ロビーに現れる玉置 雪子(
jb8344)。
なお今回の依頼は字数がEXではない為、細かい登場シーンは割愛である。
「字数制限? そう かんけいないね こっちはいつも通り300文字ですしおすし。つまり今日の雪子は相対的に戦闘力が高いってことジャマイカ!? うっは! 夢が広がりんぐ!! なんつってる間に100字っすよ(笑)あ〜あ、イベシナの辛いとこね、これ」
じゃあ雪子ちゃんの出番は早くも終了ですね。字数制限関係ないって言うからね仕方ないね。
「おいばかやめろください」
そこへ木嶋香里(
jb7748)も登場。
「楽しいパーティーにしたいですね」
雪子に対しても分け隔ての無いやさしい笑顔を向けてくれる。
「仕込みを進めておきましょう」
そう言って香里は、カカオやチョコを使ったノンアルコールカクテルの準備を始めた。
ミキサー片手に斡旋所の廊下を歩くゼロ=シュバイツァー(
jb7501)。
ミキサーの中には(水ω音)と書かれた喋る林檎が1つ。
『今回はアドリブ入れてる余裕無い』
「アドリブ? 俺は知ってる殺し合いのことやろ?(ポチッ」
ミキサーぎゅいーん。
とってもフルーティー。
これで邪魔する奴は居なくなった。
ゼロはミキサーを抱えたまま、辿り着いた局長室のドアをばぁん。
「局長!! いい加減名前教えてください!!!!」
教えてくれなかったら、(水ω音)と書いたグラスをおっさんしか来ない寂れた居酒屋に置きに行く。
「ん? そう言えばまだ伝わってなかったか。私の名前は紗(ぶしゃー!」
その時、回しすぎたミキサーからステキな果汁が溢れて噴き出て部屋中びしゃあ。
「…掃除しておけ」
ぷんすかして出て行ってしまう局長。
「居酒屋やな」
ゼロはぽつりと呟きながら雑巾を手に取った。
ロビーでオペ子が夜桜 奏音(
jc0588)に叱られていた。
「何やっているんですか。巫女だから除霊しなければいけなくなったでしょうが」
「オペ子は過去に囚われず前だけ見て生きていきたいです」
その様子を見守っていたユウ(
jb5639)は、
「チョコを貰えなかったことによる悲しみによって悪霊化した…ですか。封印ではなく昇天させてあげたいですね」
思案。
そこへやって来る白蛇(
jb0889)。
「千代古齢糖食べ放題の祭りと聞いてきたが…これは何の騒ぎじゃ?」
赫々然々。
「ほぅ、悪霊、のぅ…。済まぬがわしは専門外じゃ。力が戻りきっておれば力技でどうでも出来様が、今のわしにそれ程の力は戻っておらぬ」
ので、横目に祭りを楽しむ事に。
糖度やカカオ量を気にせず、チョコを肴に焼酎を飲み始める白蛇様。
「焼酎ぼんぼんなる菓子もあるが、焼酎と千代古齢糖そのものでも中々いけるのぅ」
甘味も苦味も、焼酎によく合う。
「特にこの、得も言えぬ、香りの競演…。99ぱーせんと、とやらの渋いまでの味も、うむ、焼酎と共にであれば、悪くない」
「飲み物が引き立ちますね」
気が付けばユウも隣でカカオ分99%のチョコを頬張りながら、緑茶を飲んでまったり。
それをじーと見つめる奏音とオペ子。
「…む? 気になるなら、お主らも試してみるが良い。酒も千代古齢糖もまだまだある」
「いただきます」
受け取り、もぐもぐ、ぐびぐび。
苦い。が、
「このぐらいサバイバル時に比べたら食べられるだけ全然おいしいですね」
「オペ子は普通のチョコがよいです」
甘チョコ片手に緑茶ずずー。
「ふむ、どうせじゃ、西洋酒も試すとしよう」
「いいですね」
「ユウさんそこのチョコを取ってください」
「はい、どうぞ」
だらだらごろごろ。
除霊? これ食べ終わったらな!
憑依されたリーゼ。
だが傍で作業していた樒 和紗(
jb6970)は、
「舌が壊れては大変です」
バーテンの味覚は商売道具!
劇物(カカオ)を避け、手にしたのは自作チョコ。可能な限り天然の食材に拘った野生感溢れる一品だ。
それを1つ自らの口に銜え、
「もごもご(字幕:チョコを食べたい悪霊と口移しを拒むリーゼの自我に戦って貰います)」
きっとリーゼも、自分なんぞと口移しするのは嫌がるはず。
そう考えて髪芝居でリーゼを拘束し、頬に手を添えて迫る。
「きゃー! 和紗ちゃんDAITAN!」
横で見ていたマリス・レイ(
jb8465)がエキサイトする中、チョコ越しに和紗の口がリーゼの口に近づき――
ぱくっ
もぐもぐ
「あれ?」
これといって拒否られなかった。
これでは除霊できない。困った。
一方マリスは、一部始終を写真に収めて満足気。
「ふふ、あとで和紗ちゃんにあげよっと☆」
でも何か忘れてるような気がする。なんだっけ?
そういえばこんな時、真っ先に邪魔しに飛び込むはずの人物が居ない。
周囲を見回す。
すると、駐車場の入口辺りで誰かが行き倒れていた。
「ぐぬぬ…!」
血涙しながらリーゼと和紗のイチャイチャ(割と事実)を眺めていた砂原・ジェンティアン・竜胆(
jb7192)。
止めたいのに体が動かない。
甘い物が苦手な彼にとってバレンタインはその空気すらも毒ガスに等しい。
にも関わらず、今年はなんと自分でキッチンに立ってチョコを作ってみたと言う。
和紗やリーゼから「本気出し過ぎ」な品を貰ってばかりな近年。
――そんなの貰い続けてたら、僕も作らなきゃって脅迫観念に駆られるじゃない(遺言
結果、駐車場に着いた所で力尽きた。
だがその時、1人の救世主が現れる!
「雪子にいい考えがある!」
全身をチョココーティングした雪子。
憑依されたヒトの意識を誘導しつつ、リア充共に手持ちのチョコを投げ込んだ直後に自分はinvisible-file.exeで姿を消す。
チョコを追いかける霊徒は見事カップルの方へ突っ込んでいくという寸法だ。
「これを繰り返せば意図したカップルに壊滅的打撃を与えられる件」
そして使うチョコは去年の残り! 腹痛コンボォ!
これでバレンタインを台無しにできるんですわ? お?
「その霊徒の意識に蝕まれて、チョコを食いつぶされるといい」
言いながら雪子は早速リーゼ&和紗に近づこうと――
ターン!
突如ヘッドショットされて倒れる雪子。
撃ったのは、屋上に居た斉凛(
ja6571)。
「狙った獲物は外さない…貴方のお口にダイレクト。これぞ狙撃メイドの心意気ですわ」
さすらいのチョコスナイパー参上!
次弾(カカオ分99%チョコ)を装填してスコープを覗く。口にカカオ弾をねじ込まれた雪子が、再び起き上がろうとしていた。
全身チョコ塗れの雪子。あれはきっと憑依されているに違いない。
「いま除霊して差し上げますわ」
ヘッドショッ!
ヘッドショッ!
ヘッドショッ!
「どれだけ口に入るかしら」
凛はびくんびくんしている雪子に尚もチョコを撃ち続けた。
対してリーゼの方はと言えば、
「街で幽霊を見かけたとき、誰を呼ぶ? この俺とその他諸々や!」
ゴーストバスタ●ズよろしく、掃除機や懐中電灯や聖書諸々を抱えたエル・ジェフェ・ベック(
jc1398)登場。
「まずはこれな!」
掃除機でギュオーッとリーゼの頭を吸ってみる。
『……(チョコもぐもぐ)』
霊は出てこず。
ならば、
「はーい目開けてー」
懐中電灯ぴかぴか。
これも効果無し。
「信じる者は、救われルー」
聖書音読。
失敗。
「南無阿弥陀仏」
念仏詠唱。
駄目か。
やはりカカオが必要らしい。
エルが和紗を見やると、彼女は仕方なく頷き、苦チョコの欠片をリーゼの口にぽいちょ。
\苦ぁい!?/
飛び出す霊徒。
「今だ!」
エルが掃除機ON。ギュオーッ。
だが吸い込んだ直後、霊徒は難無く掃除機から脱出。やっぱりチョコ壺じゃないと無理ですの。
するとそこへゼロがやってきて、
「きっと魔法的な力が足りんのやな」
掃除機に(水ω音)と書く。
エルと交代して掃除機ON。
が、先程はちゃんと霊徒を吸引できたはずが、逆に全く吸えなくなっていた。
「おいちゃんと吸え」
『よかろう』
掃除機からMSの声。
直後、ゼロを吸引。
「ちょ――」
ぎゅぽんっ。
召された。
ゼロだけをころすマシーン(掃除機)。
『アドリブは殺し合いだからね仕方ないね』
これでゼロぽんも反省して少しはMSにやさしくなる…かに思われたが!
\そんなことはどうでもいい! 局長!! お名前は!?/
掃除機からゼロの声。
掃除機と一体化した彼は、局長を探してブオー!と走り去ってしまった。
でもとりあえずリーゼの憑依は解けた模様。
悪霊と聞いて溜息を漏らす飛鷹 蓮(
jb3429)。
(…はた迷惑な。ユリアが楽しまなければいいが)
食べるの大好きチョコ大好き。チョコパ上等胃袋ブラックホールかもんな相方を心配して、振り返る。
「ユリア、勝手に離れるんじゃな――」
『チョコレイトゥかもーん☆』
が、時既に遅し。
そこには憑依されてチョコを貪り楽しむ、ユリア・スズノミヤ(
ja9826)の変わり果てた姿が――
頬いっぱいにチョコを詰め込み、ハムスターのように夢中でもぎゅもぎゅ。
――割といつも通りの姿が。
『蓮も一緒に食べるのにゃーん♪』
鋭く尖っていた蓮の眉尻も、思わず力が抜けて丸くなる。
彼女が口元に差し出してきたチョコを、大人しくもぐもぐ。
だが憑依されている影響か、次第にユリアは蓮にもチョコをくれずに1人で食べ始める。
(本当に美味そうに食べるんだよな…。邪魔するのは忍びないが、霊徒ごときにユリアを独占されるのは非常に癪に障る)
やきもちじりじり。
蓮は苦チョコを手に取り、ユリアに向けてひらひらと振ってみせる。
『にゃ!』
苦味を察知したのか、ぴゅーっと遠ざかるユリア。甘チョコ食べたさに、除霊されまいと必死である(ユリアが
だが同時に、手が届くか届かないかの絶妙な距離で悪戯な笑みを浮かべてもいる。
「…仕方ない」
蓮は徐に苦チョコを口に銜えて、ユリアに指先ちょいちょい。
『Σみゅっ!? れっ、蓮のお口ぃぃぃ〜〜〜』
途端、ユリアの意思が霊徒に抗い始めた。
『霊徒ちゃん、言うこと聞きなさーーーいっ!!』
支配権を奪い返し、蓮に飛び込む。
瞬間、彼女の口めがけてパッとチョコを放す蓮。
\カカオマス!/
霊徒ひゅぽんっ。
「はぅ……蓮、意地悪するのは私の役目にゃのにー」
「俺が意地悪をするのは君だけだ。君の拗ねたその顔、俺だけのものだからな」
おかしい。カカオで苦いはずなのに甘い。
オペ子に憑依。
それに気づいたユウは、取り憑かれて感情丸出しでチョコを求めるオペ子のレアな表情を期待して携帯のカメラを向けるも…
『べりうまです(もぐもぐ』
いつもと大差なかった。
そこへ現れる、神父姿のミハイル・エッカート(
jb0544)。
「俺は神の代行人、神罰の代行者、俺の使命はチョコに取り憑かれし者を…あー、台詞が面倒だ」
早くもキャラを諦めた。
「細かい事ぁいいんだぜ!」
いつも涼しい顔して高み見物のオペ子に鉄槌を!
巨大タコ退治の恨みを晴らす時が漸く来た!
「除霊されろ! AMEN!」
豆撒機関銃乱射ズドド。
苦チョコでコーティングされた豆が大量に吐き出される。
咄嗟に奏音の背に隠れるオペ子。
テーブルをひっくり返して盾にする奏音。
跳弾した豆チョコが辺りに散らばる。
「さあ、おとなしく口を開ければ痛くないぜ」
口の中にぶち込まれたほうが痛い気がするんですがそれは。
対して、ソファーに散らばった豆をぽりぽりしながら見守る白蛇様とユウ。
「ほぅ、豆も中々じゃのぅ」
「3人…悪霊も入れて4人ですね。4人とも頑張ってください」
ミハイルがテーブル裏に回り込む。
奏音とオペ子がユウの後ろに回り込む。
銃口ジャキィ!
「あら?」
ズドドド。
慌ててソファーの後ろへ転がり込む女子3人。
その時、小次郎が傍に落ちていた豆チョコを1粒拾い食いしてしまった。 ※猫に豆やチョコはダメ、ゼッタイ
が、余りの苦さにペッと吐き出す小次郎。
\ポリフェノール!?/
同時に、何故かオペ子から飛び出してくる霊徒。
そして今度はミハイルに憑依。
『俺が神だー!』
トリガーハッピーと化すミハイル。
ロビー中を無差別に撃ちまくりつつ、自分で撒いた苦チョコの豆を炎焼で焼き払い、甘チョコをむしゃむしゃ貪り食う。
その最中、入口の自動ドアをウィーンとくぐって1人のシスターが推参。
カカオの実を小脇に抱えた、シエル・ウェスト(
jb6351)。
取り憑かれているミハイルを見るなり、禁忌雀厄を発動して飛び掛かった。
マウント取って握り締めたカカオで除霊(物理)開始。
「哀れな悪霊に魂の救済を……」
ドゴッ! ドゴッ!
総攻撃力490弱。みるみる変形していくミハイルの顔面。
堪らず飛び出す霊徒。
しかし、
「神は言っています。ここでやめる運命ではないと……」
ミハイルの口いっぱいにココアパウダー流し込み。
「ぶふぉ」
「口の中の水分取られてパッサパサになればいい()」
そしてダメ押しのカカオ豆投入。
更に、
「さて、楽しみましたね。では、懺悔はすみましたか。まぁ、済んでなくても霊と共に浄化してあげましょう」
奏音が迫る。
「待て(ヒュー)俺はもう憑依されてないんだぜ(ヒュー)」
「ちょっと何言ってるか分からないです」
苦チョコでコーティングした鉄扇で往復ビンタばしんばしん。
巫女だから浄化(物理)しなければいけないのだ。
しかし既に霊徒は彼の中に居らず。
じゃあどこに?
『私が神です』
シエルの中に居た。
だが何か様子がおかしい。
『ここにチーズ分100%のチョコがあるじゃろ?』
そう言って懐から自前の食料を取り出し、むしゃむしゃするシエル。
チーズだチーズを食うのだ。
『(チーズを)信じる者は救われます』
霊徒の支配に抗い、ぐぎぎと骨を軋ませながら無理矢理チーズを貪る。
「おぺこー! たんたんめんたべにいこうぜー!!! ドラム缶も来ていいぞ!!!」
そこへ流れをぶった切るように出現する何 静花(
jb4794)。
「何さんごきげんようです。お元気ですか」
「背中を煎餅にされて重体だった。辛い物が食べたい」
『チーズを食うのだ』
チーズの教えを広めるべく、シエルが静花に飛び掛かる。が、
「チーズは辛くない」
怒って常備品の特性麻辣醤をシエルの口にだばだばする静花。
『痛ぁい!?』
辛さのあまり血を吐くシエル。
その隙をついて、ユウがシエルの口に苦チョコぽいちょ。飛び出す霊徒。
対して、オペ子が静花に状況を説明。
「悪霊とチョコがなんやかんやです」
「チョコレート……? 今は四川料理食べたい気分だから後でな!!!!!」
オペ子をおんぶしてロペ子に乗り、辛い物を食べに行こうとする静花だったが、ぐいっと儀礼服が引っ張られて振り返る。
床に転がっていたミハイルのような奴が裾を掴んでいた。
「(ヒュー)救急車を呼んでくれ(ヒュー)」
「(怒)」
邪魔する奴には麻辣醤。だばだば。
\うぼぁ/
神の下へ逝くミハイル。
静花は一同に背を向け、オペ子と共にドラム缶に乗ってブオーと去って行った。
「悪霊が出たと聞いて!」
フル装備(巫女服)で現れた天宮 葉月(
jb7258)は、うつ伏せで倒れている金髪ツインテを発見。
「そこはかとなくエリスちゃんっぽい」
つついてみるが返事は無い。
そこへ食材を取りに行っていたディザイア・シーカー(
jb5989)が戻ってくる。
「どうしたお嬢!」
このままではお嬢の手作りチョコが貰えない! せっかく今日は宿敵白くまーのシフトが休みで障害が少ないというのに…!
「お嬢…傷は浅いぞ、しっかりしろ!」
「甘い物食べたら起きるかな?」
甘チョコをエリスの口に放り込みつつ神の兵士も試してみる葉月。
ディザイアも、エリスを抱え起こしながらクイッとイチゴオレを飲ませようと――
瞬間、突然ディザイアの後頭部に刀が刺さってケチャップぶしゃー。
「ぐわー!?(どさり」
代わりに、
「しっかりするのですエリスちゃん!」
Rehni Nam(
ja5283)がエリスを抱きしめて絶叫。
「エリスちゃあぁぁん! …えいっ」
エリスの口に甘チョコぽいちょ。
ツインテ起。
「ハッピーバレンタインエリスちゃん!」
レフニーは、改めて手作りチョコを手渡す。
ホワイトチョコで作った掌サイズの白くまーチョコ。肩にエリスとうさぬいが乗っている、匠心溢れる一品。
「ありがとう、何だか食べるのもったいないわね。あ、じゃあ私からも…はいこれ」
エリスも手作りチョコを渡す。
一方で葉月は、
「それにしても、悪魔にまで憑依出来るとかきっと凄い悪霊に違いない…太らされる前に倒さないと!(使命感」
特に今日は許さない。
「この後彼にチョコ渡しに行くんだから、それを食べちゃうかもしれない危険な悪霊は消滅させないと!(私情感」
対してレフニーは考えた。ずっとディザイアさんに憑依させておけばいいじゃない。
まさに外道。
直後、彼女は自身の言葉でふと閃く。
「…あ、そーです。ディザイアさんごと封印しましょう!」
そう言って立ち上がり、どこかへと走り去る。
レフニーさんがログアウトしました。
しばらくして、
\がおー/
レフニーが去った方向からやって来る、茶色いくまー。
その正体はチョココーティング白くまー。
――今日は白くまーのシフトが休み(出てこないとは言っていない
茶くまーさんがログインしました。
「美味しそう…」
なんというバレンタイン仕様。
\がお(どやっ/
そして苦チョコで棺桶を造り始める茶くまー。
うっかり霊徒に憑依されぬよう、苦チョコを詰めた自家製ト●ポを銜えながら作業。
そして棺桶が完成。
後はディザイアに憑依させて髪芝居で縛り、ベアクロー弐式でずしゃーしてから棺桶に放り込むだけ。
だったのだが、
「超楽しみに待っていたのだ、他のチョコなぞ食わん…食わんぞ!」
頭に刀が刺さったまま起き上がるディザイア。
憑依される訳にはいかん、と。苦チョコやチョコレート魂を口に含み始める。
だがそれも決して飲み込むまではせず。
「俺が食うのはお嬢からのチョコのみ…!」
\がるるる/
抵抗するディザイアを髪芝居+ベアクローでザクザクする茶くまー。
それを見て、てっきりディザイアが憑依されたのだと勘違いした葉月もクリアランスで除霊を試みる。
しかし霊徒が出てこない。
仕方ない、直接殴ろう。
「大丈夫、すぐ楽になるから…」
レイジングアタックでガコーンッ。
ひたすら耐えるディザイア。
だがそこへ、同じく勘違いした凛やシエルや奏音も参戦。次々と浄化(物理)が降り注ぐ。
ターンッ
ドゴッ ドゴッ
ばしんばしん
遂に力尽きるディザイア。
\がおー/
今の内に封印を。
棺桶につめつめ。
「それを待っていた!」
直後、東風谷映姫(
jb4067)が出現。
エリスを護る壁(ディザイア)が居なくなるのを待っていた映姫は、除霊を開始。
豆撒機関銃をエリスに向けてフルオート。
「悪霊退散! 悪霊退散!」
「あばー!?」
豆に沈むエリス。
全弾撃ち尽くした映姫は、ふぅ…と機関銃を仕舞い、
「さて…やりたいことは終わったからセクハラ…過度なスキンシップをしにいこう」
だがその行く手に、エリスをやられて怒り心頭の茶くまーが立ちはだかる。
\がおーん!!/
ディザイア入りの棺桶を振り回して映姫をホームラン。
衝撃で着物や草履やヅラが脱げ、屋上へとかち上げられる。
しかしその先に凛の姿を捉えた映姫は、嬉々として光速ダイブ。
「凛さーーん! 憑依されたからリン☆リン(物理除霊)してーーー!!」
「湯煎して差し上げますですの」
熱湯ばしゃあ。
映姫は零れた味噌汁のように屋上の染みと化した。
キャシー達に介抱されてある程度回復したジェンティアン。
顔にはキャシーがくれたガスマスクを着けていた。
そんな彼やエリス(返事が無い。ただの豆ツインテのようだ)やマリス、そしてリーゼにも改めて野生チョコを贈る和紗。
リーゼも、友人達に手製のそっくりスイーツを差し出す。
「(シュコー、フー)ありがと。…うん、やっぱり今年もクオリティおかしいよね」
対して、「はっ!?」とするマリス。
「…! ばれんたいん!」
しまったという顔。
何か忘れてる気がしていたのは、これだったようだ。
「ら、来月WDにお返しします…(チョコもぐもぐもぐ」
美味。
「(シュコー、フー)それじゃ僕からも」
命を削って手作りした生チョコ(生クリーム温めてチョコ溶かして型で固めただけ)を皆に贈呈すr…だがここで霊徒の憑依!
自らの意思に反して、マスクを外して湯煎中の液チョコごくごく。
熱い。甘い。
『し、しぬ…!』
HPゲージ急降下。
可哀相に思ったキャシーが苦チョコを口に放り込んでやる。
条件反射で、ひゅぽんっと真上に飛び出る霊徒。そしてジェンティアンにとっては苦味はご褒美のようなもの。HPが僅かに持ち直s…
瞬間、真っ直ぐ落ちてきた霊徒が再び憑依。
液チョコ飲。
『し、しぬ…!!』
苦チョコねじ込み。
ひゅぽんっと真上に(エンドレス
「こうしたらどうかなー?」
見かねたマリスが、エリスのうさぬいを苦チョコでコーティングしてジェンティアンの頭に乗せる。
弾かれた霊徒は再びロビーの方へと飛んでいった。
「あ、ありがと…(ぱたり」
ジェンティアン気絶。
ちなみにこの後、エリスも含めてお互いちゃんとチョコを渡せた模様。
その頃、神主、雪室 チルル(
ja0220)、レティシア・シャンテヒルト(
jb6767)、黄昏ひりょ(
jb3452)、そしてサポート役に回った香里によって、チョコ壺の修繕が順調に進んでいた。
(神主さん1人じゃ時間も掛かるだろうし)
そう考えたのはひりょ。
前に発掘調査等の手伝いをした経験もある。今回、それをどこかに活かせられないだろうか…。
とりあえず、韋駄天と縮地を発動。一同の作業効率アップ。
「変な幽霊が出て大騒ぎね! あたいがなんとかしてあげる!」
さいきょーのチョコ壺に仕上げるべく意気込むチルル。
カカオ(実)をミキサーにぶち込んでぎゅいーん。カカオパウダーを生産。
だが彼女が用意したのはカカオ成分のみ。肝心のチョコが無ければ壺は出来ない。
そこへ香里がさりげなく湯煎済みのチョコを置いておく。
「ありがとう! あとはデザインね! さいきょーの壺にするなら見た目も凝らないと!」
なるほど! インテリアのデザインは重要だしな!
固め終えた壺に、チョコマーカーで勢いに任せてお絵かき。雪だるまやらスイカやらカキ氷やら焼き芋やら。
季節感ェ。
対して隣では、レティシアがチョコではなく何故か小豆を煉ってあんこを作っていた。
案外あんこで固めた壺でもいけるのではないか。麦茶とめんつゆを取り違えるように。
「小豆はカカオに抗しうる数少ない食材、あるいは凌駕する素質を秘めている。そう信じています」
謎の小豆推し。
製菓業界はもっと小豆に目を向けるべき。
ほかほかもっちりのあんこを押し固めて壺の形にするレティシア。勿論こしあんではなく粒あんだ。
「中々やるじゃない! あたいのチョコ壺の次くらいにさいきょーね!」
「すぐにあんこ壺が追い抜いてみせますよ」
一方、ひりょは傷んだ古壺をひたすらごりごり。
カビを落とし、湯煎し、再び元の形に固め直す。
(なんか黙々と作業したい気分なんだよな)
その時、憑依先を求めて彷徨う霊徒が飛んできた。
いかん、このままでは作業が妨害されr…
「…あ? 邪魔すんなし(怒」
ドーマンセーマンでシャットアウト。
弾かれてどこかへ飛んでいく霊徒を無視して、作業の続きに没頭する。
「後は祈祷で清めるだけです」
ひりょは神主の言葉に頷くと、御幣をファサファサしている後ろで舞いを踊り始める。手足を持ち上げ、ウィーン…カクカク。
何かを吸い取りそうな怪しい動きで祈祷を手伝った後、力尽きてぱたり。
だがその甲斐あって、封印の壺は無事に完成した。
なんか3個もあるけど多いに越した事ないよね。
腹にチャックの付いた熊がロビーに入ってきた。
何かの包みを大事にそうに持った、上野定吉(
jc1230)。
「わしは、初めてチョコレート味の金平糖を手に入れたのじゃ。緑茶とともに大切に食べるのじゃ」
うきうきわくわくしながら腰を下ろす。
お茶を淹れて包みを広げ、チョコ味の金平糖を少しずつ食――
\チョコの匂い!/
霊徒憑依。
『なんじゃ? 急にチョコレートを食べたい欲求がむくむくと沸いてきたのじゃ』
包みを掴んで貴重な金平糖をドザーッと一気食いする熊。ばりぼりごっくん。
『あっ、なくなってしまったのじゃ…(しょぼん』
だが衝動は収まらず、ロビー中のチョコを貪り歩く。
チョコも嫌いではないので初めこそ良かったが、流石に段々と苦痛に。
『煎餅が食べたいのじゃ』
それでも霊徒に乗っ取られた手足は、震える爺の口にひたすらチョコを詰め込み続けた――
斡旋所に到着するジェラルド&ブラックパレード(
ja9284)。
「チョコの霊って…『2月14日にチョコ』を提案した某菓子メーカーに霊が向かったら、大変なことになる!(迫真」
そんな時はこれ、
「にょたはまぐりー(某猫型ロボットぼいす」
ちなみに声は先代の方な!
乳のデカイ某友人に仕入先を聞いて入手した合法?ハマグリ。
これを男が食べるとなんと女体化する! らしい。
「でもいきなり自分で試すのは勇気がいるよね☆」
実験台を探してうろうろ。
すると炊き出しテントによさげな男子が居た――
和紗は菓子を作るリーゼに材料を手渡しつつ、ふと彼に尋ねる。
「バレンタイン、外国は恋人や伴侶に花を贈るのでしたか。貴方はそういう相手いなかったのですか?」
リーゼは、オーマにあげていたなと思い出しながら、
「いた(こくり」
それを聞いた瞬間、胸がちくんとする和紗。
「そう、ですか」
何故そう感じたか自分でも分からず「むぅ?」と眉間に皺を寄せつつ、材料ごとリーゼの手をメキメキ握り潰す。
対してそれを見ていたマリスは和紗をハグ。
「なになに和紗ちゃん、リーゼくんの恋人暦が気になっちゃう? 恋なの? ジェラシーなの?(きゃー」
まさか、そんな、ことは…
「…昔は体が弱かったので、不整脈かもしれません」
…たぶん。
メキメキッ。
リーゼは、何故メキメキされているのか分からずに滝汗ぼたぼた。
するとジェラルドがやってきて、
「女の子になってみれば女心が分かるかもしれないよ!」
ニョタハマグリをリーゼの口にぽいちょ。
瞬間、一回り小柄になるリーゼ。その胸には確かな膨らみが。
なんということを…。
「この蛤、本物である」
ジェラルドは満足気に頷くと、自分でも蛤をもぐもぐ。直後、ぼいんっと変化。同時に人格も女人化のもの――Rui――へと入れ替わる。
女人によるおもてなしで霊徒を慰め、成仏させるのだ。実際Ruiの胸は豊満である。
早速Ruiは霊徒の元へ。
憑依されていると思しき熊を発見し、抱き起こす。
「もう大丈夫よぉ」
すると霊徒が熊を通して返事をする。
『チョコをあーんで食べさせて欲しいのじゃ』
「んふぅ…♪ 良いわよぉ(あーん」
『ポ●キーゲームとやらもしてみたいのう』
「ふふ、仕方ないわねぇ(ぽりぽり」
『チョコを胸の谷間に挟んでみたり』
「あらあらぁ…」
『お触りはありかのう?』
「……」
注:霊徒の意思です。
調子に乗った霊徒。Ruiは徐に苦チョコを取ると、それを握り締めた手で熊にゲンコツ。
が、もふもふの毛皮越しで霊徒まで届かず。
ならばと熊の口にカカオを放り込むが、何故か霊徒が分離しない。
首を傾げながらカカオを投入し続けるも、熊の腹がもこもこと膨らむばかりで一向に霊徒は出てこず。
もしかして:熊の口≠爺の口。
中のヒトと熊ぐるみの隙間に無駄に溜まったカカオ。
それに気づいたのは、茶くまーだった。
チャックを開けて定吉本体を引っ張り出し、爺の口に直接カカオをねじ込む茶くまー。
瞬間、飛び出してくる霊徒。そして…
\なんだかとっても充足感!/
美女に接待されてなんだかんだでリア充気分を味わった霊徒が、きらきらと天に昇っていくではないか。
まさかの成仏ルート。
数名の尊い犠牲の末、悪霊は見事祓われたのだった。
●チョコパ
「ねぇ紗江ぇ! ちょっと紗江ぇ! さぁえぇ、聞いてるー?」
酔っ払って局長に絡む嘉瀬 綾子。この2人、実は同じ大学出身の同級生である。
ちなみに2人のグラスには、いつの間にか(水ω音)と(ゼ▽ロ)が書かれている。
「皆さん、パーティーを楽しんでくださいね♪」
そこへパーティードレスに着替えた香里とヒメが、おかわりを置いていく。
他方で、マリスも元に戻ったリーゼ達にお茶を淹れていた。
「ルイボスティーどうぞっ」
「(ぺこり)」
隣では、エリスに新茶と生チョコ(エリスとうさぬいのデフォルメカット)を進呈するディザイア(棺桶)。
\頑張ってみた、喜んでくれるだろうか?/
「ありがとう。じゃあ私も」
お返しに手作りチョコを棺桶にお供え。
するとユウも霊徒の為にとチョコを作ってきて、しかし成仏してしまったので代わりにディザイアの棺桶にお供え。
また、改めて神主の元を訪れていたのはレティシア。
オカルト業界では住職や謎の事情通と並んで頼れる存在である所の神主に、畏敬の念を以て接する。
この神主、壺に祈ってただけだけど。
「ところで、今後の壺の保存についてご提案が」
レティシアが差し出したのは、某大手チェーン店でも使われているという超長持ちする謎の防腐剤。
これでチョコ壺とかあんこ壺の耐久年数もアップ! やったね!
「これはこれは。ありがたく使わせていただきます」
霊徒は成仏してしまったが、せっかくなので壺は大事に保管しておこう。
こうして2016年のバレンタインも、無事にすぎていくのであった――……
――給湯室。
「女子の食べかけスイーツとかないかな」
不法侵入した映姫。
だがその時、
\成仏したと言ったなあれは嘘だ/
霊徒カムバック。
憑依。
『無性に貪りたい』
冷蔵庫を漁り始める。発見。
だが手に取ったそれはチョコではなく……
\チーズうめぇ/
次はブルーチーズの壺かな?