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マスター:タカシ
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2012/11/14


みんなの思い出



オープニング

●デビル
 北海道某村。結界に覆われ、ディアボロが徘徊するこの世の異界と化した世界で、デビルは腕を持ち上げた。手の平に沸き起こる炎の中に、人界が見える。「彼」が次に攻略を進めようとしている地域だった。デビルは笑声を漏らした……。
「人界の空気か……全くもって悪くない……旨そうな血の匂いがするぞ」
 獰猛なデビルは牙を剥いた。「ふっふっふ」と、すうっと手を持ち上げると、妖艶な美女の姿をしたヴァニタス――名をシーラと言った――が頭を垂れた。「彼」が最初に作りだしたヴァニタスだった。
「……御意のままに」
 シーラは主に忠実で、淑やかに振る舞う。それがまたデビルのお気に入りだった。
「行けシーラ。次なるエリア攻略に向けて、我々の生贄を探し出せ。人間どもの邪悪に染まった魂……これこそ我が求めるもの、力の根源だ」
「はは――」
 シーラは、主に平伏すると、数体のディアボロを引き連れて結界から人界へ向けて移動を開始した。生贄を求めて。

「この辺りで良いだろうか……」
 シーラは町外れにある民家を襲撃し、一家を容赦なく皆殺しにするとそこを拠点にゲートの作成に取り掛かった。
 ぺろりと血を舐めると、ディアボロに食事を与える。
 三体のディアボロ――ジャイアントハウンドたちが血の跡を貪り食う。横たわる亡骸は、すでに原形を留めていなかった。
 シーラが撫でてやると、ハウンド達は歓喜のうなり声を上げた。

●久遠ヶ原学園
 久遠ヶ原学園に、北海道で郊外の一角がデビルに占拠されたと言う知らせが舞いこんだのはそれから間もなくのことであった。
 すでに拡大した結界には、一部の住民たちが捕らわれていると言う。
「野郎……ハウンドか……」
 教室で依頼を見つめる青年が一人。名を阿修羅のユウキと言った。ユウキは高等部の三年生である。
 かつて、ジャイアントハウンドに家族を殺されたユウキは、目の前の依頼にくぎ付けになっていた。
「こいつら……絶対やってやる……! 俺はもう、昔の俺じゃない……!」
 ユウキの感情は激しく揺さぶられていたが、彼も新米ではない。昂る感情を押さえ、一つ息をつく。
 ジャイアントハウンドたちはすでに散開して、町への攻撃を開始しようとしていると言う。その背後にゲートが展開していると言うことは、上位のデビルが存在すると言うことだ。
「最悪デビルか……それに……ハウンドが三体もいるとなっちゃ俺一人じゃいけねえな。捕らわれた人たちを救うには……」
 ユウキは猪武者ではない。敵と相対すれば暴走してしまう時があるが、危険に立ち向かうには、仲間が必要だと言うことを身を以って知っていた、今は。早速仲間を探すことにする。もちろんすぐに見つかった。それは、すぐ側にいたあなたたちだった。


リプレイ本文

 デビル……また人の魂をうばおうとしてるんだ……ゆるさないっ、天魔はころす、ころす、ころすっ!
 エルレーン・バルハザード(ja0889)の心中は穏やかでは無かった。エルレーンはユウキに言った。
「……な、なんか、イライラしてる……みたい、だね」
「ん……ああ、ごめんな」
「で、でも……落ち着いて、ね。私も、天魔を、ころしたいけど――」
 昏い目をして、微笑う。
「けど、何よりそのために、私がしんじゃ、いけないんだ。ユウキさんもしんじゃ駄目だよ。だから、れいせいじゃなきゃ……」
 それから若杉 英斗(ja4230)がユウキに言葉をかけた。
「ユウキさん大丈夫か? リラックスしていこうぜ!」
「……俺、昔ハウンドに家族を殺されたんだ」
 ユウキはぼそりと言った。撃退士として未熟な自分が生死の境を彷徨ったことも。
「そんな事情がありましたか……」
 エリス・K・マクミラン(ja0016)が応じた。
「何かわけがあるのではと思っていましたが、そうしたことでしたら、お気持ちは分かります。ハウンドを倒すためのお手伝いはさせてもらいますよ」
 マクミランは仮面の向こうから続けた。彼の思いは理解できる。それだから彼女はあえて言った。
「今は、ディアボロを倒すことが最優先です。ゲートに捕らわれている人々の人命が最優先である事を忘れないで下さい」
「ユウキさん、エリスさん、よろしくお願いしますね」
 佐藤 七佳(ja0030)は軽く頭を下げた。
「ユウキさんはハウンドと因縁があるのですね。でもあたし……」
 佐藤は言葉を濁した。ユウキの気持ち、もちろん分かる。だが、佐藤は戦いだけが解決策ではないと思う。それが受け入れられ難いことは分かっている。それゆえに、現実との間で佐藤は悩み続ける。
「まあユウキ、頑張ってこー」
 下妻ユーカリ(ja0593)は微妙な空気を変えるように言って、ユウキの背中を軽く叩いた。
「こっちで捕らわれた人達を助けにいくよっ。ユウキたちはディアボロを引き付けるの頑張ってね♪ デビルがいるかもだけど、囮作戦で私たちはゲートの破壊に向かうよ。デビルに関しては、手に負えないと感じたらいったん撤退するのもありだよね、今回は」
 ユーカリは軽い調子で言って、「ほむ」と顎に人差し指を当てた。フリルドレスが可愛らしい。
 そんなやり取りを聞いて、ラル(jb1743)は吐息した。……ココ(胸)がモヤモヤする。久々に感じる怒り……気分悪い……。ラルは自身の過去と重ねて見ている節があった。故にユウキの気持ちは分かる。
「さて、僕らは東からですね」
 鈴代 征治(ja1305)が言った。
「ラルさん一緒ですね。よろしくお願いします」
「ああ、こっちこそね征治。あたしはまだ大した経験が無いから、足手まといにならないようにしないとね」
 ラルは頷いた。
「うまく南へハウンドを誘導できると、良いけどね」
「いかなかった時は、その場で戦うことになりますけど。人々を巻き込まないようにしませんと」
「そうだね。悪魔にとって、人質って考えは無いのかも知れないけど」
「悪魔がいた場合、簡単には終わりませんね。僕達だけで倒せるかどうかは分かりません」
「万が一の時は、ユーカリの言うとおり退くしかないだろうけど」
 ラルの言葉に、鈴代は頷く。言うまでもなく強力な天魔になれば大規模作戦で総掛かりでようやく倒せるようなクラスだ。今までにも撃破した事例があるとは言え。
「悪魔級がいる可能性もありなんだよな……だが、相手が何であっても生存者は必ず救出するぜ!」
 若杉は拳を打ち合わせた。
「俺たちもゲートコア破壊班の行動を援護するためハウンドを引き付け、だな!」
 それから相棒のビル風かばん(ja9383)に声を掛けた。
「ビル風さんよろしくな! 援護、期待してるぜ」
「ああ、任せとけ若杉殿! ばっちりサポート決めてやんぜ! 誘導がんばるぞー!」
 ビル風はツインテールが印象的な元気な少女である。
「あたいらは西からだな。ハウンドを引き付け、南側の民家に誘導してみんなと合流だな! ハウンドは初めてだけど、やったるぜ!」
「ビル風さんは初めての戦いなんだな? 緊張することもあると思うけど、俺もサポートするからな。頑張って行こうぜ」
「心配は無用だ若杉殿。あたいも、今まで何もしてこなかったわけじゃないんだ。確かにディアボロは怖いけど、自分の力を信じてやってみる。役立たずなんて呼ばれたくないからな!」
「そうか。ま、気負い過ぎて突進するなよ? 勢いがあるのは頼もしいけどね」
 元気溌剌なビル風。もちろん、不安はあったが、少女はまだディアボロの力を見たことが無い。
「では行きましょうか――」
「救助者は別班を信じましょう。ハウンドは厄介ですが作戦通りに攻めれば必ず勝てます。悪魔かヴァニタスか、こちらへ誘き出すためにも、頑張りましょう」
 祖霊符を発動させる。それから用意していた光信器で、合図を決めておく。
 撃退士たちは光纏すると、敵が待ち受ける町へ入っていた。

 東から向かった鈴代とラル。ラルはサイレントウォークを使って足音を消していた。
「では行きます」
 鈴代はまず、首を持ち上げた巨大な黒い番犬ジャイアントハウンドへ、挑発を使用した。ワイルドハルバードを構えて、「来い!」と挑発する。
 ハウンドはうなり声を上げて、加速して来た。
「征治!」
 ラルは弓を一撃撃ち込み、後退する。
「行きましょうラルさん! 後は引き付けるだけです!」
 鈴代とラルは駆けだした。
 ハウンドは巨体を揺らして追ってくる。
 すでに交戦状態に入っているマクミランと佐藤が見える。
「よし! この辺りで良いでしょう!」
 鈴代は反転すると、前に出た。
 ハウンドが突進してくる。鈴代はシールドで体当たりを受け止め、ハルバードを突き刺した。
 ラルはロングボウを叩き込み、戦場を駆ける。
 鈴代はハルバードを薙ぎ払い、ハウンドを切り裂いた。ハウンドは憎しみの咆哮を上げて鈴代を牙で貫く。
 鈴代はラルがロングボウで牽制するのに合わせて、動きを止めるため胴体を狙って刺突攻撃を行う。
 苦痛に咆哮するディアボロ。
「食らえ!」
 鈴代はハルバードをハウンドに叩きつけた。ハウンドの足が砕ける。
「ラルさん!」
「ああ!」」
 ラルはルーンブレイドに持ち替えると、突進してハウンドを切り裂いた。
 ハウンドはでたらめに牙を振り回す。
 ラルは距離を保つと、鈴代とのタイミングを図る。
 鈴代は、裂帛の気合とともにさらにハルバードを叩き込んだ。ハウンドの頭部が砕ける。
 ラルはロングボウで再度攻撃。動きが鈍ったハウンドを、最後に鈴代は万力を込めた一撃で止めを差した。
 ハウンドは活動を停止して崩れ落ちた。

 マクミランと佐藤、ユウキらは南から接近していた。
「ハウンド……!」
 ユウキは抜刀した。
「では参りましょう」
 マクミランは練気法陣で気を練った。一瞬小さな魔法陣が手元に浮かび上がると、マクミランの手元が赤く光り輝き始めた。
「行きます!」
 佐藤は駆けだすと、ハウンドの側面に回り込んでいく。獣の骨格を持っている事から、側面部への対応が困難と推測。その推測は的中した。ハウンドは急停止したが、すぐには反転できず、佐藤のパイルバンカーを横から食らうことになった。
 ユウキも突進する。
「受けてみなさいこの一撃を! ファイアバースト!」
 マクミランは加速した。山をも打ち砕くと称される、重い一撃。黒炎の様に気が浮かび上がり、拳が黒炎に包まれる。直撃! ハウンドに撃ち込まれた拳から黒炎となっていた気が小さく爆発し、魔法陣が浮かび上がった。ハウンドの肉が砕ける。
 ハウンドは絶叫して牙を振り回した。マクミランは吹き飛ばされた。
「力だけはありますね」
 マクミランは立ち上がると、再び練気法陣で気を練り始めた。
「ユウキさん! 気を付けて! そのハウンド、力はあります!」
「了解!」
 ユウキは裂ぱくの気合とともに刀身を打ちこんだ。
 続いて、佐藤は加速すると、ジャンプして弱点足り得る頭部を掴んでパイルバンカーを叩き込んだ。アウルで構成された光の杭がハウンドの頭部を貫通する。
 ハウンドは佐藤を振りほどいて爪で吹き飛ばした。
「行きますよ!」
 マクミランは突進した。練気法陣による一撃を叩き込む。拳がハウンドを貫通する。続いて佐藤も側面からパイルバンカーを押しつけ撃ち込んだ。
 致命傷を受けたハウンドは、亡骸となって大地に転がった。

 西のハウンドに向かっていた若杉とビル風。ハウンドを発見すると、若杉は光纏後、阻霊符を発動させる。タウントを使用して敵の注意をひきつける。
「こっちだ、犬っころ!」
 ハウンドは咆哮を上げると、低く構えを取った。
 ビル風は、用意した骨やボールを投げて誘導を試みる。
「来いよ、犬っころ」
 次の瞬間ハウンドは加速して来た。
「こっちだビル風さん!」
「はいよ!」
 二人は全力で駆け出した。
 南へ合流した若杉は反転した。
「ってわけで、俺は俺の役目をきっちりこなそう」
 ハウンドの突進をかわした若杉は、スネークバイトを叩き込んだ。
「来いよ、犬っころ。一緒に遊ぼうぜ」
 ビル風も若杉の後ろから、影手裏剣を飛ばした。アウルの力で凝縮された手裏剣がハウンドに突き刺さる。
 若杉はハウンドと打ち合う。番犬の牙を柳風や絶対防御で受け止める。カイトシールドが風に揺らめく柳のような白銀のオーラに包まれる。また、燃え上がるように輝く白銀のオーラに包まれる。
「お前の牙は、俺には届かない!」
 ディバインナイトの堅い守りがダメージを押さえる。
「行くぜ犬っころ!」
 ビル風は若杉の側面から飛び出すと、バヨネット・ハンドガンを連射した。弾丸がハウンドを貫く。
 直後、ハウンドがビル風に突進した。
 若杉は咄嗟に割り込んだ。
「危ない! ビル風さんさがって! 俺が盾になります!」
 ハウンドの一撃を受け止めると、若杉は万力を込めてスネークバイトを叩き込み、ハウンドの首を引きちぎった。
 崩れ落ちるハウンド。
 ビル風は「凄い……」と立ち塞がる若杉を見上げた。
「大丈夫? ビル風さん」
「う、うん。あ、危ないところを助けてくれて、ありがとな」
 ビル風は顔が真っ赤になってしまうのを押さえられなかった。

 北部から侵入していたユーカリとエルレーン。
 ユーカリは先行、遁甲と無音歩行で気配と足音を消し去って進む。
「エルレーン、こっちだよ」
「うん」
 ユーカリは黒百合クライミングで木の上を移動する。黒百合の花が咲き乱れる道ができ、ユーカリが通った後で褐紫色の花を散らせ、淡く輝く光となって消えていく。
「うーん、南は順調かな」
 木の上から、南の様子を窺うユーカリ。
「んと? あれは……?」
 ユーカリは光信機でエルレーンを呼んだ。エルレーンも上がってきた。
「ねえ、あそこにいる黒衣の人……あれ人間じゃないよね?」
 ユーカリが指差した先、黒い炎をまとった人物が南へ向かっている。
「悪魔?」
「動き出したねっ。良し行こう!」
 ユーカリとエルレーンは行動を開始した。
 一気に駆け抜けると、悪魔が拠点にしていた民家の中に入り込み、ゲートを発見する。小さな魔法陣だった。
「こいつが結界の中心か。とっととコアを破壊しちゃおう!」
「そうだね」
 ユーカリとエルレーンはゲート内へ入って行く。
 内部は小さな洞窟で、すぐにコアは見つかった。黒い光の塊が浮かんでいる。
 ユーカリとエルレーンはコアを破壊すると、光信機で南部班と連絡を取った。
「こちら北部班。ゲートを破壊したよ」

 ヴァニタスは撃退士たちの前に立ち塞がっていた。シーラは北を振り返る。
「ゲートが破壊された、か。陽動作戦ね」
 シーラは笑って、黒い炎を持ち上げた。
「我が名はシーラ。あなた達が噂の久遠ヶ原の撃退士たちですか」
「黒炎を操る魔女……ですか」
 マクミランは練気法陣を練った。
 佐藤も練気を練る。
「ハウンドは倒した。ゲートも破壊した。住民だけでも腹いせに殺していくか? ならお前に刺し違える覚悟はあるか? こちらはとうに出来ている。村人を助けるために、何人死のうがお前を殺す覚悟が」
 鈴代は言ってハルバードを構えた。
 若杉は神輝掌を入れておく。
 ビル風とラルは、後方から牽制する構え。
 直後、シーラは黒炎をまとった。
 弾かれるように撃退したちは動いた。
 マクミランの一撃は黒い炎に若干止められた。
 佐藤は光纏式戦闘術「光翼」で加速した。光纏を収束噴射する事による反作用で、高速移動を可能とする術技である。背部からの光の翼を想起させる噴射の他、身体各所からの姿勢制御噴射により、安定した移動を実現する。佐藤は大地を滑空するようにシーラの背後に回った。純白の鳥に似たアウルを放出しながら、パイルバンカーを打ち込むが、これも黒い炎にやや止められた。
 若杉、鈴代はビル風とラルの前に立ち塞がった。
 間合いを取りつつ、出方を探る撃退したち。
 やがて、ユーカリとエルレーンが合流した。
「デビルめ……! このっ、ぷりてぃーかわいいえるれーんちゃんが! おまえをころしてやるっ、なのっ!」
 エルレーンはグラマーなシーラに怒りを見せつつ距離を保ち、雷遁・腐女子蹴を叩き込む。腐女子の雷が奔る。
「くらえっなのっ、ひっさつのいちげきぃぃ!」
「む……! ちい……!」
 シーラは苛立たしげに黒い炎の弾丸を放った。エルレーンは空蝉で回避する。
 鈴代は正面から走って槍を大きく振りかぶり、地面に突き刺し棒高跳びのように相手の頭上を飛び越える、が、シーラは後退した。鈴代のハルバードは空振りした。
「そこだ! シャイニングフィンガー!!」
 若杉は閃光を撃ち込んだ。
「む、う……!」
 シーラは眩い閃光の直撃を受け、軽く手を持ち上げた。
 そこでユーカリは口を開いた。
「ちょっと、デビルにも縄張りがあるんだろうし、危険を感じた生贄たちがぜんぶいなくなっちゃうのは望まない展開でしょ。あまりやりすぎちゃっても都合悪いんじゃないの。ラブ&ピースだよっ」
 ここ、ユーカリはどこかで落とし所を探っていたが。
「人間が戯言を……」
 シーラはそれから黒い炎を操り交戦、撃退士たちの攻撃を炎で防いでいく。最後に十メートルほどジャンプで後退し、炎の壁を出現させ撃退士の前進を止めた。
「撃退士たち、油断のならない連中ね……私の予想を越えていたわ」
 と、上空から急降下してきた龍に捕まると、シーラは戦線を離脱したのだった。

 戦闘終結後。
 ラルは吐息した。
「皆が無事なら、それでイイよ……」
 それから、解放された人々へ声を掛ける。
「災難、だったね」
「ありがとうございました。みなさん」
 それから最後にユウキへ、ラルが戦いを通して思っていたことを。
「……あんたは、偉いね。ちゃんとココ、抑えてる……見習わないと、な」
 自らの胸を指差し、微かに苦笑しながら伝える。
 ユウキもまた、ひとつうなずいた。
「みんな……今日はありがとな。いや、住民の人たちを助けられて良かった」
 依頼を無事に達成した撃退士たちは、かくして久遠ヶ原への帰路へと付いた。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:7人

BlackBurst・
エリス・K・マクミラン(ja0016)

大学部5年2組 女 阿修羅
Defender of the Society・
佐藤 七佳(ja0030)

大学部3年61組 女 ディバインナイト
みんなのアイドル・
下妻ユーカリ(ja0593)

卒業 女 鬼道忍軍
┌(┌ ^o^)┐<背徳王・
エルレーン・バルハザード(ja0889)

大学部5年242組 女 鬼道忍軍
最強の『普通』・
鈴代 征治(ja1305)

大学部4年5組 男 ルインズブレイド
ブレイブハート・
若杉 英斗(ja4230)

大学部4年4組 男 ディバインナイト
撃退士・
ビル風かばん(ja9383)

大学部2年21組 女 鬼道忍軍
撃退士・
ラル(jb1743)

大学部6年106組 女 ナイトウォーカー