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マスター:猫之宮折紙
シナリオ形態:ショート
難易度:難しい
参加人数:8人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2012/09/03


みんなの思い出



オープニング

 伊駿木音琴(jz0085)はマフラーをなびかせ、鼻歌を歌いながら町の中を歩いていた。休日はほとんど家でぐうたら生活をしていたのだが、今日は新しいCDでも買いに行こうかと外へ出たのだ。夏の蒸し暑さにちょっとやられそうになるが、踏ん張るしかないと足を進める。
 マフラー取れよ、というツッコミは受け付けません。
 何時もより軽い足取りで進んでいくと、路地裏から1人の男性が飛び出してきて音琴と肩がぶつかった。突然出てきたので避けることが出来ずに、強めに当たってしまった。
 音琴はは「痛っ」と呟いて通り過ぎていく男性をにらみつけた。
「……謝るぐらいすればいいのに」
 ぽろっと呟いて止めていた足を再び動かす。ふと、先程男性が飛び出した路地裏へと続く道へ顔を向けてみると――闇の中に倒れている人影があった。音琴は急いで駆け寄り、倒れている人間を抱き起こす。
「おいおい…………冗談だろ?」
 胸から血を流していた人物は、先程音琴にぶつかってきた男性と全く同じ顔をしていた。音琴はそっと男性を地面に寝かせて、全力で走り出す。嫌な予感しかしないのだ。



 偶然だった。音琴が先程肩をぶつけられた人物を見つけることが出来たのは。公園のど真ん中で佇む男性は明後日の方向を向いて不気味に微笑む。音琴はある程度距離をとった場所に立ち、叫んだ。
「おい、あんた! 面倒臭いけどちょっと面かせ!」
 音琴は額に汗をかきながら言う。男性はゆっくりと音琴の顔を見つめた。そして口が裂けそうなほど笑うと、ぐにゃりと体の形が変わっていく。
 思わず構えてしまう。男性は姿を変えて、マネキン――いや、ソレよりも不気味な、銀色に輝く人形へと変化した。音琴は懐から二丁の拳銃を取り出して銃口を向ける。
「サーバント……っち、面倒クセェな」
 すると、銀色の人形は再びぐんにゃりと姿を変えていく。音琴は顔を歪ませて銃弾を放つ。だが、人形は姿を変え終えると銃弾を目にも留まらぬ速さで弾き返したのだった。
「…………っ」
 そして、人形の姿は――音琴と全く同じ容姿になっているのだった。つまり、音琴の姿をコピーしたのだ。寒気が走る。
「くそ、気持ち悪い!」
 音琴は再び銃口を人形へと向けた。すると、人形は音琴の姿をしたままにやりと笑って後ろに走り出した。
「お、おい! 待て!」
 音琴も急いで追いかけようとしたら、人形は音琴と同じように二丁の拳銃を構えて撃ってきた。音琴は足を止めて驚いたように後退する。その隙に人形はどこかへ消えてしまった。



 数日後
「ということで音琴くん、今回の依頼は昨日君が出会ったサーバント、水月鏡花【ドッペルゲンガー】の討伐だ」
「どっぺる、げんがーですか?」
「ああ、ドッペルゲンガーだ」
 音琴は首をかしげながら尋ねた。先輩は「うんうん」と肯いて資料を手渡す。
「今回のサーバントは全部で三体。そのうちの一体は音琴くんに化けているみたい。他の二体は……まあ、資料に書いてあるようにちょっと面倒なのよね」
 資料には音琴の姿をしたサーバントが一体、そしてもう二体は人型ではなくどこかで見たことあるような姿をした化物だった。というのも音琴が過去に担当したディアボロ達である。
「なーんかこのサーバント、昔倒したディアボロに変化できるようなんだよねえ。もう、規格外よ」
「確かに面倒ですねえ……」
「ということで、きっちり討伐してきちゃって」
 先輩はにっこりと笑って音琴に残りの資料を手渡した。


リプレイ本文

●精霊王の再生

「……目標発見」
「 厄介そうな敵ですね。 どこまでお役に立てるか分かりませんが、全力を尽くさせて貰います」
 樋渡沙耶(ja0770)は淡々とした発音で声を発した。その隣では楊玲花(ja0249)が精霊王に化けたサーバントを睨んでいた。また獅童絃也(ja0694)も精霊王をじっと見つめる。雨下鄭理(ja4779)は「ふむ」と呟いて同じく見つめる
 オーベロンは路地裏でひっそりと身を隠していた。だが、4人の探索によって見事に発見。現在こうやって対峙しているのである。
「俺がまずオーベロンに近接攻撃を仕掛ける。二人は様子を見ながら援護してくれ」
「……了解」
「問題ない」
「分かりました。隙があるなら、勝敗は早めにつけましょう」
「あたりまえだ」
 絃也はどっしりと構えを取る。するとオーベロンは燐粉を羽から撒き散らし、コガネムシを三体作り出した。オリジナルとは違い、多くのコガネムシを投影できないのだろう。
「いざ、参る!」
 絃也は闘気解放 をすぐさま使う。全身から力があふれ出てくることを確認すると、瞬間的にオーベロンとの距離を詰めた。コガネムシを華麗にスルーし、オーベロンの目の前に現われる。
「遅い!」
 オーベロンの胴体へ破山をお見舞いする。ボールのようにオーベロンは吹っ飛んでいった。その瞬間的に、羽が赤く輝きコガネムシ三体が爆発する。爆風と砂煙が4人を包み込んだ。吹っ飛ばされたオーベロンは巻き込まれることなく、地面にワンバウンドして体勢を整える。路地裏から大通りへと出た。街に人の姿はなく、静かに羽の音だけが響いた。
 オーベロンは表情を変える。今の爆発で三人を殺したと思ったのだ。羽を羽ばたかせるのをやめて、地面に足をつける。その時、空中に二つの黒い影が飛び込んできた。
 オーベロンは顔を上げて影を確認する。視界に入ったのは漆黒の大鎌を構える沙耶と苦無を持つ玲花だった。二人は無傷でオーベロンを見て表情を緩める。
「……舐められたものね。あんな爆発手度で……ぬるい」
「さァ、精霊王。私と死のラプソディーを奏でましょう」
 沙耶は漆黒の大鎌を振りかざして、重力と共にオーベロンの右翼をもぎ取った。それに続くように玲花も苦無を投げつけて左翼を切断した。オーベロンは声にならない叫び声をあげてもがき始めた。
 すると先程爆発があった路地裏から人とは思えない速さで鄭理が飛び出してきた。そのまま勢いに任せてオーベロンの頭を右手で鷲掴みにする。左手のグランヴェールで心臓を狙おうとした。だが、オーベロンは足で鄭理を蹴り、距離をあける。蹴り飛ばされた鄭理は舌打ちをしてオーベロンを睨む。
「……しぶとい」
「ああ、予想以上にタフだなこいつ」
「あと少しなんだけどな」
「ええ、ですが羽ももぎ取ったことですしあとは確実に討伐するだけ――」
 玲花が呟いた瞬間だった。オーベロンの背中から新しい羽が生えてくる。三人は表情を歪ませてその事実に驚いた。今回のオーベロンは結局は『ドッペルゲンガー』という分類にはいるサーバントだ。しかも弱点は心臓。ということは再生能力をもともと持ち合わせている可能性がある。
「本当に、やっかいだなこいつ」
「…………面倒」
「俺が嫌いなタイプだ」
「それなら、私たちで心臓を貫くまでです!」
 オーベロンはもう一度燐粉を吐き散らせてコガネムシを三体作り出した。やはり作れる限界は三体らしい。コガネムシは羽音を響かせ、4人に向かってくる。オーベロンの視界にはばっちり収まっている。つまり――また爆発させる気だ。
「させません!」
 玲花はすぐさま目隠を発動させ、霧を発生させる。4人を包み込み、コガネムシたちも動きを止めた。霧はやがてオーベロンまで包み込み、あたり一面を白へと染める。コガネムシはひとまず霧の中から出ようと空中へ跳んだ。勢い良く霧を抜けると、二人の姿が視界に入る。
「……危険因子、排除」
「偽物から生まれた偽者。死あるのみ」
 先回りしていた沙耶が漆黒の大鎌を、鄭理がグランヴェールを一回だけ振り下ろし、三体のコガネムシを切り刻む。くるっと一回転をして沙耶は着地する。眼鏡を指でくいっとあげると口を開く。
「……あとは、任せた」
「頼んだ」
「無論、承知!」
「任せてください!」
 後ろから二人が霧の中へ突っ込む。視界が悪いが一直線に進めば良いと直感が教える。そしてしばらくすると――混乱するオーベロンを見つける。
「俺が抑えるからトドメを!」
「そのつもりです!」
 すでに玲花は苦無を手に持ち、目標を一点だけに集中する。絃也は迷わず右手を広げて――オーベロンの頭を鷲掴みにして地面に叩きつける。
 ギぃぃぃぃいいい……
 オーベロンからそんな鳴き声が聞こえた。
「偽物っていうのは……悲しいもんだ」
 絃也はオーベロンに向かっていう。すぐさま手を離し、その場を離れた。オーベロンは立ち上がろうとするが、絃也と入れ替わりに玲花がオーベロンに飛び掛る。
「はアアああああァァ!」
 苦無を両手に持って、オーベロンの心臓に突き刺す。
 グギャアアアアアアアアアァァァァ!?
 オーベロンは叫び終えると、ぐったりと地面に倒れ体を灰にして散っていく。
 こうして第一関門を突破した。

●イスルギネゴトという名の偽善者

 オーベロンを討伐した4人は急いで今回の魂胆ともいえるイスルギネゴトの元へ向かった。既に神喰茜(ja0200)とエステルブランタード(ja4894)が押さえをしているはずだ。
「二人は大丈夫でしょうか?」
 玲花が心配そうに呟くと絃也は「大丈夫だろう」と答える。一方沙耶は何かを思い出したように呟いた。
「……茜が言っていた事、思い出して」
「言っていた事?」
 そういえば解散した時に何か言っていたと三人は思い出す。
 
 あ、抑えるのはいいけど、別にアレ斃しちゃっても構わないんでしょ?

「……ね?」
「いや……ちょっと信じがたいが」
「……どうなのか」
「あ、見えてきましたよ」
 4人は刀を抜いて佇む茜とエステルを見つけた。二人は怪我をした様子ではない。二人の陰に隠れて見えない『今回の原因』が静かに立っている。
「あ、みなさんこっちです!」
 エステルが気づいて4人を手招きする。茜も気がつき「おお、やっと来た」と呟いた。二人ともびっくりするほど余裕の表情を見せている。4人は疑問に思ったが、目の前に居る――傷だらけのイスルギネゴトを見て血の気が引いた。
「いやさ、こいつ強いんだけどお互い回復できて決着がつかないのよ」
「回復する私の身にもなってくださいよ」
「ごめんごめん。だけど、このドッペルゲンガー、マジで強いわ」
 茜の目線の先にはオーベロンと同じく傷を再生する偽物の姿がある。見た目は『彼』と全く変わらない。
「だけど、ここまで粘ったんだからこの勝負私達で決着付けたいかも」
「……なら、援護する」
「ありがとうございます」
 エステルがお礼を言って茜が再び武器を構えた。
 ネゴトはそんな六人を見つめると頬を上げた。
「来ルガヨイ、愚カ者ドモ」
「……話せるのか?」
 絃也は驚きを隠せない。エステルは「どうやら」と答える。
「死デ罪ヲ洗イ流セ! 人間ドモ!」
 二丁の拳銃を構えると前方に乱射する。六人はそれぞれ四方八方に飛び出すとネゴトはまず左右にいる鄭理と沙耶に銃口を向ける。弾を撃つが二人は上手く避け、ネゴトの首を切り落とそうとする。
「甘イ」
 振り下ろされる二つの刃物を拳銃でそれぞれ受け止める。二人は目を見開き、びくともしないネゴトに唖然とした。弾き返すと裏拳で腹部へと衝撃を与えてふっとばす。
「ぐっ」
「がっ」
 二人は地面に叩きつけられて転がった。すぐさま絃也と玲花が空中からネゴトを狙う。迷わず銃口を二人に向けて、弾を撃つ。弾は二人の頬をかするが、致命傷とはならない。
「はァァあ!」
 絃也の拳がネゴトの鳩尾に命中する吹っ飛ぶかと思いきや、ネゴトは何事もなかったかのように立つ。絃也の表情が歪んだ。
「離れて!」
 玲花は足にアウルの力を溜め込み、空中で一気に放った。
「――迅雷!」
 絃也はすぐさま離れようとした。だが、ネゴトに手首をつかまれその巨漢を軽々と持ち上げた。玲花は驚いて停まろうとするが――もう遅かった。
 突っ込んでくる玲花に向かって絃也を投げつけたのだ。二人はもみくちゃになって吹っ飛ぶ。
「ツマラン。実ツマラナイゾ、人間ドモ」
「それはどうでしょう!」
 ワンドで背後からネゴトをエステルは襲った。だが予期されていたかのように拳銃で防がれる。押し込もうとするが先程と同じでびくともしない。
「マタ、妙ナ術でワレを傷ツケルカ?」
「それはどうでしょう? 審判の鎖――ジャッジメントチェーン」
 鎖が天から伸びネゴトを拘束する。それと同時にネゴトは言葉に出来ないダメージを与えた。
「……コレハ!?」
「束縛系の魔法ですよ。これなら……逃げれませんよね?」
「ああ、これで私の出番が回ってくる」
 いつの間にかネゴトの目の前に茜が立つ。刀を構えると、炎に包まれる。
「偽物って面白いって思ったけど、やっぱりオリジナルよりつまらないね」
 茜は笑顔で言い放った。
「さようなら」
 振り下ろされる刀――鬼神一閃でネゴトの心臓を貫くのだった。

●黒曜石の生還

「くそ……強いなやっぱり」
 香具山燎(ja9673)は苦笑いをして目の前にいる虎を睨む。煙に体を包み、額に埋め込まれた黒曜石が不気味に輝いている。
「だけど、もう少しで援軍が来るからそれまでの辛抱だ」
 龍崎海(ja0565)も額に汗を流しながら目の前の虎を睨みつける。先程からテスカトリポカの口から放たれる火炎放射に悩まされていた。どうにかこうにか口をふさげないものかと考えるが二人じゃどうしようもない。
 前回の弱点であった黒曜石も狙ってみたところ、一度だけ海の魔法攻撃が命中したが砕けても再生して意味はなかった。やはり心臓を狙うべきである。
「仕方ないもう一度攻撃してどうにか口を――」
「ごめん! お待たせ!」
 後ろから茜の声が聞こえ、振り向くと六人がこちらに走ってくる。二人はホッと胸をなでおろし、安堵の溜息をついた。そして八人が一直線に横に並び、テスカトリポカ――呪われた黒曜石と対峙する。
「……遅くなった」
「いいや、大丈夫だ。俺達で色々試してやっぱり黒曜石は今回弱点じゃない」
「ええ、あんなに苦労したのに。ホント、嫌になるわ」
 その情報は後からきた6人は有力な情報である。それなら狙う場所はただひとつ。
 茜は蛍丸を向けて言い放った。
「その心臓、私が貫く!」
 玲花が胡蝶扇を片手に、叫んだ。
「ここで終わらせます!」
 海が十字槍を掴み、呟く。
「散々やられたからな、覚悟しろ」
 絃也がブレットバンドを装備した拳を構えて、睨んだ。
「この一撃にかける!」
 沙耶は漆黒の大鎌を振り、微笑む。
「…………狩る」
 鄭理はグランヴェールを突き出し、口を開いた。
「過去を引きずるなんて、愚かな証拠だ」
 エステルはワンドを握り、声を上げる。
「逃げられると追うのが大変になりそうですからね。ここで倒させていただきます」
 燎はハーヴェストを片手に、咆哮をあげる。
「偽物は滅びるのが道理、そろそろ決めさせてもらうぞ!」
 八人はそれぞれ心に決めた。決着を早めにつけると。
 三体連続なんて正直ハードな依頼なのだ。瞬間的に決めないと、こっちがやられるからである。
「さァ――終焉のはじまりだ!」
 海の叫び声と同時に8人は一斉に走り出した。
 鄭理は走りながらグランヴェールをふりあげる。一番先頭に立ってテスカトリポカに切りかかる。テスカトリポカは前足で攻撃を流すと口から炎を吐き出そうとする。
「させるか! 『我が武の真髄、その身に刻め』『この一撃押し通す』――破山!」
 テスカトリポカの顎に強力な一撃を与える。下からもぐりこむようなアッパーで口は強制的にふさがれた。大きな隙ができた。
「チャンス!」
 茜が刀でテスカトリポカの足前足を払う。馬鹿みたいに前に倒れて連続攻撃を仕掛けようとすると、尻尾に値する蛇が茜を襲おうとした。
「私の出番ですね! 審判の鎖――ジャッジメントチェーン」
 エステルの魔法で蛇は拘束されて身動きが取れなくなった。茜はにやりと笑うと後ろ足も同じように払ってこけさせる。
「貫け!」
 海とがテスカトリポカに飛び掛り、海は槍でテスカトリポカの心臓を背中から狙おうとした。すると、テスカトリポカの毛が変化し始め、背中から蛇が3匹生えてくる。とっさのことで海はうろたえた。すると間に割り込むように「シールド」を使った燎が海を庇った。
「すまない、ありがとう」
「なら、さっさと倒しましょう!」
「その役目」
「……任せて」
 今度は沙耶と鄭理がテスカトリポカへと近付く。今度は全身から蛇が生えてきてもはや虎とは呼べない生物となっていた。エステルの冥界の鎖も解かれた。だが足へのダメージが多きことで立ち上がることは出来ない。すぐさま再生しようとするが、ソレよりも早く二人が近付く。
「……無駄なことはしたくない。――石火」
 心臓があるであろう背中の部分に石火を浴びせる。蛇にも臆せず、彼女は突っ込んだ。すると蛇の下から銀色の球体が見つかった。あれがドッペルゲンガーの核。
「変身しようが何をしようが、本質は変わらないのが生き物だ。それを覚えておけ――紅銃黒弾」
 構成され赤色の拳銃を片手にテスカトリポカの背中に飛び乗る。アウルの力が強すぎ、蛇は近付こうとはしない。
「チェックメイト」
 バンッ! という乾いた音と共に銀色の核を砕いた。
 テスカトリポカはそのまま灰になって――風と共に去っていった。

●偽物の終焉

 ひとまずこれで偽物騒動は解決。本物の伊駿木音琴は教室のイスに座って同じくイスに座る8人に頭を下げた。
「本当にありがとう。此処は俺本人が討伐するのが良かったんだろうけど……」
「いや、いいって。なかなか手ごたえの依頼だったからね」
 海が微笑みながら答える。
「まあ、偽物の方がオリジナルより強かったかもねえ」
 茜がそういうと音琴は「そりゃないぜ」と笑いながら答えた。
 音琴は心の中で「本当によかった」とひとりでに呟くのであった。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 血花繚乱・神喰 茜(ja0200)
 撃退士・桜雨 鄭理(ja4779)
 紅蓮に舞う魔法騎士・香具山 燎 (ja9673)
重体: −
面白かった!:6人

血花繚乱・
神喰 茜(ja0200)

大学部2年45組 女 阿修羅
『九魔侵攻』参加撃退士・
楊 玲花(ja0249)

大学部6年110組 女 鬼道忍軍
歴戦勇士・
龍崎海(ja0565)

大学部9年1組 男 アストラルヴァンガード
厳山のごとく・
獅童 絃也 (ja0694)

大学部9年152組 男 阿修羅
無音の探求者・
樋渡・沙耶(ja0770)

大学部2年315組 女 阿修羅
撃退士・
桜雨 鄭理(ja4779)

大学部4年300組 男 鬼道忍軍
癒しの霊木・
エステル・ブランタード(ja4894)

大学部9年139組 女 アストラルヴァンガード
紅蓮に舞う魔法騎士・
香具山 燎 (ja9673)

大学部6年105組 女 ディバインナイト