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マスター:押下 子葉
シナリオ形態:ショート
難易度:難しい
参加人数:8人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2012/11/07


みんなの思い出



オープニング

 どこともわからない林の中に、一人の少女がいた。
 林を吹き抜けるそよ風に腰まである長く艶やかな黒髪が揺れ、きりと結ばれた唇は湿り気を帯びている。
 瞑目し林の中に佇んではいるが、それは普通の少女に見えた。
 ……ただ一点、脇構えにした日本刀を除けば。
「……っ!!」
 少女が息を呑む。目がぎんと見開かれ、瞬間、空気が圧縮され、その両脚が淡い光で包まれたかと思うと……。
「はぁっ!!」
 少女が消えた。……いや、跳躍したのだ。少女は人間では考えられぬ速さで跳躍したかと思うと、約二十メートル先で脇構えにしていた刀を振りぬいていた。
 ほどほどの強さで巻かれたサラシに包まれた、なかなか見事な双山がぶるんと震える。
「……ふむ」
 ふぅと息を一つ吐いて、少女は刀を振りぬいた姿勢を解いた。それから、手の中にある刀を眺める。
「……撃退士の刀、悪くはなさそうだ」
 少女の名は零式。天使に忠誠を誓うシュトラッサーだ。彼女は、配下の骸骨兵が撃退士から奪ったV兵器の刀――零式は知らないが『蜥蜴丸』といった――を、人知れず試していたところであった。
 ちなみに出身は日本。
「振り心地は悪くは無いが……実際の切れ味となるとまだ未知数ではあるか」
 一人ごちて、少女は思惟を廻らせる。実際に自らの剣術『二一の型』を試してみたが、その感じは悪くはない。悪くはないが……振り心地だけで刀の良し悪しは測れぬもの。
 ならばどうするか……と、零式はさらに考えた。木を斬るのはダメ。一般人を斬るのも辻斬りのようで寝覚めが悪いし、感情を搾取すべき人間を減らすのもどうかと思う。
「ならば、試すべき相手は一つしかない、か」
 なるべく目立つように動かねばな、と零式は考える。天使から仕事を仰せつかっておらず自由に動ける今がチャンスでもあるな、と。

 久遠ヶ原の空き教室に、撃退士たちが集められていた。
 彼らの前に立つのは、初老の教師。温厚そうな見た目から『お爺ちゃん』(グランパ的な意味で)とあだ名される男である。
「諸君、早速だが任務が入ったぞ」
 お爺ちゃんがチョークを手に説明を始める。
 依頼の場所は千葉県の市川市。そこにシュトラッサーと思しき個体を含めた複数の反応を確認した。それらは学校などが密集する地域へ向けてゆっくり前進しており、もしそこを襲うつもりであるならば、至急駆けつけて迎撃しなければならない。
「シュトラッサーだが、どうもV兵器らしき刀を持っているとの報告がなされている。恐らく、以前に奪われたものだろう」
 天界の力によりアウルでなくともV兵器を扱えるというケースもあるらしい、と補足してから、教師は集まった一同を見渡す。
「現地の避難はあらかた終わっているが、進路の先に聴覚特別支援学校があり、そこの避難はまだ完了しておらぬ状態だ」
 教師は、現地の図や概要などをチョークで書き殴って行く。急いで撃退士たちを送り出さなければ、という意思が働いているようだ。
「敵を迎撃し、可能であれば奪われた刀も奪い返してくるように。では散会」
 めんどくせぇ、V兵器とやり合うのかよ、学生たちを護らなきゃ。めいめいそんなことを言いながら、撃退士たちは椅子から腰を上げたのであった


リプレイ本文

 川沿いの小道を、少女はゆっくりと歩いていた。
 鋭い視線を走らせつつ、豊かな胸を揺らしながら堂々と歩く姿は、道行く者があれば見入ってしまう美しさだったろう。……だが生憎、そこには通行人はおらず、少女のつれる三匹のトカゲ型サーバントがいるだけであった。
 しばらく視線を廻らせながらゆっくりと歩いていた少女は、不意に彼女は眼前に姿を現した複数の人影を認め、歩みを止める。
 市内への道と小道の交点。少女の眼前には、得物を携えた五人の少年少女……。
「学校があるんだ。ここから先へは通しはしねぇ!」
 獅堂 武(jb0906)の第一声が空気を震わせた。
「使徒の相手は初めてなんだ。愉しませてよ」
 その武の横では、神喰 茜(ja0200)がさも待ってましたと言わんばかりの笑みを浮かべている。彼女は普段は分別のある人間なのだが、こうして敵を目の前にすると話は別。かちゃり、と手にした刀を鳴らす。感じていたデジャブなどどうでも良い。
「その刀、返してくれないかなぁ?」
 武の前に立つ猪狩 みなと(ja0595)が、黒い瞳を剣呑に細めてシュトラッサーへと要求する。その刀が奪われたV兵器であることは事前の情報でわかっているのだ。
「返す義理は無いな」
 だが、少女の返答はにべもない。少女の否定を以って、お互いに戦いを始める機運が高まり始めた。だがその状況で、重傷を押しての参加となるアスハ・ロットハール(ja8432)が静かに、しかしはっきりと問いかける。
「殺しあう仲だが……名前ぐらいは聞いておきたい、な」
 双方とも臨戦態勢に入っている状況での問いに、少女は豆鉄砲を食らったかのような驚き顔を返した。だが、すぐにきりと表情を引き締め、
「……零式だ」
 短く答えつつ、視線は撃退士たちに向いたまま刀を脇構えにする。
「……ん?」
 だが、不意に零式は何か違和感を感じたのか、少しだけ視線を撃退士から逸らそうとし――。
「今だ!」
 そこに鋭く飛んだ白波恭子(jb0401)の一声が、開戦の合図となった。

 立ちはだかった五人の横……小高い土手の上の林で、動く影が三つ。
「何を企んでいるのかは知らないけど、ここらで通行止めとさせてもらうよ!」
 まずは広い道へと飛び出した高峰 彩香(ja5000)が、手に持った大剣に炎を纏わせながら、瞬時に敵へと狙いをつける。目標は零式の後ろに控える二体のアーマードリトルリザードだ。
「飛んでけぇぇっ!!」
 少女が大剣を横薙ぎにすると、風炎の衝撃波が一直線にリザードへと向かう。リザードは対応を取れず、衝撃波に薙ぎ払われていった。
 また、彩香が姿を現したのと同時に、林からはさらに二人の撃退士が奇襲攻撃を敢行していた。
 まずは羽空 ユウ(jb0015)が、最も近い位置にいた三体目のリザードへ向けて水泡のようなものを放つ。彼女も林の中で気配を消して、この瞬間を待っていたのである。
 それもまた、リザードには意識の外からの攻撃となった。特にリザードは魔法に弱いようで、か弱く見える水泡が命中して苦しむ様は、何だか滑稽にも見える。
「……その武器、奪ったもの、ね。少女に、とって、父の、形見。あなたに、父は、いた?」
 そのリザードの様子には目をくれることなく、少女はシュトラッサーへと問いかけた。シュトラッサーが持っているV兵器の刀は、奪われた者にとっては父の形見であろうと。
「そんな話は聞いたことはない、がっ!」
 零式はユウの言葉を否定しつつ、リザードの硬質化した表皮を足場に後ろへと駆け出していた。……彼女たちの奇襲攻撃と同時に小道へ飛び降り、シュトラッサーたちの背後を取った月詠 神削(ja5265)へ向けて。
「くっ、こちらに来た!?」
 その神削は奇襲攻撃の一環として弐式《烈波・破軍》による攻撃を行おうとしていたのだが……シュトラッサーが動くほうが早かった。
 神削へと接近しつつ、零式は刀を脇に構える。少女の両脚がほのかに光り。
「一の太刀……二一の型!!」
 消えた。……いや、瞬間的に加速したのだと悟った神削が、手に持っていた斑鳩で攻撃を受け止めようとするより早く、零式の蜥蜴丸は彼にその刃を振るっていた。
 その背後に、零式が姿を現す。一撃をかけてから横をすり抜けたのであろう。
「背後を取る行動は良かったが……杜撰な隠蔽の上に単独ではな」
 言外に『狙ってくれと言っているようなものだろう?』とシュトラッサーが語る。
 着込んでいる鎧もあって致命傷とはならなかったが……身体を貫く衝撃に、神削が苦悶の吐息を漏らした。
「くっ……シュトラッサーとは初めて戦うが……なるほど……っ」
「次はもう少し、隠蔽に気を遣うことだ……しかし、なかなか良い感触だな、この刀は」
 撃退士たちのほうへと振り向きつつ、零式は手にした刀を二、三回ほど握りなおす。
「大丈夫、次は無い……お前はここで倒れるのだからな」
 神削が苦しみを堪えつつ武器をソードブレイカーへと持ち替えて零式へと相対すると、少女はほう、と感心の吐息を漏らした。
 ならばと、零式は再び脇構えを取る。自身の身体で刀身を隠して相手に自身の攻撃距離を見誤らせる構えだが……ユウが事前に情報を集めた限り、あの刀は『蜥蜴丸』……長さ約1.1メートルのはずだった。
「そこだ!!」
 ソードブレイカーを咄嗟に逆手に持ち替え、横薙ぎされる刀を受け止める。
「やるな……!」
 防がれたのが予想外だったか、零式感嘆の声を漏らした。
「言ったはずだ、お前はここで倒れるのだと」
 神削はにやりと笑んでから、次の動作に移った。

 零式が神削と戦っている間、シュトラッサーの連れていた三体のリザードは、撃退士たちの集中攻撃を受けて悲惨なことになっていた。
 茜が、今では紅くなっている髪を舞わせつつ、血花残影・剣鬼変生により自身を強化しユウの攻撃を受けていたリザードを狙って、これを深々と切り裂いた。
 その茜に対して健気にも反撃せんと口を開いたリザードを襲ったのは、口内を狙った武の追撃。
「口内なら柔らかいはずだよな!」
 狙いにくいが柔らかいであろうそこに、炸裂符が突き刺さって爆発を起こす。……後には、撃破され消滅するリザードが残るだけであった。 
 他方、彩香は残り二体のリザードへ、それらが行動する暇も与えずにフレイムブラストの二発目を放ち、二体を撃破することに成功する。まさかの、何もしないうちの全滅。
 あとは、神削が押さえているシュトラッサーただ一人。そう思って、撃退士たちが視線を神削と零式に移した、そのとき……。
「――っ!?」
 立ち尽くす神削と、脚を光らせつつ刀を振りぬいた姿勢で止まっている少女。見ている者が息を呑んだその瞬間に。
 
 神削が、倒れた。
 
 撃退士たちが瞬間的に戸惑う中、振りぬいた姿勢を崩して、少女は撃退士たちへと振り向き。
「三二の型まで使うことになるとは……なかなか手強かった」
 零式は、何事もなく平然と呟いた。

 しかし撃退士たちはすぐさま行動を再開した。
 まずみなとが、零式のほうへ走りつつ不意に土手へ寄るや否や、それを足場に数歩走って背後を取る。
「くっ!?」
 零式もある程度は予想していたのか、振り向きざまにみなとを斬ろうと身体を捻るが……その彼女の刀を、不意に武の鉄数珠が打ち付けた。刀の軌道が逸らされる。
「それはさせねえよ!」
「この一撃で!!」
 直後、全身のアウルを燃やしたみなとは、紫焔を纏わせたウォーハンマーを振り下ろした。この一撃で決めるつもりなのだ。ユウの水泡がこれを援護する。
 ハンマーの頭はまごうことなく零式を打ち付けた。……打ち付けはしたが、ぎりと歯を噛んだシュトラッサーはその攻撃に耐えたようだ。さすがに、一撃で決めさせてくれるほどヤワでもないらしい。
 とはいえ、そのダメージは大きい。たたらを踏む零式に、撃退士たちの集中攻撃が始まった。
 手始めに彩香がアサルトライフルで射撃するも、これは弾の殆どをいなされ、落とされる結果に終わる。ここに飛び込んだのが恭子だ。
「ぐっ……慣れた太刀を強化しすぎてクズ鉄にしてしまったのが仇となったか……使いにくいな、カットラス……っ」
 確かにカットラスの刀身の反りは日本刀に通ずるものが無いでもなかったが、やはり諸々と勝手が違うのだろう。しかしそれでも恭子は、その慣れぬ得物を懸命に操った。
 銃撃を受け終えた直後の隙を狙った刃が、零式の身体を斬る……しかし、浅い。
 ユウも忍術書を片手に、援護射撃に転じた。
「それで、無ければならない理由は……無い……魔具、返して……」
 恭子が零式を狙うと同時に水泡が弾け、零式に魔法的なダメージを与える。彼女は両親に恵まれなかった。敗者は全てを奪われるのが自然の理だとしても……そういうわけには、いかない。他人のとはいえ、形見であろう刀だけは。
 恭子と場所を交代するようにして、次は茜が攻撃位置に就いた。一方の零式は、脚に光を纏わせつつ、先にみなとがやったように土手を足場に移動する構えを見せる。茜の一刀は零式を捉えるも、しかし捉えきれずにこちらも浅く入るに終わった。
 零式は二一の型……猛烈な加速を見せると跳躍し、撃退士たちの後方に出た。そのまま余剰の加速で広い道を上がる。狙いは……彩香と合流していたユウだ。
「こっち……こない、で……」
 ユウは片手でマジックシールドを展開しつつ、もう片手で発煙筒をかざして零式を威嚇した。彩香の牽制射撃もこれに加わるが……抵抗空しく、零式の刃は魔法の障壁を易々と貫き。華奢な身体が吹き飛んで、仰向けに倒れた。
「……対応は良かったが、それだけでは我が太刀は止められぬ」
 だが、撃退士たちは怯まない。仲間を救護するのは戦いの後だ。技を撃ち終えて静止した瞬間を見届けたアスハが動いた。例え傷のせいで本調子でなくとも、出来ることをしなければならない。
「あいつには、這ってでも戻れと、言われているもの、な……」
 伴侶のことを想いながら、リボルバー型弾倉を搭載したパイルバンカーを構えつつ、アスハは眼前に魔法陣を展開した。その陣に、思い切りパイルバンカー……内蔵されたアウルを叩き付ける。がこん、と弾倉が回転した。
「なぁ、くっ……これは!?」
 打たれた魔法陣から飛び出すは、紅き大蛇。それは零式へ一直線に向かい、彼女を締め上げて拘束した。
 このチャンスを逃すほど、撃退士たちは甘くない。 
 まず恭子のソニックブームと武の炸裂符がシュトラッサーに命中。スネークバイトへと持ち替えた彩香の攻撃がそれに続き、さらに脚にアウルを集めて爆発させ加速を得たみなとが近接して、ハンマーを打ち付けた。
 いずれの攻撃にも、拘束されたシュトラッサーに為す術は無い。逃れようともがくが叶わない。
 ここが決め所と、さらに茜が疾風のような一撃を打ち込んだ。たまらず零式は吹き飛ばされる。……だが、市内に入る道路のほうへ吹き飛ばされ、転がったはずのシュトラッサーは……身を、起こした?
 ……抵抗力を高めるV兵器『蜥蜴丸』の効果もあったのだろう、零式は通常よりも早く拘束を逃れたようであった。茜の突きにも怯まない。
 零式はそのまま、脇構えを取った。
「あの世の語り草にとくと見ておくがいい、撃退士」
 消えた……いや、跳躍した。狙いは最も近い位置にいる少女……茜だ。
 烈風突は体内のカオスレートを変化させる技。それゆえにシュトラッサーには大打撃を与えられるのだが……反面、シュトラッサーから自身への一撃もまた、大きくなる。
 零式の速さもあって……茜は対応することは出来なかった。刀を振り抜いた姿の零式が茜の背後に現れ、少女がどさりと市川の地に伏す。乱れた赤い髪の周囲に、紅い海が広がった。
 さらに零式は止まらない。近くにいたみなとへ向けて、斬撃を放とうとする。回避は間に合わない。
「それならっ!」
 みなとは咄嗟に、ハンマーヘッドの直下へと持ち替えた。そのままアウルで加速を得て、ヘッドを正面に抱えてシュトラッサーへと体当たりする。
「何と!?」
 零式はその行動に虚を突かれた。みなとへ向けた刀はハンマーヘッドごと彼女を斬るも……間合いを詰められたために刀は甘く入る。若々しい女性は数歩後ずさるも、零式が期待したほどのダメージを与えられずに終わったようだ。
 追撃をかけんと零式はさらに脇構えを取るが……
「そうはさせないよ!」
 再びアサルトライフルを構えた彩香の射撃がシュトラッサーに撃ち付ける。意識が完全にみなとへ向いていたゆえに、その弾は今度こそ零式の身体に吸い込まれていく。血飛沫が舞った。
 ならばと今度は狙いを彩香へ移すが……
「だから、そうはさせねえと!!」
「くっ……!」
 しなる鉄数珠が、再び零式の刀を打ち付けた。……近付いてきていた武の、なかなか巧みな妨害である。零式は高身長の中学生を忌々しげに睨むが、しかしシュトラッサーの構えは崩された。
 その隙にみなとがウォーハンマーを携えて、これを振りかぶる。
「たあぁぁぁ!!」
 何の小細工も無い、気合いと共に全力で振り下ろすだけの一発。……しかしそれはシュトラッサーの身体を確実に打ったのだった。

 みなとが構えなおすためにハンマーを引いている隙に、零式は二一の型の要領で跳躍した。そのまま小道とのT字路の分岐点に降り立つ。
「V兵器の刀の試し斬りのつもりだったが……予想以上に食らってしまったな」
 鞘へと刀を収めつつ、零式は撃退士たちを見据えた。
「試し斬りだ、と……」
 杭打ち機をいつでも使えるようにしつつ、アスハが言う。まさか、そんなことのために来たのか、と驚きを隠せない三つ編みの少年に……いや、撃退士たちに向けて、零式は言い放つ。
「そうだ。新しく手に入れたこの刀を試すつもりで来た。学校を襲うように見せかけたのは、試し斬りの相手を誘出するためだ」
「呆れるな、シュトラッサー……そんなことのために来るとは」
 大きくため息をつく恭子。幼い頃に撃退士として目覚めた彼女にとって、そういった理由で襲ってくる敵は初めてであったのだろう。だが、驚きより先に呆れが来たようだ。
「何とでも言うがいい。私は武人。武人は武人と戦うのが本懐。率先して一般人を襲うような真似はせぬ」
 言いつつ、零式は撃退士たちに背を向ける。
「……お前たちに敬意を表し、先の問いに答えよう。我が名は……咲森麻衣」
 さきもりまい。それが、戦いの前にアスハの放った問いに対する、真の回答。
 言いつつ、零式の身体が掻き消えていく。
「試し斬りも済んだ。次に会うときは我が全力を以ってお相手しよう」
 そしてそのまま、シュトラッサーは撤退したのであった。

 その後、撃退士たちは倒れた仲間を学園へと連れ帰った。
 幸い、彼らの命に別状は無く、撃退士たちは依頼の終了を学園へと報告したのであった。



依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: SneakAttack!・高峰 彩香(ja5000)
 桜花絢爛・獅堂 武(jb0906)
重体: −
面白かった!:8人

血花繚乱・
神喰 茜(ja0200)

大学部2年45組 女 阿修羅
堅忍不抜・
猪狩 みなと(ja0595)

大学部7年296組 女 阿修羅
SneakAttack!・
高峰 彩香(ja5000)

大学部5年216組 女 ルインズブレイド
釣りキチ・
月詠 神削(ja5265)

大学部4年55組 男 ルインズブレイド
蒼を継ぐ魔術師・
アスハ・A・R(ja8432)

卒業 男 ダアト
運命の詠み手・
羽空 ユウ(jb0015)

大学部4年167組 女 ダアト
撃退士・
白波恭子(jb0401)

大学部5年259組 女 ルインズブレイド
桜花絢爛・
獅堂 武(jb0906)

大学部2年159組 男 陰陽師