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マスター:樹 シロカ
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:7人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2013/09/05


みんなの思い出



オープニング

●今年の新ネタ

 久遠ヶ原学園において、進級試験は非常に重要なイベントと言えよう。
 この学園では、年にたった一度の試験によって、進級できるか否かが決まるのだ。
 大学部に所属する研究者ではあるが、教師と実技教官も兼ねるジュリアン・白川(jz0089)は、今年も試験準備に頭を悩ませていた。
「まさか去年と同じことをする訳にも行くまいしな」
 指先で机を叩き、暫し瞑目。
「……そうだ。とりあえず実技はこれで行くか」
 まるで悪戯を思いついたような表情になり、白川はいそいそとデスクを離れる。


 その数日後。
 集まった学生たちを前に、白川は小型のジュラルミンケースを持って現れた。
「早速だが、今回の試験について説明しよう。テスト内容はこのケースの保護、もしくは奪取になる」
 およそ40cm×30cm×15cm程度の銀色の箱を、持ち上げて見せる。
 ご丁寧にもその手首は、金属製の手錠でケースの持ち手と繋がっていた。

 ある者は面白そうに、ある者は怪訝そうに、ケースと白川の顔を見比べる。
 余韻を楽しむかのようにそれらを見回し、白川は説明を続けた。
「諸君の中には、卒業後の進路として、各種民間企業やフリーランスを考えている者もいるだろう。そこで要人の警護や貴重品の輸送に際し警備を担当する場合もあると思う」
 尚、要人の例は、OPのイメージ映像でご想像いただきたい。
「今回はそれを想定した実技試験だと思ってくれたまえ」

 白川が示したルールは以下の通りだった。
【前提条件】
 保護対象は見通しの良い道路に停めた車を降り、一般人の歩速で5分程度離れた校舎玄関に到達。
【警護担当の目標】優先度は1>2>3
 1.ジュラルミンケースを玄関まで無事に届けること
 2.運搬を担当する人物を極力傷つけないこと
 3.襲撃者の身柄の確保
【襲撃者の目標】
 ジュラルミンケースを奪取し、その場から逃走すること

 尚、試験時間は、保護対象が下車後、警護担当か襲撃者の目標達成時点までとする。


 ここで『襲撃者』の存在に、質問の手が上がる。
「警護する場合には、襲撃者の行動を想定することも重要だからね。今回は警護担当か襲撃者かを選んで参加して貰おうと思うんだ」
 そして白川は更に条件を追加した。

・参加者はまず警護担当か襲撃者かを選択する。
・途中での寝がえり可能。それに対処することも試験のうちとする。
・最終時点で目標を達成した側が高評価となる。人数の少ない側だった場合、更にプラス評価となる。
 但し、最終時点で全員が警護担当の場合は評価「普通」、全員が襲撃者の場合は「失敗」となる。


「……と、こんな所かな。では今から相談時間を設ける。試験開始まで、知恵を絞ってくれたまえ。そうだね、いい結果になれば、何かご褒美が出るかもしれないよ?」
 白川は空いている方の手を軽く上げると、黒塗りの車の方へと歩いて行った。


リプレイ本文



 道路に停めた黒塗りの車に、街路樹の影が映り込んでいた。
 後部座席のジュリアン・白川(jz0089)が腕時計を確認し、インカムのマイクを通して試験開始を宣告する。
「時間だね。私は試験の流れを把握するために、諸君のやり取りを確認している。諸君の相互通信は任意だ。希望する相手だけ許可してくれたまえ。では、始めよう」
 ユウ(jb5639)が周囲を確認し、車のドアを開いた。
「護衛対象、出ます」
 ユウは同じチームの仲間を信じることに決めた。行動を共にする者を無暗に疑うことは、襲撃者を利する行為になるだろう。仮に裏切り者が出た場合には、その都度対応するしかない。
 アタッシュケースを下げた白川が道路に立つ。
 その瞬間の襲撃がないことを確認し、ユウは空へと舞い上がった。暫く旋回し、傍の校舎屋上に降り立つ。
「こちらから見る限り、不審者なし。移動始めてください」
 試験時間は原則5分間。『闇の翼』をずっと使い続けるのは無理だ。ここぞという場合のために、節約せねばならない。

「先生は我々がお守りします、作戦開始」
 模擬戦用のライフルを脇にしっかり構え、セレスタ・レネンティア(jb6477)が無駄のない動きで進路を確認する。
 元々軍人気質の義務感や正義感を持ち合わせたセレスタに、今回の護衛任務は適任といえるだろう。
 街路樹や周囲の建物に特に怪しい点がないことを確認すると、西方面へ先行する。
 白川が遅れて歩き出す。撃退士としてはかなりゆっくりではあるが、一般人としてはかなり早い。
 フィオナ・ボールドウィン(ja2611)が後に続いた。
 護衛されている白川の方が先触れの従者のような、堂々とした足の運びだ。
「試験の一環とはいえ……この面子、楽しめるな」
 命のやり取りに臆する訳ことはないが、純粋なる力試しというのもそうある機会ではない。
(さあ、何処から来る……?)
 込み上げる愉悦に、我知らず笑みが浮かぶ。
 少なくともスタート時点では完璧に護衛役をこなす3人に、ロヴァランド・アレクサンダー(jb2568)が感嘆の声を漏らした。
「お嬢ちゃん達は威勢が良いねえ、俺にゃもう勝てねえわー」
 そう言いながらも、視線は鋭く上空を見渡す。




 リアナ・アランサバル(jb5555)が潜んでいた給水塔の物影で身じろぎする。
「まともになんてやらないよ……」
 ユウが屋上に降り立ったのを確認し、同じ襲撃犯の仲間にだけ回線を開き連絡事項を伝える。
 準備は済ませた。首尾は上々。
「ま、罠の大体の位置は今言ったとおりだから。かかんないように注意してよね」
 後は事態が動き出すのを待つばかり。屋上で身を伏せる。
「了解。こっちもせいぜい頑張るとするかな」
 ロドルフォ・リウッツィ(jb5648)が別の屋上から答えた。

 元々ロドルフォは、どちらで参加しても良かった。
 だが参加メンバーを見渡し、思わず嘆息する。何、この女子率。
「先生はギリギリ綺麗所としていける……が」
 そうなのか?
「いややっぱり1陣営にむさ苦しい男3人とかねーわ、マジねーわ!」
 早々にロヴァランドが護衛班に回ったため、ロドルフォは陣営を変えた。
「たいちょーすんません、俺、こっちに回ります!」
「好きにすりゃーいいよ」
 こうして同じ部活の2人は、袂を分かつことになる。
「というわけでごめんね、俺、敵になっちゃうけど許してフィオナちゃん」
「ふん、我を敵に回すとは、その度胸だけは褒めてやろう。受け取れ、褒美だ」
 ゴスッ。
 フィオナの拳がロドルフォの腹にめり込む。
「うごふぉッ……! す、すみません、フィオナ様」
 危うく試験参加前に戦線離脱するところであった。


 暮居 凪(ja0503)も小声で返信。同時に阻霊符を取り出した。
「念のために、ね」
 南側の建物の影に身を顰め、接近して来る一団を待ち構える。
「さて――こういうのは、初めて、ね」
 短い準備時間の間に、色々策を講じた。
 結果、自分の手札は護るにも攻めるにも不足しているのが実情だと判断。
(近いうちに、色々と見直さないといけないわね)
 もっとも、それに気付くのも試験のうちといえるだろう。 
「まあ今の時点でどれだけやれるか。それを試すのもいいわね」
 近付いてくる足音。
 そのスピードから距離を想定し、タイミングを計る。




 西から北へ折れる交差点の手前で、セレスタが白川を制止した。
 建物に身を隠して様子を窺った後に、素早く北へ。前方、左右、そして上方。
 そして街路樹に仕掛けられた古典的な網を発見する。
「一応除去する、か」
 サバイバルナイフを取り出し、慣れた手つきで切り裂いた。
「まあこれは流石に本気ではないだろうがな」
 呟いたセレスタは他に異状がないことを確認すると、屋上のユウを通じて移動を促す。

「あーあ、さすがに無理だったみたい」
 潜伏した屋上から手鏡でそれを確認し、リアナがさほど残念そうでもない口調で呟く。
「まあ多少は時間を稼げたわね」
 この時点で約1分が経過している。警戒させるだけでも警護側の行動は邪魔できるのだ。

 白川にあわせ、フィオナが歩きだす。
(やはりこの交差点が一番の襲撃ポイントであろうな)
 失敗した際には挽回のチャンスが必要だ。ならば一度目を2つ目の曲がり角まで待つことはないだろう。
 裏切り者が出る可能性を考え、敢えてそのことは護衛班の仲間には告げていない。
 だが各人がそれぞれ最良の選択を模索し行動すれば、集団として最良の結果に到達するはずだ。
 事実、現時点では詳細を打ち合わせたように、上手くいっている。
 ――そしてここからが正念場だ。


 凪が閉じていた目を開く。カウントダウン開始。

 3、2、1、GO!

 交差点に投じられた発煙手榴弾の爆音が襲撃開始を宣告する。
 辺りを覆う白煙の中、彼我の全員が動き出した。
 勝負はおそらく一瞬で決まるだろう。凪は力を溜め、全力で突っ込む。
 もとより煙幕の効果をさほど期待していない。自分が仕掛けたことを襲撃班の仲間に知らせる、合図のようなものだ。
「接敵、交戦開始!」
 街路樹を楯に、セレスタが弾幕の西側を狙い、連射。乾いた音が響く。
 少しでも護衛班のための時間を稼ぐ。




「やはり来たか!」
 フィオナは煙幕を抜けて突進してくる影を確認し、白川の前に回る。
「そう簡単に押さえられると思わないで欲しいわね」
 接近する影が不意に目前から消える。否、地を蹴って跳び上がったのだ。
「……嘗めるなよ。状況からすれば上方の警戒は基本中の基本だろうに」
 フィオナの周囲に輝く赤球が浮かび、魔力の光弾を放射。煙幕の中、赤光は真っ直ぐ襲撃者へと向かう。
「しま……ッ!」
 高い跳躍は、煙幕が薄まった位置に身を晒すことにもつながる。
 襲撃者の姿を確認し、フィオナが会心の笑みを浮かべた。
「暮居か。貴様とは一度正面から遣り合ってみたかったのだ……存分に打ち合おうではないか!」
 凪が着地した地点へ猛然と駆け出す。
 少なくとも現時点で、護衛班の人数は襲撃犯より多い。一人が一人を抑えていれば、護衛対象は守れる。
 最接近に備え身を低く駆けるフィオナを見て、凪は対峙することを選んだ。
「簡単には逃がしてもらえそうもないわね」
 そう言いながらも、愉しむような光が黒い瞳に宿る。
 全力で来るなら、全力で。凪は武器に力を籠め、身構えた。
「我が一撃、受けてみるがよい!」
「一度は全力で行かせてもらうわよ」
 重く鋭い『覇王鉄槌』の一撃と、『ウェポンバッシュ』の痛打との真正面からのぶつかり合い。
「く……!」
 フィオナの身体が、意に反して後方に弾き飛ばされる。
「……さすがね」
 凪は肩を押さえ、声を絞り出す。
 これ以上は無理だ。フィオナを押さえただけでも良しとするしかないだろう。
 離脱を決めたその時だった。
「凪ちゃん、これ!」
 煙幕の中を突っ切って来る、白い翼。ロドルフォだ。手に提げているのは銀色のアタッシュケース。
「え……!」
「これ持って派手に逃げて」
 耳打とカバンを残し、ロドルフォは薄れつつある煙幕の、まだ濃い部分へ。
 凪はすぐさまカバンを手に、反対方向へ駆け出した。
「待て!」
 フィオナが追いすがるのを確認し、凪は再度ウェポンバッシュを放つ。
 衝撃に煽られながらも、フィオナは止まらない。まるで微風が顔を撫でているかのようだ。
 凪は黄金の獅子が駆けるようなその姿に、ふと頬を緩め、足を止めた。
「――これ以上は試験の場では出来ないわね」
「何……?」
「ここまで離れては、私達は試験終了という所かしら」
 凪が肩をすくめ、アタッシュケースを開く。
 中身は空っぽだった。




「凪ちゃん、上手くフィオナちゃん引き離してくれたかなー?」
 本当は本物を託したかったが、状況が許さなかった。
「だって凪ちゃんにだったら、裏切られても許せるしなあ」
 ロドルフォは呟きつつ、煙幕の中を突き進む。
 やがて白煙が僅かに薄れると、次第にアタッシュケースを下げたスーツ姿がはっきりしてきた。
 襲撃犯であるロドルフォ以上に、白川は楽しげに見える。
「先生、ちょーっと我慢してね」
 笑顔のまま白川に近づこうとすると、呼びとめる声が響いた。
「ロドルフォ君よぉ。空にいねえ俺は俺じゃねえって事ぐらい、お前が一番知ってんだろー?」
 ロヴァランドが弾丸のように、接近して来る。
「もちろん。だからこうして早々に目標を回収に来ました!」
「そう簡単に……うわっ!?」
 ロヴァランドは咄嗟に、飛来した物を避ける。が、思いの外広範囲に広がるそれは、ロヴァランドの翼を濡らした。
「なんだこりゃー……べとべとする……?」
 指先にとり、匂いを嗅ぐ。どうやら危険物ではなさそうだ。
「ついでにこれも……」
 バケツ一杯のローションを撒き散らしたリアナが、今度は大量のコショウを振りまき降下して来る。
 ロヴァランドがそちらに気を取られた一瞬の隙に、ロドルフォは白川に接近。
 笑顔で前に立つと、唐突に白川の脇から背に腕を回した。
「何!?」
「攫うなら物品だけより綺麗所つきのがいいに決まってんだろ!」
 有無を言わせぬお姫様抱っこ。白川を抱きかかえたまま、上空へ。
「……リウッツィ君、綺麗所というのはどういう意味かね」
 今、気にするのはそこじゃないという所に引っ掛かる白川。
 当然、行く手は遮られる。
「空をご自分だけの領域と思わないことです」
 ベネボランスを構えたユウが、ロドルフォを見据えて降下してきた。
 すぐに仕掛けてこないのは、白川を確保しているからだろう。狙いやすい位置まで接近すれば、容赦なく討たれる。
「とと、リアナちゃん! タッチ!」
 ロドルフォはリアナを呼び寄せ、白川を押しつけた。
「ここは俺に任せて先に行けっ! ……って我ながら不吉だなオイ!」
「了解」
 ロドルフォのセルフ突っ込みを全く無視し、リアナは白川を抱えてその場を離脱する。
「……一応一般人という設定なのでね、余り乱暴に扱わないでもらえると有難いのだが」
 状況はいつしか空中戦の様相を呈してきた。
 実技教官の端くれである以上、撃退士としての能力には多少の自負もある白川だが、さすがに今の位置から落下した場合にはただでは済まないだろう。




 ロヴァランドが銃を手に、楽しそうに言った。
「いい台詞だねー。覚悟はできてるってか?」
 太陽は真上にある。高い位置に浮いたロヴァランドは、それを背にしロドルフォを見据えていた。
「まあ隊長とこういう形で対決するのも、偶にはいいかもな」
 ロドルフォが構えるのは波打つ刀身の大剣。射程の不利を埋めるべく、一気に駆け上がる。
「甘いッ」
 試験の中の戦闘で、殺すまではやらない。それを見込んでの判断だろうが、こちらも相応の対処は取る。
 ロヴァランドはロドルフォの腕を狙って連射。武器を取り落とすのを狙う。
「なんのッ!」
 腕を掠める銃弾を物ともせず、ロドルフォは接近。
 ロヴァランドは迫る剣の切っ先をかわし、相手の腕を抱え込むと、長身を折り曲げ力いっぱい膝を叩き込んだ。
「ぐふっ」
 ロドルフォが態勢を崩し、距離が開く。
「狙いは悪くなかったぜー?」
 長く生きてきただけ、場数が違う。
 そう言うようにロヴァランドの銃口が火を噴き、ロドルフォの剣を弾き飛ばした。

「あーあ、結構いけると思ったんだけどな」
 ロドルフォが笑いながら、道路に大の字に寝転がった。
「ま、時間はかなり稼げたかねー。後はリアナちゃんが頑張ってくれれば、か」
 試験時間は残り僅かとなっていた。
 時間までに目的地に白川が到着しなければ、警護班の勝ちはないのだ。




 セレスタが上空を睨む。
「まずいな」
 警護対象を抱えたまま飛んでいるため、射程内ではあるが撃てないのだ。
 万が一手を放されては、大変なことになる。
 ユウからの連絡が入る。
『先生を抱えて、高度も速度も充分ではないはずです。私が上から追い込みます』
 短いやり取りで方角を確認し、セレスタはライフルを手に駆け出す。
 青い空をバックに、闇の翼を広げた2人がどんどん接近するのが見えた。

「まともにやりあう予定はなかったんだけどね……」
 さすがにローション+コショウ攻撃も限界とみて、リアナはその場からの離脱を決意する。
 逃げ切れば、負けはないのだ。
「あと30秒だね」
 リアナの肩に担がれた白川が、他人事のように言った。
「申し訳ありませんが、遠慮はしません」
 上空から届くユウの声。空を切る音と共に接近して来る。
「そう簡単には……と!」
 建物の陰を目指し飛ぶリアナの目前で、模擬弾が炸裂した。
 回り込んでいたセレスタだ。
 そこでスピードが落ちたところに急速降下してきたユウが接近、リアナの足元に薙ぎ払いを打ち込む。
「わわっ……!」
 上空で態勢を崩し、リアナは思わず手を離した。
「あッ……!」
 白川の身体が、宙に投げ出される。

「これはさすがにまずいな……!」
 手に巻きつけた鋼糸を繰り出そうとした白川だったが、その瞬間、再度身体が宙に浮くのを感じた。
「キャッチ成功ー! このまま空輸でゴールだぜ」
 ロヴァランドだ。ユウとは打ち合わせての行動だった。
 

 ほぼ時間通りに、白川は目的地点に足をつけた。
「お疲れ様。試験終了だね」
 集まった学生を見渡し、怪我の程度を確認する。自力回復や応急手当が必要な者もいたが、およそは掠り傷だ。
「まずは合格というところかね。相手の行動を読み、推測する。今後その経験は役に立つのではないかと思うよ」
 依頼でそういう相手と遭遇することもあるだろう。
 天魔が皆、何も考えずに突っ込んでくるとは限らないのだ。
「試験自体は護衛班勝利という結果だが、私としては両者の健闘を讃えたいところだね」
 そう言うと白川は手錠を自分で外し、アタッシュケースを開く。
「乱暴に扱ってはいけないと言っただろう? 開くのは後にしたまえよ」
 悪戯っぽい笑みで、教師は冷えたコーラのペットボトルを手渡すのだった。


<了>


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 優しき強さを抱く・ユウ(jb5639)
 護衛実技試験合格者・セレスタ・レネンティア(jb6477)
重体: −
面白かった!:6人

Wizard・
暮居 凪(ja0503)

大学部7年72組 女 ルインズブレイド
『天』盟約の王・
フィオナ・ボールドウィン(ja2611)

大学部6年1組 女 ディバインナイト
その絆を取り繋ぐもの・
ロヴァランド・アレクサンダー(jb2568)

大学部8年132組 男 ディバインナイト
空舞う影・
リアナ・アランサバル(jb5555)

大学部3年276組 女 鬼道忍軍
優しき強さを抱く・
ユウ(jb5639)

大学部5年7組 女 阿修羅
惑う星に導きの翼を・
ロドルフォ・リウッツィ(jb5648)

大学部6年34組 男 ディバインナイト
護衛実技試験合格者・
セレスタ・レネンティア(jb6477)

大学部6年184組 女 インフィルトレイター