.


マスター:一条もえる
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2013/02/08


みんなの思い出



オープニング

 四国、某山中。標高1500メートルを超える山を数人の登山者が進んでいた。
 登山、という言葉で連想してしまうほどの高山ではないにせよ、ハイキング気分で登るのは危険だ。まして、冬山ともなれば。
 その点、一行は大学の登山サークル時代から親交があり、いわば同窓会としてこの登山を計画したのであり、不安はなかった。
 実際、そのときまでは大きなトラブルもなく、一行は近況を報告したりなどしつつ登山を楽しんでいたのだが……。
 クェェェェェッ!
 山中に何物かの鳴き声が響き渡った。
 山々にこだまする声に、一行は身をすくませる。野鳥の類では決してない、恐ろしい鳴き声だった。
「見ろ!」
 ひとりが指し示した先、峰の、岩の上にたたずむのは人よりも巨大な大鷲、それでいて獅子の後ろ足をもつ、この世ならざる存在であった。
 魔物がもう一度叫び声を上げると、その口からは眩い光が放たれ、彼方の巨木が大きな音を立ててなぎ倒されてしまったではないか。
「サーバントだ!」
 一行のひとりが呟くと、女性陣は悲鳴を上げそうになった……が、慌ててそれを飲み込む。気づかれただろうか? そのとき魔物はぐるりと首を巡らし、一行に目を向けた……要に思えた。
「にげろ!」
 呆然とその姿を見つめていたトモノリは、友人に手を引かれて我に返った。一行は急いでもと来た山道を下り、木々に身を隠すようにしながら下山した。幸い、魔物は一行を襲うということはなく、
「大丈夫か?」
「あぁ、足を滑らせたときに、手首をひねっただけだよ」
 という程度にとどまり、全員がホッと胸をなで下ろしたのだった。
 トモノリは痛む手をさすりながら、魔物の姿を思い出していた。脳裏に焼き付いて、離れない……。

「まぁなんというか……言いにくいのだけれども」
 サーバント討伐の依頼を受けた一行は、「情報提供者」のもとを訪れていた。
 そのひとり、トモノリ氏は輸入雑貨の会社を経営しているという、若社長だった。
「親父の会社をなんとか回してるだけだよ」
 という氏のオフィスには、風景や、花や、動物など、様々な絵が飾られていた。
 そのトモノリ氏は、ばつが悪そうに撃退士たちにちらちらと視線を向け、口ごもった。
「撃退士の皆さんに、こんなことを言うのは筋違いだとは分かってるんだけれども」
 なんでも仰ってください、という撃退士に、トモノリ氏は意を決して口を開く。
「どうか、あのサーバントの姿を描いてきてもらえないだろうか?」
 と。
「あれが恐ろしい魔物だって事はわかってる。そんな奴にこんな感情を向けるなんて、異常だと思われるかもしれないけれど……峰にたたずむあの姿には、神々しささえあったんだ。
 もちろん、殺すななんて言いはしないよ。でも、なんとかその姿だけは」
 一同はとまどい、顔を見合わせた。
『明日以降、四国地方は真冬並みの冷え込みです。山間部ではかなりの積雪が……』
 テレビの音だけが、オフィスに響く。


リプレイ本文

「おおおおおおお! 寒いッ!」
 ゴォッ、と音を立てて強い風が吹き抜け、木々を揺らす。天険 突破(jb0947)は首をすくめて身を震わせた。
 上着に帽子、足には登山靴。装備をしっかり調えた一行だったが、それでも寒いものは寒い。そりゃあ、本格的な雪山にでもなれば寒さはこの比でないのかもしれないが、北風が吹きゃあ人間は寒い。撃退士も寒い。寒いものは寒い。
 まださほどの高さまでは進んでいないが、それでも標高が上がる都度、寒さは増しているように思える。彼方の峰が雪化粧しているのを見上げた突破はげんなりして、
「なにもこんな季節に挑まなくてもなぁ……」
 と、呟いた。
「生姜湯ならあるぞ。いるか?」
 鳳 静矢(ja3856)はそう言って水筒を取り出し、湯気の上がる生姜湯を差しだした。突破は嬉々としてそれを受け取る。
「生姜は身体を温める。身体の中からな」
 蒼井トキノ(jb1611)も生姜湯を受け取り、口を付けた。生姜の香りと、砂糖の甘さが心地よい。
「仕方がない。サーバントを放置するわけにもいかないからな」
 今は撃退士以外の立ち入りを禁止してもらっているが、いつまでもそうするわけにもいかない。ややこしい事情はあるが……あくまで討伐が目的である。
「……面白くはあるけれど」
 「絵を描く」ということには、トキノも興味があるのだ。
「ワクワクするね」
 赤金 旭(jb3688)はそう言ったが、はたしてそれは、絵に興味があるのかサーバントに興味があるのか。天使の彼にとって、サーバントなぞさほど珍しいものでもなさそうなものだが、学園に来て初めての依頼となると、気分は違うらしい。そう、今度は叩き伏せる側だ。
「件のサーバント、見栄えはよさそうだしな」
 と、旭の心境を知ってか知らずかの静矢。天魔には正視に耐えかねるような醜いものもいれば、神々しくさえあるものもいる。静矢も、その姿に興味が無くはない。
「鷲の上半身に、獅子の下半身……。いわゆる『グリフォン』ですよね」
 仁良井 叶伊(ja0618)はそういった情報に詳しいらしい。
「西洋では紋章にも多く使われている伝説の魔獣ですから、絵の題材にしたいと思うのも、無理はないですけれど」
「面白いことを考えるんですね」
 と、感慨深げにアルティナ(jb2645)は呟いた。言外に、「人間というのは」という思いが込められている。天使である彼女にとって、学園に来てから目にする人間たちというのは、実に興味深いものだ。
「うち、トモノリさんに、自分の描いたスケッチいろいろ見せてもろたんやけど……」
 桐生 水面(jb1590)は少し大きな段差を「よいしょ」と登りながら、先日、依頼人のもとに赴いたときのことを話し始める。
 わざわざ他人に絵を描いてくれと頼んでくるだけのことはある程度に、トモノリ氏が描いたスケッチも見事なものであった。
「もっとも、どこがどう、と言われてもちょっとわからへんのやけど……」
 本当は、どういう絵が好みか知りたかったのだが。
「まぁ、俺もそれほど絵は得意じゃねぇんだけどなぁ」
 白鷺 瞬(ja0412)はそう言って肩をすくめた。
「しかしまぁ、やれる限りは頑張ってみるとしよう」
 そう言った矢先、瞬の目の前に白いものがひらりひらりと舞い降りてきた。

 一行の頭上は見事に分厚い雲に覆われ、ちらちらと雪が舞い落ちている。足下にも雪が降り積もり、一行が歩を進めるごとにサク、サク、とかすかな音を立てた。
「『雪山』というほどじゃなくて、なによりだな」
 瞬が安堵の声を漏らす。その言葉で想像するような、あるいはテレビで目にするような、ハーケンだのピッケルだのの装備を必要とするような、あるいは雪崩を恐れるような山ではなく、降り積もった雪もせいぜい10センチか、それに及ばない程度にすぎない。
 それでも、特に斜面は滑りやすく、注意が必要ではあるが。
「そろそろだな……」
 一行の口数もだんだんと減っていった中、静矢が辺りを見回しながら呟いた。
 トモノリ氏がサーバントを目撃したのは、この辺りだったはずだ。
 しばらく、心持ち身をかがめながらの捜索が続く。
 すると、突破が眉間にしわを寄せて仲間たちに注意を促した。
「……様子がおかしいぞ。辺りに動物の気配がしない」
「そういえば……」
 水面も思い当たる。先ほど、たとえば生姜湯を飲んで一息ついていた頃には、辺りは鳥の鳴き声も聞こえていたのに。
 降りしきる雪のせいというのなら、それでもよいが。
「いや。……いたぞ!」
 静矢が小さく、しかし鋭く声を上げると、撃退士たちは反射的に身をかがめ、その指さす方に目をやった。
 一行がいる位置よりは少し低いところ、森の中に、巨大な獣がうずくまっていた。
「大きいな。『まるで馬のような』とは聞いたけど。馬とは、あのように大きな生き物なのか?」
 旭が目を輝かせながら、サーバントを見つめる。
「いや……まぁ、種類によってはあれくらい大きなものもいるのかもしれませんけど。少なくとも私が見た事のある馬よりは遙かに大きいですね」
 そう言って叶伊は物陰に身を隠しながら、場所を移し始める。
「ここからでは見づらいな」
 トキノはスケッチブックを取り出しながらも、カメラを構えてシャッターを押す。同じく道具を取り出していたアルティナが怪訝そうな顔をしているのに気づき、
「念のためだ」
 と、苦笑してみせた。
「……道具、そんなモンでいいのか?」
「スケッチだからな。スケッチブックと鉛筆。他に必要か?」
 その程度なら、美術の授業でも使う。
「いやいや、そうだな、うん。それで十分だ」
 首をかしげるトキノに、突破はなにやら慌てた様子でリュックの口を締めた。絵の具なんていらないんだ。
 しかしこれでは埒があかない。木々の中で身を休める姿も、それはそれで神々しいと言えなくもないが、やはり絵の迫力には欠ける。そもそも遠すぎる。
 やはり、あの手でいくしかないか。
 途端に、サーバント……グリフォンがピクリと顔を上げ、続いて身を起こした。
 何かの気配に気づいた様子だ。
 グリフォンは一度羽ばたき、巨体が宙に舞い上がる。そうやってつけた勢いでもって、鷹の前肢と獅子の後ろ肢が鋭く斜面を蹴り、一気に駆け上がった。
 その目指すところは……。
「くッ!」
 突き出されたかぎ爪を、叶伊は盾で打ち払った。叶伊の恵まれた体躯を持ってしても、受け止めるには重い一撃だ。手が痺れる。
 だが、これは狙い通りだ。おそらくグリフォンは臭いを感じ取ったのだろうが、風上から近づくのは叶伊の意図したところ。
 グリフォンの続く一撃、体重の乗った鋭い嘴を叶伊は身をよじるようにして直撃は避けつつ、ふたたび盾で受け止める。
「お前の相手は、こちらにもいるぞ!」
 静矢が岩陰から飛び出し、グリフォンに挑みかかるように叫んだ。
 甲高い鳴き声を上げてこちらを睨むグリフォンにも怯むことなく、大太刀を構えて相対する。
 さぁ、みんな。今のうちに。

「おおきに、叶伊さん、静矢さん。もうちょっとこらえてや……!」
 水面は傍らの岩に身を隠し、鉛筆を走らせる。
 依頼人は彫像のように立っている姿ではなく、グリフォンの躍動する姿を見たがっていたのだ。なるべくなら、それを叶えてやりたい。
 そのためには、今の姿は好都合なのだ。
「それにしても、描きづらいな……!」
 旭は思わず舌打ちしてしまった。なにしろこの寒さである。手がかじかんで、上手く描けない。かじかんだ手で描くか、分厚い手袋を着けたまま描くか。どっちにしろ描きづらいことには変わりない。
「いいんだよこういうのは勢いで! バーッと来たのをガーッと描いてたらそれで!」
 そう言いつつ、突破は懸命に鉛筆を動かす。そうは言いつつも、描きづらそうなのは確かである。
 まぁいい。サーバントというものを観察する、いい機会だ。
 囮となってグリフォンの攻撃をしのいでいた静矢と叶伊は、互いに牽制しあってうまく敵の的を絞らせないようにしていた。しかし、それにも限度がある。
 グリフォンが翼をはためかせ、一瞬、叶伊の視界が突風と雪で遮られた。目を閉じたのは本当に一瞬だったが、グリフォンのかぎ爪を受け止め損ねる。
「しまった!」
 避けはしたものの体勢は崩れ、とっさに踏みしめた左足が雪で滑る。
「危ない!」
 アルティナが叫び、その手から『氷晶霊符』が放たれる。さらに横合いから瞬が飛び出し、グリフォンが踏み出そうとした足を狙った。氷の刃はグリフォンの身体をかすめただけに終わり、瞬の攻撃もかぎ爪で受け止められてしまったが、その間に叶伊は立ち上がって身構えなおした。
 そうする間に。
「さぁ、かかってこい!」
 なんと瞬が、グリフォンの眼前に立ちはだかったではないか。
 それに呼応するかのようにグリフォンは瞬に向けて飛びかかった。まともにそれを受け止める気などない。瞬はほとんどグリフォンの身体の下に潜り込むようにして身を伏せ、かろうじてその攻撃を避けた。
「う、お、お、お、お、なんて迫力だ」
「ほどほどにしておいてくださいよ」
 叶伊は身をもって「モチーフ」を生み出した瞬に苦笑しつつ、再びグリフォンと相対する。
「残念だが、そろそろお絵かきの時間は終わりだな」
 そう言ってトキノはスケッチブックをしまい、刀を抜いた。それにならうように、アルティナの召喚したヒリュウが身を起こす。
 するとそのとき、旭が素っ頓狂な声を上げた。
 使っていた鉛筆が、叶伊の危機で手に力を入れた瞬間に、ポッキリと折れてしまったのだ。
「えぇい、これだから4Bはッ!」
 ぽいッと投げ捨て、旭は宙に舞い上がった。その高さから、グリフォンに向けて体重の乗った蹴りをお見舞いする。
「急降下式ゴージャスキックだッ!」
 それはグリフォンの背に命中し、魔獣は旭に、怒りのこもった目を向けた。
「旭! 伏せろッ!」
 静矢が、木々を揺らすほどの大声で叫んだ。何がなにやらわからぬまま、その語気の強さに旭は雪上に顔から伏せた。
 その頭上を衝撃波が襲う。グリフォンが嘴を開き、そこから眩い光を放ったのだ。幸い命中はしなかったが、衝撃波が旭の髪を揺らし、何本かがちぎれ飛ぶ。
「ぎゃあッ! なんか出たぁッ!」
 振り返ってみると、その光は背後の大樹に命中し、大樹はメキメキと音を立てて倒れ、谷に落ちていった。
「話の通じそうな相手じゃあ、ないな」
 ゾッとしながらも、突破はそれを振り払うように笑ってみせた。
「天使や悪魔だって味方になる奴がいるんだ。サーバントだってなぁ……」
 そういった期待もしたいのだが、敵はいずこかの天使によって「作成」された魔獣。あいにくとそれは難しそうだ。
 一行はグリフォンを取り囲むように、ジリジリと間合いを詰める。
 グリフォンはそれに苛立ったように再び翼をはためかせ、舞い上がろうとした。
「おっと、おとなしくしていてもらおうか!」
 横合いから、瞬の『影の書』が生み出した槍のごとき影が翼を狙う。パッと羽が舞い散り、グリフォンは苦悶の声を上げた。
「さぞかし勇壮な絵面になるんだろうが、あまり飛び回られるのも厄介なんでな!」
「逃がさん!」
 今度は逆から静矢が斬りかかる。片翼を切り裂かれ、魔獣は耳を覆いたくなるような叫びをあげる。静矢の斬撃はグリフォンを深々と切り裂き、辺りの新雪が鮮血で染まった。
 翼を失ったグリフォンに対し、旭とアルティナは上空から攻撃を仕掛ける。
「めったにやらないのですけれど」
 そう言いつつも、アルティナは空高く舞い上がり、そこから霊符を放った。召喚主に負けじとするかのように、ヒリュウのブレスがグリフォンを襲う。
 魔獣の肉が裂け、血が雪原を濡らす。
「よし、みんな、おまっとーさん! 立ち姿に飛び上がったとこ、かぎ爪立てて飛びかかってくるところ……これだけあれば、依頼人さんも大満足間違いなしや!」
 水面が明るい声を上げ、立ち上がって姿を見せた。
「もう遠慮はいらんよ!」
 濡れないように、いそいそとスケッチブックをリュックの中にしまうと替わって魔法書を構える。
「うちが遅れたぶんは、この全力の一撃で堪忍してや!」
 そう言って放った光は、狙いを過たずグリフォンの右前肢の付け根あたりに命中し、弾けた。
「そこだ、足を狙って!」
 杖を構えた叶伊が指し示す。トキノが刀を構えて斬りかかり、さらに傷を広げた。グリフォンは再び閃光を放たんと、トキノに向き直る。
 まずい、体勢が。顔面を蒼白にしたトキノだったが……。
 光はやがて力なく点滅し、グリフォンの巨躯は大きな音を立て、雪上に倒れ伏した。
 とどめだ!
 叶伊がその頭に杖を振り下ろすと、魔獣はピクリとも動かなくなった。

「あ〜、駄目だ。やっぱ絵、得意じゃないな」
 瞬が顔をしかめて頭をかきむしる。
 グリフォンを倒した一行は、「この鮮明な記憶が消え去らぬうちに!」と、その屍の傍らで車座になり、絵を描いていた。
 しかしながら、自分の目で見たこととはいえ記憶を絵として表現するにはやはり、それなりの訓練も必要なのであろう。
「駄目だ。トキノさん、デジカメの画像見せてくれ」
「かまわないが……。画面が小さいからな。見づらいぞ」
 そう言って、カメラを押し出す。
「どれ、きみの絵も見せてくれないか」
「う……それは、まぁ後で!」
「まぁ、細かいディティールはこの際わきにおいて……」
 おどろおどろしく、おどろおどろしく、迫力、迫力、などと呟きつつ、アルティナはスケッチブックを黒くしていく。もはや、小さな子供が見たら泣き出しそうなレベルである。
「よーし、これは名画の予感がするぞッ!」
 スケッチブックを掲げて「むふー」っと鼻息の荒い旭は、今度は筆ペンを取り出してぐいぐいと描き続けた。
「なんか、熱血漫画みたいなタッチになってるで」
 これはもぉ、スケッチとはちゃうような気ぃするけど……。
 まぁ、いいか。
 水面は皆が描いた……描き殴った? スケッチの束をリュックに詰めながら、肩をすくめた。
「さぁ、トモノリさん! 俺たちの力作を見てもらおうか!」
 トモノリ氏のオフィス。机の上に、突破がスケッチブックの束を、大げさでもなく「ドスン!」と音を立てて置いた。
 そこにはなにやら不可思議な線がのたくっていたり、真っ黒だったり、いろいろしたのだが。
「いや、素晴らしいよ! 技術云々の話ではなく、そこにいた者にしか分からない存在感! その生命力! ありがとう。こんな頼みを聞いてくれて」
 と、たいそう喜んでもらえたようだった。
「これもみな、撃退士だからこそ描けた物なんだねぇ……。そこで、どうだろう? 今度はぜひ、皆の姿を描かせてもらえないかな? 君たちの戦う姿、さぞかし絵になると思うんだけどね!」
「いや……それは、ちょっと」
 また、ややこしい依頼になってしまいそうである。撃退士たちは口を濁し、お互いの顔を見合わせたのだった。


依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: −
重体: −
面白かった!:8人

昏き空に華を描く・
白鷺 瞬(ja0412)

大学部6年5組 男 阿修羅
撃退士・
仁良井 叶伊(ja0618)

大学部4年5組 男 ルインズブレイド
撃退士・
鳳 静矢(ja3856)

卒業 男 ルインズブレイド
久遠ヶ原から愛をこめて・
天険 突破(jb0947)

卒業 男 阿修羅
夢幻の闇に踊る・
桐生 水面(jb1590)

大学部1年255組 女 ナイトウォーカー
白雪に潜む狩人・
蒼井トキノ(jb1611)

高等部3年30組 女 ナイトウォーカー
狙い撃つ・
アルティナ(jb2645)

大学部4年243組 女 バハムートテイマー
ゴージャスレッド・
赤金 旭(jb3688)

大学部3年10組 男 陰陽師