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マスター:牛男爵
シナリオ形態:イベント
難易度:易しい
参加人数:25人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2014/02/18


みんなの思い出



オープニング


 ここは、とある湖。
 四方を山に囲まれたこの湖は、真冬になると湖面が凍りつく。
 冬場のレジャースポットとしては有名で、週末ともなればカップルや家族連れで大賑わいだ。
 今日も、スケートリンクには大勢の人影がある。

 そこへやってきたのは、一頭のペンギン。
 丸々と太った、大人の皇帝ペンギンだ。
「わぁ〜かわいい〜♪」
 子供たちが駆け寄った。
 次の瞬間!

 ザシュウウウウッ!

 ペンギンの翼が一閃して、子供たちは血煙を噴き上げた。
「キャアアアアアッ!」
 悲鳴とともに逃げだす子供たち。
 騒ぎを目にした大人たちも、いっせいに逃げてゆく。
 そう、このペンギンは天魔なのだ!




「ガキども集まれー。ディアボロ退治の時間だぞー!」
 校内放送が流れて、学生たちはブリーフィングルームに集められた。
 いかにもテキトーそうなオッサン型のオペレーターが、概要を説明する。
「敵は、ペンギン型のディアボロ。子供たちを襲って、2人にケガを負わせている。凶悪な天魔だ」
「たった一頭のディアボロを倒すのに、これだけの人数を集めるとは……よほどの難敵ですね?」
 まじめそうな生徒が訊ねた。
「いやぁ、たぶん、おまえ一人で勝てるんじゃねーか?」
「は……? では何故これほどの人数を……?」
「場所がスケートリンクなんだわ。だからまぁ、ついでに遊んでこいっつー、俺の親心だな。ひとりでスケートしても虚しいだろ?」
「ひとりでサクッと倒して帰還すれば良いだけのように思いますが……」
「おまえなぁ……そんなことだから友達ができねぇんだよ。……いいか? 仲間と力を合わせて強敵を撃退! そこから生まれる、絆と友情! そして愛! これこそが撃退士の醍醐味だろうが。ひとりでペンギン倒して、友達できるか? そういうことだよ」
「……でも、俺ひとりで倒せちゃうんですよね?」
「くどいヤツだなぁ、おまえも。べつに、全員で戦う必要ないだろ? 手が余ったらアイススケートすればいいし、近くにはワカサギが釣れるポイントもある。なんなら、2、3人でペンギン倒しにいって、あとの連中は好きなように遊んでもいいんだ」
「ほとんどの参加者が遊ぶことになるのでは……?」
「なにか問題あるか?」
「……いえ。ありません」
「そうそう、一応撃退依頼だから報酬も出るぞ。たまにはパーッと羽を伸ばして遊んでこい! まぁペンギンは羽のばせないけどな、はっはっは!」




リプレイ本文



 いざ、前置き無用でペンギン狩り開始!
 トップバッターはソフィスティケ(jb8219)
「皇帝の威厳で、胸を貸してー!」
 重体上等で真正面から天魔をモフりに行く命知らずが、銀盤の上にいた。
 冷静にシールドを活性化しているが、そもそも冷静な人は正面から突撃しないという説もある。
「いっしょに、お魚食べようね? あと、いっしょにギター弾いたり? もふもふしたり?」
 ニヤケ顔で突進する、無謀少女ソフィスティケ。
 逃げるペンギン。
「って、うおおおい! 逃げんなゴルァァ!」
 一瞬で豹変すると、ソフィスティケは全力で走りだした。
 が、氷の上をすべるペンギンに追いつけるはずがない。
「このクソがぁー! おとなしくモフらせろやぁー!」
 ヴァルキリーナイフを投げて退路を断とうとするソフィスティケ。
 そこへ、おかえしとばかりにペンギンの投げた巨大な氷塊が!
「ぺんごぉぉっ!?」
 謎の悲鳴を上げて、ソフィスティケは氷ごと画面の端まで吹っ飛んでいった。
 グチャッ!


「ソフィスティケさんの仇は俺が討ちます!」
 桜井疾風(jb1213)は遁甲と水上歩行を使って、敵の背後から迫った。
 忍軍の常套手段だ。氷の上でも、水上歩行を使えば滑らない! たぶん!
 天魔退治は今日が初めての疾風。彼は緊張のあまり、オフィサーの話をしっかり聞いてなかった。おかげで、禁断のガチ戦闘プレイングだ! まじめにやったら負けるって言ったのに!
「くらえ、影縛り!」
 ペンギンの影に苦無が突き刺さった。
 疾風は刀を抜き放ち、相打ち覚悟の斬撃を浴びせる。
 が、ペンギンは冷静だった。懐からバナナを取り出して皮を剥き、実をモグモグ。しかるのち、バナナの皮を疾風の足下にポイ♪
「ばななぁぁ……ッ!?」
 足を滑らせた疾風は、後頭部を氷に強打して失神KO。
 水上歩行でバナナの皮は防げない!



「今日は、静岡県某所の天然スケートリンクに来ておるのぢゃ」
 毎度おなじみ流浪の解説役Beatrice(jb3348)は、フィギュア選手みたいに華麗な衣装で登場。
「もちろん遊びではない。天魔退治ぢゃ。……が、さっそく二人やられてしまったのう。先行き不安ぢゃ。……さて、次は誰の出番かの?」


「今度の相手はペンギンか……。テイムしてやろうではないか!」
 ドーンと現れたのは、ラテン・ロロウス(jb5646)
 名前を見ただけで結果は明白だが、ともあれ戦闘開始。
「氷上の戦闘は初めてだ……が、準備は万全!」
 彼が手にしているのはスケボーだった。氷の上だから滑れば良いと判断したのだ。
 おお、なんと理知的な判断! ラテンの頭脳に隙はない!
 念のため、すべりをよくするための油(ガソリン)を氷の上にまいて、いざ突撃!
「ペンギンの弱点は火。……だが、火炎放射器は持ってない。ならば、流星カレーで代用だ!」
 スケボーで氷上を滑りながら、ラテンはペン太のもとへカレーを届けた。
 さらに『友達汁』を発動して、私と友達になぁ〜あれ!
 すぱーん!
 おことわりですという感じでペンギンビンタが炸裂し、ラテンはスケボーごと湖の彼方へ転がっていった。
 どぼーん!
 さぁ、次いこう。



「うにゅ……寒いのですぅ……」
 深森木葉(jb1711)は着物の上からセーターやらコートやらを着込み、マフラーぐるぐる巻きの雪達磨状態で登場。
「ペンギンさ〜ん。もふもふ〜♪」
 無邪気に走っていく木葉。
 どう見ても、戦う気ゼロ!
 おまけにツルッと足を滑らせて、氷の上をころんころん。
「あぅあぅあぅ……!」
 すぱーん!
 ビンタをくらった木葉は、ラテンと同じコースで転がっていった。
 どばーん!
 次!


「木葉ちゃんの仇は、わたくしぎゃあ!」
 セレブっぽく登場したシェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)は、ドリフっぽくスッ転んだ。
 運動音痴の彼女は、氷の上で立つのも一苦労なのだ。
「いたた……。こ、これは天魔の罠よ! まともに立たせないようにして、わたくしの矜持ともども陥れる気だわ!」
 己の運動音痴を棚に上げて、天魔のせいにするシェリア。これぞ貴族!
「きゃあっ!?」
 立ち上がったとたん、ふたたびベチャッと倒れるシェリア。
「い、いまのは天魔の念動力よ!」
 言いわけしながら身を起こすシェリアだが、3秒後にはまた転んでいた。
「か、風のイタズラよ!」
 頭から血を流す彼女の姿は、完全に一人コントだ。天魔討伐以前に、アイスリンクに殺されそうな勢いである。
「なんの。わたくしにはこれがありますわ……。テレポーテーション!」
『瞬間移動』で敵の目前に移動したシェリアは、血まみれで身構えた。
「ぜぇはぁ……。ここで会ったが百年目! 必殺、フランスパン一閃突き氷漬けバージョン!」
 ただでさえ硬いフランスパンをガチガチに凍らせたものが、シェリアの手から繰り出された。これはまさに凶器!
 でもV兵器じゃないから、天魔には通じないぜ!
 すぱーん!
 ごつーん!
 氷の上を転がっていったシェリアは、木葉と頭をぶつけて気絶した。
 ダメだこりゃ。


 そこへ、ラッコ着ぐるみでスイーッと仰向けに滑ってきたのは、鳳静矢(ja3856)
「待たせたな」
 なぜかキメ顔で微笑むと、静矢は懐からハマグリを取り出した。
 そしてラッコさながらの動作でハマグリ同士を叩きつけて中身を引き出し、ペンギンの前へ。
「どうだ? うまいぞ?」
 すぱーん!
 次!



「ペンギン……寄るな、近付くな」
 動物嫌いのパウリーネ(jb8709)は、射程ギリギリの所から銃を撃っていた。
 いままで描写がなかったから誰も気付いてないだろうが、じつはソフィスティケが登場したときから援護射撃している。でも一発も当たってない。
 その隣では、友人のバプティスト・マイヤー(jb8747)が同じように拳銃を撃ちまくっていた。彼もまた、援護役に徹するつもりだ。
 が、率先して近接戦闘を挑む人は、もういない。『援護する』って書いた人、大杉ィ!
「これが日本の誇る『ゆるキャラ』……」
 などと口走るパプティストには、緊張感のカケラもない。すでに6人やられてるのだが、大丈夫だろうか。
 そうこうしている間に、ペンギンが腹這いで滑走してきた。
「マイヤー殿、前衛をたのむ。我輩が援護しよう」
「いや、俺が援護するからパウリーネさんが前に」
「ことわる。絶対に前線には立たない」
「俺だってイヤだ!」
 押しつけあいをする二人のもとへ、ペンギンが迫る。

「援護するよ!」
 クオン・アリセイ(ja6398)が、クリスタルダストを撃ちこんだ。
 しかし、寒さに強いペンギンには通じない。
「通じない……? なら、囮作戦だ!」
 クオンは氷の塊を切り出すと、おもむろに氷彫刻をはじめた。
 彼の狙いは、氷像で自分のコピーを作り、敵をおびきよせること。
「ふ……。完璧な作戦だね。ああ、この天才的な頭脳が怖い……」
 バラのようなアウルをまきちらして、得意げに微笑むクオン。
 これには、パウリーネもパプティストもMSも、ツッコミの言葉が思いつかなかった。
 しかしペンギンも唖然としてなりゆきを見守っているので、わりと作戦成功!
 クオンは流れるような手つきで氷像を彫り続け──じきに彼自身をモチーフにした彫像が完成した。
「ああ、さすがボク。氷の姿でも美しい……。この芸術美は、もはや犯罪……!」
 髪を掻き上げながら、完璧なシャフ度で勝ち誇るクオン。
 たぶん彼は、ほかの撃退士たちとは違う世界に生きている。
「さぁペンギン君。遠慮なく、これを攻撃するといい。あまりの美しさに躊躇するかもしれないけれど、製作者のボクが許そう。そしてキミが隙だらけになったところをボクたち3人が攻撃するから、画面が映えるようにうまく倒れてくれ。いいかい?」
 映画監督のように演技を指示するクオン。言ってることはアレだが、態度は真剣そのものだ。
「では、はじめよう。戦闘再開!」
 その直後、ペンギンビンタが炸裂してクオンは吹っ飛んでいった。
 言うまでもないが、氷像ではなく本人のほうである。

「ええい、なにをしておるのぢゃ!」
 状況を見かねて、Beatriceが走ってきた。
 スケート靴の刃が氷を削り、硬い音を立てる。
 そしてBeatriceは、解説者風にジャンプ!
 トリプルアクセルからのクレセントサイスが、周囲の物体を無作為に切り刻む!
 ザシュゥゥッ!
「「アバーッ!」」
 パウリーネとパプティストは、血だるまになって倒れた。
 と同時に、着氷したBeatriceをペンギンビンタが襲う。
 びたーーん!
「アバーッ!」
 こうしてBeatriceたち3人も、どこかへ転がっていった。



「一応は仕事しておこうかな」
 ジェンティアン・砂原(jb7192)は、遠くから戦況を眺めていた。
 あまりやる気はないが、これでも撃退依頼だ。万が一にも討ち漏らしてはならない。
 そこへ、つるっと滑って転んできたのは片桐のどか(jb8653)
「いたた……いけると思ったんだけど……。スケート難しいなぁ」
「大丈夫かい、お嬢さん。よければ僕が教えてあげるよ?」
「いいんですか? でも、天魔退治の仕事が……」
「いいって、いいって。だれかにまかせて、僕らは冬のリゾートをたのしもう」
「そうですね。あのペンギンさん、かわいいし。私には攻撃できそうにないですから」
「よし、そうと決まれば練習だ。さぁ僕の手につかまって」
「はい」
 みごとナンパ成功!
 さすがナンパ師!
 仕事しろ!
「私、これが初めての依頼なんです。こういうラクな依頼って、よくあるんですか?」
 ジェンティアンに手を引かれて滑りながら、のどかが問いかけた。
「よくあるってほどじゃないけど、ちょいちょい見かけるかな」
「遊んでるだけで報酬もらえちゃうなんて、夢みたいですよね〜」
「しかも、こんなにカワイイ子と。ね」
「あはは。お世辞が上手なんですから」
「僕は口下手で有名なんだけどなぁ」
 などとイチャイチャする二人。
 うっかり転んでラキスケとかないぞ! ないからな!



 さて、そのころ。
 緋流美咲(jb8394)は、天魔をほったらかしてフィギュアの練習に励んでいた。
『ダンス』で披露される軽快なステップは、みごとなものだ。それはまさしく、銀盤に咲く一輪の華。
 だが、そこへペンギンがやってくる。
「む……。来ましたね!」
 眼光鋭く光纏する美咲。
 そして繰り出される、華麗な演技!
「シットスピン!」
 片足でしゃがみ、コマのように回転しながら両手の小太刀で斬りつける美咲。
 しかし残念なことに、敵は近付いてきてくれなかった。
「ならば、これよ! くらえ、ダブルアクセル!」
 前向きに踏み切り、二回転半しつつ『スマッシュ』をぶっぱなす美咲。
 しかし高速回転中のスマッシュは精度が悪く、敵に当たらなかった。
 そして着地の直後、ペンギンがクワドロプルアクセルで斬りかかる。
 美咲は背中を反らせて、のけぞりながら回避!
「イナバウアバァーーッ!」
 よけきれず、技名がそのまま断末魔の悲鳴になってしまった。無念!



「一体なにをやっているのだろうな……」
 ペンギンに手こずりまくる仲間たちを眺めながら、天風静流(ja0373)は冷静に呟いた。
 自分が手を出せばあっというまにカタがつきそうだが、あまり戦う気がない。今日はのんびりしに来ただけなのだ。
 余興でフィギュアのまねごとなどしてみるが、撃退士の身体能力だと四回転ジャンプぐらいは楽勝である。『全力跳躍』とか使えば、十回転以上も余裕だ。もっとも、撃退士は公的な競技に出場できないので、どこまでも見世物でしかないが。
 外式『鬼心』『黄泉』で肉体を強化しつつ、人間離れしたジャンプ技をひょいひょい披露する静流。その表情は、いつになく楽しげだった。




 さて、場面替わってワカサギ釣り場。
「ワカサギ釣りか。ひさしぶりだなぁ」
 千葉真一(ja0070)は、防寒着をたっぷり着込んで釣り竿をにぎっていた。
 凍りついた湖の上だが、天気は穏やかだ。絶好の釣り日和である。
 ときどき遠くから「アバーッ」とかいう声が聞こえるが、気にしなければ気にならない。
 すでに真一は30匹ほど釣り上げており、獲物は浅く掘った氷の穴に泳がせてあった。
 もうすこし釣ったら、岸に戻って唐揚げにしよう──
 そう思った矢先、ペンギンが襲撃!
 食い荒らされるワカサギ!
「な……っ!? おのれ、天魔め! ゆ゛る゛さ゛ん゛っ!」
 真一は立ち上がると、風もないのに真っ赤なマフラーをはためかせた。
 そして、光纏!
「変身っ!」
 キラーーン!
 閃光とともに降臨したのは、正義のヒーロー・ゴウライガ!
 その全身から太陽のごとき輝きがほとばしり、どこからともなく「IGNITION!」というイケメンボイスが響きわたる。さらに背中からは燃えさかる翼のようなアウルが噴き出して、「BLAZING!」という声とともに真一を加速させた。
「行くぞ! ゴウライ、流星閃光キィィィック!!」
 全力で加速した真一は足を滑らせ、後頭部を打って気絶してしまった。
 ……まぁ重体中だったしな。



「やれやれ。さわがしいねぇ……」
 ふわぁとアクビしながら、九十九(ja1149)は氷の穴に糸をたらしていた。
 絶賛重体中の彼は、戦闘もスケートもする気ナシ。
 ただ、釣りだけはわりと真剣だった。
 というのも、三毛猫ライムにワカサギをせかされているのだ。そもそもこの依頼に参加したのも、重体の罰ゲームとしてライムに強要されたためである。それはもう必死でワカサギを釣り、ライムの機嫌をとらねばならない。
 わりと器用な九十九なので、釣果は悪くなかった。
 しかしワカサギは小さいため、なかなかライムが満足しない。
「にぃ〜」
 はやく次の獲物をよこせとばかりに、九十九の足をてしてしするライム。
「まぁちょっと待つさぁね……っと」
 吊り上げたワカサギを、九十九が放り投げた。
 ライムは軽くジャンプして、空中でキャッチする。
「まだまだ足りないって顔だねぇ……。ま、のんびりやるさぁね」
 熱い中国茶をすすりながら、粽をかじる九十九。
 どこかから聞こえてくる悲鳴にも我関せずと、彼は平穏に釣りをつづけるのだった。



「ペンギンのディアボロか……」
 遠くで暴れまわる天魔を眺めながら釣りに興じているのは、神凪宗(ja0435)
 どういうわけかキツネの着ぐるみ姿だが、他意はない。単なる防寒対策だ。
 いつもの彼なら率先してディアボロ退治に行くのだが、あいにく今日は重体の身。のんびりと釣りをたのしみつつ、休養しようというわけだ。
「ふむ。なかなかよく釣れる」
 ポイントが良かったのか、宗は次々とワカサギを釣っていた。
 あるていど数が揃ったところで、調理開始。
 といっても、レンタルしたフライヤーで揚げるだけだ。
 衣の付けかたにバリエーションを持たせて、唐揚げ、竜田揚げ、天ぷら、フライ、フリッターと、飽きないよう工夫してみる。
「たまには戦場を離れてゆっくりするのも、悪くないものだ……」
 クールに呟く宗。
 しかし何故キツネ着ぐるみなのかは、彼以外だれにもわからなかった。



 そんなふうにのんびりと釣り糸を垂らす男たちから離れたところで、最上憐(jb1522)は『釣り』ではなく『漁』をおこなっていた。
 まずは『影鎌』で氷に大穴を開け、『発破』を水面にぶっこむ。
 衝撃で浮かんできた獲物を『ダークハンド』で回収。
 漁業法がヤバいんじゃないかという手法だが、バレなければ問題ない!
「……ん。釣れるまで。待つのは。餓死する。ばーんと。やって。どーんと。捕る」
 つかまえた魚は、持参したカレーに投入。
 これぞ、ワカサギカレー!
「……ん。カレーも。ワカサギも。鮮度が命。早急に。迅速に。胃袋へ。ご案内」
 生きたままのワカサギを、カレーごと躍り食い──いや、踊り飲みする憐。
 しかし、こんなもので足りるわけがない。
 おかわり用にと発破を湖に撃ちこむ憐。
 だが、収穫はゼロ。さっきの攻撃で、ここらの魚はみんな逃げてしまったのだ。
「……ん。あらたな獲物を。狩りに。ゆく」
 憐の食べ歩きが始まった。



「ワカサギの天ぷら最高!」
 灰崎ショウゴ(jb8985)はワカサギを釣りまくり、食べまくっていた。
 もともとはペンギンをおびきよせるエサにするため釣っていたのだが、ちょっと味見してみたら凄くおいしかったのだ。
「これも任務のため、人類のため」
 などと言いながら、満面の笑顔で天ぷらをほおばるショウゴ。
 どう見ても人類のためではなく個人的な食欲のためだが、やむをえない。腹が減っては戦が出来ぬのだ! 戦をする気があるのかどうか、怪しいけども!
「む……!」
 そのとき、ペンギンが近付いてくることにショウゴは気付いた。
 当初の作戦を思い出して、ワカサギをばらまくショウゴ。
 そこにダイブしてきたのは、憐だった。
「なに……!?」
 想定外のできごとを前に、ショウゴはうろたえた。
 しかし、よく見ればペンギンも一緒に魚を食べている。
 ちょっとイレギュラーな要素はあるが、狙いどおりだ!
 が、なぜかショウゴは自分で攻撃する気はなかった。
「よし! 攻撃するなら今だ!」
 声を張り上げるショウゴ。
 シーーーン。
「あ? え……?」
 周囲には憐しかおらず、しかも彼女は戦闘する気ゼロだった。
 すぱーん!
「アバーッ!」
 ペンギンビンタがショウゴの顔面に炸裂して、以上!



「釣れない……寒い……飽きてきました……」
 思うように魚が釣れず、雫(ja1894)はイライラしていた。
 釣れないことより、おなかがへっているせいでイラついてるのかもしれない。
 本来こんなチマチマ釣るよりガチンコ漁などのほうが性に合ってるのだが、以前叱られたことがあるため自重している。
 とはいえ、こんなに殺気を放っていたら、釣れるものも釣れないだろう。
 そこへ、ペンギン登場。
「邪魔です。向こうに逝っていなさい!」
 雫は大剣を取り出すと、相手を見もせず横薙ぎに抜き打った。
 スカッ
 腹這いで滑ってきたペンギンは、剣の軌道をくぐりぬけて接近。
 すぱーん!
 こうして雫も遠くへ転がっていった。
 おお、学園最強レベルの撃退士を一撃で倒すとは。このペンギン、何者だ。



 そんな、屍山血河の中。
 姫路明日奈(jb2281)は、尻尾に竿をくくりつけて釣りに挑んでいた。
 尻尾でアタリが取れるので、両手はフリー。したがって、釣りをしながら料理可能だ。
 これぞ、尻尾持ちにしかできない高等技術! 釣りたてのワカサギを揚げまくるぜ!
 そこへ、馬鹿でかい男がやってきた。
 身長231cmのはぐれ悪魔、武田誠二(jb8759)だ。かつて小さな女の子に親切にしてもらって以来、彼はロリ……子供が大好きなのだ。ファッションセンスゼロ、髪はボサボサで、昼間から缶ビール片手にうろつく姿は、360度いずれから見ても不審者だ。道を歩いてるだけで職務質問されるタイプである。おまえは俺か。
「はぁはぁ……ねぇ、お嬢ちゃん。おやつ食べない?」
 なぜか息が荒いのは寒さのせいだ。だんじてロリ(略
「わぁ、ありがとうございますぅ」
 うめぇ棒(シメサバ味)をモグモグする明日奈。
 その姿を肴にしながら、グビグビとビールを飲む誠二。おまおれ。
「にゃ、お礼にお魚あげますね」
 明日奈がワカサギの南蛮漬けを差し出した。
「うまい……。女の子の手作り料理……」
 怪しげに微笑みながら、南蛮漬けをつまみ、ビールをあおる誠二。おれおま。
 まさに至福のひとときだが、空気読まずに天魔襲来!
「人類の平和はボクが守る! くらうがいいにゃ! 華麗にゃる徒手空拳! 必殺ねこぱーんち!」
 とびかかる明日奈。だが、尻尾に竿をくくりつけていたため糸に引っ張られて顔面から転倒。そこをペンギンに蹴られてアバーッ!
「少女になんてことを……。ゆ゛る゛さ゛ん゛!」
 怒りのあまり、光纏するのも忘れて殴りかかる誠二。
 すぱーん!
「アバーッ!」
 右手に缶ビール、左手に南蛮漬けを持ったまま、誠二は転がっていった。
 ……だれか倒してくれよ、この天魔。


「ここはアキに任せるのですよぅ!」
 惨状を前に、鳳蒼姫(ja3762)がペンギン着ぐるみで駆けつけた。
 まじめな戦闘をする気は微塵もなく、Let's☆ケツ振りダンス!
 天魔もノリノリで踊りだすぜ!
「さぁさ、もっとケツ振っていくですよぅ☆」
 銀盤の上でおしりを振る、ペンギン2匹。
 えーと、アキさん……? これは一体……?



「よし、大体みんな遊び終わったな?」
 勝手に決めつけてニヤリと笑うのは、爆破オチに定評のあるラファル A ユーティライネン(jb4620)
 蒼姫が一緒に踊っているが、こまけぇこたぁいーんだよとばかりに、全兵装を展開するラファル。彼女に迷いはない!
「いくぜ! 十連装誘導弾フィンガーキャノン! 全弾斉射!」
 ズドドドドドド!!
「ひどいですよぅぅ……!」
 ミサイルの雨がぶちこまれて、蒼姫は吹っ飛んだ。
 が、ペンギンは空を飛んで華麗に回避!
「なに……!? ペンギンのクセに空を……!?」
 あなただってペンギンのくせに空を飛ぶじゃないですか、ラファルさん。
 そんな彼女の脳天にペンギンが着地して、ラファルはペシャンコになった。



 なんということか。気付けば18人の撃退士が、たった1匹のペンギンに撃退されていた。
 このままでは任務失敗だ。
「そうはさせない……!」
 バナナの皮に敗れたはずの疾風が、ここで立ち上がった。
 おお、これは奇蹟か。
「重体にならないかぎり、俺は戦う!」
 撃退士としての生きかたを見失い、ネットで漬物売って暮らそうかなと悩んでいた疾風は、その迷いを断ち切るように突撃した。遁甲も水上歩行も使わない。小細工なしで、一本の刀に命を賭ける。
 翼を広げて迎え撃つペンギン。
 ビシュッ!
 剣光一閃。
 両者が交錯して、血煙が上がった。
 どさりと倒れたのは、ペンギン天魔。
「やった……」
 頬の返り血をぬぐいながら、疾風は白い息を吐いた。
 ひとりシリアス顔で勝利に酔う疾風。このとき彼は、伝説のペンギンスレイヤーとなったのだ。




「無事に天魔退治が終わりましたね。さぁみなさん、お食事をどうぞ」
 木嶋香里(jb7748)は、リンクの外に調理場を設営してワカサギの天ぷらを提供していた。それだけではバリエーションが貧弱なため、事前に山菜を摘んできてある。
「ほう。これはなかなかの美味ぢゃ。シソの風味が良いのう」
 などと言いながら、Beatriceは山菜の天ぷらをほおばっていた。
「やっと、食料にありつけました……」
 釣果ゼロでペンギンに吹っ飛ばされた雫は、疲労困憊しつつ天ぷらを食べている。
 さきほどまでのイライラも、これでスッキリ解消だ。
「しかし、予想以上の強敵でしたわね……」
 揚げたフランスパンをラスクみたいにかじりながら、戦いを振り返るシェリア。
 彼女の場合、敗因は100%自分にあるのだが……。
「斡旋官は弱いって言ってたのに……だまされたのですぅ!」
 木葉は、ヤケ食い気味に天ぷらを食べまくっていた。
 ああ、ペンギンをもふる予定だったのに!
「海のディアボロは、強さが読めないにゅ……」
 明日奈が、ひどく実感のこもった声音で言った。
 これまでの経験上、海産物型の天魔にはロクな記憶がない明日奈。その言葉には重みがある。

 そこへ、のっそりと誠二がやってきた。
「お嬢ちゃんたち、一緒に飲まない……?」
 缶ビールを手に、未成年の少女たちを違法行為に誘う不審者。
「ごめんなさい、高校生なので! あ、天ぷらいかがですか?」
 元気いっぱいに、香里が応じた。
 あふれる笑顔は太陽みたいで、どんより陰気顔の誠二との間には夥しい数の等圧線が描かれている。
「美少女の手作り天ぷら……当然いただく……」
 女の子たちに囲まれながら、無表情でビールを飲む誠二。国によっては、屋外で酒を飲むだけでも警察呼ばれるというのに。未成年の女の子たちの前で飲酒に及ぶとは。

「ハロー。おいしそうな料理だね」
 女の子が集まってるのを見て、ジェンティアンが寄ってきた。
 のどかも一緒だ。それはいいが、手をつないでるのはなぜだ。ここは地上だぞ。
「たいしたものじゃありません。素材がいいだけです」
 と、香里が応えた。
「謙遜は日本人の美徳だけど、この料理がおいしいのは事実さ。素材を生かすも殺すも、料理人の腕次第。お嬢さん、きみは素敵な花嫁になれるよ。なんなら、僕のお嫁さんになる?」
「あははは。天ぷら、熱いうちに食べてくださいね?」
 イエスともノーとも言わず、さらりとかわす香里。なかなかの技術である。

「ついでに、これも食うといい」
 いつのまにかジェンティアンの背後に忍び寄っていたパウリーネが、リンゴを取り出した。
 ただのリンゴではない。芯をくりぬいたリンゴをまるごと白ワインで煮込んだ、特製コンポートだ。
「これまた、なかなかおいしそうだね。……うん、おいしそうだ」
 と言いながら、手が出ないジェンティアン。
 じつは甘い物が苦手なのだ。とくにこの時期は、チョコ責めでウンザリしている。
「では俺がもらおう。女子小学生の手作りスイーツ……たまらん……」
 誠二の行動には、1ミリのブレもない。一見ただの変態だが、そうではなく純粋に子供が好きなだけだ。純粋に、かわいい少年少女と仲良くしたいだけだ! ただそれだけなのに、不当に不審者あつかいされる! わかるか、この苦しみが! オッサンには人権がないとでも言うのか!?

「……ん。そのリンゴは。私が。いただく。早い者勝ち。油断大敵。弱肉強食」
 誠二の手に渡りかけていたリンゴを、憐が背後から奪い取った。
「俺のスイーツが……」
 落胆の表情を浮かべる誠二。だが、犯人が女子小学生だと見抜くや、ならば仕方ないと納得した。
「……ん。リンゴに。蜂蜜。ワイン。シナモン。カレーの隠し味に。ぴったり」
 言うや否や、憐は流星カレーにリンゴを落として一気飲みした。
 その後、香里の用意した天ぷらもあっというまに飲まれてしまったことは言うまでもない。



「どうやら、天魔は撃退したようだな……」
 気絶から目覚めた静矢は、慎重に周囲を見回した。
「よかろう。ならば釣りだ」
 足下に槍を突き立てる静矢。
 そして、連想撃やら封砲やらを連続発動!
 ドバァァン!
 氷に大穴があいた。
「ふむ、準備完了だな」
 ラッコ着ぐるみのフェイスガードを下ろすと、静矢は勢いよく湖に飛びこんだ。
 心臓が止まりそうになるほど冷たいが、『根性』で耐える!
 そして『挑発』でワカサギをおびきよせ、『手加減』で槍を繰り出す。
 みごと獲物GET!
 ……と言いたいところだが、せいぜい十数センチしかないワカサギを槍で突いたら、食べる部分なくなっちゃうんじゃないか? ……いや、大丈夫。静矢ほどの達人ともなれば、かすり傷程度で捕まえるに違いない!
 でも、この方法で1匹ずつか……。凍死する前に、はたして何匹獲れるやら……。



「マイヤー工作教室! ジャッカロープの氷像を作るよ!」
 芸術家パプティストは、唐突に教室を開いた。
 じつはクオンの彫氷パフォーマンスを見てからというもの、アーティスト魂が燃え上がるのを抑えられずにいたのだ。
「まず、氷をカチ割るね」
 巨大な氷の塊を派手に割っていくパプティスト。
「次に、きれいに削るね。本当はチェーンソーがあれば良かったけどね。しかたないから、ノミで頑張るよ。まずは大雑把に氷を削って、だいたいの形を取る」
 光纏した彼は、文字どおり目の色を変えて氷像を彫っていった。
 圧倒的なスピードだ。感性は別として、作業速度なら一般人など相手にならない。なんせ、見た目どおりの肉体作業なのだ。
「形を決めたら、あとは細かい作業。……あぁ、たのしい!」
 本当に楽しそうなパプティスト。
 じきに完成したのは、シカの角が生えたウサギ。
 無論、空想上の生物だ。
 なぜパプティストは、この題材を選んだのだろう。
 そこには何か、深い理由があるのかもしれない。……多分ないと思うけど。



「最後に何か、大物を釣りたいですねぃ☆」
 蒼姫は氷に大きく穴をあけて、そこに仕掛けを放りこんだ。
 竿をにぎって、待つこと数分。
「きた! きたのですよぅ!」
 竿が大きくしなった。
 ワカサギ用の竿なぞ簡単に折れてしまう引きだが、アウルで耐える! アウル万能!
「勝負ですよぅ!」
 蒼姫が全力で竿を引き上げた、その直後。
 ばしゃあああっ!
 水柱とともに吊り上げられたのは、氷づけになった巨大なラッコ!
「ひきゃぁぁああっ!? て、天魔!? 怪人!? 変態!?」
 絶叫して尻餅をつく蒼姫。
 静矢が湖に潜っていることを知らなかった彼女から見れば、これは紛れもなく怪人ラッコ男だ。
「あ、蒼姫……」
 ラッコ男がしゃべった。
「は……っ! 静矢!? これは思わぬ大物を釣ってしまったのですよぅ……!」
「解凍してくれ……動けん……」
「了解なのですよぅ。ここはファイヤーブレイクの出番ですねぃ☆」
 どかーん!
 ぶちっ!
 どぼーん!
「ああああっ!?」
 釣り糸でぶらさがっていた静矢は、糸が切れると同時に再び湖の中へ。
「も、もういちど釣り上げるのですよぅ……」
 蒼姫は必死の形相で竿を振るのであった。




 ──という具合に、撃退士たちはそれぞれ湖上の遊びを満喫していた。
 じゃあそろそろ店じまいの時間だなという感じで、ラファルがダイナマイトをかかえてくる。
 ちまちました釣りなんかやってられっかという、いつもどおりの脳筋思考だ。
 で、このダイナマイトをどうするかというと。お察しのとおり、湖に投げるに決まっている。
 これぞ、禁断の大生糸漁!

 ちゅどぉぉおん!
 アバーーーーッ!

 爆風に巻きこまれて吹っ飛ぶ者、数名。
 割れた氷とともに冷たい湖面へ落下する者、多数。
「俺ってイイ奴だよなー。ちゃんと期待に応えるし。まぁ単にヒマなのかもしれねーけど」
 などと自画自賛しながら、ラファルはリンゴのコンポートを丸かじりするのであった。


 撃退士は、遊ぶのも命がけ。




依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 撃退士・鳳 静矢(ja3856)
 オペ子FC名誉会員・桜井疾風(jb1213)
 カレーは飲み物・最上 憐(jb1522)
 絆は距離を超えて・シェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)
 ペンギン帽子の・ラファル A ユーティライネン(jb4620)
 ついに本気出した・砂原・ジェンティアン・竜胆(jb7192)
 燃えるROCK魂・ソフィスティケ(jb8219)
 誠心誠意・緋流 美咲(jb8394)
 撃退士・武田 誠二(jb8759)
重体: −
面白かった!:13人

天拳絶闘ゴウライガ・
千葉 真一(ja0070)

大学部4年3組 男 阿修羅
撃退士・
天風 静流(ja0373)

卒業 女 阿修羅
凍気を砕きし嚮後の先駆者・
神凪 宗(ja0435)

大学部8年49組 男 鬼道忍軍
万里を翔る音色・
九十九(ja1149)

大学部2年129組 男 インフィルトレイター
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
蒼の絶対防壁・
鳳 蒼姫(ja3762)

卒業 女 ダアト
撃退士・
鳳 静矢(ja3856)

卒業 男 ルインズブレイド
紅茶をご一緒に・
クオン・アリセイ(ja6398)

大学部4年262組 男 ダアト
オペ子FC名誉会員・
桜井疾風(jb1213)

大学部3年5組 男 鬼道忍軍
カレーは飲み物・
最上 憐(jb1522)

中等部3年6組 女 ナイトウォーカー
ねこのは・
深森 木葉(jb1711)

小等部1年1組 女 陰陽師
もふもふもふもふもふもふ・
伊座並 明日奈(jb2281)

大学部1年129組 女 ダアト
暗黒女王☆パンドラ・
Beatrice (jb3348)

大学部6年105組 女 ナイトウォーカー
絆は距離を超えて・
シェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)

大学部2年6組 女 ダアト
ペンギン帽子の・
ラファル A ユーティライネン(jb4620)

卒業 女 鬼道忍軍
自爆マスター・
ラテン・ロロウス(jb5646)

大学部2年136組 男 アストラルヴァンガード
ついに本気出した・
砂原・ジェンティアン・竜胆(jb7192)

卒業 男 アストラルヴァンガード
和風サロン『椿』女将・
木嶋香里(jb7748)

大学部2年5組 女 ルインズブレイド
燃えるROCK魂・
ソフィスティケ(jb8219)

大学部2年212組 女 アストラルヴァンガード
誠心誠意・
緋流 美咲(jb8394)

大学部2年68組 女 ルインズブレイド
撃退士・
片桐 のどか(jb8653)

大学部2年8組 女 鬼道忍軍
大切な思い出を紡ぐ・
パウリーネ(jb8709)

卒業 女 ナイトウォーカー
撃退士・
バプティスト・マイヤー(jb8747)

高等部3年29組 男 バハムートテイマー
撃退士・
武田 誠二(jb8759)

大学部7年118組 男 陰陽師
撃退士・
灰崎 ショウゴ(jb8985)

大学部4年298組 男 アカシックレコーダー:タイプB