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マスター:スタジオI
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
参加人数:25人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/10/21


みんなの思い出



オープニング


 東京。
 今週、某デパートの展示ホールで、毎年恒例のイベントが行われようとしていた。
 “全国離島名産品展”
 日本各地にある離島の名産品や御土産ものを販売するお店を出店し、その島の事を知ってもらおうというイベントである。
 今年、久遠ヶ原学園を卒業し、このデパートに就職した青年・大里も久遠ヶ原島出身者として、久遠ヶ原島土産を扱う店舗を任せられる事になった。
「大里君のとこは、何を出品するんだ?」
 上司に尋ねられる。
 彼の店には天然塩や、イルカTシャツ、クジラのキーホルダーなどを並べるそうだ。
 上司は小笠原諸島の出身なのだ。 
 この上司を始め、デパートの社員は、離島出身者が多い。
 社長が離島出身のため、“島モン贔屓”でそういう気風になったのだという。
 大里は、提案書を開き、いくつかの土産を写真で示した。
「やっぱり納豆ですよね。 生のものが持ち帰りにくいのなら、スナックやチップスなんかもあります。 あとはラッカセイ、干しイモなんかを置こうと思っています」
 大里としては無難な提案だと思っていたのだが、上司は眉をしかめた。
「それは久遠ヶ原というか、茨城県のお土産だろ。 久遠ヶ原島独自のお土産を置かなきゃ離島物産展にならないぞ」
「ええ! 久遠ヶ原って名産品とかないですよ!?」
 上司の顔色が変わった。
「ない? ないと言われても困る! 社長は大里君が久遠ヶ原島という個性的な島出身なのを買って採用したんだ。 離島物産展はこのデパートのアイデンティティだからね。 それに協力出来ないと言うことは、大里くん、この職場での立場は非常に危うくなるよ!」


 久遠ヶ原にある某斡旋所。
 失職の危機に瀕した大里は、慌ててここに飛び込んだ。
「そんな事言われても、久遠ヶ原の特産品なんか知らないのだわ」
 斡旋所の独身アラサー女子職員・四ノ宮 椿に、困った顔をされた。
 だが、大里も考えなしにここへ足を運んだわけではない。
「近年、出来た人工島ですし、そもそもないのかもしれないですね――たった一つを除いては」
「特産品、何かあったのだわ?」
「撃退士ですよ――撃退士こそが久遠ヶ原島の特産品です」
「おお、確かにそうなのだわね、でも、あの子たちを販売するわけにはいかないのだわ、人身売買、ダメ絶対なのだわ」
「そうでなく、撃退士のグッズを売るんです。 この島は顔のいい子や、個性の強い子揃いなんですから、キャラクターグッズみたいに各人の個性を活かした商品を作ればきっと売れると思うんです」
 隣で話を聞いていた、後輩の堺が口を挟む。
「しかし、新商品を作るといってもお金や手間がかかるでしょ?」
「それは大丈夫です、他の離島出身の先輩たちも品数不足のところは既存の商品だけでなく、オリジナルで考えた新商品を作っています。 そうでないと、島の規模で不公平が生じますから。 オリジナルグッズ開発製造会社と、最初から提携しているんです」
 椿が、目を輝かせた。
「そういう事なら私も協力したいのだわ!」
「椿さんのグッズですか? もうとっくに撃退士引退済じゃないですか」
 隣で話を聞いていた、後輩の堺が口を挟む。
「引退してたって問題ないのだわ、球場で往年の名選手のグッズが売っているのを見た事があるのだわ」
「そんな大した存在でしたっけ、椿さん?」
「うるさいのだわ、とにかく、撃退士たちに自分のグッズの開発をさせるにしても指標があった方がいいのだわよね、大里さん?」
「まあ、あると助かります」
「というわけで、まずは私が作ってみるのだわ、いい案があるのだわ」

 数日後、グッズサンプルが出来上がったと連絡を受け、大里は再び斡旋所に向かった。
「私のオリジナルグッズは、願掛け系なのだわ」
「神社の近くとかにお土産で売っている系ですね、いいと思います」
 期待に目を輝かせる大里、
 椿は、机の上にケースに入った指輪を出した。
「じゃーん! 四ノ宮 椿 縁結びの指輪!」
「おお、これを付けておくと良縁があって、お姉さんみたいに綺麗な人と結婚出来るというおまじないですか?」
「大里さんお上手ねえ、でも違うのだわ、おまじないじゃなく、ダイレクトに必ず結婚出来るのだわ」
 堺が、青ざめる。
「凄まじく嫌な予感がします……」
 椿は、自分の左手の薬指にはめた指輪を示した。
 御土産ものの指輪と対になったデザインだ。
「填めると、この通り私と結婚出来るのだわ!」
 唖然としている大里。
 堺が溜息をつきながら言う。
「だと、思いました。 椿さんお金持ちと結婚したいんでしょ? お土産品じゃ、誰が買うかわからないじゃないですか。 しかも、売れた数だけ重婚になっちゃいますよ」
「ふふっ、ちゃんと考えてあるのだわ。 一品ものグッズにして三十億円で売れば、確実にお金持ちと結婚出来るのだわ!」
「三十億もする商品を買いに、デパートに来る客はあまりいません」
「椿さんは、自分の価格設定を見直すべきだと思います」
「お土産なんで、三千円程度が妥当かと」
「さ、三千円――私の価値、三千円程度」
 机に突っ伏す椿。

 椿のグッズは当然没になった。
 とはいえ、個性を活かすという方向性は間違っていない。
 撃退士たちには、それぞれの個性を活かした“オレグッズ”を提案して欲しい。


リプレイ本文


 久遠ヶ原の某斡旋所会議室。
 ここで、撃退士グッズの開発会議が行われようとしていた。
「審査員をやらせていただく、大里です」
 豊かな黒髪の若々しい好青年が、折り目正しく挨拶をする。
「アシスタントは、四ノ宮 椿がやらせていただくのだわね。 早速だけどまず、最初のプレゼンは――」
 椿は会議テーブルの隅に出現している、決闘空間を指差した。
「デュエルしている、その二人!」
 ミハイル・エッカート(jb0544)と、黒神 未来(jb9907)は、会議机にカードを並べ、熱き決闘を繰り広げていた。


 ミハイルは、アルミパックから五枚のカードを抜き出した。
「俺は、このターン“くず鉄チョコ付き撃退士TCG”から五枚のカードをドローするぜ!」
 「五枚ドローやとー! なんてお得なんや!」
 対戦相手の未来が、TVショッピング的に驚く。
「しかも、チョコは美味しいクランチチョコだ! カードだけ抜いてお菓子を捨てるような真似はするなよ! 社会問題になるからな!」
 横に座っていた、九鬼 龍磨(jb8028)がチョコに手を伸ばす。
「(´・ x ・`)<にがい」
「引きが悪いとカカオ99%のに当たる! 引きを鍛えて強い決闘者目指すんだ!」
「一体、ミハイルくんはどんなカードを引いたんや!」
 ビビリ演技をする未来。
「まずは一枚目! 婚活系美人職員・四ノ宮 椿のカード!」
「あら、私なのだわ!」
「学園関係者を、ブロマイド仕立てにしているんだぜ!」
「レア度☆☆ 攻15防5やと! なんという脇の甘い脳筋カードなんや!」
「そして二枚目! 傭兵系貧乳美少女・雨宮アカリ(ja4010)のカード!」
「な、なにかしらぁそのネーミングは、しかも攻2防1って雑魚カードじゃないのぉ」
 顔を引きつらせる本人。
「TCGの世界では椿くんみたいなカードは重くて使いにくいんや、軽いカードの方が取り廻しが効くんやで!」
「三枚目は宝井学園長! 色んな意味で学園のカオスの原因とも言える! 四枚目は回避の奇術士・エイルズレトラ マステリオ(ja2224)! そして五枚目は――」
 天高くカードを掲げるミハイル。
「ガンナー・リーマン ミハイル・エッカート この俺のカードだ! 攻撃14 防御15のエースカードだぜ!」
 勝ち誇るミハイルだが、未来は肩を震わせて笑っている。
「ミハイルくん、そのカードは確かに強い。 だが! ピーマンという致命的な弱点がある!」
「フッ、そう都合よく、ピーマンのカードを引けるとは思えないがな」
「そいつは、どうやろな?」
 スマホを取り出す未来。
「うちのプレゼンする“撃退士ソーシャルゲーム”や!」
「ソーシャルゲームだと!?」
「ミハイルくんのトレカに記載されているコードを入力すると、そのカードがウチのゲーム内に登場するねん!」
「な、なにー! そんなタイアップが!?」
 大げさに仰け反るミハイル。
「皆のグッズにコードを付けて、それを入力し、それぞれのキャラカードが出るようにするんや! 協力して天魔を倒すんやで!」
「くっ、ピーマンのコードを打ちこまれたら、俺は負けてしまう……どうすれば!」
「おーい、その小芝居いつまで続くんだー?」
 ラファル A ユーティライネン(jb4620)が、欠伸をしながらテーブルベルをチンチン鳴らし始め、二人の決闘ごっこは強制終了させられた。


 続いて、そのラファルがグッズ発表を始めた。
「さあさあ、よってらっしゃい見てらっしゃい! 北欧系美少女ラファル! 黙っていればピリリ萌える少女だけれど――」
「キミのも、小芝居やん!」
「うるせ」
 未来にツッコミ返され、諦めて商品説明に入るラファル。
「取り入り出したるは“ヒヒイロカネリング” こいつを手首に嵌めているとアウル血行が良くなる!――かもしれない。 撃退士に覚醒できる!――かも知れない」
「かもしれないって、なんやねん」
「しょうがないだろ、希少金属なんだから、実際に使うわけにいかねえんだよ、まあプラシボー効果って奴だな」
 金髪に覆いかぶさっている、嘴付きの青い帽子をアピールするラファル。
「今なら、俺のかぶっている“ペンギン帽子”もお付けするぜ! 現役の学生撃退士ご用達の一品だ。 かーいーだろ」
「おまけ商法かい、あざといわ」
「基本無料商法には負けるぜ」
 ラファルと未来が、各業界から異論が出そうなテーマで喧嘩し出したので、会議は強制的に次へと移った。


「他の方に撃退士の良さをアピールするのですねぇ〜♪」
 神ヶ島 鈴歌(jb9935)が、癒しでしかない笑顔を浮かべて立ちあがる。
「まあ、可愛い♪」
 幼女大好き雁久良 霧依(jb0827)が、鈴歌をターゲッティングした。
「霧依さん。 ああ見えて、鈴歌ちゃんは人妻さんなのだわ! 先を越されたにも程があるのだわ!」
 悔しさに震える椿。
「幼女妻とか最高ね♪」
 いろいろダメな巨乳二人が勝手に品評している間に、鈴歌は商品を皆に見せている。
「“ブレイカーすとらっぷ”ですぅ、撃退士である学園生や教師陣を模した、キャラクターストラップですぅ〜」
 ミハイルの人形に銃を持たせたり、ジュースを持たせたりする鈴歌。
「武器、おやつ、飲み物など、個性にあったアイテムをお持ちできるようになっているですぅ〜♪」
 ミハイルが爆発物を見るかのような目で、ストラップを睨む。
「おっとフィギュアといえど、その野菜ジュースフィギュアにピーマン成分が含まれていないか確認してから持たせてくれよ」
「ミハイルくん、どんだけ嫌いやねん」


「私のも、人形よ♪」
 そう言い、ドールを出した霧依の背後に、黒いハリセンを構えた男・ゼロ=シュバイツァー(jb7501)が立っている。
「何かしら♪」
「何でもあらへん、俺のハリセンがツッコめと反応しているんや」
「あらそう♪ ゼロさん、この子に触ってみて♪」
 マイクロビキニ+白衣のいつもの霧依を象った人形にゼロが触る。
「こうか?」
『ああん♪ 悪戯が過ぎる様ね。こっちに来てお尻を出しなさい!』
 人形が、淫蕩な声をあげた。
「出すか!」
 机に置かれた人形にパシッと、ハリセン炸裂させるゼロ。
 その振動に反応して人形がまた喋る。
『いい子ね……ご褒美を上げるわ……ちゅっ♪』
「なんやねん、これ!?」
 シバくたびに、淫らな台詞を唱える霧依人形。
「これは通常バージョン、別売のボイスチップに交換する事でドS、ドM、優しいママ、姫騎士、昼下がりの団地妻等、様々なボイスが楽しめるの♪」
「全部、十八禁カテゴリやんけ!」
 霧依本人をシバくゼロ。
 霧依はニコニコしながら、人形のマイクロビキニを剥ぐ。
「さらにボイスはオーダーも可能♪ 着せ替えも可能♪ 貴方だけの霧依にしてね♪」
「剥くな!」


「俺たちのもフィギュアなんだが」
「一気に出しにくい雰囲気になったな」
 赤いヒーローコスをした千葉 真一(ja0070)と、青いヒーローコスの雪ノ下・正太郎(ja0343)が同時に立ちあがった。
「会議室に入った時には、結構部の面子が揃っていたから、“俺らのヒーローグッズができるチャンスが来たぜっ!!”――などと燃え上がったいたものだが」
 フィギュアのイメージが悪化してしまい、溜息をつく、雪ノ下。
「まあやるか、まずは俺だ」
 千葉が出したのは、SDタイプのヒーローフィギュアだった。
「ゴウライガのSDフィギュアですねー」
 同じ英雄部の先輩である高瀬 里桜(ja0394)が、持参したエクレアを食べながら言う、
 ゴウライガというのは、千葉が光纏した後に、変身するヒーローの名前である。
「うん、変身コスチュームとか考えたんだが、ハンドメイドでは値段が」
 残念そうに頷く千葉。
「そこで、お値打ち価格で買ってもらえるようポーズ固定型のSDフィギュアを三種類用意した」
 一つ目は、定番の変身ポーズ。
 二つ目は、必殺キックのポーズ。
 三つ目は、右腕を突き上げるようにジャンプのポーズ。
「これをストラップ&イヤホンジャックに付けてアイテム完成! 最近流行りの3Dプリンタを使えば量産可能だ!」
 審査員の大里がうなずく。
「ふむ、物産展の時期に屋上でヒーローショーをやってもらうなどの企画を併せれば、売れるかもわからないですね」
「本当か、ぜひ!」
 ガッツポーズの千葉。
「待って下さい、リュウセイガーもお願いします!」
 雪ノ下が負けじと、自分のフィギュアをPRし始める。
 我龍転成リュウセイガーは、青龍を模したデザインのヒーローだ。
 光纏した後の、雪ノ下が変身する。
「俺のはいわゆるアクションフィギュアです! 価格も子供が買えるように、二千円以内で抑えています! ヒーロー撃退士は多いのでシリーズ化しては?」
「ヒーローショーの話も是非!」
 赤と青のヒーローが色めきたった時だった。


「イッヒヒハハハ! ヒーローたちよ! お前らの実力などそんなものかぁ!」
「誰だ!」
 ドアが開き、緑色の悪魔が会議室に飛び込んできた。
 とっさに変身する二人。
「天・拳・絶・闘、ゴウライガっ……見参!!」
「我・龍・転・成っ!! リュウセイガー!!」
 悪魔の翼を生やした少年が、狂気の笑いをあげる。
「僕こそイビルグループ六幹部! 泣く子も黙る悪逆非道のマスキプラ様だーッ!――というのは、僕が出演した映画“ジャスティスヒーロー”のキャラクターなのですが」
 悪魔は急に素に戻った。
「何なんだ、お前は!?」
「この様に久遠ヶ原には特撮ものに出演経験のある学生が多いので、特撮ものの玩具の定番であるという“変身アイテム”のレプリカを提案致します」
 変身までした千葉と雪ノ下を放置して咲魔 聡一(jb9491)は、出席者に書類を配布している。
「玩具にした際の具体的なデザインや機能については、お手元の資料をご覧下さい。 企業製作の一般的な特撮ものと違い、キャラクターの考案が個人や部活単位であることが多く、著作権料その他かなり抑えられますし、低価格でもそこそこの品質で作れるかと――」
 格好に反して、誰よりもプレゼンらしいプレゼンを咲魔が終えると、
「そういう、演出もありですか。 悪の秘密結社(自称)の部長として、私も考えておくべきでした」
 沙 月子(ja1773)が、無念そうに呟いた。
「いや、明らかにいらん演出やろ」
「ならいいですが――私が今日持ってきたのはこれなんです」
 抱きかかえていた黒猫の置物をテーブルに置く月子。
「可愛いですぅ」
 鈴歌が頬を蕩かす。
 月子は、取り出したカンペを読み上げた。
「当秘密結社(自称)の猫魔王様をモデルにした招き猫です。 黒猫は幸運の印。 猫好き監修の甘えるような眼差しがチャームポイント。 毎日拝めばくじ運もアップ(な気が)します。 中は空洞になっていて、貯金箱としても使えるようになっています。 お土産物としても、お部屋のインテリアとしても大活躍……です」
「悪の魔王様が幸運の印って」
「まあ、置いておくとダイス目が狂うっていう噂もありますからね、妖怪イチタリナイ召喚効果があるとか謳うのもいいかもしれません」
「よ、妖怪イチタリナイ――コワイ」
 会議机の隅で、小さな金色の影が震え出した。



「猫魔王様は可愛いけど、妖怪イチタリナイに憑依されたら、人生ローザーだよ」
 いつもはハイテンションな金髪ツインテ美幼女・イリス・レイバルド(jb0442)が、今は妖怪・イチタリナイに怯えている。
「お姉ちゃん、ボクたちのグッズのピンチだよ。 一緒に紹介しよ」
 無表情ダウナー美少女な姉・アイリス・レイバルド(jb1510)は、抱きついている妹の背中をポンと叩いた。
「私は別のを用意したから、それの紹介は一人でしろ」
「あ、そうなんだ」
 寂しげに離れるイリス。
「がんばれ」
 大好きな姉に励まされ、元気を取り戻す。
「じゃあいっくよー! 僕が用意したグッズ“久遠ヶ原TRPG”  久遠ヶ原名所を、プリントしたマップシートや、クラス別フィギュアとか、専用デザインダイスとかのセットで! とにかくボクらの活躍を身近に楽しんでもらえるゲームをより色鮮やかに! 恋と冒険の学園が君を待つ!」


「きゃはぁ! なんか裏にクラゲさんが貼りついていそうなCMねえ」
 キャッチコピーを言い終えてドヤ顔だったイリスを、黒百合(ja0422)が笑った。
「むう、CMでいいもん」
 むくれるイリス。
「イチタリナイ退治には、これよぉ“御守り型ストラップ”」
 小さなストラップを取り出す黒百合。
「貴方の人生のダイス運が劇的に向上! これで貴方もMVP! ってキャッチフレーズよぉ。 科学室の近くでは“散って逝った相棒(アイテム)の無念を成仏! 鉄屑になる可能性が劇的に改善します!”とか書いたのを売るのぉ」
「それはデパートの物産展で売るというより、俺たち撃退士のためのお守りではないか?」
 雪ノ下に言われ、笑顔を浮かべる黒百合。
「買うのが誰であれ、売れれば問題ないじゃなぁい。 学園の撃退士に報酬なしで制作依頼を出せばコストもかからないわぁ、後で依頼出させてもらうわね、椿さぁん?」
「そんな依頼出したら、ウチがブラック斡旋所扱いされてしまうのだわ」


「お守りか、実現可能かわからないが、俺にも一つ案があるんだ」
 出席者で最もまともそうな部類に入る青年、龍崎海(ja0565)が提案書を出してきた。
「中身が阻霊符のお守りを開発したい」
「阻霊符? 一般流通出来るんですか?」
「街中に突然、天魔が現れる事態もあるし、民間のアウル覚醒者に手を取る機会を増やしてみるってのはありじゃないかと。 一般人に対しては気休めでしかないかもしれないが、奇跡的に覚醒するかもしれないという希望を宿す事で、時として生死を隔てる有効な気休めにもなる」
 大里が頷く。
「一理ありますね、ただ、咲魔くんの言う通り流通可能かという問題もありますし、デパート物産展のレベルでは収まらない提案だと思います」
「阻霊符はただのお守りじゃないからな」
「流通すれば、それこそ対天魔対策の根幹にもなりうる」
 急に、真面目な話をし始める撃退士たち。
 異色キャラが多い久遠ヶ原において、龍崎のような存在は逆に刺激にもなるのだった。


「枕カバーを提案します♪」
 この緋流 美咲(jb8394)の提案が、硬くなりかけていた会議の雰囲気を一気に崩す事になる。
 取り出した枕カバーには、美咲本人の姿がプリントされていた。
「誰か試していただけますか?」
 カバーかけた枕を、近くにいた黒百合に渡す。
「寝ればいいのかしらぁ?」
 黒百合が、机の上に乗せた枕に頭を乗せると、
『ゆ、許してください……』
 枕が突然、許しを請いだした。
 もう一度、頭を乗せると、
『ひぅぅ……やめてくださぁい』
 と、懇願し出す。
「アハぁ! これいいわぁ、楽しいわねぇ!」
 嬉しそうに枕をポンポン叩く黒百合。
『やめてくださぁいい……ひぅ!……ひうぅ!』
 美咲も、なぜか嬉しそうに頬を染める。
「このようにぶってもらっても構いません……むしろ私のタイプはぶって下さい……何かに目覚めるかも……」
 美咲の前には、他の撃退士がプリントされた枕カバーもある。

 まずはイリスのもの。
『天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶ! とっとと寝ろと枕呼ぶ! そう、ボク参上!』

 最上 憐(jb1522)のもの。
『……ん。カレーは。飲み物。飲む物。飲料』

 袋井 雅人(jb1469)のもの。
『仕事の後にはまずおっぱい! 駆けつけ一杯、おっぱいですよ!』

「どれもうるさくて、寝られないのだわ」
「とりあえず、私以外には作ったのは、この御三方です。 定番の台詞をお持ちなので」
 狼狽する袋井。
「私、そんな台詞言った事ありましたっけ!? 覚えがないんですけど!? 今のcv誰!?」
 恋人の月乃宮 恋音(jb1221)が、引き気味に頷いている。
「……違和感は、全くなかったですぅ……」


「僕のも寝具なんやけど」
 蛇蝎神 黒龍(jb3200)が出したのは、ボタンがついた毛布だった。
「外側は防水加工、内部はフリース加工をした毛布や! 寝袋やポンチョ、座布団などにも出来る大きめの毛布やで!」 
「あら♪ それは便利ね、イリスちゃん使ってみたら?」
 霧依に言われ、寝袋状にした毛布に包まるイリス。
「今のボク! まさに空色のイモムシ! ゴロゴロ転がりつつ、大空を舞う日を夢見るのだぁ!」
「まあ、可愛いわ♪ クンカクンカするから、脱いだ毛布、貸して♪」
 変態は無視して、プレゼンを進める蛇蝎神。
「寝袋にも、介護などにも、アイデアによってはイロイロ使える優れものやで、ちなみに久遠ヶ原の校章入りや!」
 美咲が頬を染め、称賛の声をあげる。
「素晴らしいですぅ、私の枕カバーとセットで売り出して、世の中の人達にドSの覚醒を……ごにょにょ」
「その目的に、僕のグッズを利用せんといてくれるかな?」


「そろそろティータイムだよ! みんなお茶にしよう!」
 里桜(ja0394)が、皆にお茶を煎れてくれた。

 一口含んだとたんに、千葉はカップから口を離した。
「あまっ! なんですかこれ、先輩!?」
「ふっふっふ。私がプレゼンする砂糖沈殿紅茶だよ! その名の通り紅茶に溶けきらないほど砂糖がたっぷり入ってる紅茶だよ! 商品名は可愛く“里桜ちゃんの砂糖たっぷり紅茶”にしとこう!」

パッケージ写真では里桜が紅茶と砂糖を持っている。
「スティックタイプで二十本七百円でどうだ!」
「いや、普通に糖分取り過ぎだから」
 苦笑する千葉や他の参加者をよそに、里桜はドヤ顔をやめない。
「甘すぎるって? 撃退士は戦闘で頭と体力を使うから、このくらい甘いのを摂取しなきゃ駄目なんだよ! 最後にジャリジャリと紅茶のしみ込んだ砂糖を食べるのが最高っ。     
 一度飲んだらやみつきだよ♪」
 あまりの甘さに、我を失い、舌を溶かしている雪ノ下。
「カレーが、カレーが欲しい――なぜ、この会議には黄色のヒーローがいないんだ!?」


「カレー。ある」
 黄色でもヒーローでもない憐が、エベレストのように皿に盛られたカレーを持ってきた。
「頼む、一口くれ!」
 口直しを求める雪ノ下。
「ピーマンが入っていない前提で、俺も頼む!」
 他の参加者たちも手を伸ばすが、憐は一人でもぐもぐ食べている。
「……ん。カレーは。飲み物。紅茶も飲む物。飲料と飲料がかぶってしまう。よくない」
「どこのゴローさんやねん!」
 必死な面々の中で、ニコニコしている数少ない人間が鈴歌。
 新婚甘々な彼女は、“里桜ちゃんの砂糖たっぷり紅茶”にも耐性が出来ているのだ!
「ぁ、あれも美味しそうなのですぅ〜……」
 激甘紅茶を簡単に飲み干してしまう。
「……ん。飲んだ。かぶらなくなった子には。あげる」
 鈴歌にカレーを一口あげる憐。
「おいしいのですぅ〜、でも量が凄いのですぅ」
「……ん。味は。問題無い。ただ。量が。足りない」
「それで足りないのかよ!」
 皆にツッコまれながら、憐はまたたくまにエベレスト級カレーを平地にしてしまった。


 川澄文歌(jb7507)が、ブラックコーヒーを煎れてくれ、皆の口の中に平穏が訪れた。
「助かったのだわ、このまま文歌ちゃん、頼むのだわ」
 椿に促され、文歌がバッグから一冊の本を取り出す。
「私は、久遠ヶ原名物として卒業アルバム風“久遠ヶ原学園写真集”を提案します」
 サンプルとして作ったそれを、皆に廻し見してもらう。
「おお、卒業アルバム風だねぇ」
 九鬼が懐かしげにそれを見ている。
「まずは学園の建物や、島の美しい風景画がオススメです」
「おや? 僕が映っていますね」
 エイルズが手品をしている写真や、
「ウチもや」
 未来が、サッカーでシュートを決めている写真などが載せられている。
「そして学園での楽しい思い出と共に、学園の制服姿各種を紹介しています! これで税込み三千円! とってもお値打ちです♪」
「これはええ感じですねえ」
 蛇蝎神がアルバムを一通り見て、隣席に渡そうとした時、
「ん?」
 アルバムの裏表紙に袋とじがついている事に気付いた。
 開けてみると――。
「おお、これは!」
 水着姿の文歌のグラビアが、見開き二頁でバーンと載っていた。
 かなり際どいアングル。
 隠し撮りらしい。
「な、なんですかそれ! そんな見開き発注してませんよ!?」
 頁をめくると、イリス&アイリス姉妹の水着姿。
「お姉ちゃんが盗撮された、お姉ちゃんが盗撮された、お姉ちゃんが盗撮された、お姉ちゃんが盗撮された……」
「イリス、落ち着け」
 続いて、ラファルの水着姿。
「俺が貧乳に見えるじゃねえか、悪質な画像補正しやがって!」
「ラファルくん、無駄な見栄張るのやめなさい」
 さらに椿の水着姿までもがある。
「こんな若い子たちに混じって――公開処刑という奴なのだわ」
 発注者の文歌が知らないということは、久遠ヶ原に数多い変態の誰かが盗撮し、差しこみで入れたのだろう。 まさに犯人GJだった。


「うーん、どこにでも、犯罪者はいるんだねえ」
 眉を潜める九鬼。
 ちなみに袋とじには、褌姿をした九鬼の盗撮写真もあった。
 大の男といえど、変態の魔の手からは逃れられない。
「そんな時にはこれ!」
 自分の頭につけた向日葵の髪留めを示す九鬼。
「僕のヒヒイロカネを模して作った防犯アクセサリだよ! 長押しすると、アラームが鳴り響いて最寄りの警察に連絡が行くんだ」
「警察なんか頼りになるかぁ?」
 皮肉げに笑うラファルだが、九鬼は真面目に答える。
「僕の髪飾りにも連絡が来るようになっているよ。 相手が天魔なら警察の手に負えない事もあるからね。 バビューンと駆けつけるさ――まあ、電波が届く範囲が狭いから近くにいないとダメなんだけどね」
「それでも、自分専用のヒーローが駆けつけてくれるかも、ってのは心強いな」
「うむ、リュウセイガーヴァージョンも検討しよう」
 確かに、この時代には必要とされるアイテムだ。
 千葉と雪ノ下は、特に興味を持ったようだ。


 エイルズが出したのは、学園のトレンドアイテム“くず鉄”だった。
「大切なアイテムがくず鉄になってしまった学生達から譲り受けました、くず鉄に元のアイテムとエビソードを書いた、このカードを添えて並べるんです」

【元・冥夜のカンパーナ ロスト率2%を侮った結果、ハンケチをかみしめる羽目に……】
【元・コーラ 久遠が原の化学は錬金術を超えている】

「元手はかかりません。 これぞ現代的な意味での錬金術です!」
「他人の苦い思い出なんか、買う奴いるか? 使い道ないだろ?」
 ミハイルが、苦虫かみつぶしたような顔をする。
 TCGにくず鉄チョコを添えた彼だが、あれはクランキーチョコにしゃれた名前を付けただけで本物ではない。
「使い道、ありますよ?」
 まだ手を付けていなかった里桜の激甘紅茶に、くず鉄を入れてかき回すエイルズ。
 それを躊躇なく飲み干す。
「元は苦い思い出。 こうして溶かせば、いい感じの苦味が出せるんです」
「くず鉄なんか飲んじゃ、お腹壊すわよぉ?」
 アカリが心配そうな顔をしたが、エイルズは得意げな顔をしている。
「驚きましたか? 簡単な手品ですよ、これは文歌さんのコーヒーです」


「飲み物繋がりになるけど、私はエナジードリンク・アウルを提案させてもらうわぁ」
 元軍人少女・アカリの言葉にエイルズが目を瞬かせる。
「アウルをドリンク化したんですか? それ、錬金術どころじゃないですね」
 アカリが出した褐色の小ビンには、光纏時のオーラを模したロゴシールが貼られている。
「いやいや、そんな事出来ないわよぉ、普通の栄養ドリンクだけどねえ。 撃退士達は常に過酷な状況におかれて、常人では考えられないほどの肉体的パフォーマンスを要求されるでしょ? それをイメージして飲んでもらえれば、実際の栄養分以上に効用が得られると思うわけよ」
「あー、俺のリングと同じか、プラシボー効果って奴だな」
 ヒヒイロカネ入りと謳ったリングを回すラファル。
「価格は他社相当の一本二百十円よぉ、他社は収益でスポーツ支援活動をしているけれど、本商品は街の復興補助を狙いたい所よ!」
「そうなると、CMなども打って大きな売上を狙わなくてはならないね」
 龍崎の言葉にうなずくアカリ。
「もちろんよぉ、PVは学園生に出てもらうわぁ」
 九鬼と文歌が目を輝かせて立ちあがる。
「PVのメインには、ぜひアイドル・九鬼 龍磨を!」
「CMソングは私の“みんなに届け♪HappySong”でお願いします♪」
「そうねぇ、あとは――」

 パフォーマンスは更なる次元へ――【アウル】
 注:本商品を飲用したことでアウルの力を得られるわけではありません。

「こんな感じでテロップを流せば、CMらしくなるんじゃないかしらぁ?」


「イメージか、大事やね。 ここらでカラスもイメージアップせなあかん」
 ゼロが両腕を組んで、頷いた。
「なんでそこで、カラスが出てくるのだわ?」
「最近、もっぱら評判が悪いやろ。 天使のカラスが富士で暴れていたり、ステルスのヤタガラスが現れたり……そこで俺はカラスイメージアップ大作戦を展開します!」
 力強く断言し、手書きイラストを示し始めるゼロ。
「これからの季節にぴったりなスタイリッシュな漆黒のコート! どこかふてぶてしいカラスのぬいぐるみ! などなどカラスの汚名を払拭するためのアイテムブランドを起ち上げます! オリジナルブランド名は『KARASU』!」
「なぜカラスのために、一大ブランド起ち上げるのか理解に苦しむわぁ」
「お前、カラスに、電車で席を譲ってもらったとかあんのか?」
 黒百合とラファルに、ツッコまれた。
 ゼロは黒いハリセンを、行水した後のカラスのようにパンパンと打ち合わせる。
「俺は、この日のためにハリセンも黒く塗って、カラスの翼仕様にしたんや! 俺のカラスへの愛をわかってくれ!」


「わかった」
 寡黙なアイリスが、おもむろに口を開いた。
「おお、アイリスちゃんわかってくれるか! 伊達に黒ずくめなわけやないな!」
 歓喜するゼロ。
 アイリスは液体の入ったガラス瓶を取り出した。
「私のコレクションから見繕ってみた」
「なんや、この薬?」
「若返りの薬だ、将来的な人口別年齢推移からみて、これが最も需要があると判断した」
「カラス関係ないやんけ!」
「お姉ちゃんが常に人の話を聞いていると思ったら、大間違いだZE!」
 なぜか大威張りの妹・イリス。
 ゼロと入れ替わりに、今度は椿が歓喜し目を輝かせた。
「若返り? 事実ならお姉さん、お金に糸目は付けないのだわ!」
「事実だ、ある部族に伝わる若返りの泉を私なりに再現した、本物には劣るが世に出すには十分な効果がある」
「試飲してもいいのだわ?」
 コクリと頷くアイリス。
「――本物はそれなりに曰く付きでもあるが。 まあいいか」
 飲み干した数秒後、椿はガックリと頭を垂れ、そのまま動かなくなった。
「椿さん? 大丈夫ですか!?」
 月子がゆすっても椿は動かない。
 憐が、カレーを持って椿に近づく。
「……ん。カレーは薬。目の中に入れたら。目覚める」
「憐ちゃん、やめたげて!」
 憐がスプーンに掬ったカレーを椿の目の中に入れようとした時、椿はガバッと顔をあげ、叫んだ。
「天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶ! 三十路が呼ぶ声がする! そう、私、参上なのだわ!」
「台詞が、ボクのパクリだ!」
「確かに気持ちは、若返ったみたいですね」


 袋井が出したのは単行本だった。
「私のは小説ですよー、私と恋音が活躍する愛と笑いと冒険とちょっぴりHな嘘と真実を混ぜ合わせたライトノベルです」
「袋井くん作なら、十八禁ちゃうんか?」
 未来の憂いを、袋井が笑い飛ばす。
「十八禁、まさか!? ありのまま書いたら発禁処分ですよ!」
「おい」
「エロはライトに書かせて貰っています! 小説の挿絵もクラーリンのご加護の元、私が描きました! 私が記憶喪失でこの学園に流れ着いて恋音と出会い、恋人になったなれそめとかも書いてしまいますよ。 一般の方にはなかなか知られない撃退士の活動と、日常と青春を臨場感たっぷりに書き上げます」
「内容自体は面白そうやけど、よくて十八禁やから読めへんわ」
 未来を含め、出席者の半数以上は十八歳未満なのだ。


 皆の視線が、牛の着ぐるみを来た恋音に集まった。
 撃退士グッズプレゼン、とりを飾るのは恋音だ。
 彼女が取り出したのは、白い飴玉だった。
「……牛娘のミルクキャンディーですぅ……ミルク、いちごオレ、バナナオレ、カフェオレ、四種類の味を用意しましたぁ……大里さん、試しに召し上がってください……」
 飴玉を差し出すと、審査員・大里の顔が青ざめ始めた。
「牛――そして、その胸は、まさか!?」
 飴玉から逃げるかのように、さっと机の下に隠れる。
「……おぉ?……」
「学園OBである僕の耳にも届いています! 巨大爆弾乳で、いくつもの街を爆砕した“うしちち魔王”が今の久遠ヶ原には存在すると!」
「……爆弾乳……(ふるふる)……」
 尾ひれのついた噂が広まっている事に愕然とし、涙と共に首を横に振る恋音。
 全く事実無根でもないので否定は出来ない。
「ペロッ……こいつは、液体爆薬!」
 利き牛乳を得意とするラファルが、ミルク飴を舐めて成分を見極める。
「……(ふるふる)……そもそも母乳出ないですぅ……」
「ハハハッ、安心して試食して下さい、恋音の飴は爆発なんかしませんよ」
 袋井が助け舟を出すと、大里はようやく机の下から這い出てきた。
「い、いただきます」
 恐る恐る、飴を口に入れる。
 その瞬間、袋井が大声で叫んだ。
「恋音が呪文を唱えない限りはね!」
 驚いた大里は、ミルク飴をそのまま飲み込んでしまった。


 撃退士たちのグッズは好評で、物産展の久遠ヶ原店舗は大盛況だそうだ。
 どのグッズが採用されたのかは、実際にデパートへ行って確かめて欲しい。
 ただ、大里と再会しても一瞬、誰だかわからないかもしれない。
 いつ呪文を唱えられ、飲み込んでしまった爆弾が爆発するのかという恐怖の余りやつれ、頭髪が薄くなってしまったらしいから。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 奇術士・エイルズレトラ マステリオ(ja2224)
 魂繋ぎし獅子公の娘・雨宮アカリ(ja4010)
 Eternal Wing・ミハイル・エッカート(jb0544)
 群馬の旗を蒼天に掲げ・雁久良 霧依(jb0827)
 大祭神乳神様・月乃宮 恋音(jb1221)
 外交官ママドル・水無瀬 文歌(jb7507)
 圧し折れぬ者・九鬼 龍磨(jb8028)
 誠心誠意・緋流 美咲(jb8394)
 とくと御覧よDカップ・黒神 未来(jb9907)
重体: −
面白かった!:16人

天拳絶闘ゴウライガ・
千葉 真一(ja0070)

大学部4年3組 男 阿修羅
蒼き覇者リュウセイガー・
雪ノ下・正太郎(ja0343)

大学部2年1組 男 阿修羅
『三界』討伐紫・
高瀬 里桜(ja0394)

大学部4年1組 女 アストラルヴァンガード
赫華Noir・
黒百合(ja0422)

高等部3年21組 女 鬼道忍軍
歴戦勇士・
龍崎海(ja0565)

大学部9年1組 男 アストラルヴァンガード
エノコロマイスター・
沙 月子(ja1773)

大学部4年4組 女 ダアト
奇術士・
エイルズレトラ マステリオ(ja2224)

卒業 男 鬼道忍軍
魂繋ぎし獅子公の娘・
雨宮アカリ(ja4010)

大学部1年263組 女 インフィルトレイター
ドS白狐・
ジェラルド&ブラックパレード(ja9284)

卒業 男 阿修羅
ハイテンション小動物・
イリス・レイバルド(jb0442)

大学部2年104組 女 ディバインナイト
Eternal Wing・
ミハイル・エッカート(jb0544)

卒業 男 インフィルトレイター
群馬の旗を蒼天に掲げ・
雁久良 霧依(jb0827)

卒業 女 アストラルヴァンガード
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
ラブコメ仮面・
袋井 雅人(jb1469)

大学部4年2組 男 ナイトウォーカー
深淵を開くもの・
アイリス・レイバルド(jb1510)

大学部4年147組 女 アストラルヴァンガード
カレーは飲み物・
最上 憐(jb1522)

中等部3年6組 女 ナイトウォーカー
By Your Side・
蛇蝎神 黒龍(jb3200)

大学部6年4組 男 ナイトウォーカー
ペンギン帽子の・
ラファル A ユーティライネン(jb4620)

卒業 女 鬼道忍軍
縛られない風へ・
ゼロ=シュバイツァー(jb7501)

卒業 男 阿修羅
外交官ママドル・
水無瀬 文歌(jb7507)

卒業 女 陰陽師
圧し折れぬ者・
九鬼 龍磨(jb8028)

卒業 男 ディバインナイト
誠心誠意・
緋流 美咲(jb8394)

大学部2年68組 女 ルインズブレイド
そして時は動き出す・
咲魔 聡一(jb9491)

大学部2年4組 男 アカシックレコーダー:タイプB
とくと御覧よDカップ・
黒神 未来(jb9907)

大学部4年234組 女 ナイトウォーカー
翠眼に銀の髪、揺らして・
神ヶ島 鈴歌(jb9935)

高等部2年26組 女 阿修羅