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マスター:若葉椰子
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2012/11/16


みんなの思い出



オープニング

●この賛歌を全ての子供に捧ぐ
 それは丘を吹き抜ける一陣の風。
 それは平野に咲く一輪の花。
 それは海原を走る一つの波。
 それは山々を照らす一条の光。
 穢れを知らない小さな身体に、あるがままを映す大きな瞳。
 些細な事で傷付く繊細な肌は、陶器のような精緻さと生命ならではの柔らかさを併せ持つ。
 生まれてより数年。短いその期間にのみ流星のように光り輝く存在。
 人はそれを、幼女と呼ぶ。

●ちいさいおんなのこはすきですか
「──私は、大好きだ! 声を大にして主張したいッ!」
 萌木と名乗ったその男は、周囲がドン引きするその言葉を何の臆面もなく言い放った。
 幼女を陰ながら応援し隊、通称YKO。その隊長と名乗る彼は、言葉の端々にロリータ賛美を交えつつ、依頼の説明を始める。
「さて、今日より数日後に近くの保育園で遠足が企画されているのは全員把握しているだろう。ああ、素晴らしきかな女子ウィズ大自然!草と木と動物に触れ合う幼女はまさにそれだけで一枚の絵画と言っても過言ではない!」
 当人と家族以外は知らねえよそんなスケジュール。というか調べてんのか。把握してんのか。怖いな隊長。
 そう言いたげな撃退士の視線をよそに、萌木の語りは続く。
「今回問題なのは、その崇高なイベントの際に、我々とは理念を異にする悪しきロリコン集団が行動を始めるという事だ」
 正直言って、常識ある一般人ならば萌木の言動も相当アブないが、彼は紳士らしいのでひとまず追求は後回しにしておこう。
 彼の発言をまとめると、以下の通りとなる。

・問題の集団はいわゆる過激派であり、彼らの行動により幼女へ直接的あるいは間接的な被害が出る。
・現在行動を起こしそうなのは十数名。うち三名が特筆して厄介であり、残りは有象無象のモブ集団。
・個別に対策の必要な三名はそれぞれ『盗撮魔のダークネスシャッター・マサト』『ゴミ収集の妄想ヘヴンリィ・ソウタ』『お菓子誘導のロリポップキャンディ・アマタ』と呼ばれている。

「なお、今回はなるべく周囲に見つからないよう事を済ませて欲しい。世界の至宝たる幼女に妙なモノを見せるわけにはいかないからな」
 うわあ、さらっと行動のハードル上げやがった。という言葉をぐっと飲み込む。撃退士はこんな事で動じないのだ。
「彼らの処遇は君たちに任せる。死なない程度に痛めつけてやってくれ。諸君らに害意がないのなら、事後に幼女たちと戯れるのもいいだろう。
 私はYKO鉄の掟があるので手を出せないが、諸君らの活躍を期待しているぞ!」
 自分の用件だけを話し、颯爽と退出する萌木。
 依頼人はアレでナニな人だが、小さな子供に危機が迫っている以上、ここでUターンして何も見なかった事にするという選択肢は消えていた。


リプレイ本文

●子供を助けるのに必要なこと

「……と言う訳で、協力のほどお願いします」
「なのー」
 遠足前日、保育園。未成熟な足でどたどたと駆け回る園児たちの足音をBGMにしながら、二人の撃退士が保育士へと事情説明をする。
 三十路を突破した矢野 古代(jb1679)と小学生、それも低学年のあまね(ja1985)が揃って職員室の椅子へと座っている姿は、特に小細工を使わずとも親子のように見えるだろう。
 子供たちに実害ある恐怖が迫っている以上、保育士への情報提供と根回しは必須。そう考えた撃退士たちは、囮として行動する事も踏まえてこの二人を遠足へ同行させる作戦を練ったのだ。
 この衝撃的なニュースによって保育園側は遠足を中止する事も考えたが、悪質なロリコン集団を一網打尽にするいい機会として、イベントの続行を決断する。
 いよいよもって失敗は許されない。ソウタへの対抗策としてゴミのまとめを徹底させるなど、撃退士二人と保育士達は作戦の細かいところまで時間をかけてじっくりと詰めていった。

 ところ変わって遠足予定地の山中。鷹司 律(jb0791)と相川零(ja7775)が落ち葉を踏みしめ、小枝を足で折りながら進む音が聞こえる。
 彼らの担当はダークネスシャッターの異名を持つ盗撮魔のマサト。彼の心理を可能な限り推測し、取るであろう行動を隅々まで予測しながら、盗撮に適しているであろうスポットを巡り歩く。
「趣味の範疇に収めておけばいいものの、実害を出そうとするなんて言語道断だな」
「全くですね」
 二人の名誉のために断っておくが、あくまでこの行動は犯罪心理学に準じたものであり自分が盗撮しようなんて気持ちは欠片もないのだ。ないったらないのだ。むしろ想像すらしたくない。
 彼の中で嫌悪感と義務感がないまぜになりつつも、しっかりと行動はこなしていく。
 マサトの通った跡が分かるよう、盗撮スポット近くや獣道の随所に糸も張ってある。準備は完璧だ。
「幼女の平和を守るために、危険そうな場所も今から探しておくんだよ!」
 下調べに向かったのは二人だけではない。全身にやる気をみなぎらせたルーナ(ja7989)も、現地調査のためにフィールドを駆けている。
 マサトの盗撮スポット以外にも、調べるべき場所はいくつも存在する。道中に設置されたゴミ箱とそこを隠れつつ監視出来る場所や、障害物が多くちょっとした事ではぐれる危険がある場所など、迫り来る危機に備えるべきポイントはいくらでもあるのだ。
「それにしてもロリコン……いいなロリコン!」
 下調べをしつつ、妙な方向に思考が向くルーナ。
 幼女愛好家を更に愛好しているとはまたニッチ極まりない嗜好なのだが、幸か不幸かこの場にはそれについて何か物申す人など誰もいなかった。

●幼女行進曲、ならびに変態葬送曲
 季節は秋、天気は快晴。いつの間にか紅く色付いた木々がなだらかな斜面にちらほらと姿を見せ、天高く流れる雲と共に風情ある景色を作り出している。
 絶好の遠足日和、現地にいる全員のテンションもうなぎ登りだ。
「んー、まっこと良い天気じゃ。ヘンタイおっかけ回すよりもボクはモフモフした生きモンとどんぐり集めでもしたいんやがー……」
 心地いい陽気に当てられ、子供から離れたところで索敵をしている日野 時雨(jb1247)がふと呟く。
「流石に未確認もふもふ生命体が隠れ住んでるほどココは未開の地じゃないと思うんだよ…… と、それよりも変態・即・斬だよ! 悪いロリコンを懲らしめるのが仕事なんだな!」
 うっかり話と行動が横道に逸れようとするのを、ルーナが慌てて修正。支援担当の二人組はお互いに任務から離れた事を考えつつも、仕事はしっかりこなすのだ。
「そうちやね。ゆーても、お仕置きはほどほどにな?」
 クライアントである萌木は殺さない程度に痛めつける事をご所望であり、他のメンバーの闘志はやたら高い。せめてストッパーになれればと、言うだけは言う時雨であった。
「あ、動き出したみたいだよ! 作戦開始なんだな!」
 遠くに見える子供たちと引率の大人たち、そして潜入した古代とあまねが動き出したのを確認し、本格的に撃退士たちも行動を始める。
 幼女を偏愛する変態を相手取った戦いが、いま幕を開けた。

「せっかくの思い出を台無しにしようとするとか、だめだめなのー! おしおきなのー!」
 園児に混じってこっそりと意気込みを新たにするあまねの姿は、ただでさえ幼い姿をより低年齢に変化させている。
 今回のターゲットが保育園だからという配慮だが、流石に小学二年生が年上過ぎてストライクゾーンから外れる人はそうそういないだろう。
 ……本当にそういう人が大勢いたら怖いのでそうそういないって事にしといて下さい。
「しかし、初依頼が幼女関連……」
 対する古代は若干複雑な面持ちだ。いくら高給取りと言えどガチ変態を影ながら始末するなんて依頼が舞い込んでくると誰が予想しただろうか。
 しかしこれも大事な仕事、手を抜く事なんて出来はしない。
 交渉後に下見をこなし、手製のお弁当までこしらえて保護者としても撃退士としても文句のない準備をしている。というかノリノリである。
 そして歩くこと数十分。さりげなく列の端に寄り、保育士たちのちょうど死角となっている場所を常にキープしていたあまねへ、突如降って湧いたような声がかかった。
「グーテン、フロイライン。少しお兄さんと遊んでいかないかい? ほらアメちゃんもプレゼントだ」
 間違いない、本物だ。いろんな意味でホンモノだ。
 手に持ったロリポップキャンディ、何の臆面もなく直に……それもごく自然に大人たちの目を盗みつつ接触しているこの事実、更に追い求めた恋人を見るような目であまねを見つめている事から、こやつがアマタに違いない。
 喜んでついて行くあまねと、それを察知して気取られないよう後をつける古代。しばらく進むと、おもむろにアマタが振り返る。
「僕とフロイラインの蜜月を邪魔するのはどこの誰だい? 大人しく顔をだバッフゥ!?」
「好きになったのがたまたま幼女だったんだ、は犯罪だ。そっちこそ大人しくお縄につけ」
 隠れているのを察知された古代の行動は早かった。潜伏を見破ったアマタも相当なものだが、流石に隠れているのが撃退士だとは思いもしなかったようだ。ナイス保護者。
「くっ、僕はこんな所で倒れる男じゃないよ。何せ僕には可愛い幼女がッハァ!?」
「ダメダメ大人は、捕まえるぞなのー!」
 アマタ、第二の誤算。引っかかったはずの幼女にすら攻撃を受け、わけのわからないまま御用となった。

一方で水面下での雑魚戦も繰り広げられている。子供達が見ていない場所での戦闘は、苛烈なものとなっていた。
「あはっ☆見ぃつけた! さぁ、ふゆみの作ったおべんと、食べてよねぇ★」
 まるで旧知の友人のようにモブ達へ声をかけるのは新崎 ふゆみ(ja8965)だ。
 当惑しながらも、あまりにもフレンドリーな態度と今回の行動を知っているかのような素振りを見せるふゆみに、モブ達はふらふらとついて行く。
 しかし、その先に待ち受けていたのは地獄。彼らに容赦無いおしりペンペンが襲いかかり、半ば拷問のようにして他のメンバーの情報が芋づる式に引き出されていく。
 時折何かを蹴りつける音と変態のものと思わしき悲鳴が聞こえた気がするが、きっと気のせいだろう。そうに違いない。
「妄想までなら許されるというのに、残念な方々ですねぇ」
 鳥海 月花 (ja1538)が、手慣れた手つきで捕縛した有象無象のモブ達を見下ろして吐き捨てる。
 こちらも手近な変態を捕捉しては他のメンバーに連絡し、各個撃破した上で同じような責め苦を展開していた。
「私はですね、悪質なロリコンは二度と欲情出来ない様にその(自主規制)な(検閲により削除)を(教育上不適切な表現があったため修正)して(公序良俗に反するため削除)にでもした方が世の中の為だと思っているのですがね?」
 流れるように出る本格的な罵り文句の数々。全く恥じらう事なくこんな事を言ってのける辺りに格の違いがあるのだろうか。
「チャンスを差し上げます。全部吐くか性別変わってみるか3秒以内に決めて下さい」
 仕上げにそう言って急所に狙いを定める月花。怖いです。ヘタなホラー映画の万倍は恐怖感が煽られます。
 あらかた聴きだした後はは記念撮影。その目的は言わずもがな、写真をバラ撒かれたくなくば、これ以上の問題行動を起こすなという脅は……もとい『お願い』だ。
 ドス黒い笑顔で念押しした後、全員へ進捗を報告。アマタは既に連携によって無力化され、ザコの掃討も一区切りついている。
 しかし油断をしてはいけない。今回のネームドエネミーが、まだ二人残っているのだ。

●幼女を陰ながら守り抜く者達
 子供たちの行進が滞りなく続くなか、撃退士側も静かに戦闘の山場を迎えようとしていた。
「さすが盗撮魔。大まかな場所が分かってても、ふとした事で見落としてしまいそうです」
 零が小声で指し示す先には、草木の影によって作られた闇へと巧妙に隠れた盗撮魔がいる。
 入念に下見をしてようやく気付くそのスポットで音の一つも立てず腹ばいになり、更にはギリースーツまで着込んで周囲に溶け込んでいるという本気具合だ。一体何が彼をここまで駆り立てるのだろうか。
「ですが、発見すればこちらのものです。本当の闇というのを教えてあげましょう」
 そう言うと同時に、律が闇の中へと沈んでいく。
 身を隠すのならば、こちらの方が一枚上手だ。望遠レンズ付きのカメラで幼女を待ち構えているマサトは、彼の姿に気付く様子もない。
「なッ!? 貴様は……!」
 背後から突如出現した律の気配に驚愕の声をあげるマサト。隠密を見破られた盗撮魔は非力な一般人でしかないのだ。
「いやあ、あなたがたが外見をもとに幼女判定しているとうちのチビ姉が危ないんですよ。しっかり『反省』していただかないと、ね?」
 そのまま近付いた零も加わり、断罪の時間が始まる。
 発見までに手間がかかった分、そこからの流れは一方的なものだった。しかし悪質な変態にかける情けを彼らは持ちあわせていない。ギルティ!

 各々の食事が終わり、ずいぶんと日も高くなった昼下がり。ソウタの姿は未だ見えず。
 かねてより保育園側にお願いしていたゴミのまとめが受け入れられ、子供たちの食べた昼食やお菓子の包装紙などは、小さな休憩所のゴミ箱に一括で捨てられていた。
 人為的に作られたスキ。
 しかしこれまで相対した変態二人がそうであったように、ソウタも通常の人ならざる動きを見せる。
「フハハハ! 幼女に環境美化を教育するとは貴様ら中々やるではないか! しかし我の感覚を甘く見てもらっては困る、そのような小細工など障害にもならんわ!」
 烏龍茶を持って迫るふゆみを難なくかわし、ソウタはそのまま脱走を図る。言い回しがやたらカッコいいが騙されてはいけない、彼は幼女の出したゴミから無数の妄想を吐き出す変態なのだ。
「うわキモっ! ちょっとマジで許せないんだけどー★」
 訓練された変態の行動に怒り心頭のふゆみ。すかさず追跡に入りつつ、仲間に応援を要請した。
 変態一人を追うために手の空いた撃退士たちが次々集結し、血眼になって追い掛け回す。その光景は間違いなく、お子様には見せられないモノとなっただろう。
 最終的には時雨の放り投げた発煙筒によって足止めされ、縮地によって飛躍的に加速したふゆみによって捕らえられたものの、ソウタは最後にして最大の難敵であった。

●ちいさいおんなのこがだいすきだから
 全員の捕縛が終わり、任務は既に終わっている。しかし、撃退士たちの怒りがこれで収まろうはずがなかった。
「あー、気持ち悪かった。ゴミなんか集めなくても、キミ自体がゴミじゃん★」
 まるで頭文字にGの付く黒いアレのような動きで逃げ回っていたソウタを見下ろして一言。
 そしてふゆみの足がある一点へと向けられる。ああ、ふゆみさんも急所を狙うんですね。怖いですねみなさん。
 比較的寛容な古代がこの現場にいれば、お仕置きも腹パン程度で済むはずだったが、残念ながら彼はまだ保護者役を全うしていたのだった。
「お仕置きのために、ソウタの出したゴミをわざわざ拾っておいたんだよ。少しは自分のした事を反省するといいんだよ」
 続くルーナが意趣返しとして、変態のした行為をそっくりそのまま返す。本当に心底面白そうな表情をしている気がするが、きっと気のせいだ。
「地味に痛いんですよね猫じゃらしって。そう言えばこんな風に延々くすぐり続ける拷問もあるみたいですよ?」
 マサトを縛り付けてからこのかた、零は何かに取り憑かれたかのように猫じゃらしで変態を弄り倒している。小さい姉が未来永劫にわたってこの変態に襲われないよう、念入りにお仕置きしているのだ。
 ロリコンも怖いけど、こうして見るとシスコンも怖いですね、ハイ。
「別に、こんまい女の子が好きなのがわりぃわけじゃないちや? 人ぉに迷惑かけゆうのが駄目なが」
 反面、モブ達に優しく説いているのが時雨だ。そう、ロリコンは悪ではない。強硬派、あるいは過激派としてこのような蛮行に及ぶのが悪なのだ。
「好きな子にゃー優しくしなきゃいけんもん。にゃあ?」
「う……っ、うおおぉぉ!」
 その説得に心打たれたのか、黙って聞いていた変態ズは泣き声混じりで懺悔を始める。
 この瞬間、彼らは悪質なロリコンから男の娘もイケる変態紳士にバージョンアップしたのだ。

「……以上で報告を終了します」
 全員が帰還後、萌木のもとへ向かって事件の顛末を説明した月花は、そう言って言葉を締めくくる。
「うむ、ご苦労だったな! 時に、君は何故ここへ? 報告だけなら電話でよかろう」
 そう、彼女がこの場へ赴いたのは別の目的があったのだ。その問いに答えるかのように、月花は矢継早に幼女の素晴らしさについて語り始める。
 リュックを重そうに背負って歩く健気な姿、あるいは遠足にはしゃいで走り回りつまづいて泣き出す微笑ましさ、はたまた疲れて眠った時の庇護欲をかき立てる寝顔。
 萌木という理解者を得て、彼女の熱は更にヒートアップしていった。
 さて、この二人とこの度撃退した変態たちの違いは何だったのだろうか? 答えは、欲望を二次元で発散出来るか否か、現実の幼女に手を掛けるか否かである。
 YESロリータNOタッチ。違いの分かる変態紳士達の談笑は、遅くまで続いたという。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:6人

怨拳一撃・
鳥海 月花 (ja1538)

大学部5年324組 女 インフィルトレイター
反撃の兎・
あまね(ja1985)

中等部1年2組 女 鬼道忍軍
オールナイトドライバー・
相川零(ja7775)

大学部5年297組 男 ダアト
ただ1人の傍観者・
ルーナ(ja7989)

大学部7年264組 女 ルインズブレイド
ひょっとこ仮面参上☆ミ・
新崎 ふゆみ(ja8965)

大学部2年141組 女 阿修羅
七福神の加護・
鷹司 律(jb0791)

卒業 男 ナイトウォーカー
撃退士・
日野 時雨(jb1247)

大学部1年162組 男 阿修羅
撃退士・
矢野 古代(jb1679)

卒業 男 インフィルトレイター