反転攻勢に転じた撃退士側とそれを追う冥魔と天界の追撃隊、撃退士達と最初に激突したのは、聖槍を持つクリスティーナが配備された対冥魔迎撃隊でした。
ソングレイは先頭集団に精鋭を集めて突撃し、撃退士側は防御を固めてこれを迎え撃ちます。
冥魔側の勢いは凄まじく、またアシュラの援軍などもあって、撃退士側は度々劣勢に陥りますが、その度に頑強に抵抗し迎撃隊は崩れませんでした。
対天界側の迎撃隊でも、地からは騎兵を先頭としてサーバントの軍勢が押し寄せ、空からヒルコを乗せたドラゴンが襲来し、さらに厄蔵、中倉と猛攻を仕掛けましたが、対天界迎撃隊もこれに対しことごとく反撃し、突破を許しません。
中央が敵の攻勢を受け止めている間に、西側へと移動した左翼攻撃隊は冥魔追撃隊の側面を取る事に成功し突撃を仕掛けます。
迎撃に出て来たタリーウの幻影やサキュバスの魅了で混乱が起こり、さらにユグドラの突貫により被害が拡大しますが、撃退士側はタリーウを捕捉しこれへと一斉突撃を仕掛けて打撃を与えました。
痛打を受けたタリーウはユグドラの助けを借りながら撤退。デビルとヴァニタスが退却した事により冥魔の側面隊は壊滅。左翼迎撃隊はそのまま前進し追撃隊本隊に迫りました。
他方、戦場の東でも鏡で映したかのように右翼攻撃隊が天界軍の側面を取って、猛攻を仕掛けていました。天界側はハーピーやシルバーダイアウルフなどサーバントを割いて迎撃に当て、不死騎の突撃など一定の成果をみせますが、撃退士側は的確にこれに対処し、その突進速度をゆるめません。
アシュラが追撃隊本隊を援護する為に対天界戦線を離れた為、自由を確保したレギュリアが支援砲撃を開始しますが、彼女一人の加勢では右翼攻撃隊の勢いは止められず、右翼攻撃隊はそのまま側面を突き破って中央へと雪崩れ込みます。
側面が壊滅し、その壊走が全軍に及べば、全滅の危険もあると判断したレギュリアは北への撤退を指示します。
冥魔側のソングレイも、正面を崩せず、側面より左翼攻撃隊が迫るを見て、最早これまでと悟り北西への退却に移ります。
追撃隊を追い返した撃退士達は、敵の本隊が南下して来る前に聖槍を守って離脱すべきだと判断し、こちらも即座に南への離脱に移りました。
撃退士達はそのまま人類圏である犀川より南までの離脱し、無事に聖槍を確保する事に成功しました。作戦は成功です。
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