.


マスター:夕月 悠人
シナリオ形態:ショート
難易度:やや易
参加人数:8人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2012/03/06


みんなの思い出



オープニング

 メイク。それは女の鎧。
 メイク。それは女の心。
 メイク。それは――女が抱える秘密。

 女は秘密を抱えることで輝くと言うのならば、メイクして隠した素顔は最大の秘密だろう。

 だけれど、やっていいのは女であって。
 まだまだ子供の女の子は、メイクなんて早すぎる。

 君達は、君達のままで可愛いのだから。

 だから、僕らが君達の本当の姿を取り戻してあげる。


●お悩み解決!
 ここ数日、学園内の女子達の間に不思議な噂が流れていた。
 それは肌に悩みを抱えたり、肌の手入れの仕方に悩んでいながら、誰にも相談できずにいる少女の前に、颯爽と登場する正義の味方のような、謎のグループの話。
 そのグループに出会ったというニキビに悩んでいた女子高生は、
「ニキビを治すいい方法教えてもらったの!」
 とニキビのない輝く笑顔で言い。
 また、不器用故に眉の手入れが出来ず、前髪で隠していた女子高生は、
「不器用でもできる、眉の整え方を丁寧に教えてくれたわ」
 と前髪を切り、自分に似合う整った眉で笑顔を見せる。
 あげればキリがないが、そうして助けられた少女達によって、密かにそのグループは知れ渡っていった。
 通称『仮面の貴公子達』。
 目撃されているのは4人で、全員が白いタキシードを着用し、顔の上半分に仮面をつけていることから、そう呼ばれるようになったようだ。
 振る舞いはとても紳士的で、おそらくイケメンに違いないと夢見る少女達は密かに盛り上がる。
 何故密かになのか。それは、大々的にしてしまうと貴公子達を多くの人が探してしまい、動きにくくなってしまうかもしれないから。あくまで正体は明かさず、悩める少女を助けるのが彼らの使命。

 だけれど、その彼らを非難する少女もいる。
「突然囲まれて、捕まって無理やりメイク落とされた!
 なんなのよあいつら! 寄ってたかってメイク落とせ、メイクはまだ早いって!」
 そう叫ぶのは、一人の女子中学生。
 だけれど、誰もそれは取り合わないし、信じもしない。
 叫んでいる女子中学生は、大人のモデルがやっているメイクを真似ていたけれど、全然似合っていなかったのだから。
 だから彼女は決意した。

●涙は見せないけれど。
「お願いだから誰か手伝って!!」
 突如として、一人の少女が声を上げた。
 放課後ののんびりとした時間が、その少女の緊迫した声に固まった。
 一体何事かとそちらを向けば、長い黒髪をツインテールにし、少々幼さが残る顔立ちをしたの少女が声と同じく緊迫した表情で見ている。走っていたのか、少し息が荒い。
 どうした? と誰かが声をかけると、少女は怒りに燃える目で質問者の方に一瞬視線を投げ、全体に向かって口を開いた。
「私の代わりに仮面の貴公子達を殴ってほしいの」
 物騒な物言いに何名かが眉根を寄せるが、少女は気にも留めずに話を続ける。
「最近女子達の間で密かに流れてる、お肌の悩みを解決する集団よ。白いタキシードに仮面をつけているから分かりやすいと思う。
 私、こいつらに勝手にメイクを落とされた揚句に、メイクはまだ早い、なんて言われたの!
 酷いと思わない!? 2時間かけたメイクだったのに!」
 その様子を思い出してか、少女は叫びながら俯く。微かに震える声には、涙の色があった。
 2時間もかけたというのだから、よほどの渾身のメイクだったに違いない。それを乱暴に落とされた復讐か。
 乱暴に乱暴を返すのは良くない。そう説いた生徒に少女は俯いていた顔を上げ、虚を突かれたように目を丸くする。
「違うわ。彼らはしっかり掴んでいたけどメイクの落とし方は丁寧だったし、ケアまでしてくれた」
 その説明に、またもや浮かぶはてなマーク。少女は一瞬躊躇うように口ごもり、そっと隠し持っていたのだろう手紙を取り出した。
「集団でいきなり掴まれて、すごく怖かったの。そんでもって、2時間かけたメイクを落とされてむかついた。だから、その分だけ殴ってほしいの。1人2発ね。4人全員じゃなくてもいいわ。で、この手紙を手渡してほしいの。
 あいつらはここからちょっと歩く人気のない森林公園で会うって聞いたことがあるわ。3人ぐらいなら出てくるけど、それ以上でうろついても無駄みたい。男でも信念を叫んだら出てきた、罰ゲームで口紅塗ったままだった時出てきた、なんてことも聞くし。
 あ、私と同じくらいの子がすごい化粧をしていると一発で4人揃うと思うわ」
 冗談めかして笑う少女だが、やはり怖かったのだろう。その肩がわずかに震えている。それでも、少女は言った。
「すごく大変だと思うけど、これ以上私みたいな子を増やしたくないから」
 ――お願い。
 そう言って、少女はその場にいる生徒達に頭を下げた。


リプレイ本文

●少女の決意
「まかせといて! 貴女の気持ちはしっかり伝えるからね!」
 依頼主から手紙を受け取り、高瀬里桜(ja0394)が安心させるように笑顔で告げる。ツインテールの少女はその笑みに安心したように笑みを返し、お願い。と頭を下げた。
 それを合図に、準備をすべく学生たちは思い思いの場所へ走り出す。
 ある者は雑誌やメイク用具を買いに購買部へ。またある者はメイクの本を参照にしようと図書館へ。ある者は普段とは違う服を用意しに。
 その中で、連絡係のためあまり準備が必要ない合川カタリ(ja5724)が依頼主に声をかけた。
「良ければ一緒に行きませんか?」
「え……? わ、私も?」
 予想外だったのか少女は戸惑い、少し視線を彷徨わせる。自分で殴りたいのは山々だが、やっぱり怖い。そう悩んでいるように見える。
「もちろん、無理にとは言わないよ」
 女性誌を手に戻ってきたソフィア・ヴァレッティ(ja1133)が、少女の様子を見て言葉を付け足した。
「ただ、お互い落ち着いて話ができれば、もっと良い方向に行けるんじゃないかなって思って」
 合川とヴァレッティの二人に誘われて、少女は視線を落として考え出す。
 少しの沈黙の後、少女が出した答えは、
「……近いうち、また会いに行くわ。と、追加で言ってもらっていいですか?」
 やはり今すぐ会うには怖いのだろう。少女の言葉に二人は大きく頷き、仲間たちと合流すべく走り出した。

●準備万端! いざ!
 万が一全員一緒に居る所を見られて警戒されてはダメだろうと、学園にいるうちから作戦で決めた班に分かれ、準備ができたところから公園に入っていく。
 一番早かったのは、ヴァレッティと沙耶(ja0630)のペアだった。他の班がメイクしている間に公園に入り、適当に歩き回る。ベンチを見つけるとそこに座り、ヴァレッティは持っていた女性誌をさりげなく周りに内容が見えるように広げた。
 座ったのを確認し、沙耶は隠密を駆使して彼女の行動が見える位置に隠れる。
(相談に乗ったり、悩める方の助けになる事は良い事)
 待っている間、心の中でまだ見ぬ相手について考える。
 彼らの行動を非難するつもりはない。だけれど。
(恐怖心を抱かせるようなやり口は考え直して頂きましょうか)
 静かな思いを胸に秘め。後は出てくるのを待つばかり。

 次に入ってきたのは人生初のメイクを施した大谷知夏(ja0041)と桐原雅(ja1822)のペア。
「……すごい、メイクだね」
「雑誌にあった、ナウでヤングな若者に流行中のメイクを、知夏の感性と第六感でアレンジしたメイクっすよ!」
 どうコメントしたものか、非常に迷った挙句に出た桐原の言葉に、大谷は胸を張って答える。
 ファンデーションから始まり、チークの乗せ方、アイラインの引き方や、口紅の引き方。一部だけを見れば、初めてにしてはとても上手く出来ているのだが、全体的にどこかおかしい。おかしいところを指摘できないくらい、なんかすごい。
 初めての女の子が陥る失敗例、に見えなくもない。
「僕も女の子らしい可愛いメイクしたいんだけど……どうやったらいいか分からないんだよね〜。友達に聞くの恥ずかしいし」
「雅ちゃん先輩。フィーリングっすよ!」
「うーん。それはどうだろう」
 大谷が借りてきた雑誌を一緒に読んで盛り上がりながら、二人は公園の中を散歩するように歩く。

 少し遅れて、鳳優希(ja3762)と合川のペアも公園に入った。
「〜〜♪」
 ヴィジュアル系の格好をした鳳は鼻歌交じりに公園を歩く。
(仮面の貴公子さんをどどーんと殴ってあげたいのー)
 そのためにおびき出そうとケバケバに施された化粧は、囮として十分な目立ち方をしている。
(化粧はまだ早い。という考え方には賛成ですが……)
 学校指定のジャージに着替え、鳳を見守るために木の上に登りつつ合川は心内で呟く。
(無理矢理落とすというのはやりすぎですね。依頼人さんが怒るのも当然です)
 程よく隠れる位置まで登り、改めて鳳を探した。
「……やっぱり、凄く…ファンキーですね……」
 学園で見たときも驚いた、というかビビったが、改めて見ても変貌っぴりに少々ビビる。

 最後になったのは、高瀬と雪ノ下・正太郎(ja0343)のペアだった。
「じゃん☆」
 高瀬のメイクとファッションが、他の班よりも気合いの入ったゴスロリファッション&メイクだから遅れてしまっていた。
 しかし、そんな時間も無駄ではなかったと思えるくらい、彼女の変身っぷりはすごかった。
「ん〜……似合わないね! これなら引っ掛かってくれそう!」
 真っ赤なルージュ、ばっちり決められたアイメイク。
 雪ノ下は全力でノーコメントを貫いた。
「じゃあ、ここから作戦開始だね」
 公園が見えてきたところで、高瀬が雪ノ下を見上げて笑む。
「正太郎くんよろしくね! 逃げられそうになったら確保手伝ってね♪」
「ああ。任せろ」
 囮として高瀬は公園に足を踏み入れる。雪ノ下は適当な物陰に隠れつつ、彼女の後を追った。

 そして、仮面の貴公子は姿を見せる。
 二か所に。

●颯爽登場!
「そのメイクはいただけませんよお嬢さん!!」
「折角の可愛い顔が生かされてませんよ!」
「メイクの仕方が分からないのであれば!」
「我らがお助けしましょう!」
 なんかがハイテンションで出てきた。メイクBOX片手にポージングして。
 白いタキシードに、仮面舞踏会で使われていそうな真っ赤な仮面。中肉中背の青年達。依頼主が言っていた通りの姿から、仮面の貴公子だと判断できる。事前情報がなければ、明らかに変質者だと思っただろう。
 鼻歌を歌っていた鳳は、唐突すぎる登場に、思わずぽかんと口を開けたまま固まってしまった。
「では、失礼します」
「へ? え!?」
 それが彼らの狙いだったのか、一人が後ろから羽交い絞めしたうえで顔を固定。もう一人がコットンにクレンジングオイルを乗せ、テキパキと化粧を落としていく。
 同じように唖然としていた合川は、我に返ると慌てて仲間たちに一斉送信メールを送った。木から飛び降り、頭に木の葉を乗せたまま駆け寄る。
「す、すいません! メイク落としながらで良いのでちょっと待ってもらって良いですか!?」
 物音と声に驚き、動きを止めていた貴公子達が逃げようと動いたのを、鳳が手を伸ばし、服の裾をなんとか捕まえて阻止する。
「あの、話を聞いてもらいたいのですが、だめですか? お願いします!」
 鳳の懇願と、近づいてくる合川の必死の表情から何かを受け取ったのだろう。仮面の貴公子二人は顔を見合わせ、頷き合って彼女達に向き直る。
「……では、お話はまずその化粧を落としてからでも良いですかな?」
「あ、はい〜。希もちょっと似合ってないなぁって思ってたんですぅ」


「そこのお嬢さん! 貴女にそのメイクは勿体ない!」
「メイクにお悩みなら我らが手助けいたしましょう!」
「颯爽登場!」
「ただのメイクマニアです!」
 高瀬の前にも、仮面の貴公子は現れた。やはり謎のハイテンションで、謎のポージングで。
 ぽかんとしている間に、捕まってテキパキとメイクを落とされていく。
「うう〜……!」
 涙は我慢しながらも、涙目になるのは仕方ない。だって怖いし。
 それでも捕まえている方の腕を逃がさないようにしっかりとつかみ、時を待つ。
 隠れている雪ノ下が一斉送信をしたのと同時、メールが届いた。それは、鳳・合川ペアの元にも表れたとの内容。
 雪ノ下は少し考えたのち、こちらに合流できないかとメールを再び送る。
「似合わないの分かってたけど、頑張ってやったメイクだし!!」
 きちんと化粧水と乳液まで付けられて、ようやく解放された高瀬が涙目ながらに訴えている間に、返信が届く。内容は、そっちに向かっている。
「美容のことは分かってても乙女心はわかってない!!」
 私の話を聞きなさい! と高瀬の剣幕に押された仮面の貴公子達は、彼女の話を大人しく聞くのであった。

 数分後、全員が集まったところで沙耶が淡々と、しかし丁寧に趣旨を説明する。
「……なんと」
 本人達は全く気付いていなかったのだろう。仮面の下からでもわかる驚愕の様子に、本当に分かっていなかったのかと一同は呆れた。
「……しかし、我らは彼女の将来を想って」
「突然現れて一人の女の子を複数で囲んで、相手の意思を無視しして化粧を落とすってのはひどいな」
「「うぐっ」」
 化粧するのは個人の自由だし。とぽつりと感想を述べる雪ノ下に、貴公子の二人が胸を抑える。
「だが、悪意があってのことでは」
「悪意のないことが一番厄介だな」
「「「「ぐふっ」」」」
 今度は全員が胸を抑えた。
「………貴殿の言う通りだ。我らはやり方を間違えていたのだろう」
「だろうではなくて、間違えているのです」
「無理矢理とか闇討ちの様なマネは、エレガントでは無いと思うっす!」
「「「「がはっ……!」」」」
 沙耶の冷徹で的確な指摘と、大谷の純粋な指摘に、全員崩れ落ちた。
 さすがにもう反省しただろうということでそれ以上の精神攻撃はやめ、立ち直ったところで改めて依頼をこなす。
 殴るのは、化粧を落とされた鳳と高瀬。後はじゃんけんで桐原とヴァレッティに決まった。
「どどーんと、いきますよぉ!」
「きたまえ!」
 二発どどーん。鳳は積極的に殴ったが、仮面の貴公子その1は思ったよりも頑丈だった。
 その2も、高瀬が手加減したのもあるが、頑丈だった。
「無理矢理落とされてすごく怖かったんだって。諭す位に止めておいた方が良かったんじゃないかな」
 その3には、ヴァレッティが依頼主の気持ちを伝えつつ平手を打つ。
「本人の意思を無視するのは良くないよ。それじゃあその子の内面を傷つけちゃうもの。
 外も内も輝いてこその魅力……だよね」
 最後の番。にこりと、穏やかな口調で桐原が心情を語る。
「じゃあ、殴るのは先か後か、好きな方を選んでね」
 その穏やかな口調のまま、告げられるのは恐ろしい言葉。
「……きたまえ!」
 これくらいなんだと腹筋に力を入れて仮面の貴公子その4は待ち構えた。
 撃沈した。

●化粧指南お願いします。
「これからは美容だけじゃなく、女の子の気持ちも大事にしてあげてね?」
 応急処置をするほどでもなかったため、うずくまる貴公子その4を放置して彼女たちは依頼主からの手紙を手渡した。
 その4に憐みの視線を送りつつ、貴公子その1が受け取って読もうと広げ、仮面で見えなかったのか丁寧に畳み直してメイクボックスへとしまう。
「その心、しかと受け取った。活動方法について考え直そう」
「あ、そのことで提案なんですけど」
 合川が片手を上げて提案のポーズをとる。何か? と問う貴公子の視線に、一度仲間に視線を送って確認を取り、頷いたのを見て口にする。
「えと、今後は懺悔室みたいなものを作って、そこで相談を受けたらどうです?」
「……残念ながらそれは出来ない」
 即答とはいえないものの、はっきりとした拒否に学生たちは目を丸くする。
「何故です?」
「名乗りとポージングができないじゃないか」
「……は?」
「と言うのは半分冗談で」
「半分は本気ですか」
 誰かがいれた突っ込みを無視して貴公子達は続ける。
「実は一度やってみたんだが、本当に悩んでいる少女は来ないことに気づいてね」
 それもそうだ。どうしたらいいか悩んでいる子ほど、なかなか相談にまで踏み切ることが出来ずにいる。だから提案は飲めないとの言葉に納得する。
「じゃあ、私たちに依頼した子に、近いうちに会ってもらえないかな?」
 ヴァレッティの言葉には、仮面の貴公子一同快く頷いて見せた。むしろ今から謝りに行きたいとまで言いだしたので、流石にまだ怖いだろうから辞めておけと説得する。
「……では、まだ何かあるかな?」
「あ、是非に知夏にメイクの極意を伝授して下さいっす!」
「私も。今の所は肌について困ってなかったりするんだけど、油断は禁物だしね」
「ボクも。ごてごてしたの好きじゃないし、あまり時間をかけたくないから、手早く簡単にできる方法を教えて」
「私も……」
 ほとんどの女性陣が手を上げた。手を上げなかった沙耶も、興味がないわけではないらしく聞く態勢だ。
 唯一男の雪ノ下は、興味がない。とさっさと依頼人に報告をしに学園へ帰っていった。
 その後、女性陣は日が暮れるまで貴公子達からメイク指南やケアの仕方について伝授してもらったのだった。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:9人

癒しのウサたん・
大谷 知夏(ja0041)

大学部1年68組 女 アストラルヴァンガード
蒼き覇者リュウセイガー・
雪ノ下・正太郎(ja0343)

大学部2年1組 男 阿修羅
『三界』討伐紫・
高瀬 里桜(ja0394)

大学部4年1組 女 アストラルヴァンガード
白銀の想歌・
沙耶(ja0630)

大学部7年212組 女 インフィルトレイター
太陽の魔女・
ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)

大学部4年230組 女 ダアト
戦場を駆けし光翼の戦乙女・
桐原 雅(ja1822)

大学部3年286組 女 阿修羅
蒼の絶対防壁・
鳳 蒼姫(ja3762)

卒業 女 ダアト
スーパーモデラー・
合川カタリ(ja5724)

大学部5年112組 女 インフィルトレイター