●人工のジャングルにて
先に派遣された雷音寺・閃(jz0374)、及び氷川・零子からの応援要請を受け、問題の熱帯植物園にやって来た撃退士達――。
温泉地での依頼という事でウルブライエ・メーベルナッハ(
ja0145)と猫野・宮子(
ja0024)を誘って今回の依頼を受けた桜井・L・瑞穂(
ja0027)。
「このわたくしが、触手如きに負けたりする筈がなくてよ。おーっほっほっほっ♪」
事前にどういった敵なのかを閃達に詳しく訊き、把握している彼女は「捕らわれなければ大丈夫!」という自信を持っていた。
彼女が身振りをする度にたゆんたゆんと揺れるたわわに実った水蜜桃を張り、意気込み中。
そんな瑞穂以上の胸部装甲を誇るウルブライエ(以下ウル)は、
「触手に白濁……なんかめっちゃエロいディアボロですやぁん♪」
等と言いながら戦い(?)に備えて準備運動中。動く度にばるんばるんと揺れる双丘――いや双山脈と言うべきか。
南半球が露出したそれを皆に見せ付ける。……尚、実際にメートル級らしい。
「ふふ、楽しいコトになりそぉですなぁ♪」
(ディアボロをダシにイロイロ愉しみますよー♪)
うきうき気分のウルはじゅるりと舌なめずり。
先の二人とは打って変わって大人しそうな宮子。胸部装甲は悲しいかな……甲板胸と言った所か。
「瑞穂さん、ウルさん、他の皆も宜しくだよ。それじゃあ早速……」
それは兎も角として猫耳と猫尻尾を装着。魔法少女に変身(?)。
「魔法少女出陣にゃー♪」
説明しよう! 猫野・宮子は猫耳魔法少女である! 戦闘モードになると語尾が猫になるのだにゃ!
そして瑞穂やウルと張り合えるレベルの胸部装甲の持ち主、恵夢・S・インファネス(
ja8446)は――あれ?
姿が見当たらない。一体どこへ行ってしまったのだろう??
「わー……前にも似たのを見たようなー……?」
長く美しい赤髪ポニテに澄んだ碧眼、漆黒の翼を持つ可愛らしい天使、レイティア(
jb2693)は零子が撮影した画像を眺めて首を傾げる。
「ここってそういうディアボロ作ってる悪魔でも住んでるのかなー?」
その辺りは今の所不明である。
「……なんだろ! 寒気みたいなのが凄くする!」
背中をぞわぞわさせるレイティア。これから何が起こるのかは……まだ誰にも分からない。
「またロクでもないディアボロが出るなんて!」
こちらは艶やかな赤髪のロングヘア、すらっとしたモデル体型の美人さん、遠石 一千風(
jb3845)。
彼女は何が何でも破廉恥な巨大花ディアボロを撃滅するつもりの様だ。
「えっちなのはいけないと思いますよぉ?」
おっとりゆったりな雰囲気を纏うフィリア・レインファルス(
jc1799)は目の前が敵地だというのに、のんびりモード。
どうやら天然さんの様である。 しかし敵が『えっちなディアボロ』という事はちゃんと理解しているらしい。
少女と見紛う中性的な男の子、水無月 ヒロ(
jb5185)は何やら頬を赤らめ鼻息が荒い。
「(ピー)や(ピー)な事にならない様に頑張ります! 皆さんの(ピー)は僕が守りますよ!」
過去にこの熱帯植物園で起こった事件の報告書でも読んだのだろうか。
もしくは綺麗なお姉さん達に囲まれて浮き足立っているのか……兎に角気合が入っている。
また、さっきから(ピー)を連呼しているがその辺りはフィリアと同じく天然さんなのだろう。
そんな感じで撃退士達は姿を消した恵夢の事をすっかり忘れ、各自グループやペア、または単独行動でディアボロの捜索を開始。
●VSラフレシア型ディアボロ 前半
宮子、瑞穂、ウルは生い茂る木々の中を並んで進む。
情報通り香って来る甘い匂いを辿り……瑞穂が【生命探知】を連発して索敵していると……すぐに巨大なラフレシア型ディアボロを発見!
文字通り巨大な花。その下にはにゅるにゅると蔓や根が蠢いている。
「にゅふふ、発見にゃね♪」
宮子は早速【ニンジャヒーロー】を使用してじりじりと引き付ける。
「宮子、ウル! 速攻で片付けますわよ!」
瑞穂の声に宮子は冷刀マグロを掲げて突撃。
「了解にゃー! おっきい花程度、このマグロの餌にしてやるにゃー!」
だがしかし。花を射程内に収めて思い切りマグロを被ると、勢い余って転倒してしまう。
「わたた!? ちょ、ちょっと気合入れすぎて空回りしたにゃね……え? みゃー!? な、何をするにゃー!?」
蔓の触手に捕まって身体を持ち上げられ花の中央まで運ばれる宮子。一名様ごあんなーい。
哀れ宮子はぬめぬめの白濁液に満たされた中央部の穴に落とされてしまう。
その様子を見たウルは瞳をキラキラと輝かせる。
「にゅるにゅるの触手に白くてぬとぬとの汁! 滅茶苦茶気持ち良さそうですやん! 実際見ると興奮してしまいますわぁ〜。ひゃっほーい!」
「宮子! 今助けますわ! って、きゃああぁぁぁ!? なな、何をしていますのおぉぉぉ!?」
だがしかし。ウルは宮子を救出するどころか、瑞穂の手をがっちり掴んで花へ向かって突貫。一緒にジャンプ&ダイブ!
「離すにゃ! ここから出すにゃー! ……って、あれ? 瑞穂さん!? ウルさん!?」
……三人はウルの暴挙により、穴の内部からも生えている触手によって拘束されてしまった……。
――そんな三人の様子を後方から見ていたヒロ。
「うわぁ……すっごいなぁ……」
本音が漏れている。
「じゃなくて! 僕がお姉さん達を助けないと!」
たまには女性の前で良い所を見せようと救助に駆け出そうとするが派手に転倒。
「いたたた……一体何が……きゃー!?」
ぶつけた鼻を擦りつつ、彼が後ろを振り返ると……そこに居たのはもう一体のディアボロ!
前にばかり気を取られていたヒロは速攻で触手に全身を絡め取られ、先程の宮子と同じ様に花の中央の粘液風呂にご案内されてしまった。
***
レイティアは……
「低空で飛んで探してみるねー距離を取ってたら蔦とかも届かない筈」
と、仲間に伝えてから単独行動中。少し飛行を続けると、
「確かお菓子みたいな匂いの先に居るとか? あ、本当に甘い匂いがするー」
(それに頭が何かぽわーってする?)
そのまま蝶々が花に吸い寄せられる様に移動していると……やはりディアボロと遭遇!
レイティアはぽわぽわした思考で高度を上げる。
「空からなら届かな……え? 届く? そんなに蔓長いとか聞いてないよー!?」
だがしかし。蔓はかなり長く伸びるようで、レイティアは空中で四肢を絡め取られ、
「いやぁー!? また食べられる食べられるー!?」
そのままぽーい! と粘液風呂へご案内。全身ぬるぬるの白濁塗れに。
「うぇ……またべとべとするぅ…早く出ないとー……!」
粘液風呂の中でもがくが、内部から生えた触手によって両足をがっちり固定されてしまっているので抜け出す事は出来なかった……。
***
「ここは暑いですねぇ……すぐに対応できるようにしておきましょうかぁ」
「そうね。その方が安心できるわ」
と言う訳でフィリアと一千風は一緒に行動。
ディアボロが放っているらしき甘ったるい香りと、熱帯雨林を再現した汗ばむ気温と湿度に不快感を覚えつつも、一千風は先輩撃退士としてフィリアを守りたかった。
「わぁ、大きな花ですねぇ」
少し歩くとすぐにディアボロとエンカウント!
「悪いお花は角材にしちゃいますよぉ!」
等と謎の言葉を口にしながらフィリアは花の方へ。
「待ってフィリアさん! 前に出たら――!!」
制止しようとするが遅かった。フィリアは触手に囚われ粘液風呂へご案内されてしまう。
「そう簡単に思い通りにはっ」
触手は次なる獲物……一千風へ一斉に襲い掛かる。すぐさま光纏し直剣を抜いて応戦するも……数が多過ぎる。
いくら叩き斬っても切りがない。一千風が捕まってしまうのも時間の問題だった。
捕まった後も穴に落とされまいと穴の縁に掴まって抵抗しようとするがそこもぬるぬるしており、あまり意味は無かった。
フィリア、一千風、粘液風呂へご案内。
***
一方、閃と零子は姿を消した恵夢の捜索を行っていた。
「恵夢さーん!」
「どこですのー?」
そんな二人の声に反応したのか、
「…………」
ガサガサと草むらから恵夢が姿を現す。……しかし、様子がおかしい。
無言で下を向いているのと、格好が悪魔の様になっているのだ。
そして植物らしき触手によって胸や下半身を拘束されていた。これは――掴まっている!?
二人が光纏し臨戦態勢に入るのと同時に、ガサガサと恵夢と触手で繋がっているディアボロが出現!
「やっぱり……!」
「恵夢さん、今助けますわ!」
二人が魔具を構えると――
「これをたおすなんてとんでもない」
呂律の回らない口調で恵夢が二人に近づき、掻き抱いた。
その後に恵夢は口内に含んでいた白濁液を二人に口移し。おすそわけ。
「「んん〜〜!?」」
「こんなおいしいものがてきのはずはない」
速攻で媚薬効果が回り、ぐったりとした二人を触手に渡して花の中へ放り込んだ後、恵夢はまた次の獲物を求めてディアボロと共にふらふらと歩き出した……。
撃退士、全員捕まる。
●VSラフレシア型ディアボロ 後半
時は少し遡る。依頼の参加者が集合し最後の打ち合わせをしていた頃――
今回の依頼にはクリスマス、年末、年始。その間に増えた体重を減らす為に参加した恵夢。
食事制限で大分体重を元に戻していた物の……それが祟ってか空腹だった。とても。
結果、彼女は甘い物の匂いにはかなーり敏感な状態。
故にディアボロが放つ『極上スイーツの様な香り』に逸早く誘われ、一人茂みの中へ消えて行った。
……というのが最初に恵夢が居なかった真相であった。
逸早く誘われ、やはり逸早くディアボロに捕まった恵夢は抵抗等出来る筈も無く速攻で思考を蕩かされ現在の状態に至る。
「わけあたえてあげればはなはそだつんだよ!」
閃と零子を捕まえて、再び粘液風呂に入った恵夢はほぼ生まれたままの姿になり、内部に生える無数の触手を我が子の様に扱い、その豊満な肉体に張り付かせて生命力を養分として分け与える……。
「あぁぁぁ〜」
恵夢は完全に思考停止状態。ご褒美とばかりに触手を口に突っ込まれ直接白濁液が注がれる……。閃や零子も同様。
***
花内部。捕まっている宮子、瑞穂、ウル――。
「兎に角ここから早く出て……うー、でも何かぼーっとしてきたにゃ。ふぁ、変な所触っちゃダメにゃー」
発育途上の凹凸の少ない宮子の身体をしゅるしゅると触手が這い回る。
「にゃあああ! にゃあああああ!!」
その度に宮子は悶えた。
「あひいぃぃっ♪ そ、其処ぉっ♪」
変わって瑞穂。抜群のグラマラスボディを触手が這い回る。
「いけませんわぁ、あぁ、この様なぁっ♪」
滑らかな肌を触手が撫でる度に瑞穂は嬌声を上げた。
ウルは――
「ふふ、ウチの自慢のお胸は如何ですかねぇ♪」
元々そっち方面には貪欲だった彼女は媚薬効果もあり更にハイに。
宮子の小さな膨らみを撫で回し、瑞穂のたわわな膨らみを揉みまくる。
自身も下半身を触手に弄ばれつつ、じっくりとこの時間を楽しんだ。
***
ヒロは【ケイオスドレスト】を使用して抵抗を試みるが――強力な媚薬効果はそれを上回った。
「や、やめろぉ!」
粘液風呂の中で触手が彼の服を全部脱がせた。
その後に色々な場所へ触手が絡みついてくる。突起物には特に念入りに。
少年の……まだ筋肉が少なく骨格も少女に近い肉体を触手の群れが蹂躙する……。
***
レイティア――
(うぅ……なんか頭ぼーっと……身体も熱いし…胸もなんか……)
彼女は粘液風呂の中で触手に両足を拘束され、身動きが取れずに居た。
そして身体の奥底から湧き出す熱……快楽に身悶えする。
(んん……身体熱くなるの治まんないー……下着擦れて胸……はぁ……下着……取っちゃおう……)
服のファスナーを下ろし、下着を自ら引き剥がす。
と、待っていたかとばかりに内部の、植物というより肉質的な無数の触手がレイティアの胸へ向かい、その先端を弄りまくった。
「ひゃあ!? ひゃあああああ!!!!」
可愛らしい嬌声が絶え間なく響く。
***
一緒に捕まっている一千風とフィリア――
「流されたら、いけない……」
しかし、抵抗した事により体力を消耗した一千風の肉体は難なく媚薬の快感と触手の責めを受け入れた。
「――ッ! ――ッ!!」
声にならない声。経験した事のない未知の強烈な快楽が身体中を駆け巡る。
「はぁ……ん、絶対、許さない」
慰み者にされている屈辱に奥歯を噛み締める一千風。
「そ、そんな所入り込むなっ」
だが身体は正直だ。触手にズボンを脱がされ褌だけの姿にされ。その褌もぐいぐいと引っ張られる。
「あんっ……ダメ、刺激強すぎっ! あっ、ああっ!!」
「あらぁ? なんだかぽかぽかしますねぇ?」
一方フィリアは天然さんの為か単純に「気持ち良い」と感じている様だ。
「はぁ……はぁ……んっ……はぁ……はぁ……んんっ!」
しかし段々と温泉に入るなどの「気持ち良さ」との違いが明確になってくる。
「もっと……もっとくださいぃ……んぁっ」
純粋さ故か、フィリアは自ら触手を「気持ちの良い場所」へ導き、快楽を貪った。
このまま撃退士達は快楽に溺れてしまうのか――否である!
限界ギリギリまで快感を享受した瑞穂は【戦華神槍】を花の内部から叩き込んで他二人を連れて脱出。
「これ以上は無理ぃ!!」
と、あまりの快楽に思考がプッツンしかけたレイティアも何とか刀を抜いて内部をザクザク刺して脱出。
それから四人は捕まっている仲間を助け、ディアボロ側に寝返った(?)恵夢はげんこつによって強制的に目を覚まさせた。
こうして温室内に存在するディアボロを全て撃破し、何とか無事に依頼を完了したのだった。
●温泉
激しい戦い(?)を終えた撃退士達は近くの温泉で粘液のぬるぬるを流す。
「いやぁ、今回のディアボロは強敵でしたね」
湯に浸かりながら頭に出来た大きなたんこぶを擦る恵夢。
尚、彼女の体重は適正に戻ったらしい。
「うう、ベトベトで気持ち悪いし、色々大変な事になるし……。着替えを持って来るべきだったよ……」
「あんな変なの作ってる悪魔は絶対へんたいだー……」
宮子とレイティアはお湯の中でぐだーっとしている。
「わたくし達の華麗な勝利ですわ! おーっほっほっほっ!」
素っ裸で隠そうともせず高笑いする瑞穂と、
「ふぅ、温まるわぁ。さて一息ついたトコで……あは、まだ身体がうずうずしてますわぁ」
またおっ始めるつもりのウル。
一千風とフィリアは並んで身体を洗っている。
「助けられなくてごめん……フィリアさん」
「いえいえ、お気になさらないでくださいねぇ。それにしてもまだ身体がぽかぽか……むずむずしますぅ」
「フィリアさん!?」
ヒロは――死んだ目をしてお湯に浸かっていたそうな。