
- 2014/09/12
- 『サラリーマン中二病』書影公開! 紹介ページ公開!
- 2014/09/10
- 『吸血姫は薔薇色の夢をみる』特設ページ更新。2巻特典情報掲載!
- 2014/09/03
- 【重要】追加書籍化作品情報発表
- 2014/08/29
- なろうコン受賞作、「異世界居酒屋「のぶ」」書影公開!
- 2014/08/27
- 『Vermillion;朱き強弓のエトランジェ 』書影公開!
- 2014/08/01
- なろうコン×『このライトノベルがすごい!』大賞、特設ページ公開!
- 2014/07/12
- 第三回なろうコン開催決定! 協賛出版社合計6社でお届けします!

まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 紫炎
書籍化情報
講評
着々とステップアップしていく主人公たちの、コミカルでテンポのいいやり取りに、ついつい先まで読んでしまう作品です。
それもただ軽妙に進むだけでなく、成長の中でキャラクターの個性をしっかりと際立たせることができています。
応援ピックアップ
- ・読みやすい文章に読者の意表をつく展開。ドキドキが止まりません
- ・毎日更新されてくのを楽しみにしてました♪ これからも楽しませてください(*^O^*)
- ・ずーっと、毎日更新・・・アンタ、すげえよ…
- ・キャラそれぞれに感情移入できる一粒で沢山美味しい作品☆ 登場人物が増えても、登場モンスターが増えても、登場スキルが増えても、全部噛み砕いて味わいますよ〜☆
- ・引き込まれるような話に、文章の丁寧さ、分かりやすさに、こんなに面白い、続きを読むのがワクワクするのは、久しぶりです!! 頑張ってください!! 私も、精進しつつまずはじっくりと読ませていただきます!!


異世界居酒屋「のぶ」 蝉川夏哉

異世界の役所でアルバイト始めました 硝子町 玻璃

神様は異世界にお引越ししました アマラ

吸血姫は薔薇色の夢をみる 佐崎 一路

サラリーマン中二病 山南 葉

ヘヴンズ・コンストラクター (旧名:ヘヴンズアンダーコンストラクション) 高山 理図(たかやま りず)(旧名:Lizreel)
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講評
主人公がSF世界において仮想空間での文明構築に乗り出す中で、人々の成長やふれあいを描いた作品です。
SFという背景設定が単純に仮想空間を作るための理由に過ぎないようであれば、この作品の魅力は「よくある異世界もの」であったのかもしれませんが、特に三章からの背景となる世界が物語へと関与し始めるにつれ、作品としての魅力が素晴らしく増す、『本格SF』と呼ぶにふさわしい作品です。
主人公の赤井の人柄もあって作品そのものはのんびりと明るく進みますし、序盤は感情移入がいささかしづらい展開が課題となっていますが、中盤以降各キャラクターが魅力的に、ありきたりでないそれぞれの個性を主張し始めたところから、最後まで一気に読み進めることができました。
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応援ピックアップ
- ・これほど濃いオリジナル作品はなかなかないように思います。 作者の「かみさま」に対するこだわりもなろうの人気作品群とは一風変わっていて好ましく、これからの展開、そして行き着く先が一番楽しみな作品です。
- ・ふらりとこの作品に出会い、無我夢中で読んだ1年前が懐かしいです。割と軽めの文章が多いように思うなろうのなかで、どっしりとしたSF、こんな良作に出会えた私は幸せだと、大事に大事に読んでいました。 近況代わりのツイッターでエアァちゃんの育児に奮戦する合間の執筆と見受けられますが、無理せず、続きを書いていってください、すごく楽しみにしています。
- ・VRMMOなどが題材のSFは男性向けが多い中、『ヘヴンズアンダーコンストラクション』は女性でも抵抗なく楽しめるので、いつも応援しています。昨今珍しいぐらいまともな科学ネタが盛り込まれているのもわくわくしながら拝読しています!

ユグドラシルの樹の下で paiちゃん


最終選考作品総評
当コンテストでは第一回に引き続き応募に至るまでの手軽さ、および作品の内容を重視した選出を心がけました。
全体を通して、「小説家になろう」というサイトそのものが成熟するにあたって、一年前の第一回選考と比べても文章力の高い方が多いと感じられました。
「異世界」「転生」「チート」といった作品が時流に乗って多くなったこと、作品が読者の感想を受けて改良され、面白くなりやすいといった点は否定できない事実として存在していましたが、それだけに違いを見せきれない作品も多くありました。
そういった中で、今回グランプリとなった紫炎さんの『まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる』は、ともすれば作者の頭の中だけで完結しがちとなる「異世界」を読む側にわかりやすく、それでいて印象付けて伝えることができていました。訴求できる層の広さ、ターゲットへの入り込み方という点での完成度では頭一つ抜けていた印象もあります。最初、スニーカーとタンクトップとハーフパンツという初期装備から、キャラクターが強くなっていく流れは、毎日小説が更新されることとも合わさってとても印象に残りました。
蝉川夏哉さんの「異世界居酒屋「のぶ」は、選考時に文字数が2万文字程度しかなく、そのまま書籍化にした場合の魅力は不明瞭な部分がありましたが、軽妙な文章と、抜群においしそうな料理・食べ物・食事の描写、コミカルながらも読者を世界に引き込む登場人物など、素材の面白さという点では群を抜いたものがありました。現在は12万文字ほどに加筆されていますが、現在の勢いを鑑みるに期待以上の魅力を出していただいていると感じています。
硝子町 玻璃さんの「異世界の役所でアルバイト始めました」は、異世界と日常、常識と非常識が文章の中で軽妙に入り混じっており、とにかくアクの強いキャラクターが短い文章の中で会話を繰り広げる物語です。するりと読めてしまう、読者を引き込む技術およびキャラクターを魅力的に描写する技術をみせつけてくれました。
佐崎 一路さんの「吸血姫は薔薇色の夢をみる」は、主人公である緋雪(ひゆき)がとにかく魅力的にうつった作品でした。自らの帝国をつくりつつ、主人公よりも強い部下たちを調整する姿に、女性主人公でありながら男性読者も感情移入できる作品であると感じました。余談ではありますが、応援コメントからも、皆様がいかに緋雪および魅力的な登場人物に引き込まれているかがうかがえました。
山南 葉さんの「サラリーマン中二病 」は、非常に高い作者の文章力が光った作品といえました。現在物語がどういった場面なのか、時折不明瞭になる作品は散見されますが、そういった不安は一切なく、物語に没頭できる技術をみせつけてくれました。講評では主人公のキャラクター性の弱さが指摘された当作品ですが、書籍化された際にどのように生まれ変わるのか、今からとても楽しみです。
只野新人さんの「Vermillion;朱き強弓のエトランジェ」は、高度かつ練りこまれた舞台とその設定を理解させる文章力、『チート』どころかスキル・レベルの概念すらないという硬派な設定が相乗効果を生み、VRMMOというジャンルに一石を投じる作品となっています。その異質さは、手に取った読者に強い衝撃を与えるのではないでしょうか。今後の可能性を非常に強く感じる作品です。
アマラさんの「神様は異世界にお引越ししました 」は、神様である「赤鞘」が不毛の大地に降り立ち、土地を復活させるべく神の力を行使する‥‥これだけ書くと非常に壮大な物語のように見えますが、何と言っても赤鞘とぐうたらしている神様、単純というかほほえましいと表現すべきか、おバカというべきか迷うアグニーの人柄の影響で、ほほえましく、まったりとした物語になっています。時折挟まれるシリアスも、赤鞘の人柄で手に力を入れて応援できる構成ができていました。
Lizreelさんの「ヘヴンズアンダーコンストラクション」は、百年以上先の未来を描いた物語です。あるいはSF作品の出版はなろう初かもしれませんが、本格SF(サイエンス・フィクション)小説と銘打って恥ずかしくない内容です。SFというジャンルというものの深みを審査員に見せてくれました。ややまったりとした雰囲気のある仮想世界を描く一方で、ハードな現実世界もしっかりと描かれていました。SFがちょっと‥‥という方もぜひ一度読んでみてください。
paiちゃんさんの「ユグドラシルの樹の下で 」は、260万文字にも及ぶ長編小説です。異世界ジャンルではありますが、登場人物がほとんど全員単純な理由ではなく、それぞれ信念を持って動いており、個性を発揮しています。じっくりと読めば(文字数が文字数ですのでぜひじっくり読んでいただければ)、中毒間違いなしです。書籍でどういった形で登場するのか、非常に楽しみになった作品でした。
以上9作品が出版となり、この夏から秋に発売いたします。恐らく七月上旬には、発売日も徐々に出てくることでしょう。運営委員会一同、当コンテストから出た作品、およびコンテストにエントリーされた方々の作品が、ひとりでも多くの方の目に留まり、その発信する文化に気づいていただくことを祈っております。
皆様、おめでとうございます。並びにこれからもよろしくお願いいたします。
エリュシオンライトノベルコンテスト(なろうコン)運営チームより
お世話になっております。エリュシオンライトノベルコンテスト(なろうコン)運営チームです。みなさん、小説書いていますか? 思い起こせば私が大学生の頃小説を執筆していた時は個人HPが全盛の頃であり、リンク集に登録しておけばそれなりに人が集まる時代でした。
ケータイ小説ブームや某巨大掲示板での小説発表の時代を経て、今はこうした総合小説サイトで、多くの『文章を読む』ユーザーに、『あらゆる視点で』アプローチすることができるようになりました。
見てくれる人が多く、ジャンルのすそ野もある程度広がっていく中で、『時代を切り開く』小説が日々生まれていることは、コンテストを別にしても非常にうれしいことです。
今回複数の出版社様にご参加いただくにあたり、なろうコンでは「広い出版チャンス」を実現できる「9冊」の作品の出版が確定しました。ひとつのコンテストで9冊の出版が決まるコンテストはそれほど多くないのではないでしょうか。
ですが、それは逆に申しますと、2191作品の出版に至れなかった作品があるということです。
「筆をおかなければ必ず次のチャンスはめぐってくる」ということは事実ですが、気休めでもあります。今回、審議においてふるい落とされた作品は、アイデアそのものは素晴らしいものの、読者に対して読ませるという姿勢が不十分、あるいはもう少しという作品が多かったです。
コンテストにおいて最後の最後まで受賞を争い、残念ながら落選となってしまったとある作品がございました。こちらの作品は高い文章力で読者を引き込む作品ではりましたが、文章量がストーリーと比較して多く、「もしこの作品の同じ内容を2/3ほどに圧縮することができれば‥‥」と、惜しまずにはいられない作品でした。
一次選考の総評でも指摘されましたが、Web小説の素晴らしい点であると同時に落とし穴になってしまうことは「文字数制限がない」ことにあると思います。素晴らしいアイデアでも、だらだらと関係のないシーンが続いてしまいますと、どうしても読者の興味はそがれてしまいます。
アイデアについては私が述べずとも日々新しい発想がなろうから生まれていますが、新人賞といえども、あるいは新人賞であるからこそ、書籍化の際の文章的なハードルはあります。これから新しい小説を執筆される方は、ぜひプロローグから読者を引き込む文章、要素を詰めこみ、圧縮した文章というものを心がけていってください。
2200作品を応募していただいた皆様、並びに読者の皆様、当コンテストに最後までおつきあいいただき、まことにありがとうございました。
第二回コンテストはこれにて終了ですが、受賞作の最新情報、及びコンテストの今後の情報は当サイトでも継続的に告知してまいります。ぜひ引き続きご応援、よろしくお願いいたします。

2013
- 8/30
- サイト公開・応募受付開始
- 9/9
- 応募作品ピックアップ開始
- 12/24
- 応募締切(10:00締切)
2014
- 2月18日
- 最終選考候補者一次発表
- 3月24日
- 最終選考候補者二次発表
- 4月24日
- 最終選考進出者発表
- 5月下旬
- 最終選考開始
- 6月26日
- 最終選考終了
- 6月30日
- 最終結果発表
- 夏〜冬
- 大賞作品他出版予定

なろうコン大賞 グランプリ
賞金100万円!
なろうコン大賞 受賞作品
賞金10万円
Vermillion;朱き強弓のエトランジェ
異世界居酒屋「のぶ」
異世界の役所でアルバイト始めました
神様は異世界にお引越ししました
吸血姫は薔薇色の夢をみる
サラリーマン中二病
ヘヴンズ・コンストラクター
ユグドラシルの樹の下で
※(五十音順)

なろうコンは『小説家になろう』で行われるライトノベルコンテストです。
応募はあなたの作品に『なろうコン大賞』のキーワードとあらすじをつけるだけ!
応募作品をすべて精読したうえで選考しておりますので、サイト内での人気によらず、実力のある応募者全員にチャンスのある賞です。
応募作品は未完成でもOK! さらに今回からオリジナル作品での出版、および『このラノ文庫』様参加により、出版可能な大賞も増設されましたので、より参加しやすくなりチャンスも広がりました。
あなたの才能・可能性を世に発表してみませんか?
講評
定番のVRMMOをモチーフとした物語ですが、徹底したリアリティと息をもつかせぬシビアな展開、そして展開を盛り上げた後に待っているカタルシスと、他の作品とは一線を画した魅力がありました。ひと息つかせるように主人公とヒロインが絆を深めていく描写も、メリハリが効いて非常に楽しく読めました。