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マスター:真人
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:6人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2014/11/21


みんなの思い出



オープニング

 ――旧校舎にオバケが出る。
 そんなウワサが流れ始めたのは、残暑が和らいだ頃だった。
 あの子の霊だと皆が言っていた。

 あの子はイジメを受けていた。大人しくおどおどした性格で、美術部のくせに絵が下手だった。
 先導していたのはクラスでもリーダー的な存在で、頭も良かった。だから先生達はイジメに気付かず……ううん、気付かないふりをしていた。
 昨年の夏休み、あの子は消えた。天魔事件に遭ったのだと、全校集会で聞かされた。
 あの子自身の血で真っ赤に染まった部屋の中。あの子の遺体はどこにも見当たらなかったという。


 旧校舎は文科系クラブの部室として利用されていた。
 新しい部活棟が完成して、解体が決まった頃、あの子が最後に書いていた自画像が美術室にある……という最初のウワサが流れたのだ。
 イジメっ子に赤い絵の具で汚されたその絵は、既に焼却処分されていたにも関わらず、だ。
 部室の片付け作業中、突然落下したデッサン用の石膏像が部員の頭を直撃した事が、ウワサに拍車をかけた。
 幽霊なんかいるわけがない。ウワサも直ぐに忘れられてしまうだろう。私はそう考えていた。
 だから解体工事が始まる前の晩、最後に旧校舎を探検しようという友達の誘いに乗ったのも、本当に軽い気持ちからだった。


 夜の旧校舎は静かだった。息を潜めている分、靴音だけが異様に響いていた。
 私達は備品が運び出され空っぽになった教室には目もくれず、2階へと向かった。
 目指したのはもちろん、美術室。
 石膏像の後も事故が続いたため、美術室は片付けが終わっていない。明日工事が始まる前に、撃退士が片付けをしてくれると先生が言っていた。
 私達は懐中電灯の灯りで室内を探った。
 未梱包のキャンバス。壁際にイーゼルが無造作に並べられていて、テーブルの上にはデッサン用の花瓶が意味ありげに置かれていた。
 ふと、私は部屋の片隅にある、ひとつだけ布が掛けられた物に気が付いた。
 興味本位で近づいた私は、静かに布をまくり上げた。
 最初に目に入ったのは赤い色。その中心に、私の顔が描かれていた。


 絵の中の私と視線が合って、私は悲鳴を上げた。
 逃げようとして足がもつれた。とっさに手を伸ばした棚が、私の上に倒れてきた。
 友達に助けを求めた。でも、誰も答えてはくれなかった。
 美術室の中は一面の赤だった。その中に友達が『散らばって』いた。
 私は友達だったモノの中心に立つ影を見上げた。
 影……そう、影。赤く光る眼を持った、闇より暗い影。ソレが音もなく近づいてきた。
 私は手が届く範囲にある物を手当たり次第に投げつけたけど、みんなソレを通り抜けていった。
 怖い。
 喉が裂けると思う程の大声で助けを求めた私の目の前に、腰から下が倒れた棚に挟まれた首のない体が転がっていた。
 ピンクのファージャケット。黒のタートルネック。
 パン屑を握りしめる陶器のように青白い手首飾るのはAIRIと刻まれたシルバーブレス。
 
 AIRI……あいり。

 わすれるはずがない。
 それは。
 そのなまえはまちがいなく……



 わたしのなまえだった。


リプレイ本文

●あの子
 ――やっぱり『あの子』の仕業かな。
 ――きっと居場所を奪うなって怒っているんだよ。
 ――旧校舎を壊したら、みんな祟られちゃうかもね。
 生徒達の囁きに耳を澄ませば、聞こえてくるのは『あの子』という存在。
 それは1年前に天魔事件で亡くなった生徒の事だった。
 『あの子』には身寄りが無かった。いわゆる天魔災害孤児と呼ばれるものだ。だから『あの子』が残した私物は引き取り手もなく、学校が責任を持ってそれらを処分したという。
 天魔はヒトの骸を眷属へと変える。遺体が見つからなかったのなら、『あの子』が事件に関係している可能性は高い。
 そう推測を立てた撃退士達は、『あの子』の噂を中心に情報収集を開始した。


「失礼、事件の解決に呼ばれた撃退士だが、話を聞かせてもらえるか」
 天魔の中には噂話を元に手駒を作る者も少なからずいる。今回の件がそれに該当するとは限らないが、アイリス・レイバルド(jb1510)は少しでも情報を得るため、聞き込みを続けていた。
「あの……あたし、詳しい事は知らないんです。く……クラスが違うから。殆ど見かける事もなかったし……」
 口ごもる女生徒の、目線の泳ぎ方から唇を湿らせる舌の動きまで、相手の心理を見通すように観察する。
 アイリスが分析する限り、生徒達の間に流れる空気は『怯え』だった。
 自宅に次ぐ生活拠点である学校でこれだけの事件が起きたのだから、当然と言える。アイリスが腑に落ちないのは、それが何故『天魔』ではなく『幽霊』の仕業になるのかだ。
 美術室の片付け程度に撃退士を呼んだ事が、疑念に拍車をかけていた。

 ヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)は可愛い女の子を中心にナンパ――否、聞き込みを続けていた。
 人懐っこくて柔らかな笑顔を向けられれば、頑なだった生徒達の心も次第に解きほぐされていく。
 そうして僅かな交流の間に信頼を勝ち得たヴァルヌスは、誰にも言えなかった彼女たちの悩みを打ち明けられるようになっていた。
「心配しないで。明日にはいつもと同じ日常が待ってるから」
 心を苛む告白の後、俯いたまま唇を噛見続ける女子生徒の頭を、ヴァルヌスはまるで小さな子供を慰めるように撫でてやった。
「のんたん、ここにいた……」
 ヴァルヌスが女子生徒を送り出したのを見計らい、マルゴット・ツヴァイク(jc0646)が小走りに駆け寄った。
「お疲れ様。マルのほうは何か判った?」
 マルゴットは哀しそうに首を振る。
 ――意味は無いかもしれない、けど、誰かが知っておかないと、寂しすぎると思うから……。
 そんな思いを胸に、ひとり職員室へ足を運んだマルゴット。
 事務員が保管していた新聞の中、1年前の事件はひっそりと報じられていた。
 折しも悪魔に奪われた群馬県を取り戻そうと世論が盛り上がっていた時期である。
 全国に目を向けても大きな作戦が複数展開されていたため、被害が少なかった一地方の事件の扱いが小さいのは、ある意味仕方のない事なのかもしれない。
 事件を知るだけなら学園の資料で事足りる。しかしマルゴットが知りたいのは、単なる情報ではなく、『あの子』という存在についてなのだ。
「もう一度、お話、聞いてくる……」
  学校が閉鎖されるまではまだ時間があるはず。
 それまでにできるだけ『あの子』の事を知っておこうと、マルゴットは生徒達の間で交わされる会話に耳を澄ました。


●旧校舎の怪
「異世界のように不気味な旧校舎に漂い続ける鼻をつく濃厚な死臭……、私はそんな光景を久遠ヶ原学園に来る前に何処かで見ているのかもしれませんね」
 ナレーションのような独り言をつぶやきながら、袋井 雅人(jb1469)は美術室内を見渡した。
 本件の犠牲者は4名と思われている。
 はっきりと断言できないのは、それだけ遺体の損傷が激しいからだ。
 どれも鋭い刃物のような物で切り刻まれていて、倒れた棚で身体が覆われていた女子生徒だけが、唯一ヒトの形を留めていた。
 壁や天井にまで飛び散った血が、事件の凄惨さを示してた。
「……ちっ、胸糞悪ィな……」
 こみ上げる怒りを抑え、円城寺 遥(jc0540)は足元に転がるキャンバスを拾い上げた。窓から見える景色を描いた油彩画は、やはり犠牲者の血で汚れていた。
 この作品達は修復してもらえるのだろうか? そんな事を思いながら、ひとつずつ丁寧に拾い、整理していく。
 例の『自画像』が紛れていないか注意を払ったが、それらしい作品はどこにも見当たらなかった。
「ダイニングメッセージも見当たりませんね」
「………………まぁ、即死だろうからな」
 微妙な単語遣いに気付かないフリをして、円城寺は梱包された石膏像の確認を始めた。
「そういえば携帯電話は何が記録されていたんだ?」
 遺品が運び出される直前、雅人は警察関係者に土下座する勢いで頼み込んでいたはず。もし犠牲者が死の直前まで動画を撮影していたなら、天魔の姿が写り込んでいる可能性は充分に考えられる。
 しかし雅人はその場で膝を抱えると、床に『の』の字を描き始めた。
「その時僕は忘れていたのです。この世には、触れる事すら許されない禁断のヒミツが存在する事を……」
「……パスコード、か」
 振り向きもせずに呟いた円城寺に、雅人は力無く頷いた。

(亡くなった生徒の霊が人を襲う……怪談気味の事件ですよね。)
 ホラーはあまり得意でないと自覚しつつも、それが天魔の仕業であれば気にする必要はない。
 そう気を取り直して黒井 明斗(jb0525)は先へと進む。
 事件現場となった美術室には不自然に血が擦られたような個所がいくつかあった。
 たったそれだけの手掛かりで、敵が『這いずるタイプ』だという事が判る。
 潜伏場所を探し出すために重要な移動痕は、事件を知って駆け付けた教師達の足跡に消されてしまったが、希望が断たれた訳ではない。
「あれだけの流血です。返り血だって相当浴びたはず。だからそれを見つけることができれば……」
 明斗はどんな小さな手掛かりでも見逃すまいと目を光らせ続けた。


●美術室のヌシ
 聞き込みと探索とを終えた撃退士達は、未だ正体の知れぬ天魔との闘いに備えるため、美術室に集まり互いが得た情報を共有しあっていた。

「件の生徒は、イジメに遭っていたらしいな」
 それはアイリスが生徒達から聞き出した情報だった。
 ネットや言葉を含めて目に見えた暴力はなかった。それでも学校行事の実行委員などの面倒事はいつも『あの子』に任せられていたという。
 別行動で聞き込みをしていたヴァルヌスも同様の情報を得ている事から、信憑性は高い。
「じゃあ、今回の犠牲者は、復讐、された……?」
「可能性はあるかもね」
 マルゴットの問いにヴァルヌスが首肯する。
 唯一身元が判っている少女は、同じクラスに属していた。
 中心となっていた生徒は別にいたようだが、イジメを知りつつ無関係を決め込んでいたなら、クラス全員が同罪だ。
 もっとも真に責めるべきは生徒ではなく、彼らを指導する立場にあった教師だとアイリスは思う。
「……腑に落ちんな」
 これまでずっと無言を貫いていた円城寺が疑問を呈する。
「噂は以前からあったはずだ。深夜の侵入者も。なのになぜ、今さら人死にが出る?」
 命を落とした者と事故で済んだ者、そして何事もなかった者――彼らの運命を分けたのは何だったのか?
「『自画像』を見たか否か……とか?」
 ヴァルヌスは美術室の片隅に置かれた姿見に歩み寄った。
 自画像の噂を耳にした時にもしやと思ったのだが、そこにあったのは見慣れた自分の顔。一緒に写り込む背景の血痕と相まって、迫力ある情景に仕上がっていた。
「炙り出す方法がないわけでもありません」
 明斗が自信ありげに微笑む。
「遺体回収時に影も形も無かったと言う事は、隙間に身を潜められるか、何かに擬態できるかでしょう。でも、『生きている事』はごまかせません」
 美術室の中央に立ち、心を静め、アウルと同調させた己の感覚と周辺へと延ばしていく。
 果たして、生命反応は九つあった。ここにいる撃退士の数より明らかに多い。
 明斗は視線でそのポイントを指し示した。
 廊下側右から2つめの棚。キャンバス棚の影。そして黒板の裏側にも。
「皆さんは下がっていてください」
 一番近くにいた雅人が壁伝いに棚の傍へ移動した。そして右端の棚を蹴りつける。
 ドンっ、と棚全体に震動が伝わった。一瞬の間をおいて、小さな影が飛び出してきた。
「……ネズミだと?!」
 円城寺がその姿を視認した時、洗い場付近からもう1匹ネズミ現れる。
「必要はない」
 すかさずPDWを構えたマルゴットの腕をアイリスが抑えた。
 彼女が行使した異界感知は、それが間違いなくただのネズミであることを示していた。
「反応、もう一個あった、はず……」
 黒板へ突きつけた銃口をゆっくりとドアの方へと移動させて。
「この先、何があるの……?」
「美術準備室ですね。警察の方も確認していましたが、備え付けの棚がある以外、空っぽでしたよ?」
 雅人が説明しているその最中に、これまで物音ひとつしなかった隣室に不気味な気配が現れた。
 例えるなら、それは妖気。
 撃退士が固唾を呑んで見守る中、誰も触れてもいないドアがゆっくりと開き……。
 どろりと闇が流れ出た。


●退魔の刻
 一見してタールのようにも見えるそれを、アイリスはディアボロであると見極めた。
 その言葉を肯定するように、ソレは撃退士の前でゆっくりと盛り上がり、爛々と光るふたつの赤い眼を向けた。
「闇に潜む暗殺者……と呼ぶべきか?」
 後衛の仲間を守るように、円城寺が足を踏み出した。
 夕暮れ時とはいえ空はまだ明るく、星の輝きが美術室内を照らしている。しかし犠牲になった生徒達は、殆ど暗闇の状態でこのディアボロ遭遇したはずだ。
 何も知る事なく。もしかすると自分が殺された事すら気付かないままに――
 仇は取る。それぞれの胸に決意を秘め、撃退士は魔具を携えた。
 ディアボロの体が不気味に蠢く。それは大きな波のようにうねり、最前列に居た雅人へと襲いかかった。
「危ないっ!」
 咄嗟に明斗が割り込んだ。盾を構えて防ごうとするも、間に合うタイミングではない。雅人の身代わりになる形で体当たりを食らってしまった。
「が、はっ……」
 ディアボロが膨張し、明斗の身体を包み込んでいく。
 喉を締め付けられる状態で持ち上げられ、明斗の口から細い唾が漏れた。
「じっとしていろ」
 雲雀翔扇へ持ち替えた円城寺が救出を試みる。
 完全に密着した状態でディアボロのみを傷つける事は至難に近い。それでも迷っている暇はなかった。
 意を決して放った扇は表面だけを切り裂さいた。僅かに締め付けが緩んだ隙に、雅人が力づくで明斗を引き離す。
「捕まえてしまえば……!」
 ヴァルヌスの腕から蔦のような物が伸び、ディアボロに絡みついた。
 死角からの攻撃である。避けられる間合いではない。必中を確信したヴァルヌスの拳に力がこもった。しかし。
 にゅるん。
 ディアボロは己を捕らえる鞭の形そのままに変形し、何事も無かったように縛めを抜け出した。
 どうやら粘液状の体は形だけでなく硬度も変幻自在らしい。撃退士の攻撃を流水のように受け流し、鞭状に撓る腕は驚くほどの切れ味を見せ付ける。
「掴みどころがない……でも、まったく効いていないわけじゃないですよね」
 ナイフ1本で立ち向かう雅人の手には、確かな手ごたえが伝わっていた。滑らかなステップを踏み、片方の赤い眼を狙い追撃の刃を突き刺した。
 悲鳴を上げる代わりに、ディアボロは大きく体を痙攣させた。
「下がって……」
 ディアボロが反撃を仕掛けるより前に、マルゴットがPDWで牽制して注意を逸らす。
「食らえ!」
 円城寺が投げ放った炎の槍がディアボロを貫いた。じわりと炎が舐め、ディアボロを包み込んでいく。
 自然現象の再現である炎自体は天魔にダメージを与える事はない。それでも不快さは感じるのか、ディアボロは身をよじると炎を内側に包んで消し去った。
 明斗が振るう槍がディアボロを大きく薙ぎ、粘性の肉片を飛び散らせた。
「あと少しですよ!」
 これまでサポートに徹していたアイリスも攻撃に加わり、ディアボロを追いこんでいく。
 そしてついに。
 ヴァルヌスが機械を思わせるパーツを次々と展開させ、翠色のアウルを纏った。
「ニューロ接続、アウル最大!マキシマイズ起動!」
 素早く繰り出された一撃が、ディアボロの体を真っ二つに切り裂いた。


●追悼
 体を断たれてなお、ディアボロは蠢き続けていた。腐臭のする体液を吐きちらし、周囲を焼いていく。
 やがて断末魔の痙攣を経て、ディアボロは完全に滅んだ。
 マルゴットはディアボロの骸に駆け寄ると、素手でその残骸をまさぐり始める。
「『あの子』の遺体、なかったっていうから、食べられてたなら、何か残っているかも……」
 せめて遺品のひとつでも見つかれば、弔ってやれるかもしれない。
 しかし、どんなに時を費やしても、彼女の純粋な願いが叶うことはなかった。
「天魔の仕業……か。どうかな、ボクは人の心の中にもそういうものはあると思うけどね」
 亡くなった生徒達と、『あの子』へ――生徒達から託された花を供えながら、ヴァルヌスが呟いた。
 滅ぼす事でしか救えなかったけれど、元はディアボロも天魔事件の被害者なのだ。
 そして、全ての元凶となった悪魔の興味を引き寄せたのは、おそらく生徒達自身だろうけど。
「私は人間の底知れない醜い闇の部分をこの目で見ようとも、撃退士になった時に誓った、人間を守るという信念を貫き通しますよ」
 懐疑を振り払うような雅人の言葉は、ここに居る誰もが胸に抱いた想い。
 撃退士達は誰ともなく黙祷を捧げ……
「願わくば、命を落とした全ての御霊に永遠の平穏が訪れんことを」
 惨劇が幕を閉じた美術室で、静かに十字を切った明斗の祈りの言葉が余韻を残し、消えていった。



依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:5人

鉄壁の守護者達・
黒井 明斗(jb0525)

高等部3年1組 男 アストラルヴァンガード
ラブコメ仮面・
袋井 雅人(jb1469)

大学部4年2組 男 ナイトウォーカー
深淵を開くもの・
アイリス・レイバルド(jb1510)

大学部4年147組 女 アストラルヴァンガード
優しき不良少年・
円城寺 遥(jc0540)

大学部2年117組 男 アカシックレコーダー:タイプA
彩り豊かな世界を共に・
ヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)

大学部7年318組 男 アカシックレコーダー:タイプA
揺らがぬ銃口・
マルゴット・ツヴァイク(jc0646)

中等部3年11組 女 インフィルトレイター