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マスター:スタジオI
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
形態:
参加人数:9人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2015/07/29


みんなの思い出



オープニング


 ラキスケ寮を覚えているだろうか?
 住人にラキスケなことばかりが起こる、トンデモな学生寮である。
 あまりにも酷いので去年、取り壊しになった。
 だが、管理会社が取り壊した建材の一部を島外のプール“ウォータードラゴンランド”の補修に再利用した頃から苦情が相次ぐようになった。

 まず、入り口。
 手ぶらでも来られるようにと、無料でレンタル水着が借りられるようになっている。
 だが、なんとこれがガチャ! サイズと性別は指定できるものの、どんな水着が出て来るかわからない!
 出てくるのはあまりに際どすぎる水着とか、サイズが全然合わないとか、水に濡れると透けるとか、そんなんばっかである。
 気付いて報告すれば再度ガチャらせてもらえるのだが、その水着にもまた別の欠陥がある。
 管理会社が欠陥のある水着でも捨てないで、そのままガチャボックスに入れちゃうケチっぷりなのでこうなるのである!
 そのうちお客も、ガチャを引き続ける事疲れて、そのまま泳ぐようになる。
 なるべくして、ラキスケな結果になるのである。

 中に入る。
 まずは流れるプール。
 ドーナツ状のプールで、浮き輪やバナナボートを浮かべて遊ぶ人気のプールである。
 だが、流れが水着を脱がせる。
 どう考えても脱げねえだろというような、ワンピースタイプや海パンでも、意志を持った手の如く、水の流れて脱がせてしまうのである。
 さらには、流れが脈略もなく強くなる事がある。
 バランスを崩して、近くにいる人と体が重なり、ラキスケな事態になる。

 続いてカラーチェンジープール。
 時間経過で水の色が変わるという、メルヘンチックなプールである。
 だが、水の色を変えるために使っている薬品が曲者である。
 このプールに入ると、事もあろう水着の色まで変わってしまうのである。
 具体的に言うと、水着の色が薄くなる。
 シースルー水着とかいう、“それなんてエロゲ“な代物に様変わりしてしまうのである。
 プールの色が濃い時は水着が透けても気付かないのだが、プールの色が薄くなった時に気付いて大変な事になる。
 
 ウォータースライダーは、二段構えでラキスケである。
 まず滑り台の入り口で滑りを良くするためのシャワーがかけられるのだが、これが一瞬だけ、カッターのように鋭くなる。
 着ている水着に、なにげなく切れ目を入れてしまうのである。
 その上で、滑り始めるから大変な事になる。
 急加速で滑っているので、脱げても自分の意志では止められない。
 しかも、それだけで終わらないのが、このウォータースライダー。
 なぜが都合よく、カーブの部分で詰まったりするのである。
 中々進めず戸惑っているうちに、後ろから来た人が大股開いた状態で、ぶつかってくるので大変な事になる。
 不運にもカッターシャワーのトラップまで発動しちゃっていた場合は、もう大惨事である。

 名物バンジープール。
 文字通り、バンジージャンプの楽しめるプールである。
 二本のゴム紐のどちらかを選んで、地上十メートルの飛び込み台から“レッツバンジー”をしてもらう。
 選んだ紐が“アタリ“なら、プールに入らず空中で停まる。
 “ハズレ”なら深いプールにドボン! というわけだ。
 だが、ただのプールではない。
 なんと、このプールにはウナギの群れが棲んでいるのである!
 管理会社がいくら頑張っても、隣にあるウナギ養殖所から水路を通って勝手に入ってきちゃうのである。
 このウナギたちは体に絡みつくわ、水着の下に入り込むわでそれはもう恥ずかしい事態になる。
 なお、当たりの紐を選べたからと言って安心してはいけない。
 逆さまになってボヨンボヨンいっているうちに、水着が脱げてしまう自体が多発しているのである。
 逆さ吊りで全裸とか場合によっては、ハズレよりも酷い事態になる。


 そんなわけで“ラキスケランド”などとアダ名されてしまった“ウォータードラゴンランド”
 だが、単なる偶然なのか、根本的に問題があるのかはまだ判明していない。
 しかもラキスケ率は一般人より久遠ヶ原出身者に多い。
 関連性を管理会社は撃退士に“補修工事後の試遊会”として依頼を出すことにした。
 撃退士たちは何も知らないまま、プールで遊べるラッキーな依頼だと信じ込んで、ラキスケランドに乗りこむ事になる。


リプレイ本文


 依頼当日、撃退士たちはウォータードラゴンランドの入口へ向かっていた。
 褐色ロリっ娘、焔・楓(ja7214)は元気よく飛び跳ねている
「暑くなってきたから丁度よかったのだ♪ 楽しく遊んでお金貰える、最高なのだ♪」
「ふふ〜ん☆ プール楽しみ〜可愛い女の子がいっぱいいるだろうし〜」
 和風幼女・東風谷映姫(jb4067)も上機嫌。
「えへっ、えーきと一緒にプールー♪」
 映姫の恋人、桜花(jb0392)は、道路にポタポタと鼻血を垂らしていた。
 最近、怖い顔をしている事も多い桜花だが、今日は変態モードに戻っている。

 彼女らと同行する長身の美少女・遠石 一千風(jb3845)は眉を潜めていた。
「どうした?」
 見た目少年なおじいちゃん、赭々 燈戴(jc0703)が一千風に尋ねる。
「何か嫌な予感がする」
「気のせい気のせい、こう暑いとどうしてもな! かはは、そんな気分はプール洗い流そうぜェ」
 一千風の懸念を豪快に笑い飛ばす赭々。
 五人はこれから何が起こるかも知らずに、入り口ゲートをくぐった。

 名物、水着ガチャ。
 そのマシンの前には、先発で来ていたメンバーが並んでいた。
「こんなものが、着られるかぁぁっ!」
 出てきた水着を盛大に放り投げる金髪ツインテ幼女・イリス・レイバルド(jb0442)。
「あらまた?」
 投げられた水着を黒髪地黒美女の天願寺 蒔絵(jc1646)が、キャッチする。
「今年流行のビキニよ?」
「花も恥らう乙女にして純情派の代名詞イリスちゃんですよ? ワンピース系までが妥協ラインでっす」
 ガチャを何度も引きなおしているイリス。
 純情派だから仕方ない。
 後から来た楓と赭々が、その行列の後ろについた。
「ガチャガチャで水着って変わってるよね♪」
「少年心を擽るな」
 順番待ち中もワクワクしている。
「うん、これなら妥協ラインでっす」
 水色のフリル系水着を手に、更衣室に移動するイリス。
「次は誰の番?」
 桜花が尋ねると蒔絵がガチャ機に、自分の身体データを入力し始めた。
「私です、実は持ってきたつもりが忘れてしまったんです」
 恥ずかしげな蒔絵。
「Fカップあるんだ、えへ〜」
「見ないで下さ〜い」
 このガチャの、数多い問題点の一つである。
 そこに咲魔 聡一(jb9491)が、やや遅れて到着した。
「蒔絵さん! 久しぶり」
「あら、咲魔さん」
「奇遇だね、君もこういう依頼受けるんだ」
 ガチャから出てきた水着を、広げる蒔絵。
「これですか、少し大胆ですが可愛いですねえ」
 気に入った様子の蒔絵。
 だが、咲魔がそれを取り上げた。
「何だこれは!こんなペラいんじゃ、濡れたら透けてしまうじゃないか!」
「え? じゃあ……」
 蒔絵が、またガチャを引く。
「これはゆるすぎる、歩くだけで落ちてしまいそうだ。 マトモなのはないのか?」
 蒔絵が引いた水着に難癖つけて却下していく咲魔。
 結局、八回ほど引き、無難な白ビキニでようやく“お許し”が出た。
「これ以上粘っても並んでいる人に迷惑をかけるからな、妥協しよう、男どもの目には気を付けるんだぞ」
「はあ」
 その二人の様子に、映姫と桜花がぼそぼそと会話する。
「あの二人、どういう関係?」
「どう見ても眼鏡がオヤジで、Fカップが娘だろ、天魔は見た目じゃわかんないね」
 咲魔は、カタブツオヤジ認定された。

 続いて一千風。
「どうなってるんだ、これ」
 何度ガチャっても、褌しか出ない。
 褌ビキニではない、ただの越中褌である。
「大女に合う水着はないって言いたいのか!?」
 半ばやけ気味に、ガチャり続ける一千風。
 ようやく、黒のモノキニ水着が出た。
「これならまあいいだろう」
 安心して、次に順番を譲る。
 直後、一千風は赤面した。
「〜〜〜?」
 裏返して見ると、モノキニ水着はお尻をほとんど隠す事がない際どいものだった。
 モデル並みの体型を持つ一千風。
 幸運の女神に後ろ髪はないというが、この女神は後ろから見てこそ幸運をもたらしそうだった。

 他の面子もそれぞれ水着をゲットした、最後にガチャるのは映姫、
「旧スク水……?」
 映姫が引いたのは、その筋の人にはたまらない旧スク水だった。
 しかも、ただの旧スクではない
 胸の下辺りに大きな穴が開いているというマニアックな代物だ。
「ちょっと恥ずかしい……」
 顔を赤らめて返却口にそれを入れようとした映姫。
 だが、桜花がその手を掴んだ。
「桜花?」
 桜花は哀しそうに潤んだ瞳で映姫を見つめ、首を横に振っている。
「そんなに、これがいいんなら……」
 ドン引きながらも、それを着る事になってしまう映姫。
 変態の恋人は大変だった。

 全員更衣室で水着を着こみ、再び集合する。
「あれ、静花がいなくない?」
 今日来る予定だった、何 静花(jb4794)がいない。
「静花さんなら、全部のプールを廻るとか張り切って、真っ先に出ていきましたが」
「椿ちゃん連れてた〜、気合入ってたよねー」
 先発組の蒔絵とイリスは、静花と椿にすでに会っていたらしい。
「ならどこかで会えるだろ」
「行っくよー!」
 撃退士たちは、行く手に魔の沼が待ち構えているとは知らず、プールに乗り出していくのだった。
 

「まごまごするな四ノ宮」
「待って、静花ちゃん。 このデジカメ、メモリが一杯なのだわ!」
 深緑のローライズビキニを着た静花を、赤のマイクロビキニ姿の椿が必死に追いかけている。
「デジカメなんか必要なの? これじゃあ、私が……」
 豊満な体を恥ずかしげに腕と腿で隠す椿。
 マイクロビキニの三十路女がデジカメ片手に、水着でごった返すプールにいるのだ。
 痴女だと思われても仕方がないだろう。
「遊んで報告せよという依頼だ、動画で記録をする」
「真面目なのも困ったものなのだわ」
 椿が嘆息しながら後を付いていくと、ふいに静花が立ち止まった。
物珍しそうに流されていく人々を見ている。
「なんだこれは?」
 静花、実はプール自体初体験。
「流れるプールなのだわ」
「入るぞ」
 褐色の肢体がプールの流れに飛び込む。
 そのまま静花は、何もせず仰向けにプカプカ浮いている。
「泳がないのだわ?」
「死んで川に流される時の練習場だろ?」
「日本に水葬の習慣はないのだわ!」
 流れで髪がほどけ、縮れた長髪が水面に広がる姿は、ちょっとホラーぽかった。
 椿が、静花以外のものも映そうとカメラの角度を変えると、見覚えのある顔を捕えた。
「あら、咲魔くん――ちっ、非リア仲間だと思っていたのに」

 咲魔は蒔絵と一緒にボートに乗っていた。
「け、結構、揺れるんだね……」
 プールの流れは無秩序で大胆、そこがまた楽しい。
「ちょっとした川下り気分だ」
 などと言っていると、ボートの中心がグラッと傾いた。
「わっ!」
 ふにっと咲魔の顔に柔らかな感触。
 白ビキニに包まれた柔らかな半円球が、頬に押し当てられていた。
「ぁ、聡一さん……」
「わっ、すまない」
 慌てて、咲魔が飛びのく。
 その反動で、ボートの重心が大きく崩れた。
「きゃ!」
 ひっくり返るボート。
 二人はプールの中に投げ出された。
「重ね重ね、すまない、大丈夫か?」
 大丈夫ではなかった。
 あるべきところから蒔絵の水着が消失していた。
「あたしの水着いいい!」
「うわあっ!?ま、蒔絵さん」
 蒔絵は、慌てて胸元を隠す。
 腕の圧力でひしゃげた柔らかな肉塊から、慌てて目を逸らす咲魔。
 その眼鏡が流れゆく白ビキニの姿を捕えた。
「あった! 僕が取ってくるから待ってて!」
 透過で水流を無視して追いかける。
 見事、白ビキニをキャッチして、蒔絵の元に持ち帰った。
「ありがとうございます」
 急いでそれを付ける蒔絵。
 だが、どう見ても乳が半分以上、はみ出ている。
 かなり、布面積が広い水着だったはずなのだが?
「ええ!? なんで!?」
「まさか、胸の方が大きくなったのでは!?」

 一方、楓も同じ流れるプールにいた。
「全力で泳ぐのだー! 流れに負けないのだー☆」
 元気っ娘らしくプールの流れに逆らって泳ごうとしていた。
「流れるプールでは必ず見る光景なのだわね、がんばれー」
 幼い楓を微笑ましげに撮影している椿。
 裏切り者のリア充を撮影しているよりは、幼い楓を撮影して母親気分に浸った方が良いと判断したらしい。
「喉が渇いたのだ〜、ジュースを買うのだ〜」
 プールからあがった楓、なんとお尻丸出しである。
 日焼けした小ぶりなお尻を、それと気づかないまま晒している。
 背中しか見えないのでわからないが、ブラも残っているのか怪しい。
「大変、流れで水着がとれちゃったのだわ!」

 そのまま、楓はジュース売場に行ってしまった。
「あ、おにーさん、冷たいジュースくださいなのだ♪」
「おお、チミっ子、何がいい……って!?」
 ジュースを売っていたのは赭々。
 酒屋【梵天】臨時支店を勝手に開いたところだったのだが、客第一号は素っ裸幼女である。
「水着、水着はどうした!?」
「……ふにゃ? なくなっちゃったのだ? いいのだ、ジュースを飲んだらまた借りてくるのだ」
「何呑気な事言ってんだ? 着ろ! 隠せ!」
 赭々は慌てているが、本人はどこ吹く風でジュースを選んでいる。
 その時、楓の肩を叩いたものがいた。
「お前のか?」
 静花だ。
「ありがとー! あたしの水着なのだー!」
 静花が水底に沈んでいる白ビキニに気付き、拾ってくれていた。
 カメラで撮影していた椿は、ほっと胸を撫で下ろす。
「さすがは静花ちゃんなのだわ――って!?」
 なんと水着を届けた静花もブラがない!
「お前も隠せ! 何でうちの客は皆、裸なんだ!?」
「髪で隠れているから問題ない」
「あるだろ!」
 赭々だけが慌てている中、楓が首を傾げた。
「あたしのブラが大きくなっているのだー!」
 楓の付けた白ビキニは、サイズが合っていない。
 Fカップほどもある、大人用のそれだった。
 実は蒔絵のものと、楓のものが、白ビキニ同士で入れ替わっているのだ。
 小さすぎるビキニを無理やり付けている巨乳美女と、大きすぎるビキニをだらしなくつけている貧乳幼女。
 傍目には、嬉し過ぎる光景。
 ラキスケランドは、絶好調だった!


 カラーチェンジプールの上空。
「天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶ!フレッシュな飛沫がボクを呼ぶ! そう、ボク参上!」
色鮮やかなプールの上を、イリスがアクロバテックに飛び交っている。
 遊泳客が物珍しげにそれを見上げていた。
(ふふ、水着美少女たちの視線はボクに釘づけってねーっ)

イリスを見上げる客の中に咲魔と蒔絵もいた。
「あれは何をしているのかな?」
「準備運動だそうだよ」
「ずいぶん賑やかな子ね」
「さて、イリスさんが視線を惹きつけているうちに、練習しちゃおうか」
 実は蒔絵、泳ぎが苦手。
 その話をすると、咲魔が手伝ってくれる事になったのだ。
「まずはバタ脚からかな、僕が手を持っているからうつ伏せになって足を動かしてみて」
 腕を差し出す咲魔。 
 その胸板を蒔絵がチラチラと見ている。
「どうしたの?」
「……あ……いえ……なんでもないです」
 はにかむ蒔絵。
 本当は、咲魔の胸板が思ったより逞しい事に見惚れていた。
 椿が偏見で断定した、“咲魔非リア組裏切り疑惑”は現実のものになりかけていた。

「ふふっ、青春って感じだな」
 一千風は二人の姿をプールサイドから、微笑ましげに眺めていた。
「私は、いつになるやら――まあいい、ひと泳ぎするか」
 プールは今、濃いラベンダー色をしている。
 一千風がしなやかな脚先を水面に浸すと、水面がふうっと澄んだ桃色に変化した。
「わあ、綺麗なものね」
 見惚れていると胸元に入れていた携帯がちゃぽっと、プールの中に落ちてしまった。
「あ、まあいい防水だし」
 クリアピンクの液体の中で、携帯はしっかり作動している。 
 拾おうと、プールに潜ったそのとたん、

「どーん! メテオ的なー!」
 イリスが、上空からプールのど真ん中に落っこちてきた。
 大きな波しぶきが起こり、辺りにいた人々が驚いて後退していく。

「大丈夫? 水を飲んだかい?」
「けほっ、少し」
 波しぶきの衝撃でむせる蒔絵、
「色が変わる薬品を使っているらしいが、飲んでも平気なんだろうな」
 クリアピンクの水をまじまじと見つめた咲魔の目に、あらぬものが見えた。
 さきほど楓と交換して元に戻ったはずの、Fカップ用白ビキニ。
 それが――心なしか透けて見える。
(まさか――いやまさか)
 咲魔の、そして周りの遊泳客の視線に気づいた蒔絵、声にならない悲鳴をあげる。
「〜〜〜!?」
 ハッと我に返った咲魔、
「蒔絵さん、こっちへ」
 呪術忍法“木の葉隠れ”で砂嵐を起こし、蒔絵をプールサイドにあげる。
「さあ、これでもう大丈夫」
「で、でも」
 プールからあがったところで、透けている水着は戻らない。
 むしろ、余計に衆目に晒すハメになってしまった。
『なんだあれ、女の子に凄い格好させているぞ』
『AVの撮影かな』
『男の方も透けているなり┌(┌ ^o^)┐』
 拡大する騒ぎの中、二人は動けなくなった。

「む、美少女たちの視線が他方へ、これは負けらんねー!」
 何が起きているかわかっていないイリス。
 さらに目立とうとする。
「ボクが、水中でも華麗に舞えるということをアピールしてくれる!」
 水中で翼を広げ、水中からジャンプ!
 イルカショーの如く、水面を飛び跳ね始めるイリス。
 咲魔と蒔絵に気を取られていた人々の目が、イリスに移る。
 熱い視線に満足げなイリス。
(ふふふ、どーだ! イリスちゃんマジ渚のマーメイ!)
 ドヤ顔しているが、イリスが注目されているのは、実は水着がスケスケなせい!
 若すぎ、そして平坦すぎる肢体が、半透明になった水着の下に晒されていた。
『うひょー! エロリっ子だぁ!』
『児ポ法強化待ったなし』
『カメラ、カメラ持ってこい!』
 水着美少女の注目を集めるはずが、なぜかロリオタばかりが寄ってくる。
 荒い息を吐きながら見つめてくる男たちに、ようやく事態に気付くイリス。
「ひゃぁぁぁあああああああーーー!?」
 翼で体を隠し、プールの中に潜った
 顔どころか、全身恥ずかしさで赤熱化。
 プールの冷たさもそれを冷ましてはくれなかった。
 水面に顔を半分だけ、出してぶくぶくする。
(う〜、お姉ちゃん助けてー!)

「ない……また誰かに蹴り飛ばされたのか」
 一千風は、潜水して携帯を探し続けていた。
 なにせ水の色が度々変わるプールである。
 人も多い。
 色が薄い時に携帯らしきものを見つけても、近づくまでに色が濃くなり、当該地点に着いた頃には別の場所に携帯が移動している。
 この繰り返しだ。
(面倒な事になったな)
 困惑していると、一千風の周りに人が増え始めた。
 一千風と同じく水に潜って、そわそわしている。
(なんだ、一緒に探してくれているのか? 現代社会も捨てたものじゃない)
 一千風が心の中で感謝していると、額が平板な何かにぶつかった。
「ごめん」
 見ればぶつかったのは、静花の胸だった。
「これ、落ちてた」
 静花が、一千風の落とした携帯を渡してくる。
「ありが……って、おい!」
 礼の言葉は、ツッコミに完全変形した。
 静花のビキニはスケスケだったのだ。
 いくらひんそーとはいえ、若い肢体が水着に透けて見えかけている。
「何て水着を着ているんだ!」
 一千風が顔を赤らめると、逆にツッコミ返された。
「お前もな」
 己の姿に気付き、声なき叫びをあげる一千風。
 周りにいた男たちが、蜘蛛の子散らして逃げて行く。
 一千風のモノキニビキニも、静花同様にスケスケだったのだ。

「なんなんですか、この水着は!」
 管理事務所に突撃する撃退士たち。
「水に濡れると透けるとか、おかしいだろ」 
 訴えると、管理人がほへっとした顔を返してきた。
「透ける? どこがです?」
 先程までスケスケだった水着は、元通りの色に戻っていた。
「そんなバカな、ついさっきまで」
「困るんだよね、クレーマーって奴? どこの学生さん? 久遠ヶ原学園? あそこは変な人多いねー」
 やる気なさげに、しっしと追い払ってくる管理人。
 このプールの水はアウル素養者が身に着けた水着にしか作用しない上、時間が経つと、元に戻るのである。
 そんな事は知らない撃退士たちは、狐につままれた気分でその場に立ち尽くしていた


「あとであの管理人にはイリスちゃん制裁キックだっぜ!」
 とりあえず別の水着に着替えた面々。
 次なる目玉プール、ウォータースライダーに向かう。

 ウォータースライダーにはすでに、映姫と桜花がいた。
「えへっ、えーき、抱っこしてあげるから二人で滑ろうかー」
「桜花、スク水の穴に手入れるのやめてー!」
 小さな映姫を、ナイスバディな桜花が後ろから抱っこする形でスライダーを滑ろうとしている。
 シャワーを搭乗口手前で浴びる。
「ん? 桜花、今変なとこ触った?」
「触ってるよ〜、えへへ〜」
 映姫としては、水着を何かが鋭く掠めた気がして尋ねたのだが、今の桜花には会話が通じそうになかった。

 違和感の正体に気付いた時には、もう手遅れだった。
「水着が裂けてる!? なんで!? いやぁ〜〜〜!!」
 加速するごとに水着がビリビリ破れていく。
「桜花! いくらなんでも!」
 桜花が破いたのかと抗議しかけたが、
「って、そっちも!」
 桜花のエメラルド色のハイレグ競泳もビリビリだった。
 入口のシャワーが、二人の水着に切れ込みを入れていたのだ。
「映姫ったらぁ、だいた〜ん」
「ちがっ!」
「ちっぱいが恥ずかしいのかな〜? 私が隠してあげるよ〜」
 掌で映姫の胸を隠す桜花。
「こんなところで揉むな〜」
 桜花の鼻血がウォータースライダーを赤く染めあげる。

 そんな事態には気付かず、他の撃退士たちは恥辱への階段を昇り始めていた。
「待て、今、日焼け止めクリーム塗り直そうと思っていたんだ」
「ダメなのだ! 遠石おねーさんもあたしたちと一緒に滑るのだー☆」
「身長135センチ以下の方は父兄同伴の事ってなってんだよねー」
 一千風は、楓とイリスのロリコンビに手を轢かれ、ウォータースライダーを滑り始めた。
(そんなに速度も出てないな――って!?)
 後は映姫たちと同じ現象。
 黒のモノキニビキニが、滑る勢いで脱げ始めていく
「なにこれ〜!」
 脱げていく水着をどうにか直そうと、両脚を広げその場に突っ張る一千風。
 だがすぐ上から楓が迫ってきていた。

「これ面白いのだ♪……って、遠石おねーさん、なんでそこで止まって……あ、ふにゃー!?」
 一千風の背中から、楓が激突、
「や、足、ずらして……」
 ほとんど裸になった一千風のお尻の下に、楓の足が入りこんでいる。
「はうっ……」
 強すぎる刺激を一千風が堪えていると、楓の後ろから登場、イリスちゃん!
「ひゃっほう♪……じゃねえ! なんで水着がバラバラに切り刻まれてんだよー!?」
 前二人も裸なのを見てパニック状態。
 楓の背中に激突。
 一千風が足を突っ張って落ちまいとしているので、半裸の美少女三人が折り重なる姿勢になった
「や……そこで脚、動かさないで……力が抜ける……見えちゃう」
「一千風お姉ちゃんがそこにいると滑れないのだー」
「ボクの純情派イメージがぁ!」
 ラキスケランドは、容赦しない!
 イリスの後から、赭々が滑りおりてきた!

「なんだ? 俺の水着がいきなり消えたぞ」
 無し膝丈の一体型スイムスーツなどという、ハイカラなものをガチャで当てた赭々。
 昭和ヒーローの変身シーンのように、滑り台の途中でスーツが弾けて消えてしまった。
 しかし、代わりに戦闘用スーツが出現したりはしない。
 素っ裸である。
 御年八十二歳、激動の昭和を生きぬいた男、こんな事では動じない!
「こんな時の天狗の面よ!」
 ヒヒイロカネから天狗の面を出し、最も隠すべき場所に装着。
「かはは、備えあれば憂いなし!」
 素っ裸のまま余裕で滑っていると、足裏が甘い程に柔かい気配を捕えた。
「……人の顔面を踏むなー!?」
 何か羽根の塊のようなものが、スライダーの途中に詰まっていた。
 中心辺りに、何かガラス玉のようなものが輝いている。
「なんだこれ?」
 指で突いてみると、ゼリーのようにぷにぷにしていた。
「ひやぁぁあぁ……宝石に触れるなー!」
 羽根の塊が身もだえしだす。
 こそばゆいらしい。
「この声、チミっこか?」
「誰がチミっこかーーっ!」
 羽根の塊の正体はイリス。
 裸を隠すため陰陽の翼で体を覆ったはいいものの、胸の中央にある宝石(ハーフ天魔化した時に出現した謎器官)が隠し切れなかったらしい。
「ってつまり、胸元に触れてるってことじゃないかバカー!? さわるなー! 乙女の肌に触るなー!」
 イリスがじたばたすると、その下にいる楓や一千風までもがバランスを崩す。
「ちょっと暴れないで! 今、結び直しているんだから!」
 一千風は足で突っ張っている間に、脱げかけた水着の紐を結び直そうとしていた。
 そうはさせじと、ラキスケランド
 赭々の上から、さらに静花を送り込んでくる!
「人の多い所で何をやっているのか」
 赭々がイリスのデリケートジュエルをツンツンしているのが、イチャイチャに見えたらしい。
「惚気は絶対許にさない」
 赭々の天狗めがけて、制裁の掌底!
「ひぎゃああー!」
 天狗の鼻がぽっきり折れる。
 男八十二歳悶絶!
 衝撃でバランスが崩れ、一千風を先頭に五人が纏めて滑り落ちる。
 くんずほぐれつしながら、プールに落ちた五人。
 一千風が胸にしまっていた日焼け止めクリームの中身が吹き出し、裸の上に白いクリーム塗れという、アレ過ぎる姿になってしまった。
「うう、こんな格好恥ずかしすぎる」
「ボクの純情イメージがぁ」
「あれ? みんな裸んぼなのだー?」
「天狗がー! 俺の天狗がー!」
「惚気死すべし、慈悲はない」


「一体、何度着替させられるのか……」
 また新しい水着に着替えた撃退士たち。
 管理事務所まで、切り刻まれた水着を局所に張り付けてどうにか辿り着いた。
 他の客には、極度の変態だとしか思われていまい。
「しかも、褌しか出ねえぞ、嫌がらせか?」
 赭々がガチャコンガチャコン引いても、カプセルの中身はどれもただの褌。
 久遠ヶ原の学生が水着をどんどんダメにするので、管理人が中身を入れかえたらしい。
「次のプールもおかしかったら、調査の必要があるな。 さすがにこれ以上、蒔絵さんを破廉恥な目に遭わせるわけにはいかん」
「聡一さん……」
 咲魔にポッとなる蒔絵。
 だが、咲魔も褌である。

 撃退士たちが向かったのは、この施設の目玉とも言えるバンジープールだった。
「思ったより高いな、ハズレ紐を引いたら水中に真っ逆さまか」
 褌姿の赭々が、最初に挑戦。
 赤と青、いずれかの紐を選んで、バンジーする事になる。
 赤い紐を脚に巻く赭々。
「見せてやるぜ、昭和育ちのクソ度胸! あ、椿、ばっちり撮っておいてくれよ、祖父の雄姿を孫に見せるからな」
 飛び込み台の上で撮影係をしている椿に注文する。
「もう死亡フラグビンビンなのだわ」
「いくぜ! なむさん!」
 合掌しながら跳び下りる赭々。
 体が真っ逆さまになり、水面が眼前に迫る!
 が、紐は切れることなく赭々の体を支えた。
「ふぅ、助かったぜ、スリル満点だな」
 宙吊りのまま、腕で汗を拭く赭々。
 その時、突風が吹き始めた。
 風は、赭々が腰に巻いた越中ふんどしを吹き飛ばしてしまう。
「きゃ!」
 下で見ていた蒔絵が目を伏せたが、
「かははっ、安心しな、こんな事もあろうかと重ね着しておいたんだぜ」
 赭々の股には鯉のぼりの如く、色とりどりの褌が靡いていた。
 また突風! 容赦なく吹き続ける突風。
 重ね着した褌を、どんどん飛ばしていってしまう。
 最後の一枚に至るまで!
「かははっ、こういう時のための天狗だ」
 また天狗の面を装着。
 股間を隠す、だが。
「しまった! 肝心の鼻が!」
 天狗の鼻は、すでに静花に折られていた。
 つまり、鼻の部分に収まるはずだったそれは……。
「卑猥なものを見せるな」
 飛び出してきたのは緑の弾丸!
 静花が、プールサイドから飛び掌底を放った!
「うごっ!」
 赭々は、空の彼方に送り去られた。

「私は髪色に合せて赤にするか」
 一千風も赤を選んでバンジーチャレンジ。
 ちなみに、赤と青、どちらがアタリかはその時によって変わる。
「雷打ミサイルキックだぁー!」
 プロレスノリで、飛び込み台から飛び降りた。
 数瞬後、水面に瞬間生まれる、水の王冠。
 一千風はプールに落ちてしまった。

(むう、ハズレか、少し悔しいがまあ面白かったな)
 深いプールの底から水面にあがろうとする一千風。
 その時、水着の隙間から、お尻に入り込むぬるりとした感覚。
「ひ!?」
 気付いた時には、すでに遅し、そいつらはお尻に、胸の谷間に、ボトムスの隙間にと入り込んでいた。
「なんだこれ?」
 長くてぬるぬるしたものが、敏感な部分に絡みついてくる。
 鰻だ。
「いやぁ……」
 不快感に身を捩じらせる一千風。
 たまらなくなって、鰻を掴みとり引きはがそうとするが、鰻は掴みにくいものの代名詞。 
 一千風の掌が掴めたのは、自らの水着だった。
 不快感のあまり、水着を引きはがしてしまう一千風。 
 必死にプールサイドに上がった時、その身に纏っていたのは鰻、ひたすらに鰻だった。
 長身の美少女が鰻だけを身に纏っているという、非現実的なほどに淫靡な事態が出現していた。
「これとって〜〜!」
 クールな一千風が、パニックで幼女のようになっている。
「え、いやしかし……?」
 要求された咲魔もどうしていいのかわからない。
 一千風は、鰻を体に巻きつけたま、プールサイドを転がり悶え続けた。

 そんな騒動も気にしない、天然元気っ娘・楓。
「面白そうなのだ♪ あたしもやるのだ♪」
 無心が幸運を呼ぶのか、結果は、アタリ。
 水面直前で、青い紐が小さな体を支えた。
 だが、この瞬間、白い水着がするりと肩を抜けた!
 ウォータースライダーの後、ガチャで当てた白ワンピがだぶだぶだったのだ!
 普通なら取り換えるところだが、アホの娘はサイズなど気にしない!
「この水着で鰻さんを捕るのだー!」
 楓は水面に見える鰻を捕りたいらしいらしく、逆さ吊りの姿勢で脱げた水着を網代わりにバサバサやっている
 ロリコンの鰻がいたら、さぞ大漁だろう。

「面白そ〜☆……だけど下に何かいるような……まぁいいか。映姫、いっきまーす!!」
 最後の挑戦者は映姫。
この後に及んで事態の異常さに気付いていないのは、スク水に開いている穴に手を突っ込みたくて仕方のない桜花に、追っかけまわされていたからである。
「えーきー! がんばってー!」
 本日は常時鼻血タイムの桜花が、プールサイドから手を振ってくる。
「鼻血か……せっかくだから私は、この赤い紐を選ぶぜ! れっつばんじー!」
 跳び下りる映姫。
 紐が伸びきった瞬間、ぶちっと音がした
「え? 嘘ーー!」
 どぼんと落下。
 そしてお約束の展開。
「やー! なにこれ、何で鰻!?」
 鰻の数は凄まじく、どんどん映姫のスク水の中に入り込んでいく。
「や、やだ……ヌメヌメしてる、中に入ってきてる!」
 水中で身を捩じらせる映姫。
 このスク水、謎の穴やら、水抜き穴やらあるので、あちこちからどんどん入り込んでくる。
「ふぁぁん……桜花、助けてぇぇ!」
 水面から顔をあげ、かすれた声で叫ぶ。
「えーき!」
 鼻血を拭き払う桜花。 本日、初めてシリアス顔になる。
 エメラルド色のハイレグ水着に包まれた体を半月状にしならせて、プールサイドからダイブ!
 映姫を、お姫様抱っこでプールサイドに救いあげた。
「桜花! まるで王子様だよ」
 目を潤ませる映姫。
 だが、見つめた顔は鼻血顔に戻っていた。
「えへ〜、今、とってあげるからね〜」
「ひやぁぁん、やっぱりこうなる〜!」
 映姫の水着の下でうねる鰻を、一匹ずつじっくりじわじわととっていく桜花。
「うひゃ〜、この鰻こんな所まで入りこんでる〜、絶対食べなきゃ〜」
「もうやだ〜!」
 ラキスケとか関係なく、この人は変態なのだった。


「乙女の純情200%イリスちゃん制裁キックーー!」
 管理事務所のドアを、飛び蹴りでぶち破るイリス。
「また、貴方たちですか、なにするんですか!?」
 管理人は入ってきた撃退士たちに憤慨する。
「何するんですかじゃない! 俺の天狗をどうしてくれる!」
 撃退士たちは、晒した痴態の数々に抗議しに来たのだ。
「そんなの知りませんよ、そもそも貴方たち、水着を破きすぎでしょ? 学園に連絡して損害賠償をしてもらいますからね!」
 抗議に帰ってきたのは、さらなる抗議。 
 破廉恥な格好でプールを歩きながら撮影までしていた一団がいる、という報告が一般客からもあり、撃退士たちは痴漢行為を働いたものとして学園に報告されてしまった。

「ああ、そういう依頼だったんですか、すみません」
 ようやく自体を把握する管理人、
 どうやら本社とプール管理人と学園の間で連絡が上手くいっていなかったらしい。
「お詫びに、こちらを」
 管理人が撃退士たちに渡してきたのは、ラキスケランドの一年間フリーパスだった。
「これを下さるという事は、今日洗い出された問題個所を改修していただけるという事でしょうか?」
 蒔絵が尋ねると、管理人はまさかとばかりに笑った。
「直しませんよ、撃退士の方にしか被害はないですし」
 調査の結果、この施設のラキスケ現象はアウル素養者限定である事が判明した。
「むしろ客寄せの話題になってますからね、ほら」
 管理人が見せたスマホには“ウォータドラゴンランドにラキスケ集団出現!”というSNSの記事と、撃退士たちのあられもない写真の数々が載っていた。
「二度とくるかー! 消せー!」 
 一千風たちは激怒しているが、その一方で、
「えへ〜、えーき、また来ようねー」
「ふむ、ここに住む事も検討せねば」
 変態カップルは大喜びなのだった。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 絶望を踏み越えしもの・遠石 一千風(jb3845)
 おじい……えっ?・赭々 燈戴(jc0703)
 食べ物は大切に!・天願寺 蒔絵(jc1646)
重体: −
面白かった!:18人

パンツ売りの少女・
焔・楓(ja7214)

中等部1年2組 女 ルインズブレイド
肉欲の虜・
桜花(jb0392)

大学部2年129組 女 インフィルトレイター
ハイテンション小動物・
イリス・レイバルド(jb0442)

大学部2年104組 女 ディバインナイト
絶望を踏み越えしもの・
遠石 一千風(jb3845)

大学部2年2組 女 阿修羅
久遠ヶ原のお洒落白鈴蘭・
東風谷映姫(jb4067)

大学部1年5組 女 陰陽師
遠野先生FC名誉会員・
何 静花(jb4794)

大学部2年314組 女 阿修羅
そして時は動き出す・
咲魔 聡一(jb9491)

大学部2年4組 男 アカシックレコーダー:タイプB
おじい……えっ?・
赭々 燈戴(jc0703)

大学部2年3組 男 インフィルトレイター
食べ物は大切に!・
天願寺 蒔絵(jc1646)

大学部2年142組 女 アーティスト