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マスター:水音 流
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
形態:
参加人数:25人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2017/01/23


みんなの思い出



オープニング

 ――除夜の鐘も鳴り止んだ深夜。とある山の麓。

 寒さにも負けずに集った人々の群れ。お目当ては、山頂での初日の出。
 その中にはオペ子ら斡旋所スタッフや、ヘヴホラ従業員、そして学園生諸々友人達の姿もあった。

「御来光を浴びながら山頂で鍋パです」

 と、オペ子から連絡網が回ってきたのが大晦日の夜。
 除夜の鐘を聞き届けてから斡旋所発のバスに乗ってハイキングコースの入口に到着した一同は、すっかり白く染まった冬の山道を見上げて、ほぅっと息を吐く。

 一方、エリスは懐炉を貼り付けたうさぬいを湯たんぽ代わりに抱きかかえながら、ロペ子の上に座っているオペ子を振り返る。

「ガイドと待ち合わせしてるって聞いたけど?」
「そろそろ合流予定時刻です」

 すると、

「おーい、オペ子ー」

 聞き覚えのある声。
 フェルミが大次郎に乗ってやって来た。

「明けましておめでとうなー。今年もよろしく頼むぞー」
「あけおめことよろです。今日はガイドの方もよろしくです」

 山の案内役:フェルミ&大次郎

「この山、昔から変なのが棲んでるって農家のじいちゃん達が言ってたからなー。気をつけて登らないとなー」

 曰く、山神様が住んでいる。
 正月になると稀によく出るらしい。

「とりあえず行きますか」

 何はともあれ、日の出までに辿り着かなくてはならない。
 オペ子の号令に頷き、一同は山道へ。たまたま先頭に立っていたエリスが、最初の一歩を踏み出s

 くいっ
 ヒュバッ

「ひえっ!?」

 瞬間、足下の土から蔓で作った網が飛び出してエリスを捕縛。
 その直後、木々の陰から複数のナニカが次々と姿を見せた。

 真っ赤なトサカに黄色いクチバシ。筋肉のラインがみっちりくっきり浮き出た小麦肌のマッチョボディ。
 首から下が人間の姿をしたニワトリ頭の謎の生物。大胸筋ぴくぴく。

\コケー!/

 ニワトリ?の内の1体が、エリスの入った網を担いで走り去る。
 残った他のニワトリ?達は、ムッチムチの筋肉を構えながらオペ子達の方に襲い掛かろうと……

 その時ニワトリ?の視界に、オペ子の頭に乗っていた小次郎(猫)の姿が映る。

\コッ!?/

 更にその隣には、大次郎(猫)。

\コー!/
\コッコッコッ!/
\コケー!!/

 酷く取り乱した様子のニワトリ?達。
 そのままバタバタと慌しく山の中へ引き上げていった。

「変なのが出たなー」
「年男的な」

 酉年。

「エリスが連れて行かれたぞー」
「とりあえず登りますか」

 日が昇る前に山頂に辿り着かないと、初日の出が拝めないのだ。
 一同はオペ子に続いて、ぞろぞろと山登りを再開した――



 その頃、頂上では。

\コッコッコッコッ/

 エリスとうさぬいを縛って棒に吊るし、薪の上に添えるニワトリ。
 ムキムキの手で乾いた木に細木を当てて、シュルシュルと回転摩擦で火種を作り始めた。

(ニワトリに焼き鳥にされる…!)

 じたばたともがくエリス。
 が、思いの外頑丈に縛られていて解けない。

 それを他所に、手製の石槍や石斧を持って何やらコケコケと話し合う別のニワトリ達。
 どうやら山を登ってくる者達を襲撃する作戦を立てているらしい。

\コケ/
\コケ/

 頷き合って、歩き出す。
 1歩、2歩、3歩――

\…コケ?/

 直後、ぴたりと立ち止まって、ボーッと虚空を見つめる。
 何をしようとしていたのか忘れた(鳥頭
 
 しばらく立ち尽くした後、ニワトリ達は何とか襲撃作戦を思い出して再び山を下りていった――




リプレイ本文

 クリスマスに引き続き、とあるお空の上の水音ハウス――

 爆発。

「酉年が鶏だと誰が決めたんだ」

 東側の壁を発破したゼロ=シュバイツァー(jb7501)。
 これで初日の出が拝めるよやったね! え? 前の依頼で真っ二つ? コメディで神が死ぬわけなかろう?

「初笑いはよ(引きずるタイプ」
「でもゼロぽん」
「ん?」

\私達まだ真っ二つのままみたいなのぜ/
          (水| |音)

         \接着はよ/
          (ゼ| |ロ)

 たぶん下界に戻らずに水音ハウスでコンティニューしたせい。



「新年明けまして、酉年、おめでとうございます!」

 持参した荷物を荷車に積み終え、佐藤 としお(ja2489)が元気に新年の御挨拶。
 荷物の隙間から、黒田 紫音(jb0864)似の謎生物うしゃぎもぴょこっと顔を出す。

「おめうしゃ!(みっみっ」

 平時の体長およそ10cm。小さすぎて山登りが大変なので、荷車で運んでもらうのだ。
 決してサボっている訳ではない(ニンジンぽりぽり

 そんなうしゃぎをぼーっと眺めながら、ぽつりと疑問を口にする早上。

「何故私はここに居るのか…(哲学」
「ぼっち正月(決めつけ)可哀想でしょ」

 だから呼んであげたんだよ感謝して良いよっていうかしろよと答えたのは、身体の前後左右にヘヴホラのオカマさん達を装備した砂原・ジェンティアン・竜胆(jb7192)@乙女にやさしい。

「冬の登山は危ないから、今日はしっかりエスコートするね。あ、早上ちゃんは勝手に登ると良いよ」
「「私達ってば、役得ぅ〜!(霊峰ボイス」」
「極寒の雪山に呼び出しておいてその言い草か(ぐぎぎ」

 そしてジェンティアンは、山の如し乙女達に圧縮されつつ新年に思いを馳せる。

 新年…
 酉年……
 鳥年………
 ペンギン年…!

「鳥類の年…嫌な予感しかしない(真顔」

 野良ペンギン襲撃警戒。乙女()達護って!
 ヒエラルキーの鎧。

 一方、夜空から雪に混じって不可思議な声が降りてくる。

\これは夢オチです。【初夢】を付け忘れた【初夢】依頼です。じゃないと他の依頼のプレと矛盾します!/

 Rehni Nam(ja5283)の声。
 そのお告げ?を受けながら、レフニーそっくりな謎の人型猫生物レフにゃんと、それを頭に乗せた白くまーがこくりと頷く。

\にゃー/
\がおー/

 『【初夢?】斡旋所支部的初日出(酉)』のタイトルロゴがどーん!
 でももしかしたら白くまーの方は、白くまー似のクマーニ(レフニーのティアマット)かもしれない。

「初日の出〜。ご来光を拝みに参りますよぉ〜」

 そう言ったのは、小等部1年の深森 木葉(jb1711)…あれ? 一昨年の初日の出の時も1n(以下略

「防寒対策はばっちりですよぉ〜」

 クリスマスにエリスから貰ったうさぬい耳あてを装着。
 良かった、気に入ってもらえたようだ。

「滑るから足下にも気をつけないとね」

 言いながら、エリスが前を歩き始――

 網ヒュバッ!
 からの拉致シュバー!

 にわとりおとこのむれが あらわれた!

「ああぁ〜。エリスちゃんがぁぁ〜!!」
「あらあら大変」

 華宵(jc2265)がごちる。
 うしゃぎも荷車から顔を出して鶏男を見る。

「…気持ち悪いうしゃ(素直な感想」

 が次の瞬間、小次郎と大次郎を見て逃げていく鶏男達。
 ファーフナー(jb7826)は去って行く群れを目で追いながら、

(こんな山頂にニワトリ……?)

 小次郎をチラッ。

(というかあれはニワトリなのか……?)

 大次郎をチラッ。

(猫を怖がってはいたが)

 次郎ズをチラッチラッ。

(…猫じゃらしは好きだろうか)

 何の話かな?

「助けるのですぅ!」

 対して、飛び出す木葉。
 何も考えず山頂に向けてダッシュ。転んでも泣かない構え。

\みゃー!/

 咄嗟にレフにゃんも、トウ(レフニーのフェンリル)にライドオン。
 エリスを攫った鶏男を4WDで追いかける。

 エリスと言えば、無論、彼も――

「待ってろ、お嬢ぉぉぉ!」

 ディザイア・シーカー(jb5989)の叫び。
 身に纏ったお嬢命服がバタバタとはためき、山頂へと続く道を指し示す。

「俺の魂と礼装が言っている……お嬢は山頂だ!(クワッ!」

 一刻も早く助け出すべく、お店の同僚たる華宵に協力を要請。

「頼む、手を貸してくれ!」
「そうね。攫われたエリスちゃんを助けなきゃ」
\がおーん!/

 白くまーもすかさず並走。
 雪煙を巻き上げ、揃って突撃。

 他方で、鶏男に対抗心を燃やす雪室 チルル(ja0220)。

「鶏がなんだ! あたいの目の前に立ちふさがるなら吹き飛ばすまでよ!」

 目的:頂上を目指す(色んな意味で

「てっぺんこそさいきょー!」

\うおおおおぉぉぉぉ!!/

 どぎゃーん!と遠ざかっていくチルル達。
 一団の背を見送りながら、

「折角の酉年に鶏に背かれるたぁ世も末だな」

 そうごちるのは、学園トップクラスの遠未来文明を突き進むターミネ●ター…もといメカ撃退士のラファル A ユーティライネン(jb4620)。
 その言葉にユウ(jb5639)が、変態(鶏男)を追い払った次郎ズを撫でながら、ふと疑問を口にする。

「そういえば、どうして干支に猫が入っていないのでしょうか?」
「オペ子知ってます。神様が参加者にタダ飯を食べさせてくれるというゴキゲンなパーリーの企画が持ち上がった中、にゃんこだけネズミに嘘の日程を教えられてハブられたからです。漫画で見ました」
「まあ…それは可哀相ですね」
「酷い話もあったものだな」

 何故かファーフナーもおこ。

※注:諸説あります。

 まあそれはそれとして。
 山登りに備えて透過能力を発動させるユウ。発動ついでに、鶏男が仕掛けた網の切れ端に手を当ててみる。
 手はすり抜ける事無く、網に当たって止まった。

「透過できませんね…」

 鶏男やその道具には、何か霊的な力が働いているようだ。
 見た目からして普通じゃないもんね。

 何であれ、透過に過信しないようにしなければ。
 ユウは鶏男の次郎ズに対する反応を思い返しながら、徐に荷物をごそごそ。

「これで襲ってこなければいいのですが…」

 猫耳と尻尾を装着しゃきーん!
 その姿を、オペ子が写真にパシャリ。

「ぎゃんかわです」

 これは売れる。

「にゃんこはスズメとか獲ったりするからな」

 ミハイル・エッカート(jb0544)が言う。
 にゃんこ親衛隊の制服姿で、ねこのしっぽをベルトにセット。肩には黒猫のぬいぐるみも乗せている。

 そして隣には、何故か人狼(ディアボロ)が一緒だった。

「おっと待つんだぜ。こいつはトモダチだ」

 おつかい系の人狼。ゲームの発売日に列に並んだりしてくれる。
 その辺で散歩していたのを見つけて、一緒に新年祝おうぜと拉致…ではなく、誘って連れてきた。

\ぐる/

 ミハイルに『ねこの着ぐるみ』を着せられながら一鳴き。

 それを他所に、鶏男の足跡を凝視していた蓮城 真緋呂(jb6120)は、

「食べ物の匂いがするわ(すんすん」

 きっとヤツラは食用に出来るに違いない。

「匂いを追うから私についてきて!」

 食べ神の名にかけて。

 ばびゅーん!と駆け出した真緋呂に、芋ジャージ姿の樒 和紗(jb6970)とリーゼも続く。
 山=動き易い服装=芋ジャージ。完璧な装備だ(背中に籠おぶりつつ
 ジェンティアンも、キャシー達と早上を連れて後を追う。

 一方、残されたオペ子達も、

「とりあえず登りますか」
「そうだな、登ろう」

 頷く天険 突破(jb0947)。
 襲い来る敵(鶏)は倒す。なんかこう、すごい必殺技っぽい新技で。新年だし。まだ思いついてないけど。

「……はい、確かに、登っている内に、再び遭遇しそうではありますねぇ……」

 状況を想定しつつ、大次郎によじ登る月乃宮 恋音(jb1221)。
 いつもの位置で、フェルミと一緒にもっふり。

 一同は、ぞろぞろと山道を登り始めた――



 その頃、お空の上では。

「とりあえず将棋しようぜ」

 身体をガムテープで留めたゼロ(2頭身カラス)が、ジャパニーズボードゲームを開始。

「将棋盤は下界な」
「でもゼロぽん。実は私、将棋のルール知らんねんで」
「簡単やで」

 (水ω音)マークの駒(大)を下界にどーん!
 ズガァン!

「なるほろ」
「あ、たこ焼きも降らせとこう(雑なメテオ」

 すると下界では、山頂に居た鶏男の1匹が駒でぺしゃんこに。
 薪に擦っていた摩擦棒もポッキリ折れて、着火が止まる。

\た、助かった…/

 安堵するエリス。

 がその直後、降ってきた熱々のたこ焼きが薪にヒット!
 発火。

\ひぇっ/

「ゼロぽん。このままだと燃えてまうで」
「えーちゃん? 強く生きればいい」

 でもそうだね。待ってる間ヒマそうだから、たこ焼きシャンデリアをくるくる回してあげよね。
 棒に括られたままのエリスの頭上に、イラッとくる音楽と共に設置。香り滴るソース付き、やったね♪

「あ、触ると爆発するから気を付けてね」

 暇を持て余した神々の遊び。



 冬の雪山で、ライオンが空を飛んでいた。

「鶏は…吊るして血を上らせた所を斬り落とす…(ブツブツ」

 ジョン・ドゥ(jb9083)。
 ムキムキの小麦肌に真紅の獣毛。身に付けた衣服は腰から下の袴のみ。
 翼を広げて、背の高い白林の中をスイー。

 二足歩行する鶏。
 農家から聞いたその噂に、百獣の王としては見に行かざるを得なかった。

 そうして飛んでいる内に、獣道を抜けてハイキングコースへと出たジョン。
 すると、少し下の方から賑やかな集団が登って来ていた。

「愛さんは、新年の目標はもうお決めになりましたか?」
「はい。えと、今年もプロレスしてます」

 先頭付近を歩くユウと談笑する桜庭愛(jc1977)。
 いつもの蒼いハイレグ姿…ではなく、珍しくコート着用。流石に雪山は寒いのだ。まあ、コートの下はハイレグ&リングシューズだけど。

 ふと、愛がジョン(らいおん)に気づき、

「はっ!? あなたはもしや、タイガ●マスク!?」

 いいえケフィアです。

 だがその時、木々の中から再びヤツラが飛び出してきた。
 赤いトサカにマッチョな小麦肌。鶏男の襲撃。
 その姿を目の当たりにしたジョンは、

「……俺と被っている、だと…!」

 これがアニメの原画だったら、色彩指定で『ジョンと同じ』とか『鶏男と同じ』とか書かれていたかもしれない。
 奮えるジョン。

「…よかろう、新年最初の食事はターキーだ。クリスマスではないがな!!」

 ターキー(鶏)。
 ユウも、オペ子と小次郎とロペ子を後ろに庇って変態(鶏)を牽制する。

「襲ってくる以上手加減はできませんよ」

 対して、ミハイルも臨戦態勢に。

「こんな面妖なニワトリは天魔に違いないんだぜ」

 人を襲う天魔は敵だ。

「丁度いいことに俺は猫だらけ! 勝てる!!」

 親衛隊服のにゃんこマークがキュピーンと光る。
 しかしそんな一同を遮るように、としおが両手を広げて鶏男達との間に割って入っていた。

 降りかかる火の粉は払うべき。だがしかし、むやみやたらと殺生を繰り返すことも躊躇われる。
 ましてや新しい年を迎えようとする今日は特に。

「今年は鶏に敬意を払う年だ!」

 酉年。
 そう相手が鶏であっても必ず気持ちは伝わるハズ!

「さあ! お互いの共存共栄を願って共にご来光にお祈りをしy」

 だがしかし!

 鴉乃宮 歌音(ja0427)がクロスボウを構えてエクスプロード発射ちゅどーん!
 燃える鶏。

\コケー!?/

 鶏男達は雪の上で転がり、バタバタと羽ばたいて消火。
 和平などなかった。

 一方、斬ろうか潰そうか考えていた雫(ja1894)も大剣を構えたまま、撃退士の一撃に耐えた鶏男達を冷静且つ極めて知的に分析。

「只の変態かと思っていましたが、天魔の類の様ですね…」

 叩いてしんだら普通の獣(食べられる
 叩いてもしななかったら天魔(食べられない

「頭脳派の私の目は誤魔化せませんよ」

 雫ちゃんまじバーサーカー。

 それを尻目に、顎に手を当てて険しい面持ちで考え込むファーフナー。

(現実的に考えると、天魔であるようにも思えるが)

 ゆらゆらしている小次郎の尻尾をチラッ。

(人を襲うとなると、危険であるし退治すべきなのだろうが)

 大次郎の尻尾もチラッ。

(……良い毛並みをしている)

 猫の話かな?

 などと悠長にしている間に、起き上がった鶏男達の反撃。
 鋭い嘴でとしおをドスドス突き回す。

 としおさんがピンチです。

「やはりターキーだな!」

 無駄に肉を傷めぬよう、格闘による肉弾戦に持ち込もうと拳を上げるジョン。

「3分クッキングの時間ですの」

 ジャコッ!とライフルのボルトを引き、鶏の頭を狙う斉凛(ja6571)。
 そしてミハイルも、

「ニワトリ狩りだヒャッハー!」

 銃を握って飛び掛かる。
 人狼はとりあえずその辺で遊んでいてくれ!

 だがその時――

「俺達撃退士が年初めに文明の光が何たるかを教育してやるぜ」

 ラファルの両肩に砲塔がガッチョン。
 超双塔重力砲『ラァス・ディエス・イレ』。

「そして肉は焼き鳥だぁ」

 ――発射。
 着弾したエネルギーの塊が山の斜面をごっそりと削ぎ落とし、次の瞬間、崩れた雪が津波となって一同を容赦なく押し流した。

 味方も敵もお構いなし。最後には俺とカラーヒヨコの相棒ヒナちゃんが残ってご来光を拝めればいいかなくらいに考えていたラファルさん。
 雪原仕様のブーストを噴かし、1人林の中をズギャーン!とショートカットして頂上を目指す。

 が、対する鶏男達も、細部まで知り尽くした山の地形を利用して雪崩を回避。バタバタと逃げ果せていた。
 飛んでいたジョンと凛も無事。

「その犠牲、無駄にはしない」
「迷わず成仏なさいませ(ほろり」

 鶏を追ってびゅーんと飛んでいく。

 後に残ったのは、一面真っ白な雪の大地。

「掘り起こすうしゃ!」

 そこへ、いつの間にか空子に乗って遊んでいたうしゃぎが空から降りてくる。スコップの代わりに両手にアルティメットおたまを持ち、水車のようにぐるんぐるん振り回して雪かき。
 また、その辺で遊んでいた人狼も戻ってきて生き埋め事故に気づき、犬掻きで雪をジャコジャコ救出活動。

 何とか這い出る一同。

\中々しぶとい変態だな/

 頭から真っ直ぐ雪に刺さったままの突破が、腕組みしながら言う。
 これほど大規模な雪崩でも仕留められないとは。鶏男…いったい何者なんだ…!

 歌音は自身の雪をぱっぱっ払いつつ、

「アレの正体? 鶏か何かじゃない?(適当」

 だって頭が鶏だし。
 首から下は知らない。



(寒い…風邪引いたみたいだ)

 でもせっかくの初日の出を見る機会、逃したくはない。
 苦心の末に思いついたのは、

(あ、着ぐるみ着ていけば寒くないかな?)

 部屋にあった『ねこの着ぐるみ』を装備…したまではよかったが、

『こ、ここはいったい……誰もいない…?』

 気がつけば…というか麓の時点で既に、黄昏ひりょ(jb3452)は皆と逸れてしまっていた。
 冬の雪山で1人遭難。

『これは、まずい…!』

 その時、視界の端に人影が。
 良かった、ヒトだ!
 遠くよく見えないが、咄嗟に駆け寄ろうとするひりょ。

\コケ!?/

 だがそれに気づいた人影は、びくりと跳ねて方向転換。スプリンター走りで逃げていく。

『何故逃げるんだ〜、まってよ〜(追いすがる二足歩行の猫』

 全身から汗による蒸気を発しながら、2匹のけものは雪林の中を爆走した――



 その頃、別働隊。

「「……」」

 僅かに盛り上がった雪の中から、2組の目が覗いていた。
 じーっと見つめる先には、1匹の兎。

 もそっと雪が動き、得物を構えた腕が伸びる。

 弓きりきり…
 ピシュッ ターン!

「仕留めました」

 直後、起き上がって雪から出てきたのは和紗とリーゼ。
 動かなくなった兎に歩み寄り、手を合わせる。

「これも自然の摂理。成仏してください」

 後で美味しくいただきます(なむなむ

 食材の匂いを追っていた真緋呂達は、本道から外れて林の中を進んでいた。
 当の真緋呂本人はお腹が空いたと言って、かまくらの中で持参したおやつを物色中。ジェンティアンも「寒いと耳とか痛くなるよね」と、キャシーらと共にかまくら休憩。

 その時、和紗の眼が別のけものを捉える。
 息を荒げて木陰に佇む、頭の大きな黒い猫(二足歩行)。

 迷わず弓きりきり ピシュッ 頭に矢ぶっすぅ!

『はう!?(とさぁ』
「やりました」

 近づいてみると、しかしそれは着ぐるみを着たひりょだった。頭に刺さった矢は、被り物が大きかったおかげで中身は無事。
 危うく殺ってしまうところだった。

 すると近くの木陰から、ひりょが追いかけていた鶏男がひょこり。
 鶏男は武器を持った和紗を見るなり、コケー!と鳴いて仲間を召喚。

 にわとりおとこのむれが あらわれた!

「どうしたの和紗さん!?」

 瞬間、真緋呂達も駆けつける。
 その手には、食べかけのおやつ(フライドチキン)が。

「出たわね鶏男…!」

 得物を構えて威圧する真緋呂。
 右手に刀、左手にフライドチキン。
 次はお前だ(ゴゴゴ

\コッ、ココココ…!/

 慄く鶏共。
 こうかは ばつぐんだ!

 その様子を、かまくらから眺めるジェンティアン。

「わー、頼りになる」

 だがその時、雪の屋根を突き破ってマッチョな拳が降ってきた。
 しまったここにも鶏男が!?
 慌ててキャシー達と外へ出る。

 が、そこに居たのは鶏ではなく、なんと長身マッチョなペンギン男達(野良)だった。

「なんで!?」

 狼狽したジェンティアンは、鶏男対策に用意した猫耳カチューシャをとりあえず早上に装着。
 背中をぐいぐい。

「おのれ貴様、何をする!?」
「撃退庁なら国民の安全護れよ! 修理代払わないくせに…!(←諦めてない」

 互いに押し合いぐいg…マッチョパンチどごぉん!
 ジェンティアンと早上は、冬の夜空へと昇っていった。

 仇を取るキャシー達。

「「いやぁん! おいたしちゃ〜 ん゛め゛っ゛!(波動砲」」

 吹き飛ぶペンギン。

 一方、鶏男に囲まれた和紗達。
 しかし、

「ふっ…ムキムキなら良いというものではありません」

 唐突に筋肉をdisり始める。

「本当の美しさを、無駄の無い鍛えられた筋肉を見せてあげます――さあ脱いで下さいリーゼ」
「Σ」

 真冬の雪山やで。

 大丈夫、風邪ひいたら看病します(真顔

「脱がないなら俺やキャシー達が脱がねば…」

 すると真緋呂が自ら、

「ここは兄様の代りに私が…!」
「…仕方ない」

 意を決し、遮るリーゼ。
 年頃の女の子が人前で肌を晒して良いのは海とプールと熱湯コマーシャルの時だけだからね。

 という訳でリーゼが上着ぬぎぬぎ。
 健康的なぼでー。

 和紗がぺたぺたと触りながら、鶏男達に教え聞かせる。

「シックスパックは勿論、この腕橈骨筋が――」

「僧帽筋も――」

 延々讃え語る。

\コッ…/
\コケ/

 鶏男達は時折感嘆しように頷き合いながら、正座で講義を受けていた。



 頂上目指して先行していた木葉達。
 その行く手に鶏男達が立ちはだかる。

 だが木葉は怯まない!

「エリスちゃんをかえせぇ〜!!」

 スキル乱舞で強行突破。
 今日の幼女はいつもよりもお怒りです。

 対してレフにゃんも、トウでタックルをかましつつ、怯んだ鶏男のトサカに牙を突き立てる。

\ふしゃー!/
\コケー!?/

 デストロイビーストモード。
 ワタシ、オマエ、マルカジリ。

 エリスを攫う輩には容赦しないのだ。

 齧られている仲間を助けようと、鶏男達が決死の覚悟でレフにゃんに飛び掛かr
 それを薙ぎ払うチルルの一撃!

「そこはあたいが通る道よ!」

 大剣ぶんぶこ。容赦なく叩っ斬りながら、ひたすら一直線に頂上を目指す。
 かつて緑色の服を着た剣士が鶏をいじめたら大変な事になったお話があったが……

「今日は緑色の服じゃないから問題ないわね! さすがあたい! ずのーの勝利!」

 が、次の瞬間、怒った鶏男達が大挙してチルルに押し寄せる。
 ボコスカボコスカ!

「いたっ!? このっ、よってたかってひきょーよ!」

 いかん、このままでは鳥葬にされる。
 そういえば緑の剣士はこういう時、マップを切り替えて脱出していた。

「あたいも切り替えないと…!」

 だがしかしシームレス!
 ガリガリ生命力が削れていくチルル。

 その時!

「YES、何でもOK!」

 MSにやさしい叫び声と共に現れたのは、袋井 雅人(jb1469)――否、ラブコメ仮面!
 ――ラブコメ仮面とは、恋人(月乃宮 恋音)のパンツを顔に被り、体はほぼ全裸で悪と戦う愛と軽犯罪…(二重線)…正義のヒーローである。

 体重と煩悩を乗せた強烈な拳で鶏男の尻をかち上げるラブコメ仮面。

「私が来たからにはもう安心ですよ!」

 思えば私もラブコメ仮面で蔵倫と戦いながら、女の子は勿論色んなモノを掘って来ました。
 可愛らしい男の娘、イケ好かないイケメン、そして、今回とうとうニワトリ(オス)を掘ってしまうなんて……。

「こんなところを恋人や友人達に見られてしまうなんて興奮します!!」

 いかん、鶏男の前にコイツをどうにかしなければ…!

「さあさあ、行きますよ奇怪な雄鶏軍団さん! このラブコメ仮面が掘りまくって差し上げまs」

 ターン!!

 突然の狙撃。ラブコメ仮面が眉間から苺ソースを噴いて倒れる。
 どこの誰だよくやった!

 振り向くと、ライフルを構えて飛ぶ凛の姿。
 傍らにはジョンもいる。

「あら、ごめんあそばせ。もしかして味方でしたの?」

 いいえ(世間さまの)敵です。

「飛べない鶏はただの鶏だ。食す他なし!」

 格闘戦に持ち込んで鶏男を殴打するジョン。
 不意の反撃には『拒触』で距離を取り、再び組み付いて関節技でメキィ!

 一方、息を吹き返すラブコメ仮面。

「私の愛はそう簡単には潰えませんよ!」
「さっきはよくもやってくれたわね!」

 救急箱で自己手当てしたチルルも復活。
 どっかんどっかん走りながらの大乱戦。

 だが叩けば叩くほど集まってくる鶏男達。
 思うように前へ進めない。

「おのれこのままではお嬢が…!」

 焦るディザイア。
 すると華宵が、

「あの生き物は猫が苦手みたいだから」

 そう言って、変化の術で巨大メインクーンに変化。もふもふ。
 ちなみに猫なので服も脱ぐ。
 もふもふで判らないけど、つまりは全r(ry

 人間サイズの大猫にビビる鶏男達。

「チャンスだ!」

 ディザイアはその背に飛び乗り、敵陣を突破…するつもりが、体重でべしゃっと潰れる猫華宵。

「重くてすまん…!」
「こうなったらこれしかないわね」

 再び変化の術の準備。
 ディザイアは目眩ましに砂嵐を起こしつつ、

「すまん、あとは任せる!」

 飛び去る。

 寸前、その足にガシッと捕まり、ぶらーんとぶら下がって一緒に飛んでいく白くまー。そして更にその足にぶら下がるトウ。
 白くまーの肩にはレフにゃんと木葉、そして頭上には何故か大佐(レフニーのヒリュウ)も一緒である。
 不思議だなー。
 何でだろーなー。

 きっと摂理神コ=メディのぱぅわーだな!

 そして変化を終えた華宵。その姿は――

 パンツ一丁のディザイアだった(安心してください、はいてますよ!
 それに分身の術も重ね、パンイチディザイア(囮)を量産。

(お姫様を助けるのは王子様じゃなくちゃね…例えパンイチでも)

 喋ると偽物とバレるので心の中で。
 そう、例えパンイチでも(重要

 既に見えなくなった後方にナニカヨクナイケハイを感じつつも、ディザイアは前だけを見て飛んでいく。

「華宵さんが何をしようと俺の預かり知らぬ事! それは俺ではない!」

 だからヨクナイ噂を広めるのはやめるんだ!

 そんな儚い想いを他所に、ごりごり突き進みながら範囲スキルを放ち続けるチルル。

「邪魔者は倒す! 慈悲はない!」

 イヤーッ! サツバツ!



 山道を進み、鶏男達が落石トラップを仕掛けている現場に遭遇したユウ達。
 目が合う。

 今度こそと、としおが前へ。

「共存共栄、ラブ&ピースですよ!」
\コケー!/

 ドリルクチバシどどど!
 交渉決裂。

 しめたとばかりに愛が飛び出す。
 さっきはタイミングを逸してしまったが、今度は逃がさない。

「トリ人間さん。覆面闘士みたいですよね♪」

 襲われたのなら仕方ない。そう、これは正当防衛!
 にこやかに微笑んで上着を脱ぎ捨て、いつものリングコスへと変わる愛。

「路上プロレスしますねー」

 ボディアタックで相手を掴み、ひっくり返して関節技へ。
 ロメロスペシャル。

\コ…コ…!/

 ぷるぷるしながらリング外へ手羽先を伸ばそうとする鶏男。
 だがこれは即席の路上プロレス、ましてや山の真っ只中。ロープなど無いのだ(メキメキ

 こうなったら落石トラップで敵諸共自爆。
 そう考えた別の鶏男が、設置したばかりの罠を振り返るも――

 ズガァン!
 雫が大剣で罠を粉砕。
 そのままクロスグラビティや飯綱落とし、オンスロートを駆使して鶏共を狩り尽くす。

 だが断末魔のコケコッコーを聞きつけ、次から次へと現れる援軍の鶏男達。

 空子に乗っていたうしゃぎが負けじと銃を構えてトサカを狙う。
 しかし当然、銃身もうしゃぎサイズ。そんな豆鉄砲にやられはせn――

 ズドン!!

 威力は据え置き。
 そしてうしゃぎは、歩兵…もとい歌音の頭に飛び移り、掃討作戦に移行する。

「はむかうちきんは、ぜーんぶ丸焼きうしゃ!!」
「消毒だね」

 出てきたものを近い奴から片端に撃ちつつ歩く歌音。
 中距離は火炎放射で丸焼きに。トドメはワイヤーで鶏の首をスパァ。

 また、別の位置では突破が複数の敵を同時に相手取っていた。
 縦一列になって正面から迫る鶏男。
 あ、これ絶対ジェ●トストリームアタックしてくるパターンのやつ。そう感じ取った突破は、敵がジャンプする前にまとめて発勁で貫こうと――

「ハッ。今なら新年ならではの必殺技っぽい技が出せそうな気がする」

 なんかこう、火の玉っぽい感じの。
 新年ぱぅわーの導きに従い、手にした太刀を真っ直ぐ突き出す突破。

 瞬間、剣圧が火球となって飛び、今まさに跳躍しようとしていた鶏男達をこんがりと貫いていた。

「おー、焼けたなー。これ、元旦過ぎてもちゃんと炎焼効果あるかな?」

 ゲームシステム的にちょっと難しいかもしれない(メタァ

 そんな香ばしい匂いが立ち込め始めた山道の隅で、1人真剣に状況を観察するファーフナー。

(農家の人が、正月に現れる山神と言っていたなら)

 すんすんしている小次郎の鼻をチラッ。

(実は目出度い物なのだろうか……?)

 大次郎の鼻もチラッ。

(毎年恒例のものであれば、そっとしておく方がいいのだろうか)

 常に次郎ズが確認できる位置で山登り。

(適度に湿っている。健康だな)

 これ絶対にゃんこの事気になってるよね。

 そんな強面男子の事情には気づかず、愛は元気にロメロめきめき。

「身体を動かすと、寒いのなんて吹き飛びますね。みなさんもどうですか?」

 スキル効果で生命力も吸収ぽっかぽか。
 鶏男は既に気絶。

「……お、おぉ……。……はい、確かに温かそうですねぇ……」

 シュウシュウとオーラを立ち上らせている愛を、大次郎の頭上から見守る恋音。
 こっちはこっちでもふもふによる保温効果でぬくぬくである。

\……/

 ふと、1体の鶏男が恋音を狙っていた。
 胸に付いている重りのせいで動きが鈍そうな恋音に的を絞ったようだ。だが彼女は今、巨大な猫に乗っている。近づくのは危ない。
 鶏男は手頃な石を拾うと、ムキッ!と筋肉を隆起させて全力投球。銃弾のような速度で飛来した石が恋音を襲う。

 かに思われたが!

 ボインッと乳に当たって倍の速度で跳ね返る石。
 投げた鶏男の眉間に直撃。

「…………お、おぉ…………?(ふるふるふるふる」

 乳神を狙うとはなんと愚かな。

「……い、いえ、何と申しますか、その、すみません……」

 でも危ないので、とりあえず大次郎にトドメを刺してもらう。
 猫ぱんちどごーん!

 ついでに恋音は、鶏男という奇怪な生態を調査する為、何体か生け捕りにする事に。
 スリープミストを撒いてスヤァした所を捕獲。

「……このくらい確保できれば、充分そうですねぇ……」

 残った鶏男はライトニングで殲滅ピシャーン!
 状況終了。

 その後、先へ行っていたはずの凛も、向こうで仕留めた分の鶏男達をずるずる引きずって戻ってきた。
 手術用手袋を両手にパッチンした歌音が死体検分。すると、生体構造が普通の鶏そのものである事が判明。

「天魔の反応もないなー」

 フェルミが言う。
 食べられそう。

「天魔じゃなかったのか…じゃあ食うか」

 だって酉年だろ、とミハイル。

「……そう言えば、鶏肉は胸に良いと聞きますねぇ……」
「…脂身が少なそうですから、出汁だけでも取れれば儲け物ですね」

 胸に良い、の部分にぴくりと反応した雫。
 だが一同の会話を聞いたシエル・ウェスト(jb6351)は、

「ゑ? ……食べるんですか……? 鳥インフルだのなんだの騒がれてる昨今で?」

 はたして問題はそこだろうか(困惑

 とゆことで解体す。

「出番ですの」

 言いながら凛が指を鳴らすと、どこからともなく豚侍の群れが登場。
 倒した鶏男を抱え、一同は人目を避けて近くの川へ。

「ところで、羽根の処理は如何すれば良いんでしょうか? 流石に衣服を剥ぐ真似はしたくありませんし」

 雫が鶏男の足を縛り、その辺の木に逆さ吊りにしながら首を傾げる。

「獲った鳥は蛆が湧く寸前まで吊るした方が良いと聞きましたが…この姿でやったら通報物ですね」

 とても映像では見せられない。

「普通は専用の機械に放り込むらしいです」

 オペ子が答える。
 でもこの大きさだと仮に機械があっても入らない。

「諦めて手で毟るしかないかな」

 そう言って突破が、平らな岩をまな板代わりにして鶏男を横たえる。
 そして凛が手に持った包丁をぎらりして、

 鶏の首をダーン!
 返り血ぶしゃー。

 瞬間、鶏男の見た目が普通の鶏へと戻る。解体したり焼いたり…つまり調理する事で、姿は元に戻るようだ。気がつけば、戦闘中に丸焼きにした個体なども既に普通の鶏の姿焼きになっている。
 この世界には、常に妖精くら☆りんと摂理神コ=メディの恩恵(配慮)で満ち溢れているのだ。

 そうと判れば遠慮はいらない。
 歌音、突破、雫、そしてミハイルも包丁を手に取り、片っ端から解体ダーン! 左右の腰に包丁をぶら下げたうしゃぎも、率先してお手伝い。
 血抜きもバッチリ。

 ふと、試しに突破がロペ子の蓋を開けて鶏を中に放り込んでみる。

 ゴウンゴウン チーン パカッ
 なんと毛抜き処理の完了したキレイな鶏が出て来たではないか。

「お、いけそうだな!」

 ミハイルが炎焼で丸焼きジュワ〜して、味見もぐもぐ。
 美味い!
 山頂に着いたら日本酒とワインで人狼と乾杯しよう。

 それを見た凛も、試しに1つ茹でてみる。
 塩をふって豚侍で毒味。

「(もぐもぐ)ぷりぷりでござるな」

 大丈夫そうなので、自分も味見。

「あら、本当ですの」

 これは、良いものだ!
 味が良くて健康被害が無ければ無問題。

 凛は早速、幾つかの鶏を捌いて鶏ハム作りに取り掛かった。
 燻製にすれば日持ちもする。後日、メイド服の写真付きラベルで『メイドさんの手作りハム』と書いて、学園で売り捌くのだ。

 そうして下拵えを終えた凛は、

「覗いたらハムにするわよ」

 と豚侍達に釘を刺してから、苺ソースで真っ赤になったメイド服を着替えに草むらへ。

「これは『絶対に押すなよ』のフリでござろうか…」
「何たる破廉恥! 乙女の柔肌を覗こうなどと武士の名折れにござるぞ同士!」
「否、待たれよ! いつまた新手の鶏男が襲ってくるとも限らんでござる!」
「如何にも! これは覗きに非ず、護衛でござる!」

「「まさしく!」」

 豚侍達はどやどやと草むらの方へ押し寄せ――

「うしゃ」

 そこに居たのは、五寸釘とアルティメットおたまを構えたうしゃぎ。

「「不覚!」」

 カーン!
 豚侍達は眉間に深々と釘を刺された。



 ショートカットに成功し、1人頂上に到達したラファル。
 丸焼きカウントダウンのエリスを発見。

「ラファル! よかった、早く下ろして!」
「……」
「ちょっ、あつっ、燃え…! 早く…!」
「こんがり焼けたら下ろしてやるよ」
「なんで!?」

 そこへ、ディザイアと彼にぶら下がっていた白くまー、レフにゃん、木葉、大佐、トウも到着。

「大丈夫かお嬢!」
\がおー!/
\みゃー!/
「いま助けるのですぅ〜!」

 しかし侵入者を察知して、哨戒していた鶏男達も殺到。一気に乱戦状態に。
 これではエリスに手が届かない。

 咄嗟にディザイアは、エリスを焼かんとする薪火の灯りを利用して蜃気楼発動。
 敵の目を欺いてエリスへと近づいた。

「待ってろ、すぐに解いて――」

 だがその時、エリスの頭上に回っていたたこ焼きシャンデリアに頭をぶつけてしまったディザイア。

\触ると爆発するから気を付けてね/

 瞬間、爆発。

「ぐわー!?」
「ああ、ディザイアがアフロに…!」

 その隙に、エリスとの間に割って入る鶏男達。

「おのれ、お嬢はやらせん! 何としてでも焼き鳥未満で取り戻す」
\がるるる!/
\ふしゃー!/
「エリスちゃんをいじめる悪い鳥さんは〜、めっ、なのですぅ〜!」

 戦斧で鶏男を薙ぎ払うディザイア。
 ベアクローで鶏肉ずしゃーする白くまー。
 敵のクチバシでばりばり爪を砥ぎつつガジガジするレフにゃん&大佐onトウ。
 紙芝居で拘束してごろごろ向こうへ転がす木葉。
 時折、フレンドリーファイアを装って白くまーがディザイアをざっ!したり。

 大乱闘。
 更には、追いついてきたチルルとジョンも参戦。その後方からは、パンツを被ってハァハァと白い息を吐きながら走ってくるラブコメ仮面の姿も。

「私がいれば、もう大丈夫ですよー!(ハァハァ」

 どう考えてもこいつが一番ヤバイ。

「……う、うぅん……? ……何やら、凄まじい状況のようですねぇ……(ふるふる」

 次々と合流を果たす、残りのメンバー達。
 恋音は焼き鳥にされかけているエリスを見つつ、

「……私の場合、牛焼肉扱いですかねぇ……?」

 するとラブコメ仮面が超反応。

「いえきっと乳牛ですね!」

 恋人である恋音めがけて、ぴょいーんと跳躍。

「いま私がその乳を絞って確かめt」
「うるせー蒸発しろ」

 瞬間、暑いのと甘いのと変態なのが苦手なラファルさんが、妖精くら☆りんの要請に応じて重力砲ぶっぱ。
 ピンポイントでラブコメ仮面を消し飛ばす。

 代わりに、颯爽と飛び出すミハイル。

「ここは任せろ!」

 にゃんこ親衛隊のオーラで鶏共を威嚇してやr
 石斧ブーメランふぉんふぉん!

「うお!?」

 咄嗟にしゃがむミハイルだったが、霞めた刃が髪をじょりっ。
 なんと10円サイズのハゲが出来てしまった。

「俺の髪が…!」

 だがその隙に、同じく登頂を果たしていた和紗が木葉と共に、エリスを救出。

「大丈夫でしたか?」
「エリスちゃ〜ん。よかったのですぅ〜」
「た、助かった…」

 抱きついて泣く木葉をよしよししながら安堵。

 ついでに、和紗はその辺を漂っていたジェンティアンと早上の魂を発見。
 引きずってきた肉体にむぎゅっとねじ込む。無事蘇生。

 後顧の憂い無し。
 さあ、料理の時間だ。

 愛が投げっ放しジャーマンで高々と投げ飛ばし、レフにゃんが包丁一閃で空中解体した所を真緋呂が燃やす。

 他方で、自身の方にも向かってきた鶏男をナイトアンセムで穏便にやり過ごすファーフナー。

(もし言葉が通じるようであれば)

 オペ子の頭上でササミをあぐあぐしている小次郎をチラッ。

(鍋パーティに誘って共に初日の出を見ないか提案してみようか)

 鶏男を直接あぐあぐしている大次郎をチラッ。

(む…猫缶を持ってくるのを忘れてしまった)

 もう堂々とにゃんこもふもふしたらええんやで?

 そんな山頂の光景を、隅っこでじーっと眺めていたシエル。
 肩には雑煮用の具材を入れたリュック。

「あの、新年会とかどうなったんですかね?」

 自分は至って普通に日の出を迎え新年会に参加するつもり…だった。

「既にカオスだからもう好き勝手やって良いよね」

 そう言って、1人新年会を開始。
 ハイドアンドシークで潜行。鶏狩りで躍起になっているヒト達の元へ接近し、徐にダークフィリア。
 からの阿鼻叫喚発動!

 そして同士討ちを始める一同。

 仲睦まじい悲鳴を肴に、シエルは隅っこに座って持参した具材を鍋で煮込み始める。
 高みの見物をするつもり…だった。

「肉料理には、やくみが必要ね!」
「丁度良い所にシエりじをが生えてますよ」
「ん?」

 チルルと雫の声。
 シエルが顔を上げr

 首スパァ

 シエルのシルエットが、2つに分かれていた。



「年寄りに(半裸の)寒さは堪えるわね」

 変化を解いて服を着た華宵。
 シートに座って、お茶ずずー。

 後ろでは、鶏男達ととしおが固い握手を交わしていた。

「ラブ&チキン! ラブ&チキンですよ!」
\コケ!/

 みにくい争い(主に同士討ち)を経て、漸くわかり合う事ができた。
 それまで本気で食べるつもりで鶏男に殴りかかっていたジョンも、格闘の末に奇妙な友情?に目覚めたらしく、互いのマッチョな肩にぽんぽんと手を乗せあう。

「おーい、日ぃ昇るぞー」

 肩にカラーひよこの相棒ヒナちゃんを乗せて崖際に立っていたラファルが、皆を呼ぶ。

 遥か遠くの地平線が白金に灯り、眩い光が世界を照らし始める。

 御来光。

「ことしもうしゃぎは全力全開なのー!!」

 うしゃぎの叫び。ジョンも一緒になって、獅子の雄叫びを上げる。
 らいおんきんぐの朝。

 和紗も新年の光に向かって目標なむなむ。

「リーゼをもっと笑顔にします」

 満面の笑みくらい目標は高く(ぐっ
 その隣で共に願うリーゼ。
 皆が笑顔ですごせる世界になりますように。

\うしゃー!!/
\がおーん!!/

 しーんぱーい、ないさあー!

 それを後ろで眺めていたジェンティアン。
 自分は、己が目指す道を行けば、そう遠くない日に和紗の傍を離れる事になるだろう。
 だから自分の代わりに、この男が彼女を護ってくれたら……でもやっぱりちょっと肩とかくっつきすぎじゃない!?

 リーゼの背に飛び蹴り(天邪鬼

「どうせ躱すでしょ…!」

 と思われたがしかし、

 げしっ

「え?」

 クリーンヒット。
 リーゼはなむなむしたまま、崖から押し出されてひゅーんと落ち…たと思ったら柵にワイヤー絡めてぐいーんとブランコして戻ってきた。

「足下が崩れやすくなっているようだ(祈願に集中していて気づいてない系男子」
「そうですね。崩れやすいようです(気づいてたので代わりにはとこを蹴り落とす系女子」

 ジェンティアンは咄嗟に早上の袖を引っ掴み、揃ってひゅーんと落ちていった。

\今年も宜しくうぅぅぅ!(ドップラー/

 そして真緋呂も、新年の誓い事。

「自分の道を…きっと見つけます

 去年も同じ誓いをした気がするが、今年は少し切実。
 まだ自分の夢が見えないから。

「とりあえず食べよう」

 そしてそこへ落着く。

「今年もどうぞ宜しくお願いします」
「宜しく頼む」
「今年も皆宜しくね」

 そうして互いに挨拶。
 ユウも笑顔で振り向き、

「今年も宜しくお願いしますね」
「今年も皆さまとともに、良い年でありますように…」

 金色の光の中で、木葉が強く強く祈りを込めた――


●新年会
 器具を広げて宴の準備を進める調理班。

 持参した肉も含め、道中で手に入れた食材をちゃかちゃか刻む恋音。
 うしゃぎも一所懸命お手伝い。時折、乳の上でチキンつまみ食いわしゃわしゃ!

 雑煮を作る歌音。
 人参、椎茸、大根、蒲鉾、そして鶏肉。仕込んでおいた出汁でコトコト煮込み、三葉を添えて完成。
 切り分けて残った半端な肉は、適当に塩胡椒でおつまみに。

「運気を取り(酉)込むというね」

 霊験あらたかそう(肉が肉だけに

\がおー/

 一方、こちらは白くまー。
 吊るしてあった鶏肉を爪でずしゃー。からの、うさぬい印の包丁で捌いてお鍋でぐつぐつ。
 レフにゃんも、細切れにしたお肉を生体レンジ(スキル)で焼いたり揚げたり蒸したり。コ=メディのぱぅわーで温度調整もグンバツだ!

「そろそろ良い感じだな」
「よしいただこう」

 キャンプファイヤーで鶏肉を丸焼きにしていた突破とミハイル。
 日本酒とワインで乾杯。
 人狼もカップのお酒をてちてち舐めつつ、丸焼きムシャア! 尚、味の違いが分かっているかは不明。

 ちなみに御来光を浴びたら髪は元通りに生えた。

「出来たぞお嬢、焼き鳥だ!」

 ディザイアがエリスの所へ串肉を持ってくる。美味しそうだ。
 しかしどうしても気になるのは、

「…これって調理する前はアレな訳よね?」

 鶏男。
 対して、恋音が囁くように耳打ち。

「……鶏肉は、胸によく効くそうですよぉ……」

 ディザイアも後押し。

「超自然的なぱぅわーな肉、成長に良いはず!」
「……私は残念ながら、これ以上成長すると大変困るので、食べられないのですけれどぉ……」
「う、うーん…」

 すると白くまーが、気にせず率先してお肉をわっしゃあ!
 その姿は我が子に狩りの仕方を教える肉食獣の如し。

\がう(美味い/
「……」

 エリスは意を決して鶏料理もぐもぐ。
 美味しい。
 大きくなりますように。

「お肉の後はデザートも召し上がれですの」

 凛がチーズケーキと紅茶を提供。
 原材料がアレだと知ってて希望するヒトには、鶏ハムのサービスも。

「ありがとうございます」

 ユウもにっこり微笑みいただきます。

 他方で、やはりどうしても食べる気になれない者達も居た。

「そんなあなたに鶏ガラ雑煮!」

 としおが、持参した材料で協力して作った品を振る舞う。

「これ、さっきの鶏じゃないっすよ?」

 心臓の弱い方でも安心してお楽しみいただけます。
 そして和紗が狩った獣肉もお鍋にして乾杯。野菜もあるよ!

「わーい、大根はいただき!」

 シュバッと箸を伸ばす愛。
 が、

\がしょお/
「ひぇっ」

 シエりじをが乗っていた。

「大丈夫だ。店でもよく使う」

 リーゼが鍋の中のシエりじをもぐもぐ。
 ヘルシー。

 その頃、隅っこでは。

(風邪を皆にうつしちゃうのも申し訳ないな)

 何故かまだ頭に矢が刺さったままの猫人(ひりょ)が、1人のんびりとお皿をつついていた。
 でも冬とは言え、着ぐるみ登山は流石に熱すぎた。引かない汗で未だに蒸気もうもう。

「食うかね?」

 そこへ特製の雑煮を持ってくるシエル。なんか頭が180°後ろを向いていた。
 雑煮に餅を入れる。

「絶対に喉に詰まらせるんじゃないぞ!!」

 ついでに大量のシエりじをも入れる。
 煮込まれながら喋る。

\美味いぞ/
\美味いぞ/
\美味いぞ/
\美m(餅を詰まらせる/

 お餅は細かく刻みましょう。



 下界を見下ろす神々の気配。

「さ、今年も始まったね水音神」
「そのようだな」

 (ゼωロ)と(水ω音)は向き合ったままどっこいしょと立ち上がり……

「あと何回遊べるかわからんけど仲良くしてね(鎌ジャキーン」
「こちらこそよろしくどうぞー(チェーンソーどぅるるん」

 今年もよろしくお願いいたします(ズバァ!





























 宴会の後。
 ひんやりとした雪の街を歩き、やがて自宅へと帰ってきたファーフナー。相変わらずの強面で玄関の扉を開け、無言で電気を点ける。

 そんなファーフナーを出迎えてくれたのは、彼の飼い猫だった。

「ただいま」

 そっと抱き上げて頬を寄せる。
 もっふりとした温かさに、ファーフナーの口元がほっこりと緩む。

「やはり、良いものだ」

 もふもふ。



 自室へと帰ってきた恋音。胸の谷間には、遊び疲れたうしゃぎがぬいぐるみを抱っこしながらもっふりと挟まっている(すぴすぴ

 それを起こさぬようそっと荷物を下ろし、レンタルした陸子に手伝ってもらって、生け捕りにしてあった鶏男達を研究室へと運び込んだ…までは良かったのだが。
 日付が切り替わった瞬間、鶏男達は何の変哲も無い普通の鶏に戻ってしまっていた。

「……う、うぅん……。……まあ、それはそれで奇怪な現象には違いありませんから、のんびりと研究させていただくとしましょう……」

 そしてふと思い出す。
 そういえば下山する時の人数が、行きの時よりも少なかったような気が…?

 などと考えていると、正月番組の合間のニュースに見知った顔が2つ映し出されていた。

 パンツを被った雅人と、ディザイア。
 山岳警備隊に拘束され、麓のパトカーに乗せられる2人。

『私はいつか天使や悪魔よりも恐ろしい男と呼ばれるようになって見せますよ!!』
『誤解だ! 華宵さんが何をしようと俺の預かり知らぬ事! 俺は何もやっていない…!』
『などと供述しており、2人の男は、いずれも深夜の山頂付近にて半裸の姿で人を襲っていたとの事です。県警では容疑者が何らかの犯罪に関わっていたと見て、捜査を進――

「……お、おぉぉ……(ふるふる」

 まあ、すぐに出てこれるだろう。
 少なくともディザイアの方は。

 恋音は乳に埋まっているうしゃぎを、ぽふぽふと撫でた。



 その頃、レフニーの家。
 宴会明けのお泊り会で、仲良くお布団で眠るレフニーとエリス(とうさぬい)。

 ぐっすりすやすや初夢ぽわわ〜。

 一富士、二鷹、三茄子。
 四扇、五煙草、六座頭。
 新年のめでたさを全て搭載した巨大ブラックレフにゃんとうさぬい28号の戦い。エリス少年がコントローラーガショガショ。

 今年もたくさん、いい夢が見れますように。




依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 伝説の撃退士・雪室 チルル(ja0220)
 ドクタークロウ・鴉乃宮 歌音(ja0427)
 ラーメン王・佐藤 としお(ja2489)
 来し方抱き、行く末見つめ・黄昏ひりょ(jb3452)
 ペンギン帽子の・ラファル A ユーティライネン(jb4620)
 あなたへの絆・蓮城 真緋呂(jb6120)
 久遠ヶ原から愛をこめて・シエル・ウェスト(jb6351)
 されど、朝は来る・ファーフナー(jb7826)
 大切な思い出を紡ぐ・ジョン・ドゥ(jb9083)
重体: −
面白かった!:18人

伝説の撃退士・
雪室 チルル(ja0220)

大学部1年4組 女 ルインズブレイド
ドクタークロウ・
鴉乃宮 歌音(ja0427)

卒業 男 インフィルトレイター
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
ラーメン王・
佐藤 としお(ja2489)

卒業 男 インフィルトレイター
前を向いて、未来へ・
Rehni Nam(ja5283)

卒業 女 アストラルヴァンガード
紅茶神・
斉凛(ja6571)

卒業 女 インフィルトレイター
Eternal Wing・
ミハイル・エッカート(jb0544)

卒業 男 インフィルトレイター
ご注文はうしゃぎですか?・
黒田 紫音(jb0864)

大学部3年2組 女 陰陽師
久遠ヶ原から愛をこめて・
天険 突破(jb0947)

卒業 男 阿修羅
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
ラブコメ仮面・
袋井 雅人(jb1469)

大学部4年2組 男 ナイトウォーカー
ねこのは・
深森 木葉(jb1711)

小等部1年1組 女 陰陽師
来し方抱き、行く末見つめ・
黄昏ひりょ(jb3452)

卒業 男 陰陽師
ペンギン帽子の・
ラファル A ユーティライネン(jb4620)

卒業 女 鬼道忍軍
優しき強さを抱く・
ユウ(jb5639)

大学部5年7組 女 阿修羅
護黒連翼・
ディザイア・シーカー(jb5989)

卒業 男 アカシックレコーダー:タイプA
あなたへの絆・
蓮城 真緋呂(jb6120)

卒業 女 アカシックレコーダー:タイプA
久遠ヶ原から愛をこめて・
シエル・ウェスト(jb6351)

卒業 女 ナイトウォーカー
光至ル瑞獣・
和紗・S・ルフトハイト(jb6970)

大学部3年4組 女 インフィルトレイター
ついに本気出した・
砂原・ジェンティアン・竜胆(jb7192)

卒業 男 アストラルヴァンガード
縛られない風へ・
ゼロ=シュバイツァー(jb7501)

卒業 男 阿修羅
されど、朝は来る・
ファーフナー(jb7826)

大学部5年5組 男 アカシックレコーダー:タイプA
大切な思い出を紡ぐ・
ジョン・ドゥ(jb9083)

卒業 男 陰陽師
天真爛漫!美少女レスラー・
桜庭愛(jc1977)

卒業 女 阿修羅
来し方抱き、行く末見つめ・
華宵(jc2265)

大学部2年4組 男 鬼道忍軍