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マスター:中路歩
シナリオ形態:ショート
難易度:非常に難しい
形態:
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/12/01


みんなの思い出



オープニング


 ゲート。
 アウルの力を持たない人間が悪魔ゲートに足を踏み入れた場合、即ディアボロ化する。

 そこに例外は存在しない。



 走行中の新幹線が、ディアボロにジャックされた。

 管制塔からの指示も、遠隔ブレーキもなにも受け付けず、
ただただひたすらに最高速度で走り続けているらしい。
 その知らせを受けた久遠ヶ原学園側は、すぐさま撃退士を召集した。
 しかし動き続けている新幹線内に転送装置で行くのは無謀である。
そこで学園側は、輸送車へ強引にV兵器技術応用の試作エンジンを詰め込み、新幹線に匹敵する高速度で撃退士たちに追わせていた。

「に、にどとのりたくねぇ……っ」
 強いGのかかる車内にて、隣に座る仲間が口を開いた。
 確かにこの車、乗り心地は最悪だ。全身を強く圧迫され、上下左右の振動が凄まじい。
 普通の人間なら数秒で死にかねないし、
撃退士の身であっても気を抜けば色々とリバースしてしまいそうである。
 ……やっぱり、転送装置に勝る移動手段は無い。

「で、でも、あいつら何が狙いなんだろうな」
 ディアボロの行動が全て論理的であるものとは限らないが、
確かに、わざわざトレインジャックという手のかかることを行うのは何故なのか。
 ただ暴れたい、殺戮したいというのならもっとラクな場所があるだろうし、
そもそも情報によれば今にところ乗客に危害は加えられていないらしい。
 しかし一方ではブレーキを使用不可能にしたりと、逃がすつもりもないようだし。
一体何がしたいのだろうか。
 それに、どこかに連れ去るとしても電車の線路は一直線。ブレーキは利かずともいつか線路は無くなってしまう。
脱線での大事故を狙ってるのだとしても終着点はわかってるのだから、撃退士たちが先回りして対処するのは容易だ。
 実際、自分達とは別に、既に終着点では多くの撃退士が待機している。
 このままジャック犯であるディアボロ達が大人しいままなら、解決は時間の問題である。

 ――ところが。
 オペレーターからの緊急通信が入り、切羽詰まった声が飛び込んでくる。

「作戦変更。車内ディアボロの駆逐だけではなく、なんとしてでも絶対に電車を停止させてください!
失敗は許されません! 全乗客の命が危険です!!」

 続けて送られてきた地図に、あなたは息を呑んだ。
 終着点に到達するより、遥か前の地点。
 この電車の進路上に、ゲートが作られていたのだ。
 ご丁寧に線路がゲートのど真ん中を横切るように作られており、もし電車が通過してしまえば……、
「アウル能力者を持たない一般人がゲートに入れば……即ディアボロ化します。
1000人以上の乗客全ての命が一瞬で奪われてしまうだけではなく、
殺戮生物を大量に詰め込んだ輸送列車となってしまいます。絶対に阻止してください!」

 そこで輸送車は、新幹線の最後部車両へと追いつく。
 あなたは仲間達と共に、新幹線内部へと飛び込んだ。


リプレイ本文



『撃退士のみなっサァーん、タノしいタノしいゲームを始めましょー』

『ルゥールは簡単ッ! 制限時間までに新幹線を止められたらあなた達の勝ち!
もし止められなかったらァー……。うっふっふー♪』




「正直、考えている時間も勿体無いですわね!」
 長谷川アレクサンドラみずほ(jb4139)が先頭を駆け、仲間も後ろに続いた。
 不気味な武装マネキン――《アーミー》達は進路上で蠢いているが、いちいち相手している時間は無い。
 振るわれる刃を回避し、櫂潜り、そして次の車両へと移動する。
 しかし扉を開けた瞬間、狙い澄ましたように一体が正面から飛びついてきた。思わずスピードを緩めそうになる、が、

「止まるな!」

 その《アーミー》は突然、後方へと弾き飛ばされる。向坂 玲治(ja6214)によるフォースの一撃だ。
仰向けに倒れた《アーミー》はまだ動く素振りを見せるも、翡翠 龍斗(ja7594)が踏み潰したことで、静かになった。

 新幹線は全部で13車両。しかもその全てに乗客が存在し、総勢は1000人を超えるだろう。
 そして戦場と客席が分けられているわけもない。撃退士達が戦っているのは、客席間の狭い通路である。
「こいつらはあんた達を襲ったりはしない、悪いが我慢して待っててくれ!」
 森田直也(jb0002)は走りながら呼びかけるも、忸怩たる思いに舌打ちも漏れる。
今は、そうやって声がけすることくらいしか出来ない。早く終わらせなければ。
 撃退士たちは《アーミー》を蹴散らし、次々と突破していき、そして――

「これが、最後の車両ですわ!」
 ついに、先頭車両に到着した。

 ……しかしその車両は、明らかに他の車両と様子が違う。
 
 まず、薄暗い。窓にカーテンはされていないはずなのに、黒塗りにされているようだ。
 次に、客がひとりもいない。動きやすくて助かりはするが……。

 不審には思ったものの、最優先事項は他にある。
 シルクハットにマント、そして仮面を身につけた不気味な姿がひとつ。
 コレが情報にあった《マスター》に間違いないだろう。

「くだらん遊びもおしまいだ」
 龍斗は拳を握り直し、そのまま距離を詰めようとして……足を止める。
 鼻先を掠めて車両を横断し、対面の壁に突き刺さっているのは、ニードルだ。

 そして気付く。
 窓は黒塗りされているわけではない。
 車両の外にびっしりと貼り付いた《アーミー》らが、窓の外からこちらを見つめていたのだ。
 その窓の外の《アーミー》らは一斉に、口を開いて――

「待ち伏せかよ!」
 直也の悲鳴にも近い悪態の、直後。
 けたたましい音を立てて窓が砕かれ、ガラス片混じりの強風と共に十本以上もの高速ニードルが殺到してきた。
「ちぃっ」
 攻撃に割って入るのは、怜治だ。盾を構え、仲間の分までもを自らの体で受け止めた。
 苦鳴と鮮血。怜治は片膝をつく。

 しかし、その負傷を無駄にはしない。

「1ラウンドでKO、行きますわよ!」
「覚悟しろ」
 みずほと龍斗の二人は《マスター》との距離を詰め、攻撃を繰り出した。
 が、
 《マスター》はさながら軽業師の如く、攻撃を回避してしまう。
 ふたりは続けて拳を振うが、掠りもしない。
 更に――
「おおっと、後ろからも来ちゃいましたねぇ」
 エイルズレトラ マステリオ(ja2224)の言葉通り。
ここまで突破してきた《アーミー》の生き残りが、後部車両から迫ってきていた。
 どうやら、初めから先頭車両に追い詰めるつもりだったらしい。
先頭車両にだけ客がいないのは、ディアボロにとっても客を殺すのは本意ではないからに違いない。

 ディアボロに変異させるために。

「……まー、そんな慌てなくても。なに、時間はあるんだからクールに行こうよ」
 ウェル・ウィアードテイル(jb7094)はかるーく肩を竦め、後ろの車両に戻っていた。
続いて「やれやれ」なんて漏らしつつ、エイルズレトラも彼女の後に続く。
 ふたりは、迫ってくる《アーミー》らを食い止めてくれるつもりなのだろう。

「なら、こっちは俺達に任せろ!」
 言葉は、銃声と重なった。
 直也がぶっ放したショットガンは、窓の外に貼り付いていた《アーミー》数体を丸ごと吹っ飛ばした。
反対側の窓も同様で、薄暗かった車内に光が差し込んでくる。
 同時に《アーミー》という蓋がなくなったことで、より強い風が吹き込んできた。
その場にいた全員が思わずよろめき、一瞬、顔を腕で覆った。

「……みずほ」
 風の吹き荒れる中、龍斗は目配せを送る。
 みずほは頷き返すと、拳を握りしめて、敵へと肉迫した。
 《マスター》は微塵も慌てた様子もなく、ふわり、と後方へと跳ぶ。
 が、すぐに小さく息を呑むのが聞こえた
 靡いた金髪の向こうにいるのは、狙撃銃を手にした龍斗だ。
 銃声は一発。
 2m近い銃身から放たれた弾丸は、超高速で獲物へと迫る。
が、それすらも《マスター》は回避した。宙にある状態で身を捩り、射線上から退避したのだ。

 勝ち誇ったような笑い声をあげる《マスター》。
 しかし、龍斗もまた、ほんの僅かだが口角を吊り上げていた。

 直後、今まで以上の突風が車両内を引っ掻き回す。
 まだ着地できていなかった《マスター》の体は大きく翻弄され、バランスを崩した。
 それが制御室の砕かれたフロントガラスから吹き込んだ風であり、先ほどの銃弾によって成されたもの
――だと《マスター》が気づけたときには、もう遅い。

 みずほの足は、既に踏み込んでいる。

「ひとつ」
 右のジャブは、それでも回避行動を取った《マスター》の頬を掠める。
「ふたつ」
 しかし続く左のフックは死角を突き、《マスター》をよろめかせた。
 みずほは大きく、振りかぶって、
「みっつ」
 全身の捻りを加えて拳を振り下ろした。
 肉が潰れる確かな手応え。
床へ叩きつけられた《マスター》は勢い余ってバウンドし、転がり、制御室の割れた窓へと背中から衝突する。
 もはやボロ切れ同然の《マスター》だが、それでも生きていた。ひび割れた仮面をつけた顔を、ゆっくりと上げて――
「終わりですわ!」
 みずほの右ストレートをぶち込まれ、車外へと放り出された。
新幹線のノーズ部分にぶつかったものの、そのまま転がり落ちて……終わった。

「急げ、緊急ブレーキだ」
 ショットガンを肩に担ぎつつ制御室に駆け込んできた直也は、すぐさまブレーキのレバーを発見する。
それを握りしめ、振り返って声を張り上げた。
「全員、何かに掴まれ!」
 レバーを、引き下ろす。
 ――あまりの手応えの無さに、背筋に悪寒が走った。
「……え?」

 新幹線は、止まらない。



「あと5分、ですか」
 エイルズレトラはオペレーターから聞いた情報を反芻し、
頭をぽりぽりと掻く。
「撃退士としてはかなり経験を積んでる方だとは自負してますが、
それでもさすがに4桁の命ともなると……」
「色々試すしかないだろ!」
 切迫した直也の声と共に、ショットガンは火を噴いた。
弾丸は先頭車両の床や壁を湾曲させ、穴を開けていく。
先頭車両の流線型を損なわせ、空気抵抗を増やすことで減速させようとしているのだ。
「絶対に諦めてたまるかよ。俺様がなんとかしてやる……っ」
「――ふふ、そうですね」
 エイルズレトラもまた、直也と並んで車両に攻撃を加えていく。
車内に吹きすさぶ風は強くなり、ガタガタと車両全体が震動を始めた。
 そこへ、
「ちょっと、どいてろ」
 後部車両から戻ってきた怜治とウェルが、色々と抱えて戻ってきた。
 それは《アーミー》の屍であったり、新幹線一部だったものであろう鋼塊だったり、本当に色々である。
「ああ、おかえりなさい。みずほさんと龍斗さんは?」
「残った《アーミー》を掃討してる。あっちは任せて大丈夫だろ。……よいせ、っと!」
 そして怜治は、抱えていたそれらを制御室のフロントガラスから進路上へ放り投げた。
当然、新幹線はそれらを撥ね飛ばす。しかし、新幹線そのものが止まる気配は無い。
減速しているのかもしれないが、まったく体感できない。
「ちっ、もっと大きいモンじゃないとダメか……」
 こうしている間にも、時間は経過していく。さすがに焦りが募ってくる。
「さぁて、どうしましょ――う?」
 エイルズレトラの言葉を遮るように、突然、車内全体に『ぱんぽーん』とアナウンスが入った。

 それが、更なる混乱を生む。

『乗客のみなっさぁーん』

 倒したはずの《マスター》の声だった。

『ここで到着駅のお知らせデース。
この新幹線はァァ……なななーんと、悪魔のゲートに向かっていまァーす!
皆さんはァ、ディアボロとなれる権利を与えられたのです。やったね☆』

 乗客達はパニックに陥った。
車内のあちこちで大騒ぎが起こり、泣き声や、怒号も聞こえてくる。
 怜治は思わず、舌打ちを鳴らした。
「……もう新幹線を脱線させるか?」
「こ、こんな速度で脱線させたら、とんでもないことになるぜ!?」
「それはわかってるが、直也……。じゃあどうするんだ」

 と。
 今まで黙ってココアシガレットを咥えていたウェルが、ふたりの間に割って入る。

「もう、仕方ないなぁ。ウェルちゃんがなんとかしてあげるから、皆はお客さんのことを頼むよ」
「なんとかって――」
 直也は反論しかけたが、ウェルが指し示した線路の先を見て口を噤む。
 ゲートの結界が、遠目ながらも見えてしまったのだ。もはや議論の時間はない。
「――わかった、翡翠達を手伝いに行く。《マスター》の奴もどっかにいるなら、仕留めておかないとな」
「乗客を鎮める役は僕に任せてください。では、行きましょう」
 後部車両へと戻っていく仲間達を見送り、ウェルは天井を見上げた。

「さてと、ゲームもクライマックスってところかな」



  電車が結界の内側に入るまでおよそ3分。ゲートに突っ込むのは、その十数秒後と言ったところか。
「おっ、っとっと……」
 車両の上に降り立ったウェルは、風に煽られ、よろめいた。
先頭車両は先ほどの破壊行為でスクラップ寸前のため、足場もかなり悪い。
 電車の下を見てみると、そこはさながらモミジ下ろし製造器。
高速で後ろに過ぎ去っていく地面に触れれば、どうなることやら。
「よし、急がなくちゃだ」
 ウェルは大鎌を握りしめ、大きく振り上げる。
 彼女が立っているのは、先頭車両の、その先頭だ。
 そして刃が狙うのは――

「――っ!?」

 がくんっ、と。背中に強い衝撃を受け、ウェルは仰け反った。
 そのまま崩れ落ちそうになるも、膝と片手をつくことで何とか持ちこたえる。
しかし、足下に垂れ落ちるのは自身の血液。それを知覚した途端、灼熱する痛みが全身を襲った。

 肩越しに振り返ると、《アーミー》が3体。

 まだ2体は攻撃を控えている。
 ウェルは素早く判断した。横手に身を投げると、直前までいた場所へニードルが穿たれる。
しかしウェルも無事ではない。ふわ、と浮遊感を覚えたかと思えば、足は何も踏みしめていなかった。
回避行動を取るには、道幅は狭すぎたのだ。
「こ、のっ!」
 ウェルは大鎌の刃を車体に食い込ませ、ぶらさがる。強い風に体が煽られ、柄を握り込む指が軋んだ。
 しかし《アーミー》に慈悲は無い。その無機質な眼でウェルを見下ろして、
『コレでゲームオーバーデス! うひゃひゃ!』
 あの不愉快な《マスター》の声を放ち、嗤った。

「勝手に終わらせるんじゃねぇよ!」

 ドンッ。
 突然、《マスター》の声を出していた《アーミー》は吹き飛び、車体から転がり落ちた。
 怜治のフォースだ。
先頭車両後部から現われた彼は、残った《アーミー》を無視してウェルの元に駆け寄り、手を掴んだ。
 しかしそこで、怜治の体が大きく揺らぐ。
「うっ、ぎ……!!」
 怜治は目を見開き、歯を食いしばった。それでも怜治は、ウェルを車体の上に引っ張り上げる。
「きみ……」
 怜治は、背中でニードルを受け止めていた。
 しかし彼は、
「さっさとやれ! なんかやるんだろ!」
 ぶっきらぼうに吐き捨て、《アーミー》を払い退けていく。
 ウェルはポカンとその背を見やり、しかしすぐに笑みを零した。
「もちろん、まだゲームは降りないもの。さて、きみは今すぐひとつ前の車両に戻ってくれる?」
「はぁっ!? お前せっかく――」
「良いから!」
 ビシッと言い置いて、今度こそウェルは車両先頭部――その先端、新幹線のノーズ部分を見下ろした。
 大鎌を、振り上げる。

「――さあ、ウェルちゃんの命を上乗せしてあげる……っ!」
 ノーズ部分の半ば以上を、断ち切った。
 本来はまっすぐ突き出されているノーズは、僅かに垂れ下がり、線路に引っかかって――



 言われたとおり一つ前の車両に戻った怜治は、何が起こったのか分からなかった。
 突然、『先頭車両が宙を舞った』のだ。
 車体がまるで前転するように傾いたかと思えば、既にボロボロだった連結部を破壊し、
そのまま跳んで、線路上に仰向けになって――

 激突した。

 凄まじい衝撃と火花が巻き起こり、しかし、新幹線は著しく速度を落としていく。
 なるほど。多少のものを撥ねさせても効果はなかったが、これなら……。
「なっ……!」
 しかし顔を上げ、言葉を失う。
 既にゲートは、結界は、目の前だ。
 この減速では間に合わない。今なら一般人が飛び降りても足の骨折くらいで済みそうだが、
1000人以上に飛び降りさせるにも時間が足りない。

 と、そこで、車内アナウンスが響く。
 また《マスター》か……と思いきや、違う。

『乗客の皆さま。これより、我々撃退士が世にも不思議な奇術を披露致しましょう。
皆さまを無事に電車より降ろすことが出来ましたら、拍手喝采』

 芝居がかった言葉は、エイルズレトラのものだった。

『この奇術には、皆さまのお手も拝借する必要が御座います。
どうぞ手近なお席に座り、頭を抱えて伏せていてください』

 動くな、と彼は言った。
 その意図に理解する前に、直也から通信が飛び込んでくる。

『怜治! この速度なら、脱線させても――』
「っ! そうか……」
「脱線させれば良いんだな」
 怜治の傍らに立ったのは、狙撃銃を携えた龍斗だ。

 しかし、途端。嫌な感覚に、総毛立つ。
 結界を、越えたのだ。
 ゲートは目前に迫る。

 龍斗は銃を構え、スコープを覗き込む。
 狙いは線路そのもの。
 チャンスは一度。
 引き金に指をかける。
 呼吸を止め、全神経を集中させた。

「――この悪夢を、終わらせる」






「……馬鹿な」
 横転した新幹線の傍ら。
 彼はボロボロの体で、立ち尽くしていた。
 目の前で起こった悲劇は、信じがたかった。

「ゲームオーバー、ですわね」

 彼――《マスター》は、ハッと振り返る。
 それが、最後のアクションだった。
 仮面の頬にめりこんだ拳が、《マスター》の体を錐揉みさせつつ吹っ飛ばす。
彼は地面に叩きつけられてから、二度と動く事は無かった。

 みずほは手を軽く払い、鼻を鳴らす。
 そして仲間達と、死者ゼロ人で済んだ乗客達の元へと戻っていった。





依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: High-Roller・ウェル・ウィアードテイル(jb7094)
重体: High-Roller・ウェル・ウィアードテイル(jb7094)
   <走行中の新幹線から飛び出し、大勝負に出た>という理由により『重体』となる
面白かった!:5人

奇術士・
エイルズレトラ マステリオ(ja2224)

卒業 男 鬼道忍軍
崩れずの光翼・
向坂 玲治(ja6214)

卒業 男 ディバインナイト
盾と歩む修羅・
翡翠 龍斗(ja7594)

卒業 男 阿修羅
命の掬い手・
森田直也(jb0002)

大学部8年1組 男 阿修羅
勇気を示す背中・
長谷川アレクサンドラみずほ(jb4139)

大学部4年7組 女 阿修羅
High-Roller・
ウェル・ウィアードテイル(jb7094)

大学部7年231組 女 阿修羅