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マスター:水音 流
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2014/08/08


みんなの思い出



オープニング

 ――のどかな昼下がりの公園。

 ぷるぷると震えながらベンチに腰掛け、のんびりと日向ぼっこするおじいちゃんが1人。
 すると足元に、数羽の鳩がやってくる。

「豆ぇ、食うか……?」

 ぷるぷる。

 おじいちゃんはポケットから拳ほどの大きさの包みをゆっくりと取り出すと、中に入っていた煎り豆をパラパラと地面に撒く。
 クルッポー、と声を弾ませて豆を追いかける鳩の群れ。
 小さなクチバシで豆をつつき、摘み、転がして、遊び混じりに啄ばむ。

 ふと、その中の1匹が豆を咥えたまま、「ポッポッポッ」と頭を前後に揺らしながらおじいちゃんの前まで歩いてくる。

「ん〜……?」

 ぷるぷると顎を下げて、足元の鳩を見るおじいちゃん。
 直後、鳩は咥えていた豆をおじいちゃん目掛けてプッと吐き出し――

 チュンッ
 ズガァァァァアン!!

 豆が音速でこめかみを掠め、背後に立ち並んでいた雑木林が木っ端微塵に消し飛ぶ。

「…………」

 ぷるぷる。

 クルッポー。

「そうか……豆ぇ、嫌いか……」

 すっかり耳の遠くなったおじいちゃんは背後の惨事にも気づかず、ぷるぷると震えながらのんびりと空を見上げた。


●斡旋所の休憩室
『――いつからだ?』
『なに!?』
『いつから敵が複数ではないと錯覚していた?』
『なん…だと……!』
『――みんなは、どうして鳩が首を振りながら歩くか知ってるかなー?』

 急に画面が切り替わり、オペ子は「おや」と内心で首を傾げて視線を下げる。
 卓袱台の上で遊んでいた小次郎が、テレビのリモコンをてしてしと叩いていた。

「今よいところです小次郎」
『これは、周りの景色をよりしっかりと見る為だと考えられているんだ! そうする事で色々な危険から身を守っていr――』

 ブツンッ

「そろそろ戻るぞ、樫崎」

 ずずず、と湯飲みのお茶を飲み干した局長が、立ち上がってテレビとDVDデッキの電源をぷちり。

「オペ子です」

 オペ子もいつもの返事を口にしながら立ち上がり、小次郎を抱き上げて頭の上へ。
 持ち場に戻ってしばらくした頃、コールランプがチカチカと点滅。オペ子はマウスを動かして画面のボタンをクリックした――


リプレイ本文

 鳩が居た。

 鳩型の天魔を退治しに来たんだから居て当たり前だろと思うかもしれない。だがそうではない。

 退治する為にやってきた撃退士達の中に、鳩が居た。

「鳩風情が…豆への愛が感じられん」

 ロンベルク公爵(jb9453)。
 大きさも、外見も、鳩以上に鳩。
 完全に出オチである。

 だが、それだけでは終わらない。

「カマキr…げふん、鳩さんが出たと聞いてなの!」

 白いカマキリの着ぐるみに身を包み、ずざあああ!と匍匐前進でケツを振りながら現れたのは香奈沢 風禰(jb2286)。
 カマキリの追っかけに人生を捧げている、斜め上少女。

「皮〜ズリ〜♪ …鳩って美味しいのでしょうか?」

 煎豆の袋片手に足元の公爵をチラ見するのは、支倉 英蓮(jb7524)。
 猫耳やら二股の尻尾やらを生やしたその姿は、まさに獲物を狙う猫。既に頭は焼き鳥のことで一杯だ。じゅるり。

 公園入口で待機していた警官達が呆然としていると、

「鳩…平和の象徴だの言われて優遇されてるみたいだが皆騙されてるんや…」

 呟きながら到着するゼロ=シュバイツァー(jb7501)。
 よかった、今度はちゃんと人の形をしている撃退士だ。
 しかし、

「人をなめ腐ったあの態度、車で走ってても道路から動こうともせんあのふてぶてしさ、公園の鳩なんかちょっと走るくらいで逃げようともせん…」

 ブツブツ。
 敬礼する警官には目もくれず、顎に手を当てて眉を顰め、延々と独り言をぼやくゼロ。だがそんな彼も、足元に居る公爵に気づくと唖然と汗を浮かべて固まった。

「え? 味方に鳩がおる…」

 そこへやって来る、5人目の撃退士――ロード・グングニル(jb5282)。

「……適当に頑張るぜ。っと、じーさんを助ける事も忘れずにな。……鳩が豆鉄砲を食った様な顔するのは、普通の鳩とじーさんだけで良いから、な!」

 だが彼も公爵の姿を見て立ち尽くす。

「え? 鳩が……」

 そして畳み掛けるように6人目の撃退士が。

「まったく、鳩なのに随分とタカ派な奴だよ」

 アサニエル(jb5431)。
 敵の素性に呆れながら現地入りした彼女も、足元に居た味方に目を奪われる。

「え? 鳩(ry」
「誰だ! いま私を鳩と言った奴は! 私は鳩などではない…!」

 ばっさばっさと羽ばたいて地団駄を踏むハt…公爵。
 ぽいっ、と豆をやる英蓮。

 もうダメかもしれない。警官達の誰しもがそう思った時、

「…コメディみたいな面子だな…?」
「鳩さん…可愛らしいですけれど、悪い鳩さんが混じっているのならそれは心を鬼にして、退治しないといけませんわね。唯…、公園の平和の為に頑張りますの!」

 銜えタバコの武田 誠二(jb8759)と、真面目な様子で意気込む唯・ケインズ(jc0360)。
 やった、今度こそまともなヒトが――

「スー、ハー……スー、ハー……」

 風禰や唯を眺めながら息を吐き吸いする誠二。※タバコを吸っているだけです

「それにしても! 此方にも鳩さんが!!」

 英蓮の投げた豆を啄ばむ公爵を抱っこする唯。もふもふもふもふもふもふもふもふ。

 よく見ておけ警官共。これが久遠ヶ原だ。



 豆をつついて遊んでいる鳩の群れと、ベンチで佇むおじいちゃん。カマキr…もとい風禰は、遠巻きにおじいちゃんへと呼びかける。

「おじいさん! 仲間が救出に行ったら豆は置いて逃げるなの! 豆はおじいさんは食べても良いけど鳩にはやっちゃダメなの!」
「あ〜……何じゃって〜?」

 耳に手を当てるおじいちゃん。ダメだなこれ。
 するとゼロが闇の翼で飛翔して鳩の群れをやり過ごし、ベンチに居るおじいちゃんの元へ。

「ほんまはかわいい女の子がよかってんけどなぁ…」

 しゃーない、と抱え上げて再度飛翔。待機していた誠二へとおじいちゃんを預け、ゼロは鳩を狩るべく踵を返す。

「さぁ…鴉の殲滅ショーの幕開けや…」

 一方、誠二は意思疎通スキルを使い、耳が遠いらしいおじいちゃんの頭に直接語りかけて状況を説明。

 ――ディアボロが出た。
 ――これから戦闘になる。
 ――避難してくれ。

 それに対しおじいちゃんは、

「あ〜……? あ〜……」

 ごそごそ

「豆ぇ、欲しいんか……?」
「……」

 なんで意思疎通で語りかけてんのに耳遠くなってんだよじーさん。
 戦慄する誠二。でも豆は受け取る。
 仏頂面に小さく汗を浮かべながら、彼はおじいちゃんを連れて警官達の元へと急いだ――



 その頃、対鳩班の6人。
 まずは普通の鳩と天魔鳩を選り分ける。

「さてと、それじゃあどいつがホシだろうねっと」

 アサニエルは敢えて目を瞑り、感覚を研ぎ澄ませて異界認識を発動。天魔の反応は4。指をさして、仲間達にどの鳩が天魔かを伝える。
 後は英蓮がタウントを使って、天魔を群れから引っ張り出すだけ……だったのだが、活性化したタウントの残数は2。天魔の数は4。

 タウントが足りない。
 仕方がないので、天魔にタウントを試みる前に、普通の鳩の方を散らして群れを分ける作戦を試す事に。

 先頭に立ったのはロードと風禰。

「おっとりぃ(囮)を頑張るなの!」

 2人がギターやらシンバルやらを大音量で奏で始め、アサニエルや唯もぴょんぴょんとジャンプして煽ってみたり、魔具を打ち合わせて金属音を撒き散らしてみたり。
 これで普通の鳩は驚いて逃げるはず。だが――

 クルッポー!?

 驚いて逃げる“全ての鳩”。
 鳩そっくりの天魔=知能も鳩並。
 しかも飛んで逃げたかと思いきや、普通の鳩共々、ちょっと離れた場所にすぐ着地。

「やっぱふてぶてしいわ……」

 その時、合流したゼロがイラッとした様子で呟いた。

「まあええわ。ここは俺に任せとき」

 進み出るゼロ。その全身からは、チリチリと空気を焼くような禍々しい気配が噴き出ていた。

 殺気。闇をも塗り潰す死の匂い。
 野生の鳩ならば、本能的に身の危険を感じて逃げ出すはず。“鴉”に喰われると感じて逃げ出すはず。大事なことなので(ry
 しかし――

 ぽっぽっぽっぽっ……

 ふてぶてしい鳩の群れは、小刻みに首を傾げるばかりでピクリとも反応しなかった。

「……(ぎりぃ」

 すると今度は風禰が前へ出て、

「……はとぽっぽさん、こういう目に合いたいなの?」

 取り出したのは藁人形と五寸釘。ぶすりと一刺し。
 目を細めて生暖かい視線を群れに向けるも――

 ぽっぽっぽっぽっ……

「……(カマァ」

 タレかけて丸焼きにしたろか。
 というわけにもいかず、どうにもならないので、7人は何とかして敵鳩を引っ張り出す作戦に戻ることに。

 英蓮が、アサニエルが識別した天魔にタウントを仕掛ける。

「ぽっぽっぽ〜♪ ほぉら、お豆さんあるよ〜?」

 持っていた煎豆をニタリとこれみよがしに食べる英蓮。

 クルッポー!

 天魔4羽の内、2羽が彼女の元へ。
 問題は、群れに混ざったままの2羽をどうするかだが――

 鳩が居た。

 鳩の群れなんだから当たり前だろと思うかもしれない。だがそうではない。
 再びベンチの前で落ちていた豆をつつき始めた群れの中に、いつの間にかロンベルク公爵が混じっていた。

 ぽっぽっぽっ

 普通の鳩と共に天魔2羽が豆に近づいた瞬間、公爵がゴーストバレットを発射。口から。
 不可視の弾丸にチュン!と豆を弾かれ、天魔が「ぽ?」と公爵を見るが、公爵は「ぽ?」と知らん振り。

 ぽっぽっぽっ

 また別の豆を見つけた天魔が首を揺らしながら近づくが、

 チュン!

「ぽ?」
「…私は何もしておらんぞ…?」

 知らん顔で自分の足元にあった豆をぽりぽりする公爵。と同時に、さりげなく段々と距離を詰める。

 ぽっぽっぽっ
 チュン!

「…ふん、貴様には…豆に対する愛がないのだ…!」

 豆ぽりぽり。段々と近づく。
 すると、公爵から離れるように遠くの豆を目指してぽっぽっぽっと逃げていく天魔鳩。

「ハトの分際で豆を食らうなど、百年早いわ…!」

 追いかける公爵。

 ぽっぽっぽっ
 ぽっぽっぽっ

 それに気づき、踵を返して逆に公爵へと向かってくる天魔鳩。
 くるりと方向転換して逃げる公爵。

 ぽっぽっぽっ
 ぽっぽっぽっ

「…ふん! ヤルではないか…鳩風情が!」

 ぽっぽっぽっぽっぽっぽっ

 気がつけば天魔2羽(と公爵)は、普通の鳩の群れから完全に離れていた。今が好機。
 戦闘開始――

 公爵の逃げた先には、他の2羽を引き連れた英蓮が待っていた。
 公爵とすれ違い、纏められた4羽と対峙しながら盾を活性化して前衛に立つ猫…もとい英蓮。

「さぁ…食うか食われるかの勝b――」

 瞬間、天魔の口に眩い光が!

「まぶしっ」

 チュン!
 ズガアアァァン!!

「ぎにゃぁああ!!」

 いきなり放たれた光ぽっぽ砲が英蓮を直撃。盾に当たって真下に跳弾し、地面が大きく抉れ飛んだ。
 砂埃と共に、英蓮の持っていた煎豆が辺りに散らばる。

「猫が鳩に負けた!?」

 戦慄しながらも、すかさず飛び出すゼロ。
 砲撃を避けてカウンター狙い……のつもりだったが、相手は複数。
 散らばっていた豆を銜え、正面、右側、頭上の3方向から立体十字砲火。回避困難。

 ズガアアァァン!!

「アバー!?」

 ゼロが右側からの1発を被弾して吹き飛ばされる。

 だがその直後、発射の反動による硬直を狙って唯の大剣が閃いた。
 高熱を帯びた刃をえいやっ!と振り下ろし、右側の鳩を斬撃。気のせいか、芳ばしい香りがした。

「可哀相ですけれど…これも正義の為。どうか、安らかに眠って下さいね…」

 残り3羽。バサバサぽっぽと飛び回る鳩。
 祝詞で自己強化したロードやアサニエルが符による遠距離射撃を射掛けるが、的が小さいせいもあって、掠りはするも直撃には至らず。その時、霊視スキルを実行していた風禰が告げる。

「はとぽっぽさんのカオスレートはマイナスなの!」

 恐らく冥魔。
 頷いたアサニエルが審判の鎖を打ち込む。虚空から伸びた聖鎖が1羽を掠め、刹那、絡め取られた鳩へと襲い掛かったのは猫。

「焼き鳥! ペキンダック!(?)」

 もうもうと立ち込めていた砂埃の中からビャッ!と飛び出し、光ぽっぽ砲を撃たれて内心ビビッた腹いせに二股の尻尾でびしびしとしばき倒す。
 時折、公爵の方もチラ見しながら、持ち替えたエネルギーブレードで敵鳩を焼き斬りズバァ。気のせいか、芳ばしい香りが(ry

 アサニエルは残り2羽にも鎖を仕掛けるが、仲間の犠牲を見て警戒を強めたのか悉く回避する鳩。
 その時、敵が光ぽっぽ砲をチャージ。
 英蓮、ロード、アサニエルは盾を構え、唯は左右に素早く切り返しながら的を絞らせずに動き回る。
 狙いが散り、1発はアサニエルの盾が防御、もう1発は唯が回避に成功。

 直後、おじいちゃんを警察へ預け終えた誠二が合流。
 飛び回る鳩の射程に合わせて、普段はヒヒイロカネにしまったままの人形魔具アンジェリカを実体化させる。

(仕舞っておかないとタバコ臭くなるからな)

 よれよれのおっさんがアンティークドールを大事そうに抱える絵面。お巡りさんこのヒトです。

(……ん? 少し髪が絡まってるな)

 よれよれのおっさんがアンティークドールの髪を丁寧に撫でる絵面。お巡りさんこn
 そこへ飛んでくる光ぽっぽ砲。

 ズガアアァァン!!

「アバー!?」

 吹き飛ばされて、先に転がっていた鴉のおっさんの上にぼてりと落ちる不審者のおっさん。
 おじいちゃんから貰った豆がばらばらと散らばる。

 クルッポー!

 喜々として豆を銜える敵のハト。ぽっぽ砲装填。
 だがその時、

「豆を…豆を吐くなー!!」

 稲妻のような味方のハt…公爵の蹴り込み。
 直撃を受けて転がった敵を翼で打ち、つつき、真ぽっぽ砲(ゴーストバレット)を見舞う怒涛のコンボ。

 堪らず逃げ出す敵鳩だったが、ロードが八卦石縛風で巻き上げた砂嵐に行く手を遮られる。
 逃げ場なし。

 クルッポーーーーーー!

 カマキリと猫と鳩とヒトに取り囲まれ、天魔の断末魔が木霊した――……



「ほらほら、死因が豆とか末代までの恥になるよ」

 アサニエルは笑いながら鴉と不審者をライトヒールで回復してやり、残った回数で英蓮や自身の掠り傷も治療。
 一方、公爵が警官に保護されていたおじいちゃんの元へノコノコ…((((〃‘∞‘)

「おい、劣等種…豆を寄越せっ!」

 じーっとおじいちゃんを見上げる様は、どう見ても鳩。

「あ〜……? あ〜……」

 ごそごそ

「豆ぇ、のうなったわ……どこやったかいのうタケシ?」

 タケシと呼ばれた警官(名前:ユウジ)は、困った顔で笑いながらおじいちゃんをパトカーへと乗せて去っていった。

「皆で写真撮るなの! はとぽっぽさん達も一緒なの!」

 カマキリ姿の風禰がぴょんぴょんと跳ねながらホイッスルを吹き鳴らしていた。
 事後処理に残っていた警官の1人に使い捨てカメラを渡し、ずざああああ!とケツを振りながら匍匐前進で鳩の群れへと近づく。
 クルッポーとふてぶてしく首を傾げる鳩に囲まれ、一同もカメラの前へ。

「小さき魂よ、枷より解かれ、空を自由に…」

 ディアボロとして散っていった4羽の鳩を弔い、英蓮が手を合わせて空を仰ぐ。
 唯は公爵を抱っこしてもふもふ。
 そんな2人の後ろでは、アンジェリカをヒヒイロカネに戻し忘れたまま大事そうに抱える誠二。お巡りさんこの(ry

 風禰が「がおー!」と両手の鎌を持ち上げ、警官はシャッターを押した。

「カマキリ、鳩、制す、なの! 皆でこの後、焼き鳥食べに行きたいなのー!」



 打ち上げに訪れた焼き鳥屋。この店では、客が自分で串を焼けるサービスもやっているらしい。
 ゼロに呼ばれて喜々として飛んできたオペ子も加え、8人は店の戸をくぐる。
 出迎えた店員は一同の数を数えながら、

「あー、サーセンお客さんー。ウチ、食材の持ち込みまでは受け付けてないんっすよー」

 店員が指差したのは公爵。

「私は、鳩ではないっ!!!!」

 公爵がぽっぽー!と憤る。が、すぐに忘れる。
 唯に説明された店員は首を傾げながらも、一同をテーブル席へ案内してくれた。

 注文を待つ間、頭上に小次郎を乗せたままのオペ子が何か書類を作成しているのに気がついて、ゼロが声を掛ける。

「ペーちゃん何しとん?」
「今日の依頼の経費報告書です」

 請求先:ゼロ=シュバイ――

 がしぃ! ぐぐぐぐ……

 やがて注文していた鳥肉やら豆やらが並べられ、各々好きに串に通してからテーブル中央の網で焼いていく。
 すると、我慢できなくなった英蓮がつい公爵を網の上へ。

 じゅわっと芳ばしい香りが広がった(ような気がした)。

「鳩ではないと言っているだろう!!!!」

 火を点けられて、公爵ムカ着火ファイヤー。
 唯は少し羽の焦げた公爵を抱っこしてもふもふ。豆をやる。

「うむ、沁みる味である」

 ぽりぽり。
 久遠ヶ原は、今日も平和だ。



※公園に散らばった豆は、後で公爵と鳩達が美味しくいただきました


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 真ぽっぽ砲・ロンベルク公爵(jb9453)
重体: −
面白かった!:13人

種子島・伝説のカマ(白)・
香奈沢 風禰(jb2286)

卒業 女 陰陽師
澪に映す憧憬の夜明け・
ロード・グングニル(jb5282)

大学部3年80組 男 陰陽師
天に抗する輝き・
アサニエル(jb5431)

大学部5年307組 女 アストラルヴァンガード
縛られない風へ・
ゼロ=シュバイツァー(jb7501)

卒業 男 阿修羅
雷閃白鳳・
支倉 英蓮(jb7524)

高等部2年11組 女 阿修羅
撃退士・
武田 誠二(jb8759)

大学部7年118組 男 陰陽師
真ぽっぽ砲・
ロンベルク公爵(jb9453)

大学部5年90組 男 ナイトウォーカー
ブラコンビオリスト・
唯・ケインズ(jc0360)

高等部2年16組 女 ルインズブレイド