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マスター:ユウガタノクマ
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2012/12/24


みんなの思い出



オープニング

 町外れにある、とある洞窟にディアボロが現れた。
 その情報を受けて数人の撃退士たちが駆けつけたのだが……。
「な……なんだよ……これ」
 それはなんとも名状しがたい洞窟であった。
 まずなんと言っても腐敗臭がひどい。
 入る前からすでに眉をひそめる程にくさいのである。
 洞窟内は口元をハンカチなどで抑えなければまともに呼吸するのも辛いくらいの腐臭で充満していた。
 突入した撃退士の一人は、後に語る。
 「生もので充満した冷蔵庫が数日留守にしている間に停電で全滅していたとしても、アレよりはマシだ」と。
 そこかしこでハエや蚊が飛び回っているのか、洞窟内はブンブンとやかましい程に羽音が響いている。
 ペンライトで足元を照らした瞬間、女性撃退士の一人が「ひっ!?」と声をあげた。
 足元にはネズミやコウモリ、果ては“腐りすぎてなんだかよくわからないモノ”の死骸が転がっている。
 これにも蛆やハエがたかっており、一同はとてつもない嫌悪感に取り付かれるのであった。
 もう今すぐここから帰りたいという気持ちを抑えて洞窟の奥まで進むと、まるで出迎えるようにディアボロの群れが現れた。
 その姿を見た女性撃退士はついに悲鳴をあげる。
 まず目に入ったのはナメクジであった。
 一般的な手のひら大のナメクジではない。
 全長は1mはあろうという巨大なナメクジが、ジュルジュルと粘液の軌跡を残しながらゆっくりとこちらに近づいてくる。 
 次いであらわれたのはこれまた巨大な蚊である。
 赤黒い体をしているが、これは蚊が元々その色をしているからではない。
 体内で今までに吸った血を溜めこんでおり、それが薄い体表から確認する事ができるというだけなのである。
 そして全員が一番嫌悪感を憶えたのが、巨大なカエルのディアボロであった。
 その体表はイボだらけで、ライトの光を受けて黒光りしている。
 飛び出そうなほど大きい眼球は体を動かすと不気味に揺れ動き、しかも半開きに開いた口からは吐瀉物のようなよだれをまき散らしていた。
 これらディアボロが群れを成して襲ってくるのである。
 先程悲鳴をあげた女性撃退士は「もういやー!」と半ばパニックに陥っていた。
「落ち着け!見た目の印象に惑わされるな!」
 一同のリーダーが声をかける。
 そして近づいてくるカエルのディアボロに一撃を加えた。
 剣に刺し貫かれたディアボロは「グロロロゥゥ……」とこの世の生物とは思えない声をあげ、体液を撒き散らしながら息絶えるのだった。
「敵はそんなに強くない!みんな、今が我慢の……っうぐ!?」
「リーダー!?」
 唐突にリーダーの男は膝を着く。
 その体表にはじわじわと、まるで皮膚を侵食するような斑点が広がり始めていた。
「こ……これは毒!?」
「カエルの体液か!まずい、このままでは……」
 そうこうしている内にディアボロはじりじりと近づいてくる。
 リーダーは毒に倒れ、女性撃退士達は一様に生理的嫌悪によるパニックからぶるぶると震えている。
 このまま戦いを続けるのは不利だ。
 そう判断した一人の男性撃退士は、毒にうなされるリーダーを担いだ。
「みんな、ここは引こう!無理に戦うより、後続の撃退士達のために情報を持って帰るんだ!」
 そう言うと男は先頭に立って撤退の指示をだすのだった。


リプレイ本文


 洞窟の前に集結した8人は揃ってマスクを装着する。
 イシュタル(jb2619)は洞窟からあふれ出る腐臭に眉間へシワを寄せていた。
「……不愉快な空気ね。マスク越しなのにこの悪臭、普通の人間に耐えられないのも無理はないわ」
「そうですわね。此のような場所は、存在して良い場所ではありませんわ!穢れきった此の場所は、わたくし達が必ず浄化してさし上げてよ!」
 桜井・L・瑞穂(ja0027)はくぐもった声で「おーっほっほっほ!」と高笑いを上げた。
 今、彼女の口元は二重のマスクで覆われている。
 間には活性炭の入ったパックを貼り付け、さらに内側のマスクには薔薇の香水を吹きかけている為いつも以上に声が響かない。
「みなさんの分も活性炭のパックを用意してありますわ。よろしかったら、どうぞ」
「わー、ありがとー」
 クレア(ja0781)は嬉々としながらパックを受け取ると、ペパーミントのオイルを浸けたマスクとマスクの間に挟みこんだ。
 楊 玲花(ja0249)も同様に防臭対策を施すと、
「……何とか耐えられなくはありませんけど、長居したくありませんわね」
 洞窟に潜むディアボロへの敵意を改めて確認するのであった。
「……なんでボク、この依頼受けたんだっけ?」
 漂う臭気に遠い目をしながら軽く現実逃避する来崎 麻夜(jb0905)。
 彼女は元々夜や黒など暗いものを好む性格だが、この洞窟はお気に召さないらしい。
 気を取り直してレインコートとブーツを履き、ノーズクリップで鼻を摘むと、
「うにゅ……はにゃくおわらひぇよう(うん……早く終らせよう)」
 小さく声をあげて気合をいれた。
「ナメクジのディアボロねぇ……塩で死なないかな?」
(さすがにそこまで簡単な相手じゃないだろう)
 龍炎(ja8831)の言葉にベルメイル(jb2483)は『意思疎通』で答える。
 ベルメイルはマスクの上から鼻をノーズクリップで挟んでいるためまともに声を出すことができない。
(それにしても……敵は蛞蝓に蚊に蛙、か……)
 彼はヘッドライトの位置を調整すると、考え込むように洞窟を覗いた。
 洞窟の入り口ではソフィー・オルコット(jb1987)が火のついたライターを投げ入れ、可燃性のガスが出ていないかを確認している。
(仮にここで俺たちが負けたら女性陣は大変なことになってしまうな……。龍炎君、あんな連中に敗北フラグを立てさせるわけにはいかない。頑張ろうな)
 彼女の背を見ながら、ベルメイルはさらに緊張感を高めるのであった。
「ええ……でも、フラグって何です?」
 そうこうしているうちにソフィーによる洞窟の確認も終ったらしい。
「どうやら可燃性ではないようですね。それでは行きましょう、皆様」
 こうして一同は慎重に内部へと突入していった。



 ぶーん、ぶーん

 うじゅる……うじゅる……

 瑞穂とクレアを先頭に8人は洞窟を進んでいく。
 辺りは小動物の死骸に群がるハエやウジが蠢く音が反響していた。
 誰かが小枝でも踏んだのかぱきり、何かが折れるような音が聞こえた。
 いや、それはもしかしたら腐った骨だったのかもしれない。
 瑞穂は手に持つフラッシュライトで前方を照らしながら「あぁ……」と嘆かわしい表情で影の書を握り締めた。
「こんな所にいては、服だけでなく魔装や魔具にまで匂いが染み付いてしまいますわ……!」
「まったくだよ……ボク、虫やゲテモノは苦手なんだよね」
「汚らわしい場所の掃除を任されることはありますが、生物までとは……」
 クレアとソフィーはそれぞれ周囲を警戒しながら進む。
 やがて、
「如何やら来たようですわね……!」
 『生命探知』を展開していた瑞穂は全体に指示を出した。同時に『星輝装飾』で周囲に光源をもたらす。
 その言葉通り洞窟の奥から巨大な蚊、カエル、そしてナメクジのディアボロが群れをなしてやってくるのであった。
「うわー!見るに耐えないゲテモノがいっぱいいるよー☆」
 そう言うとソーンウィップを手にクレアはその“ゲテモノ”目がけ先陣を切った。
 彼女はやけにハイテンションで近づく蚊にビシビシと鞭を振るう。
 その様はまるで野生の女王様。
「あはは、その汚い汚物をぶちまけろ!☆」
「……先ほど苦手と、仰ってませんでしたか?」
 瑞穂はクレアの変貌振りに少しだけ唖然とするものの、気を取り直して『麗華聖印』を彼女に施した。
 自分にもそれをかけて毒への耐性を高めると、ホワイトナイト・ツインエッジを手に前線に向かうのであった。
「こっちに来ないでよね」
 イシュタルはじゅるじゅると壁面を張ってやってくるナメクジにシュガールの刃をあてて攻撃を受け流す。
 それにもめげずに襲ってくる辺り、下手なホラーゲームよりも恐ろしい。
「情報では毒持ちのようですし、こちらが被害を受けないうちに手短に片付けることにしましょう」
 そう言って玲花はこちらにやってくるカエルを『影縛の術』で束縛する。その隙にイシュタルは武器を召水霊符に持ち替え、一撃をカエルに放った。
「ブンブンとうるさいな……」
 龍炎は『壁走り』で戦場を駆け抜けつつ、コンポジットボウで遠距離から蚊を狙う。
 しかし敵は放たれた矢をすり抜けつつ、彼に向かって穢れた血液をかけるように尾部から噴射するのであった。
 龍炎は壁を蹴って地面へと降り立ち、穢れた血液の直撃を避ける。
「……残念ですが、汚らしいというだけで罪なのです。お引取りください」
 そして、攻撃した直後の蚊目掛けてソフィーはリボルバーの引き金を引いた。
 矢と銃弾の十字砲火を受け、蚊のディアボロは右往左往することしかできない。
 そこへ、
(嫌な予感がする、気のせいなら良いんだけど)
 麻夜は蚊の腹部にツインクルセイダーの照準を合わせた。
 その腹部の体表は薄く、今まで溜められてきた赤黒い不潔な血液が透けて見える。
(とりあえず、やってみよう)
 そんな思いを込め、彼女は狙撃を試みるのであった。
 銃身から滑り出したアウルの弾は寸分違わず腹部へと吸い込まれる。
 その一撃は蚊の腹部に重大な風穴を開け、
「おっと!?」
「きゃっ!?」
 龍炎とソフィーの目の前でまるで水風船を割ったかのようにびゅぴゅぅ、と蚊の内部から血液が飛び出した。
 腹部に穴をあけられた蚊のディアボロはふらふらと苦しそうに逃げ回る。
「うわぁ、なんかそんな予感はしてたんだけど……2人ともごめんね」
 血を浴びはしなかったものの、青い表情で固まる2人へ麻夜は駆けつけると一旦クリップを外して謝るのであった。
「いや、血を浴びなかったから大丈夫」
「そうですね。ですけど、早く終らせてシャワーを浴びたいところです……」
 ソフィーはそう呟いてマスクのズレを直した。
 そしてふと遠くで「ゲコゲボ」とよだれを振りまくカエルを見つけると、彼女は暗い微笑みを浮かべる。
「……そうですよね。あのような汚物でも、シャワーを浴びせたら綺麗になるかもしれませんね」
 彼女はリボルバーの檄鉄を起こし、目測をカエルに向けた。
「たしか弾はアウルによるエネルギー弾を飛ばしているのですよね?でしたら、いくらでもシャワーを浴びせることができますわ」
「いやいや、こんな狭い所で乱射なんてしないでよ」
 龍炎は思わず彼女の肩に手をかけた。
 そんな彼にソフィーはとても素敵な笑顔で「冗談ですわ」と返すのであった。
 こうして一同は敵の駆除を進めていった。
 そして玲花が胡蝶扇でカエルのディアボロと距離を取りながら戦っている時である。
「その舌が厄介ですわね。何とか切り取れないかしら……」
(楊君、下がって)
 ベルメイルは不意に彼女の腕を掴むと後ろに引っ張った。そして天井目掛けてキューピットボウを射掛ける。
 その瞬間ぼとり、と“何か”が先ほどまで彼女が立っていた場所の目前に落ちてきた。
 それは戦いのさなか天井を這い、今まさに玲花に襲い掛かろうとしていたナメクジであった。
「この……とっとと堕ちろぉ!」
 同時に駆けつけた龍炎は魔具ホワイトナイト・ツインエッジを振り上げ、ナメクジの脳天に『兜割り』をぶつける。
 両断こそできなかったものの、脳天をかち割られて朦朧としたところへ玲花は『土遁・土瀑布』で周囲の敵もろともアウルで形成した土で埋め立てるのであった。
(大丈夫ですか?)
 龍炎はアウルの土が晴れ、いまだ動く敵を警戒しつつベルメイルは『意思疎通』で玲花に問いかけた。
「ええ。ありがとう2人とも」
(どういたしまして。天井は俺が見張ってるから楊君は思う存分戦ってくれ)
 そうしてベルメイルは再び『夜目』を巡らせて洞窟を観察する。
 彼が見ている間、前線で戦う彼女たちが天井からナメクジに襲われることはない。
「そうさせてもらうわ、ね!」
 そう言いながら玲花は『土遁・土瀑布』から生き延びたカエルのディアボロに『迅雷』でトドメの一撃を加えた。
 攻撃を耐え切れずカエルは口から汚物のようなよだれを吐きながら「グロロゥゥゥ……」と不気味な断末魔をあげて息絶える。
 その瞬間、衝撃で体表が破れたカエルの体から毒の体液が飛び散った。
「あわわ!?」
 びちゃぁ、とすぐ近くで戦闘していたクレアに体液が掛かる。
 幸い毒にはならなかったものの、
「うわ、すっごいぬるぬるする……」
 糸を引いたベトベトの液体が服にこびり付く。
 それが彼女の心に火をつけた。
「もう許さないんだよ!ミジンコ以下の汚物の分際でボクにたてついたこと、後悔させてあげる!☆」
 光纏によって蛇のような形状となった眼を見開き、さらに黒いオーラを纏って敵を睨みつける。
 そしてベルメイルが『ストライクショット』で応戦しつつも蚊とカエルから攻撃されているのを見て取ると、
「これでも喰らうんだよ!」
 拳を振り上げて怒りの『発勁』を蚊に打ち当てた。
 アウルを一点に集中させることで衝撃が蚊を貫通し、カエルにも襲い掛かる。
「どっちが狩るほうでどっちが狩られる側か、ボクが1から教えてあげるよ!☆」
 こうして前線で暴れるクレアを尻目に、敵陣目掛けて潜行する一つの影があった。
 『Shadow Stalker』で暗闇に紛れる麻夜である。
「うにゅぁ……(うわ……)」
 次々とすれ違う敵の姿を間近で見て、彼女はそのおぞましさに声をあげた。
(近くで見るとこれはまた、すごいねぇ)
 思わず鼻を挟んでいるノーズクリップの力を強めるように指でさらに摘む。
 しかしある程度心理的に余裕はあるのか、じゅるじゅると壁を這うナメクジを見ては(……塩、かけてみたいな)なんて思うのであった。
 身に纏うレインコートがめくれないようにすすす、と音もなく前進する彼女。やがて敵の中央に到達すると、ちょっとだけクリップを外す。
「お休みなさい、安らかに」
 そう小さく囁くと同時に、周囲の温度が急激に下がり始めた。
 『氷の夜想曲』が敵の体温を奪いとり、安らかな眠りへと誘う。
 洞窟の狭い範囲に集まっていたディアボロ達は、たちまちのうちに冬眠するかのように動きを止めるのであった。
「敵の動きが鈍り始めたわね。一気に畳み掛けるわよ」
 この機を逃さずとばかりにイシュタルは召水霊符による水の弾丸を眠っているカエルに直撃させる。
 体表を突き破られたディアボロはびしゃぁ、と激しく体液を巻き散らすと体を小刻みに動かして息絶えるのであった。
 そのグロテスクな光景に彼女は軽く身震いする。
「……この光景は夢に出てきそうね。なんとかならないものなの?」
「我慢するしかありませんわね。はぁ!」
 瑞穂は双剣を振りかざして眠り続けるカエルを切りつけた。
 体を刃が通過すると共に吹き上がる返り血を彼女はまともに浴びてしまう。
 しかしそれでも彼女は、毅然とした態度で次の敵を見据えるのであった。
「汚れなんて後で落とせばそれで済みますわ。それよりも、此のディアボロがこれ以上此処に存在することをわたくしが許さなくてよ!」
 穢れたディアボロ達に嫌悪感以上の怒りを感じていた彼女は勢いそのままにカエルを攻撃していく。
「悍ましいは『悪』ですわ!此のような穢れは隅々まで浄化せしめてさしあげます!おーほっほっほ!」
「そうですね。早く終らせてしまいましょう……はっ!」
 瑞穂の勢いと共に玲花もフォトンクローとシルバーレガースを使い分けて壁を這うナメクジや蚊を攻撃する。
 こうして眠っている敵を次々と撃破していくと、最後に残ったのは壁でうじうじと蠢くナメクジだけとなった。
(これでやっと終わりか。意外と時間がかかったものだ)
 肩の荷が降りたように「やれやれ」とひとりごちるベルメイル。
 キューピットボウの一撃がナメクジに突き刺さると、力の尽きたナメクジが壁からぽろり、と剥がれ落ちた。
 こうして一同は洞窟内の敵を殲滅し終えたのであった。


 洞窟内に潜むディアボロが掃討されたのを確認した8人は一様に外へと向かった。
 眩い太陽の日差しが、じめじめとした暗い洞窟での戦いが終わったことを告げる。
 臭いの届かない場所まで行くと、彼らは一様に開放感と清らかな空気を味わうのであった。
「臭い、とれるかなぁ……」
 そんな中レインコート類を慎重に脱ぐと同時に自分の臭いを確認する麻夜。
 実は戦いの最中、彼女は一度だけカエルの体液を浴びてしまったのである。
「……やっぱり臭い気がする。しばらく先輩に会えそうにないや」
 髪の毛を撫でつつレインコートの処分をどうしようか考える彼女。
 その傍では、それ以上にカエルの体液を浴びてしまったクレアと瑞穂がさらにげんなりとした表情で地面に座り込む。
 さすがに前線で果敢に戦っていた2人の消耗と汚れは凄まじいものであった。
「うわ……これ落ちるのかな?」
「服に染みが付いちゃってるね……」
 龍炎はクレアの服についた汚れを見ながら言った。
 そして瑞穂はというと、
「しばらくは人に会うのを控えたい所ですわね。ああ、でも同好会が……如何しましょう」
 気休め程度に薔薇の香水をふりまきながら、気を取り直して傷を負った者達を癒すのであった。
「まあ、フラグを阻止できただけでもよしとしようか」
「フラグ?」
 ベルメイルの言葉にイシュタルは首を傾げた。
 彼は「ああ」と返すと、
「俺だって何度もパンを咥えて校舎中を歩き回ってるのに、一度もフラグが立ったことがないんだ。なのに、あんな奴らに立つ道理はない」
「?」
 余計訳がわからない、という表情のイシュタルであった。
「しかし、どうして汚ぶ……彼らはここから出ようとしなかったのでしょうか」
 ソフィーは静かな表情でずっと疑問に思っていたことを口にした。
「それに、どうしてこんなに小動物の死骸がここに……」
「どうなんでしょう……たしかにその辺りは疑問ですね」
 玲花はソフィーの言葉に頷くと洞窟のある方向を見つめるのであった。
 こうして彼らは帰路につく。
 ディアボロという穢れが払われた洞窟には清純が訪れようとしていたのであった。


依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: 穢れを払う・クレア(ja0781)
 夜闇の眷属・来崎 麻夜(jb0905)
 フラグの立たない天使・ベルメイル(jb2483)
重体: −
面白かった!:6人

ラッキースケベの現人神・
桜井・L・瑞穂(ja0027)

卒業 女 アストラルヴァンガード
『九魔侵攻』参加撃退士・
楊 玲花(ja0249)

大学部6年110組 女 鬼道忍軍
穢れを払う・
クレア(ja0781)

大学部4年250組 女 阿修羅
調査隊一般会員・
龍炎(ja8831)

大学部8年201組 男 鬼道忍軍
夜闇の眷属・
来崎 麻夜(jb0905)

大学部2年42組 女 ナイトウォーカー
UndeadKiller・
ソフィー・オルコット(jb1987)

大学部5年186組 女 インフィルトレイター
フラグの立たない天使・
ベルメイル(jb2483)

大学部8年227組 男 インフィルトレイター
誓いの槍・
イシュタル(jb2619)

大学部4年275組 女 陰陽師