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マスター:楠原 日野
シナリオ形態:シリーズ
難易度:普通
参加人数:7人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2014/11/19


みんなの思い出



オープニング

(もう必要ないかしら)
 何か新しいサーバントでもと思って天界に1人で来てみたんだけど、なんだかあたしたちのやり方が変みたいだし、持ってっても意味ないかしら。
 アニスがいてくれればよかったんだけど、天界に行く事を渋るようになってきたのよね。だから今日は人間界の方でお留守番。
「でも連れて来ればよかったわ……最近、人に懐きすぎなのよ」
「それはよくない傾向だね」
 ちょっと聞き覚えのある声――後ろを見れば、見覚えのある同じ年頃くらいの天使。とくにサスペンダーとその優しそうな笑顔はよく覚えてるわ。あたし達に頑張れって言ってくれた子だ。
 それより、気になる事を言ってたわね。
「どういう意味?」
 ニコリと笑うその少年は、色々な事を話してくれた――




「おかえり、エニス」
 あの女から連絡用にって貰った、スマホってやつから顔をあげるアニス。嬉しそうに勉強しているその姿はなんだかムカつくわ。
 いや、今それはどうでもいいのよ――あたしがアニスに、ちゃんと伝えなきゃ! アニスの手のスマホを払いのけ、両肩をがっしり掴んで真正面から向かい合って!
「アニス! あたしたちは騙されてるのよ!」
 すっごいキョトンとしてる。もうだいぶ毒されてしまってるのね……
「いい、アニス。
 あいつら人間はあたしたちがまだ幼く知識がない事をいい事に、自分達が都合のいいようなことばかり教えてくる小賢しい生き物なのよ」
「だれかからのうけうり?」
 流石アニス、鋭いわね。
「天使たるもの天使の自覚を持って、人と同格で考えちゃいけないんだって言ってたわ。
 そう、あたしたちは天使なのよ? 人の上にいるべき存在なのに、人から教わってるとかって変なのよ!」
「ぼくらも人も、かわんないよ」
「違うわよ! 今、人が減ってるのは恋が上手くいってないからでしょ? だからあたし達で助けてあげなきゃだめなんじゃない!」
 上下関係も薄く、自分本位な生き物で他の事なんか気にかけない。
 そんなんだから、種族として衰退してるのよね。
 そこをあたし達のような高位の存在が手を貸して、繁栄に導いていく――ロマンあるじゃない。
「好意って言う感情は実に良いものだから、量産できるように頑張れってあの子も言ってたし、仲間からも期待されてるのよ?
 人となれ合うよりも、やることをやらなきゃ」
「エニス、その子はぼくらをりようするつもりだよ」
「仲間の言うことが信じられないの!?」
 なんてこと、重症すぎる……? なんでそこで悲しそうな顔するの?
「エニス。エニスはほかのてんしが何をしてるか、しってる?」
「人を管理してるんでしょ?」
「そのかんりのゆくすえまで、ちゃんとわかってる?」
 管理の先? よくわからないことを言うわね。管理は管理でしかないから、ずっと管理が続くだけじゃない。
 ……え、何。首を傾げただけで、何でそこまで泣きそうな顔しているの?
 なんか、馬鹿にされた気分。
「かんりされたひとたちはね、さいごにはみんなしんじゃうんだよ。
 かんじょうってようぶんをすわれて、ぼくらてんしの力になっちゃうんだって」
「人殺しは悪魔達の仕業でしょ!
 人を救い導く存在であるあたしたちが、そんなことしてるはずがないわよ。人間界の本に載ってたじゃない、天使とは人から救いを求められ、そして天使は人を救う存在であるって」
「あの本のいうてんしは、ぼくらじゃないよ。
 おねーさんたちからいろいろ、教わったんだ」
 ああもう!
 あの女とか、あいつらの言葉があたしの言葉より大事なのね。
「いいわ、わかったわよ。
 アニスはあの女と仲良くしてればいいのよ――あたし1人でやってやるんだから。
 あの子が言うには、男と女を適当に捕まえて閉じ込めておけば勝手にくっつくらしいから、あたし1人でできるわ」
「そんなことしたら、おねーさんたちのなかまの人たちにねらわれちゃうよ」
「うるさいうるさい! やるったらやるの!
 うるさいアニスはここでしばらく、1人でいなさい!」
 戸を開け、叩きつけるように閉める――アニスの待ってと言う声が聞こえたけど、そんなの無視無視!
 折角連れて来たサーバントだけど、何匹かアニスが出てこないようにしっかりと見張りにまわしてっと……それじゃ、行くわよ。
「待ってなさい、人間達。恋を作り上げてあげる!」



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リプレイ本文

「あの天使の奴が助けを? どうなってやがる」
 地堂 光(jb4992)が急ぎ転移装置へと向かうと、すでに見知った顔含め集まっていた。
「メールを見る限りただならぬ感じですね……早く行って、事情を聴かないといけない気がします」
「助けて、とは穏やかではありませんね」
 古庄 実月(jb2989)とVertenette Hautecloque(jb8543)の2人は、メールを見ながらそんな事を話していた。
「迅速に救出せねばですね。道具の準備もしたい所ですが、時間が惜しいです、急ぎましょう。」
 息巻くゲルダ グリューニング(jb7318)と、アニスを助け出す事がまず大事だと考える者もいるが、久我 常久(ja7273)の場合、メールを受け取るなり真っ先に思いついたのは「止めねぇと、まずいかもしれねぇな」だった。
 城里 千里(jb6410)に関しては「閉じ込められた? 誰に?」と、今一つ状況を把握できずに言葉を漏らしていたが、それは皆の代弁でもあった。
 そしてそれ以上に状況が飲み込めないというか、アニスを知らず、ただの依頼として参加した影野 恭弥(ja0018)に至っては特に思う事など無く、ただ黙ってガムを膨らませ、やがて口を開く。
「急ぐんだろ?」
 この場の誰よりも冷静で、そして先に転移装置へと踏み出すのだった。




「とりあえず、こっから見える限りでは、影みたいな奴がいるな」
 まずは様子を伺う様に進言した千里が状況を把握し、伝える。
「奇襲・陽動してくれ、その間に侵入してみるわ」
 戦闘が面倒だから、とはさすがに口にしない。
 ただそれが今最も手っ取り早い方法なのだろうと、誰もが思っていた。
(強くなりすぎない程度に合体して数を減らしてくれると良いのですけど……)
 ベルテネットが駆け出し、少し注目を集めたところで翼を広げ跳躍。シャドーハウンドが2匹だけ融合を果たし、空を飛ぶベルテネットに視線が集まったところで、光が咆えた。
「お前ら、こっちを見ろ!」
 融合ハウンドと3匹のシャドーハウンドが一斉に顔を向け、光の姿を確認するなり寄せ集まり、ぼんやりとした塊でしかなかった存在が、徐々にはっきりと見えてくる。
 やがて表にいた5匹全てが、一つにまとまった。
(数が減った方が気楽ってもんだ)
 牛舎へと後退すると、追かけてくる融合ハウンド。
 爪をハルバードで受け止め、噛みつこうとして来たタイミングに合わせて銀色の障壁で牙をも防ぐのだった。

 表で光が動き出すと同時に、、裏から家へと近づいていた恭弥がハウンドの足元にわざわざ一発、撃ちこんだ。
 すると恭弥を敵と認識したのか、シャドーハウンド達は融合を始めるのだった。
「合体ねぇ……獣にしちゃ利口だが、たかだか5体で俺を倒せると思ってるのか?」
 融合で恭弥よりも大きくなったハウンドが動き出す直前、後ろへと跳躍し踏み出そうとした脚を撃ちぬく。
 たったの一発だというのに、強化されたはずの融合ハウンドの前足を簡単に吹き飛ばしてしまい、その弱さに恭弥は舌打ちした。
「もっと仲間がいるんだろ。10でも20でも呼べよ」
 その言葉が通じたかどうかはわからないが、融合ハウンドは動きを止めちらりと横へ目線を送ると、住宅の横にいた5匹もこちらへと向かってくる。
 何のためにくるのか、考えるまでもない――だが恭弥は気を練り、本当にうっすらとだが笑っていた。
「そうだ――それでやっと、戦いになる」

 ふよふよと住宅周りを飛んでいたヒリュウだが、シャドーハウンド達は牙をむく事無く、距離を保ったままであった。
 やがてぐるりと一周したヒリュウが、実月の横へと並ぶ。
「こっちです!」
 ヒリュウがただ飛んだだけでは反応しなかったシャドーハウンド達だったが、サイロ側から呼びかける実月の声に反応したのか、はたまたヒリュウの尻フリフリダンスに反応したのか、3匹と2匹がそれぞれ融合を果たすと実月を追いかける。
 戦闘はまだ少し怖いが、それでも実月はその場に留まりこちらに向かってくる融合したハウンド達に向け、小瓶を投げつけた。それは足元で砕け散り液体をまき散らして、強い匂いを辺りに漂わせる。
 匂いに怯むわけでもなく向かってくる融合ハウンド達に背を向け、サイロから牛舎へと駆け出す実月。ヒリュウもその後を追うと、融合ハウンド達もそれを追っていった。

 周囲にシャドーハウンンド達がいなくなったところで動き出す、黒い人影と大柄な人影。
 黒い服に手袋、黒マントと黒づくめの千里と常久が音も立てずスムーズに玄関へ到達すると、手をかける。
 開錠するまでもなくあっさりと開く玄関に滑り込み、警戒しながらも閉じた。
(北海道の二重窓や気密サッシ窓からの侵入は相当手間だからと、玄関を選んだのは正解だったか)
「中から出たい、だが外に見張りがいて助けを待つなら、不用心だが鍵は開けておいた――ということだな。
 オイタでもしたのかぁ? 何でこんな所に閉じ込められるんだ?」
 外の騒ぎを聞きつけ、わざわざここまで来たのであろう。常久が問いかける先に、アニスがいた。
 気を楽にさせようと、あえて軽い調子で千里が手を挙げる。
「よ。中に見張りはいないのか?」
「いません。エニスは中にいれたがらないのです」
 声をかけながらも用心深く周囲を伺っていた千里だが、その言葉をすんなりと受け入れ、警戒を解く。それと同時に、今の口ぶりから気が付いた。
「閉じこめたのはエニスか。なら付け入る穴の1つや2つありそうだな――というかだアニス。お前、空飛べなかったっけ?」
「まだあんま早くとべないですし、長時間とんでられないのです……それよりいそいで、今までよりもごういんな手をつかおうとしているエニスをとめないと」
 前に落とされた事を思い出した千里が納得していると、常久がどこからか布を持ち出してきては少々サイズのでかいアニスへと変化して、その布を自分とアニスに被せる。
 体型に差はあるが、見た感じでの判別はそれほどの大差はなかった。
「身長はまあまだいいが、体重がな……」
「少しは痩せろ、おっさん――ま、少々サイズが違っても大丈夫だろ、知能低そうだし」
(エニスが主とすれば、納得のできかもしれんな)
 誘導される様を見て感じていた事であり、思わず苦笑してしまった千里だが、心配顔のアニスの頭をくしゃくしゃになで繰り回し、珍しく顔を引き締めている常久を見て、すぐに千里も表情を引き締める。
「心配そうな面すんな。わしらに任せておけば大丈夫だ」
(子供を守る――それだけは譲れない。自分の身も含めて、だ。
 ――あの『馬鹿野郎』に言った言葉を、口先だけの言葉にしない為にもな)
 常久の想いは千里にはわかりはしないが、大丈夫と言う言葉に頷いていた。
「そうだ、だからまずここから出ないとな」
 千里が小さく玄関を開け、外の様子を伺うのであった。

 裏手の方では、もはやダンプ波のサイズにまで膨れ上がった融合ハウンドを前に、恭弥はわざわざ待っていた。
 それだけの大きさを前にしながらも、蔑むような余裕の笑みはそのままである。いくら集まって威嚇してきたところで、恐怖心など微塵も感じない。
 恭弥に向かって走りだす、巨大な融合ハウンド。
 だがその速度は、脚を狙い撃って機動力を削がなければいけないほどのものではないと、上げかけた銃を下ろす。
 距離が縮まり、迫りくる爪と牙――すると恭弥の全身から漆黒のアウルが吹き荒れ、それがさらに巨大な3つ首の犬・ケルベロスを形成すると、その牙が振り下ろされる脚を食いちぎり、爪は顎を吹き飛ばした。
 そしてハウンド以上に凶暴な笑みを浮かべ、大口を開けたケルベロスは首にかぶりつき、食いちぎる。
 巨大な融合ハウンドが霧散を始めると、ケルベロスも霧散を始め、後には恭弥が立つだけであった。
 相手に合わせて数を増やす――それでも恭弥の圧倒的な力の前には、無力に等しい。
「所詮、この程度か。あっちは上手くやったかね」

 牛舎のすぐ外、煌々とベルテネットの作り出した光源で照らし出される大・中・小の融合ハウンド達。そこへ放たれた実月の力の奔流に、比較的小さい融合ハウンドが消し飛ぶ。
 しかし横から回り込む大と中の融合ハウンドが実月へと襲い掛かる――が、そこへ割り込んだ光の腕と肩にその牙が食い込む。実月は光に押されて転び、手を少しだけ擦りむいた。
 擦りむいた手を見ながら少し涙目な実月に、光が擦りむくとは比べ物にならない量の血を肩から滲ませた状態でチロリと視線を向けて「わりぃ」と、一言。
「俺の目の前でやらせると思うなよ? 姉さんのお仕置きで慣れてるとはいえ、結構痛いじゃねぇかっ」
 身体を捻って振り払い、ハルバードを突き出すものの簡単にかわされてしまう。
 だが。
 かわした先へ空から急降下してきたベルテネットが肉薄し、本から飛び出してきた猫の幻影が爪を立て、目を引っ掻くと、再び上昇して距離を置く。
「あまり争い事は好きではありませんが、そうも言っていられませんね」
「そういうことなのです!」
 ゲルダが動きが一瞬止まった融合ハウンドに指を向けると、雷を纏ったヒリュウが辺りを照らしながらも一直線に飛んでいき、派手に放電しながら融合ハウンド貫いた。
 飛び散る火花と一緒に、中サイズの融合ハウンドは霧散していく。
「戻って来て下さい」
 ヒリュウを呼び戻すが、それより先に大サイズの融合ハウンドが爪を振り下ろす。
 しかし爪が牛舎の壁に引っ掛かり前足の振りが減速して、爪ではなく腕で叩き落されはしたがヒリュウはゲルダの元へと戻っていく。
「ここまで数が減りゃ、もう大丈夫だな」
 僅かに痛む腕で、発煙手榴弾を空へと放り投げる。
 空で破裂し、白煙をまき散らすのとほぼ同時に光が小さな翼を広げ、跳躍。そのタイミングで、住宅の玄関から千里と布を被った2人が跳びだしてきた。
 小柄な方は千里と共に牛舎の中を真っ直ぐに向かい、やや大柄な方は融合ハウンドへと向かって全力で走って行く。
 融合ハウンドは一度どちらにも目を向け、鼻らしい部分をヒクヒクと動かすが強い匂いにむせたのか鼻面を振った。やがて自分の方へ真っ直ぐに向かってくる大柄な方へと踏み込み、爪の一撃。
 しかしそれは、僅かに布を掠めるだけだった。
 直前で真っ直ぐから少し斜めの移動へと切り替え、前足をかいくぐり実月達の後ろへと回り込んでいた。その間に千里と小柄な方は牛舎の中へ。
「もうこうなったら、お前さんには追わせんぜ」
 常久の低い声。大柄ではあっても背が低かったはずだが、それは傍から見ても分かるほどに巨大化し、2mほどの巨漢へと変貌した。
 背丈だけで判断していたのか融合ハウンドはこの場にアニスらしい人物がいないと分かると、牛舎の中を目指して踏み込んだが、
後ろへと跳び退り、その前を風の衝撃波が吹き抜けていった。
「行かせませんから!」
 実月が振りぬいた薙刀の切っ先を融合ハウンドに向けていた。
 融合ハウンドが後ろへ下がったところを、横から常久が直刀を突き立て、急降下してきたベルテネットの放った猫の幻影が引っ掻いていく。
 そして空から降りてきた光が融合ハウンドの前に立ち、距離を稼ぐためにハルバードを一振り。さらに後ろへと下がらせる。
「城里もアニスももう大丈夫だ。そう簡単に追える距離じゃないから、俺達も下がるぜ」
 殿を務めようと前へ出る光の横をヒリュウが通り抜け、融合ハウンド閉殻しながら突進していく。
「ヒリュウが引きつけている間にみさなん、牛舎へ!」
 その言葉に実月と常久が動きだし、ゲルダも牛舎の中へと向かい、空のベルテネットも下がっていく。光が槍先を向けたまま下がっている間、ヒリュウが融合ハウンドの周りをぐるぐると動き回り、注目を引き続けていた。
 そんなヒリュウを振り払おうと融合ハウンドの鋭い爪の一撃が襲い掛かるが、その鋭い一撃がヒリュウに当たるという直前で、融合ハウンドの頭部が破裂する様に砕け散り、霧散する。
「これで全部、だろ」
 銃を下ろす恭弥が、つまらなそうな顔をするのであった。




 アニスと合流を果たし、こうなった経緯を聞いてゲルダは眉を寄せ、小さく拳を握る。
「2人が喧嘩するなんて悲しい事です。
『相手を信じ過ぎても疑い過ぎてもいけないわ。私もそうして彼女の浮気相手を見つけたものよ』と母も言ってました。お2人には仲直りして欲しいですね」
 悲しそうなゲルダに釣られ、アニスも悲しそうに微笑むと、2人の頭に手が置かれた。
「その為に、わしらがいる――わしらに任せとけって言っただろ?」
「そういう事だな。こっちが終わったら黒松から連絡させる、必ずとれ」
 千里が自分の携帯をアニスへと渡したところで、その携帯から着信音が流れる。今更ながらだが、理恵からだった。
(まず連絡する相手が城里なんだな)
 当たり前かなどと思いつつも、光の心にはどことなく悔しさがある。ただそれは、エニスに俺達は信頼してもらえなかったせいだろうと、結論付けていた。
 そしてふと、光の傷に心配そうな顔をしている実月に気付く。
「これくらい、たいしたことねぇから気にすんなって」
 笑う光に「そういうことじゃありませんっ」と、何故か頬を膨らませて怒るのだった。
「それにしてもつくづく、私は戦闘に向きませんね……」
「適材適所ってのがあるだろ。役に立つかどうかが問題なだけで」
 ベルテネットのこぼした言葉に、帰り支度を始める恭弥は当たり前だと思っている事を何気なく呟くのだった。
 アニスと理恵が電話越しに会話している間に、千里はエニスが向かったであろう市街の方角へと目を向ける。
「さて――合流して、次はエニスの方だな」




【恋戦】衝突・前編   終


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: God of Snipe・影野 恭弥(ja0018)
重体: −
面白かった!:12人

God of Snipe・
影野 恭弥(ja0018)

卒業 男 インフィルトレイター
撃退士・
久我 常久(ja7273)

大学部7年232組 男 鬼道忍軍
育まれた心を君に・
古庄 実月(jb2989)

卒業 女 ルインズブレイド
道を拓き、譲らぬ・
地堂 光(jb4992)

大学部2年4組 男 ディバインナイト
Survived・
城里 千里(jb6410)

大学部3年2組 男 インフィルトレイター
マインスロワー・
ゲルダ グリューニング(jb7318)

中等部3年2組 女 バハムートテイマー
ぼくらのお姉さん・
Vertenette Hautecloque(jb8543)

大学部3年130組 女 ダアト