魔法! 素晴らしき奇跡。
心躍るワンダーランドへようこそ!
トリック・オア・トリック♪
日常を忘れ、夢に踊ろう。
だがしかし……それは、お腹が崩壊する物語……
●メンバー分け
「では、チーム発表〜♪ チーム分けは以下の通りですから、班に分かれて下さいねー」
メレディス・マルツァラゴーシュ(jz0227)先生はとても楽しそうに言った。
グラウンドに設置した小さな掲示板を指さす。駅の構内に置かれた掲示板のような、小さな縦型のものだ。そこにはメンバーの名前が書いてあった。
【Aチーム】
稲葉 奈津(
jb5860)、御前 祥吾(
jb6360)、リンクス キャスパリーグ(
jb7219)、エルレーン・バルハザード(
ja0889)
Unknown(
jb7615)、ナハト・L・シュテルン(
jb7129)、リューグ(
ja0849)、ロシールロンドニス(
jb3172)
【Bチーム】
千 庵(
jb3993)、浪風 悠人(
ja3452)、烏田仁(
ja4104)、御堂 龍太(
jb0849)
ジェラルド&ブラックパレード(
ja9284)、中津 謳華(
ja4212)、佐藤 七佳(
ja0030)、建礼門院・入道二郎(
jb5672)
「ふむ。良いメンバーですね。では、先生たのしみにしていますよ……あれ? 建礼門院君は遅刻ですかね」
メレディス先生は建礼門院がいないことに気が付いた。
この広いグラウンドは校舎から離れている。もしかしたら、授業に遅刻になったのではと心配したが、自分でここにたどり着くだろうと考え直した。
無問題。そう判断して、メレディスは記憶をぽいちゃした。
「えーっと、英語の先生がお休みのお陰で、午後の授業が運動なのはある意味ラッキーです。午後は眠いですからね。みなさん、ちゃんとご飯食べましたかー? 台風25号と26号が接近していますし、湿気も多いです。撃退士が熱中症なんて恥ずかしいですから、飲み物はこまめに飲んでくださいね♪ では、更衣室で着替えて下さいよ」
先生の掛け声で、メンバーは班に分かれた。
●女子更衣室にて
「やぁん、ちょっとえっちいのぉ……(*´ω`)」
エルレーンはうきうきと貝殻ビキニを翳してみた。
ポコッと膨らんだ形の、うれしはずかし貝殻ビキニ(はあと)。
これならば、自分のひんぬーを綺麗に隠してくれるかもしれない。いやいやいや、それどころか今年(も)取り逃がした真夏の熱視線とか、恋のヴァカンスとか、セクシーショットとか!
これで私も勝ち組。ある意味まぢ鉄板のスク水とは永遠におさらば。
平伏せ愚民ども。我は天下の美乳、エルレーン様なるぞ。
「あーっはっはっは! もう、引き千切ってやるのぉぉぉぉとか言わなくて済むの! 無駄に毎年VDとかホワイトデーとか、鈴蘭とか、クリスマスとか、新年とかにビックバァァァァン☆背負って、貧乳は希少価値とか訴えたり、毛筆で血涙流しながら激情を描きつける必要はなくなるのぉぉぉぉ!!!」
嬉しさのあまり、かなり飛躍する思考。
\(エル)/どきゅんと装着。
だが……
……( ゜д゜ )!!!!!!!
動いても、わあ! ずれる様子すらない! むしろ、引っかかるところが無い!
神様は宇宙で一番正直者じゃった……。
努力云々、どうこうできるものならお願いを叶えてくれる神様も、無いってゆー事実とか。
むしろ「ひんぬーは彼女の存在意義」とか覆してニセの幸福を与えてくれるような、ちっぽけな存在などではなかったのであーる。
神の栄光は「すべてを愛してくれる」ところにあると言っていい。胸が無くとも神様はバッチリOK、ラブ・アンド・ピース。そんなエルレーンをも愛しておられるご存在。
喜べ、エルレーン。神の愛は貴女と共にある。
「こッ……こんなに悲しいなら、愛などいらぬゥゥゥゥゥ!!」
エルレーンは吠えた。激怒した。涙した。
流れる涙が頬を伝う。何度となく流してきたこの涙。
この涙、この涙、この涙ッッ!!!
――えるれーんちゃん、ブラ買ったあ? 私ねー、ママに買ってもらったの♪ えっ? えるれーんちゃん、まだなの?
――エルレーンちゃんって、えぐれてるよね? やっだぁ、冗談だよー♪(へらっ☆
――エルレーンちゃって、スリムでいいなぁ。私、最近Tシャツのバストサイズが合わないの。男の子の視線って、やーよねえ?
世間話と一緒に繰り広げられる、女子の他愛もない更衣室でのお喋り。それは時に残酷で、純な乙女心を蝕んでいく。それが女子更衣室と言う名の残留思念を纏って彼女へと襲い掛かった。
燃え上がるドス黒い怒りが彼女の心を包み、それはエルレーンはめたもるふぉーぜ(変化の術)へと導く。彼女は真っ黒な怒りを完全に真っ白に昇華させた。
「ふるゥぉあああああああああああああああああ!!!! ほ、ほもぉぉぉぉぉぉン!!!」
ここに見参! ┌(┌ `Д´)┐ しゅたっ☆
「ヒトとしての英知を忘れ、今、一匹の┌(┌ ^o^)┐として私は生きる!」、そう心に誓ったエルレーンは┌(┌^o^)┐ホモォと叫んでカサコソと更衣室から飛び出した。
●再びグラウンド ドリンク試飲会
「お? 準備OKですね〜……おぉ、奈津ちゃん可愛いですね」
ふむふむと女生徒さんたちを、とても幸せそうな目で見る教師がここに一人。
奈津の出るとこ出て、引っ込んでいるところは引っ込んでいる健康的なスタイル。ひらひらと揺れる紅葉ブラが悩ましい。それに彼女の元気なスマイルが相まって、メレディス先生の目じりが下がる。
\(教師生活万歳)/
Tバック。Tフロント。絶景かな絶景かな。視線がズームイン!
「お目当てはメレディス先生だから☆ 遊んで欲しーい♪」
(「……うん……バトル的にね(ニッコリ」)
\(ひゃっはーぁv)/
「はいはい、任せて下さいよー! 先生腕によりをかけちゃいます。わぁーい♪」
メレディス先生は 奈津の気も知らないで浮かれまくった。さすが女好き。もう、だめだこいつ。
「ふぼァーーーーーーーーーーーーーー!!!」
年下のハグでも気絶する島田仁は、女性群の悩ましい姿に鼻血がどびゅうっと飛び出して倒れた。
白い肌にひらひら葉っぱブラ。どこを見たらいいかわからない。
「おやぁ? 仁君、純情ですねー。先生はいつまでも眺めていたいですよ。HAHAHA!」
そう言いつつ、しっかり仁を介抱していた。
(「うーん、……あの、先生どっかで見た事があるような?」)
ナハトはメレディス先生の容姿を思い出しつつ考えた。
ツンツンに短い髪を後ろに流し、襟足あたりの長い髪の部分を結った髪型。笑ってる時だけ糸目になる、きつい眦。ロングのトレンチコートとジーンズのラフな格好。のんびりとした雰囲気のですます口調。
でも、肝心のことが思い出したいのに思い出せない。どこか、とてつもなく暗くて嫌な場所が脳裏を過るのだが。
「んーまぁ、それより………なんでこのユニフォームなのかって方が凄く疑問なんだよねぇ。……胸の無い僕はどうしたらいいのさ」と遠い目。
可愛い紅葉の形の布が繋がったビキニブラ。むしろ、この生地の微妙な薄さが危険な感じである。
もちろん、ポロリと見えたりはしない。それはさっき確認した。それでもなんと言うか、全裸より着けてるだけに、妙にセクシーだ。
否。一番の問題は、下が褌だということだった。これを考案した人間をどうにかしたい。
「むーん……」
ナハトはもう一度唸った。
「おぉ……ナハトちゃんも可愛いですねえ。ちょっとお胸が足りませんが、それはそれでまた善きかな!」
女子の褌というものは、それはなかなかに可愛らしい。
しかし、【お胸足りない】にナハトはちょっと反応した。
「謳華がいるから、僕は……いいんだよ。……だよ……よーよー……」
声にはエコーがかかっている。ガツンと一発ダイレクトだったようだ。
「……」
そこに中津がやってきてナハトの頭を撫でる。
「……謳華ぁ(うるっ」
「……気にするな」
ナハトの全てを愛する中津には、胸のサイズなど大した問題ではない。ナハトがいればいいのだ。
「ぬゥ、お熱いですねッ! そうですか、そうですか(しくしく」
そう言いつつ、先生のターゲットはロックオン状態。
(「ふむぅ……謳華は見学ですか。おや、別に怪我もないようですが……まあいいです。試合中のトラブルなんていくらでもありますからねっ」)
私情バリバリ職権乱用。不穏なことを考える教師であった。
そうとなったら善は急げ。さっさと試合をはじめようと、ルルーが運んでくれたドリンク剤を皆の前に置く。
「さあさあ、飲んでくださいねー」
「なんで俺は褌一丁で佇んでいるんだろう……あ、ドリンクいただきます」
でも、これもきっと一人前の撃退士になる為に必要な事なんだろう、と祥吾。
むしろ、何が起きているんだかわからない。とにかくそれを飲むことにした。
(「お? これ、イケる! ちょっと頑張れそうだ♪」)
沸々と湧いてくる力に、祥吾は笑みを浮かべた。
「あ、俺もいただきます!」
(「最近どこかで会ったような……?」)
悠人は先生に見覚えがあるものの、どうしても思い出せなくて悩んでいた。
学校の先生なら見覚えがあって当然なのだが、何だか変だと思いつつ、その場の雰囲気に飲まれて疑問を手放してしまった。
「おぉっ!? 何かイイ感じです!」
初の褌で慣れなかったものの、悠人は何かが吹っ切れてしまっているようでノリノリになっていた。 ドリンクは豪快に一気飲み。
「そう思うよね? これ、効いてる感じがするんだよなあ」
祥吾が悠人に声を掛ける。悠人はうんうんと楽しそうに頷いた。
「今なら突っ走れそうな感じがする!」
「だねぇ〜」
二人は笑い合った。
「…ぬう」
意気込み十分に参加……と思っていた中津は、二人の横で唸った。現在は愛するナハトに妻権限で見学を強制されている 。
先日、負傷したのである。が、どうも傷が無いような。包帯の下の傷の痛みはない。まったくここでは問題ない気も――する。
(「この程度の傷なら問題ないと思うのだが……それでナハトを泣かせたくない。おとなしくしよう」)
好きな相手の涙は見たくないもの。中津は諦めた。
(「とはいえ、ゆにふぉーむにならんのは流石に無粋だろう。包帯だらけだが、自前の褌一丁となっているとしようか」)
そう言ったわけで、中津も褌一丁だった。しかも、特殊な金属糸を編み込んだ貴重な品。
きゅっと締め、水分補給にとドリンク剤を飲んだ。
「……む?」
中津の奥で、何か湧いてくるものがあった。
「……今なら、最高の力が出せそうだが。しかたない」
中津は残念そうに呟いた
そして、自前褌の人間は一人ではなかった。
褌と言えば、この人。至高の聖褌帝・千 庵。
日本のための、世界のための、未来のための。褌愛が届ける至高の一品。漢の褌を絞めての登場だ。
褌……それは日本の伝統的な帯状の下着。真っ赤に燃える前垂の部分に『漢』と書かれ、その下には白波模様が映える素晴らしき品。
ケツに食い込む感じがイイ。清々しく肉体を晒せるところがイイ。
男たるもの、褌を締めなくて何が日本男児かと。
庵は「褌の王を決める闘い」と聞いて愛用の褌で参加したのだった。
「ふむ……ドリンク剤とな。……んー、普通の味じゃな」
特に今の状態で何が起きたのかわからなかった。
「んー、お肌の調子が良くなった気が、する?」と奈津。
「私もそんな気がする。謳華みたいな感覚はなかったなあ」
ナハトは言った。
「また男前が上がっちゃうかな? ふふふ……」
ジェラルド&ブラックパレードが少し軽くなるような、体中の不純物が消えていくような感覚に微笑んだ。
「あらぁ〜、味は美味しいわよ? でも、効果のほどはわからないわね。先生、失敗した?」
御堂はくすっと笑って言った。いつもの女装は脱いで、男らしく褌一丁だった。だがしかし、しっかり胸に貝殻ビキニは着ていた。
「んー、確かに……効果は感じないなあ」
七佳もそう言って先生を見た。
(「何か見たことある格好の人なのよね……」)
そう思ったが、七佳は追及するのをやめた。
「オイシイとは思うデスよ?」
リンクスもうんうんと頷いた。こちらも効果はいまのところ感じられなかったようだ。
ホモォ? ホモッ!! ホモモーン♪┌(┌^o^)┐
翻訳すると、「効果? それより!! 褌おいちィ♪」とのこと。エルレーンは男祭り的な光景に喜んでいた。しかし、ひんぬーの怒りの炎はしっかりと心で燃えている。
「うむ、みんな元気なのだ。これ以上ドリンク必要なのか?」
Unknownはよく解らないと思ったものの、一応思考整理中のようで、腕を組んで軽く首を傾げていた。
ここまではドリンクの効果は普通であったようである。効いたものもいれば、そうでない者もいる。
しかし、そうでない者もいた。
「ふぁッ! 女体ッ!」
仁は叫んだ。
ドリンクを飲んだ瞬間、ばっきゅっぼーん☆なナイスバディに大変身したのである。
「島田君! そのままでっ!」
メレディス先生は言った。
「中身、男なんですけどー?」という奈津の視線が痛い。
「いや、男より女の方が……いやいや。先生不謹慎ですね、ハイ」
\(でも、女体カモーン☆)/
「……ふ、ふー……ふわぁあああ!!!」
仁は叫んで倒れた。
「あ、また倒れた。人口の半分は女性ですよ〜? 今からそんなじゃ先が思いやられますね」
とか言いつつ、先生は介抱する。
で、意識を取り戻した仁は、目を瞑ってドリンクを一気飲みした。
ハズレ。ブーストアップ。お肌つるりん。ブーストアップ。ハズレ。
やっと来た七回目。
「今度こそぉ!!」
仁はタップンタップンになった胃を押さえつつ、七本目のドリンクを飲んだ。
「うぼぇぇ〜……あ! 治った!!」
やったと万歳三唱の仁君。それほどに嫌だったようである。
そして、女体化したのは仁だけではなかった。巨体のリューグとロシールロンドニスも女体化していた。
「わぁ! また女体化! 12本も飲めって言われたから飲んだけど……うっぷ……」
ロシールロンドニスはかなりシンドそうだ。
12本中、ブーストアップは2本、効果がわからないものは3本。女体化は5本だった。
「おお、ロシール君。女体化の効果を12本中5回も引き当てるとは……先生嬉しいですよ?」
先生はにっこり微笑んだ。
「先生、発言がキケンすぎますよぉ! 僕、男の子ですよ」
「何を言いますか。今のあなたは女の子です(きっぱり)」
「うぐぅ……」
「若い純情を、あの【ムキマッチョお壺悪魔】――ゲイル・エンホモリスに捧げた勇者じゃないですか。失うものなんてもう無いはずです。俺だったら絶対にお断りですね、えぇ」
男の熱烈ラブコールは、殴り愛以外はNO、THANK YOU! ダメ、ぜったい!
「鬼、悪魔!」
「はーっはっは! 悔しかったら、試合で勝つんですね〜」
「ま、負けないっ」
涙目のロシール。
その横で、リューグが13本目を飲んだところだ。
「うーん、男に戻った。試合があるからなぁ、よかったよかった」
のんびりとリューグは笑った。鈍足な人でも活躍できる競技はありがたい。 相手チームが男性ばかりなのも正直助かるなと思っていたところだった。
ちょうど小腹も空いてたし、ありがたく試飲させてもらっていた。 皆が効果を試しているようで、何かわかりやすい変化が出るまでおかわりしていたのだ。
結果は、ブースト4本、お肌つるりん2本、効果不明7本。
「でも、効果が不明なヤツって何だったのかしら?」
七佳が小首を傾げた。何もなければいい。なぜか、そう思った。
●地獄に向かってキックオフ
「それじゃぁ、試合開始!!」
メレディス先生が叫んだ。
その瞬間を待っていたかのように奈津がボールをキックした。コイントスでキックかレシーブかを選ぶが、キックを選んだのはA班だった。
「とんでけでけでけ!!」
奈津はアウルの力を込めて強烈な一撃を放つ。本来なら、武器を持っての攻撃だが、キックではその限りではないので足に力を込める。
キックオフするのはディフェンスだから、遠くに蹴る必要がある。
かっ飛ばしたボールは放物線を描いて敵陣地へと飛んだ。
「やった!」
「させるか!」
悠人が嬉々として走り込んでくる。がっつりボールをキャッチしたまま、奈津を痛烈な一撃で吹き飛ばした。
「きゃぁ! ううっ、負けないんだから!!」
(「メレディス先生が来るまで流す……つもりだったけど、目の前にボールが来るとダメね」)
奈津は苦笑した。夢中になりすぎて男の人にもガッツリタックルに行ってしまう。悠人を受け止めて踏ん張った。
「パス!」
悠人はジェラルドにパスをした。オフェンスの方はノリノリの人物たちがいる。野獣のB班だった。
「OKOK!」
(「さて、誰からたべy……倒そうかねぇ♪」)
ジェラルドは力を込めて相手を弾き飛ばすような一撃を放つ。
「ふあぁッ!」
祥吾は薙ぎ払いで痺れ、地に伏す。
動けなくなった所をジェラルドは【KD】〜Kiss Of Death〜で毒牙に掛けた。
「んふ♪ 動けないでしょう? ねぇ……どんな事されちゃうのか怖い? それとも…楽しみ?(ニタァ」
┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌えるれーん)┐┌(┌^o^)┐ホモォッ!?
\(ホモォとエルレーンがアップをはじめました!)/
ナンパ師ジェラルドにかかれば、16歳の少年など敵うはずもなく。
「く、そお!」
首筋に軽く触れ、銀色の光として精気を奪うその技は、ジェラルドの特技(ここ重要。
ほんの一瞬光纏の赤黒い触手が相手に絡みつき、締め上げるように見える辺りもホモォの大好物。
┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌えるれーん)┐┌(┌^o^)┐ホモォーーーーン!!
ホモォ、吠える吠える。腐女子力がぎゅいんぎゅいんとエルレーンになだれ込むかのようだ。
「美味しす! この位置、めちゃ美味しすですのぉ!!」
エルレーンは興奮した。しかし、┌(┌^o^)┐ホモォはもっと興奮していた。
「もぅ……やめっ」
「ふふ……だめだよォ……我慢なんてさ」
祥吾の恥じらうような表情と赤い頬。揉み合う美青年と少年。褌×褌。
(・言・)(・言・)(・言・)(・言・)(・言・)(・言・)(・言・)カッ!!
ぶっしゃぁ〜〜〜〜〜☆
ホモォに我慢なんて言葉はなかった。
白濁系乳酸飲料原液がぶちまけられる。
「きゃーきゃーきゃー♪♪♪♪ 間近で見られるなんてぇぇぇぇ!!!」
揉み合う両者。背徳の塊みたいなその光景に蔵倫が発動した。
ぽいちょっ!
\(纏めていらっしゃーい☆)/
二人は放り上げられ、プリティ―なハロウィンカップが親切にも受け止めてくれた。
「あっちィィィィ!!!」
「ボクは関係ないでしょっ! あちっ!」
二人仲良くスープ風呂に放り込まれた。
「さぁ、二人がもんぐほぐれつ仲良しサンしている間に、ガッツリ次の餌食を探すデスよ! むしろ、もっとデロ塗れにナレバいいデスよ!」
リンクスが叫んだ。
「当然ですのォ!」
ばっちり息の合う二人。
(「そもそも、試合の勝利条件ッテなんデショウ? 試合に勝つコトではナイはずデス。メレディス先生のチラシをヨク読むと見えてくるノガ……」)
――褌! BL!
(「つまり、メレディス先生やみんなにドレダケBLで褌ナ光景を堪能シテいただくか! これがキーポイントですネ。ボクの趣味とも合致するデスしw」)
リンクスはクスクスと笑った。
「今の参加者の中デハ、ロシール君中心に千サン、御堂サン中津サンあたりのカップリングでショウカ……クフ、クフフ♪」
「それ、イイですのォ〜」
危険な妄想が二人の間を突っ走る。
そして、その妄想を現実のものとする事件が起こった。
飛んだボールを受けたのはロシール。彼……じゃなかった、女体化ゆえ今は彼女になったロシールはディフェンス。相手の庵はオフェンスだ。
それはどういうことかと言えば、ロシール♀に庵が突っ込むと言うことに他ならなかった。
「カワイイろしーる君に襲いかかる千サーーン!!」
「ホモォホモォ!!」
仲間達(の主に褌)を守るように行動していた庵だったが、攻撃のチャンスとロシールに突進する。
「不動の赤褌たぁ、ワシの事じゃ!(・言・)カッ」
締めが緩い褌を一発で見抜く、それが聖帝お褌「千 庵」様。
「やぁん!」
ロシールの甘い声に┌(┌^o^)┐ホモォが再びアップを始めた。
┌(┌^p^)┐┌(┌^p^)┐┌(┌^p^)┐┌(┌^p^)┐┌(┌^p^)┐←
まぢ女体化とか、ふたなりとか、男の娘とか美味しすとばかりに┌(┌^o^)┐ホモォは突撃した。
腐は雑食が基本である。
「きゃうん! 褌とっちゃいやですぅ!」
女体化のせいか、微妙に甘ったるい声がその白き人外に力を与えた。
お壺悪魔の愛を全身(主にお尻)に受けた※蔵倫※が、※蔵倫※で※蔵倫※なロシールは伊達じゃない。ホモォは栄養補給は必要よばかりに、ロシールに向かって白濁飲料水を噴射した。
「また、これですかーーー!」
「またって言った! このコ、またって言ったのォ!」
\(妄想ビックバァァァン)/
蔵倫を3回同時に発動したロシールはフィールドの外にポイチャされた。
\(カモーン☆)/
「熱いですーー!!」
ザブンッと放り込まれ、ロシールが叫んだ。
「あぎゃああ! お尻の…※蔵倫※…熱…っ!」
お壺悪魔の残した古傷は癒えてはいなかったようであった。南無三。
ボールを奪い上げた庵は、ついでにロシールの褌まで奪って走り去る。
庵の持つ漢褌――┌(┌^o^)┐ホモォ惹き付ける男臭が染みついている所為なのか、ロシールの褌を持っている所為なのか。はたまた、庵が白濁飲料水まみれになっている所為なのか、白き腐のイキモノは庵につき従いフィールドを爆走する。
「普通の男の子っぽい御前さんに熱い肉弾戦を挑ム中津サン……これらのカップリングを実現スル為に邪魔者は敵味方関係ナク排除シマス! 亜米腐徒ハげーむの姿を借りたBL鑑賞会デス! 」
リンクスは目を光らせた。邪魔者を消すチャンス到来の予感。
「来たっ!」
奈津は叫んだ。こいつを止めないとタッチダウンされてしまう。そう思った瞬間、メレディス先生が突進してきた。
「奈津ちゃ〜〜〜ん♪ 手伝いますよォ」
「せんせーい♪」
奈津は微笑んだ。心の底から。そう、チャンスは見逃さない。
見えそうで見えないビキニを見せつけるかのようにぶりっ子ポーズして、メレディスの視線を誘導する。
「おォ?!」
「……消しとべぇーーーーーー!!(ぇ」
武器に渾身のエネルギーを溜め振り抜いたのは、焔のように波打つ剣身を持った剣――エクスプロード。黒い光の衝撃波を撃ち放ち、奈津は射程16m程の直線上にいるすべてを薙ぎ払った。
「どぅおわーーー!!」
「やった……あれ?!」
\(ざ−んねん、庵くんでしたー)/
「奈津ちゃんの愛、受け止めてあげたいんですけどねー。俺も先生ですし? 当たりませんよー」
そう言いつつ、かぼちゃスープカップの上で仁王立ちの先生は超余裕だった。腰に手を当て、その身には赤褌のみ。鍛え上げた肉体には無駄な脂肪など一切無い。
手には庵の脚を掴んでいる。庵は宙吊りだ。
「隙あり!!」
果敢に奈津が飛び込んだ。全力の跳躍でメレディスの懐に飛び込んでくる。
「俺の胸に飛び込んでくれるなんて嬉しいですねー……でも」
「あ!」
「先生に隙なんてありませんよ? はい、やり直ーし♪」
「キャッ!」
飛び込んできた奈津をサイドステップで避けつつ、掴んだ庵でフルスイングした。
「うっわ!」
「はい、気を抜かなーい」
辛うじて避けた奈津の背に向かって、メレディスは庵の体をもう一度フルスイング。
「危なっ……熱ッーーい!!」
庵を避けたものの、カップに飛び込んだ形になった奈津はそのままドボンした。
「あっるぇ〜? しかたないですねー。では……」
「ボールはいただくよ!!」
突進してきたのはナハトだ。
メレディスはニイッと笑った。
ナハトはストレイシオンを召喚し、翻弄する動きをさせる。しかし、相手も然るもので、グラウンドを進撃しようとしているナハトの動きは把握していた。
「やるからには本気で行くよ〜♪」
\(いらっしゃーい☆)/
(「うぅ……まわりが、というか。グラウンド全体がカオス空間になってる気がするけどー……見ない見ない!」)
ナハトは現実逃避を決め込んで走る。
そこを、いまだに庵を掴んだままのメレディスが走り込んできた。
「先生?!」
「これでも食らうといいですよー♪」
「わァー!」
「どぅおわーーー!!」
フルスイングで庵は投げられ、回転しながらナハトへと飛んでいく。それでも庵は、ボールも、ロシールの褌も手放さなかった。
辛うじてナハトは避けたため、庵は見学中の謳華へとダイビングしていく。
「……なん、だとぅ?!」
┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐ホモォ?!
「中津サンと庵サンの肉弾戦デスかッッッ! 」
再びアップを始める┌(┌^o^)┐ホモォとリンクスだった。
しかし、アップを始めたのは彼女らだけではない。元祖、オトコの子と言えば、御堂。また彼も全力を以って走ってきていた。
いきなりだが、オカマとは一体いかなる存在だろうか ッ!
単なる心と体の性の不一致により、現代社会に適応できない人種が到達した地点なのだろうか。古来より、神や天使といった人間より遥か上位の存在は、雌雄同体であるとされてきた。
この際、天魔はどーでもいい。
つまり、より上位の存在には性別という概念そのものが無いのだ。しからば、人間でありながら2つの性を併せ持つオカマという存在は、人間でありながらその身一つで神にも迫る存在に他ならないっ。
「オ〜〜〜〜〜カ〜〜〜〜〜マッ、最強!! ふるぁぁぁぁッ!! ガッチムッチに覚醒、爆誕!!」
「BLを超えて、MLが生で見れるのォォォ!」
エルレーン、すでに絶叫。
「ホモォでもなんでもどんとこいやぁ!」
野太い声で御堂は咆哮した。
「ノーマルは等しく、アブノーマルの餌!」
「コラコラコラッ! そこの人、おぞましい何かを書き加えるなぁ! 」
仁が全力で疾走&否定してくる。
先程まで女性陣を見て赤面鼻血吐血で気絶だなんて、心の棚にしまって鍵してぶっ壊す勢いだ。
暫く後流した血が目に入り、よく見えなくなった事でなんとか試合復帰だなんて以下略。
「精神的平穏のためなら、外道も手段に!!」
「あ、心の声がポロってますねー」
「とにかく死ねぇぇ!!」
剣を盾に突撃してくるが、御堂はボールを持ってない。だが、危険人物は潰しておくべきと攻撃し始めた。
「ちょっとォ……しかたないわね。ボールまで走るわよ!」
そう言って御堂は走り始めた。
「ん……?」
ぐるるんと鳴るお腹。何か変である。しかし、試合は止められない。御堂は我慢することにした。
「なんであろうと勝つ為には全力だー!」
悠人は果敢にも突進してきた。すかさず庵からボールをふんだくる。
「あ、こらっ!」
「やった!! ボール獲ったー!」
喜んだ悠人はそのまま走る
「いっけぇ!」
「ぐぁッ!」
少し離れたところにいる御堂にパスするため、悠人は敵味方識別せず、封砲で全てを蹴散らしていく。
褌をはためかせ、全力跳躍で空を舞うと悠人は走り去った。
┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐ホモォ!!
しかし、┌(┌^o^)┐ホモォは止まることを知らなかった。
暴走するこの衝動は、♂×♂に責任取っていただかないと、どうにもこうにも収まりがつかねーんだよということで。
┌(┌^o^)┐ホモォは突進した。男たちに向かって。
「え? 何するのよォー!」
御堂を吹き飛ばし、┌(┌^o^)┐ホモォは突進する。その背後には七佳がいた。
┌(┌^o^)┐は移動の衝撃波でふっ飛ばして、BLになりそうな人の方に弾き飛ばしたり、蹴り飛ばしたり、投げ飛ばしたりして、排除とか。ボールのダミーに使って、ボール奪い合いの組んずほぐれつをBLさせたりと有効活用するつもりだった。
そして、そのように┌(┌^o^)┐ホモォを使い始めたのであった。
「どーん♪」と、笑顔の七佳。
「おわー!」
中津、悠人、御堂、庵、仁。これらの男共を巻き込んで、┌(┌^o^)┐ホモォは大暴走した。
飛び交う白濁飲料水原液。ぶつかり合う撃退士♂たちの肉体。褌×褌。♂×♂。
┌(┌^o^)┐ホモォたちは喜んだ。狂喜乱舞した。
大好物たちが目の前で白濁※蔵倫※で、男の※蔵倫※と※蔵倫※が激しく※蔵倫※。
ムーチョムーチョでパラダイス☆
「……む、むぅ」
「ふわぁぁ〜〜、はうっ……ぬるぬるする〜」
「ごぴーなんてお元気すぎるわン」
「わしの褌がッ!!」
「先生、間違った熱意マンマンの人達が怖いですゥ!!」
絡み合う肉体に青春の飛沫。
そこに見えない罠が潜んでいた。
「はっ! 謳華は僕が助けなきゃ……ていやぁ!!」
ナハトはこっそりワイヤーで褌切断を試みる。
(「大丈夫、狙うのは他の人の紐だけだから…大丈夫、大丈夫」)
しかし、上手く切れなくて五人の褌を全部切ってしまった。
「……な、ナハト……」
「ごっ、ごっ、ごめん謳華!」
そうこう言っている間に蔵倫発動。五人はぽいちゃっと宙に放り上げられた。
\(いらっしゃーい☆)/ ← ♂×♂×♂×♂×♂
どっぷんとスープお風呂で仲良くダイブ。
「ぐぁッ……あ、熱っ」
「チャーンス!」
七佳はボールをキャッチして、光纏式戦闘術「光翼」&猛ダッシュでフィールドを駆け抜ける。
葉っぱビキニが風に揺れ、剥がれそうになる勢いで超加速で移動していた。その勢いでボールを持ち、七佳は全力でタッチダウン。
「チェストォォォ!!」
今まで鍛えた阿修羅の能力を集結し、全力アタックはフィールドにクレーターを作った。
ドゴォォォと鳴り響く爆音。凹む大地。七佳も吃驚の効果音付だった。一体、このフィールドの構造はどうなっているのやら。
「うっわぁ〜、七佳ちゃーん。お顔可愛いのに、先生びっくりですよ。でも、よくここまで鍛えましたね〜。偉い!」
とても先生は満足そうだった。そして、B班に点数が入った。
●地獄はここからが本番
「では、キックオフ!」
先生の掛け声にB班がキックした。
「ぐぬう……わしの腹が」
庵は体の悲鳴を感じていた。蹴る脚も少し力無く。しかし、試合中ゆえに我慢した。
庵からのボールをキャッチした仁も青い顔をしている。
「ふはぁ……」
先程、お腹が空いていたのでスープを存分に飲んでしまったせいかもしれない。腹痛が酷くなってきた。
「う……ぁ……」
御堂も悩ましい声を上げている。
「んー……」
七佳の方は微妙な様子。
「ふぬん! ……うォおお……」
走るのが遅くて遅れてきたものの、点数が入ってしまって仕切り直しになったリューグは、ラインマンとして仁を全力でキャッチした。
しかし、尻に圧力を感じて声が漏れる。
(「こ、これは……やばい」)
そして、ここにも決壊寸前の者がいた。Unknownだ。
南瓜のスープに興味津々、ふーふーしてから犬猫のように味見していたUnknownは飲み過ぎた様だった。
「ぬンッ……は、腹が……」
「押せ、押せー!」
ジェラルドは皆の様子を察知して、弩級Sの心をフル発揮し始めた。
「いいねぇ……その表情……そそるじゃん」
「な、何ィ?!」
「ふふふ……ククッ! ※蔵倫※る時の※蔵倫※って※蔵倫※だよォ」
「み、耳から毒がああああああ!!!!」
「※蔵倫※で※蔵倫※なんだねぇ〜」
「逃げられないこの状況でっ」
もう嫌だ、こいつから逃げたいと同じチームながら仁は涙目だった。
「あうっ、あううっ」
ロシールなんぞは言葉にもなっていない。
(「「「もしかして……効果ないって思ってたの、下剤でつか?」」」)
青息吐息の皆の心に同じ答えが浮かんだ。
「メレディス先生ェ……(血涙」
「行(イ)かせてください……お願いですからっ」
「ふーっ、ふぅぅーっ……」
「おお……みなさんイイ表情ですねぇ――女の子だったら」
メレディス先生は酷薄な笑みを浮かべて言った。
「男に興味はありませんのでね。自力で試合終わらすんですね(あっさり☆」
「メレディス先生ェ……!!!(血涙」
「懇願するみんなの表情見れて、ボクは気分良いケドぉ?」
「ジェラルドェーーーーー!!」
┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐ホモォ?!
┌(┌^o^)┐ホモォは再機動をはじめた。
悩ましい声に耐える表情。ギュインと腐力が蓄えられていく。
ドS入ったメレディス先生とジェラルドの存在に┌(┌^o^)┐ホモォはドS大好きっ子の血が騒いだ。
世はドSを中心に回っている。┌(┌^o^)┐ホモォは開眼した。
こいつらをすべて蹂躙すべきと。
そうなったら、┌(┌^o^)┐ホモォ達は手段を選ばなかった。そもそも自分達には敵味方などない。集団の┌(┌^o^)┐ホモォと、ドS様と、懇願する受け子さんたちしかいないのだ。
「自分達には右に属するか、左に属するかの二種類しかない。そうなったら、ありとあらゆる組み合わせを試さないとっ! ┌(┌^o^)┐」
「エルレーンェーーーーーーーーーーーーーー!!」
「BL鑑賞会は正義デスよ!」
「リンクスェーーー!」
「もう、といれハ行ってきたのデス!」
「スッキリ♪」
鑑賞に命がけのリンクスとエルレーンは用意周到だった。
「こっ、こやつら……しかたない、ここは戦略的撤退。退散だ!!」
庵は叫ぶと一、目散にトイレに向かて走り出す。
皆はその号令に従い、心に従い、己の大腸括約筋の本能に従い走り出した。
「ぐるぁぁぁ!」
御堂の咆哮。
「くぁあ!!」
仁の咽び。
「ぶるぁぁ!」
Unknownの呻き。
皆の苦悶が頂点に達した時、庵は┌(┌^o^)┐ホモォに自ら騎乗した。
┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐ホモォ?!
わが身に褌の感触を感じた┌(┌^o^)┐ホモォは全力疾走した。
腐と褌と※蔵倫※のエネルギーが今までにない力を生み出す、【魔法】の瞬間。
「唸れ、わしの大腸括約筋ーーーー!!!!」
庵は吠えた。
今、彼は最高潮MAXだった。
┌(┌^o^)┐ホモォを従え、トイレに駆け込む。
後ろから、┌(┌^o^)┐ホモォに騎乗したオカマ、御堂もいた。仁もいた。リューグだって、Unknownだっていた。
みんなみんなーイキッているんだ、褌なんだー♪
「ここを開けるのである!」
「くッ、何でトイレが一つしかないのよォ!!」
「あうっあうっ」
「┌(┌^o^)┐ホモォホモォ♪」
「誰か、このイキモノをどこかに……それを噴射するなー!」
叫びと、怒りと、喘ぎと、切望と、絶望で埋め尽くされた厠。┌(┌^o^)┐ホモォはイキイキと踊り狂う。
狭いトイレのドアの前でそれらがひしめいていた。
「やーめーてー! おトイレ壊れちゃうー!」
そこにいたのはロシールだった。
「も、もう……我慢できん!」
リューグは身長288Cm、体重225Kgの巨体でトイレに突進した。
「ふおおおおお!!!!」
「せいやっ、せいやっ!!」
「行くわよォ♂」
「あーけーてーくーれ〜〜〜〜!」
「ばかぁ! 開けないでェェェ!!」
撃退士の力を見くびってはいけない。仮設トイレなんて、軟なものは粉砕されるのが運命。
「神様、助けてえ!! あああっ!」
\ア゛ーッ!/
その瞬間、蔵倫が緊急発動し、みんなは――お空の星になった……。
そして、目が覚めればいつもの部屋。
楽しい夢か、はたまた悪夢か。
それはA班とB班だった者しか知らない秘密になった。
嗚呼、魔法! 素晴らしき奇跡。
心躍るワンダーランドへようこそ!
トリック・オア・トリック♪
日常を忘れ、夢に踊ろう。
朝、目が覚めるまではパラダイス☆
駄菓子菓子!! それは、崩壊する物語……
心のメモリーに、ひっそりと残る物語。
そして、あなたの※蔵倫※が頑張った物語。