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マスター:スタジオI
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
形態:
参加人数:10人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2016/03/16


みんなの思い出



オープニング


 久遠ヶ原にある、某斡旋所。
 数週間前のこの日、ここでは雪凡(せぼん)村という過疎村の村おこし案について会議が開かれていた。
独身アラサー女子所員・四ノ宮 椿(jz0294)が、雪像屋台の案を出した直後に時はさかのぼる。

「僕の案はこれ!」
 体重200キロの学園教師・クレヨー先生がヒヒイロカネを取り出した。
 丸っこいキーホルダー型で、デザイン的には当たり障りのないモデルである。
「なにが入っているのだわ?」
「V兵器開発の過程で偶然出来ちゃった変なアイテム、その18197番目なんだな!」
「そういう変なもの多すぎなのだわ」
「V兵器自体よりそっちのほうが多いのではないか?」
 椿も、その叔父のTV局長ワルベルトもいぶかしんでいるが、クレヨー先生も適当に言っているだけなので気にしなくてよい。
「して、その18197番目のアイテムとはいかなるものであるかな?」
「これは、このポコペンメットとセットにして使うんだな」
 工事現場で使うような安全メットを椿にかぶせる。
「うん?」
「それをかぶせた覚醒者を、”ポコペン!”と叫びながら叩くと」
 クレヨー先生の手に突如、ハンマーが出現した。
いわゆるピコピコハンマーを、大きくしたものだ。
 その長さは約1.5m。 椿の身長近くもある。
 にたっと笑いながらハンマーを椿に振りかざすクレヨー先生。
「ポコペーン!」
「ええー!?」
 悲鳴をあげる椿の頭を先生はハンマーでぶっ叩いた。
 メットがあるとはいえ、シリアス依頼なら死んでしまうレベルの打撃!
 しかし、実際には椿に痛み一つ伝わらない。
「あれ? なんとも……って、きゃあ! ここはどこなのだわ!?」
 なんと椿は、クレヨー先生や局長の5m下にいた。
 下といってもここは斡旋所。 一階建てであり地下室などない。
 そのはずだった。
だが今、床にはずっぽり穴が開き、椿は地下5m地点にいた!
「この通り、地面に穴が開いて下に埋めこむことが出来るんだな」
「出してー!」
 椿は、斡旋所の床に出来た深さ5mの縦穴の中から叫んでいる。
「穴の両サイドに手を突っ張らせればあがってこられるはずなんだな」
「クレヨー先生のバカー!」
椿は悪態をつきながらも、穴から這い出てきた。
 だが、息を切らしているし服は泥だらけである。 
「レディに対してひどすぎるのだわ」
「それは違うんだな、もし僕や局長を穴に埋め込んでいたら、落ちた人からは椿ちゃんのパンツが丸見えだったんだな。 紳士としてやむをえない人選だったんだな」
「先に話しておいてくれれば、私がズボンをはくだけの話だったのだわ!」
椿は桜色のミニスカ姿なのだが、穴から這い出たせいで全身どろ桜になっていた。
「ふむ、クレヨーよ、確かにこれは面白そうだ。 して、雪凡村の村おこしにどう活用するのかな?」
「雪凡山の一部には、積雪が凄い場所があるんだな。 5mなんてのはざら。 谷の方にいくと越年雪が何十mも積もっているんだな。 その地形を利用して、撃退士同士の埋めあいっこ大会を開きたいんだな」
「ポコペンハンマーで雪の中に埋めあいっこするのであるな?」
「そう、他人を1m埋めるごとに1P獲得。 制限時間3時間でどれだけ得点出来るかの耐久レースなんだな」
「でも雪凡山って結構、大きかったのだわよね? そんなにポコペン出来るかしら?」
「まず戦いのステージを特に雪の深い場所だけに絞るんだな。 それと近くに敵がいると反応するアプリを入れたスマホを貸与するんだな。 半径20m以内に敵プレイヤーがいるとその人の名前が点滅表示され、距離が近いほど点滅が激しくなるんだな。 ただしわかるのはおおよその距離だけで、相手がどちらにいるかはわからないんだな」
 貸与するスマホの実物を椿に見せる。
「ふ〜ん、要はレーダーね、でも敵が近くに来ても音は出ないしバイブもしないから、スマホを見ている間に隙を突かれることもあるのだわね」
「どういうタイミングでスマホをチェックするのかも大事なんだな」
「しかし仮にもレーダーがあるという事は、なんらかの工夫をして身を隠さねばならないという事だな」
「うん、工夫が必要なんだな。 いつもの3000久遠ルールでゲームに使うものを持ち込んでもらってOK。 あとスキルもありなんだな。 ただし攻撃スキルはNG。 これは村との約束なんだな」
「封砲でもぶっぱなされて、山の自然を破壊されたらたまらないものね」
「ふむふむ、番組としては面白くなりそうだ。 一般人がやるには無理があるが、雪凡村の名を広めるにはインパクト十分な企画であるな」
 というわけで開かれることになった特別企画”雪山でポコペン!” 山の環境とルールをよく把握して参加して欲しい。
 なお以下に舞台となる雪凡山の環境を記しておく。

●雪凡山のデータ(PC情報)

標高1500m余。
比較的なだらかな山容。
当日は、比較的暖かいが積雪は多い時期。 浅いところでも2mは積もっている。 なお雪の表面は寒暖差で固くなっており、普通に歩く分にはかかとまでしか埋まらない。(飛んだり跳ねたりした時の変化は場所によって異なる)

今回のゲーム用に開放されるステージは下記の3つである。
 ゲーム開始時に好きな場所を選んでスタート出来る。
 ステージ間の移動も自由。

1・山林地帯。 
三合目から四合目。林の中にはいくつかのため池があるが今は雪に埋もれて見えなくなっている。

2・千年雪の谷
五合目、六合目”。 年を通して雪の消えることのない渓谷。何十mも雪が積もっている。 岩が多く、身を隠しやすい。

3・熊の家
七合目、八合目。 北側は階段状の崖になっている。 熊のものとも、石器時代の住居とも言われる謎の洞窟があり南から北へ抜けることが出来る。 南側には山小屋があり、常備されたヤカンとコンロでお湯が沸かせる。


リプレイ本文


 雪凡山でのポコペン大会開始!
 それぞれが30分間の準備を終え、いよいよ本格的にポコペンし始める。

山林地帯には貸与品のスマホを取り出し電話をかけ始めるものがいた。
マイアミから来た仮面の撃退士・エル・ジェフェ・ベック(jc1398)である。
「聞こえるか!? 畜生! くっ……熊がいやがる。 こっちに来て助けてくれや」
 だが、周りに熊などいない。
 敵をおびき寄せるためのフェイクである。
 果たして、電話の向こうにいるプレイヤーはこの罠にどう対応するのか?
『熊!? もふもふかい!?』
 電話の相手は、イリス・レイバルド(jb0442)だった。
 思わぬ返しに、エルが面食らう。
「え……そんな場合じゃないんだ。 熊だぞ! 熊! げっ! 近づいてきやがった! 早く来てくれ!」
『近くに来たの!? いいな〜! ハムスターより、もふもふかい!?』
「……もういい」
 通話を切るエル。
「なんなんだ、今のは!?」
 命の危機だと訴えているのに、もふもふにしか興味がない。 詐欺をしかける相手を間違えたようだ。
「次だ、次! 他に悪そうな奴は――あいつだ」
 今度は、三十路男ミハイル・エッカート(jb0544)に通話を繋げる。
 エルはトークに”アウトロー”をかけている。
 不真面目な人間に好感を持たせるスキルだ。
 さきほどのイリスは、金髪幼女なのだが、行きのロケバスの中で小生意気にもグラサンなんぞかけていた。
 相当なワルガキだと判断して真っ先に電話をかけた。
 だが、なにか違ったようだ。
 ミハイルからは裏の世界のにおいがする。 ワルに間違いない。
 通話がつながり、先ほどと同じOPトークを始める。
「聞こえるか!? 畜生! くっ……熊がいやがる」
『熊だと! もふもふか!?』
「お前もかよ!」
 ツッコみながら、スマホを地面に叩きつける。
 下が雪だったからいいが、そうでなければ壊れていた。
「なんなんだ、この学園の連中は!」
 もういっそ、「来たらもふもふさせてやる」と詐欺にかけようかと思ったが、「襲われている」と嘘をついてしまったのもあり、思いとどまった。
 続いて”アウトロー”が通じそうな参加者を模索する。
 もう雰囲気からしてやばいのは黒百合(ja0422)。
 だが、かけると圏外だとアナウンスが流れる。
とっぽそうな向坂 玲治(ja6214)はコールは出来るのだが着信してくれない。
 居場所を悟られないため電話に出ない作戦だろうか?
「あと悪そうなのは……あいつだ」
 次にエルがダイヤルをしたのは、逢見仙也(jc1616)の番号だった。
「聞こえるか!? 畜生! くっ……熊がいやがる。 こっちに来て助けてくれや」
『熊?』
「襲われてるんだよ! 助けてくれ!」
『いいぜ、場所はどこだ』
まともな反応、どうやらアウトローが成功したようだ。
「ブザーを鳴らしておくから、山林地帯でこの音が鳴ってる場所にいるから! げっ! 近づいてきやがった! 早く来てくれ!」
 防犯ブザーを鳴らし、音を覚えさせつつ電話を切る。
「これでイケるだろ」
 闇笑いするエル。 果たして成功するのか?

 エルはケチャップを地面に撒き、自分の服を破いて雪の上に倒れた。
 熊にやられたという偽装工作である。
 やがて、逢見が来た。
「大丈夫か?」
「く、クソッタレの熊めぇ……逃げやがった! なんで俺がこんな目に遭わなきゃなんねぇんだ!」
 エルは迫真の演技を見せる。
「リタイヤするか?」
「いや、大丈夫だ、それより来てくれてありがとうな。温かい飲み物やるわ」
 エルはのそのそと起き上がると、バッグから缶コーヒーを出した。
 これを、逢見に渡す。
 血まみれの人間がありえない行為である。
だが、逢見は不思議そうな顔すらしない。
普通に缶コーヒーを開けて飲み始めた。
(ばかめ、喰らいやがれ!)
エルはタイミングを見計らって、隠し持っていた銃の引き金を引いた。
 おもちゃの火薬銃だが、乾いた音が雪山に響く。
 立て続けに爆竹を投げつける。
「な!?」
これに驚いた声を出してしまったのはエル自身だった。
逢見が慌てない。 平然と缶コーヒーを飲んでいる。
(なんやこいつ? だが、もうやるしかない)
 エルは、ヒヒイロカネからポコペンハンマーを取り出した。
「かぶーむ!」
 “ポコペン”の代替として設定した台詞を叫びながら逢見をぶんなぐる!
 雪に穴が開き、沈んだ!
 目線カメラを付けた顔で穴を覗き込む。
 深さは1mほどに過ぎない。
「大ヒットとはいかんかったな、一塁打か。 けど最初はこんなもんやろ」
 穴の上から勝ち誇って逢見を見下ろすと、まだ逢見は落ち着いて缶コーヒーを飲んでいた。
「……なんか、釈然とせんけど行くか」
 逢見に穴から這い出られ、反撃で殴られてはたまらない。
 ルール上、穴にいなければならない1分間が勝負である。
 エルはこの場を離れ、別の場所で別の参加者にインチキ電話をかけ始めた。

【エル1P獲得】

序盤から謎の行動をとる逢見、だが彼の奇行はこれに留まらなかった。
「ん? 今、銃声が聞こえたような……気のせいでしょうか?」
 Rehni Nam(ja5283)は、同じ山林地帯の少し離れた場所にいた。
 彼女がいるのは大きな木の上である。
 枝葉の間に隠れて、辺りに警戒の目線を送っている。
 彼女の視線の先では、ラーメンがぐつぐつ煮えている。
雪で作った即席コンロに固定燃料を置き、燃やしたのだ。
 火にかけてから20分近く経つ。
「よく考えたらめっちゃ伸びますよね」
 インスタントラーメンは1つしか用意していない。
 これから三時間後、繰り返し煮るラーメンがどういう状態になるかと思うと恐ろしかった。
「……まあ、後でスタッフさんが美味しく食べてくれるでしょう」
 罠を仕掛けて待ち構えていると一人の男がやってきた。
逢見である。
「歌を歌うとやってくる〜♪ 正義の仮面でやってくる〜♪ J・A・S(以下ピー音)」
 変な歌を歌っている。
雪山に一人でいるのが寂しいのだろうか?
「ん? 誰だ、こんな場所で伸びまくったラーメンを煮ているのは?」
 逢見がラーメンに続き、鍋に近づいてきた。
 レフニーは仕掛けておいた紐を引っ張る。
 木の間に張っておいた紐が連動して、レフニーがいるのとは別の木がカサカサいう仕組みだ。
「あそこか?」
 逢見がそれに気付いて、レフニーに背中を向けた。
「今です!」
レフニーは樹上から飛び降りる。
「ポコペーン!」
 逢見の頭をひっぱたく。
 だが、直前で気づかれガードされた。
とはいえ、2m程度は埋まる。
「いけよやぁー!!  ヒャーーーーハハハハッ!!」
はしゃぎまわるレフニー。
「……」
 しかし逢見の反応が薄い。
 はしゃいだ自分が空しく思え、冷静になってしまう。
「ところでぽこぺんって、こーいうものでしたっけ?  私が知ってるのは缶蹴りの別名、なのですが」
「知らねえよ」
 先ほどまで変な歌を歌っていた男とは思えない反応の薄さである。
「さらば!」
 空気に耐えられないレフニーは、鍋を回収して穴のそばから立ち去った。

【レフニー2P獲得】


 時と場所を移す。
 千年雪の谷には、狙撃兵のように身を伏せる男、向坂がいた。
「やるからにゃぁ、天辺狙うぜ」
 ひたすらに身を潜める向坂。
 その彼に別の男が接近してくる。
 逢見である。
「著作権をかわしながら歌う〜♪ こんな世界はもう嫌だ〜♪」
 逢見は向坂を見つけた。
 一方、向坂は逢見に気づかないのか、じっと雪の上に身を潜めているだけだ。
「何してんだお前?」
 逢見が 向坂の背中をちょいちょいとつつく。
 とたん、向坂が消えてしまった!
 影も形もなく、消滅。
 逢見が見た向坂は、スキル”命の彫像”で作ったものだったのだ。
「ポコペン!」
 とたん、雪の中から向坂出現! 
 白い服で雪上に伏せた上"ボディペイント"で姿を消していたのだ。 
 後ろから逢見に襲い掛かる!
「……」
 無言で穴の中に消えていく逢見。
「ふっ、人間は自分の見たいようにしか物事を認識しない、探している場所でそれらしいものがあれば、本物だと信じてその後の確認を怠るもんだ」
 向坂は、哲学っぽい事を吐きながらニヒルに去った。
 しかし、埋まりは浅い。
 逢見、三連続の軽傷。

【向坂1P獲得】

 もうお分かりだろうか?
 実は逢見、わざと罠にひっかかっている。
 他の参加者全員にポコペンされようとしているのだ。
 このゲームには、一度ポコペンされてしまえば同じ人間からは二度とポコペンされないというルールがある。
 一人一人からのダメージを最低限に抑えつつ、最終的に”無敵キャラ”になって思う存分ポコペンしてしまおうという作戦なのだ。
 少ない元手で多くを手に入れる、いわばポコペン商法!果たして、一財産築けるのか?

「はじかれるわぁ……かなり近くにいるのねぇ」
 黒百合は、雪山を透過能力発動させながら歩いていた。
 透過自体は今、出来ていない
 阻霊符にはじかれるという事は撃退士が近くにいるという事。
 いわば自身をレーダー化しているのだ。
 阻霊符の有効範囲が半径500mなので、曖昧に思えるがさにあらず。
 歩き回ることで三角測量をしているのだ。
「こっちかしらぁ?」
 自撮り棒を取り付けたスマホを回し、アプリのレーダー機能を使用してさらに範囲を絞り込む。
「あっちにじっとしている子がいるみたいねぇ♪ 可愛い娘ならいいけどぉ♪」
 黒百合は特定出来た反応に向けて動き出した。

 黒百合が特定したその地点。
「うぅ、なんだか寒気がします」
 そこにいたのはお目当て通りに可愛い雫(ja1894)だった。
 山林地帯、雪に覆われたため池の近くに立つ樹の上にじっと隠れている。
「黒百合さんがいるわけですからね、気を付けないと」
 雫は黒百合に因縁がある。 昔、同じく雪の中でのお遊び依頼の中で押し倒され、血を吸われたのだ。
「誰かうまく狩れるといいんですが」
 雫も、仕掛けによる待ち戦法である
 シャベルで溜め池の上に穴を掘り、氷にヒビを入れておいた。
 そこに濡らした段ボールで蓋をする。
 "氷の夜想曲"で凍らせられたらよかったのだが、禁止項目である攻撃スキルに該当するので諦めた。
 要するに落とし穴を作って、さらに深くポコペンしてやろうというのだ。
 獲物を穴に誘導できるよう足跡を付け、この樹上にぴょこんとジャンプしてきた。
スマホのレーダーを見ながら獲物を待ち構える。
「狩るか狩られるか……楽しみですね」
 わくわくしながら獲物を待つ。 
その時、枝葉がざわめいた。
樹上の雫に何かが襲い掛かってくる。

「あはぁ♪ 元気に戯れてらっしゃぁい♪」
 特定した地点の上空20mには、陰陽の翼を広げる黒百合がいた。
 自分の召喚獣を爆弾替わりに落としたのだ。
 しかも飛べないタイプのティアマット。 相変わらず鬼畜である。 
 案の定、樹の上に隠れていた雫が召喚獣と一緒に地面に落ちてきた。
「ビンゴぉ♪」
 
 雫は、ため池の上でティアマットと取っ組み合いの格闘をしていた。
「離れなさい! あなたに懐かれても嬉しくありません!」
 動物になぜか恐れられる体質の雫。 可愛い動物をもふりたいのだがティアマットではもふれない。
 雪上で転がって取っ組み合いをしていたその時、
「ポコペーン!」
 声とともに、頭を思い切り殴られた。
 落下感に続いて全身に冷たい感覚、気づけば雫は冷たい池の中にいた。
 自分で掘った落とし穴に落ちてしまったのである。
「あ!?」
 池の中から穴の上を見上げると、聞き覚えのある声がした。
「雫ちゃあん、いい格好ねぇ♪」
 黒百合の声だ。
 だが、その姿が見えない。
 正確に言えば一瞬、見えなかった。
「黒百合さん、なんて姿に!?」
「迷彩ってやつよぉ♪」
 なんと黒百合、白い服を着ているばかりではなく、絵の具で全身を真っ白に塗っていた!
 白い空と雪に紛れ込んで己の姿を隠しているのである。
「プークスクスッ、白百合さんじゃないですか!」
 してやられたのに思わず笑ってしまう雫。
「でもレーダーにひっかからないなんて? 借り物のスマホを壊したんですか!?」
 スマホを壊したら、大きなハンデとペナルティは否めない。
 だが黒百合はある場所から、無事な姿のスマホを取り出した。
「これよぉ♪」
 黒百合がスマホを入れていたのは、なんとアルミバック!
 相手の位置を確認した後、自分はレーダーに感知されぬよう遮断していたのである。
「そんな単純な手で」
 唖然とする雫。
「また黒百合さんにやられました! 悔しー!」
 雫の復讐心は増すばかりだった。

【黒百合15P獲得】


「悔しいです、寒いです」
 濡れた体でガタガタ震えながら白いコートを着込んで雪山を移動する雫。
 黒百合には待機時間1分の間に逃げられてしまった。 
 もう、同じ穴は使えない。
 場所を移動して、別の獲物を探すことにした。
「黒百合さんがいたら倍にして返してやりたいですが……ん?」
 千年雪の谷まで来た時、レーダーに反応。
 辺りを見回すと、いた!
 白い空を金色の小さいものが飛んでいた。

「冬の空にボク参上!」
 飛行物体の正体はイリスである。
 隠れようなどとはしていない、目立つために飛んでいる。
 自らを囮に他の参加者をひきつけ、乱戦に持ち込もうという囮盾作戦!
「ずっと飛べっぱなしだったらよかったんだけっどねー! まあ、レーダーに反応がある時だけ飛ぶでよしとしますか?」
 "小天使の翼"と"陰陽の翼"の両方を持つイリスであるが、その飛行時間は合計でも300秒程度。 ゲーム時間3時間の中ではごくごく限られている。
 効率的に運用せねばならない。
 上空から、近くにいる人間を観察する。
 現在、この近くにはイリスを含め反応が五つあった。
「えーと、あっちから来るのは雫ちゃんでー、あっちにいる白いのは……ミハイルくんとあけびちゃんかー」
 白い防寒具を身に着けたミハイルと不知火あけび(jc1857)はイリスを見つけると手を振ってきた。
 イリスも手を振りかえす。
 イリス、ミハイル、あけびとは、同行はしないものの不戦協定を結んでいた。
 バトルにはならない。
「五つ目の反応は動く気なしだねー、という事は、今回は雫ちゃんとガチるしかないのっかー」
 なお五つ目の反応は、向坂である。
 イリスは知らないことだが、彼は完全なる待ち作戦。
 囮盾作戦には食いつかなかった。
「しっかーし! 制空権はボクにアリ! 圧倒的に有利な立場にあるのだー!」
 雫は強キャラだが、飛べるという話は聞かない。
 攻撃スキルが禁止されている以上、空中のイリスに出来るのは雪玉を投げつけることくらいのはずだ。
「これで勝つるー! これで勝つるー!」
 イリスが雫にタイマン勝負を挑む。

「星の鎖!」
 イリスの翼が、雫の手から伸びた光の鎖に絡み取られた!
 地面に落とされ、這いつくばるイリス。
「魂、頂戴します!」
 腹いせか、雫の攻撃には気迫がこもっていた。
イリスも防壁陣を張ったものの、それを通り越すパワーで思い切りぶんなぐられ、穴に落とされる。
「うわぁー! ばかなー! そいつは攻撃スキルじゃないのかーっ!」
 穴の中で抗議するイリス。
 非常に微妙なところではあるが、ダメージを与えるスキルではないし、山の自然を破壊する心配もないからセーフである。

【雫6P獲得】

「多少はうっぷんが晴れましたが、やはり黒百合さんに仕返しをしないと」
 ぶつぶつ言いながら雫は立ち去っていく。
「チクショー! 今度はボクのうっぷんがたまったぞー!」
 一分後、穴から這い出てきたイリスは猛省した。
「ミハイルくんたちとの同盟が中途半端だったのが敗因かぁ」
 乱戦に徹底するなら、巻き込める人間は一人でも多い方が良い。 広い山の中で遭遇出来る人間はそう多くはないのだ。
 あるいは 不戦協定などという半端なものではなく、二人と同行してイリスが囮役となり、三人で他の人間をポコペンするというのが、勝てる作戦だったはずである。
「諦めないぞ〜! 次こそ勝つる〜!」

 一方、千年雪の谷で順調なのが向坂。
 まずは、新しい潜伏先を探していた雫をポコペン。
「またうっぷんが〜」

【向坂12P獲得】

 続いて、次の作戦を決めかねてもたついていたイリスもポコペンする。
「わ〜ん、誰でもいいから殴らせろ〜!」

【向坂7P獲得】

 この雫もイリスも、やられた腹いせをしたいがため、つい向坂の”生命の彫像”トラップに引っかかってしまったのである。
 この谷は雪が深く、不意をついたポコペンで大量得点を得られた。
「天辺が見えてきたな」

 しかし、向坂も無敵だったわけではない。
 ついにあの強敵が現れてしまったのだ。
「あはぁ♪ 玲治ちゃんいい格好ねぇ♪ そんなに私の犬になりたいのかしらぁ♪」
 谷でorzな格好をしている向坂を見つけた黒百合は、雫の時と同じく上空からティアマットを落とした。
 ティアマットが触れたとたん向坂の姿は消え、着ていた上着だけが雪上にはらりと落ちる。
 “生命の彫像”は他人に触れられると消えるのだ。
「そういうことぉ……」
 近くに本物の向坂が隠れて事をいることを察する黒百合。
ティアマットに辺りを散策させ、白い服を着て雪の上に伏せていた向坂をいぶり出す。
「ポコペぇン♪」
 穴に埋まる向坂。
「完全勝利ってわけにはいかないか」
 ティアマットの散策中に警戒心を抱かせたため完全に不意を打つことは叶わなかったが、これが向坂から唯一の得点を奪うポコペンとなった。

【黒百合8P獲得】

 一方、熊の家にある山小屋。 その入り口を白い衣装を着た一組の男女が開けた、
ミハイルとあけびのタッグである。
「雲行きが怪しい、そろそろ吹雪くんじゃないか?」
「ここで休憩していきましょう」

 山小屋に入っていく二人を、物陰からジーとみている者がいる。
 レフニーである。
「じー、ここからなら向こうは丸見え、けれど向こうはこちらに気づかないはずなのです、じー」
 レフニーは山小屋から25m離れた地点の物陰にいる。
 こちらから視界は通るが、お互いのスマホレーダーは感知しない位置なのだ。
「あの二人は小屋の中でラーメンを食べるはず」
 レフニーのメイン罠・即席麺は、直接食べさせなくとも食欲を煽らせる罠として機能しているはずである。
 小屋に入る前に匂いはたっぷりかがせた。
 中でラーメンを食べれば、多少は動きが鈍る。
 そこを一人ずつポコペンしていくのがレフニーの狙いだった。

「お茶しかないが、まあ飲め」
「さっきラーメンの匂いがしました、食べたいですねえ」
 レフニーの意図は外れた。
 この二人ラーメンを持っていなかった。
「あのラーメンは罠だな、俺の”サーチトラップ『ST』”にかかった」
 ミハイルは、罠を感知するスキルを使用していた。
「ラーメンが罠?」
 近くに潜むものの存在を警戒する二人。
 警戒していた吹雪はほんのわずかな間は吹いたものの、十分とせず去ってしまった。
 長居は禁止されている。 そろそろ小屋を出る時だ。
「出際が一番危ないな、よしこいつを使うか」
 ミハイルがポケットから百均で売っていそうなおもちゃを取り出し、そのゼンマイを巻き始める。
「なんですかそれ?」
「おもちゃだ、チューチュー鳴きながら走り回る」
「ああ、下着替わりにいつも履いている猫ちゃん用のおもちゃですか」
「そんなもの履いてねえよ!」
 あけびにからかわれながらも、サーチトラップで察した位置にネズミのおもちゃをぽいっと窓から投げつけた。

「みゃあ! ネズミ! 大好物ですぅ! ……って、んなわけあるかー!」
 一瞬、レフにゃんになりかけるもこらえるレフニー。
 走り回っているネズミおもちゃを蹴飛ばす。
 山小屋からミハイルが出てきたのが見えた。
 一人だ。 おそらくあけびとは時間差をつけて行動する作戦なのだろう。
「ならこの手です」

「うお! なんだ!?」
 レフニーは自身の召喚獣である銀爪雪猫のトゥをミハイルに食いつかせた。
 黒百合も使った手である。
「ぽこぺん!」
 木の上からレフニーが飛び降り攻撃!
「くそ、やられたか」
 ミハイルはスキルで警戒していたようだが、トゥが攪乱したのとレフニーが壁走りで樹上を走ったのもあり、正確な判断が出来なかったようだ。

小屋から出てきていたあけびがレフニーに分銅のようなものを投げつけてきた。
「みゃ!?」
 ロープの先に石をくくりつけた簡素なものだ。
 これがレフニーを捕えた。
「ポコペン!」
あけびのハンマーで、レフニーが穴に落とされる。
「うぅ、二人がかりは卑怯です」
 一分間が経ち、穴から出ようとすると、
「リベンジポコペンだ!」
 先に穴から出てきていたミハイルが、ジャンピングポコペンしてきた。
 壁走りで素早く穴から脱出しようとしていたレフニーだが、穴自体が両腕を突っ張って這いのぼれるほど狭い。 躱しきれない。
 元いた穴に、また落ちる
「みゃう……トータルで損した気がします」
 こうして山小屋の攻防が終わった。 
 残り時間はあとわずか。

【レフニー5P、あけび10P、ミハイル10P獲得】

 時計の針が残時間三十分を示した時、
「ミハイルさん、約束の時間ですね」
「ああ」
 あけびはミハイルと背中合わせに立った。
「1、2、3、4、5」
「6、7、8、9」
 カウントしながら、互いとは逆方向に歩いていく。
 そして、
「10!」
 同時にコールすると同時に抜き放つ、
 西部劇のクライマックスのようだ。
 残時間三十分で同盟解消。
これは、当初から互いに決めていた事だった。
 あけびが投げ放ったのは、ガチャの空きボール。
 中には、小麦粉と細かく刻んだピーマンが詰めてある。
 雪を蹴りあげて目くらましにしながら、ミハイルが地上で最も嫌うこの物体を、彼の口めがけて投げつけた。
 だが、ミハイルもわざわざ口は開けない。
「そんなもん食うわけねえだろ!」
 あけびの脇をすり抜けた後、捨て台詞を残しつつそのまま去っていった。
「あ〜、ポコペンできませんでした」
 懐に飛び込んで頭突きからのポコペンを狙っていた。
だが、さすがに”振り向く””雪を蹴る””ピーマンボールを口に投げつける””頭突きする””ハンマーを取り出す””ポコペン”という一連の流れを短時間で実現するのは無理だったようだ。
 諦めて去ろうとすると背中に何かがぶつかる感覚、
「ん? なんでしょう?」
 辺りを見回したが、周りは雪原、ミハイルの姿は見えない。
 ミハイルは、白の衣装で身を固めているのだ。
 しかし、それはあけびも同じ事、雪原にいればそうそう簡単には見つからない。
 だが、警戒のため”分身”の術を使う。
「これでミハイルさんが何かを仕掛けてきても大丈夫ですね」
 安心し、場を離れるべく歩き始めた時、
「ポコペン!」
 ミハイルの声に続いて落下感。
 ハンマーで頭を殴られた。
「ミハイルさん!?」
 穴の上からあけびを見下ろすミハイルがいた。

「背中に、おしゃれなアレンジを加えておいてやったぜ」
 ミハイルがさきほどあけびの背中にぶつけたものは、防犯用のカラーボールだった。
 目印がついたため、距離が離れようが分身されようが一直線に本物のあけびに接近出来たのだ。 
「さすがはミハイルさんです、完全にやられました」
「ゲーム終了まで上着は裏返しにしたほうがいいぜ、風邪はひくなよ」
「いえ、これはこれで使いようがありますから」
 あけびとミハイルの同盟は、互いに戦果を得て解消されたのだった。
【ミハイル7P獲得】

 反対に戦果をあげられずにくすぶっていたのが、エルだ。
「む〜、電話に出てくれへん、出てもおかしな返事しか返ってこないし」
 “熊におそわれたふり電話作戦”を続行していたのだが、冒頭に電話をしたイリスやミハイルらもふらーは論外。
 向坂は、待ち伏せ作戦のせいで電話に出ない。
 黒百合はいつかけても圏外。 ちなみにこれはアルミバック効果である。
雫は「私が動物に怯えられるからって当てつけですか!」とか逆切れしだすし、レフニーに至っては「私、レフニー。 今、あなたの後ろにいるの」とか恐ろしい事を言い出した。 
 慌てて周りを見たが、後ろにも上にもいなかった。
 唯一、成功の芽があったのはあけびだが、電話口での口ぶりからしてどうやら他のメンツとコンビを組んでいるらしい。
 倍返しをされる可能性があるので、適当にごまかして切ってしまった。
「どうすべきか、他に方法は」
 逢見から得た1Pだけでは上位入賞の見込みはない。
 戸惑っていると、空にキラキラ光る物体が見えた。
「なんだ?」
 目を凝らしてみると、金髪でグラサンの小娘だ。 翼を広げてアクロバテックに空を飛んでいた。
「イリスとかいう娘か! 罠かもしれんがもう時間もないし、がぶーむしたるわ!」
 エルはイリスの囮盾作戦に自ら飛び込んでいった

「ふふふっ、来た来た! 追い詰められれば罠だってわかっていてもこうなるっよねー」
 スマホレーダーにいくつか反応が現れたのを見てほくそ笑むイリス。
 まず最初に来たのは、逢見だった。

「思ったより時間がなかったぜ」
 全員から浅くポコペンされて無敵キャラになってから、深いポコペンを狙う商法を編み出した彼だったが、間際になって過ちに気づく。
 広い山で隠れているものも多い状況では、短時間飛行が可能な天魔といえど、制限時間三時間以内に全員に会ってポコペンされ、その後、ポコペン仕返すという手順をこなすのは不可能なのだ。
 思い返せば結局、あの後に会えたのは、あけびだけだった。
 ミハイルにペイントで着色された上着を雪人形にかぶせて囮にしていた。
 しかも、ポコペンされた後は逃げられてしまった。
 逢見は、着眼点はよかったのだが時間がなさすぎたのだ。

【あけび4P獲得】

「こうなりゃ、お前だけでも落とす!」
 翼を広げ、ハンマーをふりかざしイリスに襲い掛かる逢見。
「おっと、そっちも飛行キャラだっねー! でもボクはこの戦術にかけてはプロなのだー!」
 逢見の攻撃を”バリィ”で切り払うと、返すハンマーを逢見に叩きこむ。
「ポコペン!」

【イリス6P獲得】

 続いて接近してきたのは、エルと雫。
「元はといえば、お前がケチの付き始めや、降りてこいチビっ子!」
 空にいるイリスに怒鳴るエル。
「イリスさんはさっき叩きましたから……今度は」
 ハンマーを振り上げた雫が後ろから、そのエルに襲い掛かろうとしている。
 エルがそれに気付いて、振り返る。
互いにハンマーの柄をぶつけ合う。
 これぞまさしく、イリスの望んだ乱戦!
「くっ、銀色のちびっこが先か!」
 二人がつばぜり合いを繰り広げる中、
「ざんねーん! 金色が先なのだー!」
 イリスが頭上からエルをポコペン!

【イリス6P獲得】

 全力でハンマーを振り下ろしたイリス。ここで普通ならイリスに隙が生じるはずだ。
「ふふふっ、さっき雫ちゃんにはポコペンされたからボクを殴る事は出来ないのだ! つまり一方的にボクが殴れる!」
「くっ、面倒なルールです」
 イリスに後ろを見せて逃げる雫。
 それを追うイリス。
 翼がある分、イリス圧倒的有利!
 だが、イリスがハンマーを振り上げた瞬間!
「ぽこぺーん!」
 白い飛行物体が突如出現し、イリスを雪に埋めた。
 全身白いが、黒百合である。
 三角測量による位置確認を徹底していた彼女、ここで現れるのは当然だった。
「わ〜ん、チキショー!」
 イリスは、浅井穴の中で両手をじたばたさせている。
「あらぁ、手ごたえ薄いわねぇ♪ 防壁陣でも使っていたのかしらぁ……?」

【黒百合2P獲得】

 愉快そうな黒百合だが、もっと不気味な笑顔を浮かべているのは雫だった。
「黒百合さん、ちょうどいいところへ」
 全身に赤い文様が浮かび上がる。 とっておきのパワーアップ技”神威”を発動したのだ。
 すでに黒百合にポコペンされている雫、今は一方的に殴れる立場!
「あはぁ♪ でも残念ねぇ……♪」
 全員のスマホが一斉に震えだす。
 ゲーム時間の三時間が過ぎたという報せである。
「時間切れなのよぉ……♪、お仕事終わりぃ……♪」
 下山しようとする黒百合。
 だが、
「ゲーム終了? 関係ありませんね」
 雫は、その背後で思い切りハンマーを振り上げた!
「魂、頂戴します!」
 積年の恨みがこもったポコペンは、他の誰よりも深かったという。
 だが、時間外だったため公式記録には残らないのだった。


麓にみんなで集合し、結果発表!

1・黒百合:25P
2・向坂:20P
3・ミハイル:17P
4・あけび:14P
5・イリス:12P
6・レフニー:7P
7・雫:6P
8・エル:1P
9・逢見:0P

「あはぁ……♪ 作戦勝ちぃ……♪」
「天辺には一歩及ばなかったか」
1位と2位は作戦的に優れていた二人。
黒百合は動かない人間の位置を特定出来る方法を用いたため、待ち戦術の向坂を上回る事が出来た。

「まあ、こんなもんか、敵にインフィがいりゃあ、百均おもちゃを活かせたんだがな」
「やはり団結の力は強いですねえ」
 ミハイルとあけびコンビは、チームを組んだおかげで安定した成績をあげた。

「ミハくんとあけびちゃんと、完全に組んでおくべきだったあ」
「え! このラーメン……だったものは私が食べるんですか? みゃあ……まずい」
「せめて、夜想曲が使えれば……」
 イリス、レフニー、雫は戦術ミスもあったが、そこそこのポコペンぶり。

 悲惨なのはあとの二人である。
「うぅ、なんでこの学園は変人だらけなんや」
「三日間あれば俺の優勝だったのに」
 作戦自体に無理のあったエルと逢見。 だが、コメディ枠としては大活躍だった。

 こうして幕を閉じた”雪山でポコペン!”
 番組終了後は雪凡山の公民館にポコペンハンマーとメットが置かれる事になった。
 若い撃退士に遊びに来てもらおうという計らいである。
 今はまだ、何もない村だが思う存分ポコペンは出来るのでぜひ、遊びに来てほしい。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 赫華Noir・黒百合(ja0422)
 崩れずの光翼・向坂 玲治(ja6214)
 Eternal Wing・ミハイル・エッカート(jb0544)
 明ける陽の花・不知火あけび(jc1857)
重体: −
面白かった!:5人

赫華Noir・
黒百合(ja0422)

高等部3年21組 女 鬼道忍軍
ドクタークロウ・
鴉乃宮 歌音(ja0427)

卒業 男 インフィルトレイター
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
前を向いて、未来へ・
Rehni Nam(ja5283)

卒業 女 アストラルヴァンガード
崩れずの光翼・
向坂 玲治(ja6214)

卒業 男 ディバインナイト
ハイテンション小動物・
イリス・レイバルド(jb0442)

大学部2年104組 女 ディバインナイト
Eternal Wing・
ミハイル・エッカート(jb0544)

卒業 男 インフィルトレイター
もふもふ詐欺・
エル・ジェフ・ベック(jc1398)

大学部2年233組 男 阿修羅
童の一種・
逢見仙也(jc1616)

卒業 男 ディバインナイト
明ける陽の花・
不知火あけび(jc1857)

大学部1年1組 女 鬼道忍軍