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マスター:てぃーつー
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2013/05/31


みんなの思い出



オープニング

●依頼内容
 見た目は普通の依頼のようだった。
 拘束期間は4日間。
 報酬は妥当なところで。
 ……ただ、内容については『戦闘訓練』とのみ記されただけで、詳細は斡旋所の職員から聞くこととなっていた。

「それで、どんな依頼か聞きにきたわけね……」
 お姉さんは一拍の間を置いてから説明に入った。
「依頼の詳細を話す前に、この戦闘訓練に派遣されてくる人のことを話したほうがいいわね」
 名前は堂島恒之(どうじま・つねゆき)。
 四国の香川県で国家撃退士として働き、能力、経験共に兼ね備えた実力者だ。
 今回は学園生を指導するために久遠ヶ原学園を訪れるという。
「あれ? それって依頼になるんですか?」
「そう、単純にそれだけじゃないのよ。この人、四国冥慟の際に部下を全滅させてしまっててね……」
 彼だけでも生き残れたのが奇跡という状況だった。
 だが、それでも部下を助けられず、自分だけがおめおめと生き残ったのだと感じてしまっている。
「それで気分を変えてみれば、と…久遠ヶ原学園の戦闘訓練に上司の人が手配したの。……あと、長く一線で頑張ってたんだけど、アウルの力もピークを過ぎて減退しつつあるそうよ」
 これも派遣された理由のひとつだ。
 アウルの減退が始まっている以上、今までのような活躍は難しくなってきている。
 あとは後進の育成や作戦指揮の方面でその力を活かしてもらいたいと上司は考えているようだが……堂島恒之は1体でも多くの天魔を倒すと言って首を縦に振ろうとはしない。
「こんな背景なわけよ。……で、頼みたいのはこの人を負かして欲しいの」
 自分の力がもう学園生にも劣っていると思えば、少しは考え直してくれるかもしれない。
「でも、まともにやったんでは勝ち目が薄いわ。与えられたアドバンテージを最大限に活かして」
 向こうはこちらの隠された意図を知らない。
 戦闘訓練の実習期間は4日ある。この間に隙を見つければ、活路を見出せるかもしれない。
「出来ることならこういう人にこそ幸せになって欲しいじゃない。だから、お願い。頼まれて」


●一日目
 訓練用の剣から生み出された黒い衝撃波が間髪を容れずに撃ち込まれる。
 防御が間に合わないと判断して足に力を。
 吹き飛ばされそうな勢いに耐えると、軸足を思いっきり蹴って加速する。
 渾身の力を込めて得物を突き出せば、
「……えっ?」
 瞬間。
 目の前にいた堂島教官が消えた。
 驚きと困惑に唖然としたところへ、容赦ない一撃が左側頭部を襲った。
 薄れていく意識の中で攻撃した相手の位置を見る。
 左に半歩。
 こちらの注意が逸れたほんの一瞬で死角に入ったのか……。

 そうして、一日目の戦闘訓練は幕を下ろした。
 結局のところ、行われたのは走り込みや腕立て伏せ、スクワットなどで。限界まで肉体を酷使したあと、締めくくるように参加した学園生全員と堂島教官との模擬戦が行われた。
「まだまだ無駄なところが多いな。だが、これから削ぎ落としていけばいい」
 こちらに手を伸ばしてくる堂島教官は多少息が荒くなっているものの、有効打を受けた様子もない。
 逆に学園生側は見事なまでにこてんぱんにされている。
「うん? どうした、打ちどころでも悪かったか?」
「大丈夫です……次は勝ちますよ」
「…それは頼もしいな。天魔を倒すためにも頑張ってくれよ」
 応える堂島教官の顔にはどこか哀愁を帯びているように見えた……。


リプレイ本文

●1日目・追加
 基礎訓練で体力を削り切って、次に模擬戦。
 限界状態でも動けるように、加えて体が疲労しているからこそ分かる動きのムダを意識させるために。
 狙いとしてはそんなところだろう。

 堂島は6人をひと通り見てから訓練の終了を告げようとするが、
「先生、模擬戦の追加をお願いしたんだけど」
 それに先んじて、クロエ・キャラハン(jb1839)が声を上げた。
「大丈夫か? かなりきついはずだが…」
「もちろんだよ、それに今からの方が先生の教練にも意味があると思うんだけど」
 他の五人からも異論はない。
 むしろ、まだやれると主張するように得物を手にする。
「……なるほど、学生と思って甘く見ていたことは詫びよう」
 堂島も応えて剣を抜く――

 約30分後。
 本当の限界に達して模擬戦は終了した。
 で、今は車座になって明日からの訓練内容を話している。
 といっても、Caldiana Randgrith(ja1544)と、各務 与一(jb2342)が希望を出しているといった方が正しい。
「だから、二日目の模擬戦はタイマン、三日目はペアかトリオ、四日目は全員って感じでどうだろ?」
「せっかくの機会ですから俺たちも色々と試してみたいんです」
「そうか…」
 堂島は一度考える仕草を取るが、これも学生たちの熱意の表れとあっさりと了承してくれた。
「ハッ、残り3日間宜しくお願いするのであります」
 Habseligkeiten(jb5520)が深く頭を下げる。
「……あ、ああ」
 ここで、堂島の表情が僅かに曇った。
 学生たちのプロフィールは既に知っているはず――つまり、彼に対してわだかまりを感じているのか。
(憎しみがどれだけ身を焦がすか、守れなかったことがどれだけ苛むか…)
 それを知っているだけに、樋熊十郎太(jb4528)はただ様子を見守る。

 ――思いやることはできるけれど、それは彼自身のモノで他の誰のモノでもない。

 その感情は堂島自身が向かい合わなければいけないものだ。
 ゆえに言葉はかけない。
 たとえ見知った仲であっても。

「たった一人生き残った、か…」
 背を向けて宿舎に引き上げていく堂島を見て、Caldianaがつぶやく。
 彼女も一人だけ生き残った。
 同じ境遇になった者はどう思っていて、どういう生き方を選択しようとするのか……。
 自分に重ね合わせながら目がそれを追っていた。


●2日目
 今日は基礎訓練を後回しに。
 1対1の模擬戦が頭にやってきた。
「見たところ自分の実力を試したい奴が多そうだからな。万全の状態で試してみたいんだろ?」
 堂島からのありがたい提案にもちろん異論はなく。
「ありがとうございます。今の自分にどこまで出来るのか、限界点がどこなのかを見極めるいい機会になりそうです」
「宜しくお願いするのであります」
 与一や、Habseligkeitenを初めとして意気込みは強い。
 すぐさま順番が決められ、

 一番手は、佐藤 七佳(ja0030)となった。
 訓練用の刀を抜いて一礼。
 直後、淡い純白の光が七佳の四肢に発現したかと思えば、翼となって一気に飛び出す。
「あたしの一番の武器は、この速さです」
 光の翼を連想させる、それによって彼我の距離を瞬く間にゼロへと。
 いや、
「迅雷の如き一閃、受けて下さいッ!」
 回り込んで左側面、ついで背面、そして右側面からの強襲。
 完全に死角を突いた上に、意表を突いたワイヤーによる一撃に――堂島の剣が割って入る。
 アウルを叩き込んでスタンさせるつもりだったが、やはり技量は向こうの方が上か。
 一旦、間合いを離しつつ、破陣を敷いてアウルの量を増やす。
 今度は更に強力な一撃で。
 そして、早く。
 速く。
 疾く。
 先ほどと同じく高速機動から死角を突いて、アウルを込めた刀による刺突。
 が、また受けられた。
 しかも、受け流されて僅かに軌道が逸れる。
 吸い込まれるように剣が向かってきたのを見て、彼女は自らの負けを悟った。

 次いで、クロエがスナイパーライフルを用いた狙撃で挑み。与一も同じく弓を用いた遠距離攻撃で、Habseligkeitenもスキルこそ使用しなかったものの銃を使った射撃で挑戦した。
 しかし、いずれも懐に入られて勝敗は決する。
 結局のところ防御スキルをフルに活用した、十郎太が一番長く持ち堪えた。

 そして、最後に出てきたのはCaldiana。
 仲間が色々と試してくれたお陰で堂島の動きはよく見ることができた。
 ただで終わるつもりはない。
 自然な動作でリボルバーを抜き、合図と共に迫ってくる堂島に牽制の一射。
 有効打になることは期待していない。
 僅かに、隙を作ってくれればいい。
「はっはー!」
 予想通り最小の動きで回避しつつ迫ってくる……狙いは一瞬。
 利き手に持っていた魔具を変えて、逆の手にワイヤー出現――すぐさま放つ。
 剣に絡まって態勢が崩れたところを、押し切る!
 堂島の反撃はワイヤーでかろうじて軌道を変え、
「もらったー!」
 更に魔具を刀に変えて突く。
 それは今までの動きからしても回避不可能なタイミング。
「……っ」
 ゆえに堂島は咄嗟に自分の片腕を盾にして、これを凌いだ。
 加えてすぐさま剣で反撃。
 バックステップを踏んで、これをやり過ごすが一瞬の攻防に胸の芯が熱くなってきた。
「人間相手にここまで燃えたのは久々だぁ!! すげぇよ、あんたすげぇよ!」
「…そうか!」
 そのまま切り結ぶ。
「けけっまだ行ける。まだヤレんぞ私はぁ!」


 結局のところ、誰も勝てずに今日の模擬戦は終了。
「ハッ、堂島教官殿。ご質問があるのでありますが!」
 各自がクールダウンしているところで、Habseligkeitenが声をかけた。
 堂島が彼にわだかまりを感じているようなので、ひとりのときを狙った形だ。
「……うん、なんだ?」
「堂島教官殿は自分に何か思うところがあるように思うのでありますが」
「…久遠ヶ原が天使や悪魔を受け入れたことは知っているさ。だが、天魔への恨みや憎しみなんてものはそんなことで割り切れるもんじゃない……」
「恨みや憎しみでありますか。自分は理解できない感情であります」
「……何?」
「自分は兵士でありますから。故に人、天使、悪魔は一切関係なく。敵だから殺すのであります」
「……っ!」
 堂島の握った拳が震える。
 堪えたのはここが久遠ヶ原であり、Habseligkeitenが人間の側についたと聞いているからだ。
「なら、教えてやる。人間ってのは理屈だけで割り切れる生き物じゃない。人間と共に生きていくのならそれを痛感することになるだろうさ」
 吐き捨てるように言ったところで、
「天魔に仲間を殺されて憎い、ですか……」
 いつの間に来ていたのか、七佳が口を挟んだ。

 ――天魔は人を喰らい、魂を奪い、肉体を使って従僕を創りだす、或いはその存在を弄ぶ。
 ――人間は家畜を育て、喰われる為に子供を産ませ、屠殺して肉や革を利用する。
 ――人に危害を加えるからと猛獣を殺す。或いは娯楽として狩りを楽しむ。
 ――要らなくなったからとペットを捨て、人間に迷惑をかけるからと罪無き命を虐殺する。

「人は己を特別視しそれ以外を下等な存在と見なして、奪う事を良しとしています。それが人という存在の傲慢であり、人を下位の存在と見なすのが天魔の傲慢です。多くの人は己の正義を疑いませんが、果たして天魔を憎む資格が人間にあるんでしょうか?」
「………」
「生物は他者を糧にしなければ存在し得ない、それは天魔も人も同じです。なら、本当の正義とは何でしょうか?」
 七佳の疑問は、堂島に取って意外であった。
 久遠ヶ原で撃退士として活動している生徒にこんな考えを持った者がいるなんて……。
「……正義なんてないさ。君も近しい人を亡くせば分かる。自分の日常にいた人たちを失うという現実の前に綺麗事なんて無意味だ。君の考えを否定するわけじゃないが――」
 堂島の声は急に寂しさを含んだ。
「そういう考えでいられるということが……どれだけ幸せなことなのか考えたほうがいい」


●3日目
 模擬戦は二人もしくは三人になって、堂島に挑んでいる。
 全員でシャッフルしながらいくつものパターンを試す形だ。
「モード移行、攻撃攻撃攻撃デアリマス」
 Habseligkeitenが立て続けに自動拳銃のトリガーを引く。
 銃撃を加えながらも間合いを詰めて、堂島の隙を作ろうとしている。
「――そう、来たか」
 ならば、と堂島が前に出る。
 追い詰められるより先に倒してしまおうと一足飛びに間合いが詰まる。
「神経を研ぎ澄ませて集中する。言葉にするのは簡単だけど、実際にやるのは難しいね」
 別角度からそれを見遣り、与一が弓を引く。
 今日は基礎訓練を事前にこなしているので体力が尽きかけた状態だ。
「それでもやってみせるよ。それが俺のすべき事なんだから」
 狙いすましたクイックショット。
「……ちっ」
 弾丸を剣で受けた分、堂島の動きが僅かに鈍る。
「おっと、守りには俺がいます」
 そこに割って入ったのは、十郎太。
 巨体そのものを盾にしている上に守り一辺倒の堅さは、堂島といえども容易く崩せない。
 その間にHabseligkeitenから鋭い射撃が迫ってくる。
 与一も角度を変えて十字砲火の構え。
「いい、チームワークだが――これはどうする?」
 剣閃が黒い衝撃波となって駆け抜けていく。
 直線攻撃。
 今までの模擬戦で十郎太が守りだけの戦いをしていただけに、堂島の位置取りと攻撃には迷いがない。
「どうした? 手を出してこないのなら壁と一緒だ」
 十郎太にも分かっている。
 手を出さなければ却って仲間が窮地に陥る場合もあることを。
 だが、過去の経緯が手を止める。
「昔は戦鬼かと見間違うような戦いをしてたんじゃなかったのか?」
 また、目の前で繰り出される直線攻撃。
 Habseligkeitenと、与一の射撃もいつの間にか牽制や支援射撃へと切り替わっている。
「そんなことじゃ仲間は守れやしないぞ!」
「……ぬぉおおおおおお!」
 吼えた。
 気合と共に体当たりで堂島の態勢を崩す。
 そのまま相打ちを狙ったが、惜しくも結果は堂島の側に。
 与一とHabseligkeitenも的確な射撃で奮闘するが、守りを欠いた射手たちは順に討ち取られていった。


「ここに来た事情は聞いています」
「…そうか」
 今日の教練も終わり、十郎太と堂島は肩を並べて話をしていた。
「お互いに色々とありますね」
「そうだな」
「俺から助言できることはありませんが…ただ、あなたのような人が指導にあたってくれれば教え子は頼もしいでしょうね」
 十郎太はそう言って相好を崩す。

「あっ、こんなところにいた」
 クロエが駆け寄ってきた。
「先生に聞きたいことがあるんだけど?」
「何だ?」
「先生もさ、私と同じだよね」
「…うん?」
「天魔が憎くて、いくらでも殺してやりたいって思ってる」
「……それは」
「ねえ、できるだけ長くたくさん天魔を殺すにはどうしたらいいのかな」
 クロエの純粋な質問に、堂島は答えに窮した。
「ずっと前線で戦い続ける? それとも、途中で指揮官とか指導者になったほうがいい?」
 自分に近い考えを持った少女にどう答えたものか。
 何よりもそれが純粋なまでに昇華されていることに驚きを覚える。
「先生はどう思う?」

 ――どうすれば、天魔をこの世界から駆除できるかな。

「……分からない」
 久遠ヶ原にはこんな考えを持った少女さえ、いるというのか……。
「…だが、一緒に教練を受けているHabseligkeitenのことを仲間と思っているのならその考えは捨てたほうがいい」
 言った堂島の方が驚いていた。
 今でも天魔に強い怒りや憎しみを持っている。
 ……それでも、彼女の考えを肯定することはできなかった。


●4日目・堂島恒之
 1日目と同じように徹底的な基礎トレーニングを行ったあとに、模擬戦が組まれていた。
 そして、これで堂島の教練の全過程が終わる。

「実はですね、俺たち」
 十郎太が仲間の顔を見回した。
「貴方を負かして一線を退くきっかけを作ってくれないか、みたいなこと言われてるんですけど、どうもここにいる全員、そんな風に思ってないみたいです。俺たちは『撃退士』なので…」
 なるほど、と思う。
「ありふれた言葉のやりとりなんて要らないでしょう? そんなの抜きで、こいつで一発」
 拳を掲げる十郎太。
 他の者も同じ考えのようだ。
「お相手願いますよ、『教官』」
「ああ、いいだろう」
 訓練用の剣を構える。
「たった四日だけど、俺はあなたと言う人を見てきた。一人の戦士として敬意を抱き、故に全力で挑みます」
 与一の向ける眼差しが心地よい。
 色々とあったが、きっと俺の方が得たものは多いだろう。

 まず、突っ込んできたのは七佳。
 相変わらず勢いがいい。
 動きに惑わされないように大きくバックステップを取って、距離を置く。
 ここで、十郎太も踏み込んできた。
 今回は攻撃する意図を明確に感じさせる。
 さすがに軽視するわけには行かない。
 二人の攻撃を捌きつつ、後方からの射撃に慌てて身を逸らす。
「制圧ヲ開始デアリマス」
 天使の翼を広げて上を取ったHabseligkeiten。十字砲火の形で射撃を重ねるクロエ。
 銃弾の雨を縫って、十郎太と再び切り結ぶ。
 そこに、
「小細工をしても勝ち目がないのは今までの教練で良くわかりました」
「はっはー、だから今日はそれぞれの出来る最善ってヤツで勝負させてもらうよ!」
 Caldianaと、与一による回避射撃が加勢する。

 ――いいコンビネーションだ。そして、よく研究している!

 大技の連発で何とか守勢に立たずには済んでいるが、それも時間の問題になってきた。
(こうなれば、狙いは――)
 僅かな隙を突いて、堂島がクロエを狙う。
 次の瞬間――完全に意表を突かれた。
 いや、向こうにすれば自分を狙うように癖を突いて来たのだろうが。
 クロエの手に大鎌が握られ、こちらに突っ込んでくる。
「ここで勝負っ!」
 今までの模擬戦では隠していた牙。
 堂島の剣とぶつかって甲高い音を立てる。
「――まだまだ!」
 今度は服の下に仕込んだ分銅鎖。
 立て続けに襲い来る意表を突いた攻撃に防御がワンテンポずつ遅れていく。
「目標セット、吶喊デアリマスッ!」
 そこにHabseligkeitenも急降下突撃で。
 更に遠近双方からの一斉放火。
「くっ……」
 それでも決定打を防いだのは経験の賜物。
 ただ、一点。
 彼らの順応力の高さを見誤っていたのが敗北の理由で、
「その距離は、まだあたしの間合いですッ!」
 次の瞬間、七佳の一閃が堂島に膝を付かせた。



「先生はこれからどうするの?」
「決めてはいないが……」
 思い浮かべる。
 ここで目にしたものを。
 聞いたことを。
「お前らには負けたままという訳には行かんし、俺は俺の出来ることをやるさ」
 そう言った、堂島の顔には微かな笑みが浮かんでいた。



依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 好漢・樋熊十郎太(jb4528)
重体: −
面白かった!:6人

Defender of the Society・
佐藤 七佳(ja0030)

大学部3年61組 女 ディバインナイト
笑みを流血に飾りて・
Caldiana Randgrith(ja1544)

大学部5年22組 女 インフィルトレイター
月華を謳うコンチェルト・
クロエ・キャラハン(jb1839)

卒業 女 ナイトウォーカー
撃退士・
各務 与一(jb2342)

大学部4年236組 男 インフィルトレイター
好漢・
樋熊十郎太(jb4528)

大学部6年265組 男 ディバインナイト
撃退士・
Habseligkeiten(jb5520)

大学部6年79組 男 インフィルトレイター