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マスター:てぃーつー
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2013/02/14


みんなの思い出



オープニング

●言い合う二人
「ちょっと! どういうつもりよ!」
「どういうつもりもへったくれもあるか。先に攻撃を仕掛けたのは俺なんだからそっちがタイミング合わせろよ」
「なに言ってるのよ。反撃を受けそうだったからタイミングをずらしてあげたんでしょうが」
「そんなの必要ねえって」
「何ですって!」
 戦闘が終わるなり口喧嘩を始めた二人に、同行していた撃退士はやれやれと肩をすくめる。
「また、夫婦喧嘩?」
「ほんと、いっつもだよね〜」
「「……違う!」」
「…反論のタイミングまでぴったりだよ」
 もうつける薬はないと、二人を残して他の撃退士はその場を後にしようとする。
「ちょっと、あんたのせいで変な誤解を受けたじゃない!」
「ああん、そっちのせいだろうが!」
 ……まあ、二人にはそんなことなど、目にも入っていないようだが。

●秘密の依頼
「忙しいとこ悪いねえ」
 情報屋、蘇芳和人は手で謝るような仕草をとった。
「実はさ、ちょっと助けてやって欲しい二人がいるんだよ」
 次いで机の上にスマートフォンを置くと、フォルダを開いて男性と女性の画像を見せる
「男の方が今井ユウヤ、女の方が藤川アキホだ」
「これが今回の依頼人か?」
「いや、どちかってと……解決する方だな」
 質問を挟んできた霧切 新(jz0137)に、和人は肩をすくめながら答える。
「この二人なんだけどなぁ。会えば喧嘩ばっかしてるんだけど……実のところはお互いに惹かれあってんだよ。ぶっちゃけ、このバレンタインまでにはどうにか相手に自分の思いを伝えたいって俺のところに相談に来た……」
 ついでに言うと、秘密の依頼としてちょっとお金を払ってもいいと言ってきている。
「なるほど、至極簡単な依頼だ。それぞれに相手のことが好きだと伝えればいいのだな」
「違げぇよーーーーーーー!」
「?」
「自分で告白したいから相談に来てんだよ!」
「誰が言っても結果は一緒だと思うが?」
「全然違げぇよーーー!」
 はぁはぁと息を乱した、和人は大きく息を吸ってから説明を続ける。
「いいか、もし新の言う方法で上手くいっても、自分で思いも伝えられないんじゃあ。付き合った先に何かあったら自分たちで乗り越えられねえだろうが」
「そういうものなのか?」
「そういうものなんだ!」
 ふぅ、と和人は再び息を整える。
「すまん、話が逸れたが、どうにかして二人が告白できるように手を貸してやって欲しい」
 それから和人は二人のことを話し出す。
 ユウヤとアキホは幼なじみで、久遠ヶ原学園に来る前から親交が深かったらしい。
 けれど、今はそれが仇となっている。
 長年培った関係が、新たな関係を作るための壁になっているのだ。
「まあ、いきなり関係を変えようとしても上手く行かねえよな」
 そのせいで最近は衝突も多い。
 二人とも袋小路に入ってしまって、友人に相談した結果――和人のところに話が流れてきたらしい。
「何とも見てらんねぇ二人でね」
「なるほど」
「二人には俺からの紹介って言えば話が通じるようにはしてあるからどうか頼むわ。それと邪魔だとは思うが、こいつも連れていってくれ」
「邪魔とは酷いぞ」
「うるせぇ、お前もちょっとは色恋のイの字でも覚えてこい!」


リプレイ本文


 中庭にほど近いカフェルームで、ユウヤとアキホの痴話喧嘩が始まっていた。
 もう、お馴染みになり過ぎて誰も止めようとはしない。
(人の心って面倒だよね〜。分かってる癖に分からないフリをする…俺みたいに)
 こっそりと見ている、片瀬 集(jb3954)は小さく溜め息をもらす。
「お互い鈍感すぎるのもイラッとするのじゃ」
「ふふふーん、人間でも天魔でもー、恋をするのは素敵なことだと私は思うのだぞー?」
 美具 フランカー 29世(jb3882)と、ルーガ・スレイアー(jb2600)もこっそり見物中。なお、ルーガにいたっては『ラブコメ見物中なう(*´ω`*)』とかスマフォでつぶやいていたりする。
 まあ、そんなことになっているとは露知らず、二人のヒートアップは止まらない。
「お二人とも落ち着いてください」
 ここで、リラローズ(jb3861)が止めに入った。
 まだ幼い、小学生の少女の姿を見て、二人とも動きを止める。
「あっ、いや、これはだな」
「その……別に喧嘩してたわけじゃなくて……」
「喧嘩はだめですの」
「「は、はい…」」


「互いに相手のことを意識してるのに、ことごとく失敗してるたあどういうこった」
「謎だな」
 学園の会議室で、鐘田将太郎(ja0114)と、霧切 新(jz0137)は人を待っていた。
「加えて三本立て作戦か。レクチャーに、チョコ、自演のナンパ・イベントって…これで本当に上手くいくのか?」
「どうなのだろう? みんな、自信たっぷりだったが」
「あまり深く考えるより、単純に考える方がいいと思うんだがな、俺は」
「なるほど、ボッチの言うことは違うな」
「ボッチとか言うな! それにボッチの意味を間違えて理解しているだろう」
「……? 相談の際にはこれで褒められていたように思ったが」
 コントになってきたところで、会議室のドアが開く。
 二人が目を向けると、シルヴァ・ヴィルタネン(ja0252)と、美具、そしてユウヤの姿があった。
「さあ、入って」
「遠慮はいらんのじゃ」
「お、お邪魔します」
 ユウヤの表情はいくぶん固い。
 相談したとはいえ、自分の恋愛事情を人に話すのはかなり勇気がいることだ。
 それでも逃げずに来たのは、それだけ真剣で、それだけ……現状がどうしようもないからである。
(若いって素敵よねぇ……剥き出しの不器用な、純粋な気持ち。是非とも届いて欲しいわ)
 シルヴァは微笑ましく見つめ、ユウヤを席に誘導した。
 次いで全員が自己紹介すると、いよいよレクチャーに入る。
「まずは藤川さんがどんな人か語って貰おうかしら」
「……ええと、その……レクチャーを頼んでいてこういうのも何なのですが……シルヴァさん直視しづらいです」
 顔を真っ赤にするユウヤ。
 将太郎もそうだろうと首を縦に振る――ただでさえ、スタイルのいいシルヴァが上着を脱いで間近にいるのだ。青少年はマジで困っている、いろいろと!
「ああ、ごめんね。暖房が効いていたから」
 くすりと笑って距離を取るシルヴァ。で、仕切り直し。
「……あいつは、がさつで口が悪いところもあるけど…本当は優しくて気が利いてて――」
 時折、付け足すように、悪いところを言ったり、良いところを言ったりと。
「なるほどのぅ、そうではもう少し踏み込んで馴れ初めや思い出も聞いておきたいのじゃ」
 と、今度は美具がヒリュウを抱えたまま質問する。
(うまくいかない理由は本人たちも解っていることなのじゃ。それが素直に表に出せるように話を積み重ねていけば、きっといい方向にいくじゃろう)
 うんうんと内心でうなずきながら、美具は合いの手を入れていく。
 そうして、10分ぐらい話をしただろうか。
 ようやくひと区切りがつき、雑用係の新からお茶を受け取ってユウヤはひと息ついた。
「なるほど、そこまで藤川のことを知っているのか。なら、意識してるのは何故だ? 恋愛を発展させたいのか? 告白してカレシになりたいのか?」
 次いで、将太郎が問いかけると、ユウヤは少し考え込み、
「……はっきりとは答えられないけど、進めたいんだと思う……このままじゃいけないって焦ってばっかだけど……」
「そうね……貴方のその思いの丈、とても素直で良いと思う。一緒にそういう人生を送りたいという気持ちを、まずは強く持ちなさいな」
 優しく肯定するシルヴァ。
「その上で彼女のことも考えてあげて。貴方が上手く言えないように、彼女も同じように上手く言えないのよ」
「いや、でもあいつがそんなこと」
「藤川さんのことなら何でも知ってると思ってるのかしら? それは決めつけてるだけじゃない?」
「………」
「もう心のどこかで気づいているはずじゃ。今現在のすれ違いは相手の事に耳を傾けていないのが原因だとのう」
美具は、ユウヤの目を真っ直ぐに見つめる。
「彼女だって、貴方との距離感に戸惑っているのよ。もっと彼女のことを見てあげて」
「うむ、過去を思い返した今なら思い至るところがあるはずじゃ」
 二人の言葉に、ユウヤは更に押し黙る。
 至らないまでも気付いたことはあったのだろう。……ただ、はっきりと認めるのは直ぐというわけには行かなさそうだ。
「ふむ、人の心とは難しいものだな」
「妙なところで割って入るな霧切!」
「むぐっ」
 将太郎が邪魔者の頭を押さえつつ、そのままレクチャーに入る。
「相手のことを思いやることも大事だが、まずは自分の思いを告げろ! いいか、男なら熱血ストレートでいけ、ストレートで! 告白するのにホストのようなくさーい台詞はいらん。自分の思いをぶつけろ。好きだ! の一言でもいい」
「先ほどのとは違い、えらく単純だな」
「そうね。直球勝負ばかりだと辛いわよ」
「やはりボッチじゃのう」
「ええい、最後まで聞け! いいか、なにはともあれ、男らしく藤川にビシッとコクれ! …つーけど、俺、おもいっきりコクったけど振られたことあるけどね…ふっ」
 セリフの後半部分は聞かなかったことにしようと、シルヴァと、美具と、ユウヤは思った。
「失敗談では役に立たないのではないか?」
 で、何も考えてないヤツがひとり。
「いいだろう、霧切。お前にはもう少しレクチャーをしてやろう」


「ええと、リラローズちゃん……ここでいいのかな?」
「はい、皆様。既にお待ちのはずです」
 リラローズに連れられて、アキホがやってきたのは学園の家庭科室。
 中に入れば、こっちと手を振るルーガと、眠そうな顔をしている集の姿があった。
「蘇芳和人から紹介を受けたものだが、早速話を聞くとしようか。さあ、今井ユウヤの話をするといいー」
「……えっ、いきなり」
「聞かねば相談にも乗れんからなー。どう思っていて、どういう思い出があるのか話してみるのだー」
 ルーガの言葉に多少尻込みしたものの、アキホもユウヤと同様にかなり切羽詰っている状態だ。
 ところどころ恥ずかしがりながらも次第にユウヤの話に熱が入り、
「――で、優しいところもあって。時々だけどドキッとすることもあって」
 総評すると悪いところが7で、良いところが3ぐらいだろうか。
 しかし、良いところは妙に強調が入っているところを見ると、そのバランスはもう逆転していると見える。
「…ふふふーん、お前の話を聞いているとー、なんだかその相手の男は面白そうだなー?」
「えっ、今のを聞いて!?」
「ああー、ちょびっと興味が出てきたぞー?」
「全然いい男じゃないよ。それに私の恋愛相談に来てくれたんじゃなかったの!?」
「気が変わったのだー。加えて…お前はいらなさそうだしな。私がいただいてしまおうか?」
「だ、だ…」
「だって、時間が結構経ってるのに想いも告げられないなんて、そんなのどーせたいした想いじゃないのだー」
「……っ!」
 びくっとするアキホに、不敵な笑みを見せてルーガは家庭科室から出ていく。
 扉を閉めてから、ふぅと息を吐いた。
(勇気を出すのだぞー、小娘)
 というわけで自分の役目は終了と、ルーガは双眼鏡を片手にあらかじめ下見しておいた場所へと移動する。
 その間にリラローズがアキホのフォローに回り、
「藤井様は今井様の事が大切でいらっしゃるのですね」
「…そ、そんなことは」
「隠さないでください。幼馴染であり、恋仲。いくつもの繋がりと絆ができる事は、とても素敵な事だと思います」
「……」
「それだけ、お相手が大きな存在だという事でしょう? ルーガ様にも取られたくないぐらいに」
「……うん」
 ようやく、アキホは肯定する。
(一緒にいる事が当たり前のようになって、恋心を伝えるには気恥かしさや照れが勝る…という感じなのでしょうね)
 リラローズはそう分析する。
「それなら、バレンタインデーという素敵な切欠、便乗しないのは勿体無いです♪」
「けど、渡せるかな……」
「このままでいて、いつか今井様が誰かの恋人になっても平気ですの?」
「……うっ」
「否、ならば、勇気を出しましょう? 命短し恋せよ乙女、ですわ!」
 リラローズがぎゅ、とアキホの手を握る。
「……分かったわ。相談までしたんだものね、やってやるわ」
「ということは出番か」
 座っていた集が立ち上がり、ビニール袋を机の上に置く。
「藤川さんはある程度は料理ができるって聞いたから手作りとかどうだろう? 大丈夫、一人暮らし長いから、俺も料理とかは出来るんだよね」
 フォローはするよと、集が付け加える。
「もちろん、私もお手伝いするのですよ♪ チョコに拘らず、メッセージカードに趣向を凝らしたり、お揃いの手作りの装飾品とかもいかがでしょう?」
 こうなってくると恋愛の問題よりもお菓子作りが楽しくなってきたようで、アキホの顔に次第に笑みが浮かぶ。
 そして、ああだ、こうだと試行錯誤の末にチョコは完成。
「綺麗にラッピングして…後は想いを伝えるだけですね」
「…うん」
「…ところでさ、どうして相手を好きになったの? タイプとかでもないんでしょう?」
「えっ……」
 集が突然聞いてきただけに、アキホは意表をつかれた。
「事前に教えてもらった内容だと、理想のタイプとは全然違うよね?」
「…そうだけど」
 考えたことがなかったのか、言葉にしようとしているが上手く行かない。
(まぁ、本当に好きになるって、理屈じゃないのかな〜…)
 反応を見ながら、集は自分のことを思い返して苦笑する。
「ごめんごめん、さっきのは忘れて。それよりも頑張れ、後輩さん」
「は、はい」


 バレンタインデー当日。
 アキホに呼び出された、ユウヤは期待と不安で胸がいっぱいになっていた。
「あっ……」
「よう、こんなところに呼び出して一体なんだ?」
 理由などひとつしか考えつかないが、気恥ずかしさから普段どおりにするので精一杯だ。

「君暇? 良かったら俺等とちょっとで良いから遊び行かない?」

「「えっ……?」」
 二人が声に反応して振り向くと、髑髏のプリントが付いた豹柄のピンクのパーカー・インナーにダメージデニムを着た、紫園路 一輝(ja3602)が立っていた。首や手首にはシルバーアクセを付け、チェーンもジャラジャラと、更に二眼のピンクのサングラス……はっきり言って、チャラい。
「ほう…中々の愛らしさ。どうかな? 今からデートでもしないか?」
「えっ? えっ!?」
 更にはアキホの隣に、ランディ ハワード(jb2615)まで現れる。
「何だ、お前たち!?」
「え? 何? 何キミ? 今この子に俺等声掛けてんだけど? 誰おまえ? この子の何?」
「……俺は」
「彼氏…って感じじゃないか? じゃあ、問題ないよね?」
 一輝がユウヤと対峙しているうちに、ランディはアキホに言い寄っている。
 それもかなり強引に、だ。
「お前ら何しやがる!」
「あ? 今お前ガン飛ばしたろ? 何ガン飛ばしてんのオイ!?」
「ふざけんな!」
 怒りを露わにしてユウヤは拳を突きだす。
 それを止めたのは横合いから出てきた、ランディの手だ。
「ナンパするぐらい良いではないか? 敗北も勝利も、これ全て愉悦よ。打てる手は全て打つ。今すぐ、お前が彼女の彼氏だと名乗り出るか? それで我が敗北は確定的。恋愛小説のごとき甘い物語の始まりを酒の肴にしてやろう」
 更に手を引き、ユウヤを近づけて耳元に吹き込む。
「…ちなみに彼女が我が手に落ちたなら、その夜には手折る。我が愉悦のために。高校生ならこの意味、わかるだろう?」
「このおっーーー!」
 とうとうユウヤの拳が、ランディの顔を捉えた。
「その程度か…俺様は愉悦を求めている。何しろ腰抜けの上官を切り捨て、人間側に付いた悪魔だからな。戦闘、ナンパ、蒐集、日々生きること、これ全て愉悦のため。今日は目の前に、あの女の子が現れ、気に入った。だからナンパしている。貴様は彼氏ではないのだろ? なら邪魔をしないでもらえるか?」
 さっさと引っ込めと、ランディは冷たい視線を送る。
「お前なんかにアキホを渡すか!」
「ほう、そこまでするのはどういう理由だ?」
「好きなんだよ! 文句あっか!」
「へ〜♪ 好きなんだ? じゃーこの彼女(仮)にも聞いてみようか? 彼の事どう思ってるの君は?」
 いつの間にかアキホの傍に近づいていた、一輝が楽しげな声を出す。
「私もユウヤのことが好きよ! もうこれでいいでしょう」
「ふーん? じゃーお互いが好きだって証拠見せてよ?」
 一輝が口元に笑みを作る。
「……証拠?」
「そ♪ 証拠。好きならキスとか楽勝だろ? ほらキース♪ キ〜ス♪」
「えっ…」
「こいつら…」
 二人が動揺しているのを見て、一輝のコールは更に高く、
「キース♪ キ〜ス♪ …ぐあっ!?」
 ……なろうとしたところで、ヒリュウが飛び込んできた。
「やり過ぎじゃ!」
 美具を初めとして物陰から様子を見ていた者たちが、ぞろぞろと姿を見せる。
「こ、これは…?」
「ごめんなさい。二人には黙っていましたが実は仕込みだったんです」
 謝るリラローズ。
「とはいえ、やっと本音を言ったか。全く依頼とはいえ疲れるぞ」
 ランディが嘆息する。
 それでようやく先ほどのことが芝居だと分かって二人は何ともいえない表情を浮かべた。
「それじゃああとはお若い二人で、なのだぞー」
 ルーガが仲間たちに呼びかけ、シルヴァが二人を撮ったデジカメのメモリをそっと手渡してウィンクする。

「面倒な依頼だったね」
「そうね、でもお互い相手のことがわかったようだわ」
「ええ、いい雰囲気でした」
「あれならボッチに心配されることはないのじゃ」
「くっ…!」
「失敗談なんて言わなければ良かったのに」
「いや、アンタの男気には惚れた、あんさんカッコイイよ」
「うむ、将太郎はカッコいいぞ」
「…男に言われても嬉しくないぜ」
「まあ、その辺りは忘れて成功の祝いにお茶でもしていくのじゃ」
「よきかなよきかなー」
「賛成ですの」

 にぎやかにその場から離れていく撃退士たち。
 ユウヤとアキホはそれを見送り、
「だいぶ遠回りしたわね」
「そうだな。まっ、俺ららしいか」
「そうかもね」
 そっと、手を繋いだ――


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 怪傑クマー天狗・美具 フランカー 29世(jb3882)
重体: −
面白かった!:4人

いつか道標に・
鐘田将太郎(ja0114)

大学部6年4組 男 阿修羅
保健室のお姉さん・
シルヴァ・ヴィルタネン(ja0252)

卒業 女 インフィルトレイター
『三界』討伐紫・
紫園路 一輝(ja3602)

大学部5年1組 男 阿修羅
駆逐されそう。なう・
ルーガ・スレイアー(jb2600)

大学部6年174組 女 ルインズブレイド
『九魔侵攻』MVP・
ランディ ハワード(jb2615)

大学部6年247組 男 鬼道忍軍
砂糖漬けの死と不可能の青・
リラローズ(jb3861)

高等部2年7組 女 ナイトウォーカー
怪傑クマー天狗・
美具 フランカー 29世(jb3882)

大学部5年244組 女 バハムートテイマー
焦錬せし器・
片瀬 集(jb3954)

卒業 男 陰陽師