KOBもいよいよ大詰め、最終決戦も間近となって参りました。
ここに満を持して行われるMIKOB、ここでの勝利が総合優勝への鍵となる、かもしれません!
ということで早速、学生番号の順に発表を行いたいと思います。
ただし発表の内容により、順番には多少の変動がございます事をご了承頂きますようお願い申し上げます。
●蓮城 真緋呂(
jb6120)
「私のK…神(KAMI)レベルの食欲よ!」
神はGODでしょとか聞こえませんね。
過激なくらい 過剰で
奇抜な量 綺麗に平らげ
食い過ぎで 苦しいとか
決定的に 経験無く
これでもかと「ここからここまでメニュー全部下さい!!」
「そんな感じで、か行全部で纏めてみました!」
「それじゃ実践証明するので、ご飯エンドレスで持って来て♪」
皆が主張している間に最初から最後まで食べ続けるという、このパフォーマンスのために、わざわざ最初に発表させてくれるように頼み込んだのだ。
なお実際の経歴は前方のパネルをご覧下さい。
*出禁になった食べ放題の店多数
*とある村の祭りで、娘や孫っぽくおねだりして食べ続けてたら縁故詐欺で逮捕
*警備会社潜入依頼で、皆が退避した後に食堂にタダ飯食べに戻ったら逮捕
*爆発オチにも負けず食べ続ける
「…全部史実よ(もぐもぐ」
●雪室 チルル(
ja0220)
「かしこい! おぶ! ブレイカー! といえばあたいよね!」
チルルさんの売りは「さいきょー」だけだと思った?
残念!
「あたいは訴えたい、そもそもかしこさとは一体何か?」
壇上に上がったチルルは熱に浮かされたように熱く語る。
「計算能力? 読解能力? 知識の量?」
ちっちっち。
「否! 全くもって否! そんなものコーヒーに入れる砂糖程度の価値ですら無い!」
演台を思い切り叩いた拳を、そのまま高々と突き上げる。
「かしこさとは瞬時瞬時に要求される刹那の判断である!」
「その刹那の判断で戦局が大きく動くことは賢明な諸君にはお解りであろう!」
「そしてそれに必要な能力は単体の力ではなく、総合的な戦力によるものである!」
ここでスクリーンいっぱいに映し出されるチルルのステータス。
「このあたいのスペックを見れば分かる通り、いつ何処で何が起きても対処できる実力、そして判断力こそが真のかしこさであると言えよう!」
称号は脳筋っぽい「チルリオンハンマー!」だけどね!
なお「正直な所どこにかしこさがあるのかよくわからない」とは、ステージを降りて一時間後、我に返った際の本人のコメントである。
●御堂・玲獅(
ja0388) 協力:巽(
jc2029)
「私のKは絆(Kizuna)+13です」
何故に13なのか、その理由は発表を聞いているうちに、おのずと理解出来るでしょう。
玲獅は巽の歌によって世界と自己に存在するアウルに対する感覚が研ぎ澄まされ、自身のアウルの力が常よりも解放されている感覚を味わいながら壇上に上がる。
ひとつ大きく息を吸い込むと、巽が奏でる笛「Festivo S2」の演奏に乗せて、静かに語り始めた。
「交換(Koukan)交渉(Koushou)の末」
「苦労(Kurou)して手に入れた貴重(Kityou)なアイテムを」
「科学室(Kagakusitu)で強化(Kyouka)を続けたら」
「貴重なものに限って(Kagitte)何故か強化3回目で」
「アイテムがコーラ(Kola)やカレーパン(kalepan)に変化したり」
「4回目でくず鉄(kuzutetsu)とご対面し、膝から崩れ落ち(Kuzureoti)ました」
「T先生とか天使Gが一瞬見えたり『オ・マ・タ・セ』という声が聞こえた(Kikoeta)のは気のせい(Kinosei)です」
背後のスクリーンに浮かび上がる教師Tの爽やかな笑顔や、天使Gの暑苦しい姿。
それは巽がスケッチのスキルで描き出したものだ。
「曲によって皆様によい効果(Kouka)をもたらす。これが私のKです」
スケッチで空間(Kuukan)に様々な絵を描いて、自分や参加者の「K」のパフォーマンスを盛り上げることもね。
「他にも士気を鼓舞してほしい方がいらっしゃれば、どこにでも飛んで行きますよ」
パフォーマンスの支援ならお任せあれ、残りあと一回なので、限定一名様限りですが!
「なお、これが証拠の品です」
玲獅はくず鉄やコーラ、カレーパンを掲げて主張する。
「ご安心を。科学室へのお礼参りはしません」
しませんが、これで「13」を選んだ理由はおわかり頂けたでしょうか。
ええ、不吉な数字ですものね…。
●下妻笹緒(
ja0544)
『KがキングのKだと誰が決めたのか』
「成程、よくぞ真理に辿り着いたと賞賛に値する発言だ」
「――――だからこそ、惜しい」
「そこまで辿り着いたのであれば、あと一歩だったのだ」
「即ち」
「OがオブのOだと誰が決めたのか」
「BがブレイカーのBだと誰が決めたのか」
「三位一体、三輪清浄。 K! O! B! そのすべてが何なのかを答えてこそのKOBと言えるだろう」
「やや前置きが長くなってしまったが、本題に移ろう」
「私の中のKOBは――」
背後のスクリーンに、どーんと映し出される文字。
K:くまじゃない
O:おいおい
B:ベアーでもない
「コレだ」
「確かにジャイアントパンダはクマ科ではある」
「あるが、だからと言ってくまと言われてしまうのはまた違うのだ」
現地の言葉で大熊猫と呼ばれているが、ジャイアントパンダのどこに猫成分があるのかという疑問はとりあえず置いといて。
「そんな思いを込め、彼方へと叫ぼうじゃないか」
K! O! B!
さあ皆さんご一緒に!
●雫(
ja1894)
「ふむ…か行で自慢できる物ですか、意外に出て来ない物ですね」
カワイイでも行ける気がするが、自分で言うのはちょっと恥ずかしい。
強靱な肉体とか、怪力とか…いやいや、乙女がそれを自慢とするのは如何なものか。
ということで、思いついたのが――
クリマス等のイベントになると出て来る嫉妬に狂った暴徒を鎮圧した事、だった。
「一年でも学園に在籍していれば判ると思うのですが、夏場のG並に出て来る連中の鎮圧数ですかね」
それはもう、学園の風物詩。
これがなければクリスマスが来た気がしないと思うほどの恒例イベントだ。
「当初は一般人が多かったのですが、年を追う毎に撃退士が見られる様になり最近だと天魔勢にも出現し始めてますよ」
敵勢力がインフレを起こすのはバトルの常だが、それに合わせて鎮圧する側もレベルアップすることもまた、お約束。
かくしてインフレスパイラルは半永久的に続くことになる。
「鎮圧依頼は毎年イベント毎に出てるので、参加者は多いと思いますが鎮圧した人数なら負けないと思います」
そういえば、今年もそんな季節が目の前に迫っている。
「勿論、今年もありますよね」
ないとは言わせない、この記録更新のために…!
●エイルズレトラ マステリオ(
ja2224)
「このエイルズレトラ・マステリオでKが付く何かと問われれば、回避…以外ないでしょうねえ」
カボチャでもいいかもしれないが、回避4桁のステータスは恐らく他者の追随を許さないだろう。
というわけで、タキシードにシルクハットのエイルズレトラは己が回避のプロフェッショナルであること、そして回避の有用性をアピールしていく。
「回避に優れることは、単に倒れない戦闘員というだけではありません」
「囮、RPGでいえば回避盾も可能になるのです」
「極めれば、戦術や陣形を無視して戦場のどこにでも移動、存在できますしね」
「勿論、味方に自分ごと無差別範囲攻撃してもらってもかまいませんよ」
「というわけで、ひとつ実践してご覧に入れましょう」
エイルズレトラはシルクハットからヒリュウのハートを召還、パチンと指を鳴らす。
それを合図に、ハートは爆弾風船の起爆装置を作動させた。
爆音と共に、凄まじい閃光と爆風が吹き荒れる。
しかし、その爆発の中に彼等の姿はなかった。
「どうです、おわかりいただけましたか?」
いつの間に移動したのか、舞台の袖から顔を出すエイルズレトラとハート。
その装いには一分の乱れもなかった。
●浪風 悠人(
ja3452)
「KOBってKING of BAD LUCKの略じゃダメなんでしょうか?」
え、いいの?
じゃあそれにしますね。
「自慢出来る事じゃないんですが不運度合ならもう自慢するしかないと言うか…ええ、KOBです」
以下、実例を挙げてみよう。
・学園に居るだけで通りすがりの人達が眼鏡に指紋やポテチの脂を付けた
・気付くと嫁が授業に出ずに放浪してるせいで探しに行かされる
・家では何の肉の何て部位か分からない物を調理して食べないといけない
・科学室でも大事な武装くず鉄にされるしロスト0にしても変異するし変異防ぐと強化失敗する
「…え、科学室関連は割とよくあることなんですか?」
では次はどうでしょう。
・依頼に出れば仲間の攻撃に巻き込まれたり相性悪い強敵に狙われてる
「槍でゲートコアに磔にされた人間なんて僕くらいじゃないですかね?」
居ればすぐボケ振られるし、不幸話が噂になってますし、もう語り切れませんね。
でも嫁は可愛いし、不運ではあっても不幸ではないし、なんだかんだで生きてるし。
あれ、もしかして幸福(Kouhuku)のKでも良かった気がする…?
●鳳 静矢(
ja3856)
彼は本日も「シズらっこ」だった。
もう既に中の人と着ぐるみのどちらが本体なのか、本人にもわからなくなって…いませんよね、大丈夫ですよね?
『キュゥ♪』
イエスなのかノーなのか、よくわからないけれど…それはともかく。
KOBのKの本当の意味はズバリ貝であるということで、コレクションの中で一番大きい貝を高々と掲げて宣言する。
【貝は盾にもなるし非常食も入れられる撃退士のマストアイテム!】
【沢山大きな貝殻を持っている事が撃退士のステータス!】
そして何処からか流れるKOBの歌!
どうやら事前に録音してあったらしい!
【テーマソング出来たよ!】
<タイトル>
〜K・O・B〜久遠ヶ原よ永遠に〜
<一番>
久遠ヶ原に燦々と
輝くアウル
照らす貝
貝殻掲げ悠然と
仲間と共に勇ましく
嗚呼KOB
未来の為に突き進め
<二番>
久遠ヶ原の学び舎で
育む青
育つ貝
この地に害なす悪の天魔を
皆の貝で打ち破れ
嗚呼KOB
蛤・帆立・真珠貝
【さあ皆さんご一緒に!】
『キュゥ♪』
●Rehni Nam(
ja5283)
「MIKOB…みこぶ…、……巫女部?」
巫女さんの格好すれば良いんでしょうか?
え、違う?
でも着る。
そして壇上に立つ。
「Kで始まる究極のものですか。そんなもの決まってます、それは――」
『筋にk』
「違う!」
「まったく、油断も隙もあったものじゃありません…」
乗っ取られかけた精神を引き戻し、レフニーは気を取り直す。
「…改めて。Kで始まる究極のもの、それは――」
「(ピーーー)ちゃんです」
肝心なところがノイズで聞こえないのは仕様です。
「Jで、Kじゃない? いえいえ、恋人(Koibito)で、しかも(ピーーー)です」
そして始まる恋人自慢。
「普段はほにゃっとかわいいのですが、歌唱中は凛々しくて格好良いのですよ」
「それだけじゃありません、戦闘中は勇敢で強い、頼もしい後衛で…一緒に戦いに出る時は心配もありますけど、絶対に大丈夫っていう安心感もあって」
ただ、よく大怪我をして帰って来るのが心配だけれど、近頃はあまり無茶をしなくなった…と、思いたい。
「一緒にいるとドキドキ落ち着かないのに、同時にここが自分のいる場所だって感じて落ち着くんです」
最後に、この場にいるかどうかはわからない、あなたに向けて。
「…その瞳の奥の憂いごと抱きしめたい」
●星杜 焔(
ja5378)
「あいあむ・かれー・おぶ・ぶれいかー!!」
カレーはCじゃないかって?
語源はkariだから大丈夫だ問題ないね!!
というわけで、カレー自慢はじめるよ!!
「俺はカレーが大好きだ!!」
「最後に食べた父さんと母さんの手料理がカレーだったのだ!!」
「忘れられない思い出の味なのだ!!」
「K(カレー)=K(家族)なのだ!!」
「だからカレーを食べたくて作りたくて振る舞いたくて堪らない!!」
今だってこの場で実演すればよかったとちょっぴり後悔してる!!
でも実演の申請を忘れてたから仕方ないね、実績の発表だけで我慢しておくよ!!
「初依頼で作ったからくり人形イカスミカレー!!」
「レーション整理で食べた鰤カレー!!」
「小さい子に思い出の味を作る依頼でもカレースープ!!」
「商店街スタンプラリーでは色んなおいしいカレーが食べれたね!!」
そして今!!
「K(家庭)を持ってからはマンションの屋上で育ててるトマトを使ったトマトカレーが定番だよ!!」
「うちの子の思い出の味にもなってるK(カレー)!!」
「Kは受け継がれるのであるよ!!」
●斉凛(
ja6571)
「Kが何かって決まってるじゃない、紅茶は至高よ」
ということでご用意させて頂きました、テイスティングコーナー。
華麗に多種多様な紅茶を淹れるパフォーマンスと共に、凛は語る。
「この世の不幸は紅茶を不味いと誤解する事…美味しい紅茶を飲めばその素晴らしさに目覚め、紅茶教に入信したくなるも必定ですわ」
今からその証拠をお見せしましょう。
「美味しい紅茶を知ってもらう為に、わたくしは数々の事をしてきたわ」
祭り全ての食品に紅茶混入テロ
紅茶とラーメンコラボの新メニュー紅ラー
強制連行茶会
紅茶が戦争を止め、平和をもたらしたのだ。
「わたくしは数多の紅茶普及活動で数多くを熱狂させ、紅茶教徒にしてきたわ」
紅茶とは健康によく、心のリラックスもでき、生きる活力も生み出す至高の存在。
「世界中の人が紅茶の素晴らしさに目覚め、紅茶帝国が築かれる日は間もない…わたくしが紅茶帝国の女帝になるのですわ」
そう、紅茶が不味いと言う人は、きっと本物を味わったことがないのだ。
飲めばわかる――その歴然たる違いが。
「これが本物の紅茶ですわ。さあ、召し上がれ?」
「ありがとう、いただきます!」
宣言通りにステージのすみっこでエンドレスごはんを続行中の真緋呂が飛び付いた。
うん、美味しい!
●ユリア・スズノミヤ(
ja9826)
「ちゃんちゃかちゃかちゃかちゃんちゃんちゃーん♪」
ユリアはセルフBGMと共に華麗に登場、そして壇上に現れるキッチンセット。
「ユリアの腹ぺこクッキングたーぃむ☆」
「K…それは、キエフ風カツレツのK! 私の故郷、ロシアを代表する料理なんだよん」
みんなにもこのダブルKK( の美味しさを知ってほしいのでユリアロシアからきたアルヨ(
「さ、調理開始☆」
「先ずはお肉のお掃除、スジを取り除いて広げたお肉を軽く叩くよ!」
あ、カメラさん手元アップでお願いしまーす、そうそうスクリーンに映してね!
「柔らかくてじゅーしぃになりまっす☆」
「次は開いたお肉の真ん中にバターを巻くよん」
くるくるくる。
「バターの香りで既に美味しい(じゅる …で、楊枝で止める」
「衣をつけて、少量の油で揚げ色つけたら…」
はいマイクさん、この音拾ってー!
ほら、ジュワーって音がもうたまんない!
あ、空調さんは風向き調節して、この香りを会場全体に行き渡らせてね!
「更にオーブンで火を通して…完成☆」
ナイフを入れた瞬間溶けたバターがじわーっと!
「さ、お待たせ☆」
どん!
置かれたのは勿論、真緋呂の目の前である。
ごはんだけひたすら食べてたらオカズが来たよ!
●ミハイル・エッカート(
jb0544)
※この発表は、ある種の人々にとっては生傷を抉るような苦痛を与える可能性があります。
視聴、及び閲覧には充分にご注意下さい。
彼のKは「婚約者ラブ世界一」のK。
「俺は! 婚約者を!! 世界一愛しているぜ!!!」
はいはい、ごちそうさま。
え、まだ続くんですか?
「朝から晩まで彼女の事で頭が一杯だ」
「ふとした拍子に今どうしているだろうと想う」
「想いすぎて頭から溢れて耳から鼻から口から何か出そうだ」
恋をすると、人は詩人になると言う。
ハードボイルドがポエマーにクラスチェンジするとは、誰が想像し得ただろう。
「俺、彼女が料理したピーマンなら食べられそうな気がするぜ」
「あの悪魔のような不味さのピーマンを!」
「彼女は愛という魔法で悪魔のピーマンを倒し、ピーマン嫌いの呪いにかかった俺を救ってくれるんだ」
もうだめだ、このひと。
「彼女のしぐさも声も愛おしい、ずっと視界に入れていたい、心地よく心に響く声を聞いていたい」
「社会の荒波に揉まれた俺が砂漠のように乾いても、彼女がいるだけで潤い、緑が生い茂りそうだ 」
「つまり俺のオアシス!」
「彼女に言いたい」
「俺と出会ってくれてありがとう!!」
●月乃宮 恋音(
jb1221)
彼女のKと言えば、胸部装甲のK。
自信とは違うけれど、否定しづらい。
それがこの胸部装甲。
背後のスクリーンには「197/55/94」という驚異的な数字が映し出されているが、実はそれも既に過去のデータとなっていた。
「…これを測定したのは、今年の二月で…それから更に成長しているのですぅ…」
なお、それは本来のサイズであり、普段の見た目はさらしや薬で抑えているため、その数字よりは控えめな…と言っても、この状態である。
事実証明としてさらしを緩め、本来のサイズに戻してみる――が、10cmや15cmの差など無いも同然だった。
「…このおかげで、下着や洋服類は、通常ではサイズがないのは勿論ですがぁ…特注でもまず断られるか、費用が掛かりすぎてぇ…」
結果、衣類の殆どは自作だった。
「…それに、胸の印象が強すぎて、顔を覚えて貰えない事も多くて…小学生時代には、同級生に悪影響を与えると、親御さんが学校に怒鳴り込んできたこともありますしぃ…」
そんなもの、本人のせいでもないのに。
悪影響を与えているのはむしろ、人をそんな目でしか見られない親の方であるだろうに。
「…正直、どこまで成長するかが怖いのですよぉ…」
大変だろうとは思います、色々と。
でも今は全てを受け入れてくれる人がいる。
ちょっとアレなのがアレですけども。
●ラファル A ユーティライネン(
jb4620)
「俺のはすごいぞ。究極の完全に機械化された撃退士だ」
つまりKKKOBなんだぜー、Kが3つもあるんだぜー。
だから当然自分が一番だろうと嘯くラファルは、学園一機械化されている(と思われる)メカ撃退士(自称)だ。
「見せてやるぜ、その証拠ってヤツをな!」
まずは六つのパーツに分離した状態で会場の各所に現れたラファル。
「ろくしんがったーい!」
叫びと共に、全てのパーツがステージに集合する!
そのパーツとは、重砲支援型が右足に、重装甲型が左足に、水陸両用型が左腕に、マスターG型が右腕に、スタンダードタイプがメインボディに、そしてコアが特攻形態だ!
かっこいいミュージックと共に空中でスタイリッシュに合体、そして華麗にポーズを決める!
まあ、実際にパーツだけで動くとか出来ないので、実写を編集した立体映像ですけどね!
そして六体分の武装を全展開してデモンストレーション砲撃を敢行――いや、これもスキル六つを同時に使用とか出来ないので以下略。
しかし、そのド派手な威力はおわかり頂けただろう。
●ユウ(
jb5639)
「私にとって誇れるK、それはやはり敬愛するリュールさんしかありません」
ユウはきっぱりと断言した。
その背後に聳える特大パネルには、撮り溜めた秘蔵の写真から厳選したベストショットの数々が映し出されている。
これも全てはリュールの素敵で可愛く美しく素晴らしい点を、余すことなく皆に紹介し、伝える為と「お話」し、門木に準備させた――いやいや、快く協力して貰ったものだ。
「皆さんに是非知って頂きたいのです、リュールさんがいかにツンデレで優しく押しに弱く――」
以下、延々と褒め言葉(?)が続く。
リュールへの敬愛の気持ちが昂ぶりすぎたのだろうか、顔は真っ赤、目はトロンとした表情で、おかしなテンションであることないこと大暴露という暴走状態。
そして怒濤のような発表を終えた瞬間、ユウは倒れた。
後日、本人が語ったところによると、当日は風邪の為に高熱が出ていたのだとか。
あれ、おかしいな、撃退士は風邪ひかない筈なんだけど。
まあいいか、そういう事にしておきましょう。
なお、暴走時の記憶は残っていないそうですが…?
●華桜りりか(
jb6883)
「K…です?」
Kだから、今回はチョコはむりだと思いましたか? です 。
とんでもない。
「あたしのKは『カカオ』のK、だってローマ字なら『KAKAO』、チョコはカカオから作られているの」
「かかおぽりふぇのーるは動脈硬化を防止し、ガン予防に期待され、アレルギーやリウマチに効果があるとされて、認知症予防や紫外線から肌を守るとも言われているの、です」
その他にも
咳(せき)を抑える(テオブロミンの効果)
脳卒中のリスクの低下
肥満の予防
歯周病予防の効果
集中力、記憶力を高める作用
疲労回復効果
血圧の上昇を防ぐ効果
などなど、様々な効果があると言われている。
「もちろん接種のし過ぎはいけないけど、効果がたくさんあるの…です」
「それに甘いチョコとして食べるならリラックス効果もあって幸せな気持ちになるの」
これほど素晴らしいものはない。
「あたしの大切で大好きの元、です」
●ゼロ=シュバイツァー(
jb7501)
「K…つまりKAMI! そう! 俺は神!! たこ焼きの神だ!!!」
まあ、いつものアレやね。
「全ての上に立つ存在それが神。昔は死神とかも呼ばれてた…つまり俺はまさに神になるべくして神になるべくしてなった男、神オブ神、それが俺や」
「地上のいかなるものがいようともいつかは神に祈りある時は神に頼るつまりそういう事ですね」
「とりあえず俺のたこ焼きを食え」
大丈夫、全員分用意したよ!
詰め込んだりもしないから、安心してね、とりあえず今だけは!
「美味いだろう? なんせ俺は神だからな」
「あとはまぁアレだ、神とはやはり皆の優しさで完成されるものだ。いろんな助けがあり皆の優しさに包まれて完成する、それが神だ」
ほら、信仰心がなくなると神様は弱体化するって言うじゃない?
「だから俺はこの神の名に誰よりも誇りを持ち背負って生きていく。ゆえに俺は1番であることを疑ってはいけないのだ」
「だから俺は高らかに叫ぶ」
「俺が最高の神だと!!」
●水無瀬 文歌(
jb7507)
「私の自慢のKは歌謡曲のK!」
アイドルとして沢山の歌謡曲をつくり,歌ってきたよ!
オリジナルスキルも歌だよ!
「ということで、今日はその一部をメドレーで歌うね!」
スクリーンにセットリストが表示され、歌詞と共に思い出のシーンが映し出される。
「From your CARROTs☆」@アイドルをプロデュース
「マホウ☆ノコトバ」@スクール対抗アイドルコンテスト
「恋の戦場☆バレンタイン」@フライングバレンタインデー
「Summer? Winter Dream」@また海いこうぜー!二月だし
歌い終わったら、最後にサプライズ!
「皆の前で初めて歌うよ! 新曲「キミのKをブレイクしちゃうゾ☆」聞いてね!!」
♪キミの自慢のKを 聞かせて
めっちゃ キワどいKかな?
いろいろ 厳しいKかもね?
きっとそのK 世界中で
ブレイクしちゃうゾ☆♪
●九鬼 龍磨(
jb8028)
「Kの付くもの。Kight…もいいけど、僕なら…」
これしかない。
そう、多少の恥を気にしていては金メダルなど取れはしないのだ。
多少ではない気もするけれど…!
「それではこちらをご覧ください」
大スクリーンに映し出される入学時の龍磨の姿…なのだが、テロップで名前が出なければ誰だかわからない。
そこから始まって、次々と映し出される黒れk(げふん)いや、彼の輝かしい足跡の数々。
髪を染めてフランス人を名乗る
制服をかっこわるく着崩す
やたらとモテを気にする
クッキーって自分で呼ばれたがる
etc…
おわかりだろうか。
「そう! 僕こそが『こっぱずかしい』・オブ・ブレイカー!」
そして始まる、衆人環視の中での大反省会。
これが輝きでなくて何だ!?
湧き起こった拍手の99%は多分、同情票なんじゃないかな。
●鳴上 公子(
jc1031)
「私の自慢は3Kです」
と言っても、危険、汚い、きついの3Kではありません。
かなり
子供大好き
母さん
で、3K。
「親っていつまで経っても子供が可愛いじゃないですか。なのに家や子供の為に天魔だからって家から出て行かなくちゃいけなくて、直接愛でる事が僅かしか出来なくてね」
その話しぶりは、まるで近所の井戸端会議。
「だから夫に頼んで子供の成長記録を写真付きで細かく記載させて、誕生日や運動会等の行事はもちろん何気ない寝顔や浴衣や法被などのいつもと違う服装はもちろんアルバムにさせてたわ」
「大きくなって家を出て学園に行った事を知った時は寂しかったけど、天魔を受け入れると聞いた途端思わず来ちゃった♪」
「今なら保護者と言い張ればいつでも写真取れるし、学園内はもちろん依頼中も頑張れば着いて行けるから、見失いさえしなければ見守れるの」
この間もこっそり付いて行っちゃったしね☆
え、子供にとっては良い迷惑?
大丈夫、バレてない(きりっ
●逢見仙也(
jc1616)
「K=強化が碌なことにならない? かな 。語呂悪いけど」
失敗率1割で強化失敗したり、いやまあ良くあるだろうけどね、10連失敗なんて。
変異許可証使って変異したのは普段使ってる鎧だけだし、他は強化失敗ばかり…あ、間違えた変異してた――屑鉄に。
一番確立が高い屑鉄入手手段だなうん。
屑鉄集めたいのに大失敗しないからなー、大失敗確率10%の筈の人形が失敗し続け三四十万久遠飛んだ挙句、終いには耳飾りになったし。
なんで普通に屑鉄になるのは貰い物とか使う物なのかねぇ。
「もう1%でマッチョ見るのは飽きました」
というわけで、科学質の方々へ。
「今度伺いますね? 人の仕事道具兼命を守る物を壊す価値のある新しい事って何かとか、色々用意して…ええ色々と」
「…話盛っただろって?」
全部実話ですが何か。
●不知火あけび(
jc1857)
「私のK、それは簪!」
ほら、これですこれ、カメラさんアップで撮って!
「子供の頃お師匠様から貰ったあけびの花モチーフの簪をずっと着けてるんだ、毎日磨いてるから綺麗だよ!」
「壊れちゃって直せない部品は職人さんに同じ部品を作って貰ってるし、だから新品みたいにピカピカでしょ?」
「そうそう、簪って武器にもなるんだよ。向かって来た相手に刺して怯ませたり仕込み針で背後から暗殺したり…あ、勿論この簪ではやらないよ! 護身用にはぴったりって話だよー」
そんな時に使うのはこっちと、あけびは金属質の簪を手に取る。
「何より簪の良い所は簪ドンができる所…こんな風にね!(ぐさっ」
近くの壁が犠牲になりました。
「目の前に明確な凶器を突きつけるから脅し効果は十分。壁ドンより効果的! 雅さ漂う脅し風景は見惚れる格好良さ! 戦闘でも恋愛でも憧れのシチュエーション特別賞には入るね!」
※アケビーリサーチ調べ
「まぁ私がやられたら反撃するけど」
当然ですよね…と、それはともかく。
「この簪は私にとって思い出が詰まった大事な物、心の支えなんだ!」
●南護 炎(
jc2509)
「おれの根性と熱血を見せてやる」
俺の「K」とは「根性と熱血」のKだ。誰にも負けないぜ!! 俺の「根性と熱血」見せてやるぜ!!
というわけで、とにかく勢いで「根性と熱血」を見せつけるスタイルの炎の前に並べられたのは、くさやのひもの、タンス、熱湯風呂という三種の神器(?)
「いいか、見てろよ!」
「まずはくさやのひものを鼻をつままずに食う!」
これはそんなにハードル高くない、はず。
「次に熱湯風呂に60分入り続ける!」
なお生着替えはありません…って誰も期待してないよね。
さすがに入りっぱなしは体力消耗するけど、休息スキルで体力回復して…あれ、やばいこれ殆ど役に立たない!
「だが気合いだ! そう、これもK!!」
「最後にタンスの角に小指をぶつけても痛がら…いた、痛くなんかないっ!」
結果:やせがまんスキルのレベルが上がった!
●表彰式
これで全ての発表が終わった。
思い通りの発表が出来た者、今ひとつだった者、色々いるだろう。
だが君達の熱意は受け取った。
それを吟味し、独断と偏見による厳正な審査を行った結果を今、白日の下にさらそう。
まずは銅メダル。
受賞者はKOBの根幹に疑問を投げかけ、かつブレない姿勢で己を貫き通すパンダヶ原学園長こと、下妻笹緒!
「なんだ、金ではないのか」
K:金銀に輝くメダルは
O:おいそれと
B:分捕れはしないのだよ!
続いて銀メダルは宣言通りに最初から最後まで食べ続け、今もなお食べ続けている蓮城真緋呂、その比類なき強靱な胃袋に!
「え、どういうこと?」
まあ結果的にはその持ち主に授与されるわけですがね!
そして堂々の金メダルは――
「にははは…ダメだ振り返ってみて割と死にたい」
発表を終えた龍磨は、こっぱずかしさのあまりに膝から崩れ落ちた。
しかし、その直後。
「…え、気のせいかな、僕の名前呼ばれた気がするんだけど」
気のせいじゃ、ない?
「え、金メダル? 何の冗談…え?」
マジですか。
「そう! 君こそが! 本年度のMIKOB金メダリスト! その名も、こっぱずかしい・オブ・ブレイカーだっ!!!」
「待って、待って待って、それ超こっぱずかしいんだけど!?」
これは何の拷問ですかーーー!?
かくして、戦いは終わった。
順位は付けたが、皆の輝きはそれぞれに尊く、この世に二つとないものだ。
だから輝くメダルを取れなかった者も胸を張ってほしい。
我こそが一番であると!
KOBの頂点に立つ者であると!