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マスター:タカば
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:6人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2015/12/16


みんなの思い出



オープニング

●秘密基地の異変
 その日、貴明と美奈子は何枚ものダンボール紙を抱えて走っていた。
 目的地はいつも遊んでいる雑木林
 前からの計画を実行に移すのだ。
「和希くんはもう来てるかな?」
「多分な! あいつの家のほうが近いし!」
 叫ぶように会話しながら、雑草をかきわける。その先に、広場のように開けた場所があるのだ。春は花摘み、夏は虫取りをしていたおなじみの場所。
 そして、今年の秋は。
「みんなで秘密基地作るんだ!」
 貴明が計画を繰り返すと、美奈子が嬉しそうに笑った。
 材料のダンボールは沢山用意した。できあがったら、みんなの宝物を運んでおもいっきり遊ぶのだ。
「和希? 来てるんだよな?!」
 最後の草を踏み倒し、広場に入る。
 先に来ていた和希の後ろ姿が見えた。
「和希くん?」
「あ……美奈子、貴明」
 和希は自分の持ってきたダンボールを抱えたままこちらを振り向いた。
 これから楽しい遊びを始めるはずなのに、和希は困り顔だ。
「どうしたんだ?」
「それが、なんか広場が変なんだよ。ほら、あれを見て」
 和希が指差した先、そこには大きなキノコが生えていた。
 高さは30センチくらいもあるだろうか。傘は鮮やかな赤い色に白い水玉模様をしていて、まるで絵本に出てくる毒キノコみたいだ。
「うわ、でっかい! 毒キノコ?」
「わかんない。しかもいっぱいあるんだよ」
「え? ……あ、ホントだ。いくつあるの、これ!」
 見回してみると、雑草の中にうもれるようにして、怪しい巨大キノコがいくつも顔を出している。ざっと見ただけで十本以上はありそうだ。
 三人は顔を見合わせた。
 普通ではありえない植物、動物。
 それらのほとんどは天魔に関わる悲劇の前兆だ。
 じり、と一歩後ずさる。
 そんな彼らの視線を何か白いものが横切った。
「な、何っ?!」
「あれ見て!」
 美奈子が巨大キノコのひとつを指差した。その傘の上に、何か白い動物がいる。
 一見、イタチのように見える小さなそれは、ちょこんと座ったかと思うと、おもむろに巨大キノコをかじり始めた。不気味な色をしているキノコだが、イタチもどきにとっては美味らしい。
 時折前足を使いながらせっせと食べ続ける。
「かわいい……」
 思わず美奈子が漏らした時だった。
 ばちり。
 異音が彼らの耳を打った。
 何かが弾けるような、自然界にはあまりない音。
 ばちり、ばちり。
 その音の出処は、イタチもどきの尾だった。
「な……」
 再度、後ずさった時だった。
 白い尾が、更に青白い光に包まれた瞬間。
 ばちん!!
 ひときわ大きな音がして、稲光が尾から地面に向かって走った。
 もしあれが自分たちに向かっていたら……、そう思って、子どもたちはぞっとする。
 だが異変はそれだけではなかった。
 雷の落ちた地面がむくりと持ち上がったのだ。
 それはむくむくと山のような形をとったかと思うと、あっという間に赤い傘のついた巨大なキノコへと成長する。キノコが成長しきったのを見届けると、イタチはまた新しいキノコへと飛び乗った。再び傘をかじり始める。
 雷で餌を成長させては収穫する、そんな生態らしい。
「ねえ、行こうよ」
 貴明がほかの二人に声をかけた。
 異様な光景だが、キノコを作って食べているだけなら、襲われないだろう。
 今のうちに逃げて撃退士を呼んだほうがいい。そう思って来た道を戻ろうとしたその時……悲劇が怒った。
 ばち、ばちん!!
 雷が和希の足元に落ちた。
「うわあっ!」
 思わず尻もちをついた、その足元からまたキノコが生えてきた。和希の足を包んで飲み込むようにして。
「ええええっ、なに、なにこれ!!」
 足を抜こうとしても抜けない。
 完全に捕らえられてしまっている。
「和希!」
 子どもたちはパニックに陥った。


●助けを求めて
「子供の救出依頼だよ」
 多々良千景(jz0155)がタブレットPCを操作すると、プロジェクターに地図が映しだされた。
「場所はこの雑木林。ちょうどこのポイント周辺は開けた広場みたいになってる。ここに、雷を作り出す能力を盛った、イタチのようなディアボロが出現したそうだ。イタチのよう……と何度も言ってると長いので、以降は『イヅナ』と呼ぶね」
 画面が切り替わる。
 そこには、赤いキノコの傘に座る白いイヅナの姿があった。
「このイヅナは変わった特性があってね、雷を落としてキノコを生やすことができる。で、生えたキノコはイヅナの餌になるみたい。共生関係というわけだね」
 それで、と千景は画面をまた切り替えた。
 足をキノコに捕らえられた、かわいそうな男の子の姿が映し出される。
「キノコの成長に巻き込まれたらしいよ。イヅナはキノコにしか興味はないみたいだけど、このままにしておくのは危険だね。雷が直撃したらどうなるかわからないし。彼のためにも、彼を助けてほしいと泣きながら助けを呼びに来た友達ふたりのためにも、迅速な救出につとめてほしい」
 撃退士たちは、頷くとすぐに席を立った。


リプレイ本文

●駆けつけた者たち
 現場近くへやってきた撃退士たちを迎えたのは子どもたちだった。
「あ……っ、げ、撃退士さん……!」
「来てくれたぁ……」
 真っ赤に目を泣き腫らした美奈子と貴明が駆け寄ってくる。彼らの目からは、またぼろぼろと大粒の涙がこぼれだした。
「和希が……! 和希がああ……うええええん」
 気合を入れる掛け声は・土古井 正一(jc0586)は、大きな体を折り曲げるようにして、かがむと子どもたちの頭をなでた。
「秘密基地を作るときってなぁ、大抵の場合場所をめぐってガキ同士の喧嘩があるってモンだが……ちょっと相手が悪かったねぇ」
「大丈夫、和希君は俺たちが助けるからね」
 歴戦勇士・龍崎海(ja0565)もにこりと笑いかける。ぐすぐすと鼻をすすりながらも、子どもたちは頷いた。厳密に言えば、子どもたちを慰めるのは撃退士のしごとではない。しかし。
「敵を倒せばいいってわけじゃないし」
 放っておくこともできないのが人情だろう。
 彼らの話によると、友達の和希はこの先の広場でキノコに囚われているようだ。
「一刻も早く救出しませんと……」
優しさを知る墜天・クレメント(jb9842)は、気遣わしげに眉をひそめた。ディアボロの側にひとり残される恐怖はどれほどだろう。
突入する前に、撃退士が助けにきたことを知らせて、安心させてやりたいところだが、海は結局連絡をしないことにした。
「現場の子供にも連絡したいが、通信して敵の注意を引いちゃう可能性があるからね」
 とにかく、子供の命が最優先だ。
「巻き込まれて犠牲者が出る……。待っている子達に、俺と同じ思いはさせない」
撃退士・薄氷 帝(jc1947)は森の奥に続く道を見据えた。
その隣で調律の矢・樒 和紗(jb6970)が、事前に通知された敵のデータを確認する。
「回復する術を生み出せるとは…厄介な」
和紗は軽くため息をついた。
「如何かして切り離さなければ、文字通りのイタチごっこになりかねません。少年の救助の為にもイズナを自由にさせるのは拙いですね」
「要するにキノコが食えなければいいんだろうがよ」
 パン、と手を叩くとペンギン帽子の・ラファル A ユーティライネン(jb4620)が不敵に笑った。
「キノコを片っ端から破壊していけば、回復もすぐにとはいかねえだろ」
 武闘派の彼女らしい物言いである。
 だが、頼もしい。
 撃退士たちは作戦を開始した。

●急襲と救出
「美奈子ぉ……貴明……ぐすっ……」
 取り残された和希はべそをかいていた。
 友達の美奈子も貴明も、大人を呼んでくると言って走っていってしまった。
 近くにいるのは、雷を落とす怖いイヅナだけだ。
ヤツらは時々雷を落としては、せっせとキノコを食べている。
今はまだ大丈夫だけど、この足元のキノコを食べに来たら? また雷を落としてきたら? 相手は普通の動物じゃない。どんなひどいことが起きてもおかしくない。
 それに、ひとりぼっちなのが余計に怖い。
「ぐすっ……誰か助けてよぉ……」
 かすれた声で呟いた時だった。
 ざっ、と大きな音がして、何か大きなものが空に躍り出た。
「こっちだ、イヅナ!!」
 背中に翼を顕現させた海がイヅナに向かって叫ぶ。続けざまにクレメントも光の翼を広げて宙を飛ぶ。
 同時に、ラファエルと和紗も広場に躍り出て、手近なキノコを切り裂いた。
 立て続けに現れた侵入者。イヅナの注意が一斉に彼らに向けられる。
「ひ……っ! な、なにっ?」
 突然始まった戦闘の音に、和希は慌てて身をすくませる。
その視界がふっと陰った。見上げると、盾を構えた大男が和希をかばうようにして立っていた。
「大丈夫だ、おじさんが守ってやるからな」
 正一はできるだけ優しい顔を作って笑いかける。
「おじさんたちは撃退士だ。君を助けるために来たんだよ」
「げきたい……し」
 びっくりして一瞬涙が止まった。呆然とする和希の頭を、暖かな手がくしゃりとなでる。
「よく耐えた。お前は強い男だな。もう少しだ。お前なら余裕だろう?」
 帝はそう言って、和希の顔を覗き込む。
 和希はまた溢れそうになった涙をぐっとこらえた。
「ん……うん」
「少し待ってろ」
 帝は身につけた鉤爪でキノコを切り裂いた。子供にとっては致命的な強度のキノコだが、撃退士にとってはそうでもない。いっそ拍子抜けするくらいに簡単に、キノコは崩れ去った。
「よし、これなら……」
 ガアン!
 帝が和希を抱き上げた瞬間、すぐ近くで轟音が響いた。
「うわああああっ」
「正一?!」
 振り向くと、正一はイヅナに向かって盾を構えて立っていた。焦げ臭いにおいが正一のほうから漂ってくる。
「大丈夫だ。盾で防いだからね。それより、早くその子を!」
「わかった」
 帝は和希を抱えなおすと、走りだした。
 後ろは見ない。
 仲間が必ず背中を守ってくれることがわかっているからだ。
 今はただ、自分の胸にしがみつく小さな手を森の外へ。
「和希?!」
「和希くん!!」
 木々をかき分けて出てくると、子どもたちが飛び出してきた。
「美奈子! 貴明!」
「わあああああん、無事だったあああ!」
 飛びついてきた美奈子と貴明の前に和希をおろしてやる。帝は軽くかがむと、三人の頭をまとめてわしゃわしゃとなでた。
「ここで待っていろ。大丈夫だ。すぐに終わる」
 その言葉は、すぐに真実となる。

●縦横無尽
 ばちん! と大きな音がしてクレメントの翼で光がはじけた。
「くっ」
「大丈夫か?」
 失速して落ちかけたその体を、海が捕まえてもちあげる。追い討ちをかけるようにまた雷が走った。それを間一髪でかわすとふたりは地上から距離をとった。
「ありがとうございます、海さん」
「お互い様だ」
 そう言った海の腕も雷を受けて焦げている。
 子供の安全を優先し、イヅナの注意を引くために飛び回っていた結果だ。
「うおりゃあっ!」
 地上でキノコの伐採をしていたラファエルが声をあげてキノコを切り裂いた。彼女の無骨な義肢にもまた、あちこち落雷の痕がある。イヅナの餌であるキノコを片っ端から刈っているのだから、標的とされるのは当然のことだった。
 もちろんそれが狙いなわけだが。
「…ですが、壊し過ぎても生み出そうとするでしょうから、加減が必要ですね」
 矢を射ながら和紗がつぶやく。
 現在残っているキノコは、増えたり減ったりしながら総数2個。これ以上減らしたら、イヅナはキノコの生産に回るだろう。
「子供が安全圏に入ったぞ!」
 帝の背中を守っていた正一が叫んだ。
 全員の顔つきががらりと変わる。
 作戦変更だ。
「この時を待ってたぜぇ!」
 ざざ、と音をたててラファエルが身を翻した。武器を構えた目の前にイヅナの一匹が突進してくる。
彼女がキノコを伐採して回っていた真の目的、それは敵が捕食するキノコの位置を制限し狙いやすくするためだ。もちろん落雷の地点にキノコが生えるのは承知しているが、それでも緊急避難的に回復しなくては ならない場合にはすでに生えている物を捕食するに違いなく、そこがまさしくイズナたちの急所となったのだ。
 ラファエルの手のひらから放たれたアウルの力が、イヅナを完全に拘束する。
「とどめです!」
 上空から落下してきたクレメントが、光り輝くハルバードをイヅナに叩き込んだ。光に貫かれて、イヅナは絶命する。
「まずは一匹!」
 叫んだラファエルの後ろで、ばちりと光がはじけた。
 イヅナの一匹が尾に雷をためている。
「そこ!」
 雷が放たれる間際、和紗の矢が尾を貫いた。溜めていた雷が霧散し、イヅナはその場から跳んで逃げる。その脇をまた和紗の矢がかすめた。
必死で逃げ回るイヅナへ向かって槍が降ってきた。上空で戦況を観察していた海だ。
進行方向を塞がれて、イヅナはたたらを踏む。
「そろそろ倒れませんか?」
 動きを止められたすきを狙って、和紗の矢が再び飛んだ。刺し貫かれて、イヅナはやっと動かなくなる。
「あとは一匹だな」
 最後のイヅナを確認して、正一がアウルで彗星を作り出した。逃げる先を狙って彗星を放つ。
 が、浅い。
 彗星はイヅナの足をかすめたに過ぎなかった。
「あんまチョロチョロしないでほしねぇ?」
 ぼやいてみせるが、さほど危機感はない。なぜならイヅナの走った先にはラファエルと和紗が待ち構えていたからだ。
「そらよっ!」
 二人の同時攻撃に、イヅナの動きが止まる。
 そこへ海とクレメントのコンビが槍を叩き込んで、イヅナは動かなくなった。
「掃討完了だな」
 海がつぶやくと、他の仲間もうなずいた。


●僕らの秘密基地
 静けさが戻った広場で、海は残ったキノコの片付けを始めた。
「そのまま放置したら、何も知らない人が持っていくとか、野生動物が手を出すとかする可能性もあるしね」
 せっかくディアボロを倒したのに、また事件が起きてしまったのでは元も子もない。
「三人を連れてきたよ」
 帝が広場に戻ってきた。その後ろには、怯えた様子の子どもたちがいる。
 彼らをここに連れてくるのは、予め相談して決めていたことだった。
 依頼をしてきた子供らは助けを呼ぶためとはいえ置いてきたって罪悪感が持ってしまっているかもしれないし、逆に捕まっていた子供は置いていかれたって思ってしまっているかもしれないのでフォローするつもりだ。
 広場の様子を見せ、和紗が三人に笑いかける。
「美奈子と貴明が助けてと知らせてくれたから…無事に和希を助ける事が出来ました。
3人とも頑張りましたね、ありがとうございます」
 帝もくしゃりと彼らの頭を撫でる。
「全員よくやった。お前達の勝ちだ」
「ん……」
 しかし、子どもたちの表情は晴れなかった。
 事件の衝撃は、相当なトラウマとなっているようだ。
 今度はクレメントが天使の微笑みを彼らに向けた。同時にほわほわと暖かなアウルが彼の体から放たれる。
「大丈夫。怖いイタチは行ってしまいましたからね。もう遊んでも大丈夫ですよ」
 ゆっくりと語りかける。
 ややあってから、彼らはぎこちないながらも表情を和らげた。
 クレメントのおかげで落ち着くことができたようだ。
「……ありがとう、撃退士さん」
「どういたしまして。ここはもう安全ですからね、今度こそ秘密基地を作るといいですよ」
「いいの?!」
 貴明がぱあっと顔を輝かせた。和紗がにっこりと笑う。
「もちろんですよ。それと、俺はまだ子供ですから、秘密基地の仲間に加えてくれませんか?」
「実は秘密基地を作った事がなくてな。ちょっと憧れなんだ」
 帝も言う。それを聞いて、正一が苦笑した。
「おいおい、おじさんを仲間はずれにしないでくれよ?」
 和希がくすくすと笑い出した。
「みんなで作るんだね! 面白そう!!」
 テンションが上がり始めた彼らの前に、帝がダンボールを持ってきた。
「これ、使えないか? それとこの花はどうだ?」
 色とりどりの花を出して見せると、美奈子が歓声をあげた。
「うわぁ綺麗! おにいちゃんありがとう!!」
 撃退士と子どもたちは、早速秘密基地の建造に着手した。
 ダンボールを組み上げて家を作っていく。徐々に形になっていく様子を見ながら、正一がしみじみと語り始めた。
「おじさんも子供の頃は基地作ったねぇ。ダンボールロボの発信基地でお花畑があってなんて、貴明君はどんなのがいいのかな?」
「かっこいいの!」
「そうか、そりゃあいい。作った後も楽しいぜぇ?守らなきゃなんねぇし、友達呼んで基地広くして、なんてやってると気がついたら村みたいになってるぜぇ?」
 できあがった建物に絵を書くのは和紗だ。
「俺、絵は少し得意なのです」
「おねえちゃん、もっと描いて!」
 秘密基地が色とりどりに彩られるたび、子供たちのはじけるような笑い声が響く。
 完成するころには、彼らの顔から事件の影はすっかり消えていた。出来上がった基地を見て楽しそうに笑い合う。そこへ帝がお菓子の箱を差し出した。
「秘密基地でお菓子。ロマンだろ?」
 おやつにしよう。
 帝の魅力的な提案に、彼らは全員両手をあげて賛成した。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 優しさを知る墜天・クレメント(jb9842)
重体: −
面白かった!:3人

歴戦勇士・
龍崎海(ja0565)

大学部9年1組 男 アストラルヴァンガード
ペンギン帽子の・
ラファル A ユーティライネン(jb4620)

卒業 女 鬼道忍軍
光至ル瑞獣・
和紗・S・ルフトハイト(jb6970)

大学部3年4組 女 インフィルトレイター
優しさを知る墜天・
クレメント(jb9842)

大学部4年265組 男 アストラルヴァンガード
気合を入れる掛け声は・
土古井 正一(jc0586)

大学部4年149組 男 ルインズブレイド
復讐鬼・
薄氷 帝(jc1947)

高等部3年17組 男 アカシックレコーダー:タイプB