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マスター:佐嶋 ちよみ
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
参加人数:25人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2015/01/21


みんなの思い出



オープニング

※このシナリオは初夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。



 剣を取れ
 槍を取れ
 弓を取れ

 火を起こせ
 風を呼べ
 地を揺るがせ


 偉大なる文明は、『大崩落の夜』に一瞬にして飲み込まれた。
 人は、全てを失い、再び放浪の旅へ出る。
 後に語られし『暗黒時代』の訪れである。




 一つの戦争が終わった。
 一つの文明が滅びた。
 独りの王の支配のもと、幾つもの国が苦しみに喘ぐ日々が始まった。

 辺境の国クオン。
 三方を海に囲まれた大陸東端の小国も、その一つ。
 ゴー・ザ・ウェスト、誰かが叫んだ。
 西へ、西へ、世界を開け。
 制圧され、封鎖された大地を解き放て。
 剣と魔法と精霊の恵みを受けるこの国に、解放を。




 誰か助けて、女が叫ぶ。
「今、まいります!!」
 蒼い光りが一筋、走る。
「この街で盗みが働けると思っているのですか!」
 精霊、と呼ばれる種族――全長およそ30cmほどの蒼髪の乙女が細剣を引き抜いた。
 そこから魔道の衝撃波が走り、盗人の背を突く――はず、だった。
「おっと、そう簡単に捕まっちゃあ面白くない」
 往来の反対側から投擲されたのは、真っ赤な林檎ひとつ。
 衝撃波により砕け散る、それと同時に軌道を微かに逸らし、盗人への致命傷を防ぐ。
「あなたは……!!」
「昼日中から、お疲れ様だよ精霊自警団。だけど、お宝はあたしたちが貰う」
 顔を上げるヒカル(jz0024)へ、ヒバナ(jz0054)は外套のフードを取り去るとニヒルに笑った。
 クオン国内指名手配中・盗賊団の女首領だ。
 手にした紙袋から、林檎の他にもう一つ。発煙筒を放り投げ、文字通り煙に巻いては姿を消した。
「くぅうううううっっ!!!」
 小さき乙女は空中で地団太を踏む。




 誰か助けて、男が祈る。
「あー、これは手遅れだねぇ。潔く諦めた方が良い」
 黒衣の聖者は笑顔のままで慈悲なき審判を下した。
「諦めるのなら、早いうちが良い。介錯なら教会で引き受けよう」
「ヴェズルフェルニル様、そうやって私の仕事を勝手に増やさないでいただきたい。
……諦めない方法もある。非常に苦しく、生きなければよかったと幾度も幾度も悔いることとなろう。
選択するのは君だ」
「……きみはきみで、引き留めるつもりがあるのかい、ヨーネ。死せる者よ」
 死神の鎌を携えた介錯人・ヨーネ(jz0092)へ、ヴェズルフェルニル(jz0288)が肩をすくめた。
 二人の足元で、力無き男は涙を落としたが、さて彼がどちらを選ぶかは別のお話。


 此処は教会という名の、断罪の場所。
 生と死が交差する場所。




(誰か助けて)
 声にならない声を、赤毛があげた。
 七つの海を越え、七つの大陸を渡り歩く冒険者・カケイ(jz0077)。クオンは祖国だ。
 『大崩落の夜』にクオンが飲まれたと聞き、取って返した時には遅かった。
 すでに彼の知る文明大国クオンの姿は無く、見たこともないサイズの『精霊』が舞う。
 精霊も生命体だというなら、カケイが知らぬところでひそやかに存在していたということだろう。
 それを『無かった』ことにしようとは思わない。
(けど、なあ)
 彼は良くない。
 帝王・ウル(jz0184)。
 幾度かの侵攻を重ねた果てに『大崩落の夜』を呼びし者。決闘の象徴。光輝を纏いし仮面の王。
 正直なところ、よくわからない存在だが、彼を倒さねばならぬことだけはわかっていた。
 その玉座は、彼の為に誂えられたものではない。
 無論、カケイのものでも無いが。
(失われた祖国を取り戻す―― 冒険心が最高に燃えるじゃん?)
 じゃん。
 ここが、地下牢でなければ最高にアツかった。すみません初手でしくじって投獄されましたよね。
 じゃんじゃん。




 世界の秩序なんて誰にもわからない。
 黙示録は残されなかった。
 けれど、いつもどこかで誰かが助けを求めている。

 誰か。
 誰か。
 誰か。

 ――誰かになって、みませんか?
 そうして語り紡がれるはフォークロア。
 一つの時代の幕開け。





リプレイ本文

●城下町にて
 空は晴れ晴れとして蒼く、乾いた空気の中を人々が行き交う。
 一陣の風が吹き抜け、水無月 神奈(ja0914)の髪を揺らした。
(今、去って行ったのが手配書のか……。逃げ足は盗賊らしく、早いな)
 東洋の国から来た賞金稼ぎ兼傭兵である彼女は、軽く視線を動かす。その先には、薄紅色の髪を揺らす後姿。
「情報の少ない今は見逃そう。それより情報収集が先決だが――…… あの精霊に声を掛けてみるか」
 悔しそうに、宙でジタジタしている青髪の精霊・ヒカルの存在に気づき、神奈はゆっくりと近づいた。
「……あなたは?」
「私は東洋から来た賞金稼ぎだ。先の盗賊について知っていることを教えてもらえないだろうか」
「賞金稼ぎさん……」
「どうせ、今から追っても間に合わん。どこぞで休憩でもしながらで構わん。何か好きなものがあれば奢らせて貰うが……」
 好きなもの。
 その言葉に、ヒカルの目は輝き、それから煩悶し、ややあって『甘いものはお好きですか?』と小声で持ち掛けた。


 雑踏を縫うように走る、小さな影が一つ。エイルズレトラ マステリオ(ja2224)だ。
「やあ、少年。元気だね」
 放られた林檎の方向へ目をやれば、女盗賊ヒバナの姿がある。他方の手には、本日の戦利品らしきものが革袋に入っているようだった。
「ちょうどよかった。南の酒場で、貴女を探している傭兵がいましたよ」
「自警団じゃなしにか。珍しいね」
 エイルズレトラは情報を右から左へと流す、街の広報屋。様々なルートに繋がりを持ち、頼めば噂の流布もこなしてみせる。
「なるほど了解、いつもサンクス」
「お互い様です」
 林檎にはナイフで切れ目が入れられており、コインが一枚挟んである。
 ひらりと片手を挙げ、女盗賊は雑踏の中に消えてゆく。エイルズレトラもまた、振り向くことなく進み出す。
 二人が会話をしていたなんて、次の瞬間には誰も記憶していないだろう。


 盛大な音を立てて木製のテーブルが引っくり返りグラスが割れ料理がぶちまけられた。
「なんだテメェ、もっぺん言ってみろ!」
「何度でも繰り返してやらァ、王城へ乗り込む勇気もないビビリの勇者さんよォ!!」
 屈強な冒険野郎どもが、昼酒で揉め事を起こすのも酒場では日常茶飯事。
「うふふゥ……? どうかお静かに、御主人様ァ?」
 フリルたっぷり白黒メイド衣装に身を包み、猫耳カチューシャで愛らしく小首を傾げる黒百合(ja0422)へ、二者が凄まじい勢いで振り返る。
「可愛い嬢ちゃん、見てわからねェか。御主人様たちは取込み中なんだよ」
「気の利かねぇ娘だ。オラ、割れちまった酒持って来いよ、酒ェ!!」
 この場合の『御主人様』とは『御客様』のことであり、マナーをわきまえない人物はこの場において客ではない。
 ニッコリ、黒百合の浮かべる笑顔が暗黒の類へチェンジしてゆく。
「付けあがるのも大概にし・や・が・り・ま・せェ?」
 一語一句に力を込めて、空瓶で顎・頭・左頬・鼻っ面・右頬と、華奢な腕にそぐわぬ強さで殴打を奉仕。
(今日も商売繁盛でいいけどォ……。何か愉快な出来事でも無いかしらねェ♪)
 ドアベルが鳴り、少女はフリルを翻す。
「きゃはァ、いらっしゃいませ御主人様ァ(はぁーと) ……一回演じてみたかったのよねェ♪」
「可憐な娘さんの出迎えは、いつだって嬉しいものだね」
 ヒバナは黒百合へ片目を閉じ、外套を脱ぎながら店内を見回す。明るい髪色の青年が片手を挙げた。加倉 一臣(ja5823)である。
「どーも」
「カズオミか。盗賊から足を洗っての傭兵稼業だって?」
「今日は素敵な招待状をお持ちしましたよ、ッと」
「ふぅん?」
 軽い飲み物を頼み、届いてから本題へ。
「本日、城で楽しくパーティ予定なんだけど。例えば……お宝眠る城の下見機会は、そう多くないよね」
「それは『傭兵』の仕事かい?」
「噂レベルで良い、警備が厳しい場所がわかれば、その隙を作って見せよう」
「ふむ……。それなら、あたしより少年の方が適役だったかな」
「少年?」
「あたしへ繋ぎを取った子。城下町に居るならまた会えるさ。手品や占いなんかもやってる。そういう意味では人が集まる」
「なるほど」
「というのが、あたしからの『情報』。パーティへ参加するにはドレスが無くてね……残念だけど。幸運を祈るよ」


 神奈とヒカルが街の甘味処へ入ると、そこにはグラン(ja1111)の姿があった。
「自警団の方ですか?」
 武装した精霊など、見てすぐそれと判るようなものだ。
 声を掛けられ、ヒカルは迷わず肯定する。
「幾つか集団はあるようですが、部隊間連携などがとれておらず、効率が悪いように見受けました。そちらの首尾は如何ですか?」
「……あなたは?」
 唖然とするヒカルに、金の瞳を持つ青年は穏やかな笑みを浮かべた。
「私はグラン。力になりましょう。精霊族の持つ本来の力を発揮したなら、賊討伐も難儀なものではないはずです」
「賞金の半分を貰えるなら私は対立する理由も無いし、足りないところは手を貸そう。私はあれを狙い、そちらも狙っている。……まあ、詳しく話を詰めてからだな」
 まばたきをするように羽をパタパタさせる青髪の精霊へ、並び立つ神奈もまた申し出た。



●王城にて〜帝王・ウル編〜
 クオンの国の空の下、一角だけに暗雲が立ち込めている。
 クオン王城、国の柱であるはずのその地こそ、全ての災いを集めるがごとく、重く、暗い。
(ウルが具体的にどんな悪いことをしたのか、自分の目で確かめる必要はあるよね)
 荘厳な建物を見上げるは、旅する究極美少女ヒロイン・タマモエル――草薙 タマモ(jb4234)。
 噂が真実とは限らない、鵜呑みにしてカチ込むほど、少女は愚かじゃない。
「こんにちは。帝王ウル様に用事があります」
 正々堂々、正門から声を張り上げる。番兵がビクリとして振り向いた。
「お土産もあるんですよ。会いに来ました」
 ニコッ。その笑顔には、何処までも悪意がない。

「――だそうです。如何いたしますか、陛下」
 書類の束を胸に抱き、淡々と訊ねるは内政官・雫(ja1894)。
「通せ、……辿りつけたら、の話だがな」
 仮面の下で、帝王は解かりやすくあくびをし、内政官は丸めた書類で後頭部から叩いた。
「……言いましたよね? どんぶり勘定で書類を作成するなと」
「知っているか、サバを読むという言葉は――」
「此方の決算書を修正願いします」
「……」
「提出期限は36時間前に過ぎました。貴方の国に関する内容ですよ」
「……」
「お返事は?」

 Yesをもぎ取り、ため息交じりで内政官は部屋を辞した。
(メイドで雇われたのに……)
 混沌とした王城内において、真っ当な事務処理の出来る人材は少なく、その能力を買われ気づけば内政官を務めるに至る。
「ししし雫ちゃん! こんなところで、奇遇やなぁ!」
「声を裏返らせあからさまに挙動不審で、どうしたのですかジュンさん」
 叙事詩の語り部にして黙示録記録者たる亀山 淳紅(ja2261)は、現在は王城書庫番人・ジュンとして勤務していた。
 パタパタと場内を駆ける姿は珍しく、雫が軽く首をひねる。
「いや、最近は侵入者とか多くて物騒やん? 自分も警戒せなならんなー、て」
「侵入者と言えば」
 雫は、タマモエルの件を伝える。
 帝王に仕える者へ、番兵たちは危害を加えない。だから、二人とも悠々と城内を歩くことができる。
 が、『侵入者』へは容赦なかった。
 世間話もそこそこに、ジュンはそそくさと立ち去る。
 最速・最優先に事を為した今、城内の者でさえジュンにとっては『味方』と呼び難い。
(強大すぎる力は…… 誰の手に在っても、あかんモノなんや)



●王城にて〜地下牢編〜
 石造りの巨大な王城。その地下深くに、侵入者・罪人・帝王にとって都合の悪い者らを封じる牢がある。
「今回はと冒険に出たら、この有様か。……今回は?」
「なんだい、隣はずいぶんと可愛らしい精霊さんだね」
「嬉しくはないな。これでは鍋が持てないでは無いか」
「そこ?」
 持てないなら、浮かせればいいじゃない。
 外見年齢にして5歳児、チェック柄のシャツにどうして蝶ネクタイ、サスペンダーで半ズボンを釣っている精霊の名はタツ。――強羅 龍仁(ja8161)。
 愛らしいショタボーイだが、惜しむらくはシャツとネクタイと半ズボンの色合わせが壊滅的なところか。違和感なく着こなすのも、センスの一つかもしれなかった。
 さておき彼は、魔法の力で召喚した寸胴鍋から美味しそうなカレー臭を漂わせている。
 酒場クオンガハラのマスター――それはまた別のお話だが――再来と言わんばかりの、華麗なるカレーである。
「そちらは、腹の音が賑やかみたいだな」
「さっきから、酷いテロに遭ってますよ」
「大変だな」
「そ の 鍋 ね ?」
 自覚なき天然精霊へ、カケイが指を伸ばした。



●王城にて〜お宝編〜
「元の体に戻るためなら、……たとえ忌むべき力でも、悪事でも、何でも利用する」
 人ならざる者。翠と漆黒を基調とした、全身鎧のメカニック。
 それこそ、『大崩落の夜』にて失われた大いなる文明の一つであり、呪いであった。
 ヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)は城内を巡る。

 力が欲しかった。

 それは純粋な願いで、純粋すぎるがゆえに禁忌へ触れた。
 とある魔導士に人ならざる者に作り替えられ、『大崩落の夜』に魔導士は命を落とし、その術を解くことは不可能になったと―― そう、絶望していたのだ。
 以降、ヴァルヌスは人間に戻る方法を求めて、世界を旅している。

『僕はエイルズレトラ・マステリオ。クオンの顔役とは言いませんが、地味に顔は利く方です』

 トランプカードを手にした少年と城下町で出会ったのは、そんな折のこと。
 電磁迷彩で姿を消して、ヴァルヌスは少年との会話を脳内で繰り返していた。
『ウルの居城には、数々の財宝が隠されていると聞きます。それは物質のみならず、あらゆる知識も封じられているとか。宝の地図くらいなら、用意できますよ』
(違う)
(此処も違う)
(これじゃない)
 手持ちの金貨と引き換えに得た地図は、確かなものだった。
 ヴァルヌスは、次々と宝物庫を開ける。財宝を得る。しかし……
「戻る方法は……どこにもない」
 涙を流せぬ機械人間は、それでも次なる宝を求めて走り続ける。


(お宝〜 お宝〜 どこでしょうかね〜?)
 他方。同様に単独で財宝を探す、黒い影。黒いもふもふと称するべきか。
 その正体は、カーディス=キャットフィールド(ja7927)。どこかの国の元上忍。現在は快楽をこよなく愛する、もふもふ薬売り。
 ただいま、絶賛お宝探し中。
 足音を消し、壁を駆け、気配を薄めて警備モンスターたちの隙を掻い潜る。
「おおっと!」
 触れた壁の、感触が柔らかい。何かと思った瞬間、床と天井から竹やりが突き出てきた!
 一足早く通り抜け、最後にしゅるりと尻尾が合間を通る。
「単独とはいえ、油断できませんね〜」


「財宝が俺を呼んでいる。ここまで来やがれと叫んでいる。――ならば応えようじゃないか、もちろんこの手に掴んでやる!」
 叫んだミハイル・エッカート(jb0544)の横を、スライムの弾丸が立て続けに撃ちこまれていった。
「ふっ、それしきで俺を仕留めようなんて万年早い」
 ひらりと回避、後ろ手に二丁拳銃で応酬。前方から攻めて来るコボルトは、銃の先に取り付けたナイフで鼻っ面を切り裂いてやる。
「その制服は、番兵仕様か? ならば、向こうに宝物庫か。今まで全滅だからな、今度こそ奪って見せるぜ」
 戦いながらもマッピングは欠かさず、ミハイルは進む。
 側面から飛び出す鉄球はタイミングを読んですり抜け、
 唐突にぬける床は勢いで対岸へ飛びつき。
「はっは、いよいよ財宝へ近づいて来たって気配がするな……!」
 ベッタベタなトラップを乗り越え、いざ!
「罠だろうが何だろうが、踏み抜くってもんが漢だぜ」
 鍵の開く、気持ちの良い金属音。
 いざゆかん、金銀財宝酒池肉林!!

 ばぁん!!


 呼び声が聞こえ、カーディスの耳がヒクリと動く。
(あれは…… 聞き覚えのある)
「おやおや、ミハイルさん」
「ふっ…… 扉を開けて3秒で泥沼には驚いたな。おーい、そこの猫、俺を助けてみないか」
 ――扉を開けたら、落とし穴+泥沼でした。
 サングラスをニヒルに押し上げ、ミハイルはカーディスへ呼びかけた。
「お安い御用。お怪我はありませんか〜?」
「む、落下時に足を捻ったか」
「それはいけません、私を誰だと思っているのです。薬売りですよ。ほら、湿布を貼って差し上げます」
「待て」
「はい?」
「手にしているのは『美肌薬(猫用)』だぞ」
「これは失礼。ええと」
「『サラサラロングヘアー薬(眉毛専用)』も、今ではないな……?」
「さすが、お目が高い」
「やらずに後悔するよりは、やって後悔したほうがいい…… いや、今、この言葉を発動してはいけない」
「フラグというやつですね! 行ってしまいましょうか!」

 ――暗転



●城下町にて〜教会編〜
 所変わって、再び城下町。
 片隅にある、白い建物『教会』。
 生と死の狭間に悩めるものを待つ場所。


「ふざけたことを言ってないで。少しは真剣に懺悔でも聞いてくれるかしら?」
 子羊へ断罪を――、その手前でシスターたるメル=ティーナ・ウィルナ(jc0787)が姿を見せた。
「こう見えて私も真剣だよ、シスター・メル」
 黒き聖職者・ヴェズルフェルニルは、悪びれもせず肩をすくめるばかり。
「あと、簡単に介錯すすめないで頂戴ね。後片付けは誰がすると思っているの」
「強心臓の助手がいてくれると助かるよね。感謝しているんだ」
「そ・う・い・う・話はしていないの。頭の一発でも叩けば、ご理解いただける?」
 にっこり。満面の笑みで、メル。
「ただいまー!」
 モノトーンの空気にそぐわぬ、張りのある声が響いた。
 亜麻色の髪をなびかせ、アルベルト・レベッカ・ベッカー(jb9518) が買い物から戻ってきた。
 穏やかな冷戦状態をものともしていない。
「ねえねえ、ヴェズルフェルニル。町の花屋さんでもらってきたの。綺麗な花だと思わない?」
「棘が足りないねえ」
「あら。刺激が欲しいなら、私がたっぷり」
「ヴェズルフェルニル様、次の来訪者のようよ。こちらの子羊は、私が落ちつかせてから帰しますから」
「もー! オチまで聞いてよーー」
 メルが呆れた調子で笑い、その背を叩いた。


(聖者様、死神様、教えてください……)
 聖堂で、膝を突き祈りを捧げる少女の姿がある。長い黒髪が床へ着くこともいとわずに。
「どんな、お悩みですか」
 背後に気配を感じながら、コクヤ……――黒夜(jb0668)は振り向くことなく、ゆっくりと語りだした。
「お父さんとお母さんが……死にました」
「それは、御愁傷様です」
「私……私には、もう、生きる意味が無いのです。もう、お姉ちゃんの代りにならなくていいから。私の存在には、それ以外の意味は無いのですから」
 そうして、少女は語りだす。自身が背負った『意味』と『罪』を。
 聖堂の入り口に肩を預け、ヨーネとヴェズルフェルニルが少女の懺悔に聞き入る。
「お姉ちゃんのことについては分かっても、私のことについては全然分からないから……。私は、これからどうすればいいのでしょうか?」
 珍しく、ヨーネが思案している。
 存在意義を誰かに託すこと、そこに共感をしているのか。
 幼い存在が、そこまで悩むことに何かを感じているのか。

「自分で選べないなら運に賭けての一発勝負なんてどうですか? 効果のわからない薬とか賢者の石擬きとか、人で実験したいモノが各種揃ってるんですよ」

 そこへ、足音がもう一つ。年若き錬金術師、天宮 佳槻(jb1989)。
「あなたは……?」
 ようやく、少女が振り向いた。あどけなさの残る顔立ち。左目だけが、髪で隠れて見えなかった。
「失敗してもそこはそれ、技術の進歩に貢献できるというものです。被験者になる、という選択もあることを提示しましょう」
 名乗ることなく、佳槻は試験官とフラスコに入った怪しげな液体を振って見せた。
「たとえば、この液体に、これを足して――」
 赤と紫を混ぜ合わせ、最後に黄金の液体を湛えるビーカーへ。
「どうぞ」
「…………」
 限りなく怪訝な顔をし、コクヤはビーカーを受け取る。温かい。そして甘い香りがした。
「ミルクセーキ……」
 何をどうしたら、先ほどの調合でそうなりましたか。これが錬金術です。
「こんちわ〜♪ 遊びに来ましたよ〜いっと♪」
「……今日は来客が多いな」
「君は、ここで少しゆっくりしていると良い。生きるも、逝くも、時の流れは等しい。止めることは、いつでもできる」
 紫の瞳が、少女を正面からとらえた。冷たい印象を与えるが、そこに嘘は見えない。
「選べる、ということは幸いだ」
「……あなたは」
 選んだのですか?
 コクヤの問いは、声にならない。ミルクセーキの甘さに溶かされてしまう。
「錬金術に廃り物はありません。運が良ければ、薬次第で勇者や大魔術師とかにもなれたりするかも? ……責任は取りませんけど大丈夫」
 よろしければ、奥の部屋へ。
 佳槻が、少女へ手を差し伸べた。


 聖堂に残されたヨーネは、コツコツと何かを叩く音に気づく。火を点けていない暖炉からだ。
「あ。あったあった、隠し扉」
「……君は」
「お、お願いがあって ゲホッ 来ましt 埃っぽい!!」
 咽こみながら、埃と煤を払うのは流れの傭兵であるユウマ。小野友真(ja6901)である。
「生きる為、生かす為の情報が欲しいんです。城の裏道情報…… ここに、ありませんか?」
 ユウマのツレであるカズオミは、酒場辺りで情報収集をしている。
 一方で、こちらは退路確保を。
 城が攻め込まれた時の裏脱出経路は必須の筈、この場所ならばと当たりを付けての体当たり。
「答えるメリットは?」
「……対価は胃に優しい名産品! ………なんて。何かデジャヴやな」
 どうしてだろう、泣きだしそうに胸が苦しい。埃をたくさん、吸い過ぎたろうか。
 薬草の入った袋を手に、ユウマはそんなことを思った。


 ヴェズルフェルニルが正門へ向かうと、黒い外套に身を包んだ赤い瞳の男が立っていた。
「あんたが『鴉』か」
「ここでは『ヴェズルフェルニル』と」
「ややこしいやっちゃなあ!?」
 遊びに来た、と正面切ってやってきたのは国中を飛び回る流れの盗賊、通称・鴉。ゼロ=シュバイツァー(jb7501)。
「死神に鴉に、設定が断片的に被りすぎなんよ、お前ら」
「仕事上、やむを得ないこともあって、ね」
「ふ〜ん♪ おもろそうなことやってるみたいやな♪」
「あなたのことも、ジャッジしてあげましょうか」
 スルリと、ヴェズルフェルニルの後ろからレベッカが姿を見せる。
「迷える迷える子羊さん。……鴉さんだったかしら? そうねぇ、夕方にはおウチに帰ることを進めるわ。鴉が鳴くからかーえろ、なんて?」
「30点」
「ちょっとぉ!?」
 にべもなく採点したヴェズルフェルニルへ、レベッカが食って掛かる。
「なるほど。……ええね、あんた。多分、仲良うなれる気がするで」
 金色の眼を真っ直ぐ見据え、値踏みするようにゼロは言う。
「俺はもう少し、この国に居る予定や。よければそのうち、飲みにでも行こうや」
「ありがとう。そう言われることは珍しいね。言っておくが…… 私は、強いよ?」
「はっ。望むところや」
 口の端を上げ、ゼロはコートの裾を翻していった。
「賑やかな立ち話だったわね。お悩み相談ではなかったの?」
「残念ながら。首狩りをお見せできずにすまないね、メル」
「……むしろ、貴方が介錯されるべきかと存じますね。私がしましょうか、ヴェズルフェルニル様?」



●王城にて〜救出編〜
「ユウマ!」
「遅れた! 城内の様子は、どない?」
「だいたいオッケー、脱出経路は?」
「まかせてバッチリ」
 王城正門手前で、カズオミとユウマが合流する。
「……上手くいくのかな」
「フォローは任せて。上手くいかせることが肝心でしょ」
 気難しげに眉根を寄せる女傭兵・レイ……常木 黎(ja0718)の肩を、カズオミがポンと叩く。
「それにしてもカケイさん……期待を裏切らないですねー?」
「やっぱりな、って思いましたよね」
 レイに声を掛けられ、仲間入りしているスワ、櫟 諏訪(ja1215)の一言に、カズオミも笑う。
「よぅ、これから侵入か? 俺様の力を貸してやろうか」
 そこへ現れたるは金髪美少女、テト・シュタイナー(ja9202)。
「そいつは心強いけれども」
 ぱちくりと目を見張るユウマへ、
「心配すんなよ。今日のカレーパンは肉が多めだった。つまりラッキーデイ! こいつぁ行けるぜ?」
「……それは強いやんな!!」
 交渉締結である。
 コマンド? ニアぶっこみでOK、OK。


 蜘蛛の巣状に掘られているという地下通路の一つへ、レイとスワが足音を消して入り込んでゆく。
 それを確認し、カズオミとユウマはポイントを移動して陽動を。
 松明を物見小屋へ放り投げボヤ騒ぎを起こす。
「くそ、賞金首め! 17時の方向だ、逃すな!」
 叫び、警護の気を逸らす。
「カケイの救出か?」
「おっと。……そちらは?」
「トモミだ。動く部隊があるとは聞いていた。救出後の手伝いなら、俺の仲間たちが動ける」
 長い黒髪をうなじで結った女性は、トモミと名乗る。礼野 智美(ja3600)は、とある傭兵団の一員だった。
 その数を聞き、ユウマが口笛を吹く。
「彼の装備は取られているだろうから、今まで使っていたのと同系統の装備も入手しておいた。逃亡後に身を潜めるなら、スラム街に隠れ家の用意もある」
「……万全ですね」
「この世界で、生きていくために必要なものだろう」
 囚われるには理由があり、逃げてからも生活はある。それを、考えるのなら。
「逃走経路は?」
「それなら確保しとる。心配ナシや」
「ふむ、馬も用意はあったが」
「囮で走らせるのはいいかもね」
 地上を走って逃げたと、思わせたなら。
「わかった、頃合いを見てそうしよう」
 カズオミが提案すると、トモミは短く頷いた。


「コソ泥のようなまねは、本来のスタイルではないんだが…… オーダーとあっては止むを得まい」
 落ち着いた、低音の男の声。反王勢力に雇われた傭兵、リーガン エマーソン(jb5029)であった。
 地下の番兵を倒し、地下牢の扉を開ける。
 その音に、タツとカケイが会話を止めて顔を上げた。
「……? カレーの匂い?」
「あ、カレーパーティー中です」
 リーガンへ、カケイが答える。
「地下牢暮らしも、呑気なものだな……。今、開けてやる」
 牢の数をチェック、番兵は入り口の一名だけであったことを確認し、薄闇の中を慎重にリーガンは進む。
「こんなに早く、助けが来るとは思わなかったよ。ありがとう」
「隠密行動には慣れていてな。地下への警戒は、思ったよりも手薄だったこともある」
 手際よく鍵を開け囚人を解放しながら、リーガンが背中で語る。
「さて、これで私の任務は完了だが……」
(今回は、囚人解放による手札増やすというより、混乱を招くことが依頼主のもくろみらしいな)
 国内で名のある革命家も居るようだが、一人では何ができるでもない。
 リーガンには寧ろ、ここに混じっている色んな意味で厄介な連中こそ気に掛かった。

「カケイさん、発見ですよー?」
「……なんだ。もう助けられてたんだ」

「なんだとはなんですか」
 やや遅れて、スワとレイが登場。
 道中の敵はリーガンが倒してくれていたため、スムーズに到着できた。
「えっと…… 久しぶり……?」
「囚われのお姫様にしては、立場逆ですよねー?」
「ああうん、たぶん、こう、レイは大人しく囚われてないタイプ」
 ははは、と大人しく囚われていたカケイが笑い。
「打倒帝王も魅力的ですが、ここは真っ直ぐ逃げるとしましょうー? カズオミさんやユウマさんが、陽動で敵の目を引いてくれてますからねー?」
「おっと、そうなのか。悪いな……」
「鍋は剣よりも強し、俺の寸胴は攻防一体型だ。問題ない」
 浮遊する寸胴を巧みに操り、タツは得意げに胸を張った。
「御駄賃にお宝頂戴くらいは、許されると思いますよー?」
「ウルとか正直どうでもいいのよね……。ま、お宝くらいなら」
「前衛よろしくお願いしますねー? ……カケイさん以外全員後衛?」
 スワ←狙撃手
 レイ←弓手
 テト←魔術士
 リーガン←狙撃手
 タツ←回復特化
「うん。……うん。どうしてこうなった」
 なんたるデジャヴ。


 救出に向かう際は、それだけで手いっぱいで気づかなかった宝物庫の存在。
 よく見れば、幾つかの隠し部屋がある。
 時折覗けば、そこには溢れんばかりの宝があった。
「あからさまに伝説っぽい剣ですよー? カケイさん、使えそうですかー?」
「お、サンキュ。……っても、こいつはレプリカだな。こんなの、城内各地に散らばしてんのか」
 レプリカを本物と勘違いして、揚々と帝王へケンカを売りに行ったなら…… 考えるだに、恐ろしい。
「危ない、伏せて!」
 レイが小さく叫ぶ、回避射撃から連続して牽制射撃を、骸骨兵へ繰り出す。
「もう存在がバレている以上、コソコソしたって意味が無いのよね。一気に蹴散らすよ!」
 複合弓に数本の矢を番え、放つはバレットストーム。短剣へ持ち替えて、精密殺撃で確実に落とす。
「ヒャッハー! 邪魔するモノは爆発だ! 邪魔しないヤツも爆砕だぁ!」
 テトが、スタイリッシュな魔法銃でもって豪快に周辺をぶち壊しまくる。
「OK、分かってる。カケイ『だけ』はふっ飛ばさないって」



●王城〜伝説の剣編〜
 さて、地下が大騒動を巻き起こしている間に。
(ウル大帝の〜。そろそろ消えてもらわんとの〜)
 街中で手品を披露していた少年・エイルズレトラから確かな情報を得たハッド(jb3000)は、単身で城内を巡っていた。
 各所トラップも看破している。物質透過能力に潜行能力を乗せ、限りなく気配を消して。
「……むむっ、あの部屋は……」


「これ、おみやげの羊羹です。甘くておいしいらしいですよ。来る途中に、町で買って来たんです」
「本当に来おった……」
 厳重な警備を叩きのし、数多のトラップを掻い潜ったり時々ひっかかりながら、タマモエルはウルのいる玉座の間に到着。
「皆が打倒帝王を掲げているけど、なにか悪い事したんですか」
 直球の質問に、仮面の下で笑いが響く。
「善いも悪いもない。誰かが上に立てば、それを崩そうとするのが人の業。俺を引き摺り下ろしたところで、首が変わるだけよ」
「『大崩落の夜』って文明を破壊したかもしれないけど……それがイコール平和の破壊とは限らないってことよね?」
「そうさな。あれが起きずとも、この玉座に着く者の命は常に狙われる」
「〜〜〜っ、困った事があれば言ってみて! 力になれるかも!」
「お前が?」
「そうよ! だって、私は究極美少女ヒロイン・タマモエルだもの」
 孤独なる帝王を、そのままにしておくだなんて、そんなこと。

(ふ〜〜む、そういうことであったか〜)
 それをコッソリ聞いていたのがハッドである。
(さすれば、この剣は……)
 


●城下町〜盗賊退治編〜
 王城が、豪快に賑わっている頃。
 夜の訪れた城下町では、盗賊たちと自警団の攻防が展開されていた。

「待って、ヒバナさん……! それを盗まれた人が、哀しい思いをします。そんなのは、嫌です」
 精霊のマユ、北條 茉祐子(jb9584)が身の丈もある大弓に矢を番える。
 牽制で放つ矢には、小さな鈴が取り付けられている。鈴の音が、ヒバナの足跡を辿り味方へ知らせる。
 主に日が落ちてからまた昇るまでの夜の時間に行動するマユにとって、この時間こそ十全の力を発揮できる。
「マユさん!!」
 すぐに、仲間であるヒカルたちが駆けつけた。
「あたしたちも、娯楽で盗賊やってるわけじゃないさ。これもお仕事、盗まないと悲しい思いをする客が居るのさ」
 ふざけた理屈を、ヒバナが返す。
「理由あって大金を集める賞金稼ぎというのも居るんだ。糧になってもらうぞ!」
「……ちっ」
 力量のある使い手と見てわかる神奈の登場に、ヒバナの顔色が変わる。
 逃げる足に力がこもる、その側面から電撃が走った。
「失礼。……情報戦、というものはいかなる時代にも有効です」
 マユからの情報を基に逃げ場を読んだグランが待ち伏せをしての、スタンエッジ。
「賞金がもらえればいい、命まではとらん」
 手首を掴み、神奈が言った。
「これで、少しは街も平和になるでしょうか」
 息を深く吐き出し、精霊たちが集う。

 ――誰か、盗賊よぉおお!

 どこからとなく、助けを求める声。
 自警団たちは顔を上げ、次の場所へと。



●王城〜歌い継がれるもの〜
 また傭兵なんやね。
 優しい目をした青年が、すれ違いざまにユウマへ呼びかけた。
「……『また』?」
「覚えてへんくて、ええんよ。護衛のモンスターは、自分がどうにか遠ざけるよって、早う逃げて」
 どこか懐かしげに。寂しげに。ジュンは告げた。


 おかしな娘も居るものだ。
 ウルが笑う。
 世界の平和とは、何であろうか。
 どうあることが、幸せなのだろうか。


「……ウル様!!」
 玉座の間に現れたジュンの、足元には五線譜の光りが浮かび上がっていた。その両手には、白い布に包まれた長いもの――あきらかに剣と判るシルエット。
「隠された1つの月は砕け、多くの星となる。星は多くの英雄を生む。――詩が生まれる」
 慈愛のカウンターテナーが詩を紡ぐ。

「プレリュードよ、鳴り響けっ――……」

 布が取り去られ、伝説の剣はジュンの放つ『奥義魔法』によって粉砕、クオンの地へと散って行った……


 ――まあ、その剣もレプリカなんだがな。




 誰かが笑えば、誰かが泣く。
 いつもどこかで、誰かが助けを求めている。

 変わることなく玉座にはウルが居り、
 レプリカの一つは精霊自警団に届けられ、
 盗賊はポリシーを貫く。
 酒場は今日も盛況で、どこからとなく歌声響き。


 そうして今日も、語り紡がれるはフォークロア。





依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 二月といえば海・櫟 諏訪(ja1215)
 歴戦の戦姫・不破 雫(ja1894)
 奇術士・エイルズレトラ マステリオ(ja2224)
 歌謡い・亀山 淳紅(ja2261)
 爆発は芸術だ!・テト・シュタイナー(ja9202)
 Eternal Wing・ミハイル・エッカート(jb0544)
 撃退士・黒夜(jb0668)
 タマモン・草薙 タマモ(jb4234)
 彩り豊かな世界を共に・ヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)
重体: −
面白かった!:8人

赫華Noir・
黒百合(ja0422)

高等部3年21組 女 鬼道忍軍
筧撃退士事務所就職内定・
常木 黎(ja0718)

卒業 女 インフィルトレイター
郷の守り人・
水無月 神奈(ja0914)

大学部6年4組 女 ルインズブレイド
天つ彩風『探風』・
グラン(ja1111)

大学部7年175組 男 ダアト
二月といえば海・
櫟 諏訪(ja1215)

大学部5年4組 男 インフィルトレイター
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
奇術士・
エイルズレトラ マステリオ(ja2224)

卒業 男 鬼道忍軍
歌謡い・
亀山 淳紅(ja2261)

卒業 男 ダアト
凛刃の戦巫女・
礼野 智美(ja3600)

大学部2年7組 女 阿修羅
JOKER of JOKER・
加倉 一臣(ja5823)

卒業 男 インフィルトレイター
真愛しきすべてをこの手に・
小野友真(ja6901)

卒業 男 インフィルトレイター
二月といえば海・
カーディス=キャットフィールド(ja7927)

卒業 男 鬼道忍軍
撃退士・
強羅 龍仁(ja8161)

大学部7年141組 男 アストラルヴァンガード
爆発は芸術だ!・
テト・シュタイナー(ja9202)

大学部5年18組 女 ダアト
Eternal Wing・
ミハイル・エッカート(jb0544)

卒業 男 インフィルトレイター
撃退士・
黒夜(jb0668)

高等部1年1組 女 ナイトウォーカー
陰のレイゾンデイト・
天宮 佳槻(jb1989)

大学部1年1組 男 陰陽師
我が輩は王である・
ハッド(jb3000)

大学部3年23組 男 ナイトウォーカー
タマモン・
草薙 タマモ(jb4234)

大学部3年6組 女 陰陽師
徒花の記憶・
リーガン エマーソン(jb5029)

大学部8年150組 男 インフィルトレイター
縛られない風へ・
ゼロ=シュバイツァー(jb7501)

卒業 男 阿修羅
風を呼びし狙撃手・
アルベルト・レベッカ・ベッカー(jb9518)

大学部6年7組 男 インフィルトレイター
守り刀・
北條 茉祐子(jb9584)

高等部3年22組 女 アカシックレコーダー:タイプB
彩り豊かな世界を共に・
ヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)

大学部7年318組 男 アカシックレコーダー:タイプA
214号室の龍天使・
草薙(jc0787)

大学部4年154組 女 アカシックレコーダー:タイプA