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マスター:STANZA
シナリオ形態:ショート
難易度:易しい
参加人数:8人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2013/03/09


みんなの思い出



オープニング


『チョコ食べ放題・誰でも参加自由!』

 バレンタインから数日後。
 調理実習室のドアに、そんな紙が貼り出されていた。
「なーんかコレってさぁ……」
 その前に集まった人だかりから、溜息混じりの声が聞こえる。
「アレじゃね? チョコ貰いすぎた奴が食い切れなくてさぁ」
「そうそう、処分を手伝ってくれ的な?」
 彼等の推測は当たっていた。
 ドアの隙間からこっそり中を覗いてみると、調理台の上に綺麗にラッピングされた大小様々な箱や袋が山になっている。
 しかもその山は5つもあった。

 その山の向こうに見えるのは……

「これ全部、女の子から貰ったの?」
「まーな」
 小柄で童顔な少年の問いに、いかにもモテますといった風情のイケメンが答える。
「俺、毎年イラネーって言ってんのになー。甘いもん嫌いだし、女も嫌いだし」
「今の発言で、世の中の非モテ全員を敵に回したと思うな」
「モテるのは俺のせいじゃないつーの。つか、欲しい奴からは貰えないしな!」
「チョコ嫌いなんでしょ?」
「お前からのは特別なんだよ!」
 彼等の名は、ユキと京介。
 ついこの間、学園内でちょっとした騒動を引き起こしたバカップル……
「ちょっとそこ! 変なこと言わないでよ!」
 え、でもチューとかしたし。
「あれはただの挨拶! って言うか事故だから!」
 えー。
「喜んでたくせに」
 京介が鼻で笑った。
 そうだよね、喜んでたよね。
「喜んでないってば!」
「ユキ真っ赤だぞー? 可愛いなー」
 ――げしっ!
 ニタニタと笑う京介のスネを、ユキは思い切り蹴飛ばした。
「おまっ、最近凶暴……っ」
「見てろよ、そのうちムキムキのむっさいオッサンになってやるんだからっ!」
「い、いや、それはちょっと……」
「ちょっと何? そっか、京介の気持ちって結局その程度なんだ? ふーん?」
「そんなこと言ってねぇだろ!」
 ちょっと君達、その会話は痴話喧嘩にしか聞こえないんだが。
 結局のところ、デキてると思って良いわけかな?
「良いz」
「よくないっ!」

 ……まあ、そんな訳で。
「とにかく、僕は手伝わないからね。京介なんかこのチョコ全部ひとりで食べて、鼻血出してぶっ倒れれば良いんだ」
 あっかんべーをしながら、ユキは調理実習室から出て行く。
「あ、おい……チョコは? くれないのか?」
「やるわけないだろ!」
 ウソだけど。
 ほんとはちゃんと用意してあるけど。
 でも友チョコだからね、勘違いしないでよねっ!
 ……と、心の中で叫びつつ、ユキは何処かへ行ってしまった。
 残された京介はひとり深い溜息をつく。
「……ほんと、困るんだよなー、毎年毎年……」
 面と向かって渡されるならきっぱりと断るのだが。
 相手もそれがわかっているから、こっそりと置いて行くのだ。
 結局、そのまま放置するわけにも、捨てるわけにもいかず……
「だからさー、誰か食ってくれよー、人助けだと思ってさー」


 ……と、非モテの敵がそんな事を仰っていますが……
 どうしますか?



リプレイ本文

「話は聞かせてもらったっ!」
 バァンッ!
 調理実習室の扉を勢いよく開け放ち、若杉 英斗(ja4230)は名乗りを上げた。
「非モテ騎士友の会、惨状!」
 …ちがった、参上!
 あながち間違いでもない気はするが、とりあえず訂正。
「くくく…ほほう、これはこれは…」
 続くラグナ・グラウシード(ja3538)は抜き身の大剣を指で撫でながら、実に悪そうな歪んだ笑みを浮かべていた。
「はっはっは、今宵の私の大剣はよく斬れそうだなあぁ!」
 しかし、そんな鼻息荒い彼等の鼻腔をくすぐる極上のアロマ。
 見れば、褐色の薫り高き液体がサイフォンから滴り落ちている。
「うむ、この香り…実に良いのである」
 マクセル・オールウェル(jb2672)は、満足げに頷いた。
 挽きたての豆を使ったコーヒーはやはり、香りも違う。
「お主らも飲むならば人数分淹れるゆえ、遠慮なく言うのである」
「では、私も一杯貰おうか」
「俺も頂きます」
 心休まる香りに毒気を抜かれた様に、いそいそと席に着く非モテ騎士ズ。
「貪り食うにしても、チョコばかりでは味に飽きてしまうのである」
 うん、確かに。
 コーヒーとチョコが絶妙にブレンドされた香気が廊下にまで漂って行く。
 それに惹かれる様に、次々に人が集まって来た。

「おかしがたべほうだい、とききまして〜♪」
 キャロル=C=ライラニア(jb2601)が顔を覗かせる。
「チョコがたくさんもらえると聞いてきました」
 その後ろから窮屈そうに身を屈めて入って来た牛図(jb3275)は、調理台に山と積まれたチョコに目を輝かせた。
「綺麗で沢山で凄いですね」
「でも、どうしてこんなにチョコだらけなのでしょう〜?」
 キャロルが首を傾げる。
(そう、世の女子はっ! どうしてこう素直に! 堂々と! チョコ渡したり出来るのよ!)
 その山を見つめ、何やら煮えたぎっている女子一名。
「食べまくってやろーじゃないの」
 気合い充分な松永 聖(ja4988)は、まるで宿敵に対するが如くチョコを鷲掴みにした。
「端から順番に! 次々と! 恥ずかしげも無く、男に媚びる女の執念を…っ!! 妄念を…っ!!」
 あの、心の声がだだ漏れなんですが。
「あたしだって…あたしだって、チョコレート渡したい…っ! …なんて思ってなんか無いんだからねっ!!」
 いや、だから、だだ漏れ…って、聞いちゃいませんね。
 もくもくもく…ごっくん、ペロリ。
 次のチョコを襲撃しようとして――
 ずざざざざぁぁぁーッ!
 逆襲された模様。
 いや、ただチョコの山を崩しただけなんだけど…それが何故か自分の方に崩れてきたみたい、で。
 聖さん、チョコ雪崩で遭難しました。
 まぁ死にはしないから、ここは放置して。
「あらら? ごじぶんで、お食べになりませんの〜?」
 京介に話を聞いたキャロルが不思議そうに訊ねる。
「べつに、いそいで、食べるひつようがあるものでもなさそうですのに〜」
「時間かけりゃ食えるってもんじゃないんだよ、嫌いなんだから」
 仏頂面の京介が答えた。
「あらあら〜、こんなにおいしいですのに〜」
 早速チョコチップ入りのクッキーをモグモグしながら、キャロルは首を傾げる。
 バレンタインとは何なのかも、実はよくわかっていないのだが。
「ばれんたいんでーは好きな人や感謝した気持ちを伝える為の日、なんですよね」
「そうなんですの〜? げんきなおまつりですわね〜、くらいにしか思っておりませんでしたわ〜」
 でも、そんな想いの籠もったチョコを食べてしまって良いのだろうか。
「良いんだよ、処分に困ってんだから」
「こういうのを、うぃんうぃんのかんけいって言うんでしょうか?」
「何だそりゃ?」
 首を傾げた京介に、牛図が胸を張って答えた。
「京介さんはチョコを片付けられて幸せ、私達はチョコが沢山食べられて幸せ、という訳です」
「ああ、どっちもウマーな関係って事か」
 こくこくと頷き、牛図は嬉しそうにチョコを頬張る。
「いろんなチョコが、幸せです…」
 選り好みせずに片っ端から箱を開けて、コーヒーと共にもぐもぐ。
 コーヒーが飲めない者の為には、音羽 紫苑(ja0327)が紅茶などを用意していた。
「…これ、全て出した相手が判らない物なのか?」
 紫苑は慎重に選んで箱を開けている。
(こっそり置いていくというのは、怪しいな)
 何処かで変な物が色々出回っていると聞いた事がある。
 何かの念が籠もっていたり、媚薬だったり…そういったものは手作りでないと効果がない、とも聞いた。
 市販品で、かつ開封した形跡のないものなら大丈夫だろう。
「ひょっとして知らずに恥ずかしくて置いて行った人もいるかもしれないし」
 カード等で出した人物が特定出来るものは、京介に押し付けてみる。
 が。
「いいよ別に。興味ねーしチョコもいらねーし」
 見もしないで軽くあしらった京介の態度に、マクセルの眉がぴくりと動いた。
(理由はどうあれ、女子に貰ったものを食さぬは男の風上にも置けぬ)
 一つ説教してやりたい所だが…
(依頼の趣旨にはそぐわぬ故自重するのである)
 マクセル、大人だ。
 しかし、ここに自重できない人達がいた!
 と言うか、今の今まで和やかにチョコ談義などして盛り上がっていた訳なのだが。
 何故か漂って来たカレーの匂いに、彼等の非モテ回路が刺激されたのかもしれない。
「ば、バレンタインにもらったチョコレートを、いらぬ、だと…?!」
 許せぬ…!
 崇高な使命を思い出したラグナは、板チョコを包装紙ごと食いちぎりながら立ち上がった。
「貴様は一体何を考えている…」
 めらめらと燃え上がる、どす黒い炎。
「そうだ、ここはリア充うんぬん以前に、人としてどうかと指摘せざるを得ない!」
 英斗も続いて立ち上がり、人差し指を京介に向けて突き付けた。
「言っておくが、うらやましいわけではないッ! 勘違いするなよッ!」
「別にうらやましいわけではないぞっ!」
 大事な事だから、多重音声で言った!
「君に届けられたチョコは、そのひとつひとつに君への想いが込められているのだ。その想いを大切にしてやる心を、もっと君は持つべきだ」
 英斗が努めて落ち着いた口調で諭す様に…だがその目からは滂沱の血涙を流しながら言い募る。
「いいか、決してうらやましいから言っているわけではないぞっ!」
 大事な事だから、三回目!
「何だよ、羨ましいなら素直にそう…」
「馬鹿者がッ!」
 何故か血の味がするチョコを噛み砕きながら、ラグナが叫んだ。
「この依頼を受け、チョコを食べる理由、それはっ! 一つは、もちろん貴様を仕置きすること!」
 ばりばりもぐもぐごっくん。
「もう一つは…捨てるなどさせぬ、女性たちの気持ちが踏みにじられるのが許せぬのだ、私はッ!」
 ラグナの右手が光る! リア充殲滅砲!
「燃え尽きろッ! リア充ッ!!」
「うっそマジ!?」
 マジ。思いっきりマジ。
 血涙と嫉妬に曇った目では命中率はすこぶる低いが、でもマジ。
 そしてラグナはチョコを3つ食べる度にリア充爆破スキルのチャージが完了するのだ!
「ラグナさん、コイツの事はお任せします。俺は、報われないチョコを救ってきます!」
 こうなった彼は誰にも止められないと判断したのか、英斗はチョコの山に向き直った。

「というわけで、いただきまーす」
 それにしても、さっきから強烈に漂って来るこの匂いは…
「…ん。飲み物として。カレーを。大人買い。ツケて。貰ったので。支払い。よろしく」
 スパイシーな匂いの元は、最上 憐(jb1522)だった。
 京介にぴらりと領収書を見せながら、憐はチョコを吸い込んでいる。
 その食べっぷりは最早、食べるなどという生易しいものではなかった。
 周囲がどんなに騒がしくても、憐の吸引力は衰えを見せない。
「くたばれ、リア充ッ!」
 非モテの怨念漲る一撃から逃げ回りつつ、京介は叫んだ。
「ツケって何だよ!? つか俺リア充じゃねえからっ!」
「貴様の何処が非リアかッ!」
 もぐもぐごっくん。リア充滅殺剣!
「消し飛べ、リア充ッ!」
「だから違うって! 本命から貰ってねえし!」
 ばりばりごっくん。リア充獄殺剣!
「逃さんぞッ、リア充ッ!」
「…ん。義理とは。思えない。高級な。味なのが。結構。あったよ。モテモテだね」
「やはりリア充ではないかッ!」
「女にモテても嬉しくねぇ!」
(くっ…何故だ? 何故、捧げられた真心をいらないからと人に投げ捨てるこ奴がモテて、私のような誠実な男が…!)
 がっくりと膝をつき、血涙を流しながら、それでもチョコを貪り食うラグナはまさに修羅。
 もはや味などわからない。
 あまりの虚しさと己の身の哀れさに涙が止まらない、そんな二十歳の春だった。
「ラグナさん…この仇は俺がっ!」
 力尽きたラグナにそっと毛布をかけて、英斗はチョコ食いバトルに戻る。
 しかし敵は強者揃い。これはもう、奥の手を使うしかない!
「ふっふっふっ…。みんななかなかやりますね。では俺も、本気でやらせてもらいましょう」
 ガバッ!
「とーぅ! キャストオフ!!」
 おもむろに脱ぎ捨てられるGジャン!
「このGジャンは、俺の非モテ力を封印していたのです。Gジャンを脱いだ俺は、本来の非モテパワー・マックス状態ですっ!!(どやぁっ!」
 何処からともなくゴゴゴゴ… という効果音が聞こえて来る、気がする。
 ついでにTシャツも脱ぎ捨て、上半身裸に!
「きらきら☆非モテ道奥義、チョコ喰い3倍速!」
 ばくばくばくっ!
 しかしそれでも、憐のハイパーターボチャージ吸引には敵わなかった!
「…ん。決して。チョコ食べ放題を。口実に。カレーを。飲みに。来た。訳では。無い」
 ずごー。
「…ん。カレーは。飲み物。飲む物。飲料」
 ずごごー。
 因みにこれは、カレーを飲む音。
 その様子を興味津々な様子で見守りつつ、麦チョコをぽりぽりしていたキャロルの手がふと止まる。
 山の下から現れた、見るからに怪しい物体。
(どくいり、というかしげきぶつ、というか…うらまれるよーなものありません、わよね?)
 もしかして、これは同性からのやっかみチョコ?
「…ん。誰が。くれたか。分からない。モノは。女子ではなく。男子が。出した可能性も。あるんだよね」
 脇から憐の手が伸びる。
「…ん。怪しいのは。私に。お任せ。胃に。ご案内して。安全に処理する」
「ほんとうに、だいじょうぶなのでしょうか〜」
 ドキドキしながら見守るキャロルの目の前で、その怪しい物体はあっという間に胃袋にご案内された。
「…ん。変わった。味。刺激的。普通の。人なら。倒れるかも」
 しかし憐の胃袋には一分の隙もなかった。
 そしてまた、ずごごーっとカレーを飲む。
「…ん。カレーの。辛さと。チョコの。甘さが。混じり合い。良い感じ」
 この学園は、面白い。面白すぎる。って言うかこの人達、本当に人間なのだろうか。

 そんな騒ぎをよそに、マクセルはマイペースでチョコの消費に勤しんでいた。
「む、これは…高級ブランドであるな! ほう、こちらは歪ながらも丁寧な作り」
 いずれ劣る事無く、送り手の愛情を感じるものだ。
 中には明らかな失敗作も混じっているが…
「しかしそれでなお手作りに挑戦するとは。やはり、愛であるな!」
 マクセルさん、褒め上手。贈った子に聞かせてあげたいよ。
 だが、流石に飽きてきた。
「手作りの品は忍びない。既製品に少し手を加えてみるのである」
 溶かしたチョコに香辛料を大量投入し…いや、カレー粉じゃなくて。
 出来上がったスパイスホットチョコレートを、鼻の頭に皺を寄せた京介に差し出す。
「京介殿もこれならば飲めるであろう? 女が嫌いといっても何らかの形で想いに答えなければ男が廃るという物。せめて一杯付き合うのである」
「甘くなければ食べられるのだろう? 自分でも始末しろ」
 そこに追い討ちをかける様に、紫苑がカカオ99%のチョコを突き出した。
「…チョコなのに甘い物と一緒に食べて下さいって但し書きあるんだよな。昔口にした事あるが泥の塊食ってるみたいで吐き出してしまった」
 それは絶対、愛のチョコじゃないと思う。
 しかしマクセルの無言の圧力に負けて口にしたホットチョコは、意外に美味しかった様だ。
 そこに、聖がチョコの山を掻き分けて顔を出し、何か一大決心をした様な目で京介を見た。
「あー…京介ー…! レシピ本、買ってきてよ」
 どうやら、チョコを食べているうちに自分でも何か作りたくなって来たらしい。
「とりあえず手作りチョコレートの王道って言ったらトリュフでしょ? でもあたし、作り方分かんないから」
「だからって、何で俺が!?」
「それ位、良いでしょ? 処理に協力するんだから」
 と、そこに割烹着姿の牛図が現れ…
「本ならありますよ、一緒に見ませんか?」
 満面の笑みで本を掲げている。
「京介さんは自分で渡すチョコは用意してないんですよね? それなら一緒に作りましょ〜」
「だから、何で俺が!?」
「親切は今度は別の人に自分もするのがネチケットです!」
「は?」
「好きな人が男の人なら京介さんからもありがとうって渡しましょう。好きな人がいるのを皆に知ってもらわないのは失礼だと思いますし」
「そうですね〜、かんばんせおってみてもよろしいのでは〜…?」
 キャロルもこくこくと頷いている。
 つまり、本命チョコが欲しいなら自らも努力すべし、という事らしい。
「では、そのカカオ99%とこちらの甘いミルクチョコを混ぜてみましょうか」
 きっと丁度良い味になると、牛図はニコニコしながら問答無用で京介に押し付ける。
 その隣で、聖はひとりチョコと格闘していた。
 湯銭で溶かして〜混ぜ混ぜして〜…
(べ、別に世の女子が羨ましいとかじゃないんだからねっ!)
 ぐるぐるぐるぐる…ぁ、混ぜすぎた。
(…ん? 何、この本)
 そこに書かれていたのは『最後のトッピングは貴女の愛情です』の一言。
 その瞬間、脳裏に浮かんだのは…幼馴染のアイツの顔だった。
「…――――ッ!? 違う違う、今の無しっ!!!」
 真っ赤になって、ヘラをぶんぶん振り回す。
 そこらじゅうにチョコが飛び散り…はい、やり直しー。


 そして暫し。
 出来上がったトリュフを前に、聖は迷っていた。
(バレンタインは過ぎちゃったけど…)
 これを渡すべきか否か。
(…無理! やっぱり無理!)
 結局全部、自分の口へ。
 うん、なかなか美味しかった。きっと多分、来年こそは――!

 部屋の隅では、京介が本命に手作りチョコを渡している。
「ちゃんと、ありがとうを伝えられたみたいですね」
 お返しのチョコも貰えた様で、牛図は良かった良かったと目を細めた。
 後は残ったチョコをゆっくりと、心ゆくまで味わうとしよう。

 やがて大量にあったチョコも全て食べ尽くされて…
「…ん。美味しかった。必要なら。また。呼んでね」
 憐がカレーの補給に立ち上がった時。
「…やっぱり、リア充じゃないかあぁ…ッ」
 どこからともなく、そんな怨嗟の声が聞こえたとか――


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: KILL ALL RIAJU・ラグナ・グラウシード(ja3538)
 ブレイブハート・若杉 英斗(ja4230)
 カレーは飲み物・最上 憐(jb1522)
重体: −
面白かった!:12人

撃退士・
音羽 紫苑(ja0327)

大学部4年163組 女 アストラルヴァンガード
KILL ALL RIAJU・
ラグナ・グラウシード(ja3538)

大学部5年54組 男 ディバインナイト
ブレイブハート・
若杉 英斗(ja4230)

大学部4年4組 男 ディバインナイト
闇に差す光輝・
松永 聖(ja4988)

大学部4年231組 女 阿修羅
カレーは飲み物・
最上 憐(jb1522)

中等部3年6組 女 ナイトウォーカー
仲良し撃退士・
キャロル=C=ライラニア(jb2601)

中等部2年11組 女 バハムートテイマー
伝説のシリアスブレイカー・
マクセル・オールウェル(jb2672)

卒業 男 ディバインナイト
でっかいひと・
牛図(jb3275)

高等部3年4組 男 陰陽師