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マスター:青鳥
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
参加人数:25人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2012/10/26


みんなの思い出



オープニング

●幻燈サァカスからの招待状
 ある日、ある夜。
 人々の元に、一通の手紙が舞い込む。
 蝋で蓋された瀟洒な封筒は金に彩られた夜の色。
 流麗な文字で記された宛名に気づいて裏を見ても差出人は無し。
 捨ててしまえばそれだけの話。
 好奇心に惹かれて封を切れば、見事に空色の便箋に綴られた誘い文句。
「眠れぬ宵に、素敵な魔法を。
 闇の深いハロウィンの夜は百鬼夜行の通り道。
 廃墟に一晩きりの魔法が灯る。
 世界は果てぬオレンジの色合いで。
 どうぞ地図を片手に、不思議な夢をご覧下さい。
 人であるなら人の侭に。
 パレェドに参加されるならば、人ならざる姿を。
 心より、お待ちしております。

 幻燈サァカス支配人」

 添えられた地図を見れば、それは町のはずれにあるかつては栄華を極めた高級ホテルの跡地だった。
 今は廃墟になっている筈のそのホテルで、一体だれが何を起こすのか。
 未だ、誰にもわからない。


●紙の月を黄金に浮かべて
「以前お手伝いしたサーカス団の、特別公演があるんです。
 人を募集していますので、宜しければ御参加下さいませんか?
 ハロウィンの催しなんですよ」
 相変わらずハロウィン浮かれの少女、観月 朱星(jz0086)は斡旋所に訪れた面々を勧誘にかかっている。
 とある有志の出資により、人々に夢と不思議を見せる採算度外視のサーカス団があるという。
 今回は、そのサーカス団主催のハロウィンパーティと言う趣向だ。
「既に使われてない廃墟となったホテルを、所有者の許可を得てパーティ用に改装したのです。
 危険も無いよう補修工事も行われたそうですし、安全面で問題はありません。
 趣向としましては、幽霊ホテルの一夜ということでして、設定は迷い込んだ人間と、お化けのパーティですね」
 設定とかナチュラルに言われてしまった。
 まあ要は、そういう役柄を演じてパーティを楽しめということだろう。
「皆様のお仕事は、お化けの方です。
 一般人が多く参加していますので、迷い込んだ人々を歓迎したり、ちょっとした悪戯をして喜ばせて差し上げて下さい。
 テーマパークの従業員みたいなものですね。
 勿論お互いにお化けの振りをして遊びあうだけでも、はたから見たら雰囲気が出ますし十分ですよ」
 お化けや何か不思議なものに仮装して、お互いが遊ぶなり、ミニショウをするなり。
 お客さんを脅かすなり、動き方はご自由に。
「すべてが作り事です。
 けれど、皆が信じてそう振る舞えばきっと、それは一夜限りの素敵な夢になります。
 朱星もお供しますね」
 手を合わせて、観月はこの上なく幸せそうに笑う。


●その、夜
 期待と興味半分で行ってみれば――其処には、外観は朽ちながらも尚、レトロな風情を残す巨大な洋館の廃墟。
 その周囲を色とりどりの電飾が飾り立て、壊れた戸口はその侭ながらも補強や補修はさりげなく添えられている。
 大きなジャックランタンが、入り口には目印の如く飾られて、様々な色の光を零している。
 半分壊れた扉を大きく開けば、色褪せた絨毯が連なるのはパーティホールへ。
 巨大なシャンデリアが半分割れたりしながらもぶらさがって、ゆらゆらと不思議な炎の灯を揺らす。
 蜘蛛の巣の張った(と見せかけた装飾の)テーブルに、椅子。
 着飾った男女がワルツのリズムで踊るも、音楽には時折不協和音や悲鳴が混ざる。
 ヴェールを深く被った貴婦人のその素顔は、骸骨ではないのだろうか?
 血のように濃い飲み物が入った銀のゴブレットを揺らす、吸血紳士。
 会場からは、引っ切り無しに誰かの悲鳴が聞こえている。
 これが作りものだとわかっている。
 これは人為的なものだとわかっている。

 けれど、薄暗がりの中でのパーティにどうしてか、心は躍る。



リプレイ本文


「新しいお客様ですね、ようこそいらっしゃいました」
 折り目正しい執事姿で、音も無く現れるのは白髪の男性――八重咲堂 夕刻(jb1033)。
 彼は内部のホールへと客を迎える。
 真っ先に目に入るのは天風 静流(ja0373)演ずる南瓜頭。
 しなやかな体を礼服に包んでいるのに、は南瓜の被り物だ。
 最近はこういった手伝いが何とはなしに多い。けれど、それも悪くないと笑う顔を仮面に隠して。
 何処か剽軽に大きな頭が揺れて、しかしながらその足元は見事なタップ。
 ゆらゆら揺れる上半身と、足元を見もしないタップダンスのアンバランスにどっと観客が沸く。
 その隣で光が灯るような華やかな気配。
 中世欧州のお姫様もかくや、と見紛うような豪奢なドレスは何処までもクラシカル。
 緩く巻いた髪は清楚に白百合のバレッタで留め、血の気が褪せて白い面差しは唇だけが艶やかなピンク。
 幽霊令嬢の、ご登場だ。
「ふうん、なかなか良い調度じゃないのぉ」
 目の肥えている椿 青葉(jb0530)には、古いながらも磨き上げられたアンティークの良さは分かる。
 蜘蛛の巣の張ったシャンデリアに、精緻な彫刻のされた長テーブル。
 何よりも、彼女のお気に召したのは罅一つない宝石の嵌った長い鏡だ。
 慣れた仕草でスカートをふわりと揺らして、ホールへと視線を投げる。
 普段なら、男の誘いを待つのが淑女の慎みというものだけれど。
 唇に指先を当てて、悪戯っぽく銀の眸がぱちりと瞬く。
 今は、お仕事だし、何しろ楽しそうだし?
「あたくしと1曲いかが?」
 見事なダンスを披露する、南瓜頭にほっそりとした手を差し出す。
 おや、と目を細めるのは南瓜の中で。
 楽しげなその表情は、外側にはうかがい知れない。
 恭しくその腕を白手袋の手で受け止めて、何処か大仰な礼を持って答える。
「あらぁ、あなた喋れないのぉ?」
 花みたいに愛らしい笑顔の令嬢に、畏まって南瓜は胸に手を当てる。
 言葉の代わり、腕を広げて大きく円の形に描き。最後は自分の胸に手を当てて。
 こんな美しい方と踊れて光栄です、というところか。
 動作は剽軽に滑稽、それは礼をする度にバランスを崩す頭だったり、ゆらりと定まらぬ動作だったり。
 それでも下品にならないのは、天風の身のこなしのせいだろう。
 かくして始まる二人のダンスは、夢のように不思議で素敵。
 振り付けもリズムも噛み合う、首から下だけ見れば貴人達の舞のようだが時折に敢えて崩す南瓜に、
 椿も負けずに優雅なターン――そうして、曲の終わりに鮮やかな光が散る。
 星の光に人が目を奪われた後、残るのは一輪の麗しき白百合のみ。

 客人が思わず見惚れてる隙、目の前の執事の背中が消えた。
 背後から音も無く不意に現れる気配。
「――ですが、」
 振り向いた先、白手袋の指先は彼の胸。それから己の口元へ。
「大事なものが獲られぬよう……ご注意下さいませ」
 妖しげな笑いが、浮かぶ。



 爽やか好青年のレグルス・グラウシード(ja8064)は、逆にこの場では浮いてしまっている。
 本人も、それが分かっているのだろう。
「普通だったらハロウィンにならないよね…っと」
 包帯を小器用に巻けば、ミイラ男のつもり。
 最後に締めるは給仕のマークとばかり紅い蝶ネクタイ。コミカルでなんだか可愛い。
「…せっかくだから、写真とっておこうっと」
 今どきの男子、自分撮りには慣れている。写真を携帯に収めて、早速愛しの彼女へとメール。
 全部、大事な彼女に伝えるのは彼にはとても、大事なことで。
「さあ、お仕事ですね!」
 元気よく踏み出す彼は、やっぱりどこか健全ミイラ男なのだった。
 かと思えば。
「一晩限りの媚薬入りドリンクをどうぞ、部屋で待ってる」
 背後から抱き締めるよう囁くのは小さな羽根と尻尾を生やすアラン・カートライト(ja8773)。
「アランくんはただのホスト…」
 言いかけて咳払い。貴族風のドレスシャツに羽根を生やした二階堂 光(ja3257)も茶の眸が如何にも懐こく笑う色男、というかホスト然としているが言いたい放題だ。
「ん、世界で一番甘いオレンジやで」
 投げキッスと共にとろける笑みで配る、ガーター付パンツのインキュバス仲間を見て更に。
「…友真くんはインキュバスというよりサキュバsいやなんでもないです」
「え、サキュバスて何やっけ?」
 首を傾げて、三秒。
 丁度彼の前を、豊満な肢体を惜しみなく晒して小さな羽根を背に揺らす、
 黒のミニスカートから零れる白い足も眩しい簾 筱慧(ja8654)が通って行った。
「Trick yet Treat♪お菓子はいいから悪戯しちゃうぞ♪」
 甘い声で、じゃれつくように笑いかける相手は、ドレスを纏った観月 朱星(jz0086)。
「あら、簾ちゃん。サキュバスの姿、お似合いです。お勧めのメニュー、朱星に頂けますか?」
 こちらは遠慮なく腕に抱きついて懐きに行く観月。戯れる女子二人をしばらくの沈黙で見守る、小野。
「あ、朱星さんだー♪ フランケンシュタインの花嫁さんと、サキュバスさん? お菓子あるー?」
 紫ノ宮莉音(ja6473)も会話に参加する。
「おい光さん…俺男やからな…」
 軋んだ笑顔で告げるのが精一杯だった。
「あ、ほら向こうのテーブルで呼んでるよ」
「光さん今逃げたやろ!?」
 目を逸らして追いかけっこ開始。

「やれ飲もう、さて飲もう。夜は長い、話は全てそこからだ!」
 レトラック・ルトゥーチ(jb0553)が朗々たる声を上げてジョッキを高く掲げる。
 ぼろぼろの端切れを纏い、頭にはバンダナを締める装束は場末の幽霊海賊。
 一気に呷る様子を見守る、ディートハルト・バイラー(jb0601)は笑って掌でグラスを揺らす。
「良い夜だ、実に良い夜だ。どうだ共に飲まないか、仮面の君」
 誰彼構わず、親しげに声をかけるディートは、仮面にマントの仁科 皓一郎(ja8777)へとも臆せず話しかける。
 飲む、と言われれば仁科も満更ではないようで。
 手首に結んだ鈴を鳴らして軽く手を上げる。
「お誘いサンキュ。もうすぐ出番なンだわ。後で飲もうぜ」
「ふむ、君は舞台に巣食う怪人かな。それともゴースト? でなければ獣か!」
 陽気に笑い立てる声はレトラックのものだ。
「さァて? 良けりゃ見てくれ」
 笑いが返って、もうすぐだ、と時計を指出す。
「ならば激励の乾杯と行くか。給仕、飲み物を頼めるか?」
 声をかけた先にはアラン。
「勿論、血の滴るワインから泡沫の如きスプリッツァーまで」
 とろける笑みで給仕を重ね、見知った顔に瞬き一つ。
「ショーお疲れ、この後は俺と一杯どうだ?」
「あァ、飲み比べンだってよ。ヤるか」
 今は仮面で飲めない男も、衒いなく応える。
 この場にいる誰もが、人見知りもせず、そして何より酒好きである故に。
「ではまず、芝居の成功を祈って」
 グラスを取り、一つをアランに勧めてディートが触れ合わせる。
「Break a leg!」
 挨拶は口を揃えて。後ろ手を上げて、仁科はホールへと滑り出る。



 黒いローブを纏う櫟 諏訪(ja1215)が、仮面の怪人に扮した仁科にゆるりと近づく。
 身を低める怪人に、手を伸ばしたが空を切る。人と思えぬ脚力でホール内を駆け回っていく仁科。
 照明が、昏く落ちる。けれど時折櫟の姿が明滅するのは、光纏い故に。光源が見える度、辛うじて仁科に手を伸ばしていたり、追いつけそうだったり。
 だが、仁科は縦横無尽に飛び回る。足と手に巻いた鈴は、彼の焦燥を示すよう急いて。
 重なるのは、櫟が演奏するフルート。深くて暗い森、夜のざわめき、声はすれども姿は見えない、真夜中かくれんぼ。
 永遠にも続く追いかけ合い、ふと別のところにスポットが当たる。
 女の子達と歓談していた莉音が、青ざめた顔で彼女らを凝視する。
「いけない、『月』が綺麗だから」
 熱に浮かされた声で頭を押さえるも、細い悲鳴が上がる。
 悲鳴の主、観月が指差すのは隠しきれない獣の耳。
「狼が出るぞ!」
 叫ぶと共に腰には尾が揺れて。
 櫟のフルートの音が激しく、暴き立てるよう、煽り立てるよう。
 仁科がもがき、その度に鈴が鳴る。莉音は机をでたらめに叩く、不協和音、追い詰められた獣の音。
 走り出す一匹目の狼、莉音は観客に片端から尻尾を付けて回る。襟や裾を引っ張り、此方側へと引き込むように。
「Out Tonight!」
 紳士の顔も全て剥がして、この昏いばかりの夜に本性を晒して。
「実にファンタスティックだ!」
 この手の遊びを好まないはずもない、とディートとレトラックの海賊組も率先して狼に。
 莉音を先頭に、狼達が騒ぎ立てる。高く跳び上がり、時には四足に。
「AHWOOO!」
 心の全部が、魂から。弾け飛びそうに、何もかもをさらけ出したくて。
 吠える、吠える。
 縦横無尽の莉音の吠え声に、仁科の足が射竦められたよう止まる。
 その隙を逃さず、櫟が彼の仮面を剥いでしまう。晒されたのは精悍な面差し、隠しようもない狼の耳。
「……返せ!」
 櫟に仁科は躍りかかる、けれど、その瞬間の跳躍の高さと言ったら。
 彼を飛び越してしまう、空中での二回転。
 本性故の身体の軽さを知れば、仁科もマントを脱ぎ捨てるしかなく。
「GO OUT!」
 莉音がマントを握り締め、放り捨てて彼に四足で吠え掛かる。それは敵では無く、仲間を遊びに誘うもの。
 櫟のフルートの音が、さらに激しく、更に強く。
 狼の狂乱を招く、狼の競演を祝うものとして。
 いつの間にか淡いアウルの光を纏う彼の頭にも、狼の耳が莉音によってつけられる。
 煽りながら狼の本性を晒させながら、――もしかしたら彼もまた。
 狼は何体?
 莉音に、仁科、櫟に、ディートにレトラック、もっと、もっと。このホールを埋め尽くす程。
 狼達が踊り狂う凶宴が始まる。
 



 三善 千種(jb0872)が、身体のラインを強調させた巫女服で、激しい音楽に合わせてジャンプ!
 狼から逃げる、店に誘導するのがなかなかの手腕だった。
 そして特等席のカウンターでクールに眺めている男がいた。
「これはさぼりじゃなくて雰囲気をだな……」
 柊 夜鈴(ja1014)は黒のマントを翻して、ニヒルに主張だけはする。
 友人の雄姿を眺めていればより説得力は減るのだが、本人は気にしない。
「ふふ、のんびりしていっていいのよ。確かにお客さんは多い方がいいんだから」
 大人の余裕とばかり艶やかに笑って見せる暮居 凪(ja0503)は、ミニスカ白衣にガーターベルト、網タイツに踵の高いヒール。
 今なら踏まれたい女性ナンバーワンの座も射とめられそうな、男(一部)の夢を体現した格好でカルテを持っている。
 胸元の名札は、『ナギ』。
「ジュース、お代わりかしら」
 言って、カルテを掴むと投げるのはバーテンダへ。
 血に濡れたゴシック風のナース、カタリナ(ja5119)は甘ったるい仕草で文字を辿る。
 長い睫毛がゆっくりと瞬いて、ビーカーへと紅い液体を注いだ。
 彼女の手には試験管も揃って、まるで実験室の装いだ。
 奥の扉から白衣を羽織って現れるのは、夕刻。カタリナの手元を見て褒めるように頷き。
 柊と向き合う凪へと首をかしげる。
「長時間手術は老体に堪えますね・・おやDr暮居、急患でもおありで?」
 受けて笑う凪は、カルテをひらと振って見せ。
「えぇ、Dr夕刻。ですがこちらはまだ余裕がありますわ。いざとなったらまたお願いさせてもらいますわね」
「分かりました。いらっしゃいませ。当院は幽霊から死者まで、お望みのものをお望みの方に提供することとなります。
 お好みのものをどうぞ、ヴァンパイア様」
 凪に頷いて客へ胸に手を当てる礼ひとつ。
「うん、ここの生血は悪くないな。人間から抜き立てなのか」
 ビーカーを掲げる柊と笑い合ってから。
「ではカタリナさん、後は宜しくお願いしますね」
 柳腰を抱き寄せるハグに、やけに赤いカタリナの唇が艶めかしく笑う。
「はぁい、お任せ下さいませ」
 そんな医者とナースのやり取りを横目に、新しい患者。
「すみません、何か飲めるものありますか?」
 レグルスが顔を覗かせると彼女の表情がとろけそうに綻ぶ。
「こんばんは。当院のメニューはこちらよ」
 先程まで気だるげに足を組んでいた凪が、胸に抱き締めていた血の付いたメニューを彼の元へと持っていく。
 胸元に押し付けた侭。
「どうしたの?何食べる?お酒…はダメよ?あぁでも――おねえさんにこっそり教えて? 坊やの、ほしいモノ」
 腕を絡めて、吐息の近い距離。ねっとり、丁寧に膝に寄りかからんばかりの全力接客。
「え、えっと、あの…ぼ、僕、そのっ」
 彼女がいたって、お年頃。目に見えて顔を赤くしている彼(ミイラだけど)の歳と、目の前のナースの歳を考えて。
「……成程」
 何かに納得した顔になる柊。ソークール。特に助ける気はないらしい。
「ナギ先生、本性出てますわ?」
 カタリナが片目を瞑り、うっすらと嗤う。
『でもとっても楽しそう☆ 看護師さん、点滴頂戴☆』
 スツールに飛び乗る御手洗 紘人(ja2549)ではなくチェリーは、翠の目を真ん丸に笑う。
 パックにストローが刺さった紫のジュースを貰い、ふわりと広がるレースが重ねのスカートで一回転。
『似合ってる?』
「ええ、男の寝首をかけそうなくらいに」
『おめかしもバッチリ☆』
 白銀の耳に、長い尻尾。光で編んだようなドレスはまるでフルムーン。
 なら、狼が寄ってこない訳もない。
 カウンターの方に駆けてきた莉音は、片足を軸に綺麗なスピン。
 それから月光みたいな長い尻尾を指先にからめさせ。
「子猫ちゃん名前は?」
『えっ!?』
 伏せる睫毛の落とす影さえ、全ては計算しつくした少女は分け与える甘い声で。
『…チェリー…』
 莉音は尻尾に口づけ、ダンスを誘う。
『素敵なチェリー! 踊ろうか、吠えようか!」
『喜んで!』
 二人は客の間を駆け出していく。。
 いつの間にか手は離れて、チェリーは大きくドレスを靡かせ空に舞う。
『さぁ狼さん!捕まえてごらん☆』
 トワイライトの光の珠が幾つも弾けては無数の輝き。
 時には手を取って情熱的に、けれど次の瞬間には擦り抜けてしまう猫娘。
 靡く銀の月光は、蒔く星明りは。
 目印、目明し、めくらまし。
 白銀の髪に狐の耳の宇田川 千鶴(ja1613)が籠を持って白魔女姿で片手を上げる合図をひとつ。
『続きはお願いね☆』
「任しとき」
 ウィンクを向けられ、微笑みが彼女の返事。
「君の眸には星の灯が宿ってる! 真っ白の綺麗な狐さん。この夜に必要なものを探しに行こうか?」
 軟派な狼は子猫も忘れてふらふらと狐に魅入られる。唇の近くの黒子が甘く。
「おいでや、狼さん?」
 見せつけるよう己の腕を指が辿れば、また一歩、狼は今にも白い魔女に飛び掛かる――その瞬間。
 背後から、忍び寄る影がある。黒の執事服に黒い狸の耳、穏やかな、けれど冷ややかな面差しで。
 石田 神楽(ja4485)の銃口は莉音の背から狙う。大型拳銃を姿勢正しく、一分もずらさないポインティングで。
 何処でもなく、左胸を。

 殊更派手に鳴り響く、空砲。莉音が反応して、弾かれたように跳び崩れ落ちる。
 胸に残るは、紅の染み。
「おっと、まず脚を狙うつもりだったのですが…。いつもの癖で心臓を撃ってしまいました」
「……いつもの癖ってなんや」
 思わず素で突っ込む千鶴の声は、皆には聞こえない程度に。

 ―――オオオオオオオオオ!!!!
 空気が、揺れる。莉音が撃たれた途端、踊り狂っていた狼達が、同じ場所を押さえて苦しみだす。
 真っ先に反応したのは仁科だ。跳ねまわり、苦しむ彼に合わせてフルートは高い音を一音。
 それが断末魔とばかり、狼はその場に伏したり会場の外へと跳ね逃げたり。
 獣は狩られ、人が勝つ。
 にこにこ笑って首を傾げるばかりの狸は、高々と莉音の身体を抱える。
「どうぞ、今日の得物です」
 捧げる先は、ゴスロリナースカタリナへと。 
「あらあらまあまあ。今夜は、御馳走ですこと。こんなに若い狼なんて」
 うっとりと笑い、倒れた身体を引きずって血塗られた病院の厨房は閉じられる。


●様々な場所で
 元々は、宿泊客を楽しませるための図書室。
 今は誰も使わない本棚の埃を丁寧に払って、淡い、小さな光だけを灯すのは伊那 璃音(ja0686)。
 沢山の本の埃の匂いや不思議な置物は、深くて暗い森のよう。
 少し前に森の魔女を演じた彼女には、ここもつながった森にも思えて少し落ち着く。
 緊張しないのは、この薄暗い顔も見えにくい不思議な場所だからかもしれないけれど。
 ショウの盛大な拍手は、階下から。
 同時に、そこで遊び疲れた人達が休息を求めて、長椅子へと身を横たえたり懐かしい本を捲ったり。
 特に、彼女もそれを注意することはない。
 ただ楽しく、本に触れて貰えればそれでいいのだから。
「――昔、むかしのおはなしです。
 まだ世界が、ひとつだったころ…」
 幾度も練習した物語だから、唇に馴染む。
 感情をこめて、けれど押し付けがましくない優しいメゾソプラノは異国の不思議を、此処であったものがたりのよう。
 闇と光の狭間に眠る不思議を、人の胸に。
「魔法のお茶は、いかがですか?」
 詩をひとくさり読む頃には、お湯がちょうど沸いていて。
 華奢なセットで入れるお茶は見事な淡いマローブルー。
 レモンを一滴、それだけでこのお茶は全く色を変えて見せる。
 とろけるような生クリームの苺ケーキに、はちみつ入りの魔法のハーブティ。
「この森にも、魔法は根付いているんです」
 笑う少女は、黒とオレンジシフォンの魔女風の衣装で。
 見習いの魔女はまた一つ、新しい魔法を覚えたのかもしれない。
「次は、七色の精霊のお話をしましょう――」
 そうして彼女は、他のショウの案内もまた優しい声で紡いでいく。

 七色の精霊は、願いを一つだけ叶える不思議の精霊。
 これどこの代の精霊は、独りでは無くふたりで一つ。
「だから、精霊を探してね。わたしと、わたしの片割れを。二つの指環で、一つのお菓子」
 雪成 藤花(ja0292)は白を基調に七色のリボン散らした柔らかな透ける布地の衣装を重ねて、飾り花のついたサンダルで軽やかなジャンプ。
 子供達に囁く横顔は何処か寂しげに、姿は薄闇の中へ消えていく。
 かと思えば、黒を基調にして揃いの衣装の星杜 焔(ja5378)は別の場所から顔を覗かせる。
「花の精霊を捕まえられたら、とびきりのデザートがあるよ。……ところで、妹は何処?」
 彼の手に持つのは、大きなプレート。
 四葉型に盛られているのは木苺ソースの南瓜プリンに、薩摩芋ジェラートにはキウイのソースがリボンに。
 紫芋とスピルリナ色ヨーグルトのムースにブルーベリーのパイ。
 揃えて七色、南瓜の妖精をかたどった砂糖菓子が鎮座している。
 これは、ゲーム成功者へのご褒美だと示してから。
 虹の光が浮かんでは影に溶け消える。
 更に先に明滅するのは、藤の光纏。
 二人が交互に誘導するのは、いつの間にか教会の方へ。
 橙や黒のリボンが縁どる、ステンドグラスも鮮やかな教会も今日はハロウィンだ。
「見つけたーー!!」
 藤花がマリア像に祈る形で跪いていると、子供達がわっと駆けでしてくる。
 抱き留めて、優しく笑い。
「見つかってしまいました。けれど、兄さんは…?」
 少女が持つ藤色の硝子の指環が、お菓子へ導く一つ目の景品だ。
 けれど、それだけでは足りない。
「あっち!!」
 また、誰かが叫ぶ。教会の十字架の更に上、真っ白の羽根を散らす虹色の焔の姿。
 どうしようか、子供達は顔を寄せ、話し合って。
 藤花の裾を、引く。
「……ふたりが、いいよ?」
 独りでは寂しいのだろう、と彼女を促すことにしたらしい。
「はい、…うん」
 そう、頷いて。
「…―にいさん」
 小さく、小さく呼ばわる。
 けれど、彼女のどんな声も聞き逃さぬように翼が大きく羽ばたいて、彼女の元へと舞い降りた――。
 彼から指環を受け取った子供達が去れば、十字架の前で二人きり。
 お互いに孤独を抱えながら、他人の幸せを祈る兄妹の物語。
「これはわたしたちの絆」
 囁いたのは、藤花の方。二人で持っていた指環を、お互いにつけ合うのは。
 ただお互いだけが寄る辺のよう。

●会場景色
 狐の魔女と狸の執事は、お菓子を抱えて会場を練り歩く。
 時には足音をけして千鶴が忍び寄ったり、背後に回って軽く石田が背を叩いたり。
 驚かせながらも、お菓子の合言葉を言われればいつだって満面の笑顔で飴や菓子を配るのが彼らの仕事。
 ところで、千鶴の籠の中には何故か武器も見え隠れしているのだが。
「いつものことですね〜」
 通常営業とばかり流せる狸は、いつもの癖でうっかり心臓を狙えるよう銃の調整を欠かさない。
「Trick or Treat?」
「Happy Halloween!」
 愛らしい子供に石田と二人で飴を握らせ。
「見っけー!とりっくおあとr」
 愛らしい小野に、皆まで言わせずアウルで編んだ手裏剣が刺さった。
「いつものことですね〜」
 二度目。口より先に手裏剣の出る彼女を優しく見守れるのが石田のいいところ…、かも、しれない。たぶん。
「俺にもくれよ」
 手裏剣、二本目。小野の隣に当然と現れた柊にも、千鶴は全く躊躇なく飛ばすのは今までの色々があった故の。
 信頼感故に(多分)。手加減はしているし。
「これはゲストの分や」  
「とりーと」
「くれよ」
 しかし、めげない。手裏剣なんて甘んじて受けますとばかりざっくり刺さってなお元気。
「……ああもう」
 溜息と共に、ラッピングしたお菓子を二人へと。
「ちづねぇからのお菓子、これで勝つる」
 手裏剣を抜きつつクールに決める少年と踊り狂う少年と。
「楽しそうですね〜」
 心底優しい笑顔で見守れる石田は、やはり貴重な人材と言えるだろう。


「過去の物語、未来の占い。
 泡沫の一夜だから、ささやかな余興に占いは如何?」
 会場が落ち着いた頃合いに、よくとおる声がホールへと響き渡る。
 メインホールの端、幾重にも鮮やかな布が飾られたテーブルが今日の桐原 雅(ja1822)の営業場所だ。
 テーブルの端には置物のよう小さな黒猫が身じろぎもせずとぐろを巻いている。
 ビロードみたいな鮮やかな毛並みに惹かれてか、それともコロネットにローブを纏い、神秘的な輝きのアクセサリを身に着ける可憐な少女に引き寄せられるのか。
 客は、行列を成してなかなか途切れない。
 袋にゆったりと入ったルーンストーン、その一つを若い女性が選んで引く。
「この石は、豊穣の意味なんだよ。たくさんの豊かなものが、傍にあるっていうこと。
 何か、新しいことを始めようとしてる? なら、きっととってもいい時期なんだ。
 いまだって勇気を出してダンスパートナーを探してみてもいいんだよ」
 柔らかく、微笑んで。
 客が悩んでいるなら勇気づけるよう、優しくゆったりとした声で。
「お腹がすいたら、美味しいものも食べるんだよ」
 元気の源、に笑って添える。
 丁度のそのタイミングで。
「はいっ、お待たせ。内臓ソーセージはどちらさま?」
 大きくその場で、着物の裾が風を孕むターン。
 三善 千種(jb0872)が、身体のラインを強調させた巫女服でお盆をお届けする。
 その間も少しも崩れない血ならぬケチャップで彩られたソーセージは、なかなかの出来だ。
「Trick yet Treat♪お菓子はいいから悪戯しちゃうぞ♪
 あとでお姉さんといいことしようね♪なんてね冗談冗談。
 竜の血ドリンクと冷凍人骨よ♪」
 トマトジュースとアイスクリームを売り歩くのは簾。
「はい、お疲れ様」
「ありがとうなんだね」
 アイスクリームは占い師への差し入れだ。睫毛たっぷりの片目が可愛らしくウィンクする。
 その間も、占いの列から、客達から注文はそれぞれ多く。
「内臓シリーズはソーセージにプディング、一口飲んだら忘れられない竜の血もあるわよっ!
 疲れ知らずには点滴ドリンク!」
 びし、とポーズを付けて点滴パックを翳すと白い腕が健康的に眩しい。
「冷凍人骨、チョコレート味四つに、バニラ味が三つね。
 うふ、ありがとうお姉さん嬉しいなー」
 簾はサキュバスの本領発揮とばかり、すり寄るようにしてお色気たっぷりにポーズを取って。
 しかしながら、接客人気過ぎてあれもこれもと呼ばれてしまう。
「ちょっと人たりないかも…?」
「私に考えがあるから、大丈夫」
 簾の言葉に、三善はウィンクしてみせる。接客に追われて本領が発揮できないなんて、本末転倒もいいところだ。
 彼女は真っ直ぐ、カウンターの方へ駆けていく。
 その間も、ステップを踏んだリターンを入れる動作を逃さないのが三善らしい。
「あら、どうしまして?」
「あ、ちょっと人手不足なの」
 大きな目をきらきらと笑わせる三善の視線の先には、美形三兄弟(サキュバス疑惑有)。
「ではあの人達を使いましょう」
「ええ、インキュバスたちをこき使わせてもらいますねっ」
 労わるように抱きつく以心伝心、意志統一。
 早速、カタリナはアランにするりと腕を絡めて。
「ねぇ、私達も素敵な夢が見たいですわ」
 懐きながらも、声は低く。
「オーケー、レディの頼みは紳士が聞くものだ」
 完敗だぜ、とお手上げで従うアラン。基本的にレディには従うものだし。
「さぁ、インキュバスたち浄化されたくなければ、お仕事しなさいっ」
「あ、はい、好きに使って下さい…」
 二階堂も抵抗するだけ負けと知っている。こんな時の女の子に勝てるだろうか?(反語)
「報酬楽しみにしていいんやんな」
 小野も楽しげに受けて、インキュバス三人がブラッディホスピタルの給仕に仲間入りだ。
「さあ、あちらのお客様に」
 鷹揚に頷くカタリナは、獅子奮迅の勢いで試験管をシェーカーがわりに振っては投げる。
 小野が大きく跳んでそれを受け、空中で回転してから綺麗に着地。
「ナイスゲット!俺カッコ良くない?」
「頑張ってるな、お前」
 調子に乗って尻尾が揺れる仕草に、微笑ましいと言わんばかりにアランが試験管をこちらはスマートに受け止める。
「え、褒めてるん…?」
「努力だけは認めてやるが、イケメン担当は俺と二階堂に任せとけ」
「褒めてなかったーー!!」
 これ見よがしに光の肩を抱き寄せ。
「な、イケメン組だろ?」
「いやその、」
 光がまた何か言いそうになった。咳払いをして、接客に。
「綺麗な眸の貴方に、同じ色のカクテルを。…一緒の夢が、みられるように」
 そんな風に囁く彼は、綺麗で整った人形のよう。

「あら、いらっしゃい。何を御所望かしら?」
 凪が、新しい客に声をかける。新たなサクラの投入だ。
 桐生 直哉(ja3043)は犬耳尻尾に着崩したパジャマ、松葉杖もカウンターに置いて如何にも入院患者めいて。
 血が付いた包帯がどこか生々しい。
「うーん、ここからここまで」
 お腹はすいているのだと、片っ端からオーダーをいちいちカルテに書き記していく。
 輸血パックや試験管のジュース、内臓プディングまでも。
 ずらりと並ぶ料理をお届けするのは光だ。
「直哉くんも死んだらこうして作ってもらおっか?」
「そんなの誰が食うんだよ」
 親しげに料理を並べていく光は無邪気にちょっと悪戯心で笑って見せる。
 首を傾げて言い返すも、少しばかり彼も面白そうに。
「あぁ、でも。『そうなった時』はお願いしようかな」
 丁度目の前にはプディング。
 どろりと苺ソースがかかったスポンジは真っ赤で一口、殊更ゆっくりとぱくり。
「うん、美味い。でもやっぱ見た目も大事だよな」
 ためつすがめつ、真面目に角度を変えて丁寧な作りの料理を眺め。
 本物ではこうも美味しくはならないだろうし。
「光、綺麗に盛り付けよろしくな」
 せめて綺麗にしてくれ、と片目を瞑って言ってのける。
「……え」
 応答をどうしたものかと一瞬口ごもってしまう彼に、それこそ無邪気に桐生は笑って見せる。
「あ、本気にするなよ?」
 邪気なくちらりと舌を出して見せる桐生に、大きく光は息を吐く羽目になる。



「さあさ、皆様!たった今解体した新鮮な狼の肉ですわ!」
 カタリナが持つ大盆に肉料理が盛られている。
「肉ーーー!」
 浮かれていく小野は配膳に即効捕まった。
「かんぱーい♪」
 狼は、裏の方でこっそり銀の弾丸風カクテルアルコール抜きで乾杯。
「とっても素敵でした」
『お疲れ様〜☆』
 観月とチェリーを交えて裏方の食事に、肉球クッキーを配ってくれるのはチェリーだ。
 表の方でも大騒ぎ。
「さあ飲み比べかクッキーか! そこの美しいお嬢さん、キスの対価に酒を一杯持ってきてやくれないか?」
「ふふ、飲みすぎには気を付けて?」
 簾が何度目かのグラスをかえたところで、レトラックがテーブルに突っ伏す。
「…あー飲み過ぎてンな」
「おい、大丈夫か?」
 卓を囲むことになった仁科とアランも懸念を浮かべるも、優雅にディートが愉快げに首を振る。
「また俺の勝ちだな?これで何戦何勝だ。なあに心配ない、彼はいつもこうなんだ。楽しければ何よりという性質でね。どれ、水を一杯」
 言う前に簾が水の入ったジョッキを側に。
「有難う、可愛らしいお嬢さん」
 目の前には愛しく情けない友人の姿。頬にグラスを当ててやる。
「……ああ、楽しい、なあ」
 目を上げれば、友人に今日更に増えた飲み仲間、可愛らしい給仕まで。
 満足そうに笑う彼に、結局アランと仁科も目を合わせて笑い、また乾杯。
 働いた組もカウンターで休憩。
「お疲れ様」
 試験管を、グラスに注いで今度は三善にも光は給仕してみせると疲れの無い笑顔。
「アイドル、思いっきり楽しんだよっ!」
「……やっぱり、女の子は強いな」
 しみじみとしていたり。
 はたまた。
「Trick or Treat?」
 じゃれる声音の千鶴の手には、如何にも手作りらしきお菓子が乗せられて。
 抜け目ないなぁ、なんて素の笑顔が零れたり。

 けれど。
 また、新しい客がカウンターに訪れる。
「いらっしゃいませ、当院にて解体した人間のお料理ですわ」
 途端引き締まるカタリナの声、演技に入るお化け達。
 今宵一夜を、不思議に染める。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 思い繋ぎし紫光の藤姫・星杜 藤花(ja0292)
 Orz/天の華は星と戯る・伊那 璃音(ja0686)
 戦場を駆けし光翼の戦乙女・桐原 雅(ja1822)
 聖槍を使いし者・カタリナ(ja5119)
 思い繋ぎし翠光の焔・星杜 焔(ja5378)
 夜の帳をほどく先・紫ノ宮莉音(ja6473)
 微笑むジョーカー・アラン・カートライト(ja8773)
 気だるげな盾・仁科 皓一郎(ja8777)
 黄昏に華を抱く・八重咲堂 夕刻(jb1033)
重体: −
面白かった!:17人

思い繋ぎし紫光の藤姫・
星杜 藤花(ja0292)

卒業 女 アストラルヴァンガード
撃退士・
天風 静流(ja0373)

卒業 女 阿修羅
Wizard・
暮居 凪(ja0503)

大学部7年72組 女 ルインズブレイド
Orz/天の華は星と戯る・
伊那 璃音(ja0686)

大学部4年25組 女 ダアト
幻の星と花に舞う・
柊 夜鈴(ja1014)

大学部5年270組 男 阿修羅
二月といえば海・
櫟 諏訪(ja1215)

大学部5年4組 男 インフィルトレイター
黄金の愛娘・
宇田川 千鶴(ja1613)

卒業 女 鬼道忍軍
戦場を駆けし光翼の戦乙女・
桐原 雅(ja1822)

大学部3年286組 女 阿修羅
雄っぱいマイスター・
御手洗 紘人(ja2549)

大学部3年109組 男 ダアト
未来へ願う・
桐生 直哉(ja3043)

卒業 男 阿修羅
インキュバスの甘い夢・
二階堂 光(ja3257)

大学部6年241組 男 アストラルヴァンガード
黒の微笑・
石田 神楽(ja4485)

卒業 男 インフィルトレイター
聖槍を使いし者・
カタリナ(ja5119)

大学部7年95組 女 ディバインナイト
思い繋ぎし翠光の焔・
星杜 焔(ja5378)

卒業 男 ディバインナイト
夜の帳をほどく先・
紫ノ宮莉音(ja6473)

大学部1年1組 男 アストラルヴァンガード
真愛しきすべてをこの手に・
小野友真(ja6901)

卒業 男 インフィルトレイター
『山』守りに徹せし・
レグルス・グラウシード(ja8064)

大学部2年131組 男 アストラルヴァンガード
夜舞う蝶は夢の軌跡・
簾 筱慧(ja8654)

大学部4年312組 女 鬼道忍軍
微笑むジョーカー・
アラン・カートライト(ja8773)

卒業 男 阿修羅
気だるげな盾・
仁科 皓一郎(ja8777)

卒業 男 ディバインナイト
【猫の手】新進気鋭の星・
椿 青葉(jb0530)

大学部1年177組 女 アストラルヴァンガード
奇妙な友人‥‥或いは?・
レトラック・ルトゥーチ(jb0553)

大学部9年97組 男 アストラルヴァンガード
夢幻に酔う・
ディートハルト・バイラー(jb0601)

大学部9年164組 男 ディバインナイト
目指せアイドル始球式☆・
三善 千種(jb0872)

大学部2年63組 女 陰陽師
黄昏に華を抱く・
八重咲堂 夕刻(jb1033)

大学部8年228組 男 ナイトウォーカー