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マスター:monel
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/04/01


みんなの思い出



オープニング


「なんだこれは……くそっ、こんな事が……」
 次々と撃退庁の撃退士達が地に埋もれていった。
 天木壮介はただ、ただ、その姿を見つめることしか出来ず、硬く握り締めた拳から血を滲ませるのだった。

 悲劇は一本の通報から始まった。
 最初は何ということも無い事件に思われた。
 たまたま撃退士の訓練に立ち会っていた天木は、誘われるままに現場についていったのだ。

 街中で、突如大きな穴が発生、近くの建物ごと、人々を蟻地獄のように地中へと引き吊りこんで行っている。
 その情報を元に撃退庁では、遠距離武器を準備し、蟻地獄内にいるサーバントを圧倒的な火力で始末しようという作戦だった。
 大きく開いた蟻地獄の穴に沿って大勢の撃退士が立ち並び、銃を構える姿は圧巻といえる眺めだった。

「構えー!」
 隊長が大剣を叩きつけるように地面に突き刺し、合図の片手をあげる。
 今まさに振り下ろそうとした瞬間、地面から巨大な筒状のワームが飛び出して来た。
 体いっぱいに広がった咥内には無数の棘が蠢き、周囲の地面ごと隊長は飲み込まれてしまう。
 隊長を飲み込んだワームは、ごきゃごきゃと地面と、恐らくは隊長も、砕く騒音を立てながら再び地面へと潜って行く。
 散発的に銃が撃たれるが、地中に姿を隠したサーバントにどれほど効果があったのか、その場の誰もが手応えを得ることは出来なかった。

 動揺した撃退士達をあざ笑うかの様に、蟻地獄は活発にその範囲を広げていく。
 周囲を取り囲んでいた撃退士達は足元を取られ、次々に蟻地獄へと引き吊り込まれていく。
 蟻地獄の底に着いた一瞬だけ、大きな鋏を持つサーバントの姿が見えるが、撃退士を仕留めるとすぐに地中へと潜って行く。

 当初、撃退士の運動能力を持ってすれば流砂に足を取られたとて、直ぐに抜け出せるはずだという見込みがあった。
 だが、予想外に身動きが取れない。
 地面を爆発させるかの様に無理やり飛び出した撃退士は地面から襲い掛かるワームの餌食となっていく。

 幸運にも蟻地獄に捕まらなかった撃退士達が、慌てて走って撤退を始めるが、良い様にワームに喰われてしまう。
「動くなっ!」
 天木は走る撃退士達に声をかけ、ビルの上からライフル銃を地面に向かって放つ。
 パスッと地面に小さな穴が開くと、そこからワームが飛び出して来た。
「奴は音に反応するようだ、ゆっくりとその場を離れるんだ」
 天木はライフルでワームを遠くに誘導しつつ、ヘッドセットから呼びかけるのだった。
「狩野か、ちょっと手を貸してくれないか」
 ワームが反応しなくなったライフルを投げ捨て、軽い口調で語りかけるのだった。


リプレイ本文


 緊迫した空気が張り詰めるなか、動くものが居ない街に乾いた風が砂を運ぶ。
 ずっと続く不気味な地響きが蟻地獄が広がっていることを告げる。

「ワームと蟻地獄が同時出現かい。厄介だねえ」
 嫌そうに敵の名前を口にして、鐘田将太郎(ja0114)は地面にぼこぼこと空いた穴を見つめる。
 似たような敵に追いかけられた記憶が蘇り、アウルに燃える右腕が激しく揺らぐ。

「相乗効果、というのでしょうかね。どちらか単体であったなら、こうまでの事態にはならなかったものを……」
 夏野 雪(ja6883)は被害の状況を見て暫し冥福を祈るが、開いた双眼はひしと戦場を睨みつける。
「これ以上の狼藉は許しはしない。この盾に誓って」
 身に帯びた盾にそっと手を這わせ、覚悟を誓う。
 側にそっと寄り沿う翡翠 龍斗(ja7594)は夏野の言葉に黙って頷く。
 互いに互いを守り抜く、そう誓う二人は言葉を交さずとも確かな絆を感じる。
 側にいるだけで、暖かな力が沸いてくるのだった。

「いっぱいの人や建物、街を飲み込んでいくなんて放っておけないのっ!」
 ふわり、と翼を広げて上空へと飛び立つユウ・ターナー(jb5471)。
「このままにはしておけないよね……ユウ達が何とかしなきゃ」
 ユウは細い槍を構えて、これから始まる戦いを予感して身震いをする。
 
 ジェラルド&ブラックパレード(ja9284)は穴だらけの地面を眺めてくすり、と笑う。
「ほう……かわった敵……だねぇ♪」
 軽薄な笑みを浮かべたまま、足元で蠢くアウルが全身に回り、赤黒い陽炎のように体を包み込む。
「蟻地獄とワームが相手たー、盆と正月がいっぺんに来たような奴だぜ」
 撃退庁が良いようにやられたという話を聞いて転げて笑っていたラファル A ユーティライネン(jb4620)だったが、周囲を警戒する

鋭い視線に油断はない。
 戦いが近いことを察し、ガシンガシンと機械化した体を解放していく。

「さあ、始めましょう!」
 運んできた板やロープを置いて長谷川アレクサンドラみずほ(jb4139)は仲間に呼びかける。
「よぉし、やるしかねぇな」
 鐘田は両手で頬を張って気合を入れ、全身に闘気を漲らせる。
「俺達が囮になってワーム何とかすっから、あんたはその人達を遠ざけろ!」
 近くのビルから顔を出していた天木に大声で呼びかけ、地面をたたき始める。
 翡翠、長谷川、ユウも一緒になって地面を蹴り、抉り、音を立てる。
「離れてください。私がやります」
 夏野は警告して、仲間が叩いていた地面の上空に光球を生み出す。
 慌てて仲間達が離れた瞬間、光球は爆発し、十字架状の光の柱を打ち立てる。
 凄まじい地響きは続けてもう一度。
「来ました……出てくるまで後3秒……2、1」
 地面に手を添えて地下の音を確認していた赤城 羽純(jb6383)がカウントダウンを始める。
 カウントがゼロになった途端、地面が盛り上がったかと思う間もなく、土煙と共にワームの巨体が出現する。
「おお、大物だね」
 陽炎の奥からジェラルドはにやりと笑うのだった。


 地面から出てきたワームは、空振りに終わった捕食行為を惜しむようにガチガチと咥内の棘を蠢かせる。
 翡翠はアウルを操り、ワームを縛ろうとするが、ワームはものともせずに威嚇の声を上げる。
 再び地中へ潜り込もうと、上空に向かって体を伸ばす。
 ビルが建ったかのような巨大な姿に飛び込むように一つの影が走りこんできた。
「まあ、なんと大きなこと!……でもここを打たれて動けるのかしら?」
赤城のカウントダウンと共に走り出した長谷川は、地上に見えているワームの根元に大きく踏み込み、捻りこむような左フックを放

つ。
 地中に埋まり固定されていたワームは、その衝撃を逸らすことも出来ずに巨体を震わせる。
 苦しそうな咆哮を上げると、体液を吐き出しながら地面へ倒れこみ、のた打ち回る。
 その隙は一瞬だったが、撃退士達にとっては充分な時間だった。
 ジェラルドと鐘田が放ったワイヤーが暴れるワームを縛りつけ、肉を割って食い込ませる。
「チャーシューみてえだな」
 鐘田はその様を見てにやりと笑う。
「こっちも忘れないでねっ☆」
 ユウが空から槍を振るい、ワームの体へ突き立てる。
 一撃毎にワームは苦しみの咆え声を上げ、身を捩る。
「逃げてる撃退士の人達はほっといても……平気そうね」
 赤城はちらりと撃退庁の職員が避難していく姿を確認し、ワームに向かって駆け抜けるように両刃の直剣を振るう。
 銀の刃が煌くたびにワームの分厚い皮膚を確実に削っていく。

「よーし、ちょっと離れてくれるかー。派手な花火を上げるぜ」
 空へと飛び立っていたラファエルはユウと空中で並び仲間へと声をかける。
「いっくよーっ☆」
 ユウはヨーヨーを回転させてアウルを高めていくと、ラファエルとタイミングを合わせて色とりどりの炎を撒き散らす。
 ラファエルは両肘から先を変形させた機械式砲台から激しく砲弾を放つ。
 二人の攻撃は轟音と共に土煙を巻き起こし、周囲は真っ白に霞む。
 風がその土煙を取り払った時、体中を抉られたワームが再び咆哮を放つ姿が現れた。
「てめぇのしつこさは織り込み済みだ!」
 鐘田は大鎌を振り上げて暴れまわるワームを横薙ぎに切り裂く。
 巨体がふわり、と浮き上がり、地響きを立てて地面に叩きつけられる。
「どうだ、デカブツ芋虫!俺の鎌は痛えだろ!」
 鐘田の気合の入った一撃はワームの動きを止めるが、ワームはそれでも地面をのた打ち回り逃げようと試みる。
「魔法も物理も余り変わらない、でしょうかね」
 夏野は少し離れた場所から魔法書に手を添えてアウルを集中させる。
 アウルを込めていくと目の前にぷくりと水のように揺れるの塊が浮かび、そこから鋭い刃が放たれる。
 狙い過たずワームの咥内へと撃ち込み、ワームに鮮血を吐き出させる。
「足を止めたら……ただのサンドバッグですわね!」
 モーションの大きな右フックは隙もあるが、避けることが出来ない相手にはその威力を余すことなく伝える。
 鐘田の一撃で動きの鈍くなったワームには気付くことも出来ずにまともに喰らい、転がっていく。

 距離が離れたワームへ追撃を加えようと双銃を放つが、のた打ち回るワームの体を捕らえきれない。
 攻撃してくる翡翠に向かって大きく口を開き突撃してくる。
 だが、ワームの口は途中で止まる。
「っと、させないよ♪」
 ワームの上に飛び上がったジェラルドが後ろからワームの口に引っ掛けるようにワイヤーを放ち、翡翠に届く前にその勢いを止め

る。
 暴れるワームの背中を器用に乗りこなし、ジェラルドはワームの動きを制し続ける。
 勢いを止められ、無防備な姿を晒したワームに向かって、翡翠を庇って前に出ていた夏野は真っ赤な戦斧を振り下ろす。
「龍斗さまには私がついています」
 ざっくりと切り裂かれた血塗れになったワームに、ダメ押しとばかりに、ユウとラファエルの集中砲火が浴びせかけられる。
 ズリズリと這って逃れようとするワームに
「今楽にして差し上げますわ!」
 逃げ場を塞ぐようにして立ち塞がった長谷川は、再び必殺の右腕をワームに振るう。
 ズンッ、と芯まで響くような音と共にめり込んだ右腕に、ようやくワームはその動きを止めたのだった。


「御武運を、龍斗さま。囮は危険な役目ではありますが、必ずや全うし完遂されると信じております」
 夏野は翡翠にアウルの刻印を刻み込みながらしっかりと翡翠の目を見つめて武運を祈る。
「その道、必ず守ってみせます。私の魂に誓って」
 そう告げる夏野に、翡翠は深く頷いて見せるのだった。
「翡翠さん……くれぐれもお気をつけてくださいませ」
 翡翠に巻いたロープの点検を行っていた長谷川も、翡翠に声をかける。
 自身は反対側の端を持ち、合図があれば引き上げる算段だ。

「ロープを調整して欲しい時は声をかけろよ。そのために、俺が居るんだからな」
 鐘田はジェラルドと夏野に結わえ付けたロープを確認して、反対側の端を自分に巻きつける。
 両手にそれぞれのロープを持ち、しっかりと腰を落としてその感触を確かめる。

「しっかり援護しとくぜ。安心して行きなー」
 仲間の準備が整ったのを確認して機械化したラファエルが空へと飛び立つ。
「ユウも全力で頑張るよっ☆」
 翼を広げたユウは体に冥府の風を纏い、先ほどよりもキレのある動きで蟻地獄の上空を旋回する。
 二人が見下ろす中、蟻地獄への特攻作戦が始まった。

「無駄だとしても……出来ることをやるだけ……」
 赤城が全力で穴を跳び、穴の中心に来た時に体を回転させて姿勢を維持し、穴の底に向かって真上から銃弾を打ち込む。
 数発の銃弾が砂柱を立てるが、それだけでは蟻地獄は出てこない。
 赤城の銃弾を合図に翡翠が、少し送れて板に乗ったジェラルドと夏野が穴へと飛び込む。
 翡翠は流砂に足を踏み入れた瞬間、違和感を感じる。
 どこまでも沈みこむような流砂の感触は薄く、足元には傾斜しているものの、しっかりとした土の感触がある。
 そのまま駆け出そうとした時に、夏野に刻まれた刻印が熱く輝くのを感じる。
 それと共に、足元に絡み付こうとしていた糸が燃え上がる。
 蜘蛛の巣のように砂の下に糸が張り巡らされていたようだ。
 そのまま、斜面を燃え上がらせながら駆け下り、翡翠は地面を叩きつける。
 翡翠の拳により、舞い上がった砂の下から、大きな鋏を持った蜘蛛のようなサーバントが飛び出し、翡翠の腕を挟みこむ。
「捕まえたぞ、引き上げてくれ。こいつを俺達の地の利へ引きずり出す」
 片腕を挟みこまれたまま、翡翠は蟻地獄の身体をしっかりと掴み、ロープを握る長谷川に声をかける。
 長谷川は翡翠の合図にアウルを暴走状態となる寸前までに高める。
 自分の中で暴れまわる衝動をコントロールし、瞬発力に変えてロープを引っ張る。
 ピン、と張ったロープは、撃退士とサーバントの逆方向に働く力により、長谷川の手元から千切れる。
「このロープは放しませんっ」
 ロープが弾けるよりも速く、長谷川の左手が伸びロープを掴むが、同じことの繰り返しとならないように、力を込めすぎることが出来

ず、翡翠と蟻地獄を引き上げることが出来ない。

「私は獲物ではなく、執行者だ。断罪者だ。貴様の顎門を見せてみろ」
 翡翠が捕らえている蟻地獄に向かって、すべり降りてきた夏野が執行の斧を振り下ろす。
 身動きの取れない蟻地獄は、斧で背中が割られるのをじっと耐える事しかできない。
「ユウが援護するよっ☆」
 ユウの放つヨーヨーが蟻地獄の体を縛り、真上の方向へと引っ張り上げようとする。
 蟻地獄の体にまとわりついたヨーヨーはギチギチと不気味な音を立てながらその身体を締め付けるが、蟻地獄はしっかりと地面に

しがみ付き動かない。
「自ら相手のフィールドに飛び込むのは……勝機が見える時だけさ♪」
 流砂の上を滑るように降りてきたジェラルドは勢いに乗ったままワイヤーを蟻地獄に引っ掛ける。
 張り付いていた地面から仰け反るように引き剥がされたところに、ラファエルの腕からの集中砲火が蟻地獄に降り注ぎ、ようやく地

面から引っ張り上げられるのだった。
 
「うおぉぉっ!」
 鐘田はこめかみに血管を浮き立たせて両腕に力を込める。
 先に地上へ飛び出して来た翡翠と蟻地獄に続いてジェラルドと夏野も主の居ない巣から飛び出るようにして地上へと戻ってきた。
 翡翠は地を這う蟻地獄と相対し、己の纏うアウルを燃え上がらせている。
 無数の金色の龍が舞うようなアウルが、次第に激しく翡翠の周りを巡り始め、やがて一匹の黄龍となる。
「これが翡翠鬼影流……無手術の秘奥義だ。少々痛いぞ」
 翡翠は蟻地獄に向かって疾駆し、残像のように残るアウルの光が長大な龍のように伸びていく。
 高速で打ち出される突きと蹴りは蟻地獄が弾かれるのを防ぐように、螺旋を描いていつまでも続けられる。
 最後に、天へと撃ち出すように蹴り上げると、残心の構えのまま、翡翠は力尽きたように意識を飛ばす。

 鋏も折れ、背中は割られ、体中から血を垂れ流す蟻地獄ではあったが、翡翠の渾身の一撃を受けてなお、戦意を失っていなかった


 地面へ叩きつけられると同時に跳ね飛ぶように翡翠に向かって突撃して来る。
 折れてしまった鋏の片割れを突き出し、翡翠の腹を食い破る。
「龍斗さまっ」
 夏野は盾を翳して間に入ろうと走るが、彼我の距離の違いから、間に合わなかった。
 すぐさま癒しの光を翡翠に送り、傷口を塞いでいく。

「ちょーしに乗ってるんじゃねーよっ」
 ラファエルが空から4度の砲撃を放ち、蟻地獄を下がらせる。
 爆炎を断ち切るようにジェラルドが突っ込み、蟻地獄を薙ぐように弾き飛ばす。
 蟻地獄はそれでも足掻くように立ち上がる。

 そこに黄金の光が走った。
 衝撃波が周囲を走り、遅れて打撃音が響き渡る。
 全身のアウルを右腕に集めて放たれた長谷川の右ストレートが蟻地獄の腹を吹っ飛ばす。
 真っ直ぐに伸びた右腕に焼かれるように、空中に残像が残る。
「リングの上での勝負なら負けませんわ!」
 長谷川により、体に大きな穴を開けた蟻地獄は、それでも前へ、前へと這うようにして進む。

「トドメは……やはり重い一撃……」
 蟻地獄の執念を断ち切るように、全力で跳躍した赤城の直剣が振り下ろされる。
 重力による力の加算を得た直剣は、蟻地獄の頭を貫き、地面を断ち割った。


「鏖殺完了、だぜ」
 ラファエルは機械となった手足を戻しながら地上へと舞い降りてくる。

 怪我を負った翡翠には夏野が駆け寄り、傷の手当を行う。
「雪が無事でよかった」
 戦闘時とは一変した穏やかな眼差しを翡翠は夏野に向けて微笑むのだった。

 戦闘が終わり避難していた撃退庁の撃退士達が戻ってくる。
「今日は来て良かった♪君に会えたんだからね☆ね、どこか遊びに行かない?」
 女性撃退士を目ざとくみつけたジェラルドが声をかけに駆け寄っていく。 

「こんなに手際がいいとはな。助かったよ、鐘田君」
 天木に声をかけられた、鐘田が不審そうに振り向くと、天木は鐘田が持っている鎌を笑いながら指差していた。
「あぁ、これか。目立って良いだろう」
 自慢気に鎌を見せる鐘田に、天木はくすりと笑う。
「遠くからでも良く見えたよ。……ありがとう、疲れただろう、後の処理は任せてくれ」
 天木はため息をついて破壊されつくした街を眺めるのだった。


依頼結果