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マスター:嶋本圭太郎
シナリオ形態:ショート
難易度:難しい
形態:
参加人数:8人
サポート:7人
リプレイ完成日時:2012/06/19


みんなの思い出



オープニング

 どうして──こうなってしまったの?

 私は、護られるだけはいやだった。
 あなたの姿が見えないところで、隠れて震えているのはいやだった。
 あなたと一緒にいたかった。

 それだけだったのに。



 人気ない小学校の音楽室。
「伊緒‥‥」
 彼女──秋山伊緒のすぐ目の前で、男が一人、倒れている。
 首から上だけを何とか動かし、絶え間ない苦痛に表情をゆがませながら、かすれる声でその名を呼んだ。
「丈文さん‥‥」
 伊緒は屈み込み、情感のこもった声で男──羽生丈文の名を呼び返す。
「なん、で‥‥」
 丈文は何かを問おうとするが、それ以上言葉は続かない。
 彼の脇腹は、じくじくと染み出し続ける血で真っ赤に染まっていた。
 彼だけではない。彼の背後には、さらに三人の男が倒れている。そしてみな、重傷を負っていた。負傷箇所はそれぞれだが、鋭利な刃物で斬り裂かれたような傷跡から、鮮血が零れおちている。
 四人のうち、意識が残っているのは丈文だけ。
 男たちが頭を向けるその先に、伊緒は一人、無傷で立っていた。

 丈文が震える手を動かし、苦労してポケットから携帯電話を取り出す。
 だが、意識がもうろうとして取り落としてしまう。乾いた音を立てた携帯がフローリングの床の上を滑り、伊緒の足下で止まった。
「電話をするの‥‥? どこへ──学園に応援を頼むのですか?」
 伊緒はそっとそれを拾い上げる。
「それなら、私が代わりに呼んであげます」
「い‥‥お、‥‥や」
 意識を失う丈文のまぶたに、グランドピアノの椅子に腰掛け携帯を開く伊緒の姿が焼き付いた。



「まずい状況になった」
 受話器を置いた斡旋所の職員が、隣にいた女性職員に険しい顔を向けた。
「小学校に出現したサーバント討伐、フリーランスの撃退士が向かっていたんだが、全滅したらしい」
「えっ、それって確か羽生さんがリーダーだったやつじゃ」
「そうだ。しかもさらに悪いことに、校内に一般人‥‥羽生の彼女が取り残されている」
 それを聞くと、女性職員は今度こそ驚きの声を上げた。
「そんな! 確か校内に人は残っていないはずでしたよ!? ‥‥まさか、羽生さんが連れていった、なんて‥‥」
「いくらあいつが彼女を溺愛してたとしても、公私混同をするような男じゃない。戦いの場が一般人にとってどれほど危険か、分からないはずはないしな」
「そうですよね‥‥だったら、どうして?」
「わからん。だが、羽生の携帯を使って彼女が救援を依頼してきたんだ。その場にいることは間違いない」
 職員はしばらく考え込む仕草をしたが、またすぐに顔を上げた。
「疑問は残るが、時間が惜しい。すぐに学園の撃退士を集めて、救出部隊を編成してくれ」
「わ、わかりましたっ」
 女性職員は椅子をひっくり返しかねない勢いで立ち上がると、バタバタとその場を離れていった。

「いやな違和感だ‥‥。何か──何かある」
 職員は腕を組み、再び考え込む。
 だが、学園の撃退士たちが出発するまでに、彼がそのおぼろな違和感の正体にたどり着くことは結局出来なかった。


リプレイ本文

「たいへんたいへん、急いで助けにいかなくちゃなの」
 依頼内容を聞いた若菜 白兎(ja2109)は負傷した撃退士と校舎内に取り残されているという女性を思い、素直にそう言った。
 だが──。
「今回の話はおかしいよな〜‥‥」
 棒キャンディーを口の中でころころ転がしながらそう言ったのは、高瀬 颯真(ja6220)。
「一般人がサーバントのいる校舎で落ち着いて連絡なんてできるかな〜?」
 聞いた話では、連絡を寄越した一般人、秋山伊緒は、撃退士たちの負傷具合に加え、小学校に残っている敵の数まで連絡してきたのだという。
 そのことに颯真だけでなく、参加メンバーの多くが違和感を抱いていた。
「撃退士が倒れる場面で、一般人が無傷で連絡か‥‥」
「私より経験のある方たちが意識不明‥‥用心する必要がありそうです」
 久遠 仁刀(ja2464)、アートルム(ja7820)の二人はなおもサーバントの残る校舎内で彼女一人が無傷だという状況に疑問を感じ、
「いないハズの一般人‥‥恋人が救出依頼? 話ができすぎというかキナ臭い感じしかしませんね‥‥」
「羽生という男が公私混同をする男ではないというなら、そこにいること自体が不審以外の何者でもない」
 卯月 瑞花(ja0623)やアレクシア・エンフィールド(ja3291)は一般人は残っていなかったはずの校舎に何故かいたという彼女の存在そのものに違和感を覚えていた。
「或いは──最悪の想定も必要となるか」
 アレクシアのその言葉に、月夜見 雛姫(ja5241)が同意のうなずきを返す。
 果たして、秋山伊緒は救出すべき一般人なのだろうか?

 それとも‥‥。


「あの‥‥あの、よろしくお願いします」
 小学校の外塀脇に救急車が待機している。救急隊員に向かって、三神 美佳(ja1395)が頭を下げた。
 重傷を負っているという撃退士たちを、救出後すぐに搬送できるようにするための措置だ。

 塀の影から校庭をのぞくと、報告通りに四体の怪物──シーホースが漂うようにしているのが見えた。
 伊緒の正体が何であるにしろ、撤退時に障害となるこの四体は撃破しておかなければならない。
「それじゃ、いきましょうか」
 冷静沈着な傭兵の顔になった雛姫が、スナイパーライフルの撃鉄を起こす。
 塀越しに一体のシーホースを有効射程内に捉え、引鉄をひく。数十メートル向こうで一体のシーホースの頭が爆ぜた。大きくよろめいた。
 敵が一斉に動き出す。
 校舎内に「不安要素」がある以上、ここでの消耗は避けたい。メンバーはそう考え、遠距離攻撃中心の布陣を敷いた。
 雛姫の先制攻撃で頭が半分つぶれた敵に、美佳が雷鳴の魔法を放つ。普段は近接戦闘を好む颯真がコンポジットボウで追撃すると、シーホースはなすすべなく横倒しとなった。
 残った三体が、こちらめがけて突進してくる。ブレス攻撃の射程はそこまで長くないようだ。
 仁刀、白兎、アレクシアの三名が前衛に立ち、シーホースを待ち受ける。少しでもブレスの勢いを削ごうと、白兎は自らと味方にアウルの衣をまとわせた。
 シーホースが火炎のブレスを吐き出す。白兎は後衛に被害を及ぼさないために敢えて受けた。高熱が彼女を焼くが、その身体を包む淡青の光が炎を押し返す。
 アレクシアが鋼糸を操り、ブレスを吐き終えたシーホースを絡めとった。
 そこへ側面から瑞花が援護を行い、さらにアートルム、そして仁刀と連続で攻撃をたたき込む。集中攻撃で二体目も動かなくなった。
 敵も反撃する。残った二体が左右に開き、前線にいるメンバーを囲むようにしてブレスを吐きかける。広範囲をカバーする攻撃に、仁刀たちがダメージを受ける。
 だが、後衛は無傷だ。雛姫たちの援護攻撃で敵はたちまちひるんだ。
 戦力差は広がり、撃退士たちの優勢は明らかだった。
 仁刀が動きの鈍った一体に大太刀を振るってとどめを刺し、
「失せよ。貴様等に構っているほど暇ではないのだ」
 残る一体はアレクシアが蛍丸を一閃させ、その首を刎ねた。

 校庭のシーホースは全滅した。だが。
「‥‥どういうことだ?」
 気を巡らせて自らの負傷を癒しながら、仁刀が訝しげに首をひねった。
 先手をとったこともあるし、人数的優位もあったが、思いの外簡単に片づいてしまった。
 当初はもっと数が多かったとはいえ、手練のフリーランサーが四名とも戦闘不能になるような相手とは思えない。
「うみゅぅ‥‥どうなんでしょう」
 美佳も眉根を寄せ、考える。
 だが、考えれば考えるほど、思考が行き着く先は「最悪の想定」だ。
「これは‥‥とんだ貧乏くじを引いたかもしれませんですねぇ」
 軽口めいた瑞花の言葉に、追従はない。
 それは逆に、彼女の言葉を皆が否定できないということだ。
「とにかく、音楽室に向かいましょう」
 アートルムの淡々とした言葉が、重い沈黙を破った。
 確証を得ない思考を続けても、結論はでない。
 それに、少なくとも重傷の撃退士たちは救出する必要がある。
 疑惑のスパイラルをひとまず断ち切って、彼らは校舎内に進入した。



 校舎内にはいると、一行は二手に分かれた。
 仁刀、瑞花、アートルム、雛姫は昇降口のすぐそばにある階段から。
 そして白兎、颯真、アレクシア、美佳は廊下を進み、校舎の突き当たりの階段から四階を目指す。

「すぐ上に一体、いるの」
 二階から三階に上がる途中で、生命反応を察知した白兎が小声でそう言った。
 そのまま大剣を構える白兎を先頭に、慎重に階段を上がる。
 そしてシーホースの頭が覗いたその瞬間、一斉に攻撃を集中させた!
 三階の踊り場で浮遊していた敵は反撃もままならず、その場で息絶えた。

「そうか。こちらもちょうど一体倒したところだ」
 白兎から携帯で連絡を受けた仁刀が、息を整えつつそう答えた。
 探知スキルを持つものがいなかったこちらの組は踊り場でシーホースと鉢合わせすることになったものの、被害は最小限に抑えることができた。

 音楽室前に集まった一行は、緊張した面もちでうなずきあった。
 このまま要救助者を外へ連れ出せばそれで任務完了──そう簡単に考えているものは、一人もいない。
 踏み込んだとたん戦闘になるかもしれない‥‥緊張感が張りつめる。

 警戒しつつ、アートルムがゆっくりと進み出て、音楽室の扉を引いた。

 広い音楽室の中は荒らされた様子もなく、椅子が整然と並べられている。
 一段高いステージとその周辺に、フリーの撃退士たちが倒れていた。
「撃退士の‥‥方たちですか?」
 声の主は、そのさらに奥。
 グランドピアノの手前に腰を下ろし、一人の男の頭をその膝に乗せていた。
 いかにも心優しい小学校の音楽教師。そんなイメージがしっくりくる小柄な女性がそこにいた。
 何か仕掛けてくる様子はない。
「そうです。あなたが秋山伊緒さんですか?」
 雛姫が最初に室内に入り、女性に声をかける。
「ええ‥‥お待ちしてました」
 伊緒は答えると、にっこりと笑った。

 メンバーが意識のない撃退士たちの応急手当を始めるのを、伊緒は丈史を膝枕したまま眺めていた。
 美佳が彼女の元にゆっくりと近づく。
「あの‥‥羽生さんの傷も、診たいのでぇ‥‥」
 緊張した物言いなのは初対面だから、というだけではないだろう。
「あら、ありがとう。よろしくね」
 だが、そんな美佳の心中をよそに、伊緒はあっさり答えると丈史の頭をそっと下ろした。
「秋山さん、ちょっとよろしいですか?」
「はい、なんでしょう」
 雛姫が声をかけ、当たり障りのない質問で美佳と丈史から注意を逸らさせた。
「失礼します‥‥」
 その間に、まずは血のにじむ腹部を見る。まだ塞がりきっていないその傷は、明らかに刃物かなにかで斬り裂かれた跡だった。
 ブレス攻撃しかしないシーホースとの戦いでつくような傷ではない。
 少なくとも、シーホース以外の何者かが校内に潜んでいることは確定的。
 問題はその何者かが──伊緒本人であるかどうかだ。
 その確証を得ようと、丈史の額に手を当てる。
 発動したのは対象の過去の経験を知ることができる特殊なスキル。
 ──だが、美佳に丈史の過去が流れてくることはなかった。
(失敗‥‥!)
 このスキルは使用者より上位のものに対しては効果を発揮できない。
 美佳は学園の生徒の中ではかなりの経験を積んでいる方だが、フリーランサーをまとめるリーダーである丈史に及ぶものではなかったのだ。

「訊ねるが如何にして此処に? 校内の人払いは済んでいたと、情報では聞いていたが‥‥」
 椅子に腰掛けた伊緒に、アレクシアがそう聞いた。
「そうなんですか? 私はずっと、居ましたけれど‥‥」
 顔色一つ変えずそう答える。アレクシアは丈史の方をちらりと見やった。
「‥‥彼とは恋人と聞いていたが、彼の在り様を前に随分と冷静なのだな」
「うふふ‥‥そう見えますか?」
 はぐらかされているような、そんな答えだ。
「あなたの望みは何ですか? 羽生さんとここを出たいですか?」
 雛姫の質問はかなり突っ込んだもののように聞こえたが、
「それは、もちろん」
 伊緒はそう答えただけ。
 違和感は消えない。むしろ言葉を交わすほど、強まっているようにも思える。
 ──だが、確証はない。
「とにかく、ここを出よう」
 撃退士たちの応急手当も終わった。これ以上、この場にとどまる理由はない。
 仁刀はそう言うと伊緒に近づいた。
「あんた、自分で動けるだろう。俺が護衛につくから、先に出てくれ」
 だが、その言葉に伊緒は首を振った。
「私は、丈史さんと一緒に行きます」
「いや、気持ちは分かるが‥‥」
「負傷者はあたしたちが責任もって運び出しますから、先に行ってくれませんかねぇ」
「いいえ」
 瑞花の言葉にも、伊緒は笑顔と否定を同時に返した。
「私と丈史さんは、一緒に行きますから」
 繰り返された、同じ言葉。
 またしても、全員が違和感を感じる。
 その瞬間に、伊緒が動いた。
 椅子から立ち上がるところまでは、それまでと変わらずゆったりと。
 だが瞬きの後、彼女の姿は──負傷者の介抱を終えた白兎の眼前にあった。
「あっ」
 とっさに大剣を前にかざしたのは、彼女の本能がさせたのだろう。だが、間に合わない。
「‥‥ごめんなさいね。私にとってはあなたが一番、やっかいだと思ったの」
 先ほどまでと変わらぬ口調の伊緒を見、それから腹部の強烈な熱に気づいた。
 視線を落とす。魔装が斬り裂かれ、脇腹から鮮血がにじみだしている。
 そして、伊緒の右手──のばされた爪の先からも、その名残がぽたぽたと落ちていた。

 白兎が膝を突き倒れる、その光景で疑惑は確信に至る。
 秋山伊緒がシュトラッサーであると。 
 だが、それは遅きに失した。
「白兎!」
 仁刀が叫び、伊緒に向かって大太刀を振り抜いた。
 太刀を覆った月白のオーラが一直線に伸びて、伊緒の足をねらう。少しでも動きを止めなくては──。
 だが、伊緒はそれを難なく躱し、白虹は並べられた椅子を多数なぎ倒しただけだった。
「あらあら、教室の備品を‥‥お仕置きが必要ね」
 回避動作の勢いをそのままにして、仁刀に迫る。
 いつその右手が振り抜かれたのか。
「ぐぁっ‥‥!」
 白兎と同じように脇腹を斬り裂かれ、仁刀も片膝をついた。
「ち‥‥やっぱり大当たりでしたね!」
 瑞花、そしてアートルムが要救助者に飛びつき、抱えあげようとする。
「あら、そんなに慌てなくても、そちらの方たちは連れていってくださって構いませんよ」
 対して伊緒は、阻止するでもなくやんわりとそう言った。
「──撤退させてくれるというのですか?」
 聞いたのは雛姫。
「私は、丈史さんさえ一緒に連れていければそれでいいの。ほかの方たちはご自由に」
「どういうことですか」
 アートルムが疑問を呈する。
「それならそもそもなぜ、私たちを呼んだのでしょう」
 丈史を連れ去ることだけが目的ならば、応援など呼ばずにさっさと姿を消せばよかったはずだ。
「あら、だって──」
 伊緒はころころと笑った。
「四人の撃退士のうち三人が倒れていて、一人が姿を消していたら‥‥あなたたちなら、どう思います? 消えた一人を疑いませんか?」
「‥‥」
「丈史さんは、自分の仕事に誇りを持っていたの。最後にそんな疑いをかけられるなんて、きっと本意じゃないわ。だから、あなたたちを呼んだんです‥‥目撃者になってもらうために」
「何で、シュトラッサーになんかなったんだよ!」
 颯真が怒りの表情を向ける。それでも、伊緒は穏やかな表情を変えない。
「ただ護られているだけは、いやだったの」
「──ふざけんな!」
 抑えていたものを吐き出すように、颯真は感情を爆発させる。
「待ってる人がいる、だから俺たちは生きて帰れる。また戦える。‥‥あんたはそのままで、十分丈史さんの支えになってたんだよ! なのに‥‥なんでこんな‥‥!」
「力を持つ人に、そうでない人の心は分からないでしょうね。まして、まだあなたは若いのだもの」
「そんなことっ──!」
 我を忘れて突撃せんばかりの颯真を制するように、アレクシアが前に立つ。
「その決断、その道で──本当に共に歩めるとでも思ったのか」
「ええ、もちろん。これからも、私と丈史さんはずっと一緒です」
 微塵のためらいもない答えだった。
「──憂い娘よな。その選択が哀しいほど、愛しさを覚えずにはおれぬよ」
 アレクシアは、そっとその瞳を伏せた。

 伊緒はゆっくりと歩いて丈史の元へ向かう。
「お嬢さん。丈史さんの手当、どうもありがとう」
 表情を固くしてその場に立つ美佳に笑顔で礼を言うと、未だに意識を取り戻さない丈史の身体を軽々と抱えあげた。
「それじゃ、お先に失礼しますね」
 そして、悠然と歩き出す。
 皆忸怩たる想いを抱えながら、しかしその歩みを止めることはできない。
 この人数──しかも二人は大きな負傷を負っている──でシュトラッサーに挑んで、勝てる確率など万に一つ。
 瑞花を始め、京都での戦いを経験したものたちは特に、そのことがよく分かっていた。
 両手で丈史を抱き、背中を見せて去る伊緒のことを、彼らは見送ることしかできなかったのだった。



 意識不明のフリー撃退士は救急車に収容後、病院へ運ばれた。
 傷の深いものもいたが、何とか全員、快方に向かっているという。
 一方で、シュトラッサー・秋山伊緒と連れ去られた撃退士・羽生丈史の行方は杳として知れない。

「いや、おまえたちはよくやってくれた。今回はこちらの落ち度だ」
 報告を受けて、職員がメンバーを労う。
「悔しさもあるだろうが、しばらくは忘れろ。羽生にしても、わざわざ連れ去っていったんだ、すぐに殺されるようなことはあるまい。──いずれ必ず、やり返す機会がくる。その時は、おまえたちの活躍に期待させてもらうよ」

 やりきれない思い。だが、下を向いている暇はない。
 立ち戻れない道を選んだ彼女と、再び向き合うために。
 前を向き、歩みを進めなければならないのだ。
 


依頼結果

依頼成功度:失敗
MVP: −
重体: −
面白かった!:5人

アルティメットアイロニー・
卯月 瑞花(ja0623)

大学部5年15組 女 鬼道忍軍
名参謀・
三神 美佳(ja1395)

高等部1年23組 女 ダアト
祈りの煌めき・
若菜 白兎(ja2109)

中等部1年8組 女 アストラルヴァンガード
撃退士・
久遠 仁刀(ja2464)

卒業 男 ルインズブレイド
不正の器・
アレクシア・エンフィールド(ja3291)

大学部4年290組 女 バハムートテイマー
Operation Planner・
月夜見 雛姫(ja5241)

大学部4年246組 女 インフィルトレイター
カワイイ・ボーイ・
高瀬 颯真(ja6220)

大学部1年46組 男 ルインズブレイド
アドリビトゥム☆ステラ・
アートルム(ja7820)

大学部4年25組 男 鬼道忍軍