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マスター:たかおかとしや
シナリオ形態:ショート
難易度:やや易
参加人数:8人
サポート:11人
リプレイ完成日時:2012/02/11


みんなの思い出



オープニング

 ズダーンッ……!

 冬晴れの空に、乾いた散弾銃の発砲音が響き渡る。
 続いて聞こえたのは、下藪の中を何か大きなものが駆け抜ける音。
 如何なる獣か、銃声が間近に聞こえたのにも関わらず、その足音からは戸惑いや驚きといった感情はまるで感じられない。
「くそ、馬鹿にしやがって……」
 ハンターは銃床を肩に構えたまま、射撃の体勢を崩さない。
 それが藪から顔をチラリとでも出せば、彼は即座に二発目の弾を撃ちこんでやるつもりだった。彼我の距離は十メートルもない。相手がどれほど素早い獣であろうとも、この距離なら散弾は必ず当たる。……とは言え、それは先の一発目にも言えたことではあったのだが。
 息すら止めて、ハンターはその瞬間を待った。
 長いようで、短い時間。
 膠着があと数秒長ければ、緊張に耐え切れずハンターは滅法撃ちに引き金を引いてしまっていたかも知れない。そんな彼の内心を見透かしてでもいるかのように、藪の中の気配はぎりぎりのタイミング一つ手前で身を翻すと、まるで銃を恐れていないことを誇示するかのように、ゆっくりと藪の奥へと立ち去っていった。

 藪の気配が立ち去った後も、ハンターはしばらく姿勢を崩すことが出来なかった。ややあって、遠くから彼の名を呼ばわる仲間の声を耳にした時、ハンターはそこで初めて大きく息をついて銃を下ろす。
 先ほどのセリフが、思わずまた口から漏れた。
「くそ、馬鹿にしやがって」




「……と言うわけで、今回の依頼は狼退治となります。勿論ただの狼ではなく、相手は天魔。恐らくグレイウルフと呼ばれる下級サーバントの一種かと思われますが」
 部屋に響く、少年の声。
 ここは斡旋所施設内に存在する、ブリーフィングルームの一室……と言うと聞こえはいいが、実態はただの空き教室を、学園から居抜きで借りているだけだ。配布資料を受け取り、空いた席へてんでに腰を掛けた撃退士達を前に、教壇に立った斡旋所受付係の少年が事件のあらましを解説する。
「場所は千葉県房総半島中程に位置する山。以前からこの付近の集落では家畜に被害をもたらす野生の獣の存在に頭を悩ませていたそうですが、今回、その獣が天魔である確証を得られたということから、撃退庁を通じて当学園へ撃退士の派遣が要請されました」
「ねえ、その天魔の確証って?」
 撃退士からの質問に対し、少年は軽く頷いて手元の資料を捲った。
「……どうやらウチに話を持ってくる前に、通常の害獣駆除として地元ハンターに協力を頼んだようですね。罠にははまらず、設置したフェンスは文字通りに素通りし、散弾を何発撃ってもまるで効かない。夢か幻か、これで天魔でなければ、次はお祓いでも頼んだ方がいい……というのが、駆除に協力した地元ハンターからの添付意見です」
 受付担当の少年は資料を閉じる。
「担当現場、被害の詳細に関わる資料については、配布資料六ページからの内容を参照して下さい。他に何か質問は? ……それでは、出発は今から三時間後。ディメンションサークルでの転送になりますので、各自指定時刻に遅れたりしないよう、注意して下さい。解散」


 『依頼内容:狼型サーバントの退治』


リプレイ本文


「奴らと、他の獣との違いか……」
 パチパチ。小さく薪のはぜる音。
 夜の闇の中、一斗缶の焚き火から溢れる炎が、周囲に暖かい光を放っている。
 季節はもう二月。この辺は幸い雪こそ余り降らないものの、それでも夜はやはり冷える。
「何でもいいんです。生態や行動、習性の違いについて……」
「恐れだなぁ」
「え?」
 御影 蓮也(ja0709)の問いに、焚き火で手を炙りながら、初老のハンターはあっさりと言葉を返した。
 思わず聞き返す御影に、彼はゆっくりと同じ言葉を繰り返してみせる。
「恐れ、だよ。奴らは人を恐れねぇ。鉄も、鉄砲も恐れねぇ。どんな獣でも、散弾銃で撃たれりゃとにかく走りだすさ。奴らにはそれがねぇ。こっちの弾が効かねぇことを知ってるんだろうな。だから、奴らは恐れようとしねぇ」
 ハンターの吐息が、夜の冷気に白く凍る。

 ここは村の外れ。
 久遠ヶ原学園でのブリーフィング後、早速ディメンションサークルによって任務先の村へと転送された撃退士一行の八人は、そこで今回の『狩り』へ協力を申し出ていた地元ハンターグループと合流。村内での被害調査や狼遭遇時における体験談の聞き取り、ハンター達から詳しい山林地図を元にした周辺地形のレクチャーを受けるなど、慌ただしく狩りの準備を進めて行った。
 撃退士達の当初の予定では、初日の内に実際に山へ入っての地形確認、捕獲用の罠の設置等まで一息にやってしまうつもりであったが、残念ながら学園からの転送自体が昼過ぎだったこともあり、そこで一旦時間切れ。現在はこうして、村の外縁に立てられた獣害防止フェンスの傍で、二班交代制による深夜の見張りを実行中である。

「あの……、皆さん、お夜食です……」
「と言っても、学園の購買部で買ってきたいつものカレーパンだけどね」
 一斗缶の周りで炎を囲んでいた御影達に、三神 美佳(ja1395)と一之瀬涼(ja0787)の二人がおにぎりやカレーパン、ペットボトルのお茶などを差し入れにやって来た。これらの夜食は、今回の依頼が日を跨ぐことを想定して、彼らが予め学園の購買で買い込んでいたものだ。お陰で新鮮味はないが、味の方は保証付きである。
「あの、あの、ハンターさんも……どうぞ」
「おお、嬢ちゃん、ありがとうよ」
 おずおずと焼きそばパンを手渡す三神に、ハンターは皺深い笑顔を向け、パンを受け取る。
「天風先輩! 先輩もお一つどうです?」
「ああ、頂こう」
 一之瀬の呼び声に、フェンスの傍らに立っていた天風 静流(ja0373)が振り向いた。
 彼女の手には阻霊陣の札と、札とフェンスとを結んだ細い釣り糸が握られている。
 月臣 朔羅(ja0820)が夕刻の内に仕掛けた、離れた場所から対象に阻霊陣の力を送るための仕掛けだが、どうやら無事に機能しているようだ。天風がこの糸と札を握っている限り、天魔がフェンスをすり抜ける事は有り得ない。

 天風が焚き火の側に立つ一之瀬からアンパンを受け取ろうとした、その時だった。
 夜の静寂を破り、遠い山から狼の遠吠えが聞こえてくる。

 オオォォォオォォ――――――ンッッ…………!
  オオォォォオォォ――――――ンッッ…………!

 峰を渡り、森を越え、その遠吠えは人の住む村にまではっきりと届く。
 それは領有宣言に他ならなかった。
 遠吠えの届く全ての土地を、自らの領土であると主張するサーバントの遠吠え。

「成る程。確かに恐れを知らなさそうな奴らだな……」
 御影の呟きに、天風はアンパンの袋を破りつつ、応えてみせる。
「ならば、教えてやるとしようか。我が槍に賭けて、十全に」




 翌日、撃退士達は昨夜の見張りで使った二班体制のまま、各班それぞれがハンター一人を伴い、サーバントが出るという周辺の山へと赴いた。凡その地形は地図上で判別できると言っても、木石の有り様や、獣道の有無まで地図に書き込まれているわけではない。やはり土地勘のある人間の案内は必要だった。

「罠を仕掛けるのに有望そうなポイントは、ココと……ココくらいかしら?」
「そうだな。村のハンターが監視できる範囲でとなると、距離はともかく、見通しの方で問題が出る。適当な場所はそう多くはないみたいだ」
 村からほど近い山中の一角で、印をつけた地図を手に、月臣と麻生 遊夜(ja1838)は額を寄せて話し合っていた。近くでは、光藤 姫乃(ja5394)、ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)らも辺りの警戒、探索に余念がない。勿論同伴中のハンターも一緒だ。
 昨夜、狼たちの遠吠えを聞いた御影、一之瀬らのグループを第一班とするなら、こちらは第二班。敵サーバントの数に比べて探索範囲が広大であることから、四人ずつの二班に別れることで探索の効率を上げようというのが、今回撃退士達が出した方針である。

「それでは、丁度お昼の合流地点にも近いですし、ここに罠を一つ設置しておきましょう」
「やった♪ じゃあここで組み立てだね? あー重かった」
 月臣の言葉に、ソフィアは喜色を浮かべて、担いでいた罠の部材を地面に放り出す。
 同時に響く、ズン、ガン、ドンガラリ、との重い音。
 音が重いのも道理、ソフィアが担いでいたのは、ハンター達が用意していたクマ用の頑丈な箱罠だ。箱罠、つまり動物を捕らえる為の鉄の檻そのものであり、パーツ単位で分割できる構造とは言え、その総重量は三百キロ近い。これとて相手次第で決して万全とは言えないが、短期間足止め出来るだけでも仕掛ける価値は有るだろう。
 ソフィアに続いて、他の三人も其々担いでいた部材をその場に降ろし、ハンターの指導の元、重い箱罠の組立に入る。組立自体は、手順を飲み込めばさして難しいことはない。やたら頑丈なだけで、中に入った動物を閉じ込める仕掛け自体も単純なものだ。

 麻生、月臣の二人を中心に罠の組立作業が続けられる間、ソフィア、光藤の二人が周囲を警戒する。
 現在時刻は正午やや手前。これが正午になれば、二班同様に周囲の山の探索に出ていた一班の面々も、この合流地点にまで戻ってくる筈だ。

 ……だから、光藤ははじめ、てっきりその音を一班の人間達のものだと思っていた。
 ガサガサと、何かが藪を揺らす音。近寄ってくる。
 特に急ぐ様子も、慌てる様子もない落ち着いたその気配に、光藤は「あら、早かったわね?」等と声を掛けようとして……やばい、と思ったのは、まあ勘だ。オカマの勘は、よく当たる。
 無言で、V兵器である鉤爪を顕現。
 輝くオーラに桃色の髪を逆立てさせた光藤の前に、藪を抜けて現れたもの。
 敵意を浮かべた、二頭の灰色狼達。




 一発の銃声。
 その音は、待ち合わせの合流地点へと向かっている途中であった一班の撃退士達にも、はっきりと聞こえた。
 場所はそう遠くない。

「聞こえたか?」
「ああ、合流地点の方角だと思う」
 天風の問いに、御影が答える。御影の後ろで、一之瀬、三神も頷いた。
「行こう」
 天風の短い言葉に応じて、一行は足を早めた。進みながら、撃退士達は光纏。輝くオーラと共に、自らの得物を顕現させる。音の方角へ近付くにつれて、初めは微かだった争闘の気配が、次第にハッキリと感じ取れる。間違いない、すぐ先で、仲間達が戦っているのだ!
 意気を高め、御影や天風が更に足を早めようとしたその矢先、辺りに気を配っていた一之瀬が声を上げる。
「先輩! 前の藪、来ます!」
 問い返す暇もあらばこそ。
 先頭に立っていた御影が思わず刀を構え直した瞬間、正面の下藪から灰色の狼が鋭い牙を剥き出しにして飛び掛って来た。反射的に身を躱した御影の後方から、天風がショートスピアをしごき出し、高く跳ね上がった狼の口中へカウンターでスピアの穂先を捩じり込む。
 延髄を砕かれた狼は瞬時に絶命。呻き声を上げることすらなく、だらりと天風の槍先にぶら下がった。
「どうやら手負いだったようだな。恐らく、光藤たちに叩きのめされて、逃げるところで出会したのだろう」
「……あ、そうだ、光藤さん達は?」
 気を取り直した御影が、慌てて狼が飛び出してきた元の藪をかき分ける。

 藪の先で御影達が見たもの。
 大きな組立途中の鉄の檻。
 銃を肩から下げたハンターと、ハンターを中心に立つソフィア達。
 そして、血を滴らせた鉤爪を手に、既に息絶えたもう一頭の灰色狼をヒールで踏んづけた光藤の姿だった。
 光藤は駆け込んできた一班の面々に、ニッコリと笑顔を送る。
「あらぁ? 蓮也ちゃん達、随分来るのが遅かったじゃない? こちらはこの通り、首尾は上々よ。……罠の中には入らなかったけどね♪」




 二頭の狼を首尾よく片付けた撃退士達。
 しかし最低でも後一頭、場合によっては更に数頭の狼がいることを思えば、勝った勝ったと浮かれてばかりもいられない。午前中、山の案内を頼んで同行して貰ったハンター達も、午後からは村内の警備や罠の監視を依頼するに止め、これ以降、山に踏み入れるのは完全に撃退士達だけとなる。道に迷ってSOS、なんて冗談にもならないことを仕出かさぬ為にも、一行はこれまでよりも更に地形の確認に慎重を期した。

 一班は探索領域を中央で横切る道路を超えて、更に奥へ。
 二班は人里に隣接した山を中心に、罠を仕掛け、狼の痕跡を調べ歩く。
 十平方キロの領域は、地図で見ると何でもないが、実際に歩いて回るとなると意外に広い。池や川、林道などが通り、半ば放置された採石場まで存在している。その中を、撃退士は持ち前の健脚に物を言わせ、携帯電話で班同士の連絡を密に保ち、互いに離れ過ぎないように調整をしつつも、探索範囲をくまなく歩いて回った。

 それでも。
 これが正味の隠れんぼなら、狩りの経験に欠ける撃退士達は大いに手間取ったことだろう。沢山の罠を仕掛け、優秀なハンターを雇い、大々的に山狩を行う必要さえあった筈だ。
 だが、撃退士達には予感があった。
 先の遭遇からも、狼の側に積極的に人から隠れようという姿勢は見られない。また、向こうがこちらの存在を認識していることも明白だ。派手に山々を歩き回る目障りな撃退士達を、狼達は果たしてどのように扱うつもりだろう……?

 その獣道に、初めに気が付いたのは一班の天風だった。
 藪の中を漕ぐ様にして辿り着いた先の草地で、うっすらと肉眼で確認できる程の小道が斜面を下っているのが判る。確かこの斜面の下には採石場があったはずだ。そして、小道の先に一瞬姿を仄見せた、明るい灰色の動物も気のせいではあるまい。
「これが誘いであるなら、どうやら、今度は当たりを引いたようだな。……三神君、二班に連絡を頼む。採石場で落ち合おう、と」
「はぁい、了解です」
 今頃は、二班もそう遠くないところを歩いているはずだ。
 早速三神は、手持ちのスマートホンで二班の麻生に電話を掛ける。ちなみに、ハンズフリー。




 夕刻の、採石場。
 山の稜線にかかる夕陽が、この放置された採石場にも赤い影を落とす。
 掘削面が剥き出しの崖に囲まれた採石場は、僅かな低木がまばらに生えているだけであり、さっきまでの藪の中を思えば段違いの見通しの良さと言えるだろう。
 そんな場所に、一班の四人の撃退士達は立っている。灰色の影に導かれるようにして下った獣道の先が、この採石場に繋がっていたのだ。そして、彼らを導いた灰色の影もまた、そこにいた。
 撃退士達を前にして、灰色の影……サーバント・グレイウルフは、遠吠えを上げる。
 それは仲間を呼ばわる声。土地の領有を宣言する声。

 オオォォォオォォ――――――ンッッ…………!
 オオォォォオォォ――――――ンッッ…………!

「初め、この砕石場を通りがかった時、出来ればこう言う戦いやすい場所に誘き出したいな、と思っていたんだが……」御影はV兵器を顕現させつつ、苦笑する。
「まさか、狼も同じ事を考えていたとはね……」
「笑い事じゃないですよ! 御影先輩。つまり、奴らにもそれだけ自信があるわけで……」

 一之瀬の言葉を聞いてか聞かずか、いつの間にか、グレイウルフはその数を四頭に増やしていた。
 戦いやすい場所に誘い込んで、目障りな相手をまとめて殲滅させる。グレイウルフ達がここに誘い込んだ自信の出所が、即ちこの数なのだろう。狼達は、撃退士の持つV兵器を恐れる風もなく、周囲からジリジリと包囲の輪を狭めようとする。
「分かってるさ、一之瀬。……皆、三神を中心に円陣だ! 無理に前に出ようとすることはない。相手は下級サーバントだ、落ち着いて行こう」
 御影の指示に、三神の叫びが被さる。
「来ます!」

 夕闇の中で、撃退士とグレイウルフとの戦闘が開始された。
 不意打ちも奇襲もない、開けた砂利場の上での真っ向勝負。お互いの数も四対四だ。
 爪牙を閃かせ、時には二体による連携攻撃を見せるグレイウルフ側に対し、撃退士達は御影の作戦通り、ダアトである三神を中心とした円陣を組んで迎え撃つ。
 この場合、第一班が阿修羅、ルインズブレイドの揃った戦士型であることも幸いした。また前衛の牽制+三神のスクロールによる魔法攻撃のコンボも思わぬ威力を発揮。当初は互角に見えた戦いも、天風が一頭のグレイウルフを串刺しにし、三神のスクロールによってダメージを受けたもう一頭のグレイウルフを一之瀬の大太刀が切り捨てた時点で、勝敗は決した。

 そうなると、狼達の逃げ足は早い。
 仲間を倒され、残りの二頭となった手負いのグレイウルフ達は、あっさりと勝負を見限ると、素早く身を翻して撃退士達から逃げ出そうとする。
「しまった!」
 まっしぐらに駈け出したグレイウルフ達と、一瞬円陣を崩すことに躊躇した撃退士との僅かな差が、そのまま彼我の距離となってグレイウルフ達に有利に働く。例え二頭といえども、手負いのサーバントをここで逃せば厄介なことになるだろう。御影や天風達が必死の追跡を試みるが、届かない。

 そう。あとほんの少しで、グレイウルフ達は逃走に成功していた筈だった。
 その、グレイウルフ達の逃亡を阻止する手助けは、意外なところから差し伸べられる。いや、むしろ当然のところから、と言うべきだろうか?
「残念だけど、この道はここで行き止まりだよ」
 ソフィアの声とともに放たれたスクロールの魔力弾が、一頭のグレイウルフの体を弾き飛ばす。仲間の有様に、慌てて進路を変えようとした最後の一頭も、月臣の苦無と、麻生の拳銃弾によって仲間と運命を共にした。

 ぜーぜーと息を切らして駆けつけて来た一班のメンバー達と、グレイウルフの止めを刺したソフィアら、二班の面々が採石場の端で合流した。何の事はない、先程三神が麻生に連絡をして決めた合流地点がつまりはここだったのだ。
 上出来のタイミングに得意満面の笑みを浮かべる二班の面々に対し、息を切らしつつも、一班の面々がやはり笑顔を返す。

 御影が息を切らしながらも呟いた。
「……まったく、随分来るのが遅かったじゃないか」と、笑いながら。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 幻の空に確かな星を・御影 蓮也(ja0709)
 撃退士・一之瀬涼(ja0787)
 封影百手・月臣 朔羅(ja0820)
重体: −
面白かった!:15人

撃退士・
天風 静流(ja0373)

卒業 女 阿修羅
幻の空に確かな星を・
御影 蓮也(ja0709)

大学部5年321組 男 ルインズブレイド
撃退士・
一之瀬涼(ja0787)

大学部4年14組 男 阿修羅
封影百手・
月臣 朔羅(ja0820)

卒業 女 鬼道忍軍
太陽の魔女・
ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)

大学部4年230組 女 ダアト
名参謀・
三神 美佳(ja1395)

高等部1年23組 女 ダアト
夜闇の眷属・
麻生 遊夜(ja1838)

大学部6年5組 男 インフィルトレイター
肉食女子(♂)・
光藤 姫乃(ja5394)

大学部8年258組 男 阿修羅