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マスター:タカシ
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:10人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2012/12/10


みんなの思い出



オープニング

 青森県――。
 北海道のルシフェル支配地域と、東北の天使支配地域に挟まれ、天魔の影響が大きい地域である。ゲートに飲み込まれているわけではないが、人々は日常的に天魔のニュースを聞くことに慣れている。撃退士の東北支部が置かれているが、支部と言うより前線基地と化してしまっているのが現状だ。
 久遠ヶ原学園にも増援の要請がたびたび出ており、学園の撃退士たちが派遣されることも珍しくない。
 今回学園から呼ばれたのは十人の撃退士たちだった。
「ここは初めてのようだな?」
 支部に到着した撃退士たちを出迎えたのは、壮年の男だった。ここで小隊長に就いていると自己紹介があった。
「早速だが、みんなにはちょっと頑張ってもらいたい」
 小隊長は言うと、地図を広げた。
「ちょうどここの人員は出払っていてね。人手が足りないんだよ。助けて欲しい」
 男は肩をすくめると、地図の一点を指差した。
「ここだ。町との境、郊外に広がる開拓地があるんだが、ここに北からディアボロ、南からサーバントが侵入してきている。俺たちは奴らが町へ到達する前に、これを叩く」
「敵の数は?」
 学生の一人が問うと、男は「二体だ」と答えた。
「少ないんですね」
「いや、まあ、数は少ないが、両方とも五メートル級の大型モンスターだ。正確な戦闘能力は不明だが、前回、連中が登場した映像がある」
 小隊長は端末を操作すると、モニターに天魔の様子を映し出した。
「これは……」
 学生たちは画面に見入った。
 グロテスクな黒い巨人が大地を蹴り、滑空するように移動し、だらりと腕を下ろして停止した。そしてもう一体、反対方向からも白い巨人が歩いてきて、停止。白い巨人がサーバント、黒い巨人がディアボロなのだという。と、睨みあった巨人同士が咆哮して、空に向かって口から閃光を吐き出した。
「こいつは恐らく長射程の光線攻撃だ」
 小隊長は画面を止めた。
「このまま潰し合ってくれれば良かったんだが、奴らは戦おうとはせず睨みあったまま、前回はいったん後退した。そして今回、現れた巨人は町へ向かい始めた」
 小隊長は、学生たちを見返した。
「さて、何か質問は?」

 男性型の悪魔は、後方で空から観戦していた。
「さーて、わいの力作や。まあルシフェル様にも禁じられてるし天使と直接戦うわけにはいかんけどな。サーバントなんぞに負けるはずはあらへんけど、人間はどうかなあ……」
 悪魔は、うなるように言うと、人界で手に入れた携帯電話で自身の力作を写メに収めていた。
「写真もだいぶたまって来たし、SDカード買いに行かんとなあ……」

 天使は、苛立たしげに地上を見下ろしていた。
「全く……ディアボロごときに足止めされるとは……邪魔な悪魔め。私の勘に触るのよ。直接戦えば、あんな雑魚ひと思いに……! ちっ、まあ仕方ないわ。そのうち殺してやるわよ!」
 美しい姿をした女性型の天使は、怒声を吐き出した。


リプレイ本文

「こちらディアボロ班です。間もなく接敵します」
 時駆 白兎(jb0657)がインカムに言うと、応答があった。
「了解しました。気を付けて。すぐに行きます」
「さて……」
 時駆は白い息を吐き出すと、遠目に見える巨人ディアボロを見やる。
 巨人ディアボロは、腕をだらりと下げたままゆっくり歩いてくる。ふしゅううううう……と、ざらついた呼吸をしている。
「さて、どのくらいかかるでしょうかね」
 イアン・J・アルビス(ja0084)は前進すると、早速タウントを使った。
 ディアボロは「ふうううう……」と呼吸して首をぐいと持ち上げると、ゴウ! と光線を吐き出した。ピキイイイイイン――! とイアンを直撃する。
 イアンはアイアンシールドを構えてニュートラライズで受けた。イアンは光に包まれたが、歯を食いしばって耐えた。肌が焼かれるような感覚を味わう。
「イアン!」
 雪室 チルル(ja0220)が駆け寄る。
「大丈夫!?」
 チルルはイアンを揺さぶった。
「ええ……大丈夫ですよ。チルルさん。ディバインナイトの盾はこれくらいでは折れ砕けません」
「そう……て、ディアボロー! やってくれるわね!」
 直後、ディアボロからもう一撃光線が飛んできた。光線は膨れ上がると、チルルとイアンを巻き込んだ。
「チルルさん! 下がって下さい!」
「あちちちちち……!」
 イアンはニュートラライズで受け止めながらチルルを庇った。チルルは氷盾『フロストディフェンダー』で後退。エネルギーを収束した力場が解放され、フランベルジェが氷結晶で覆われる。光線の衝撃は氷結晶へと伝達され散った。
 時駆と不動神 武尊(jb2605)は、木の影から戦況を確認していた。
「おい時駆、こっちもそろそろ始めるとするか」
「そうですね」
 時駆と武尊はストレイシオンを召喚すると、移動を開始する。時駆の周囲に展開する白色無数の召喚陣が瞬間移動。残った召喚陣が時駆を守護する結界のごとく強い輝きを見せる。
「まるでどこかの特撮の様です。まぁ彼ら『ヒーロー』は、もう少し子供に受けそうな姿でしたが。子供の心を掴まないと金を稼げませんからね。やはり、この世は金で全てが回っている……」
 時駆はそんな心情を呟く。
 チルルとイアンはまた散開して、巨人との距離を詰める。
「ふしゅううううう……」
 ディアボロは腕を持ち上げると、口許の下で両腕をクロスさせ、またかっと光線を薙ぎ払った。
 ピキイイイイイン――! と、光線が大地を駆け抜け、四人ともダメージを受けた。
「もう少し、こっちを見てもらいましょうか」
 イアンはタウントを再度使用する。
 巨人ディアボロは傲然と立ちつくすイアンを見て、地面を踏み鳴らした。態勢を低く構えると、ドウ! とダッシュした。
 ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドンッ――と巨人が大地を駆け抜ける。ディアボロはジャンプし、上空からパンチを振り下ろした。
「むう――」
 イアンは、巨大な拳をニュートラライズで止めた。衝撃が走る。イアンの足が地面にめり込む。
 ぎりぎり……と、巨人が力を込めて来るが、イアンは押し返した。
「そんなものですか?」
 イアンは距離を保ち、アサルトライフルAL54を連射して後退する。 
「さっきはよくもやってくれたわね! こっちもお返しよ!」
 チルルはアサルトライフルWBを叩き込んだ。ドウ! ドウ! ドウ! と、銃撃がディアボロを貫通する。
「ちっ……この雑魚が……」
 武尊はストレイシオンを前進させると、天魔図鑑を取りだし、反撃に出た。ストレイシオンがインターセプトに動き、武尊が攻撃を行う。天魔図鑑から生み出された黒い三叉槍や白い矢のようなものが、ディアボロに向かって飛ぶ。武尊の天界に+3振れたカオスレートが巨人を強力に貫く。
 時駆はストレイシオンを加速させた。
「ストレイシオン、Go――」
 ストレイシオンはディアボロに体当たり。巨人は防御姿勢を取って受け止める。
「しゅううう……おおおおおお……がおおおおおお!」
 ディアボロはまたジャンプすると、光線を周囲に一閃した。
「ちい……また!」
 武尊は手をかざして、光線に耐えた。
「中々やりますね」
 時駆はストレイシオンに防御効果を使用させた。
「少し侮っていましたか?」
 イアンは銀の盾にスキルを入れ替え、
「う〜、わん! 別にあたしたちで倒しても構わないんでしょう?」
 チルルは言ったが、イアンが止めた。
「まあもう少し待ってみましょう。サーバント班が来てくれるでしょう」

 サーバント班――。
 ズキュウウウウウウン――! 巨人サーバントの口から閃光がほとばしった。大地を薙ぎ払う光線が撃退士たちの隊列を抜いた。
「…………」
 獅堂 遥(ja0190)は飛びのいて、横を抜けて行く光線を冷然と見送った。白い髪と紅の瞳が冷徹な印象を与える。周囲を舞う桜の幻想が揺れる。
 ライブ映像でサーバントを見ていた柴島 華桜璃(ja0797)は、生でこの巨人を見て震えた。
「ひいぃ、直接見たら更にグロテスクですぅ」
 背筋がぞわわっとして、横を突き抜けて行く光線に手をかざして転がるように逃げた。
 巨人は咆哮して、更に連撃を光線で放ってきた。
 ズキュウウウウウウ! ズキュウウウウウウ! ズキュウウウウウウ!
 撃退士たちは散開して光線をかわす。
「……長射程……ですが……これはかわす……」
 アイリス・L・橋場(ja1078)は暗赤色の煙のようなオーラを纏い、巨人を見据えた。
「やってくれるね。全く、人の居ない所で潰しあってくれてたら楽だったのに……」
 金色のオーラに包まれたソフィア・ヴァレッティ(ja1133)は、吐息して膝を突いた姿勢から顔を持ち上げた。
「大きいですね。こうして見ても、あの巨体で身軽と聴くと信じがたいですが……単純に、動き回られただけでも被害は広がっていきそうだよ」
 永連 璃遠(ja2142)は言って、頭上を貫通した光線を見上げる。
「だけどあの巨人……何かおかしいんだよね。何て言うか、機械的って言うかさ。無人機の映像は見せてもらったけど、後ろに天魔は見つからなかったしね」
 疑いを持っていたクロエ・キャラハン(jb1839)の言葉は冷たい。
 ズン! と巨人は足を踏み出した。振動が大地を震わせる。ズン! ズン! ズン! と巨人は駆けだす。
「ガオオオオオオオオ!」
 巨人サーバントは、撃退士たちに狙いを定めると、閃光を吐きながら突進してくる。
「く、来るよ!」
 華桜璃はインカムで連絡を取ると、木の影に身をひそめた。
「みんな、散開しつつ連携プレーで行こう」
 クロエはインカムをはめた耳に手を当てて、木の下に走った。
「オオオオオオオオ――!」
 サーバントはジャンプして、撃退士たちがいた場所へ飛び下りてきた。ドゴオオオオオ! と激震が走る。
「ぅぅ……あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 アイリスはAlternativa Lunaを発動。血のような紋様の浮いた黒いバイザーが顔の上部を覆う。
「……殺……す……」
 感情を消し敵を悉く殺すという強い自己暗示により凶暴性が飛躍的に増す。
 獅堂は小太刀の影からアサルトライフルAL54を連射した。ドウ! ドウ! ドウ! ドウ! と、銃撃が巨人の肉体を撃ち貫く。
 オオオオオオオオ――! 巨人の肉体から鮮血が吹き出す。
「続いて! これでも喰らえ〜! マジカルシューーーート!!」
 華桜璃はエナジーアローを叩き込む。純粋に破壊力のみを集中させて撃ち放つ無属性魔法攻撃。薄紫色の光の矢が巨人を貫通する。
「Scintilla di Sole――!」
 それはイタリア語で「太陽の火花」の意。ソフィアが術を唱えれば、火の粉を散らしつつ空を切り、火球が巨人を襲う。巨人は腕を振り回して火球を弾き返そうとしたが無駄だった。火球が着弾し、小規模の爆発が起こって光り輝く。巨人の上体が弾けた。
「それじゃあこっちも行ってみましょうか」
 クロエは逆しまのロザリオを握りしめると、無数の闇の刃を生み出し、巨人の顔面を切り刻んだ。
「まずは目潰しですね」
 グオオオオオオ――! サーバントは咆哮して切り裂かれた顔をかきむしった。
 璃遠はタイミングを図って距離を保つ。
「オオオオオオオオ――!」
 巨人は連続で打撃を受け血を噴き出し咆哮して、木を引きぬき、回りの木々をなぎ倒し始めた。小癪な撃退士を探し出そうとでもいうのだろうか。
 アイリスは死角から飛び出した。
「Regina a moartea――!」
 それは女王の狂宴の意。ブラストクレイモアを抜き放ち、膝の裏を狙う。柄から放たれたアウルの影が剣の刀身を覆い、黒い刃を生み出す。
「……殺……せ……!」
 黒いブラストクレイモアが死神の鎌のような残像を残す。純粋な破壊と速度によって死を齎す、アイリス――死の女王の一閃だ。
 ズバアアアアア! とサーバントの足が切り裂かれる。
「行きます――!」
 璃遠が飛び出しグランヴェールを叩き込んだ。「大いなる緑」の名を冠した大剣。今の璃遠の力を乗せることが出来る愛剣。璃遠は反対側の足を切り裂いた。
 巨体が揺らぐ。
 獅堂は木を踏み台に飛び上がると、空中から飛びこんだ。リジルに持ち替え、サーバントのこめかみを狙う。
(顎が破壊されれば、光線を吐くことは出来ないはず……)
 ドゴオオオオオ! と、剣が巨人の顎を片方破壊する。
「早すぎた……のかしら……」
 降り立つ獅堂、巨人は悲鳴を上げて膝を突いた。
「よーし、全員で集中攻撃だ。魔法で遠距離攻撃できる者は続いて叩き込め!」
 隊長が剣を肩に担いで言った。
「それじゃあ続いて行くよ! またまたマジカルシューーーーート!」
 華桜璃はエナジーアローを叩き込んだ。魔法の矢が空を切り裂き、巨人を貫く。
「Scintilla di Sole!」
 ソフィアが唱えれば火球が炸裂する。
 クロエは腕を持ち上げると、クレセントサイスを撃ち放った。
「みんな近づかないでね。範囲攻撃だから」
 三日月のように鋭い無数の刃が巨人を斬りつける。カオスレートの変動がダメージを増大させ、サーバントの肉体を切り刻んだ。
「Regina a petrecere nebun!」
 アイリスの第二撃が巨人の腕を斬り落とした。
「よし……! 一気に畳みかけます!」
 璃遠も加速して、グランヴェールでサーバントのアキレス腱を突き刺し、そのまま万力を込めて引き裂いた。筋肉が引きちぎれる音がして、巨人はぐらり、と傾いた。
(この勝負は頂きね……)
 獅堂はワイルドハルバードを無双のように振り回して、璃遠が開けた傷跡にその一撃を撃ち込んだ。
 ズバアアアアアアア――! と肉と骨が砕け、巨人は地面に倒れ伏した。
 獅堂、アイリス、璃遠はもう片方の足を叩き潰した。
 サーバントは咆哮して、上体を起こし、首を回してひしゃげた口から強引に光線を放った。ズキュウウウウウウウウン! と撃退士たちは撃ち抜かれた。
「く……!」
 璃遠は距離を保った。獅堂とアイリスは態勢を立て直す。
「このこのこのこの!」
 反撃に出た華桜璃は武投扇でサーバントの死角から体を叩いた。余り効果は無いが、微小なダメージは入る。
「こんな傷……その邪魔な口は潰させてもらおうかな――Scintilla di Sole」
 火球が巨人の顔面を吹き飛ばした。
「痛いですね……! て、もうお終いですか? ほら、もっと、もっと! 痛みに悶えるさまを見せてください」
 クロエは逆しまのロザリオの刃を巨体に叩き込んだ。そのまま刃を沈めて行き、巨人の心臓を貫いた。
 ズウウウウウウウン……と、巨人サーバントの腕が落ちた。
 静寂が訪れれる。
「終わりなのです?」
 アイリスは、武器を下ろして首を傾げた。
「そのようですね。タフな相手でした」
 獅堂は言って吐息した。
「ふう〜やっとこっちは片付いたのですね〜、はふう……あたし気分悪いです……でもまだディアボロがっ」
「よし、それじゃあ、もう片方を片づけに行こうか」
 俯く華桜璃の背中を、ソフィアはさすってあげた。
「何とかやれましたね……後はディアボロですね」
 璃遠は呼吸を整える。少し消耗してしまった。
「璃遠先輩がんばだよ。私も正直疲れたけどね」
 クロエは言って吐息した。
 ディアボロ班が奮闘しているだろう。撃退士たちは急ぐことにする。
「こちらサーバント攻撃班。ディアボロ班、そちらの状況を教えて下さい」
 ややあって――。
「急いで下さいよ。まあどうにか食い止めていますが、全員で掛かればすぐに潰せるでしょう」
 その返答に、撃退士たちは頷いた。
「急ごう――」

 ディアボロ班と合流して、撃退士たちは総攻撃を開始した。
「待たせたね」
「待ちかねたぞ」
「さて、どうやら、時間切れ、のようです、あなたの」
 イアンは加速した。ブラストクレイモアでディアボロの足を狙う。ドゴオオオオ! と切り裂く。
 獅堂は闘気解放状態からツヴァイハンダーDを叩き込む。
「これで終わりよ! さっさと吹き飛べ〜!」
 チルルはフランベルジェを一閃して、氷砲『ブリザードキャノン』を撃ち込んだ。吹雪のように白く輝くエネルギーが解放され、氷結晶がディアボロを包み込む。
「そこまでよ!」
 華桜璃は武投扇を投げて、戻って来た扇を閉じて頬に当てつつ決めポーズしてみたり。
(あうっ、でもディアボロも気持ち悪いっ)
 アイリスはゴライアスを叩き込み、ソフィアはSpirale di Petaliを叩き込んだ。花びらが螺旋軌道を描きながら飛んでいき、着弾後には霧散するように消えていく。
「勝負は、此処から……? ううん、ここまでくればあと一息ですよ、援護します……っ」
 璃遠は万力を込めて剣をぶつける。
 時駆はティアマットを高速召喚すると、天の力を使用。
「ティアマット――」
「ほら、行きますよ」
 クロエはダークブロウを撃ち放った。
 武尊はストレイシオンに牽制させると、自ら突進して肩に担いだヴァッサーシュヴェルトを振り抜き、刀身を蹴り上げ一撃叩き込んだ。
 ディアボロは集中攻撃でぼろぼろになっていたが、でたらめに光線を吐き出す。
 仲間たちが攻撃するのに合わせて、武尊はバヨネット・ハンドガンの銃撃で巨人の心臓部に穴を開ける。
 ティアマットが突進して巨人を押し倒せば、撃退士たちは連続攻撃を浴びせた。
 青い燐光をまとった武尊は空中に跳躍、ドリルのように回転を加えて心臓部を飛び蹴りで撃ち貫いた。
 ズシャッ! と、血飛沫が上がり、ディアボロは痙攣して喀血、絶命した。
「これだけの巨人を作るとなると……いったいどれだけの『素材』を使ったんだ? ……天も魔もカンに触る奴等ばかりだ。それにしても、かつての俺ならば……この程度の雑魚、軽く数百は相手にできたものを……速やかに力を取り戻さなければな」
 武尊は吐息して視線を上げた。
「終った、な」
「手強い相手ではありましたが……」
「ふう、終わりましたねっ! さて! 学園へのお土産に津軽せんべいを買って帰りますっ」
 撃退士たちは久遠ヶ原の帰路へと付く。
 この日も、天魔の攻撃は退けられたのだ。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:8人

守護司る魂の解放者・
イアン・J・アルビス(ja0084)

大学部4年4組 男 ディバインナイト
双月に捧ぐ誓い・
獅堂 遥(ja0190)

大学部4年93組 女 阿修羅
伝説の撃退士・
雪室 チルル(ja0220)

大学部1年4組 女 ルインズブレイド
グランドスラム達成者・
柴島 華桜璃(ja0797)

大学部2年162組 女 バハムートテイマー
踏みしめ征くは修羅の道・
橋場 アイリス(ja1078)

大学部3年304組 女 阿修羅
太陽の魔女・
ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)

大学部4年230組 女 ダアト
戦ぐ風、穿破の旋・
永連 璃遠(ja2142)

卒業 男 阿修羅
ドラゴンサマナー・
時駆 白兎(jb0657)

中等部2年2組 男 バハムートテイマー
月華を謳うコンチェルト・
クロエ・キャラハン(jb1839)

卒業 女 ナイトウォーカー
元・天界の戦車・
不動神 武尊(jb2605)

大学部7年263組 男 バハムートテイマー