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マスター:樹 シロカ
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2012/10/17


みんなの思い出



オープニング

●崖っぷち
「そ……そんなの絶対無理よ……!!」
 女子学生は足元を見降ろし、声を震わせた。
 暗く月の無い空。波の音が聞こえてくるが、海面ははるか遠い。
 少し離れた所に、白いフード姿の人物が立っていた。
「無理ではない。少し困難は伴うけどね。でも*****たいんだろう?」
「うん、それはそうなんだけど……」
 ごくり。白い喉が夜目に映える。
「なら、覚悟を決めるんだ。大丈夫、君ならできるさ」
 その声に背中を押されるように、女子学生は震える足を踏み出した。
 吹き上げる風に髪をなぶられ、ギュッと目をつぶる。
 と、次の瞬間。

「○○先輩と両想いになれますように――きゃあああああああああ!!」
 ビターン。
 波の音に混じり、何か変な音がした。

 白いフードの人物は、彼女が飛び降りた先を見下ろす。
「成功したか」
 背後に現れた別の白フードが声をかけた。よく見ると彼の白フードには『長』の文字。
「ええ中々良い具合です、部長。しかし体重とロープのバランス調整が今一歩というところでしょうか」
「成程な。よし判った、では引き上げてやれ。それから部室に戻ってミーティングだ」
「了解」
 白フードがもう一人闇の中から現れ、鉄柵に括りつけられたロープを引き始めた。

●ミーティングルーム
 斡旋所から来たメールに呼び出された一同が、相談用に割り当てられた教室で顔を合わせた。

『調査依頼。時間に余裕のある方。委細面談。お願いする方には後日連絡』

 集まった一同は斡旋所のこの曖昧な募集に名乗りを上げ、連絡を受けたメンバーだ。
 そこに書類を小脇に抱え、中山律紀(jz0021)が入って来る。
「みんな忙しいところ有難う。今回の依頼はちょっとイレギュラーなんで、こんな形になってごめんね」
 資料を配ると、早速説明を始める。
「実は最近学園内で、奇妙な怪我人が多く出てるんだ。
 全員学園の撃退士なんだけどね、身体の打撲や骨折、特に多いのが顔面強打かな……」
 今回の事件に関わると思われる怪我人は十名。
 症状は様々だが、ほとんどが何かにぶつかったらしき怪我。
 発生時間はおそらく全員が深夜。
 怪我人は中等部から大学部までで、男女ちょうど半々。怪我人同士の共通点、今のところ確認できず。
「全員が学園島内の各病院で診察を受けているんだけど。
 戦闘ならともかく、普段の状況で、撃退士がこんな怪我をするのもちょっと考えにくいよね。
 一応原因はそれぞれ聞いてあるんだけど、不自然な説明も多い。
 でも大抵は数日で治って退院してしまうので、今までそのままになってたみたいだね」
 
 だが学園島のとある一角で、叫び声を聞いたという情報が複数寄せられるに至り、ついに生徒会が調査に動き出したのだ。
「実は今回のメンバーは、被害者と関係がないことを調べた上で選抜されているんだ。俺もその一人。
 最低限事件性の有無を確認できればそれでよし。
 事件性があるなら黒幕の身柄を確保し、自分達で手に負えなければ生徒会に報告すること、だってさ」
 よろしくね、と律紀が握手の手を差し出してきた。


リプレイ本文

●推理
 入口に『音桐探偵事務所』と看板のかかったビルの一室。
 雨宮 歩(ja3810)の探偵業の拠点に集まった面々は、それぞれのメールアドレスを交換する。
 皆に雨宮 祈羅(ja7600)がお茶を配る。
(探偵ね…ちゃんとできるかどうかわからないけど、これで、もうちょっと歩ちゃんを分かれるようになる、と思う…たぶん)
 事務所に出入りはしているものの、自分が捜査に関わることは珍しいのでちょっとワクワク。歩のサポートとあれば気合も入る。
 嵯峨野 楓(ja8257)がお茶すする。
「生徒会も色々と大変だねぇ。でも偶にはこういうのも楽しいよね。頑張ろー、よろしくね!」
 比較的珍しい依頼内容ではある。ノリ良く威勢よく言った楓の内心の声。
(……早期解決したら報酬に色付けてくれないかなぁ)
 この子意外と計算高いな。
 缶ビールのプルトップが、小気味よい音をたてた。
「私の麦色の脳細胞が事件の真相を突き止めてみせるわ♪」
 雀原 麦子(ja1553)が笑顔を見せる。
 昔の探偵小説に『灰色の脳細胞』という表現があるが、彼女の場合すっかり麦酒色に浸かってるという印象である。だがオイルをさした機械が快調に動き出すように、酒精が回り始めた麦子の脳細胞は活性化。
「そうね〜、知りたい事は2つ」
 事件の資料を前に、早速推理開始。
「1つは、この事件が同じ曜日に起きてるんじゃないかってこと、それともう1つは入院中に来たお見舞い客と怪我人のその後の関係かな?」
 そこで中山律紀(jz0021)の肩をぽんと叩く。
「りっちゃん、その辺調べて来てくれる?」
 抵抗できない律紀。姉属性に逆らえないパシリ根性を完全に見抜かれている。
「……わかった、ちょっと行って来る」
 全てを諦めたような背中が、事務所を後にした。

 リゼット・エトワール(ja6638)が疑問点を口にした。
「事件の発生時間はおそらく全員が深夜なのですよね。でも怪我の原因が深夜に発生したと思えないようなものが多くて。それが気になりますね……」
 その疑問を受けて、斐川幽夜(ja1965)が呟く。
「負傷者が何かを隠しているのはほぼ確実でしょう。島内で受診したのならば、天魔の関与を見逃している可能性も低いと思いたいです」
 スマホを操る手はその間も止まらない。
「となれば、この学園のこと、全く訳の分からない動機という可能性も否定出来ません。面倒ですね…」
 夜中に叫び声が聞こえたという公園付近の地図や航空写真を表示し、そこに展望台があることを確認する。
「撃退士が斯様な怪我を負う可能性……。人目に付かないタイミングで展望台から転落、も十分あり得ますか」
 勿論単純に袋叩きにされた可能性なども否定できない。
「まずはこの展望台を調査してみましょう」
「現場百ぺんとの格言もあるしね。悲鳴が聞こえたってことは何か事件があったんだろうし。ボクも行くね」
 犬乃 さんぽ(ja1272)も同意する。
「では私の方では、怪我人が病院に来た時間帯と、購買が開いている時間、E男さんが8月下旬に受けた依頼について調べてみますね」
 リゼットが柔らかく微笑む。
「E男先輩の依頼が本当なら、同行者もいるはずだしね。それとJ子先輩の件は、そんな事があったならマンションで騒ぎになってるはず……」
 さんぽがなぜかポケットサイズ時刻表に視線を落とす。
 彼は日本における由緒正しき捜査には時刻表が必要だという情報を得ていた。実際にどう使うのかはいまひとつわからないのだが。
「ではJ子さんの件も。判り次第メールを送りますね」
 リゼットが頷く。明らかに不自然な点があれば、そこから突いて行けるだろう。
「リゼちゃん鋭いわねぇ〜! 期待してるわよん」
 麦子がリゼットをぎゅうと抱きしめた。
 或瀬院 由真(ja1687)が気になっているのは、大学部2年C男。 
「捜査の基本は足だと言いますし。私は怪しいと思う人に、片っ端からお話を聞いて回ろうと思います」
 判ったことは随時メールすることを約束し、一同が散らばる。

●調査
 時刻表を手にさんぽは公園を横切っていく。
「可愛いおねえちゃん、おいしいアイスどう?」
 アイス売りのオジサンが威勢のいい声をかけてきた。
「ボクはおねえちゃんじゃ……あ、おじさん、ちょっと聞きたい事があるんだけど」
 ここで店を出しているなら、公園の事について詳しいだろう。
 だがおじさんの仕事は昼間なので、夜間の悲鳴については全く知らないという。
 礼を言って立ち去ろうとするさんぽに、おじさんがぼそりと呟く。
「そういえば、事件とは関係ないと思うけど……」
 長いロープを持った人物が、昼間の公園内をうろうろしているのを数回目撃したという。
 おいおい、滅茶苦茶関係ありそうだろう。
 それはさておき、その人物の特徴を覚えている限り教えて貰えた。

 展望台から見える海原は、秋の日差しに白い波頭が映えて美しかった。
「海の見える素敵な公園だねリア充爆発しろ」
 楓の語尾がちょっとおかしいが、幽夜はそれに気づいているのかいないのか転落防止の手すりを丹念に調べている。
「ここには特に何もありませんね」
 手すりから身を乗り出して下を覗くと、コンクリートと自然の岩が作る絶壁。海面までかなりの高さがありそうだ。
 その目の端に、平らな岩棚が見えた。
「あれは……?」
 防護柵の隙間から、そちらに向かう小道が続いている。
 岩場の海側には防護柵があった。
 注意深く調べると、何ヶ所か枠が歪んで金属で引っ掻いたようなキズがみられた。
 幽夜に呼ばれて駆けつけたさんぽはひらりと金網を超え、『壁走り』で草や灌木がへばりついた岩場を駆け抜ける。
「何だろう、この場所? ……何かがぶつかった様な跡がある」
 所々の草叢が押し潰されていた。台風など強風の影響ではないようだ。
「おじさんが目撃しているということは、怪しい奴が昼間もこの辺りに来るかもしれないってことだよね」
 さんぽが時刻表を開き眉をひそめる。
「じゃあ私がしばらく見張ってるよ。準備はばっちり。何か判ったら連絡するね!」
 楓はそう言うと、崖に近づく者がいればすぐに判る木立に身を潜める。
「張り込みといえばこれだよね」
 中から取り出したあんぱんと、牛乳がわりの緑茶をお伴に監視を開始する。

 由真は公園からほど近い喫茶店に、仮称・C男を呼びだしていた。
「お呼び立てしてすみません」
 相手はあからさまに警戒している。口実は公園の悲鳴についての調査協力願いだ。
「俺にそんなの聞いてどうするの。だいたい俺、その辺り入院してたからな」
 明らかに苛々しながら机を指先でコツコツ叩いた。由真はスキル『紳士的対応』で対応する。
「入院ですか。申し訳ありませんが、怪我の事についての話をもう少し聞いても良いでしょうか?」
「え? ああ、ちょっとドジ踏んでさ。まあ数日だけど」
 由真の眼がキラリと光る。嵌めた。
「入院の原因は、怪我なんですね?」
 怪我をC男は否定せず当然のように受けてしまった。相手の顔が引きつる。
「実はC男さんが負った怪我については聞いています。右肩骨折と頭部打撲という話ですが。
 膝に矢を受けて転倒したというのに、膝の怪我が無いというのはどういう事なのでしょう?」
 C男は愕然とした表情を浮かべる。ネタに素でマジレス、超恥ずかしい。言った自分が。
「いや、あの、膝に矢を受けてってのはその、お約束というか……」
 しどろもどろになるC男の前に、由真はそっとこの喫茶店の名物を差し出す。
 カツ丼かわりのスイーツ、カツパフェ。フルーツと生クリームが盛り上げられた土台に、カットされたとんかつが刺さっている。(※ご存じない方は検索してみてください)
「何か事情があるのは分かります。でも、教えて下さい。お願いします」
 そこで怪我をしたのはC男だけではないこと、女の子が顔を強打していることなどを説明するが、C男は眼前のカツパフェが恐ろしかった。
「取り返しのつかない大怪我をする人が出てからでは遅いのです」
「わ、判った! 判ったから。その物体は勘弁してくれ!」
 C男は半泣きになりながら、事情を語り出した。

 歩は同学年の仮称・H子を教室で捕まえた。
「ちょっと前に怪我した件で、話聞かせてくれるかなぁ?」
 さっと身を翻すH子を、祈羅が『冥界の呼び手』で捕縛する。
(逃げるほうが悪いんだもん♪ 歩ちゃんに負けたくないしね?)
 学園内での不意打ちに、H子は派手に転んだ。
「そんなに時間はとらせないよぉ。やましいことがないなら協力してもらえるかなぁ?」
 わざと間延びした口調。愛用の手帳で手をトントンと叩きながらも目線は外さない。
 諦めたようにH子は手近の椅子にかけた。
「肋骨負ったんだって? 痛いよねぇ。擦り傷も負ったみたいだねぇ。それはどこで負ったのかなぁ?」
「今よッ!?」
 H子が倒れたときに床についた自分の手首を指差す。
「違うよぉ、その顔の傷だよぉ。結構日数立ってる割に、痛そうだねぇ」
 はっと手を当て、H子は目を逸らした。
 が、その視線は真横で見つめる祈羅のくるくる動く瞳とぶつかる。
「大丈夫?」
 じーっと覗きこみつつ顔を近づける祈羅に、H子が何故か顔を赤らめて身を捩る。
「目線を逸らすのはやましい事のある証、と言う話を聞いたことがあるかなぁ?」
 その様子を観察しながら歩が核心を突く。
「仮にお前『たち』の証言が出鱈目な場合、何か理由があるよねぇ。例えば犯人が捕まると自分に都合が悪いからとか、ねぇ」
 敢えての鎌かけ・複数形に、怯えたようにH子が歩を見た。
「まあ、あくまで仮の話だけどねぇ」
「やめて! 私、今幸せなのよ、そっとしておいて!」
 耳を覆うように両手をあて、H子が頭を振る。
 後ひと押し。歩の口調は一転、優しく穏やかなものになる。
「でも嘘をつくのは疲れるだろ、辛いだろ? ボクに話して、楽になるといいよ」
 わああああ。H子が机に突っ伏した。

●一斉送信
 各自の携帯電話やスマホが呼び出し音を響かせる。
『麦子さんの推理通り、事件が起きたのは全て火曜日だったよ。
 E男さんの依頼は確認できず、J子さんの救急搬送を知っている近所の人はなし。
 それと入院中に見舞客が来たのはB子さん、E男さん、H子さん、J子さんだけみたい』
「H子に会いに来たのは女子学生だろぉ?」
 律紀のメールに、歩が笑いをこらえたように返信を送る。
 H子は怪我のお陰で心配してくれた大好きな同級生(女子)と現在ラブラブ(自称)ということだった。
 律紀の返信。
『H子さんのその後は歩さんの調べの通り。
 B子さんの面会人は上級生の男子学生と友人、E男さんとJ子さんのお見舞いは複数でいずれも女子学生だったよ。
 E男さんは元々ガールフレンドがたくさんいる人らしい。B子さんは当の上級生とつきあってる』
 麦子が程良く酔いの回った目で笑う。
「さしずめ今回の事件の名前は『火曜クラブ』ってところかしら?
 なるほどね〜事件がいい感じになる切欠になっちゃったってわけね♪」
 そこに届いた由真のメール。
『C男さんの怪我の真相、それと黒幕らしきものが判りました』
 続く文章が全員を現場へ走らせる。
『今日は火曜日です。次の被害者が出るかもしれません、公園までお願いします』

●断崖
 メールを受信し、楓はあんぱんを齧る手を止めた。
 秋の早い夕暮れが急速に公園を包みこんでいき、辺りは既に薄暗い。
 立ち上がった楓はそこで思わず呟いた。
「私ならもっと上手くやるわよぉ……」
 そう言いたくなるぐらい、あからさまに怪しい男がかなり長そうなロープをかついで現れた。
 その後を幽夜とリゼットとが、交互に追う。
 さり気なく散歩する風を装って近づき『マーキング』を試したが上手くいかなかず、結局直接尾行を試みている。
「リゼット、気をつけてね」
 幽夜が前後を入れ替わりながら『鋭敏聴覚』で相手を伺う。
「はい、幽夜さんも宜しくお願いします」
 男は無警戒に展望台の脇から崖へと降りて行った。
 金網をひょいと乗り越えると、長いロープをクリップで固定し、先を崖の上から垂らそうとした。
 その足元に、弾けて飛び散る小石。
「ひっ!?」
 思わず飛び退く男。黒い海原の見える突先から突然、さんぽが現れた。
 リゼットが飛び出し、幽夜から渡されたフラッシュライトで照らす。男が顔をしかめ、光を腕で遮ろうとする。さんぽが、啖呵を切った。
「お前の企みは、みんなお見通しだ! 大人しくお縄に付くんだよ」
 そう言って突き出したヨーヨーの側面の蓋がぱかりと開くと、燦然と輝く学園の校章。
「ボクはニンジャだけど、今は何の因果かしがないマ……じゃなくて、生徒会の手先なんだよ!」
 踵を返し金網に足をかけた男の目前に、楓が素早く回り込む。
「お前の敗因、それは私を敵に回した事だ」
 びしいと指差す楓は、クイーン・オブ・ドヤ顔。ところでほっぺたにあんこついてますよ。
 逃げられない。そう思った男は逆切れ。
「お前達に何が分かる!」
 男は金網の上から楓に跳びかかる。
「「「そこまでよ/だ!」」」
 一斉に周囲からフラッシュライトの光。男の姿が薄闇に浮かびあがった。
 そこに響く甲高い少女の声。男は動きを止めた。
「お兄ちゃん、もうやめて!」
 中学生ぐらいの女の子がそこにいた。
「A子……!」
「みなさんごめんなさい、全てお話します。私は最初の怪我人、A子です」
 なんだってー! というか、A子が本名か!
「お兄ちゃんは『バンジージャンプクラブ』の部長なんです」
 クラブは部員が全く集まらず予算もないので、この断崖をひそかに練習場所としていた。
 だがある日A子がジャンプに失敗し、大怪我をしてしまう。このことが生徒会に伝わればクラブは閉鎖されるだろう。
 そこで一計を案じた。
『願い事が叶う崖の噂、知ってる?』
 久遠ヶ原内の地域情報ネットにこんな書き込みをし、クラブ員以外の者を巻き込む。
『絶対に他の人に言っちゃダメだよ』
 この一言がおまじないにはつきものだ。
 偶々一人目――B子の願い事『憧れの先輩と両想いになれますように』が成就された為、噂は一気に広まった。
 折も折、年に一度の試験期間と重なり続々と希望者が集まり、バンジー部としては実験と、あわよくばバンジーそのものの素晴らしさを実感させられる……!
「でも余り頻繁だと見つかりやすくなるかと思って、週に一度だけにしていたんです」
 涙を浮かべ、A子が兄の傍にしゃがみこむ。
「……あっそう」
 なんかもっともらしく纏まったが、迷惑な話だ。
 バンジー部部長は自分の持参したロープで、文字通りお縄となった。
 事件は解決した……もう犠牲者は出ない。
「良かったね、歩ちゃん! あ、そうだこれ忘れてた!」
 歩と腕を組もうとした祈羅が、持ってきた花束を海へ向かって投げる。
 それは犠牲者を悼むように、しばらく波間を漂った。(※誰も死んでません)

<完>


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 夜のへべれけお姉さん・雀原 麦子(ja1553)
 Le lien eternel・斐川幽夜(ja1965)
 恋する二人の冬物語・リゼット・エトワール(ja6638)
重体: −
面白かった!:10人

ヨーヨー美少女(♂)・
犬乃 さんぽ(ja1272)

大学部4年5組 男 鬼道忍軍
夜のへべれけお姉さん・
雀原 麦子(ja1553)

大学部3年80組 女 阿修羅
揺るがぬ護壁・
橘 由真(ja1687)

大学部7年148組 女 ディバインナイト
Le lien eternel・
斐川幽夜(ja1965)

大学部7年200組 女 インフィルトレイター
撃退士・
雨宮 歩(ja3810)

卒業 男 鬼道忍軍
恋する二人の冬物語・
リゼット・エトワール(ja6638)

大学部3年3組 女 インフィルトレイター
撃退士・
雨宮 祈羅(ja7600)

卒業 女 ダアト
怠惰なるデート・
嵯峨野 楓(ja8257)

大学部6年261組 女 陰陽師