●湯万寿へようこそ!
温泉宿『湯万寿』の女将から依頼を受け、露天風呂に蔓延るディアボロを退治しにやって来た六名の撃退士達!
依頼完了後は露天風呂が貸し切りになると聞き、温泉目当てで依頼に参加した猫野・宮子(
ja0024)。
「ん、何とか無事に終わらせて温泉を堪能するんだよっ。無事に終わらせてっ」
久遠ヶ原学園の制服を着た大人しそうな美少女は、大事なことなので二度言いました。
果たして『無事に終わる』かな……? 結果は本人も見えているのではないだろうか。
片や衣服の上からでも判る豊満なバストに大きなヒップの、スタイル抜群なお嬢様、桜井・L・瑞穂(
ja0027)。
「で、件のディアボロは何処ですの! わたくしが華麗に駆除して差し上げてよ!」
高飛車に言う彼女は若干先走り気味である。
そんなお嬢様は学園指定の制服を『地味過ぎる』とし、外観を徹底的に改造して着用。
最早それが制服であるという事は見た目では判別不能だ。ちなみに胸元が強調されており胸の谷間が露出している。
「温泉を荒らす悪い蛞蝓ディアボロをニンジャの力でやっつけて、温泉に平和を取り戻すよ!」
言ったのはサラサラの金髪ポニテに澄んだ青の瞳、セーラー服姿の色白美少女(にしか見えないが男の子だ)、犬乃 さんぽ(
ja1272)。
「温泉は父様の国の素晴らしい文化だもん、それを荒らす悪者をボク絶対許せないから! ……あれ? 前にもこんな事があった様な?」
気合を入れて言った後に、さんぽは頬に指を当ててかくりと可愛らしく首をかしげる仕草をする。……きっと気のせいだろう。
「六月に蛞蝓ってほんと嫌だよね。女将さん、僕達に任せてよ!」
件のディアボロを作成した悪魔は季節に合わせたのだろうか……。
ともあれさんぽの言葉は頼もしく、女将は「よろしくお願いします」と頭を下げた。
「えっちなディアボロさん達と遊びにきましたぁ〜☆」
開口一番、直球ど真ん中ストレートな発言をぶっ放したのはアムル・アムリタ・アールマティ(
jb2503)。
一般人ならば例え思っていても口に出す事は憚られる言葉をサラッと言ってのける。その素直さには痺れて憧れてしまいそうである。
髪やブラがピンク色ならば頭の中もピンク色。流石は好色天使、としか言い様が無い。
艶やかな赤髪のロングヘア、長身でスレンダーなモデルスタイルの女子高校生、遠石 一千風(
jb3845)。
「蛞蝓ディアボロか……ちょっと触れたくない相手だな」
今回の討伐対象がナメクジ型のディアボロと聞き、彼女は端正な顔を少し歪める。
そして最後にシュティーア・ランドグリーズ(
jb8435)が女将にぺこりとお辞儀。
女将に挨拶を済ませた一行は依頼内容である蛞蝓ディアボロの退治をすべく脱衣場へ向かう……。
●VS蛞蝓ディアボロ 前半
脱衣場――。
風呂場に入る前に、撃退士達は水着へ着替え。今回はちょいぬる系のディアボロなので水着の着用が許されている。
宮子の水着は白のタンキニ。派手過ぎず露出もやや控えめで可愛らしく、とても似合っている。
そして頭に猫耳カチューシャを装着し――
「マジカル♪みゃーこ! 変身完了にゃ☆」
ぱちんとウィンク。宮子は猫耳を付ける事により、大人しいあまり目立たない少女から『魔法少女(自称)』に変身するのだ。
瑞穂は露出度が半端ない、かなり際どい紐ビキニ。服の上からでもはっきり分かったスペシャルボディを惜しげも無く披露。
たわわな胸の実りと、きゅっと引き締まったウェスト、大きく露出した白い双臀。
「わたくしはこれで行きますわ。どうかしら?」
と、セクシーポーズを決める。並みの男子ならこれで一撃必殺だろう。
「ど、どうって訊かれても……」
赤面してもじもじするさんぽ。しかし彼は数々の修羅場(?)を潜り抜けてきた猛者なのでこの位ではまだ赤面する程度。
そんなさんぽの水着は学園指定の男子用スクール水着。一見すると「ぺったんな美少女が上を着けていない!?」と二度見しそうだ。
アムルは――
「見えちゃいけないトコをギリ隠すだけの超マイクロビキニで行くよぉ。ホントは裸でも問題ないしね♪」
必要最低限の部分しか布で覆われていない……水着……?
水着の体を成しているかすら怪しい……今にも色々はみ出してしまいそうで非常に危険である。
ちなみに裸だとすごく問題があります。
一千風は『湯万寿』からのレンタルで白のビキニ。
だが一千風の身長は平均よりもかなり高い為、サイズが合っておらず特に下半身が危うい。
「え? 水着一枚!? 流石にそれは心許ない……。依頼主の要望とあれば仕方ないけれど……」
蛞蝓ディアボロの大群に水着一枚で挑むと聞いた一千風は少し狼狽。依頼主の要望というか……それが世界の選択なので致し方ない。
水着へ着替えた撃退士達はいよいよ敵地――風呂場へと足を踏み入れる。
***
「な、ななな、何なんですの! このディアボロ達はぁっ!!」
まず声を上げたのは瑞穂。戸を開けた先に広がっていた光景、それは……
風呂場の床に大量に犇めき蠢くコッペパンサイズの蛞蝓! うぎうぎ、うぎうぎ、と気色の悪い鳴き声を上げている。
一同絶句。だが――
「これは直視し難い状況だな。でもっ」
一千風は光纏し、得意とする剣を構えて臨戦態勢。それに合わせて他全員が光纏。
最初に動いたのはさんぽ。彼は数歩前に出てスキルを使用。
「ボクに任せて……『英雄燦然ニンジャ☆アイドル!』」
暗転からスポットライトで照らされる姿、高らかと上げられる名乗り。
光るローラー、流れる主題歌、さんぽの一挙手一投足に、歌って踊る姿が重なる。
……尚、このスキルはさんぽの手により【ニンジャヒーロー】に改良が加えられた物です。
故にさんぽは蛞蝓達の注目を一身に受け……大量の巨大蛞蝓がさんぽへと這い寄り……
「って、こんなに沢山、はわわわ」
この事態には彼も慌てる。女性陣はそれを生暖かい目で見守っていた。
「や、やだよぉ……」
さんぽは自らを抱き締める仕草をする。と、うぎー!! と大量の蛞蝓が彼へと飛び掛かった!
あっという間に蛞蝓の群れに呑み込まれたさんぽは全身をちゅうちゅうと吸われつつ風呂場の中央、湯船付近へと運ばれて行った。
「た、たすけ……」
等という声も聞こえた様な気もするが女性陣は笑顔で見送る。まあ、スキルを使用した時点でこうなる事は予測出来たので仕方がない。
その様子をぽけーっとした表情で眺めていた瑞穂。
「瑞穂ちゃん……もしかしてぇ〜?」
その隣でアムルがニヤリと笑う。
「……え。期待なんてしていませんわ。していなくてよ!?」
「嘘だぁ〜。顔に出てるもん♪」
「こ、こんなに沢山……怖気が走りますわぁ!」
ニヤニヤしているアムルへ瑞穂が若干棒読み気味に答える。
「何してるにゃ! 早く助けるにゃ!」
凛とした声。言ったのは猫耳魔法少女(自称)、宮子。
「マジカル♪みゃーこ! 水着バージョン! 出陣するにゃ!」
彼女はどう見ても冷凍本マグロな大剣を構えて突貫。
「吸い付かれなければどうという事はない! にゃ!」
機動力を駆使して一体ずつ確実に倒そうとする……が、
「走り回ればこの程度――みゃー!? しまったにゃ!?」
巨大蛞蝓が身体から分泌する粘液に滑って転倒。そのまま大量の蛞蝓に捕まった。ちゅうちゅう吸われる。
「にゃあああああ!?」
「このままではジリ貧ですわね……」
「瑞穂ちゃん、頬が赤いよぉ?」
「赤くなんてなっていませんわ!! いなくてよ!!」
またもニヤニヤと笑うアムルの指摘を瑞穂は必死に否定。
「こうなれば一気に――皆さんを巻き込まないこの技で――」
瑞穂がキッとした表情に変わる。
瑞穂は前に出て敵を引き付けつつ、スキルで敵を一網打尽にせんとするが……やはり巨大蛞蝓が気になるのか凝視してしまい、それが致命的な隙となった。
その隙を突いて、大量の巨大蛞蝓がうぎー!! と、無防備な瑞穂へ飛び掛かり、さんぽ同様に掴まって身体中をちゅうちゅうと吸われながら運ばれる。
「きゃあああああ!? ああああああv」
悲鳴を上げる瑞穂だったがどこか嬉しそうでもあった。
「うわぁ〜い♪」
そしてアムルも自ら巨大蛞蝓の海に飛び込み、捕まった。
「……あれ?」
地道に剣を振るい、飛び掛かって来る巨大蛞蝓ディアボロを迎撃していた一千風だったが、いつの間にか孤立。
「こ、これは不味いんじゃないのか……」
頬を伝う汗。段々と壁際に追い詰められて行き……やはり一千風も多勢に無勢で捕まった。
●VS蛞蝓ディアボロ 後半
蛞蝓ディアボロの餌食となってしまった撃退士達……。
「ひゃっ、気持ち悪いから吸い付くんじゃないにゃ!!」
宮子はちゅうちゅう吸い付いてくる蛞蝓を片っ端からきゅっぽんと引き剥がして投げまくる。するとその内。
「……あ、れ? 間違ったにゃー!?」
水着の上から吸い付いていた蛞蝓。それを水着ごと剥がして投げてしまったのだ。故に……全裸。
「うにゃあああああっ!?」
羞恥心に顔を真っ赤に染める猫耳美少女。両手で隠そうとするが大量の蛞蝓がそれを許さない。丸見えだ。
「うふふぅ〜♪ ナメクジさん達を他のコの方へ投げまくっちゃうよぉ〜♪」
アムルは自分自身もちゅうちゅう吸われつつ、表面はぬめぬめで握った感触はぐにぐにの蛞蝓を掴んでは投げ掴んでは投げ。
まだアムルの豊満な肉体を味わえていない順番待ちの蛞蝓を、他の捕まっている撃退士達にプレゼントしまくり。
「折角のえっちぃディアボロさん達なんだし楽しまなきゃ損だもんねっ☆」
好色天使は気持ちの悪い蛞蝓にちゅうちゅう吸われる感触を楽しんでいる様子。特に積極的にプレゼントされている瑞穂は――
「何をするんですのぉ!? ひゃあああ!! んあああ!!」
アムルから直接巨大蛞蝓をプレゼント(吸い付か)され、尚且つぬるぬるの粘液をじっくりねっとり身体の隅々まで念入りに塗りたくられる。
「そ、そんな……処までぇ〜……あぁぁぁvv」
先程までキリッとした表情をしていたお嬢様はどこへやら。
瑞穂の理性は快楽に敗北し、全身ぬるぬるで恍惚とした表情を浮かべている……。
「そんなとこ、吸い付いちゃ……め」
さんぽは頬を染めて身体中をちゅうちゅうと吸われている。
使用したスキルにより蛞蝓を集めてしまった為、顔を除く全身が蛞蝓に埋め尽くされている状態である。
今、彼の身体の上では大量の蛞蝓が蠢いている……。
「こ、この破廉恥ナメクジ、離れろ」
一千風は【外殻強化】で抵抗を試みるが蛞蝓の吸い付きはダメージを与える物ではないので特に効果は無く、
「ひゃうっ」
……可愛い声が聞こえた。どうやら敏感な所に吸い付かれたらしい。一千風は顔を真っ赤にして必死に声を押し殺した。
***
尚も蛞蝓ディアボロにちゅうちゅうと吸われまくっている撃退士達――。
「こ、こら、変な所に吸ったらダメにゃよ!? そこ、大事な、ふぁ、ダメにゃー!?」
宮子は現在、慎ましい胸の先端と下半身を重点的に吸われ中。「ダメ」と言われて止める蛞蝓では無い。
より強くちゅうちゅう吸ってきた。「にゃあああ! ふにゃああああぁvv」ついには甘い声も漏れ始めた。
瑞穂は……
「んあああ〜vv ひぃあああ〜vv ふあああ〜vv もっと……もっと激しくしてくれてもいいんですのよぉ〜?」
最早完全に快楽の虜。自ら弱点であるたわわな果実やぷりりんとした巨大な白桃を捧げ、蛞蝓に吸わせる。すると――
「〜〜〜〜〜っ!?」
声にならない声。瑞穂は豊満な肢体をびくんびくんと反らせた。
元々楽しんでいたアムルは……自分にちゅうちゅうと吸い付いている蛞蝓を我が子の様に優しく撫で、更に敏感な部分へ誘う。
「あぁんv はふぅんv」
蕩ける様な甘い声を漏らしつつ、ぬるぬるの粘液も自分から全身に塗りたくった。
「なんか、もっとえっちな気分になれちゃいそぉ……♪」
全身ぬるぬるで最早水着もどこかへ行ったアムルは次なる獲物を――快楽を求め始めた宮子に設定。
粘液塗れの身体を宮子にぶつけて、一緒になってにゅるんにゅるん。
「気持ちいい? 気持ちいいよねぇ〜vv」
「にゃあああああ〜vv」
ちゅうちゅう吸われながらにゅるんにゅるん。大変な事になっている二人。
一千風は最初に敏感な部分へ吸い付かれた際に慌てて引き剥がそうと水着をずらしてしまい、蛞蝓の侵入を許してしまった。
それからは直に胸や下半身をちゅうちゅうされまくりで悶絶しまくりである。初めの内は抵抗しようとしたが……耐え切れる訳が無い。
「〜〜〜!! 〜〜〜!? 〜〜〜!!」
吸われる度に身体をびくびく震わせる一千風……。
全身をこれでもかと吸われて、無抵抗状態になっていたさんぽだったが――弄ばれる女性陣の姿を目にし、その瞳に光が戻る!
「このままじゃ、駄目だもん……」
蛞蝓を引き剥がしながら立ち上がった。そしてとっておきを使用。
「おいで、もう一人のボク――『♂双忍♀ダブル☆ステルス!』」
するともう一人のさんぽが出現! よく見れば片方のさんぽには胸があった。この術より現れる分身は性別が逆転しているのだ。
で、さんぽの水着は男子用のスクール水着。つまりさんぽ(♀)は結構な大きさの胸が露わな状態なのである!!
「きゃあああああ!?」
悲鳴は乙女その物。
そんなこんなでさんぽの術によりターゲットが分散し、解放された撃退士達は反撃を開始。
主に瑞穂の【戦華神槍】で蛞蝓は大幅に数を減らし、残りは各個撃破された。
●おんせん!
何とか依頼を終えた撃退士達は『湯万寿』自慢の露天風呂を堪能。
「はふぅ、酷い目にあったんだよ……。でも温泉は気持ちいいねー……」
宮子はきちんとマナーを守り、タオルを着けずにお湯に浸かる。
「……けど、この格差は流石にっ」
ゆったりするつもりだったが……やはり周り……特に胸部が気になる様子。お年頃だ。
「ふぅ、酷い目に遭いましたわ」
等と言いつつも瑞穂の肌は何故か艶々している。
「あ、瑞穂ちゃんに宮子ちゃん〜♪ 良かったらボクが身体洗ってあげよっか♪」
暫くお湯に浸かった後にアムルは瑞穂と宮子の手をがっちり掴んで洗い場へ。
身体全体を使いじっくりねっとり執拗に気持ち良く。
「吸い付かれた所が痕にならなければ良いのだが」
一千風はゆったりのんびりお湯に浸かってリラックス中。痕は大丈夫そうだ。
女性陣が温泉を満喫している所へ――
ガラガラと戸を開けてさんぽが登場。どうやら誰も居ないと思ったらしい。
「あわわわわわぁ〜!?」
だがしかし、女性陣は誰一人として気にしなかった。男性として認識されていない様である。
「はふぅ〜……」
さんぽは顔を真っ赤にして、アムル達が泡で戯れている横でササッと背中を流し、温泉に入ってぶくぶくと顏までお湯に沈めたそうな。