●プロローグ
久遠ヶ原島から見える初日の出は、おおよそ6:50頃から楽しめるとの気象予報だ。
当日はそこそこ晴れており、多少の雲はあっても、初日の出を拝むことが可能だという話であった。
「ふー、流石に冷えるなあ」
佐藤 としお(
ja2489)は恋人の華子=マーヴェリック(
jc0898)と共に、連れ立って温泉施設にやってきた。
日の出前は、急速に気温が下がる。
「大丈夫、寒くない? カイロとか要らない?」
足湯利用者向けに、売店では使い捨てカイロも売っている。華子は、気遣ってくれるとしおの腕をぎゅっと抱きしめて、「こうしていればあったかいです」と笑顔を浮かべた。
「いいい、要る! 欲しい! ちょうだい! カイロ!」
全身蒼白で、ガチガチブルブル震えているのは、歌音 テンペスト(
jb5186)だ。
青いポニーテイルをいつもどおりに結い上げた状態で。
腰には褌のみ。
胸はさらしのみ。
ここに、その恰好で足湯に臨もうという、ゆうしゃがいた。
風呂と言えば、手拭い・風呂桶・アヒルおもちゃの用意は完璧だ。
準備運動も、ロボットダンスのようにカクカクと、カチカチ歯を鳴らしながら念入りに行っている。
しかし、ゆうしゃ歌音には、負けられないが、勝てない相手がいた。
日の出前の、凍えるような寒さである。
「カイロ! カイロぷりーず!」
ゆうしゃは震える手を伸ばす。
としおと華子は、2人の世界に浸っていた。
全身にさぶいぼを立てて、羽のもげたニワトリもかくやという姿の歌音には見向きもせず、マリカせんせー(jz0034)の待機する足湯の方向に歩いていく。
「初日の出を見終えたら、屋台のラーメンで温まろうか」
「はい、としおさん♪ 足湯はあっちで〜す♪ (はぁと)」
あつあつカップルは、こうして足湯のほうに向かって行った。
「‥‥くっ‥‥リア充ゆるせぬ‥‥」
めらめらと歌音の心に炎が宿るが、その炎は冷え切った体を温めてはくれない。
しかし、としおと華子の行動が、ゆうしゃにヒントを与えていた。
「そうよ、マリカせんせーに、ぺたーってしちゃおう! そうしちゃおう!」
歌音は怪気炎をあげる。
「あたしは何たって、これから今年最初の日の出を拝むんだもの、ガンガンいっちゃおうぜ!」
●温泉施設
「下手な温泉施設よりも設備が充実していますね」
雫(
ja1894)は、足湯を覗き、女湯を覗き、こだわりの造りこみに感嘆していた。
勿論、表情には、さほど感情は出ていない。
「足湯で我慢しようかと思いましたが、これなら温泉に浸かってもいいと思えますね」
雫は、密かに背中の傷痕を気にしており、なるべく人前に肌を晒したくないのである。
だがこの施設では、脱衣場や浴場の壁の目隠しスイッチを入れると、あたたかい水蒸気が噴き出してきて、視界数十センチの空間となり、傷痕などを気にすることなく温泉を楽しめる仕組みになっていた。
確か考案したのは、雫自身だったような記憶もある。
こうして自分のアイデアが採用され、実用化されていると、なかなかに嬉しいものがある。
温泉の成分で髪が荒れてしまうこともあるため、使い捨てのシャワーキャップも完備されている。
「おおー、すごい。このスイッチを押すと、湯気で真っ白になるんだな」
龍崎海(
ja0565)も、面白半分に、男湯の目隠し機能を試していた。
「周囲は何も見えなくなるけど、足元はちゃんと見える程度に濃度が調整されているんだなあ。気を付けていれば、転ぶ心配もなさそうだね」
「あれから10ヶ月‥‥か」
ファーフナー(
jb7826)も、男湯の様子を確かめていた。
(職人の手で新たに作られた温泉施設か。授業での手作り感もいいが、プロの手による施設も楽しみだ)
各所に自分たちの考え出したアイデアが盛り込まれていることに気づき、口の端にそっと笑みを浮かべる。
実はファーフナーは隠れ温泉スキー。なかなか依頼くらいしか外出できない事情を抱え、久しぶりの温泉を楽しもうと、やってきたのだ。
●男湯にて
「温泉で初日の出を見るってのも面白そうだね」
海は、ゆっくりと東の空が白みゆく中、露天風呂を普通に楽しんでいた。
「あたたかくて、うとうとしちゃいそうだなあ‥‥」
ファーフナーがゆっくり露天風呂に浸かり、寝湯にも寝転んでみたりして楽しんでいると、泡あわのヒリュウを連れたグレン(
jc2277)が、自身も泡だらけで浴場に入ってきた。
「おい!‥‥まだ、途中だ!」
野太い声が浴場に響き、轟闘吾(jz0016)が、グレンとヒリュウの首根っこを掴んで、洗い場に引きずり戻す。
「闘吾兄ちゃん、早く背中流して! 面白そうな浴槽が色々あるよ!」
「待て‥‥すぐに流す‥‥動くな‥‥耳をしっかり押さえてろ」
闘吾は、うずうずしているグレンの背中から石鹸の泡をすっかり洗い流すと、ごつい手で、今度はヒリュウのスオウ君を洗い流した。スオウも泡だらけではしゃいでいたのだ。
「よし‥‥浴槽に行って良い。いいか‥‥絶対に、走るな。転ぶぞ‥‥」
「やったー! 闘吾兄ちゃんも入ろうよー!」
冷泉、露天風呂、あれこれと試して、グレンが目をつけたのは、寝湯だ。
浅くて、自分たちの身長的にも丁度良い。何よりゴロゴロできるのが実にいい。
ファーフナーが目を閉じて、心地よく横たわっているのに気づくと、グレンは目を輝かせた。
(物凄く渋いおじちゃんがいる‥‥! ちょっと話しかけてみようかな)
「ねえねえ、おじちゃんの抱負は何?」
グレンは物おじせずに話しかけた。
「少し、静かにしてくれないか」
「あ‥‥ごめん、なさい」
ちょっと、はしゃぎすぎてしまった。グレンはファーフナーに素直に謝ると、ヒリュウのスオウと一緒に、東の空へ視線を向けた。
「パサランも呼びたかったけれど、僕にはまだ、どっちかしか召喚できないから、パサラン、ごめんね‥‥」
初日の出は近い。空気が澄んできんと冷え切り、星々が輝きを失う。
青かった空は白く、徐々に茜色に染まっていく。
●女湯にて
「露天風呂で初日の出なんて、風流ですね〜」
水無瀬 文歌(
jb7507)は、アリス シキ(jz0058)に背中を流してもらいながら、久しぶりにリラックスしていた。
「細かい傷が多うございますの」
「普段は戦っていることが多いから、仕方ないよ」
「ですが、文歌さんは、アイドルさんでもございますのよ。もう少しご自愛くださいませね」
礼野 智美(
ja3600)は会話には加わらず、浴場へと足を向ける。
途端に視界が真っ白になった。
「あ、失礼。目隠し装置を使わせてもらいました」
雫の声が湯気の向こうから響いた。
智美は一瞬驚いたものの、すぐに(そういうことか)と気づき、気にせず、浴場へと向かう。
湯気の中からでも浴場の入口がわかるように、防水フォッグライトが扉の上に点いていた。
(いい湯加減だ)
広い露天風呂で智美が温泉を楽しんでいると、洗い場から文歌、雫、アリスがやってきた。
「極楽です‥‥温泉に浸かりながら年を越すなんて、贅沢ですね」
雫はここでも目隠し装置を発動させ、ゆっくりと温泉を楽しんだ。
「シキさんは冷泉へ?」
「はい。温泉と冷泉に交互に入りますことで、血行が良くなりまして、次第にぽかぽかしてまいりますのよ」
文歌にそう答え、アリスは温冷浴を繰り返していた。
冴えわたるような済んだ空気が、冷たくなる。
あたたかい風呂から湯気がどんどん宙に舞って溶けてゆく。
白んだ東の空が、茜色に色づいてきた。
●足湯にて
上半身はしっかり着込んで、厚手のジャンパーを羽織っている黄昏ひりょ(
jb3452)は、足湯のベンチに腰掛けて、マリカせんせー達にお礼を言っていた。
「マリカ先生も含め、今年も沢山の方にお世話になりました。先日俺、学園に編入して来てからちょうど5年経ちました」
おおー、と声が上がる。「いよっ、5周年おめでとー!」と歌音が声を上げる。
マリカせんせーも、にこにこしながら、「おめでとうございますー」と手袋で拍手をした。
ひりょは微笑んで、「有難うございます」と礼を言った。
「楽しかった事、辛かった事、色んな思い出がこの5年に詰まっています。
この力が時には人を傷つけてしまった事もありました。
力を持った事を呪った時期もあったのだけど‥‥
でも、学園に来てその考えも変わりました。
この力を持っていたからこそ、救えたものもあったのだと
そして、この力を持っていたからこの学園に来られたのだと」
「そうね! あたしもこの力を、この機転を持っていたからこそ、この学園にい続けられたのだと信じているわわわわわわ!」
歌音は褌&さらし装着・全身鳥肌状態のまま、マリカせんせーの上着に潜り込んでいた。
せんせーの長い紫の髪をくんかくんかして、「ジャスミンの香りね!」とシャンプーの香りを当てる。
「歌音さん‥‥ジャンパー、貸そうか? 風邪ひくよ?」
流石にひりょも気にかけて、厚手のジャンパーを脱ぎかけるが、歌音は気にしない。
「あ、あうるを全身に循環させ続けられれれば、さささささ寒くなんてないんだかららら!」
(本当かなあ‥‥)
心配するひりょ。
「無理はしないでくださいねー。あったかい梅昆布茶ならありますよー」
同じく心配するマリカせんせー。
歌音なんて全く目に入っていないカップル1組。
(寒くないかな? 歩き疲れてないかな? お腹空いてないかな? 喉乾いてないかな?
いま、彼女は何を思っているんだろうか?
こんな時くらい彼女の事だけ思っていても良いかな?
来年もまたこうして二人で過ごしたいね‥‥)
としおは華子を見つめ。
(ずっと一緒に‥‥としおさんと、二人の時間を過ごします。二人の時間。楽しみましょう♪
としおさんの事だけを考えることが、わたしの初日の出の思い出になるんですから‥‥)
華子はとしおを見つめていた。
「寒くないかい?」
「はい、大丈夫です。でも‥‥少し寒い、かも?」
「じゃあおいで。くっついていれば、少しはあったかいよ」
見せつけられるようなアツアツぶりに、ひりょは苦笑し、歌音は鼻息を荒く噴きだし、マリカせんせーは「あらあら」と穏やかに微笑んだ。
「あたし足湯は初体験ですけれど、これは水虫が治りそうですね! あたし水虫じゃないですけど」
わざと大声でそう言って、歌音はお湯をくんかくんかして香りを確かめる。
泉質上、別段、香りはない。
だが。
「この後、初日の出を見終わったら、馴染みのラーメン屋台に連れて行ってあげるね。美味しいしすっごくあったまるからさ!」
「本当ですか? は〜い、行きます! 嬉しいです〜♪」
歌音には、このカップルの会話だけで、足湯がラーメンの汁の匂いに感じられた。
「あたしもラーメン食べたいですぅ、せんせー(はぁと)」
「あらあら、ここには梅昆布茶しかないのですー」
せんせーは困ったように笑うと、「確か売店に簡単ヌードルが売っていたと思うのですー。おごりましょうかー」と気を利かせた。
「歌音さんのその恰好は流石に見ていて寒いですし、簡単ヌードルを食べながら初日の出を拝むのもありだと思うのですー」
せんせーは足を拭いて、つっかけを履き、売店へ去っていった。
「本当にジャンパー要らない? 大丈夫?」
ひりょが歌音を気遣う。
鼻水をすすりながら、ゆうしゃは首を縦に振った。
「要らない‥‥あたしには、マリカせんせーの簡単ヌードルがあるから‥‥」
ゆうしゃ、激つよである。
せんせーが、簡単ヌードル3つにお湯を入れて持ち帰った頃には、東の空が白く明るくなりはじめていた。
●初日の出!
「すっげー!」
グレンが大声を上げる。
「綺麗だなあ」
海が目を細める。
ファーフナーは黙ってじりじりと昇りゆく太陽を見つめ、闘吾も同じように見入っていた。
「僕の抱負は‥‥フェニックスみたいに、転んだって何度も立ち上がれる男になること!
2017年は鳥の年なんでしょ?
フェニックス、見守っててくれるかな‥‥!」
グレンはスオウを抱えて、初日の出を見ながら抱負を語った。
「兄ちゃんたち、おじちゃんの抱負も、聞きたいな!」
「より良い対人関係を築くこと、かな。2016年は、天魔情勢も色々動き、人界との関係も変わってきたし、個人としても、依頼から私事まで思うことが沢山あったから‥‥」
海は答える。
「‥‥妹の力になりてぇ」
闘吾はぼそりと呟く。彼には、足の不自由な妹がいるのだ。
「俺にゃあ、具体的に何をしてやっていいか、わからねえ‥‥あいつはあいつで頑張っている‥‥だが、応援してやりてぇんだ」
「そうなんだあ。おじちゃんは?」
「俺は、抱負は心に秘めておくものと思っている‥‥」
グレンに問われ、ファーフナーは照れ隠しに他所を向いた。
(仕事では誰かの幸せのために、プライベートでは、身近な者――友人や飼い猫の幸せのために、生きたいと思う‥‥が、こんな恥ずかしいことが言えるものか)
温泉で1年の疲れを癒し、新しい年に身を浸しながら、去りゆく1年を振り返る。
幾つになっても、人は変われるものなのだと、ファーフナーは思う。
以前の自分には考えられないことだったが、案外、悪くない。
「目が、目がぁ!」
初日の出を直視&ガン見した歌音が、目を押さえて転げまわる。
足湯では、ひりょが日の出に魅入る隣で、そんな光景が繰り広げられていた。
「だいじょーぶですー? 簡単ヌードル、食べられますー?」
「食べられます!」
歌音はすぐに立ち直ると、マリカせんせーの差し出したあたたかいカップ麺を受け取り、かき込んだ。
お腹から熱が全身に広がっていくのが感じられる。
「せんせー、あたしのほうふはね‥‥冷奴や麻婆が好きかな。グラタンも良いわね」
「それは豆腐だろ」
「ツッコミサンクス!!」
ひりょに礼を言って、続ける歌音。
「せんせー、あたしのシン・抱負はね‥‥『来年の初日の出も、こうして見れますように』なの。来年‥‥きっと、迎えられますように」
「そーですねー。次は、もっとあったかい恰好をしてきてくださいねー」
せんせーは苦笑した。
「ひりょさんの抱負はなんですー?」
「俺にとっては、この学園での思い出は大事な宝物です。来年も皆と楽しい思い出を作っていきたい、それが俺の抱負です」
「そういうせんせーは?」
歌音が身を乗り出す。
「そうですねー、そろそろいい人を探したいのですー。せんせーの食費をまかなってくれる人なら、割と誰でもおっけーなのですが‥‥」
せんせーの抱負を聞いて、(これは無理だな‥‥)と内心思う二人であった。
一方、カップルのほうは。
「今年は自分にとって節目の一年。
来年はもっと、自分の生活に、時間的にも精神的にも余裕が持てる様にしたいな。
そうすれば華子と一緒に過ごせる時間も増えて、僕的には嬉しいんだけどね。
華子はどうかな?」
「私の抱負は一つだけ‥‥来年も二人で一緒の時間を数多く過ごせる様に頑張るだけです♪」
華子は気合いの入った眼で彼氏を見つめた。
「私、としおさんの余裕を作るお手伝いをします。だから、一緒に過ごす時間を、余裕を、作っていきましょう」
女湯では、目隠し湯気を透かして、赤い太陽が見えてきたところだった。
湯に浸かったまま、女性陣は自然と初日の出に手を合わせていた。
雫は、新年の抱負を問われて、こう言った。
「奥義を新たに2〜3個習得するのを目指しますかね‥‥。あと‥‥失った記憶を探してみますか。いい加減、待つのでなく、自分から探しに行きましょうかね」
智美は、「んー‥‥これまで通り、かな」と言いつつも、言葉を添える。
「撃退士として、依頼を全力で遂行。だけど‥‥昨今の状況を見ると、臨機応変に対応、が今まで以上に重視される気もするし‥‥難しいな」
「昨年はケッツァーの悪魔さん達と一時同盟を結びましたし、私はこんな友好関係が広げられる様に、天魔さん達との橋渡しをしていきたいですね。そしていつか、交渉役とかでもよいので、天魔さんたちの住んでいる世界にいってみたいです」
文歌は湯船で体を伸ばしながら言った。
「相手の住んでいる所にいけば、より相手の事を理解できると思うんです。シキさんの今年の抱負はなんですか?」
アリスは、初日の出に手を合わせつつ、ゆっくりと答えた。
「自分で色々出来る人になりたいと思います。喫茶店を開く夢をかなえるために、まずは衛生管理者の資格を取りたいですし、経営や経済のお勉強もしたいです。DIYも頑張ってみたいと思います」
「いっぱいありますね。叶うといいですね」
「はい。有難うございます」
文歌に微笑むアリス。文歌は、こそりとアリスだけに耳打ちした。
「昨年は結婚しましたし、今年はそろそろ赤ちゃんがほしいかも‥‥なんてね」
ほんのり顔を赤らめる文歌。アリスは小声で、「叶いますように」とささやき返した。
●エピローグ
湯上がりに、売店で瓶入りのコーヒー牛乳を買い、腰に手を当てて飲む海。
全く同じ姿勢で、瓶入りの牛乳を飲み干す、グレン。
「やっぱり湯上がりは、コーヒー牛乳じゃないのかな?」
「牛乳だよ。海兄ちゃん何言ってるの」
お互いに、お互いの好みをかけて、卓球勝負が始まろうとしていた。
「皆さん、湯冷めしますから、早めに寮に戻ってくださいねー」
マリカせんせーがヒトコト、声をかけていく。
「本年もよろしくおねがいしますですー」
「わたくしからも、よろしくお願いしますわ」
「‥‥ヨロシク、だな」
アリスと闘吾も、集まってくれた学生たちに礼をする。
「歌音さん、そんな寒い恰好で、足湯をお使いになりましたの? ゆうしゃですわ!」
今更ながら、アリスは歌音の寒そうな様子に驚いていた。
としお&華子カップルは、寄り添って屋台ラーメンへと向かい、あとの者は三々五々散ることになった。
赤かったお日様が徐々に黄色く、白くなっていく。もう眩しくて直視することは出来ない。
2017年の正月は、かくして、あたたかなお日様の光に包まれて、始まった。
良い一年になりますように‥‥。
皆の願いを、思いを、抱負を、そっと受け止めて、燦々と太陽は輝き続けた。