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マスター:スタジオI
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:7人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2015/05/14


みんなの思い出



オープニング


 久遠ヶ原にある某斡旋所。
 今日は、ここに珍客が来ていた。
「四ノ宮さん、お久しぶりなんな」
「あら、誰のお子さんだろうと思ったらラゴラ先生なのだわ、お久しぶり」
 一見、幼稚園児の男の子に見えるこの少年は漫画家のラゴラ先生。
 はぐれ天魔であるが児童漫画家であり、常に児童の目線で漫画を描くためにと、五歳で加齢を止めてしまった変わり者である。
 しかしそれなりに売れっ子であり、半年ほど前、漫画の主人公に使わせる必殺技のアイディアを得るため“リスク付き必殺技武闘会”という大会を開いた事もある。
 その時、利用した斡旋所が四ノ宮 椿(jz0294)の勤めるこの斡旋所だったわけだ。
「今日も新必殺技のアイディア募集なのだわ?」
 椿が尋ねると、ラゴラは寂しそうに首を横に振った。
「その必要はないんな……実は僕が連載していた“ボロボロコミック”が廃刊になってしまうんな」
「あらら、あんまり売れてなかったもんね、あの雑誌」
「そこはぼかして欲しかったんな! それで僕の漫画『白龍剣士・マモル』も連載終了せざるをえないんな」
「あら〜、載せてた雑誌がなくなる以上、仕方ないのだわね」
「でも『白龍剣士・マモル』は例の武闘会以降人気アンケで一位だったくらいだから、雑誌を変えたりして復活出来る見込みはあると思うんな。 僕も是非、マモルを描き続けたいんな」
「なるほど、雑誌を変えつつも長く連載している漫画って結構あるものね」
「ただ、ボロボロコミックの連載的には来月号で一度きっかり終わらせなきゃいけないんな。 それで終わらせ方に悩んでいるんな」
「定番の“俺たちの戦いはこれからだ!”じゃダメなのだわ?」
 首を横に振るラゴラ。
「他の連載作家さんたちが皆、それに走るらしいんな。 僕はせっかくだからインパクトのある終わり方をしたいんな」
「インパクト?」
 五歳児に見えるラゴラの目が、暗殺者のようにギラリと輝いた。
「主人公のマモルを殺すんな」
「ええ!? さっきマモルを描きつづけたいって言っていたのだわ?」
「実際には殺さないんな。 ただもう“いくらマモルでもこれは死んだだろ”ってレベルの大ピンチに遭ったところで終わらせようと思うんな、そこで終わらせればチビッ子読者が“マモル死んだの? 本当に死んだの?”って出版社に問い合わせたり、ネットで騒いだりするから復活出来る見込みが増すと思うんな」
「炎上商法の亜種なのだわね、幼い顔してあざといのだわ」
 半分呆れ、半分感心している椿
「というわけで、マモルをどんなピンチに遭わせるかのアイディアが欲しいんな。 マモルの強さはリアリティを出すため撃退士をモデルに描いてあるから、撃退士の皆に“今までに遭った最大のピンチ”と“そこからどうやって生還したか”を教えて欲しいんな、フィクション、ノンフィクションは問わないんだな」
 というわけでキミたちが遭った最大のピンチと、そこからの脱出方法を教えて欲しい。
 その中からラゴラ先生が選んだエピソードが、ボロボロコミック最終号の巻頭カラーを飾ることになる!


リプレイ本文


 斡旋所の相談室に一人ずつ呼んで危機話を聞く事にした、ラゴラ先生。
 最初に来たのは、乳だった。
「……私はですねぇ、実は特異体質なのですぅ……(ふるふる)……」
「どこが特異か、説明されなくてもわかってしまうんな」
 震えるたびに、部屋の大気を震動させる爆乳。
 月乃宮 恋音(jb1221)のどこが特異なのかは一目瞭然である。
「……特異体質の研究をある研究者に行ってもらっているのですが、実験用に体重を増やす薬をいただいた事があったのですぅ……」
「それは確かに危機なんな、体重増は女の子にとっては死活問題というんな」
 うんうんと頷くラゴラ。
 女の子キャラが出てくる漫画なら、体重ネタは定番である。
「……はい、死活問題でしたぁ……なにせ胸が三百メートルにまで成長したのですぅ……」
「メートル? センチはなく?」
 もはや人間の肉体ではありえないサイズである。
「……船のドックのような場所で実験を行ったのですが、胸が大きくなりすぎて、圧死しかけたのですよぉ……」
「え、え、え〜? どうやって助かったんな?」
 光の巨人ではないのだから、普通に考えれば都合よく元には戻れない。
「研究者の方がアウル薬を解除する薬を持っていたのですぅ……副作用で、当時百二十六センチしかなかった胸が、ご覧の通りになってしまいましたがぁ」
「百二十六センチしかなかったって言われても――」
 ラゴラとしては困惑するしかない。
「とりあえず僕の漫画に採りこむにも、マモルにそれをやらせるのは無理があるんだな。
新キャラとして月乃宮さんみたいな乳オチ担当を出した方がいい気がするんだな。 困ったときは乳で落とす! これは楽なんだな!」
「……乳オチ担当……(ふるふる)……」
 いきなり、漫画家としてダメな方向に言っているラゴラ。
 やはり乳は男を堕落させる魔性の物体なのだった。


 次に相談室に訪れたのは、蒼肌の眼鏡っ娘だった。
「最大の危機は今から少しばかり前、ここに来る直前のことだ」
 ポーシャ=スライリィ(jb9772)は爵位持ちの悪魔と、人間の母との間に生まれたハーフ悪魔である。
「ここに来る前というと、悪魔の陣営に所属していた頃なんだな」
「そうだ、端的に言うと、鉄砲玉として撃退士VS冥魔の大規模な戦闘の真っ只中に一人で放り込まれた。 まあ、厄介払いだな。 爵位だけ高い半端悪魔など面倒事の種でしかない」
 しんみりした顔をするラゴラ。
「異端が疎んじられるのはどの世界でも同じなんだな。 僕のマモルも魔王を倒した以上、普通の人間から見たら魔王より恐ろしい存在なんだな。 命をかけて守ってきた王国から軍隊が派遣されて、包囲される展開はアリだと思うんだな」
 当時のポーシャにとって人間は恐ろしかったらしい。
 波状攻撃をかけてくる撃退士たち。
 当時は仲間だったディアボロたちの死体が積み上がっていく。
 ぶつけられる敵意、いかな攻撃にも屈しない覚悟、ポーシャが敵兵を倒す事により、他の兵士に生まれる哀しみ。
「壮観だったぞ。こう、ドドドドーのダダダダーのババババーで」
「表現が、適当かつ天才的なだな」
「流石に、少しだけ参った」
 眉をしかめ、眼鏡を外して眉間を押さえるポーシャ。
 女の子に泣かれるのに慣れていないラゴラは慌てた。
「で、でも今ここにいる以上、助かったんだな。 撃退士たちと和解出来たんだな」
「うむ、和解出来たぞ、脱いだからな」
「脱いだ?」
「古今東西、敵意がないことを示すには武装解除が一番だと、本で読んだことがあったからな。 武器も下着も捨てて投降、はぐれ悪魔になる意思を示した」 
「素っ裸?」
「そうだ、天岩戸を開くのにも脱衣は効果があったと、生家の所蔵本にもあったぞ。人の心は脱衣で開けるのだろう? 現に、ポーシャはここにいる」
 静かな自信を湛えるポーシャ。
 ラゴラが撃退士だとしても裸の美少女は撃ちにくい、もったいない。
「そういえば、その時出会った撃退士達は異様に焦っていたな、なぜだ?」
「恥ずかしかったんだと思うな」
「なるほどあれが“恥ずかしい”か!
 手をぽん、と叩いて納得顔になるポーシャ。
 どうやらなぜ自分が助かったのかいまだに理解出来ていないらしい。

● 
 ラゴラが描く漫画の主な読者層は、小学校低学年までの男子である。
 長田・E・勇太(jb9116)も年齢は違えど男子という事で、期待が出来た。
「あの時は死ぬかとオモッタネ」
「カタコトなんな、さっきから濃いキャラが多いんな」
 久遠ヶ原島の濃厚さにむせるラゴラだったが、話の内容はもっと濃かった。
「ミーのはアメリカにいた時、スナイパー試験を受けた時の危機ネ」
「スナイパーとかかっこいいんな!」
 長田はやれやれと首を横に振った。
「漫画トカだと、狙撃手ってやたら格好良く書いてあるけど、実際は酷い。 トイレに行けず、ジャングルの中ならば、身体中を虫が這い回る。だけど、一匹でも潰せばそこに誰か居た証拠。 だから、じっと耐える。全身をムカデが這い回り、蟻やゴキブリが背中で運動会ネ」
「うぁぁあ! 聞いているだけでも背中のかゆくなりそうな話なんだな」
「ミーの場合は五日かけて目標に接近し、行動を何日もかけて観察し、そして攻撃シテ、
同じ日数をかけて離脱スルのね。 軍隊のスナイパーは通常二人で行動、デモその時のバディは……どうやらババアの息のかかった奴だったみたいでネ」
 ババァというのは長田の育ての母で元軍人な女性の事である。
「まんまと、そいつの誘導に従ったミーはババアが個人的に雇ったラシイ傭兵共に追い回されることにナってな……結局、包囲されてしまったネ」
「あらら、それじゃあ試験は終了なんな?」
「イヤここからが本番ネ」
 首を横に振る長田。
「スナイパーライフルで1人の膝を打ち抜いて、他の仲間が救助に集まったところをヘッドショットして……」
 いかにして傭兵たちの包囲網から脱出したのか。
 血と硝煙の香りのする話が続いた。
「デ、あのババア倒れてるミーを見て、イイ勉強になったろう? Jrってニヤリと笑いやがったンダ! ホント、あの時の顔は今でもワスレナイネ……」
「それだけやって長田くんはスナイパー脱落したんな? なんか救えない話なんな」
 溜息をつくラゴラ。
 スナイパーの世界の話は、漫画的にもなかなか面白そうではある。
 しかし、描けたら描けたで、五日間おしっこ我慢に挑戦するチビッ子とかが現れて、親御さんから苦情が来そうなので辞めておいた方が無難そうだった。


 続いて相談室に入ってきたのは、ラゴラの読者層に最も近そうな少年・如月 統真(ja7484)だった。
「僕の最大の危機、かぁ。やっぱり、エフィちゃんとのことかな」
「エフィちゃん?」
「僕と同居している女の子なんだけど――」
 赤らめた頬を指で掻く如月。
「くふふ、好きな女の子と同居しているとか羨ましいんだな」
「そんな事ないよ、あの娘、公衆の面前で“誤解”を生むようなことばっかり言うんだもの」
「誤解?」
「危うく社会的に抹殺されるところだったんだよ」
 話しかけた時、ドアから誤解の源が入ってきた。
「統真ー♪見つけたのー♪……何してたの?」
 銀髪ツインテの幼女、エフェルメルツ・メーベルナッハ(ja7941)である。
「エ、エフィちゃん!? あ、いや。此れはその!?」
「ドアの外でエフィの事言っている声が聞こえたの」
「漫画のネタ集め依頼なんな」
 割と落ち着いているラゴラ。
 この島に平穏な日常など望めないと割り切っている。
「わかったの! 恋愛漫画なの! ラブコメなの!」
「そうじゃないよ!」
 如月は必死だが、エフィはもう頭の中がピンク色になっている。
「エフィもお手伝いするの! 統真はね、エフィのコトいつも可愛がってくれるの。 ぎゅーって抱き締めて、頭とか体とか撫でてくれるの、気持ちいいの……♪」
 ロリきょぬーを、如月に押し付けながら身体をくねらせるエフィ。
「色んな処へ遊びに連れてってくれたり、エフィの知らないコトいっぱい教えてくれたり……統真といると、楽しいこといっぱいで……それに、気持ちいぃの……♪」
 抱きついたまま、うっとりと如月を見つめる。
「エフィちゃぁぁん!? またそんな、誤解を招くことを……!」
 如月も理性を総動員しているが、もう陥落寸前の様子。
「何をしてるんな! 漫画に使うから具体的に!」
 デジカメで二人の様子をパシャパシャ撮るラゴラ。
「それは、秘密なの……♪ エフィと統真の、二人だけの秘密なの♪」
 ね? と確認するかのように統真に視線を向けるエフィ。
「本当に誤解だよー……」
 涙目の如月。
 熱く蠢く少年の唇を、エフィの幼く軟かな唇が包み込んだ。
「うぐっ、なにするのエフィちゃん!?」
「えへへ、統真とエフィ、恋人同士みたいなの……って統真?」
 立ち上がり、エフィを御姫様抱っこする如月。
「違うんです。此れは違うんです。僕は無実なんだ!」
 お姫様抱っこしたまま逃げ出していく如月
「統真ったら、照れなくてもいいのに……♪」
 相談室を出ようとした如月の前に、立ちはだかったものがいた。
 コメカミに青筋を浮かべた椿である。
「ここはイチャつく場所じゃないのだわ! チビッ子同士のくせに生意気なのだわ!」
 二人を猫の子のように摘み上げ、窓の外へ放り投げる椿。
 空の彼方に二人の姿が消えた。
「あれのどこがピンチなのだわ! 好き合って同居しているなら見えない所でイチャつけばいいのだわ!」
 三十過ぎて何もない自分の方が、よほどピンチだと言いたげな椿。
 それをラゴラが宥める。
「あれはあれで、漫画の伝統的なピンチなんな」
 ところ構わずラキスケが起こる、節操のない女の子に人前で押し倒される
 とらぶるという種類のピンチらしい。


 続いてやってきたのは、アイドル撃退士の川澄文歌(jb7507)。
 脳が蕩けていたような先程の二人とは異なり、真剣な目で話し出す。
「騎士階級の悪魔さんと一人で対峙する機会があったんです」
「一人で!? そんな無茶な!」
 椿が声をあげる。
 騎士階級といえば、撃退士が数十人数百人単位で対峙するのが常の強敵である。
「周りには仲間や撃退庁の方々もいましたが、救助者の保護が最優先だった為に私だけ前に出て戦う事になったんです」
「状況的に仕方がなかったとはいえ、ちょっと怒りすら感じるのだわ」
 椿も馴染の後輩は可愛い。 状況はよくわからないものの文歌を危険に晒すような戦い方に憤りを感じているようだ。
「確かに全く手も足も出ない状況でした。 それなりに経験を積んで強くなった自負はありましたが、まるで通じなかったです。 実際、再起不能になりかけましたしね」
 椿が珍しく真剣な顔をして、文歌を諭した。
「私ね、文歌ちゃんはアイドルなんだから、戦場に出ずにスポットライトの下で歌って踊って、皆を応援すればいいと思うのだわ。 大事な人もいるのだし――」
 椿にしてみれば年若い後輩たちが傷ついた姿、二度と帰らぬ事態を想像するのすら心苦しいのだろう。
 奇抜な依頼しか斡旋しない理由が、そこにあった。
 文歌は静かに首を横に振った。
「私が戦うのはみんなの笑顔を見たいから、アイドルになった理由と同じなんです。 その時も、悪魔と悪魔の娘さんを笑顔にするために戦ったんです。 私は力に目覚めたからには、この力を皆の為に使うのが使命だと思っています」
「敵である悪魔すら笑顔にするため、か――確かにTV局で歌っていても出来ない事なのだわね」
 寂しそうに微笑む椿。
「僕も、皆を笑顔にするために漫画を描いているんな。 いつか戦いがなくなって、悪魔も天使も文歌ちゃんの歌と笑顔で笑顔になる日が来るといいんな」
 はぐれ悪魔ラゴラが頷く。
「そうですね、そういう世の中を作るために、私の今後の活躍にご期待くださいっ」
 笑顔で去っていく文歌。
 その背中を椿は見送る。
 これからもずっと、文歌の笑顔を見られる事を祈って。


 相談室に、金髪ツインテの幼女が勢いよく入ってきた。
「心を荒ぶ凶ツ風、旋風となりて打払う、鉄の暴風、イリス・レイバルド! そう、ボクが来たぜ!」
「出囃子が変わったのだわ」
 愕然とする椿。
「落語じゃないから! 出囃子言うなー!」
 ぴょんぴょん飛び跳ねて自己主張するイリス・レイバルド(jb0442)。
「飛び切り濃いキャラが出てきたんな」

 イリスはソファーに腰かけると短いあんよを組んで語り始めた。
「アレだね衝撃のラストには“え?”って感じであっけなくー、静かだけどズシンと来る展開っとかー?」
「アレとかズシンとか、さっぱりわからないんだな」
「具体的に? そだねー崖から落とす?」 
 ラゴラがサムズアップした。
「それなんな! マモルは魔王を倒したばかり! ここで崖から突き落とされて死ぬ展開はまさに“え?”という感じなんな!」
 崖から突き落とす人間は、古くからの仲間でいい、謎の人物でもいい。
 前者なら“なぜ?” 後者なら“何者?”で興味を繋ぐ事が出来る。
 美味い展開である。
「実体験だからねー、ボク落ちて死に掛けた事あるし」
「飛行ユニットのイリスちゃんが珍しいのだわ」
「アウルの目覚めがそこだっからねー、そうじゃなきゃ、現実は残酷であるコースだっよねー! 意識戻ったら病院でメッチャ家族に泣かれてました、ええ、お姉ちゃん泣いてるとこはじめて見ましたとも」
「その時の反動で飛行ユニット化したのだわ?」
「わっかんね、深層心理的には心配かけさせたくないから“飛びたがり”になったのかもね〜、マジで人の絆とか温もりが心の栄養源ですわー」
 話を終えると、斡旋所の窓からパタパタと飛び去って行くイリス。
 ラゴラは一心不乱に筆を走らせ続けた。
 最初は一番インパクトのある体験を元に描くつもりだったが、もったいないので全部採用する事にしたらしい。
 こうして出来上がった“白龍の剣士マモル”最終回がこちら!

 平和な世の中で喰っていくため、王国スナイパー試験を受けるマモル。
 だが試験自体が、マモルを疎んじた王による罠だった。
 王国兵士に包囲されたマモルは、集めてきた伝説の武具を脱ぎ捨て素っ裸になって油断を誘い脱出。
 だが逃げた先の崖で何者かに突き落とされる。
 
このシーンでボロボロコミックにおける連載は終了。
 そして、ここから連載再開予定分。

 崖の下には貧乳なヒロインが住んでいた。
 落下しながらもなお、みんなの笑顔を見たいと願い続けたマモルの祈りが通じ、ヒロインが巨乳化。
 素っ裸で巨乳の上に落下し一命を取り留めるものの、痴漢と誤解され社会的に死にかけるマモル。
だが、乳はさらに巨大化し、マモルを裏切った王国を圧潰させる。
心正しきマモルの名誉は守られるのだった。

「あれ? 連載再開一話目で終わってしまったんな」
 出来上がった原稿を見て首を傾げるラゴラ。
 “混ぜるな危険“の言葉通り、危険は混ぜたらいけないのだった。


依頼結果