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マスター:スタジオI
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
参加人数:25人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2015/10/09


みんなの思い出



オープニング


 ある日、久遠ヶ原の某斡旋所に依頼が来た。
 “英山”と呼ばれる標高1500m余の山での”山狩り”依頼だ。
 要請を受けた久遠ヶ原学園のクレヨー先生は、学園生たちを連れて英山に向かった。
「詳細はわからないけど山狩りというからには、きっと天魔か、アウルを持った凶悪犯が山奥に逃げ込んだんだな、この山には廃虚になった住宅やら、洞窟やらたくさんあるから気を付けて山狩りしてきて欲しいんだな」
 紅葉の始まった山の麓。
 緊迫した面持ちで学園生たちに指揮を飛ばす先生。
 ところが、
「なんでみんなして武器なんか持っているんだべ、オラが頼んだのは山狩りじゃなく山菜狩りだべ」
 地元の御年寄り由吉さんは、撃退士たちの姿を見て困惑する。
 依頼を出したのは確かだが、山狩りだなどとは言っていないと言う。
「あれ? 誤報なんだな? また椿ちゃんが伝達ミスでもしたのかな!?」
 先生が斡旋所に連絡をとろうとすると、今度は地元猟師の鉄平さんがきた。
「おー! よく来たよく来た! 俺が頼んだんだ、猪狩りな! 何年か前にポコポコ子供を産んだのがデカくなりすぎてな、畑を荒らしたり、突進して家の壁に穴を開けたり、困っているんだべ、早く狩って猪鍋で一杯やろうや」
「ええ!? 猪狩りの依頼だったんだな!?」
 先生が戸惑っていると、今度は山に果樹畑を持つ実里さんが、ぶどう狩りの依頼を出したと言ってくる。
 かと思えば五平さんが、ここ数十年は誰も足を踏み入れていない谷の底にキノコの群生地があるんだけど、危なくて普通の人間には行けないから現状を確認してきて欲しいという内容のキノコ狩り依頼を自分が出したと言い張る。
 探検家の宏さんは、この山にある無数の洞窟に大名の秘宝が隠されているから、宝狩りに協力して欲しいと、装備や撮影スタッフまでガッツリ用意して登場。
 その後も、梨狩りだ、熊狩りだ、UMA狩りだといろんなことを依頼した地元の人たちがぞろぞろ来た。
「ようやくわかったんだな、椿ちゃんこういうのを全部ひっくるめて山狩りと称して僕らに頼んだんだな、多分、途中で面倒くさくなったんだな」
 実に大雑把ではあるが、何でも狩れそうな秋の山である。
 各々で、好きなものを狩って来て欲しい。


リプレイ本文


 英山の麓に居並ぶ撃退士たち、その中から川澄文歌(jb7507)が歩み出た。
 普段はアイドルだが、今日は忍び装束登場。
「狩りと言えば、刀狩でしょう」
「あんなの秀吉の時代くらいにしかやってないと思うんだな?」
 首を傾げるクレヨー先生に、文歌はキリッとした顔で首を横に振る。
「いえ、実は刀狩は鎌倉時代から始まっているのです、そして民衆が没収を防ぐためこの山のあちこちに妖刀、奇刀を埋めたという伝説があるんです」
「ええ? 本当なんだな!?」
「はい、この山は隠れカタナリアンの里だったのです」
「カタナリアンって何なんだな? ググっても出てこないんだな」
「というわけで私はそれらを探しに行きます! 皆さん、不用意に穴を掘らないで下さいね。 抜き身の刀が出てきますから! 走り回るも危ないですよ、偶然表に出てきた刀を踏むかもです……では、私はこれにてドロン♪」
 煙玉を投げ、姿を消してしまう文歌。
「多分“押すなよ、絶対に押すなよ“的な前フリなんだな……」
 皆はそれぞれの狩りをしに、山の中へと駆け足で散らばって行った。

「ふふふっ、人助けの戦いも、大切ですけど、こう言うものの方が、良いですね。主に、ボクの、精神衛生的に」
 悪魔っ娘、アルティミシア(jc1611)は機嫌よさげに狩りに出た。
「こう言う時位は、殺生は、したくありません。ですので、ボクは、果物狩りを、しましょう。 そうしましょう!」
 秋の山には味覚三昧、アケビに柘榴、栗にいちじく。
 山中を歩き回って、野生の果実を集め、籠一杯にする。
 喉が渇いたので、柘榴を一口。
「ん〜、美味しいです。仲間や友達と、一緒に食べると、きっと、もっと美味しいですよ♪」
  一人ではとうてい食べきれる量ではない、皆で分け合って食べる事にする。
「砂糖漬け、ジャム、果実酒、ドライフルーツ、あぁ…夢が広がります」
 ほわーんとしながら、一つ目の柘榴を食べ終わる。
「今度は、アケビを……」
 籠に手を入れようとして違和感
 そこにあったはずの果物籠がない!
「え? え?」

 木陰で蓮城 真緋呂(jb6120)が、乾いた笑みを浮かべていた。
「狩りとは非情なもの……ふっ」
 アイビーウィップで巻き取った果物籠から果実を取り出し、もきゅもきゅと食べ始める。
「おいし〜! とれたての果実をその場で食べるって最高だわ〜!」
 ほわ〜んとしつつも、アルティミシアが狩った果実をどんどん食べていく。
 いいとこの御嬢さん的な容姿の真緋呂だが、食欲と食い意地はとんでもなかった。
 あっという間に、籠を空にしてしまう。
「さて、籠はあの子の目につく場所に置いておきましょう、満杯になった頃、また狩らせてもらうわね」
 とてつもなく図々しい事を言っている。
 真緋呂の狩りは“狩り狩り“なのだ。
 何かを狩っている者を狩るのである。
「さて、次の獲物は……肉がいいかしら」
 がさがさと木陰から去っていく。
 その次なる標的は?

「我・龍・転・成っ!! リュウセイガー!!」
 青龍のスーツに身を包んだヒーローが巨大な熊と対峙していた。
 スーツの中身はアウル格闘王、雪ノ下・正太郎(ja0343)。
「さすがは本州最強の獣、格闘者としては技の鍛錬としても不足はない」
 いかに熊といえども、飛び道具を使えば勝つのはたやすい。
 だが、格闘者の誇りがそれを許さなかった。
 あくまで肉弾戦で戦う。
 左から襲い来る熊の爪を薙ぎ払う。
「くっ」
 重い。
 外殻防御を以てしても腕が痺れる。
 懐に踏み込みリュウセイガーパンチを胴に打ち込む。
 熊が衝撃に吠える。
 一瞬、胸に躊躇が生まれるが、振り払う。
 この熊は人肉の味を覚えてしまった。
 今、狩らねば里の人々が、子供たちが危険に晒されるのだ。
 さらにアッパー! 熊のアゴを撃つ。
「お前たちの縄張りに後から来たのが人間だという事はわかっている、許せとは言わん」
 心の中で詫びながら、熊をファイヤーマンズキャリーに抱え上げる。
 体重百キロを超える成獣は重い。
 しかしヒーローの意地! 格闘者の技術!
 エアプレーンスピンをしながら跳躍し、 空中で反転、クマを大地に叩きつける!
「トルネードダイナミック!」

 戦いに疲れ果てた雪ノ下は変身を解き、倒した熊と共に大地に寝そべっていた。
「お前の肉は、残さずに食う。 毛皮は服にしよう。 お前が生きた証は俺の中に遺す」
 熊の亡骸に誓った、それがヒーローとしての償いだった。
 戦い疲れて半時ほど眠り、目を覚ました後に信じられないものを見る。
「ない!?」
 体重百キロを超す熊が、骨と毛皮、食えない部分を残して綺麗に消失していた。
「一体誰が!?」
 誓いを果たせず雪ノ下は動揺した。

「あぐあぐ……熊の肉って硬くて臭いって聞いたけど、食べ方によっては案外いけるのね」
 犯人はむろん真緋呂である。

「僕らは紅葉狩にいこうか」
 出来たばかりの恋人、天願寺 蒔絵(jc1646)に微笑みかける咲魔 聡一(jb9491)。
 今日は、英山観光協会からの依頼でパンフ用写真を撮るという至極真っ当な目的。
 物影で真緋呂が“紅葉なんか食べられない”と舌うちしているが気にしなくて良い。
「足元滑るから気を付けて」
 余裕に満ちた笑みで蒔絵に手を差し伸べる咲魔。
 だが、その心臓はハムスター並の速度で脈打っていた。
(な、ななな何を手なんて繋ごうとしているんだ僕はァ! )
「ありがとうございます」
 蒔絵がはにかんだような笑みと共に、咲魔の手をとる。
 紅葉を見るふりをして目を合せないようにしながら、その実、取りあった掌を紅葉よりも赤く染まっていた。

「この辺りでお弁当にしませんか?」
 紅葉に飾られた滝の前で蒔絵が立ち止まった。
 蒔絵の手作り弁当を開け、咲魔は眼鏡の奥を輝かせる。
「おお、茸の炊き込みご飯とは嬉しいねえ」
 炊き込みご飯を始め、秋の味覚の数々、デザートには梨 。
「どう、聡一さん。美味しい?」
「もちろんだとも」
「うふふ、よかったー。 デザートに梨もありますよー」
 しかし、甘々な時間は長くは続かない。
 物陰から蒔絵を睨んでいる小さな影に、二人は気付かずにいた。

 弁当を食べ終え滝の前でツーショット撮影をしようとした時の事である。
「ヒリュウくん、キミに決めた!」
 蒔絵が赤と白の丸いカプセルのようなものを投げると、そこからボワンと召喚獣が出てきた。
「綺麗に撮ってね」
 召喚獣の首にタイマー付きデジカメを据え付け、三脚代わりにするつもりらしい。
「ヒリュウは賢いなあ……ところで蒔絵さん、今、投げたカプセルは?」
「ああ、ただの演出です。 ガチャのカプセルが増えていく一方なので何か使い道をと思い」
「そ、そう、ほどほどにね」
 先日行われたガチャ祭で、蒔絵はガチャ廃人になってしまっていた。
 ともかく、記念撮影を終えた二人。
 デジカメをヒリュウの首から回収する。
「ちゃんと撮れたかな?」
 デジカメのPV画面には微笑む二人がきちんと撮れていた、滝の前での写真にありがちな“奇妙な何か”も映っていない
 だが、二人は顔をこわばらせた。
 映るべきものが、そこに映っていなかったのだ。
「な、い……?」
 咲魔が恐る恐る、実物である蒔絵のその部分を見る。
「ない! 乳がない!」
 蒔絵自慢のFカップ乳が胸が、なだらかな平野になってしまっていたのである。
 カップルの平穏を切り裂いた珍事、この謎やいかに!?

 ここは大名の秘宝があるという洞窟。
「チッ、危ない目に遭うのは俺たちで、美味しい所は隊長が独り占めって事か」
 ヘルメットにライトを付けたミハイルの舌打ちが、洞窟内に響く。
 隊長である宏さんは探検隊に同行していない。
 “安全確実100%と立証された場所にしか探検に行かない”のがポリシーらしい。
 だから、こうして先遣隊にしっかりと安全確認させているのだ。
「蠍の次は毒グモなのだわ……」
 椿はうんざり顔で“宏隊長の危機”演出用に、毒蜘や蠍の玩具を要所要所に配置していた。
「こりゃ、寿司屋一回くらいじゃ腹の虫が収まらんぞ」
 プリプリしながらも鐘田は、Lロッドを持ってダウンジングしている。
 胡散臭い方法であるが、胡散臭い番組には相応しい。
「ん? この岩盤の向こうに反応があったぞ」
 鐘田の手の中でLロッドがクイクイ動いた。
「壁の向こうにお宝?」
「ふむ、大名の秘宝か…高価なモンがあったらすっげぇ儲かるんだろうねぇ」
「面白れぇ、ぶっ壊そう」
 アウルに輝く拳を、ミハイルが握りしめる。
 乾坤一擲で壁を砕くつもりなのだ。
「俺の右手が真っ赤に燃える!宝を掴めと轟き叫ぶ!」
「ミハイルさん、いい年して厨二なのだわ」
「待て! いかん、それはいかんぞ!」
 鐘田が慌てて止めた。
「こんな大きな岩盤を砕いて、落盤でも起きたらどうする! 全員生き埋めだぞ!」
 確かに、岩盤一枚崩れれば、この洞窟ごと崩れかねない。
「透過を使える奴を呼んでくるとか?」
「それは番組的にダメなのだわ、隊長が見付けた事にしないと」
「めんどくせえなあ」
 ごちゃごちゃ三人で模索した末、岩盤の右下辺に狭い隙間を見つけた。
 だが、男二人は肩幅がありすぎて入れそうにない。
 消去法で椿が侵入を試みる事になる。
「椿、これを持って行け」
「園芸用のスコップ? 何に使うのだわ」
「そのでかい乳がつっかえたら、地面を掘って脱出するんだ」
「セクハラおやじ」
 冷たい目でミハイルに言い残してから、椿は腹這いになり隙間に潜り込む。
「オヤジだと! お前と同い年だろ!」
「ふふーん、誰かさんみたいに中年腹じゃないから楽々通れるのだわ!」
「誰が中年腹だ!」
 どうやら肩さえ通れば楽々通れるだけの広さはあるらしく、椿は岩盤の下の空洞を這い進んでいく。
「四ノ宮さん、油断はするなよ」
「大丈夫、もう通り抜けるのだわ」
 鐘田の警告に対し、安堵の声が聞こえた次の瞬間だった。
「ここ!? あ、貴方は!」
 鐘田の警告に、そう返事をしたのが最後だった。
 それきり、何度、呼びかけても椿の声は帰ってこない。
「椿!?」
「四ノ宮さん!?」
 岩盤の向こうに消えた椿、果たして岩盤の向こうに何があり、誰と遭ったのか?

「兎狩かあ、俺、動物好きだしなあ」
「違うよ、食べたりしないよ! もふるために狩るんだよ!」
 黄昏ひりょ(jb3452)とシェリー・アルマス(jc1667)は兎狩のため、中腹にある山森地帯を歩いていた。
「あ、兎発見!」
 木陰から飛び出した白い物体をシェリーが指差した。
 さっそく追いかけはじめる。
「ホト種かな?」
「わからない、顔はちらりとか見えなかったからね」
 ホト種とは目の周りに黒い縁がある兎である。
 別名、パンダ兎。
「それにしても速い!」
「シェリーさん、韋駄天を!」
「ありがとう!」
 黄昏のスキルで加速するシェリー。
 一度目の加速の途中、さらに身が軽くなって加速!
 黄昏が二度目の韋駄天をかけてくれたのかもしれない。
 だが、直線速度は補えても、森林で小回りの効く兎に勝てるものではなかった。
 目の前を走っていく白い背中が、どんどん小さくなっていく。
「はぁはぁ……もうだめ」
 しゃがみ込むシェリー。
 すると、白い物体があちらからぴょんと近づいてきた。
「人懐っこい! 飼われていた兎なんだ」
 追ったから逃げられただけで、視界に入る人間には好意を抱くようだ。
 韋駄天をかけてもらったのも無駄ではなかったらしい。
「大丈夫、怖くないよ」
 近寄ってむぎゅっする。
「もふもふ〜」
 兎に頬ずりをする。 
 大人しくしているところを見ると、人に抱っこされるのに慣れているようだ。
「ホト種なら、小さいし、寮で飼育しても大丈夫かな? ねぇ君、私の部屋に来ない?」
 そこに、黄昏が息を荒くしながら追いついてきた。
「よかった、捕まえられたんだね」
「ひりょさん、二度も韋駄天をかけてくれてありがとー! この子と友達になったの!」
「二度……?」
 首を傾げる黄昏。 心当たりがない様子。
「この子、名前どうしよう? 私、センスなくて」
「名前かあ――俺も寒いんだよね……まず、その子は男の子? 女の子? それにより違うと思うけど」
「え〜とね」
 胸に抱いていた兎を離し、性別を確認しようと腹を見る。
 瞬間、シェリーの声が震えた。
「ない……」
 黄昏はうなずく。
「ないなら女の子だね、うさことか……」
「違うの! ないの……私のおっぱい」
「え!?」
 走り始めた時には確かに揺れていた胸が、今のシェリーからは消えていた。
 シェリーの再加速は黄昏が二度目の韋駄天をかけたのではなく、軽量化されたからだったのだ。
「私、女の子じゃなくなっちゃったー!」
 山中にシェリーの悲鳴が木霊した。

「ん?」
 聞こえてきた木霊に、礼野 智美(ja3600)は、愛刀を構えた。
 遠い上に拡散しているので、言葉の意味はわからない。
「何か今、腹立たしい言葉が聞こえたような――気のせいか」
 被害者妄想だと頭を振る。
 洗濯板と言われようと、自分は女だ。
「今は葡萄狩りだ、葡萄を狩る依頼だからな」
 智美がいるのは葡萄畑。
 棚が作ってあり、巨峰種の果実が食べごろに垂れ下がっている。
 それを挟で狩って、籠に入れていくのが智美の仕事だ。
 いくつか籠を満たした後、休憩。
 許可をもらっているので房を手で持って直接食べる。
 大き目の実を包む紫紺の皮が歯に弾けてつるんと剥けると、芳しい香りと、甘味に満ちた水気が口の中一杯に広がった。
 渇いた喉を贅沢に潤してくれる。
「旨い、葡萄の王様と呼ばれるだけはある」
 感嘆の溜息をつきつつ、一粒、また一粒と食べていく。
 その時、くぐもった地鳴りの音が聞こえた。
 まだ収穫を終えていない葡萄棚を倒している。
「あれか!」
 撃退士に依頼を出した理由がこれなのだ。
 熊と並んで辺りを荒らしている大猪!
 ここの畑主も、怪我をさせられたらしい。
 智美は、愛刀を構えそれを追い始めた。

「あれが猪ですよ、レイさん!」
「旨いのか?」
「鍋にすると最高らしいです! まずは狩りましょう!」
 エイルズレトラ マステリオ(ja2224)は、智美とは別方向から大猪を追いかけはじめる。
 一緒にいる金髪ツインテの幼女はレイ。
 去年の夏にエイルズが、無人島から連れてきたはぐれ悪魔だ。
「本来、罠に追い込むのが定石らしいですが、アイツはパワーも賢さもあって、それが通用しないらしいですね」
「ならどうする?」
「この前、武器でモンスターを狩るゲームを教えたでしょう。  あれを実際にやってみませんか?」
「わかった!」
 そう言うとレイは、縦笛を取り出した。
 走りながら、それをヒョロロ〜と吹き出す。
「レイさん?」
「僕、あのゲーム、笛でモンスター狩った」
「いや、確かにそうですが縦笛では……」
 レイは相変わらずアホの子だった。
 しかし、それが功を奏する場合もある。
「何かあったのか!?」
 笛の音を聞いた龍崎海(ja0565)が駆けつけたのである。
「やった! 頼りになりそうな人が! お手柄ですよレイさん!」
「笛つよい〜」
 龍崎は猪を追いつつ、スマホを取り出しGPSで他の撃退士たちの位置を探る。
「あっちから礼野さんが向かってきている」
「お! これまた頼りになりますね!」
「自分らの後ろ追ってきているのは――黒百合さんだな」
「物凄く頼りに――え!?」
 思わず言葉を詰まらせるエイルズ。
 何となく嫌な予感がした。
「“え?” ってどういう事かしらァ♪」
 エイルズの耳元に陰陽の翼を広げた黒百合(ja0422)が、囁きかけてきた。
「く、黒百合さん、今日は何を狩りに?」
「あたしぃ? もちろん撃退士狩りよォ♪」
「そんなこったろうと思いました!」
 要するに邪魔をするつもりなのだ。
 猪を追いかけている背中を黒百合に撃たれるなど、シャレにならない。
「あはァ♪ 嘘々、倫理的に問題あるもんねェ♪」
「黒百合さんが倫理を気にされるとは」
「オヤジ狩りよォ、オタク狩りでもいいわァ♪」
「余計、問題だぞ」
 龍崎にまでツッコまれてようやく黒百合も真顔になる。
「猪狩りでいいわよォ♪ あれだけの大物なら狩りがいがあるわァ♪」
「100%確信は出来ませんが、協力していただければ心強いのは確かです」
 龍崎がさらに周囲の撃退士を集め、皆で協力して大猪を狩る事となった。
 
「猪突猛進って言葉は嘘ですね、さっきそれで逃げられましたから」
 すでに大猪と交戦したという十三月 風架(jb4108)が、大猪の手強さを証言する。
「透過と瞬風で先回りして、大猪の行く先に待ち構えていたんですが血針で仕留めようと構えていたら、急に方向転換されて逃げられました」
「ふむ、危険を察知すればUターンもするという事か」
「罠にかからないというだけあって、賢いですねぇ」
 黒百合がスマホで猪の生態を検索し始めた。
「目が悪いのは事実みたいねェ、さっき気付かれたのは臭いのせいじゃないかしら?」
「僕、そんなに臭いますか!?」
「いや、嗅覚に関しては犬並らしいですから仕方ないでしょう」
 撃退士たちは、データを元に立てなおした作戦を実行した。

 まず、一旦逃げられた大猪を智美が葡萄でおびき寄せる。
「鋭い鼻を、逆に自分らが利用するんですね」
「棚を倒されたものは、もう出荷出来んから有効利用せんとな」
 続いて、出てきた大猪をエイルズが召喚獣で追い立てる。
「ハート! 頼みますよ!」
 龍崎が上空から逃げていく猪の動きを観察、仲間に連絡。
 行く手で待ち構えていた黒百合が、吸血幻想の蝙蝠を大猪の眼前に出現させて方向転換させる。
「よかったァ♪ 驚いてくれたわァ♪」
 Uターンしようとした隙に十三月が木陰から飛び出し、
「目が悪いなら、血刃で!」
 飛燕の改良スキルで仕留めた。
 順調に行ったように見えるが、まず大猪を葡萄でおびき出すために何時間もかけたし、撃退士たちは全員黒百合提案の偽装で草木を身体に取り付け、体に土を塗りたくって匂いを消すなど散々、苦労したのだ。
「下手な天魔を仕留めるより大変でしたねぇ」
「すっかり腹ペコだな、さてお楽しみの猪鍋といこう」
 撃退士たちは大猪を担ぎ、龍崎が山麓に用意しておいてくれたという、大鍋へと向かった。
 ちなみにこの猪狩り組みに突然、乳がなくなるという怪現象の被害者はいない。
 全員、男か貧乳なのだ。

 黒井 明斗(jb0525)はスマホで“具材と食い要員募集”メールを見た。
「ふむ、猪鍋ですか、だとするとみどりの物も必要になりますね」
 鍋の具材になりそうなものも、何種か採れている。
 一旦、山から下りる。
 大鍋の元にはまだ誰もいなかった。
 大猪をばらして血抜きするのに時間がかかるらしい。
「陽が落ちると冷えますからね、皆さんお腹を空かせてると思いますのですいとんを作っておきましょう」
 小麦粉を練ってすいとんを作る。
 採れたアイコ、ミズは細かく切って具材に、アケビはデザートだ。
「しかし、皆さんいつ山から下りてくるんですかね、何事もなく夕方までに戻って来られるといいんですが……」 


 UMA狩りを志す者たちもいた。
「たとえひとりでもー、僕は探す!」
 九鬼 龍磨(jb8028)が探しに行こうとしていたのは、ツチノコだった。
「ツチノコは……UMA……未確認生物だ」
「……それって美味しい、の。……」
 九鬼の呟きを聞いて、僅(jb8838)とハル(jb9524)の不思議コンビが声をかけてくる。
「ん〜、美味しいかはわかんないね、その前にいるのかどうかを確認しないと」
「今、確認は取れていなくとも、 そういうモノが居ると仮定するのが醍醐味なのかも、な」
「僅、が言うなら…きっと、面白い、モノ…なんだろうな…ハルもUMA探、す」
 三人でUMA狩に行く相談をしていると、鳳 静矢(ja3856)が話しかけてきた。
「ツチノコか……それも興味深いが、この山には須田地男哀というUMAがいるそうだ」
「須田地男哀? なにそれ?」
 九鬼の問いかけに、鳳は着物の袖から古書を取り出した。
「須田地男哀とは遥か昔大陸の奥地に住んでいた伝説の獣、その体躯は山の如き巨体、その動きは俊敏にして猛烈、鳴き声は天を裂き、足を踏み鳴らせば地を割り、身を振るわせれば海を揺るがすと言う………しかして今だその身を目にした者居らず」
 鳳が説得力ある語り口で伝承書を読み上げる。
 九鬼は目を瞬かせた。
「誰も見た事がない割に随分、描写が詳細だね」
「うむ、そこが謎なのだ」
 重々しく頷く鳳。 
「ところでお二人は、どんなUMAを探すつもりなのかな?」
 鳳が尋ねると、ハルと僅が口を揃えて答える。
「ケッコンガンボウ」
「アラサー」
「え?」
 九鬼は、向日葵の髪飾りの下から滴り落ちる汗を拭いている。
「なんかもう、オチが見えちゃったような……」
 鳳が、古文書を再びパラパラと開く
「うむ、古文書にもあったぞ“ケッコンガンボンウ”“アラサー”というのは、私が捜している“須田地男哀”というUMAの雌版だな」
「雌!?」
「雄と雌とで姿や呼び名が違う生き物なのだ。 あるいは妖怪か? 現れると、無害だが珍妙な現象が周囲に起こるという」
 鳳が古文書の頁を開いて見せる。
 雄の方は墨で塗りつぶされていてわからないが、雌の方はソバージュヘアの女性像が墨で描かれていた。
「椿に、似ている、が?」
「んー? にしては胸が小さいような?」
 墨絵に首を傾げる僅と九鬼。
「確かに椿ちゃんの斡旋所には、珍妙で無害な依頼が多いよねー」
「潜在的な天魔の末裔と言う事かもしれん、アウル素養者である以上、可能性は否めないからな」
 何にせよ、この山にいるという伝承以外手がかりがない。
 四人であてどもないUMA狩りに出る

 九鬼は茂みや沢、木の上を探す。
「見つけたー!」
「おお! ツチノコか?」
「栗ー! 美味しそうだよー!」
「なんだ、また食べ物か」
 九鬼は、さっきからヤマメやイワナなど関係のない生き物ばかり捕まえていた。
 もはや、ツチノコはどうでもよくなりつつあるらしい。
「……この栗……少し虫が食っている、ね……」
「椿じゃない、な。 椿は虫に食われていな、い。 食われていなければならない年齢ではあるのだが、な」
 椿が効いたら、怒られそうな事を言う僅。
 その後も皆で山をうろうろしていると、僅が声をあげた。
「いた、ぞ」

 僅が案内してくれたのは、崖の下に見下ろせる洞窟の出入り口のような場所だった。
 そこに黒髪でソバージュヘアの女性が仰向けに倒れている。
「…椿だ、な。ああ。どう見ても椿、だ。」
 九鬼が双眼鏡でそれを観察する。
「ん〜? でも、椿ちゃんにしては胸が小さ過ぎるような?」
 鳳が古文書を再度開く。
「あるいは、須田地男哀の雌ではあるが、別個体ということか」
 僅とハルが頷く。
「ケッコンガンボウ」
「アラサー、か」
 UMAの正体を探るため崖下に降りる方法を探そうと、双眼鏡で辺りを探る九鬼。
 すると崖の向こうに見覚えのある人物を見つけた。
「あれは、ルーカスさんかな?」
 
「五平さんが言っていた茸の谷はここか」
 ロープを急斜面に垂らし、ルーカス・クラネルト(jb6689)は訓練された動作で崖を降りる。
 斜面の形が歪だ。
 階段のようなものの残骸も見える。
 五平さんの親の代までは利用されていたものの、土砂崩れで崩れて、ここ何十年かは立ち入り不能になってしまったらしい。
 谷底に降り立つと、色とりどりの茸が生える地があった。
「まるで、お伽噺の世界だな」
 茸たちは、ユニークな色や形をしている。
 どれが食用なのか毒なのか皆目見当が付かない。
「五平さんに後見てもらうか」
 サンプル採取しながら奥へ向かうと、そこに群生していた奇妙な茸に目を奪われた。
「あれは……だが、確かに似ている」
 その茸の姿は、人間の某器官そっくりだったのだ。
 その茸の影からある人物が現れる。
「ルーカスさん、あなたもこれが好きなんですか、許せません」


 この茸と人物について語るにあたり、時間を出発直後に戻す必要がある。
 アイリス・レイバルド(jb1510)は旧家の主から、宝狩り依頼を受けていた。
「山に宝箱が埋めてある? 中身は大陸伝来の妖術書?……ふむ」
 オカルト好きなアイリス、ノリノリで宝捜しを始める。
 元々、山歩きには慣れている。 借りた古地図を頼りに穴を掘る。
「違うな」
 出てきた宝箱の中身は、明らかに妖術書ではなかった。
「刀か」
 文歌が言っていた、刀狩時代の古刀の一つだろう。
 それを“わらしべ用”に確保したまま、第二の候補地に向かう。
 そこには、アイリスの知る人物が二人ほどいた。

「……チャンスは一度きり、失敗ですれば圧殺されるか魔法攻撃の餌食に」
 雫(ja1894)は、自ら掘った穴に気配を消して潜んでいた。
 狩りたい獲物は超大物。
「心を静めて周囲と一体化するのです。チャンスは必ず訪れるのだから」
 そして訪れる。
 その大物が、仕掛けて置いた網に引っ掛かったのだ。
「……お、おぉ……!?」
「やったのです! 乳狩り成功です!」
 木に吊るした網の中で月乃宮 恋音(jb1221)がふるふる乳を震わせている。
 B180cm超という超爆乳少女だ。
「……私は茸狩りに来ただけなのに、なぜ……(ふるふる)……」
「月乃宮さんは悪い人では無いですけど、貴方の乳が悪いのですよ」
 網の中で震えている恋音を真下から眺める雫。
 震える爆乳と、自らの貧乳を見比べ、嘆息する。
「虚しいです、捕えたところで私の胸が大きくなるわけでもなし」
「その通りなのですよぉ……離して下さい……(ふるふる)……
 このタイミングで、訪れたのがアイリスである。
「何をしているのだ?」
「あれ、アイリスさん? その刀はなんです?」
 雫の目はアイリスが担いでいる古刀に引き寄せられた。
「妖刀・乳斬りだ。 人の乳だけを斬るという伝承があるらしい」
「え! 人の乳だけを!」
「おぉ、なんというものを……(シクシク)……」
 雫の目に光が、恋音の目に涙が浮かぶ。
「私に譲って下さい!」
「ふむ、だが私もこういう妖しげな品は好きなのでな」
「妖しげな品が好きですか! ならこれと交換を!」
 雫が取り出したのは妖術書だった。
 身を隠すための穴を掘った時に、掘り出したのだ。
「私が探し求めていた書だ、いいだろう交換しよう」
「ありがとうございます!」
「……なんという最悪の展開……(ふるふる)……

 妖刀を受け取る雫。
「ふふふ、月乃宮さん、私と同じにしてあげますからね」
 刀を鞘から抜き放つ。
 とたん、刀から瘴気が溢れ出た。
 瘴気に包まれた雫は、気配なき亡霊のような姿と化す。
 刀に意識が支配されていた。
「……待って下さい……話せばわかりますぅ……」
 だが、言葉は届かず恋音は妖刀に斬りつけられた。
 血の一滴も出ない。
 見事に乳だけが消失していた。
 網の中で爆乳を失った恋音は白目を剥き、意識を失っている。
 その姿をアイリスが興味深げに眺めていた。
「ふむ、伝承通りというわけか。 しかし、斬られた乳はどこへ行ったのだ?」
 不思議そうなアイリスに、妖刀を抜き放ったままの雫が忍び寄る。
「アイリスさんも、よく見れば大きいんですよね」
 アイリスが斬られ、Dカップの乳が失われる。
 痛みはない。
 意識も失われないのは、恋音のように自我を乳に集めていないためだろう。
 胸が平らになっただけだ。
「巨乳は全て狩ってやるのです!」
 アイリスの眼前から気配もなく消えてしまう雫。
 この後、雫は山中を駆け回り蒔絵、シェリー、椿の乳を刀の餌食とする。
 
 時と舞台は、ルーカスの訪れた茸の群生地に戻る。
 彼が見た茸は、乳茸とでも呼ぶべきなのか、女性の乳そっくりな形をしていた。
 「男の人は皆、巨乳が好きなんですよね、腹立たしい限りです」
 乳斬丸を手にした雫が、女性の乳茸の前に立ちはだかっている。
「一体、何を?」
 自体が把握出来ないルーカスに、雫が斬りかかる!
「うっ」
 冷静で隙のないルーカス。 大抵の動きには対応出来るつもりだったが、今の雫の動きには気配がなかった。
 防御すら出来ず、あっさりと胸を斬られる。
「こんな……場所で……」
 死を悟りつつも、せめて無線で仲間に事態を伝えようと胸ポケットを探る。
 斬られたはずの胸に、血の感触がなく、痛みすらない事に気付いた。
「!?」
 顔をあげると、雫が鳳に取り押さえられ、僅に刀を折られていた。
「ふむ、乳のない男に対しては害のない刀というわけか」
「実に面白、い」

 英山で起きた連続乳消失事件は、妖刀に操られた雫の仕業という事で落着した。
 アイリスが入手した妖術書により、元に戻す方法も判明する。

 狩りに出ていた皆は、全員英山の麓に戻っていた
「それではいきますよ!」
 くのいち文歌が、最も巨大な乳茸を二つ手に取る。
「「ぱいるだーおん♪」」
 自我を失っている恋音の胸に、乳茸を取りつける。
 恋音の目がギャーと輝いた。
 超Zカップの魔神が復活!
「……お、おぉ?……」
 アイリス、蒔絵、シェリーも無事、元の巨乳に戻った。
「斬られた胸は乳茸に化身して、あの谷に送られていたのだな、奇怪な現象だ」
「どうなるかと思いましたが、結構、簡単でしたね」
「わーい! 女の子に戻ったよー」
 喜びの余りうかつな発言をしたシェリーに、智美が刀を抜く。
「斬る!」

 元に戻らないものもいた。
「椿!」
「四ノ宮さん」
 ミハイルと鐘田が呼びかけるが反応がない。
 茸群生地で倒れていた胸のない椿は、乳茸を胸に取りつけたのに意識が戻らなかった。
 動かない椿を皆が囲んで心配そうに見守っている中、手に持っていた花飾りをふわりと落とした幼女がいた。
「椿ちゃん……」
 深森 木葉(jb1711)だ。

「どうしたんですか、椿ちゃん……お花を摘んできたのに」
 椿に駆け寄る木葉。
 動かなくなった椿の姿が“お母さん”に重なった。
 椿ちゃんにあげるのを楽しみにして、山でお花を摘んでいたのに。
 台地に咲いていたコスモスや秋の花を籠一杯に摘んできたのに。
 椿ちゃんとお揃いになるよう、花冠を、首飾りや腕輪を作って来たのに。
 お母さんとあれもこれもしたかったのに、ある日突然、動かなくなってしまった。
 目の前で天魔に母を殺されたあの日と、椿の姿が重なり合い、木葉の幼い心の
中で激しく錯綜した。
「お母さ〜ん、お母さ〜ん、おかあさ〜ん」
 椿の胸に強く顔を埋め、木葉はむせび泣く。
 その時、優しい手が木葉の髪を撫でた。
「……木葉ちゃん……もう泣かないで……大丈夫なのだわ」
 椿が弱弱しくだが、目を開けていた。
「椿ちゃん!」
 顔を輝かせる木葉。
 「ふふっ、お母さんとか呼ばれたから反論しようと思って目が覚めたんだけど、木葉ちゃんなら許しちゃうのだわ」
 胸の中でまだ泣いている木葉を撫でながら微笑む。
「しかし、何でお前、気絶していたんだ?」
 ミハイルに問われ、答える椿。
「貧乳になった私を、おっぱい星人の叔父様に見られたら、嫌われちゃうんじゃないかと想像して気が遠くなったのだわ」
「そんな理由かよ!」
 結局のところ、全ては乳斬丸に宿った貧乳姫の怨念が見せた幻だったらしい。
 以降、撃退士たちに後遺症などは出ていない。

 最後は全員が狩ったものを持ちより、鍋パーティ。
「ありがとう……」
 猪肉を食べながら黄昏が泣いている。
 この大猪も数年前は可愛いうり坊だったのだ。
「人は他の動植物を食わねば生きていけない業の深い生き物。 自然の恵みに感謝しながら食べなくてはね」
 真摯な顔で語りながら、箸を動かす真緋呂。
「感謝すれば、他人の分まで食べていいって意味じゃないからな」
 雪ノ下に突っ込まれつつも、主に真緋呂を主力に撃退士たちは秋の収穫を残らず平らげたのだった。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 赫華Noir・黒百合(ja0422)
 歴戦の戦姫・不破 雫(ja1894)
 撃退士・鳳 静矢(ja3856)
 Eternal Wing・ミハイル・エッカート(jb0544)
 大祭神乳神様・月乃宮 恋音(jb1221)
 来し方抱き、行く末見つめ・黄昏ひりょ(jb3452)
 あなたへの絆・蓮城 真緋呂(jb6120)
 外交官ママドル・水無瀬 文歌(jb7507)
 恐ろしい子ッ!・ハル(jb9524)
重体: −
面白かった!:17人

いつか道標に・
鐘田将太郎(ja0114)

大学部6年4組 男 阿修羅
蒼き覇者リュウセイガー・
雪ノ下・正太郎(ja0343)

大学部2年1組 男 阿修羅
赫華Noir・
黒百合(ja0422)

高等部3年21組 女 鬼道忍軍
歴戦勇士・
龍崎海(ja0565)

大学部9年1組 男 アストラルヴァンガード
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
奇術士・
エイルズレトラ マステリオ(ja2224)

卒業 男 鬼道忍軍
凛刃の戦巫女・
礼野 智美(ja3600)

大学部2年7組 女 阿修羅
撃退士・
鳳 静矢(ja3856)

卒業 男 ルインズブレイド
鉄壁の守護者達・
黒井 明斗(jb0525)

高等部3年1組 男 アストラルヴァンガード
Eternal Wing・
ミハイル・エッカート(jb0544)

卒業 男 インフィルトレイター
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
深淵を開くもの・
アイリス・レイバルド(jb1510)

大学部4年147組 女 アストラルヴァンガード
ねこのは・
深森 木葉(jb1711)

小等部1年1組 女 陰陽師
来し方抱き、行く末見つめ・
黄昏ひりょ(jb3452)

卒業 男 陰陽師
黒き風の剣士・
十三月 風架(jb4108)

大学部4年41組 男 阿修羅
あなたへの絆・
蓮城 真緋呂(jb6120)

卒業 女 アカシックレコーダー:タイプA
暁光の富士・
ルーカス・クラネルト(jb6689)

大学部6年200組 男 インフィルトレイター
外交官ママドル・
水無瀬 文歌(jb7507)

卒業 女 陰陽師
圧し折れぬ者・
九鬼 龍磨(jb8028)

卒業 男 ディバインナイト
撃退士・
僅(jb8838)

大学部5年303組 男 アストラルヴァンガード
そして時は動き出す・
咲魔 聡一(jb9491)

大学部2年4組 男 アカシックレコーダー:タイプB
恐ろしい子ッ!・
ハル(jb9524)

大学部3年88組 男 アストラルヴァンガード
破廉恥はデストロイ!・
アルティミシア(jc1611)

中等部2年10組 女 ナイトウォーカー
食べ物は大切に!・
天願寺 蒔絵(jc1646)

大学部2年142組 女 アーティスト
もふもふコレクター・
シェリー・アルマス(jc1667)

大学部1年197組 女 アストラルヴァンガード