程度ですか!」
 相性の良い面子で相対しているためか、カタリナにも余裕が覗える。自身に魔力を付与して、治癒能力を高めて戦う。
 対して、鬼武者の方も熾烈な戦いを繰り広げていた。彩香が一方的にやられているようにも見えるが、抑え込んでいるだけでも相応のものだ。
「簡単に、やられはしない……ッ!」
 後一歩で危ういところまで攻められるが、それよりも早く自身の傷を癒す。ぎりぎりのところで間に合った。
 直後、剣戟の隙間を縫って、銃弾が鬼武者を攻める。
「俺を忘れるなよっ!」
 攻め続ける隙をついて、栄が銃弾を放っていた。鎧を穿ち、敵に僅かながらも傷を与えていく。
 じりじりと敵は追い詰められていっていた。

 対ドラゴンゾンビでは、果敢に撃退士たちが向かっていく。
 はくあが屈せずに再び三重螺旋を放ち、右腕に大きく損傷を与える。
由太郎と恭哉の放った銃弾は左腕を貫くも、本体にはダメージを与えられていない。
 まだまだ腕は健在。暴れ回るように腕を振るい、味方が傷つけられていく。傍にいたルビィがその腕に弾き飛ばされ、雅人も接近を試みていたところで巻き込まれてしまった。
「チッ……これ以上は拙いか……?!」
 ルビィもぎりぎりのところまで追い込まれてしまう。
 そして、ここに来て飛翔。滑空すると、遠距離組であった由太郎、恭哉の方へ近づいて、そのまま炎のブレスを叩きつける。
 二人ともそれに巻き込まれ、戦線はそれを皮切りに瓦解。
 何よりも相対する人数が少なかった。第一陣はあっという間に、壊滅してしまう。
「ドラゴンゾンビ班、壊滅! 至急、救援を願います!」
 フラウが大声を出して、周囲の撃退士を向かわせる。回収と回復だ。ただ何よりも、敵が他の戦線に向かう方が拙いか。
「グール対応班は、ドラゴンゾンビ相手に回ってください!」
 少し、ドラゴンゾンビを侮っていたかもしれない。
 まだ、グールたちは全滅していないが、一部の撃退士たちがドラゴンゾンビへと向かっていく。
 カーディス、静、露姫、悠人の四人だ。加えて、回復したルビィとユイ、傷を負っていないはくあ。この七人で現状、抑え込まなければならない。きつい戦いが待っていた。

 ディエンヘルは、遠目に、デュラハンと鬼武者があっさりと追い詰められているのを確認した。撃破まで、そう掛からないだろう。
 それに喜びを感じるとともに、驚きを隠せないでいた。
 凄まじいまでの成長速度。
 前に戦った時より、すでに彼らは遥かに強いのではないか。そんなことすら思えてくる。
 今、戦うことができれば、と。思わず、逸る心を抑えて、ゲートの生成に勤しむ。
 まだ、自らが手を出す頃合いでもない。
 グールとスケルトンの数はまだまだだし、ドラゴンゾンビはタフだ。耐えきれるだろう。
 初手で仕掛けてきた面々は返り討ちにした。二の手を以て攻めてくるだろうが、次も抑え切れるはず。
(はず……?)
 そんな確信を持てない状況になっていることにディエンヘルは気付いて、それと同時に笑みを浮かべる。
(面白くなってきたではありませんか)
 どちらの手が早く届くか。
 勝負の行方は、まだ続く。

 対鎧戦は佳境となっていた。
 もはや、デュラハンの鎧は所々に穴が開き、何か所も凹みが見られる。対するカタリナはほぼ無傷だが、防御する術を失おうとしていた。これまで一手に、敵の連撃を受け止めていたのだから、当然と言えば当然か。
 挫斬の剛糸で、腕を引き千切られ、翠月の逆十字がついには胴に巨大な穴を開けた。
 何とか手を伸ばし、カタリナを傷つけんと最後に足掻くが、銀の盾がそれを拒む。
「早めに退場をお願いします、後がつかえているんです」
 穂鳥の一撃で、ガシャリと膝を着き、そのまま崩れ落ちた。
 残るは鬼武者のみ。ここに来て、明、雫が合流した。一気呵成に攻め立てる。
 最初は威勢良く、現れた雫と明へ攻撃を仕掛け、それぞれに一太刀を浴びせ、太刀で攻撃を受け流し続けていく鬼武者。だが、さしもの人数を相手に受け切れなくなっていく。
 明に腕を握りつぶされ、雫に脚を切り落とされた上に、彩香が胴を横凪ぎに一閃。栄が頭を銃弾で吹き飛ばしたところで完全に動きを止めた。
 素早く倒したともいえるが、戦闘の一瞬一瞬がとてつもなく長く感じる。残る敵は―――。

 ドラゴンゾンビへと抜けた穴を抑えるべく、グールとスケルトンの組も戦闘が激化し始めていた。元より、二十人、後方支援に抜いた分だけ、敵を抑えるのはきつくなっている。
 だが、その分だけ味方戦力の立ち直りも早い。対鎧に向かっていた組の回復もすぐに終わり、ドラゴンゾンビや、周りのグールとスケルトン殲滅に回る。
「しつこいですわね。早く散ってしまいなさいな」
 ルフィーリアの放った薄紫色の光の矢が、スケルトンの背骨を砕く。
 これでもかと湧いてくるディアボロたちへ、立ち向かう撃退士を支援する千尋とレイティア。二人ともそれぞれの回復手段を用いて、重症になりそうな味方を癒していく。
「まだか……何と言う敵の数……!」
 時雨が尽きない敵の総数に悪態を吐く。まだまだ殲滅には至らない。

 ドラゴンゾンビに立ち向かう七人だったが、ここに来て、周囲に異変が起き始める。
 不味い。はくあと翠月、挫斬、雫、穂鳥は現状をそう見て取る。
 ディエンヘルの周囲の魔力が異常さを孕み始めた。ピキピキと、空間に罅が入り始めている。
 もはや、ゲート開放まで秒読みと言ったところだろうか。
 ならば、と五人はかの敵を止めに走る。
「ゲートを開かせるわけにはいきません……!」
 雫の小さな体から、強力なアウルの力が鉄塊のような大剣と共に振り下ろされる。
「私を攻めてきますか……!」
 ゲートの生成を行っている以上、手を出しづらい。防御に専念するように自身の魔力を展開する。
 ギャリギャリと魔力同士がぶつかるような不快な音が周囲に響き。さしもの強力な一撃すら、止まってしまう。
(何て硬い、障壁!)
 雫の一撃、それは物理面においては最高峰の威力を持った一撃だろう。だが、それさえも届かない。
 ふっと、ディエンヘルが無造作に槍斧を払う。ただ軽く振るわれただけだが、それでも重い。受けた体が毬のように地面を跳ね飛んでいく。
 追いうちは掛けず、再び、ゲートへと魔力を込めていく。片手間で相手する様子だ。
 それを見て、挫斬が後背より接近。ディエンヘルもそれに気付くが一手遅い。
「むっ! 挫斬……!」
「アハハ! 障壁ごと削りとってあげる!」
 馬鹿なと、ディエンヘルは嘲笑する。未だ、人の身でこの障壁を物理的に砕いたものなどいない。
 障壁へ大鎌がぶつかる。防がれる。変哲もない一撃。
「そう、簡単に、抜けるとは―――っ!?」
 だが、それは内部へ力を伝播させる技。
 違和感をディエンヘルは感じた。
 障壁の内部へ威力が伝わると同時、ピシリと障壁に罅が入る。表と裏、両側からの攻撃にさしもの障壁ももたず、破れた直後に挫斬の大鎌がディエンヘルの胴を裂いた。
「つっ……!」
 とは言え、すぐに身を引いたためか、浅い。
 続く鎌を、槍斧で受ける。脅威と見て取った。このままでは、ゲート生成に集中できない。せめて、周りにいる二人だけでも、倒さねば。
 そう思っていた直後。
「今度は、無視させない……」
 後方より、光が一条。飛んできたのは、はくあの放った巨大な雷の矢。
 聖なる力が、障壁を貫通し、ディエンヘルに衝撃を与える。
「かはっ!」
 続けて、翠月が闇色の逆十字を叩きつける。さしものディエンヘルもこれらの連撃に堪えたのか、たたらを踏む。
 加えて飛んできた穂鳥の強力な暴風の一撃を槍斧で叩き切る。
 五人の攻撃の手が止んだそこへ、雫と挫斬の二人目掛けて槍斧の反撃が二閃ずつ飛んでくる。
 二人とも一撃は避ける。だが、それぞれ一撃は貰う。胴に受けた一撃で、それぞれ血が噴き出し、見るも無残な姿。何とか、まだ立っている程度まで追い込まれる。
 ディエンヘルが魔力の充填を止めたせいか、空間の歪みは少しずつ収束し始めている。気を引き続ければ、あるいは。だが、すぐさまに充填へ戻り持ち直す。
 これ以上、続けるなら容赦はしない。そんな瞳で、五人を睥睨する。
 その瞳に気圧されることなく、雫と挫斬は立ち上がる。
「そう簡単に、屈するわけには……」
「アハっ、もう少し、解体させてよ、ディエンヘルちゃん」
「ふむ……良いでしょう!」
 もう少し。もう少しだけなら、気を引いていられるか。

 カーディスがビルの合間に隠れつつ、体を登ろうとするが、さすがにばれてしまう。振り払われたところで、巨躯を以て叩き伏せる。
 追撃と言わんばかりに顎を開いたところで、口の中に露姫が闇の力を振るう。
「こっちだ、阿呆!」
 ブンブンと目の前を飛びまわり、気を引こうとする。それを鬱陶しそうに腕を振るってくる。何とか避けつつ、味方の攻撃のために気を引き続ける。
「私の魔法は少々、痛うございますよ?」
 飛んでくる静の強力な魔術弾に対して、ドラゴンゾンビは火炎弾を撃ち放つ。互いに衝突し合うと、消滅する。再び、静が魔術弾を連続で放つ。合わせるように連続で火炎弾を放つドラゴンゾンビ。超々強力な魔力の応酬の余波でビル壁のガラスが砕け散っていく。
 合わせて、露姫や回復した恭哉が口腔目掛けて、攻撃を放つも強力な連続火炎弾を前に灰燼へと帰す。そう簡単に狙わせてはくれない。
 しかも、静が次第に押され始めている。単発単発では、静に軍配が上がって、少しずつドラゴンゾンビの肉を削ってはいるが、連射性能は敵の方が上だった。
「図体でかくて、タフな上に、この攻撃力と連射力って、洒落になってないだろ……!」
 悠人がその攻防を見つつ、叫ぶ。どこか、どこかに弱点はないか。
「!」
 ルビィが火炎の余波に身を焦がしながらも、敵の脚目掛けて向かっている。
 最初にルビィが狙っていた脚。あそこに、少しでもガタが来ていれば。
 ザシュとルビィの鬼切がドラゴンゾンビの脚を僅かに裂く。尻尾を振り回し、それを払い除ける。
 まだ、もう一撃。
 悠人がフランベルジェを叩きつける。そこでガクリと態勢を崩すドラゴンゾンビ。
 バランスを崩し、火炎弾の軌道がずれ、静の魔力弾が、そのままドラゴンゾンビに突き刺さる。
『ガァアアアアアアア!!』
 腹に直撃したその魔力弾は、ドラゴンゾンビに大きな穴を開けた。

「その程度ですか?」
 ブンブンと槍斧を片手で振り回し、もう片手ではゲートへ魔力の充填を続けるディエンヘル。
 雫と挫斬はすでに満身創痍も良いところだった。
「とは言え、何太刀耐えたでしょう? 人の身では十分とも言えますか」
 飛んでくるはくあの銃弾を障壁で、穂鳥、翠月の魔術弾を武器で払い、物ともしない。単純戦闘ではやはり強い。
 剛体心耐。
 今のディエンヘルは鉄壁と言うに相応しいだろうか。雫と挫斬へはカウンターだけで対処していた。わずかに、魔術攻撃で傷を負っているとは言え、本当にほんの僅かだ。
 抑え込むなら、もっともっと戦力が必要だろう。
「さぁ、早くしないと、ゲートが開きますよ……!」
「させない!!」
 五人は咆哮を上げるようにして、ディエンヘルへ立ち向かう。

 どろどろと腐敗した肉を零しつつ、それでもドラゴンゾンビは未だ健在だった。
「おいおい、マジかよ……」
 露姫が、空を羽ばたきつつ、敵のタフさに驚愕する。それでも、傷つき弱り始めているのは確かだ。十数人掛かりで付けた傷がそれを物語っている。脚を僅かに引き摺り、腹には巨大な穴、腕には夥しい傷が付けられ、片羽根は半ばまで切断されている。
 普通の生物なら生きているのが不思議と言ったレベルだろうが、敵はすでに腐りきった化生。この程度では屈しない。
「だけど、無限じゃないだろ……!」
 悠人が気勢を上げる。
 グールとスケルトンに対していた組も、ぞろぞろと合流を始めている。あちらの方は、殲滅し始めていた。もう、残り僅かとなってきたため、一般撃退士に任せている。
 一斉にドラゴンゾンビを取り囲む撃退士たち。
 同時にドラゴンゾンビが咆哮を上げる。
「ッ―――!」
 周囲一帯のガラスが砕け散る。朦朧とする意識。脳内を揺さぶらんかとするほどの大音声。
 一瞬できた空白を逃さず、周囲に猛毒の霧が立ち込める。
 まだまだ、奥の手を隠していたドラゴンゾンビ。咆哮に毒霧。
 それでも、全員が全員、それで怯んだわけではない。明、静、彩香の三人は物ともせずにドラゴンゾンビへ立ち向かう。再び、静が魔法弾を放つと火炎弾で相殺するドラゴンゾンビ。爆炎に紛れ、彩香と明がドラゴンゾンビの右腕を切り落とした。
『ゴァアアアアアア!!!』
 今までで一番の苦悶の咆哮。悲鳴とも取れるその声が響き渡る―――。


 それと同時。
 ピシリ、と。何か割れたような音が周囲に響いた。
 その音が意味するところは。
「私の勝ちです、撃退士!」
 近くには、倒れ伏した雫、挫斬、翠月の姿。
 声高々に、勝鬨を上げるディエンヘル。
 異界を繋ぐ門が―――開いた。
 歪み切った空間から、薄ら寒い力が流れ込んでくる。
 それは魂を吸う機関。人に絶望を振りまく災厄の象徴。
 ゲートを起点とし、周囲数キロメートルにも及ばんとする結界が東かがわ市を包み始める。
 敗因は、何か。強いて挙げれば、雑魚に構い過ぎた点だろうか。
 一般撃退士たちの力を過小評価していたのかもしれない。確かに、彼らでグールとスケルトンを全滅させるのは難しいだろう。だが、時間を稼ぐだけ。それだけならできたのかもしれない。
 そちらに割いていた学園生戦力の全てをドラゴンゾンビに初手からぶつけていれば、あるいは。
 だが、所詮は全て机上の空論。もしかしたら、その作戦もどこかで瓦解していたかもしれない。そして、今回の作戦も敵の物量の前に、時間を稼がれ切ってしまった。

 誰からともなく、撤退の声を上げる。傷ついた味方が多く、ゲート内という能力低下の状況で、ディエンヘルと戦うのは分が悪すぎる。ゲートを破壊するだけの余力も今は残っていない。
 満身創痍とまでは行かないが、使えるスキルは使いきっている。すでに詰んでいる。
 各々、傷ついた味方を担ぐと、すぐに撤退行動に移る。
 その様子を見つつ、ディエンヘルは手を出すこともなかった。あちらもそれなりに消耗しているのだろう。
 だが、何よりも。逃げる敵を討つのも面白くはない。彼女の好戦的な表情がそれを雄弁に物語っていた。
「さぁ、何度でも掛かってきなさい! 私は、この地で待つとしましょう!」
 戦鬼は佇む。己が切り開いた門の前に………。


依頼結果

依頼成功度:失敗
MVP: 聖槍を使いし者・カタリナ(ja5119)
 コールドアイ・フラウ(jb2481)
重体: 高松紘輝の監視者(終身)・雨野 挫斬(ja0919)
   <デビルの強力な反撃を受けたため>という理由により『重体』となる
 歴戦の戦姫・不破 雫(ja1894)
   <デビルの強力な反撃を受けたため>という理由により『重体』となる
 護楯・龍仙 樹(jb0212)
   <CR変動中に強力な攻撃を受けたため>という理由により『重体』となる
 夜を紡ぎし翠闇の魔人・鑑夜 翠月(jb0681)
   <デビルの強力な反撃を受けたため>という理由により『重体』となる
面白かった!:11人

God of Snipe・
影野 恭弥(ja0018)

卒業 男 インフィルトレイター
紫水晶に魅入り魅入られし・
鷺谷 明(ja0776)

大学部5年116組 男 鬼道忍軍
ヴァニタスも三舎を避ける・
氷月 はくあ(ja0811)

大学部2年2組 女 インフィルトレイター
戦場ジャーナリスト・
小田切ルビィ(ja0841)

卒業 男 ルインズブレイド
高松紘輝の監視者(終身)・
雨野 挫斬(ja0919)

卒業 女 阿修羅
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
喪色の沙羅双樹・
牧野 穂鳥(ja2029)

大学部4年145組 女 ダアト
心眼の射手・
久遠 栄(ja2400)

大学部7年71組 男 インフィルトレイター
世紀末愚か者伝説・
虎綱・ガーフィールド(ja3547)

大学部4年193組 男 鬼道忍軍
不良中年・
綿貫 由太郎(ja3564)

大学部9年167組 男 インフィルトレイター
世界でただ1人の貴方へ・
氷雨 静(ja4221)

大学部4年62組 女 ダアト
SneakAttack!・
高峰 彩香(ja5000)

大学部5年216組 女 ルインズブレイド
聖槍を使いし者・
カタリナ(ja5119)

大学部7年95組 女 ディバインナイト
Le premier ami d'Alice・
ユイ・J・オルフェウス(ja5137)

高等部3年31組 女 ダアト
二月といえば海・
カーディス=キャットフィールド(ja7927)

卒業 男 鬼道忍軍
輝く未来の訪れ願う・
櫟 千尋(ja8564)

大学部4年228組 女 インフィルトレイター
護楯・
龍仙 樹(jb0212)

卒業 男 ディバインナイト
夜を紡ぎし翠闇の魔人・
鑑夜 翠月(jb0681)

大学部3年267組 男 ナイトウォーカー
絆紡ぐ召喚騎士・
久瀬 悠人(jb0684)

卒業 男 バハムートテイマー
戦場を駆けし俊足の蒼竜・
雪風 時雨(jb1445)

大学部3年134組 男 バハムートテイマー
ラブコメ仮面・
袋井 雅人(jb1469)

大学部4年2組 男 ナイトウォーカー
コールドアイ・
フラウ(jb2481)

大学部3年82組 女 アストラルヴァンガード
\不可抗力ってあるよね/・
レイティア(jb2693)

大学部2年63組 女 アストラルヴァンガード
激闘竜姫・
宗方 露姫(jb3641)

大学部4年200組 女 ナイトウォーカー
月光を切り割くモノ・
ルフィーリア=ローウェンツ(jb4106)

大学部6年194組 女 ダアト