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マスター:真人
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/09/16


みんなの思い出



オープニング

●おひとり様で遊園地
「あれって……笑子ちゃん?」
 久々にプライベートで有名遊園地を満喫していた神代 深紅は、土産売り場で後輩の姿を見かけた。
 園限定ぬいぐるみの棚の前。連れ立っているのは見知らぬ青年だ。
(彼氏、いたんだ……。大学生かな? んー……。何か気になるけど、お邪魔しても迷惑だよね。)
 馬に蹴られる危険を冒してまで、危うきに近づく必要なない。
「あ……神代先輩! 今、おひとりですか?」
 複雑な思いを抑えて立ち去ろうとした深紅は、後輩――西田笑子に呼び止められ、肩を震わせながら足を止めた。


●小さな願い
 青年の名前は夏野涼。
 笑子が久遠ヶ原学園に入学する直前、入院していた病院で知り合った少女・美鈴の兄だ。
 両親を亡くし夏野家に引き取られたから、正確には従兄妹。難病を患い、ずっと入院しているという。
「美鈴にホタルをみせてやりたいんです」
 真剣な表情で切り出した涼に、深紅はしばし考え、困惑したように笑子へ視線を移した。
 もう8月も末。ホタルの季節はとっくに終わっている。
「心当たりがあるんです。4年前、S山キャンプ場で伯父さん達がホタルを見たと言っていました。美鈴はきっとその時の事を覚えているんだと思います」
「病院のお爺さんにも話を聞きました。S山には温泉があって、遅くまでホタルが飛んでいるみたいなんです」
 笑子が必死に助け船を出した事で、深紅はますます困惑した。
 そんな不確かな噂話を頼りに、病を持つ子供を山の中に連れ出せるだろうか? 無理をしなくても、来年になれば町の公園で見られるのに?
 そこまで考えて、自分の愚かさに気付く。
 美鈴にとってホタル――否、『S山キャンプ場のホタル』は、両親との大切な思い出なのだ。
「もしかして美鈴ちゃんって……」
「来月、手術をします。成功しても、車椅子生活になる可能性は捨てきれないと」
 その際重要になってくるのは、治ろうとする意志の力。
 だから涼は美鈴にホタルを見せてあげるため、方々に頼みこんだ。
 主治医は苦い顔をしていたが、ある条件をクリアすれば一晩だけ外出許可を出すと約束してくれた。
 その条件が『撃退士の同行』だ。
 先日、麓の町で天魔事件が発生したから念のために、という理由だが……裕福ではない涼に撃退士を雇うだけの余裕はない。諦めるだろう、と主治医が考えているのは明白だった。
 主治医は知らなかったのだ。涼に久遠ヶ原学園生の知人がいる事を。
「そういう理由なら、ボ……私も協力するよ。他にも助けてくれる人がいないか声をかけてみるね!」
 善は急げと深紅はケータイを取り出し、斡旋所へと連絡を入れた。


リプレイ本文

 その日の天気――晴れのち曇り。降水確率ゼロ。
 陽射しは優しく風も穏やかで、キャンプをするには日和と言えるだろう。


●いざ出陣!
「足元、気を付けてくださいね?」
 病院の外に出るのは数年ぶりという事もあり、美鈴は見るからに緊張した表情をしていた。若松 匁(jb7995)は優しく微笑みかけると、彼女が転ばないよう、手を差し伸べてやる。
 その手を力いっぱい握りしめると、美鈴は自分の足で大地を踏みしめた。
 続いて雫(ja1894)が降りる。身を屈めた拍子に胸の傷がズキリと痛んだが、周囲に悟られないよう、表情に出すことはない。
「あたいが最初に見つけるんだからね!」
 自信ありげにガッツポーズをとる雪室 チルル(ja0220)は、同行した学園生の中で一番テンションが高い。
 北国育ちのチルルは、幼い頃から蛍とは無縁の生活を送っていた。
 つまり今夜が彼女にとってドキドキ初体験! ……となるかも知れない記念すべき日なのだから、心が踊るのも当然だろう。
 一方で気だるげな様子の柚島栄斗(jb6565)や嶺 光太郎(jb8405)も、実は蛍を見た記憶がない。
「ボ……私はあるよ。祖父の家がすごい田舎だから」
 50年ぐらい前までなら東京のど真ん中でも普通に見る事ができた、と深紅は言う。
 町に人工的な灯りが満ち溢れ、清流も消えた現在、蛍の生きられる場所は殆ど無くなってしまったのだ。
「でも、きっと逢えるはずです」
 森の匂いが濃い空気を胸いっぱいに吸い込んだ美森 あやか(jb1451)は、そんな確信めいた予感を感じていた。
「……蛍には、秋に飛ぶものもいるみたいですよぉ。陸生ですから、森の中も注意が必要ですぅ」
 自作したキャンプのしおりと蛍レポートを皆に配る月乃宮 恋音(jb1221)。
 レポートは様々な種類の蛍が写真付きで説明され、実に判りやすく纏められていた。
 美鈴の願いを叶えるため、一所懸命作ったのだろう。袋井 雅人(jb1469)はその様子を思い浮かべ、微笑ましげに恋音を見つめた。


●戦闘配置につけ!
 キャンプ場に着いた恋音が真先に確認したのは、ある意味で何よりも重要な項目だった。
「……お手洗い、管理棟にありましたぁ」
 自分で穴を掘らなきゃいけないとか、古式ゆかしいタイプかも知れないとか……心配事は多々あったけれど。それらは全て杞憂に終わった。
 報告を聞いたオトメ達も胸を撫で下ろす。
「でもぉ、電気がないから夜は真っ暗ですよぉ」
「フフフ……その程度は想定の範囲内よ! ソーラーランタン〜〜〜!」
 どこかで聞いた覚えのあるダミ声で胸を張るチルル。
 蛍に悪影響がでるから、と使用を断念していた秘密兵器が、まさかこんな形で役に立つとは。
 まさに備えあって憂いなしである。チルルはさっそくランタンを天井に吊るし、来たるべき夜に供えた。

 その頃、広場では……。
「ちょっと待て、他に男手ないのかよっ」
 あちこちに散らばっている黒豆的なモノを丁寧に取り除いていた光太郎は、思わず抗議の声を上げた。
 テント設営は意外と大仕事なのだ。
 身体能力に男女差など無きがごとしの撃退士ではあるが、自分以外が小さな少女だけという状況は、さすがに居たたまれない。
「すみません……見回りをしていました」
 事情を察した雅人が駆け付け、支柱を立てるのに苦労しているあやかのサポートに入った。
 オマエモコイ。
 無言の圧力を受けた栄斗も、召喚獣ケセランを美鈴に預け、設営を手伝った。
 美鈴はふわふわなケセランを気に入ったようで、どこかに揺蕩ってしまわないよう、ぎゅーっと抱き締めている。
 栄斗は喉元に息苦しさを感じていたが、お子様の全力程度なら特に問題はない……と思う事にした。

 テントの設営は急ピッチで進められていく。
「……東はどちらですかぁ」
「えぇと、確か向こうの方ですね」
「バーベキュー用の炭、ここに置いて大丈夫よね!」
 生まれたばかりの太陽を見せてあようと画策する者もいれば、せっせと荷物の運搬をする者もいる。
「はい。食材も一緒にお願いします。……あら?」
 ここでトラブル発生。炭に火をつけるための焚き付けがどこにもありません。大勢のご飯を飯ごうで炊くには、今から準備をしないと間に合わないのに、です。
「あーっ。忘れちゃった。ごめん、ボ……私の責任だ。誰か燃焼(もや)せる人いない?」
「その辺の葉っぱや枝を使えば問題ないだろ」
 パニックに陥った深紅に、落ち着けとばかりに声が掛かった。
 少々のトラブルも知恵と思い切りでカバーする。それが久遠原精神なのだ



●根回しは大胆かつ慎重に?
 キャンプ場に残った学園生は、恋音、あやか、匁、笑子。そして黒一点の光太郎。
 彼女達が担うのは、参加者全員のディナーを作るという重要な役割だった。
 飯ごうがくつくつと音を立て始め、見張りをしていた光太郎は指南書通りに火加減を調整する。
「あー……、だりぃ……」
 とはいえ、飯ごうは油断をするとすぐに吹き零れてしまう強敵である。
 失敗すればもちろん白飯なし。それは仲間達から期待を受けた身として、どうしても避けたい結末だ。
 その間、女性陣はテーブルを彩る料理の仕込みに精を出していた。
 恋音が確認したところ、美鈴には食事制限やアレルギーの類はない。
 何か食べたい物はあるか? そう尋ねた時、真先に返ってきたのは『温かいお味噌汁』という、とても家庭的なものだった。
 ならば、とあやかは腕によりをかけて出汁をとる。
 実はあやか、この齢で人妻という肩書きを持つプロ。家庭料理は基本中の基本、手間のかかる漬物だってお手の物なのだ。
 料理に関しては、未来の人妻・恋音も負けてはいない。手際よく食材を切り分け、並べていく。
「美鈴、お野菜大好きなの」
 本日の主役である美鈴も、バーベキュー用の肉や野菜を串に刺すという大役に挑んでいる。
 美鈴は料理の経験が殆どないため、その手つきは非常に危なっかしい。それでも皆に食べさせてあげるのだと、真剣に作業を続けていた。

 彼女達の奮闘もあり、仕込みは一段落。別行動をしている仲間達が戻るまで、暫しの休息となる。
 匁は夏野兄妹と共に川へ向かった。
 水遊びがしたい、という美鈴のリクエストに答えた形だ。
 美鈴のリクエストで用意した網目模様のメロンも一緒に連れていく。今から清流に浸しておけば、夕食時には美味しく冷えているはずだ。
「わはぁ……!冷たいねー」
 川に入って数分。不安定な石に足を取られた匁が盛大にコケた。
 目を真ん丸にして驚いた美鈴も、半身ずぶ濡れになった匁の笑顔を見て、楽しそうな笑い声を上げる。
「美鈴ちゃん、あそこ! お魚がいるよ!」
 体力の消耗の抑えるため、美鈴は岸辺に座って水に触れるぐらいしかできない。
 それでも自分の耳や肌で自然を感じる事が嬉しいのか、美鈴は瞳を輝かせて匁の様子を見つめていた。
 匁は美鈴がより楽しめるよう、身振りを交えて話しかけ続けた。


●諜報のススメ
 チルル、雫、雅人、栄斗、深紅の5人はキャンプ場を離れ、周囲を散策していた。
 夜に歩き回る事は危険なので、明るいうちに蛍の生息地を絞り込んでしまおうという算段だ。
 遊歩道を歩く間も、雅人は周囲に意識を向け続けていた。
 おぼろげな記憶の中、美鈴は夕食後に両親と一緒に真直ぐ歩いて蛍を見に行った……と語っていた。
 それが本当なら、蛍を見た現場は、キャンプ場からそう遠くはない位置にあるはずだ。
「ショートカットをするのは……考えにくいでしょうね」
 日暮れ後の森は真っ暗だ。たとえ懐中電灯があっても歩くのは難しい、と雅人は考える。
「真直ぐというのは、『道なりに真直ぐ』だと思いますよ。だとすれば、やはりこの先の沢が有力ですね」
 断片的な証言から手掛かりを導き出すため、栄斗と雅人は地図を挟んで考える。
「もう少し上流だと思います。一度橋を渡って、川幅が広がった辺り」
「うん、ボ……私もそこが怪しいと思う」
 雫が自分の提案に乗っかった深紅の顔を怪訝な様子で見上げる。
「時折ですが、自分の事をボクと呼ぼうとして私に変えてる様ですが、何か理由でも有るのですか?」
 その瞬間、息を呑んだ深紅の顔に朱が差した。
「あー。気付かれちゃったか。私もそろそろオトナになろうと思ってね。まずは口調から、ってわけ」
 視線を泳がせてそう白状した深紅。
 そういう考えもあるのか、と納得しながらも、雫は気付いてしまった。
(やっぱり大きい方が有利……なんだよね。)
 深紅がそっと自分の胸に手を当てて息を吐いた事を。

 キャンプ場の上流に位置する水辺に辿りついた一行は、効率を重視して、当初は手分けをして探す。
 つもりだったが――ここぞと思うポイントは皆同じ。なので結局5人は一緒に行動を続けることになった。

「幼虫の姿は見当たりませんね」
 少々思う所があった雫は、ひとり蛍の飼育業者を訪れていた。
 万一の時の保険は手に入らなかったが、幼虫を見せてもらうことはできた。
 孵化して間もないそれは、黒くて小さくてちょっと不気味で……それでも一丁前に光るのだ。
「ねぇ、これって川ナニとか言うやつじゃない?」
 水中を漁っていたチルルが歓喜の声を上げた。その手中には、蛍の幼虫が主食とするカワニナが握られていた。
「中が空っぽのもある。うん、これは期待大ね!」
「産卵に適した場所もありますからね」
 栄斗が探った水際の土手には瑞々しい苔がびっしりと生えていた。
「専門家の話では、卵も光るそうです」
 ――とは言え、美鈴が見たがっているのは卵や幼虫ではなく、空を乱舞するオトナの蛍である。
 栄斗は耳を澄ませるが、川のせせらぎが響く中ではさすがに思うように音を拾えない。
(確か『あの時』は草むらから出てきたはず……。)
 次第に暗くなっていく森の中、自分が何者かも判らず彷徨っていた時に見た仄かな光。それは雅人が覚えている最も古い記憶のひとつだ。
 今にして思えば、あれはきっとホタルだったのだろう。
「一旦戻ろうか? 薄暗くなってから、また様子を見にくれば良いんじゃないかな」
 あまり帰りが遅くなると、美鈴や他の仲間達が心配するかもしれない。
 深紅の呟きに、チルルがそうね、と頷いた。
「いつまでもサボってないで手伝えー、って言われるかも!」
「それはあり得ますね」
 少し前、確かに聞いた覚えのある口調に、雅人と栄斗も思わず笑みを浮かべた。

 水辺を立ち去る際、一度名残惜しそうに振りかえった雫。その視線が、ある場所へ釘付けになった。
 川縁に迫り出すように生い茂った樹。その葉の裏側に、小さな黒い点がひとつ。
 じっと息を潜め、微動だにしないそれは、間違いなく……


●腹が減っては……
 この日の夕食は美鈴にとっては数年ぶりの賑やかな食事となった。
 おこげのご飯、新鮮な川魚と温かいお味噌汁。お肉と野菜の串焼きは少し見た目が悪いけど、自分が手にかけた物なら美味しさもひとしおである。
 満面の笑顔で完食し、お行儀よく手を合わせてご馳走様。いつもは苦いお薬も、何故か今日は美味しく感じた様子。
 そして綺麗に後片付けをして――いよいよ本番。
 陽が西の山裾に隠れる頃、皆は連れ立ってあの場所へ向かい、時が満ちるのを待つ。


●敵陣攻略
 闇の中に仄かな光が尾を引いていく。
 それはあまりにも幻想的な光景で、歓声を上げる事すら躊躇われるほどだった。
「……きれいだな……」
 感動をどんな言葉で表現して良いのだろう? 考えを巡らせた光太郎の口から出た言葉は、その一言に尽きた。
「ほんと、蛍ってすごい!」
 声を潜めてもなお、チルルは興奮を隠しきれない。あっちにも、こっちにも、現れては消える光に釘づけ状態だ。
「よかったね。美鈴さん」
「うん! ……わぁ」
 雅人のマインドケアの影響もあり、蛍達は人間を警戒する事なく乱舞している。
 一頭の蛍が間近に迫り、美鈴は息を飲んだ。
 あやかはそっと両手で蛍を包み込むと、美鈴の目の前に持っていく。
 蛍は一度美鈴の胸に止まったあとで、再び羽を広げて宙に舞いあがった。
「……蛍は亡くなった方の魂という言い伝えもあります。もしかすると今の蛍は、美鈴さんのお父さんだったのかも知れませんね」
「パパが会いにきてくれたの?」
「手術頑張れ、って応援しているんだと思いますよ」
 美鈴の顔が見る間に綻んでいく。
「じゃあ、ママもどこかにいるのかな? お父さんとお母さんも、涼お兄ちゃんに会いにきてる?」
 近しい人の面影を蛍に重ねる美鈴を、学園生は微笑ましげに見つめていた。
 写真でしか知らない、両親。
 失った記憶の中、実在するのかすら判らない、家族。
 自分に連なる人々も、もしかしたら……。
「美鈴ちゃん。僕には帰れる思い出があるのが羨ましいです」」
 家族との絆を自ら断ち切った栄斗には、蛍火に託すべき願いはない。だからこそ、純粋になれる心が羨ましいと思う。
「お兄ちゃん……独りじゃないよ?」
 素直な美鈴は、不躾な大人のように言葉に秘められた事情を勘繰る事はない。栄斗が少しでも幸せになるように、と優しく頭を撫でてやる。
「美鈴ちゃんは優しいね。よし。お姉さんが、手術が成功するおまじないをしてあげよう」
 匁は美鈴の手を取ると、指で掌に『P』に似た文字を刻んだ。
 それは幸運、成就を意味する神秘(ルーン)。
 美鈴はきょとんとした様子で自分の手を見つめていたが、やがて拳を握りしめ、嬉しそうに頷いた。
 ふと、雅人の手が自然に動き、恋音の肩へ乗った。
「……あ、あのぉ」
 ちらりと視線を移せば目の前に雅人の顔があり、恋音は思わず息を呑む。
 周囲に悟られないだろうか。変に思われないだろうか……様々な事が頭を駆け巡り、心臓が爆発しそうなる。
 幸い周囲は暗く、皆は蛍に夢中なので、2人の様子に注意を払う者は誰もいなかったが。
 ようやく心を落ち着けた恋音。雅人の体温を感じつつ、蛍の舞いを眺め続けた。

 夢のような一時もやがて終わりを迎える。
 あれほど乱舞していた蛍も、明け方の星のように姿を消し、世界は再び闇を取り戻した。
 それでも皆の興奮は冷めやらない。しばし静寂の中で余韻に浸っていた。
「……また、来年も見に来ませか?」
 雫の一言に、兄の背に負われた美鈴はきょとんと目を丸くして、そして力強く頷いた。
「また美鈴を連れてきてくれる?」
「えぇ。今度はもっと大勢で来るのもいいかも知れませんね」」
「その時はあたいも一緒! 約束よ!」
「うん、約束!」
 小指を差し出した美鈴に、チルルが自分の指を絡ませた。雫の、あやかの――皆の指が次々と重なっていく。


●その手に勝利を
 夏の終わりに舞う名残の蛍は命の灯火。
 それはとても儚い存在だけど、未来へ繋ぐ想いは熱く強く燃え上がる。
 だからこそ。
 彼らの想いを受け取った美鈴が、病に負けるはずがない――



 ――そう信じる学園生達の元に一通の朗報が届くのは、もう少し先の話になる。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:6人

伝説の撃退士・
雪室 チルル(ja0220)

大学部1年4組 女 ルインズブレイド
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
腕利き料理人・
美森 あやか(jb1451)

大学部2年6組 女 アストラルヴァンガード
ラブコメ仮面・
袋井 雅人(jb1469)

大学部4年2組 男 ナイトウォーカー
完全にの幸せな日本語教師・
柚島栄斗(jb6565)

高等部3年7組 男 インフィルトレイター
一期一会・
若松 匁(jb7995)

大学部6年7組 女 ダアト
無気力ナイト・
嶺 光太郎(jb8405)

大学部4年98組 男 鬼道忍軍