.


マスター:小田由章
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2013/11/06


みんなの思い出



オープニング

「この季節に向日葵だと?しかしでっかいディアボロだなぁ」
「勝手に出ないでください!」
「……補足する。……この季節にじゃなくて、この季節まで待った。……が正解」
 進もうとしたオッサン撃退士を、危うい処で男の娘が押し倒した。
 ギュン!と魔光が周囲を薙ぎ払い、もう少しで危険な処であった。
 隣の少女が遅まきながら説明してくれたが、もしこれが既知の脅威ではなく、偶発の戦闘であれば大変な事になっていただろう。
「もう少しムードのある状況で誘ってほしいな。あと…忠告は早めに頼む」
「好きで男を押し倒したんじゃありませんよ。…とりあえず、見ての通り強力な遠距離攻撃を持つ割りに、移動能力は皆無です」
「……集落も施設も無い。そこで持久戦を取ったのだけど、これがヘコタレナイ」
 やれやれ…。
 地面に転がった拍子に吐き捨てた煙草をくわえなおし、オッサンは軽く地形を確認した。
 崖の上に自生しているので厄介極まり無い位置だが、逆に言えば…。
 そこまで予測を立てて、念の為に二人に聞いてみることにした。
「崖の後ろや地面から攻めるってのは?ここにゃあ居ないけど、天魔学生が来てくれるかもよ?」
「……。同じ事をサーバントが考えた模様。もちろん過去形、成功してくれれば今の面倒は無かった」
「あはは…。崖の周囲には鳳仙花が生えてるんです。威力は弱いけど、散弾仕様のが結構な数…」
 待っている間、偶発的に見つけたらしいサーバントが攻撃を仕掛けたらしい。
 鳥型サーバントの群れが襲いかかったが、散弾に巻き込まれて一蹴されたとのこと。
 同じ事を考えて忍者たちが仕掛けようとする前らしく、苦笑するしか無かったそうだ。
「まあここまで来たら結論は一つでしょ。援軍呼んで一気に方つけようよ、見張りだけで済むとはいえ撃退士を張りつけとく訳にもいかんしね」
「そうですよねえ。やれそうでやれないし、仕方ないかぁ…」
「……結論は出た。ならば即実行」
 こうして依頼は斡旋所に張り出され、会議室に資料は持ち込まれたのである。


「崖の上に居るディアボロを倒して欲しいそうだ。要塞防衛とかの試験用を放棄したのか、射程が馬鹿みたいにあるらしい」
「あれかなー試験したのは良いけど、動かせなかったとかってオチ?」
 可愛らしい向日葵の絵に、周囲から苦笑が漏れる。
 縮尺的にアレだが、学園基準の単位で4〜50離れた位置にデッカイ向日葵。
 そこまでは良いのだが、半分くらいの位置まで光線が届くと書いてある。
「えーとつまりこの40〜50の位置から発見されて、近づく間は狙われて射程に入り次第に撃たれると?馬鹿じゃないの?」
「んで反対側の崖には迎撃用の雑魚?まさに要塞防衛用だな。放置してた理由も判るぜ」
「保ったといっても維持用のエネルギーだけだろ?戦闘態勢を続ければ、そんなサイクルは…って能力次第じゃ無理か」
 なにしろ遠距離戦のみに特化したディアボロである。
 万能とは思えないが、幾つかの小技で能力の切り替えが出来ると見るべきだろう。
 超々レンジ射撃か、あるいは広範囲射撃か。あるいは小刻みな連射か…。
 それらを考えるだけで、頭が痛くなりそうな塩梅である。
「まあ逆に言えば正面から挑めば火力型が一体、裏手から攻めるなら散弾型が数体のみって事だ」
「後は参加するメンバーと作戦次第で何とかなるかねえ」
 こうして相手が動かない事もあり、会議室でウンウン唸り始めた。
 いざとなれば数で押し込むさと怖い事を言いながら…。


リプレイ本文

●高所の砲台
「アレね?拠点防衛用とは、良く言ったもんだわ」
 高台の上にそびえる巨大な向日葵と、そこに至る間に、抉り取られた様な痕。
 岩影の中からそれを見つけて、咲・ギネヴィア・マックスウェル(jb2817)は口笛を鳴らした。
 手前に細く一条、敵との中間に太く数か所。
 中間位置に届くだけでも厄介なのに、準備時間があれば手前まで届くのだとしたら厄介極まり無い。
「城塞防衛用…。こいつらか、こいつらを改良したようなのがどこかで現れるんすかね?配置によってはかなり厄介そうっす」
「この向日葵を数十単位で設置すれば、その拠点の攻略は難しくなりそうね」
 雑魚的ながらの高火力、経験として悪くないっすね。
 そう言って目を細める九 四郎(jb4076)に、静かに佐藤 七佳(ja0030)は頷いた。
「そんで、本当にやるの?無理してやらなくても良いと思うけど」
「一発は撃たれるけど、あたしなら次弾が発射される前に間合いを詰められるわ」
 咲の確認に躊躇いもせず七佳は応じる。
 それは事実だ。…別に過信でも、正面から戦わねばならないと言う意義がある訳でも無い。
 彼女にとっては、その方がやり易いというだけの話。
「まあいいわ。さっさと片しちゃいましょうか。…んもう、こんな時に御化粧なんてしないで良いでしょ」
「んーそうなんだけどね。万が一何かあったとしても…恥ずかしくない状態で挑まなきゃね!!……よっし…完璧♪」
 ハイハイ、判りましたよーだ。
 そう笑って咲は稲葉 奈津(jb5860)たち正面組に手を振って、他の仲間と共に脇道に向かい始めた。
 奈津が香水まで付け終わった頃には、ゾロゾロ歩くと裏手組は背格好だけだ。
「いざ、尋常に出陣!!…ね」
 死に挑む戦化粧を施して、奈津もそびえ立つ巨大な花へ歩き始める。

●一本道の攻防(嘘)
「こっちのもマトモな花には見えないねぇ。まるで食虫植物みたいな動きだよ」
「ヤダー、最近は植物まであくちぶになって面倒なのだー…」
 無重力であるかのようにヒタヒタと壁面を歩く男へ、宙を舞う女は適当に答えた。
 ふふん。と笑って向きを変える雨宮 歩(ja3810)を追って鳳仙花の花弁が稼働する。
 その様子を横目で見ながら、ルーガ・スレイアー(jb2600)は携帯になぞなぞを入力した。
『なぞなぞ:ふくろうを専門としてる花はなーんだ( ´∀`)?』
 だが返事が無い、まるで屍のようではないか?崖を三次元的に突破する事があっけなく見破られた事よりも、なぞなそに誰も答えられなかった方がショックなのか笑顔に差は見られない。
「アローアロー。こちらボクだよボク。一緒に組んで依頼に参加するのは久しぶりだねぇ、ワトソンくん。そちらのご様子ご機嫌いかが?」
「…こちらはもちろん私ですっ。順調に移動中でそちらに向いた花も見えました。…それじゃ、今回もよろしくお願いしますね、探偵さん」
 探偵さんは携帯取り出し助手に状況の確認。
 脇道を抜けた裏手組の面々へ連絡を取った歩に、宮本明音(ja5435)が元気よく答えた。
 裏手は一本道を多様な手段で攻略する為に絶賛行動中である。
「だっ、そうだ。厄介な配置だが、いっちょ引きつけてみますかね」
「メンドイが、とにかく…時間を稼がないといけないからなー( ´∀`)!」
 あとお金ー。
 歩の言葉にそう答えながら、ルーガは敵影を眺めた。
 向日葵の射撃出来ない後を守る様に設置され、道に合わせた緩やかなL字状の陣形だ。
 削り取られた痕から察するに、何処に居ても複数の弾が飛んできそうである。
 これに対する方法は唯一つ、自分達を囮に射線自体を変えてやるしかない。

「…申し訳ありません。重傷でなければ、私もあちらで引きつけ役に加わっていたのですが」
「ん〜ん。いいよー、別に私達もやりたくてやってるしねー。前に立つ事よりも、花を燃やす方が趣味じゃないんだけどね」
 おっかなビックリ歩み出て、そろそろ壁へ乗り出そうかと最後尾が首を傾げる。
 すまなさそうに謝る楊 玲花(ja0249)へ、明音は首を振って否定した。
 作戦前に重傷となることは誰にでもあるのだ、その上で必要な事をしてくれると言うなら何の問題があろう。
「なんつーか、アレに対して有効な一打を持つ仲間を送るのが自分の役目っすよ!そういう意味でお互い様なんで気にしないで欲しいっす」
「パーティは全員で一人ですものね…。では遠慮せずに、参ります」
「いてらーです。…私達も行きましょうか。しかし裏からとはいえゴリ押すスタイル、燃えてきますね!」
 前に立って盾を構える四郎へ頭を下げると、玲花もまた壁を越えて歩き始める。
 目立つ位置に移動するが、軽快に進む歩ほどのペースでは無い。
 役目は目を引きつけて、後衛を確実に進ませる事なのだ。
 そうして全てのメンバーが所定の位置に付くと、明音は再び元気よく声を上げて、今度は走り始めた。
「れっつら、ゴーです!歩さんたちの攪乱を受けてる敵からガンガンぶっ飛ばしてきますよー!」

●光狩りの剣と火焔花
「そら来た!」
 ぼふっ、……ぎゅーん!!
 カッ!
 素様じい閃光が、野原を盛大に薙ぎ払う。
 野太い輝きは、まるで大空を切り裂く光の剣だ。…天使を殺す為なのだから光狩の剣と言うべきか。
 予めジグザグに移動していた事もあり、奈津は盾で受け止める事に成功した。
 あるはずの無い熱量と質量を盾越しに感じ取りながら、悲鳴を上げる身体がそのまま走り続けている事に感謝する。
 流石は私、後で何か自分にご褒美をあげなくちゃと、我知らず口元に笑顔が浮かぶ。
「変形した!?拡散射撃が来るっ…。あたしは先に行くから!」
「おっけー。来るなら来なさいっ!私は逃げも隠れもしないわ!」
『…うしうし、順調みたいね。そんじゃあ、そろそろ仕掛けますかっと』
 捉えきれないと判断したのか、それとも散開しているからか?
 巨大な向日葵は、七佳たちに対して収束用の花弁を開いて大輪の花から車輪の如き様相へと広がり始める。
 奈津その姿に対して吠えながら、上等だと仲間の後を追い駆けて行く。
 …そしてその様子を物陰から伸びる、一つの視線が捉えていた。
「そろそろ辛気臭い地面とはおさらばして、ぎったんぎったんにしちゃうとしましょうか!」
 地を別世界の如くに踏破して来た咲が、目線だけを出しながら確認していたのだ。
 少々遠いがもう一度沈み込むよりは、このまま走った方が調度良い。なぜならば既に崖の上であり、もはや彼女を留める者は居ない!

「四方から?ははんっ。探偵を捉えるのはとても難しいって事さぁ。さぁ、もっとよく狙ってみなぁ。…そうそう、もっと来なよ御嬢ちゃん」
「早い早い〜。っ痛、あててて」
 右に左に軽やかなダンスシーン。
 まるで地上と同じような回避軌道を見せる歩は、雨あられと降り注ぐ散弾の嵐を泳ぎ渡る。
 もう少しで付き抜けそうな処で、止せば良いのにそのままタップダンスに移行。
 その結果は明らかだ、一射二射ならともかく、四方から何射も喰らえばそのうちに被弾してしまう。
 だけれども、それは必要な行為であった。
 彼やルーガが引きつけ喰らっている間に…。
「到着っ、もういいすよ!ささっ、黒き風で散れっす」
「は〜い。しょーじき痛かったから、今から本気出すー( ´∀`)。ルーガちゃんのドーン☆といってみよーう!」
 防御法術を予め掛けた四郎を先頭に、残りのメンバーが駆け付けて来たのだ。
 集中砲火をルーガ達が引き受けて居た御蔭で、四郎たちが受けたのは、間近な敵からの通り一辺倒の射撃のみ。
 痛くはあるがただそれだけだ、散弾とはいえ単独射撃ならば十分に防御も可能で…なんとか無事に登り切ったのである。
 裏手組の全員が登り切った事で、もはや遠慮は不要とルーガの右腕が薙ぎ払われた。
 黒き烈風の吹きすさぶ中を、光の柱が真横に通り過ぎ複数の花を巻き込んで行く。
「お疲れ様です探偵さん。気合入れて!いっくよーっ!」
「ここまで御苦労さま。…花は嫌いじゃないけど、お前らはどうにも悪趣味すぎるんでねぇ。まとめて消えてもらうよぉ」
 す〜ふーふーのー、フー!!
 ばびゅーんと空気を吸い込んだ明音が、印を切ると炎を吐き出した。
 敵が鳳仙花ならこちらも鳳仙花!
 炎の花を吐き出して、仲間と同じ様に範囲攻撃を放つ。
 ダアトっぽくないので周囲からの評判は悪いが、同じ悪趣味ならこっちの方が良いよね…と歩は古傷をそっと撫でた。
 傷痕に残るイメージが、心に溜まる澱みを呼び醒ます……。
 さあ、死ねよ。この罪深き血と共に…。
「大本命は遅れてやってくる!代打マックスウェル。天まで届けギネヴィアホォ〜ムランッ!」
 血色の刃が、砕けて消える。
 その様子を詳細に観察しながら、咲は走り込むと最もダメージの集中した個体をブン殴って倒した。
 大凡の能力は見極めた、後は一体ずつ仕留めるのみ!

●直下型攻撃
「玲花、そいつ魔法の方が苦手だから!四郎はバックアップ、倒せなかったら相討ちでもいいから仕留めなさい!」
「大丈夫、気が付いてませんから行けます!」
「どっちにせよ了解っす。自分を使ってください。爆散しろッす!」
 咲の指示で、死にかけた別の個体へ玲花が緋炎を放ち絶命させるとバックステップで四郎の影へ入る。
 大柄な四郎は今こそ自分の出番とばかりに視界を遮り、別の花から放たれる散弾に顔をしかめながらも、再び黒き風で撃ち返した。
「あと四?それとも三?どっちでもいいけど、真ん中のが消えたからこれで少し楽になるね」
「残り四のはずだけど、まあばら撒いてる分、四でも三でも同じと言えるかな。後は坂を転がる様に決着が付くだけさ。むしろ問題なのは…」
 この手の布陣が長所のはずがない。回避に優れた忍者に当てるのが可能なほどの密集すればどうなるか?
 集中砲撃の為に寄せて配置されたのが鳳仙花、ゆえに集中攻撃され易いのも道理。
 明音が敵を指折り数えながらアウルを振うと、範囲攻撃でまた複数が巻き込まれて…そのまま歩の追撃が続き、連続で被弾する事になる。
 たちまち数が四からニヘ半減してしまい、あとは殲滅するだけの状況であった。
「なぞなぞ。いっつも退屈してる花ってなーんだ( ´∀`)?なーんてなー!」
「冗談を言ってる暇があったら、さっさと片つけなさいよ。そろそろあっちの組がヤバイと思うけど?」
 ほっといても、危なくなったら\○/こっちに来るんじゃないかなあ?
 しんないわよ、んな事〜。
 そんな事を咲は呟きながら、鉄槌をもう一度振り下ろした。言っている間に再び周囲は閃光に包まれ……。
 片方は言うまでも無くルーガの放った魔光であり、もう1つは崖向こうで向日葵が放つ拡散射撃である。
 光が根元へと雨の様に降り注いでいた。
 分散している分、そう威力はないようだが…。何度も喰らい続ければ危ないだろう。

「まだ行けます?もうちょっとだとは思うんだけど…案外しぶといんですよね」
「魔法攻撃用に色々してるから大丈夫だとは思うんだけどね…。おっ、ようやくヘタったわね。これで終わりにするわよー!」
 そのころ、七佳は非常に面倒臭い作業に追われていた。
 予め拡散射撃になるように、散開して突っ込むことで布石を打って置いたので、威力が防御しきれるレベルまで減殺している。
 狙い勝ちと言えなくもないが、足元まで攻撃できたのは誤算であったかもしれない。
 あと少し進んで崖の上にあがれば絶対に狙われない位置まで行けるが、そこは流石に鳳仙花の射程内。
 こっちを狙えるのを先に潰して貰えば良かったね、とか思いつつ奈津はせっかくの好機を活かすことにした。
「終わりにしましょう。…さようなら」
「そんじゃ。消え去れぇーー!!」
 七佳の斬撃でどこか基部が損傷させたのか、向日葵の動きが止まる。
 植物がスタンする…というのも変だが、動きを止めた事には代わりあるまい。
 閃く太刀筋の中に魔法陣を描き、ソレを貫くような仕草で七佳は茎の中にアッサリと刃を沈めた。
 伝わったアウルで内部がボロボロになるのを確認して、奈津は太陽よりも明るい輝きを刃に纏い…。
 それまでとは明らかに違う勢いで、茎の半ばをザックリと引き裂いたのである。

●花は花として散る
「こいつで爆散っす!」
「トドメおめでとー。…んとー、玲花さんは大丈夫だった?」
「御蔭さまで無事に終わりました。もし逆な事があれば、是非に守らせてくださいね」
 最後は向日葵を全員で後ろからバッサリだ。
 四郎の炸裂符がトドメとなって、動か無くなった事を確認した明音は怪我人の具合を窺い始めた。
 自分達を呼んでくれたメンバーに回復役はいた事を思い出しつつも、これだけの人数が怪我していれば全員が治してもらえるか不安に思う。
 重傷だった玲花の事に気をかけつつ、なんとなく全員の傷を見てしまう明音なのであった。

「そういえば今気が付いたんだけど、佐藤たちが向日葵片してから正面から鳳仙花倒せば、崖上る必要なかった?」
「可能だろうけど、流石に重傷になるんじゃないか?いやーなかなか手ごわい花だった( ´∀`)」
「そりゃそうよ。つっかれたー、でも何とかなったのかな…うん」
 終わったねーとか声をかけつつ咲は今更のように呟く。
 危ないなら崖を登って鳳仙花の届くヤツ、その後で向日葵と……とか考え始めるが、そこまで言うとキリがない。
 ルーガは適当に答えながら携帯に入力し、『またかっこよく戦ってしまったなう( ´∀`)』と画面の上で微笑んだ。
 二人のやり取りを聞いた奈津も苦笑して、こんな他愛ないやり取りを守れたのだから良いか〜と清々しく笑い直す。
「そういえばさっきから何考えてるの?」
「思考能力がある以上、これも生きているのよね。…そう思いまして」
 奈津が物憂げな七佳に声を掛けると、そんな答えが返って来た。
 ディアボロは元生物であり、確かに生きている。
 仕方ないから躊躇い無く斬るが、それを仕方無いで済ませれるかは別なのだ…。
 この事だけではないが、天魔との戦いに、いつか答えが出る日はあるだろうか?

「傷の確認は終わったかい?お疲れ様、ワトソンくん。期待通りの活躍だぇ。それじゃ、帰るとしようか。ボクらの事務所に」
「そうですね。みんなで暖かい物を飲んだら、帰りましょっか」
 けっこう受けてましたけど、大丈夫でした?
 飽和射撃でなければねぇ…。
 流石に無傷では済まなかった囮役の歩を気使いながら並んで、明音は帰り路に付く。
 怪我人は出たが全員無事で、ならば笑って帰還するのが一番だろう。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 撃退士・雨宮 歩(ja3810)
 駆逐されそう。なう・ルーガ・スレイアー(jb2600)
 葬送華・九 四郎(jb4076)
重体: −
面白かった!:7人

Defender of the Society・
佐藤 七佳(ja0030)

大学部3年61組 女 ディバインナイト
『九魔侵攻』参加撃退士・
楊 玲花(ja0249)

大学部6年110組 女 鬼道忍軍
撃退士・
雨宮 歩(ja3810)

卒業 男 鬼道忍軍
乙女の味方・
宮本明音(ja5435)

大学部5年147組 女 ダアト
駆逐されそう。なう・
ルーガ・スレイアー(jb2600)

大学部6年174組 女 ルインズブレイド
べ、別にビビッてないし!・
咲・ギネヴィア・マックスウェル(jb2817)

大学部6年268組 女 阿修羅
葬送華・
九 四郎(jb4076)

大学部4年210組 男 ルインズブレイド
力の在処、心の在処・
稲葉 奈津(jb5860)

卒業 女 ルインズブレイド